JP3574920B2 - 光測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、青果物及び卵等の被測定物に光を照射し、その透過光又は反射光に基づいて、被測定物の糖度及び酸度等の成分、又は被測定物内に混入した異物の有無等を測定する光測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は特開平 6−213804号公報に記載された糖度計測装置の構成を示す断面図であり、図中、71は果実等の被計測物Kに光を照射する光源室である。光源室71内にはハロゲンランプ等の光源74が配設してあり、光源室71の壁面であって、光源74の光路上には貫通孔が開設してある。光源室71から所定距離を隔てて、光源74が出射した光を分光する分光室72が配設してあり、分光室72及び光源室71は筒状の試料室73で連結してある。
【0003】
試料室73内には、被計測物Kが前記光源の光路上に配置してあり、被計測物Kを透過した透過光は、分光室72に開設した貫通孔を通過して、集光レンズ77に入射される。集光レンズ77の焦点上には適宜の開口幅のスリット78が配置してあり、スリット78を通過した光はフラットフィールド凹面型の回拆格子90に入射され、そこで700〜1000nmの波長の光に分光される。
【0004】
スリット78と回拆格子90との間には、リファレンスを計測すべくNDフィルタ等のフィルタ79が、光路に挿入出自在に配置してある。リファレンスを計測する場合、フィルタ79を光路内に挿入しておき、試料室73内に被計測物Kを配置することなく試料室73内を通過した光源光をフィルタ79に入射することによって、光源光の強度を適宜の強度まで低下させ、フィルタ79の透過光の強度を後述する如く求める。一方、被計測物Kの糖度を計測する場合、フィルタ79を光路に挿入しない。
【0005】
回拆格子90によって反射された分光はラインセンサ91上に照射される。ラインセンサ91は、それに照射された700〜1000nmの波長の分光を、各波長の光の強度に応じた電気信号にそれぞれ変換し、それを、糖度の演算処理を行う信号処理器95に与える。信号処理器95は、予め定めた複数の波長の光強度を対応する波長のリファレンスの光強度で除算し、得られた各値を所定の演算式に代入して糖度を演算する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平 6−213804号公報に記載された糖度計測装置によって、被計測物を搬送する複数ラインのコンベアについて、各コンベアが搬送している複数の被計測物の糖度をオンラインで計測するためには、それぞれのコンベアに糖度計測装置を配設しなければならないため、装置コストが嵩むという問題があった。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、可及的に低いコストで、複数ラインのコンベアで移送される被測定物の状態をオンラインで高精度に測定することを可能とする光測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る光測定装置は、複数の被測定物を所定の間隔で搬送する複数ラインの搬送機と、各搬送機にそれぞれ設けてあり、被測定物へ光を出射する投光器及び該投光器が出射した光が入射する受光器と、各搬送機の前記投光器及び受光器から搬送方向の所定距離上流側に配置してあり、被測定物の存否を検出する被測定物検出器と、各受光器に入射された光を導く複数の導光体と、入射された光を分光する分光器と、各導光体から分光器へ入射する光を切り換える光切り換え器と、該光切り換え器と前記分光器との間に進退自在に配設してあり、前記分光器へ入射する光の強度を低減する減光手段及び前記分光器へ入射する光を遮断する遮光手段を進退させる入射光変更器と、分光器によって分光された光の強度に対応する信号を出力する光電変換器と、各被測定物検出器が出力した信号に基づいて前記光切り換え器の動作及び入射光変更器の動作を制御する手段と、被測定物の光測定に係る測定信号、減光手段を進入させた場合のリファレンス信号、及び遮光手段を進入させた場合の暗信号を前記光電変換器から得る手段と、前記測定信号リファレンス信号、及び暗信号に基づいて、被測定物の状態に係る演算を行う手段とを備え、更に、各被測定物検出器が検出した検出結果を、時系列的に記憶する手段と、記憶した各検出結果に基づいて、各投光器からの光路に被測定物が存在するか否かを判断する手段と、何れかの投光器からの光路に被測定物が存在すると判断した場合、前記測定信号を得るべく、前記光切り換え器に、被測定物が存在する受光器に係る導光体の光が前記分光器に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器に減光手段及び遮光手段を退出させる手段と、何れかの投光器からの光路に被測定物が存在しないと判断した場合、前記暗信号を得るべく、前記光切り換え器に、被測定物が存在しない受光器に係る導光体の光が前記分光器に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器に遮光手段を進入させる手段と、何れの投光器からの光路にも被測定物が存在しないと判断した場合、各導光体に係るリファレンス信号をそれぞれ得るべく、前記光切り換え器に、各導光体の光が順に分光器に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器に減光フィルタを進入させる手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
発明に係る光測定装置は、第発明において、前記各搬送機の搬送速度は同一的であり、前記各投光器は搬送機の搬送方向へ相対的に位置を異ならせてあり、前記各被測定物検出器及び各投光器は、両者の間に複数の被測定物が存在し得る距離以上隔ててあり、各被測定物検出器と各投光器との間に存在し得る被測定物数に対応する数の検出結果を記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0011】
複数ラインの搬送機によって、複数の被測定物を所定の間隔でそれぞれ搬送する。各搬送機には、被測定物へ光を出射する投光器及び該投光器が出射した光が入射する受光器がそれぞれ設けてあり、また、各搬送機の前記投光器及び受光器から搬送方向へ所定距離上流側に、被測定物の存否を検出する被測定物検出器がそれぞれ設けてあり、各被測定物検出器は後述するコンピュータに検出結果を出力する。各受光器に入射された光は導光体によってそれぞれ導かれて分光器に入射し得るようになっている。
【0012】
分光器の入光側には光切り換え器が配設してあり、該光切り換え器は各導光体から分光器へ入射する光を切り換える。光切り換え器に切り換えられた光は、入射光変更器を経て分光器に入射されるようになっており、入射光変更器は、光切り換え器と分光器との間に配置した減光手段及び遮光手段を進退させることによって、分光器に入射する光を変更する。分光器は入射光を分光し、所要波長の光が光電変換器に与えられ、光電変換器は与えられた光の強度に対応する信号を出力する。
【0013】
複数ラインの搬送機にそれぞれ設けた各被測定物検出器が出力した信号に基づいて、前記光切り換え器の動作及び入射光変更器の動作が制御され、前記光電変換器から、被測定物の光測定に係る測定信号、減光手段を進入させた場合のリファレンス信号、及び遮光手段を進入させた場合の暗信号を得る。
【0014】
即ち、各被測定物検出器が検出した検出結果を、適宜の周期で順に記憶し、記憶した各検出結果に基づいて、各投光器からの光路に被測定物が存在するか否かを判断する。
【0015】
このとき、各搬送機は同じ搬送速度で被測定物を搬送するようになしておき、前記各投光器を搬送機の長手方向へ相対的に位置を異ならせておく。また、各搬送機に設けた被測定物検出器及び投光器は、両者の間に複数の被測定物が存在し得る距離以上隔てておく。そして、各被測定物検出器は被測定物の存否を検出した検出結果を異なるタイミングで出力し、各被測定物検出器が出力した各検出結果はそれぞれと各投光器との間に存在し得る被測定物の数ずつ、例えば先入れ・先出方式で記憶される。
【0016】
最先の検出結果を読み出し、該検出結果が被測定物が存在するという結果であるとき、その検出結果を出力した被測定物検出器が設けてある搬送機に設置した投光器から出射される光路内に、被検出物が存在すると判断し、読み出した検出結果が被測定物が存在しないという結果であるとき、その検出結果を出力した被測定物検出器が設けてある搬送機に設置した投光器から出射される光路内に、被検出物が存在しないと判断する。
【0017】
何れかの投光器からの光路に被測定物が存在すると判断した場合、その投光器から被測定物に照射された光に係る前記測定信号を得るべく、前記光切り換え器に、被測定物が存在する受光器に係る導光体の光が前記分光器に入射するように切り換えさせると共に、前記入射光変更器に減光手段及び遮光手段を退出させる。これによって、前記投光器から被測定物に照射された光は、減光手段及び遮光手段を介することなく分光器に入射され、光電変換器は測定信号を出力する。
【0018】
また、何れかの投光器からの光路に被測定物が存在しないと判断した場合、前記暗信号を得るべく、光切り換え器に、被測定物が存在しない受光器に係る導光体の光が前記分光器に入射するように切り換えさせると共に、入射光変更器に遮光手段を進入させる。これによって、各導光体別に暗信号を得ることができる。
【0019】
更に、何れの投光器からの光路にも被測定物が存在しないと判断した場合、各導光体に係るリファレンス信号をそれぞれ得るべく、光切り換え器に、各導光体の光が順に分光器に入射するように切り換えさせると共に、入射光変更器に減光フィルタを進入させる。何れの投光器からの光路にも被測定物が存在しないため、次に測定信号が与えられるまでの間に時間的余裕がある。従って、この間に、光切り換え器に、各導光体の光が順に分光器に入射するように切り換えさせることができ、各導光体別にリファレンス信号を得ることができる。
【0020】
そして、前記測定信号、対応するリファレンス信号及び暗信号を用いて所定の演算を行って、被測定物の糖度,酸度等を求める。
【0021】
このように、複数ラインの搬送機を設けた場合でも、1台の分光器を共用することができるため、可及的に低いコストで、複数ラインのコンベアで移送される被測定物の状態をオンラインで測定することができる。また、各搬送機別に設けた投光器及び受光器と、分光器との間の光路別に、リファレンス信号及び暗信号を得るため、高精度に測定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明に係る光測定装置の要部構成を示すブロック図であり、図中、80は、被測定物Hを保持する複数の保持器(図示せず)を所定の間隔で一列に設けてなるコンベアである。複数ライン(図1にあっては2ライン)のコンベア80,80が略水平に配置してあり、被測定物H,H,…がコンベア80,80に設けた各保持器にそれぞれ保持されている。各コンベア80,80の長手方向の適宜位置に、正面及び裏面に開口を設けてなる直方体箱状のハウジング5,5が、配置してあり、コンベア80,80は対応するハウジング5,5の開口内を挿通させてある。
【0023】
ハウジング5内には、ハロゲンランプ及びリフレクタ等を備え、被測定物Hに投光する投光ユニット1が、コンベア80の一側方に配置してあり、コンベア80の他側方には、レンズ3及びコネクタ4等を備え、被測定物Hからの透過光を受光する受光ユニット2が前記投光ユニット1に対向配置してある。
【0024】
図2は図1に示した装置の模式的部分平面図である。2ライン(条)のコンベア80,80は互いに平行に配設してある。両コンベア80,80上には、複数の被測定物H,H,…が、コンベア80,80で相対的に同じ位置になるように一列に保持されており、両コンベア80,80は同じ搬送速度で被測定物H,H,…を搬送する。両コンベア80,80に設けた各保持器上には、図示しない載置装置によって被測定物H,H,…がそれぞれ載置されるようになっており、載置装置から両コンベア80,80の各保持器に被測定物H,H,…が充填される充填率は70%〜80%程度である。
【0025】
両コンベア80,80には、それぞれ一対の投光ユニット1,1及び受光ユニット2,2がコンベア80,80の両側方に対向配置させてあり、両対の投光ユニット1,1及び受光ユニット2,2は、コンベア80,80で搬送する被測定物H,H,…の搬送ピッチの1/2だけ、コンベア80,80の長手方向へ位置を異ならせてある。
【0026】
両コンベア80,80の各投光ユニット1,1より上流には、光源7a,7a及びフォトセンサ7b,7bを対向配置し、コンベア80,80によって搬送される被測定物H,H,…を検出する被測定物検出器7,7が、前記搬送ピッチの2倍の距離より少し長い距離を隔てて設置してあり、フォトセンサ7b,7bは、光源7a,7aから出射された光ビームが被測定物Hによって遮られた場合、オン信号を出力し、その他の場合、オフ信号を出力する。
【0027】
図1に示した如く、各受光ユニット2,2に設けたコネクタ4,4には、入射光を導く光ファイバ6,6の一端がそれぞれ連結してあり、各光ファイバ6,6の他端は、各光ファイバ6,6で導かれた光を所定の波長に分光し、各波長の光強度を測定する測定装置10内に設けてある入射光切り換えユニット20の複数(図1にあっては4つ)の入射側コネクタ24,24,24,24の何れかに連結してある。
【0028】
図3は図1に示した入射光切り換えユニット20の正面図であり、図4は、図3に示した入射光切り換えユニット20のIV−IV線による断面図である。入射光切り換えユニット20は、遮光性であり内面を黒色になした直方体殻状の筐体21を備えている。該筐体21の正面パネル22には、光ファイバ6を連結する円筒状の4つの入射側コネクタ24,24,24,24が、正面パネル22の中心と同心円上に4等配してある。正面パネル22の入射側コネクタ24,24,24,24が取付けてある部分には、第1貫通孔31(31,31,31)がそれぞれ開設してあり、各第1貫通孔31(31,31,31)には集光レンズ25(25,25,25)が、その光軸を第1貫通孔31(31,31,31)の中心軸に一致させてそれぞれ内嵌してある。
【0029】
また、正面パネル22の中央には第2貫通孔32が開設してある。第2貫通孔32には、正面パネル22に固定したステッピングモータ26の出力軸27が、回動自在に貫通させてあり、該出力軸27には、凸状部材の先端部分に傾斜部を設けてなる第1固定具37が取付けてある。筐体21内には、第1貫通孔31(31,31,31)からの入射光を遮断するドーナツ盤状の遮光板28が正面パネル22に対向配置してある。遮光板28の内周縁部は第1固定具37のフランジ部38にネジ止めしてあり、遮光板28はステッピングモータ26によって正逆方向へ回動される。
【0030】
遮光板28の直径は、正面パネル22の対角線上に対向する第1貫通孔31,31間の寸法より大きくなしてあり、遮光板28の周縁部近傍には光を通過させる光通過孔29が、何れか一つの第1貫通孔31と連通可能に開設してある。筐体21内には、各第1貫通孔31(31,31,31)から筐体21内へ入射された光を出力軸27の軸長方向と交わる方向へ反射する4つの(図3ではそのうちの1つのみを記載)第1反射鏡35(35,35,35)が遮光板28から適宜距離を隔てて配置してあり、各第1反射鏡35(35,35,35)は筐体21の内面に固定してある第2固定具39(39,39,39)によって支持されている。
【0031】
筐体21の中心軸上には、遮光板28の光通過孔29を通過して第1反射鏡35が反射した光を出力軸27の軸長方向へ反射する第2反射鏡36が配置してあり、第2反射鏡36は、前述した第1固定具37の傾斜部に固定してある。筐体21の背面側パネル23には、第2反射鏡36によって反射された光を筐体21外へ出射すべく、レンズ42を内嵌した第3貫通孔33が開設してあり、背面側パネル23の第3貫通孔33の周囲には出射側コネクタ41が取り付けてある。
【0032】
このような入射光切り換えユニット20にあっては、ステッピングモータ26を正逆回転させることによって、遮光板28に開設した光通過孔29を適宜の第1貫通孔31に対向させ、該第1貫通孔31に入射された光のみを、対応する第1反射鏡35及び第2反射鏡36によって出射側コネクタ41から筐体21外へ出射する。このとき、他の3つの第1貫通孔31,31,31からの入射光は遮光板28によって遮光される。
【0033】
入射光切り換えユニット20から出射された光は、フィルタ切り換えユニット40に入射される。フィルタ切り換えユニット40には、NDフィルタ又はオパールガラス、及びV10フィルタ等の減光フィルタ及び光を遮断する遮光フィルタが、各別に光路に進退可能に設けてあり、リファレンスを測定する場合、減光フィルタを光路に進入させ、検出器60の暗電流を測定する場合、減光フィルタに代えて遮光フィルタを光路に進入させ、被測定物の透過光を測定する場合、減光フィルタ及び遮光フィルタを光路から退出させる。
【0034】
フィルタ切り換えユニット40の通過光は、スリット及び回拆格子等を内蔵する分光器50に入射され、分光器50は入射光を複数の波長に分光し、それを検出器60に出射する。検出器60は、入射された各波長の光をその強度に応じた電気信号に変換し、それをコンピュータ11に与える。
【0035】
コンピュータ11には、後述する如く光ファイバ6,6及び入射光切り換えユニット20内の対応する光路のリファレンスを測定した結果、及び検出器60の暗電流を測定した結果も与えられるようになっており、また、両被測定物検出器7,7のフォトセンサ7b,7b(共に図2参照)からオン信号又はオフ信号が与えられるようになっている。コンピュータ11は、フォトセンサ7b,7bからオン信号又はオフ信号を、後述する如く、メモリ12の所定アドレスに一時的に順次格納する。
【0036】
コンピュータ11には、コンベア80,80の搬送速度及びフォトセンサ7b,7bから対応する投光ユニット1,1までの距離が予め設定してあり、コンピュータ11は、それらの情報及びメモリ12に格納した信号を用いて、前述した入射光切り換えユニット20の切り換え動作、フィルタ切り換えユニット40の切り換え動作及び検出器60の光電変換動作等を制御して、透過光の分光を測定した結果、リファレンスを測定した結果、及び検出器60の暗電流を測定した結果を得、それらの結果を用いて、被測定物H,H,…の糖度,酸度又は異物混入の有無等を演算する。
【0037】
図5は、図1に示したコンピュータ11が2つの被測定物検出器7,7から出力されたオン・オフ信号をメモリ12に格納する方法を説明する説明図であり、図6及び図7は、その格納手順を示すフローチャートである。図5に示した如く、メモリ12(図1参照)にはオン・オフ信号を格納する6つの格納領域が設けてあり、各格納領域には、第1格納領域から第6格納領域まで順に格納した後、第1格納領域から順に上書きするようになっている。各格納領域には、後述する如く、時間値が格納されるようになっており、各格納領域に格納された時間値は所定の時間周期で所定値ずつ減算されるようになっている。
【0038】
コンピュータ11にはカウンタが設けてあり、コンピュータ11は該カウンタの値を初期化し(ステップS1)、カウンタは初期値からカウントを開始する。コンピュータ11は、図2に示した両フォトセンサ7b,7bの内、相対的に上流側に配置した第1フォトセンサ7bからオン信号が与えられているか否かを判断し(ステップS2)、それが与えられていない場合、相対的に下流側に配置した第2フォトセンサ7bからオン信号が与えられているか否かを判断する(ステップS3)。
【0039】
コンピュータ11は第2フォトセンサ7bからオン信号が与えられていない場合、カウンタのカウント値が予め設定した時間値T、即ち(搬送ピッチ/搬送速度)×1/2に対応する時間値に達したか否かを判断し(ステップS4)、時間値Tに達していない場合、ステップS2へ戻る。コンピュータ11は、ステップS2で、第1フォトセンサ7bからオン信号が与えられている場合、コンベア80,80を識別するGyou[P]に条1、即ち第1フォトセンサ7bが配置してある側を示す情報を設定し、被測定物Hが存在することを示すFlg exist[P]=ONとすると共に、Timer[P]=時間値Tとし(ステップS11〜S13)、それらの情報を格納領域Pに格納する(ステップS14)。
【0040】
また、コンピュータ11は、ステップS3で、第2フォトセンサ7bからオン信号が与えられている場合、Gyou[P]=条2及びFlg exist[P]=ONとすると共に、前同様、Timer[P]=時間値Tとして(ステップS21〜S23)、それらの情報を格納領域Pに格納する(ステップS24)。なお、前述した如く、条2とは前述した第2フォトセンサ7bが設置してあるコンベア80を表している。
【0041】
一方、コンピュータ11は、ステップS4で、時間値Tに達したと判断した場合、1つまえの格納領域を参照して、そこに格納してあるGyou[Pi−1 ]=条1であるか否かを判断し(ステップS31)、そうである場合は、Gyou[P]=条2とし(ステップS32)、そうでない場合は、Gyou[P]=条1とし(ステップS33)、Flg exist[P]=OFFとした(ステップS34)後、前同様、Timer[P]=時間値Tとし(ステップS35)、それらの情報を格納領域Pに格納する(ステップS36)。
【0042】
そして、コンピュータ11は、PにPi+1 を代入する(ステップS40)。コンピュータ11は、このような操作を繰り返して、各格納領域にFlg exist[P]、Gyou[P]及びTimer[P]に係るデータを順に格納し、格納した各データを順に読み出し、次のようにして、入射光切り換えユニット20、フィルタ切り換えユニット40及び検出器60の動作を制御して、被測定物Hの透過光に係る信号、リファレンスに係る信号及び暗電流に係る信号を得、それらの信号を用いて、被測定物H,H,…の糖度,酸度又は異物混入の有無等を演算する。
【0043】
図8及び図9は、図1に示したコンピュータ11の動作手順を示すフローチャートである。コンピュータ11は、メモリ12に設けた各格納領域を検索してそこに格納してあるTimer[P]が零の格納領域が存在するか否かを判断し(ステップS51)、それが存在する場合、その格納領域に格納されているFlg exist[P]=ONであるか否かを判断する(ステップS52)。コンピュータ11は、それがONである場合、入射光切り換えユニット20に、前記格納領域に格納されているGyou[P]で特定されるコンベア80に配設した受光ユニット2からの光が分光器50に入射されるように光路を切り換えさせる(ステップS53)と共に、フィルタ切り換えユニット40に、減光フィルタ及び遮光フィルタを光路から退出させる(ステップS54)。
【0044】
このとき、Gyou[P]で特定されるコンベア80に配設した投光ユニット1からの光路内に被測定物Hが搬送されており、該被測定物Hの透過光が減光フィルタ及び遮光フィルタを介さずに分光器50に直接入射され、該分光器50で分光された光の強度が検出器60によって検出され、測定値としてコンピュータ11に与えられ、コンピュータ11は、該測定値を取り込む(ステップS55)。コンピュータ11は、後述する如く、Gyou[P]で特定されるコンベア80に配設した投光ユニット1からの光路に係るリファレンス値及び暗電流値を得ており、該リファレンス値及び暗電流値並びに前記測定値を、所定の演算式に代入して、被測定物Hの糖度及び/又は酸度等を演算する(ステップS56)。そして、コンピュータ11は、PにPi+1 を代入する(ステップS90)。
【0045】
コンピュータ11は、ステップS52で、Flg exist[P]=ONではないと判断した場合、下流の格納領域Pi+1 を検索して、Flg exist[Pi+1 ]=ONであるか否かを判断する(ステップS61)。コンピュータ11は、Flg exist[Pi+1 ]=ONである場合、入射光切り換えユニット20に、前記格納領域に格納されているGyou[P]で特定されるコンベア80に配設した受光ユニット2からの光が分光器50に入射されるように光路を切り換えさせる(ステップS62)と共に、フィルタ切り換えユニット40に、遮光フィルタを光路内に進入させる(ステップS63)。
【0046】
このとき、Gyou[P]で特定されるコンベア80に配設した投光ユニット1からの光路内に被測定物Hが搬送されておらず、投光ユニット1が出射した光が光ファイバ6に直接入射され、フィルタ切り換えユニット40の遮光フィルタによって遮断される。従って、分光器50及び検出器60は暗状態となり、検出器60の暗電流値がコンピュータ11に与えられる。コンピュータ11は、与えられた暗電流値を取り込み(ステップS64)、取り込んだ暗電流値を当該コンベア80に対応付けて記憶した(ステップS65)後、ステップS90へ移る。
【0047】
コンピュータ11は、ステップS61で、Flg exist[Pi+1 ]=ONでないと判断した場合、後述するFlg ref=ONであるか否かを判断し(ステップS71)、それがONである場合、条1のコンベア80に配設した投光ユニット1及び条2のコンベア80に配設した投光ユニット1の光路には共に被測定物Hが存在しないので、入射光切り換えユニット20に、条1のコンベア80に配設した投光ユニット1からの光路を切り換えさせる(ステップS72)と共に、フィルタ切り換えユニット40に、減光フィルタを光路内に進入させる(ステップS73)。コンピュータ11は、検出器60から与えられて値を取り込み(ステップS74)、それを、条1のコンベア80に配設した投光ユニット1の光路に係るリファレンス値として記憶した(ステップS75)後、Flg ref=OFFにして(ステップS76)、ステップS71へ戻り、再び、Flg ref=ONであるか否かを判断する。
【0048】
コンピュータ11は、Flg ref=OFFであるので、入射光切り換えユニット20に、条2のコンベア80に配設した投光ユニット1からの光路に切り換えさせる(ステップS77)。このとき、フィルタ切り換えユニット40によって減光フィルタが光路内に進入されている。コンピュータ11は、検出器60から与えられた値を取り込み(ステップS78)、それを、条2のコンベア80に配設した投光ユニット1の光路に係るリファレンス値として記憶する(ステップS79)。そして、コンピュータ11は、Flg ref=ONにした(ステップS80)後、ステップS90へ移る。
【0049】
これによって、複数条のコンベア80,80を設けた場合でも、1台の分光器50を共用することができ、可及的に低いコストで、複数条のコンベア80,80で移送される被測定物H,H,…の状態をオンラインで測定することができる。また、各コンベア80,80に設けた投光ユニット1,1及び受光ユニット2,2と、分光器50との間の光路別に、リファレンス信号及び暗信号を得るため、高精度に被測定物H,H,…の状態を測定することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、被測定物の透過光を受光するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、被測定物の反射光又は散乱光を受光するようになしてもよいことはいうまでもない。
【0051】
なお、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を記載してあるが、この記載によって本発明は添付図面の構造に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る光測定装置にあっては、複数条の搬送機を設けた場合でも、1台の分光器を共用することができるため、可及的に低いコストで、複数条のコンベアで移送される被測定物の状態をオンラインで測定することができる。また、各搬送機別に設けた投光器及び受光器と、分光器との間の光路別に、リファレンス信号及び暗信号を得るため、高精度に測定することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光測定装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した装置の模式的部分平面図である。
【図3】図1に示した入射光切り換えユニットの正面図である。
【図4】図3に示した入射光切り換えユニットのIV−IV線による断面図である。
【図5】図1に示したコンピュータが2つの被測定物検出器から出力されたオン・オフ信号をメモリに格納する方法を説明する説明図である。
【図6】図1に示したコンピュータが2つの被測定物検出器から出力されたオン・オフ信号をメモリに格納する格納手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示したコンピュータが2つの被測定物検出器から出力されたオン・オフ信号をメモリに格納する格納手順を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したコンピュータの動作手順を示すフローチャートである。
【図9】図1に示したコンピュータの動作手順を示すフローチャートである。
【図10】特開平 6−213804号公報に記載された糖度計測装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投光ユニット
2 受光ユニット
6 光ファイバ
7 被測定物検出器
11 コンピュータ
12 メモリ
20 入射光切り換えユニット
24 入射側コネクタ
26 ステッピングモータ
27 出力軸
28 遮光板
29 光通過孔
31 第1貫通孔
32 第2貫通孔
33 第3貫通孔
35 第1反射鏡
36 第2反射鏡
40 フィルタ切り換えユニット
50 分光器
80 コンベア
H 被測定物

Claims (2)

  1. 複数の被測定物を所定の間隔で搬送する複数ラインの搬送機(80,80)と、各搬送機(80,80)にそれぞれ設けてあり、被測定物へ光を出射する投光器(1,1)及び該投光器(1,1)が出射した光が入射する受光器(2,2)と、各搬送機(80,80)の前記投光器(1,1)及び受光器(2,2)から搬送方向の所定距離上流側に配置してあり、被測定物の存否を検出する被測定物検出器(7,7)と、各受光器(2,2)に入射された光を導く複数の導光体(6,6)と、入射された光を分光する分光器(50)と、各導光体(6,6)から分光器(50)へ入射する光を切り換える光切り換え器(20)と、該光切り換え器(20)と前記分光器(50)との間に進退自在に配設してあり、前記分光器(50)へ入射する光の強度を低減する減光手段及び前記分光器(50)へ入射する光を遮断する遮光手段を進退させる入射光変更器(40)と、分光器(50)によって分光された光の強度に対応する信号を出力する光電変換器(60)と、各被測定物検出器(7,7)が出力した信号に基づいて前記光切り換え器(20)の動作及び入射光変更器(40)の動作を制御する手段と、被測定物の光測定に係る測定信号、減光手段を進入させた場合のリファレンス信号、及び遮光手段を進入させた場合の暗信号を前記光電変換器(60)から得る手段と、前記測定信号リファレンス信号、及び暗信号に基づいて、被測定物の状態に係る演算を行う手段とを備え
    更に、各被測定物検出器(7,7)が検出した検出結果を、時系列的に記憶する手段と、記憶した各検出結果に基づいて、各投光器(1,1)からの光路に被測定物が存在するか否かを判断する手段と、何れかの投光器(1,1)からの光路に被測定物が存在すると判断した場合、前記測定信号を得るべく、前記光切り換え器( 20 )に、被測定物が存在する受光器に係る導光体(6,6)の光が前記分光器( 50 )に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器( 40 )に減光手段及び遮光手段を退出させる手段と、何れかの投光器(1,1)からの光路に被測定物が存在しないと判断した場合、前記暗信号を得るべく、前記光切り換え器( 20 )に、被測定物が存在しない受光器に係る導光体(6,6)の光が前記分光器( 50 )に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器( 40 )に遮光手段を進入させる手段と、何れの投光器(1,1)からの光路にも被測定物が存在しないと判断した場合、各導光体(6,6)に係るリファレンス信号をそれぞれ得るべく、前記光切り換え器( 20 )に、各導光体(6,6)の光が順に分光器( 50 )に入射するように切り換えさせる手段と、前記入射光変更器( 40 )に減光フィルタを進入させる手段とを具備することを特徴とする光測定装置。
  2. 前記各搬送機( 80 80 )の搬送速度は同一的であり、前記各投光器(1,1)は搬送機( 80 80 )の搬送方向へ相対的に位置を異ならせてあり、前記各被測定物検出器(7,7)及び各投光器(1,1)は、両者の間に複数の被測定物が存在し得る距離以上隔ててあり、各被測定物検出器(7,7)と各投光器(1,1)との間に存在し得る被測定物数に対応する数の検出結果を記憶する手段を備える請求項1記載の光測定装置。
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