JPH0815033A - 多点色検査装置 - Google Patents

多点色検査装置

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JPH0815033A
JPH0815033A JP15226394A JP15226394A JPH0815033A JP H0815033 A JPH0815033 A JP H0815033A JP 15226394 A JP15226394 A JP 15226394A JP 15226394 A JP15226394 A JP 15226394A JP H0815033 A JPH0815033 A JP H0815033A
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JP
Japan
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light
color
cloth
colorimeter
light source
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JP15226394A
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English (en)
Inventor
Kenji Imura
健二 井村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0815033A publication Critical patent/JPH0815033A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の測定点の色彩を精度良く検出する。 【構成】 Xeフラッシュランプ42x,42y,42
zを短い間隔で順次発光させる。この光を色彩計10,
20,30に導き、各色彩計は、この光で測定対象の反
物を照明する。そして、その反射光を検知器17,2
7,37で受光し、処理回路18,28,38で積分
し、A/D変換して、制御部19,29,39で記憶す
る。一方、発光毎に、光源モニタ用のデータが検知器4
6、処理回路47により得られ、制御部41に記憶され
る。発光が終了すると、得られたデータをシステム制御
コンピュータ50に送出し、色彩値を算出するととも
に、色彩計10,20,30の色彩値を比較して、反物
の幅方向の色むらを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定対象における複数
点の色彩を測定する多点色検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】反物の色むらには、染色工程の性質上、
長さ方向の色むらと幅方向の色むらがある。特に、幅方
向の色むらは、反物の両端に比べて中央が薄くなる中希
と呼ばれる現象が問題となることが多い。検査工程で
は、このような色むらは、現在他の検査項目とともに、
目視によって検査されている。一般に、人間の眼は、比
較するべき2色が互いに接しているときは非常に識別能
力が高い。しかし、反物のように、ある程度の距離に亘
って色が緩やかに変化している場合には、識別能力が著
しく低下する。従って、従来、色彩計を用いて多数の測
定点で色彩を測定することにより、色むらを検査しよう
という試みが行われてきた。
【0003】図10は従来の多点色検査装置の構成例を
示す斜視図である。反物1は測定対象で、方向1aに搬
送されている。この反物1の左端部、中央部及び右端部
の3点を測定するために、色彩計60,70,80が、
不図示の支持部材によって反物1の上方に配置されてい
る。
【0004】図11は色彩計60を模式的に示す構成図
である。なお、色彩計70,80も同様の構成を有して
いる。Xeフラッシュランプ61からの光束61aは、
照明域制限板62の開口62aを通過し、凸レンズ63
により集束されて反物1を45°の方向から照明する。
反物1によって拡散反射された光の垂直方向成分61b
は、凸レンズ64によって集束され、オプティカルガイ
ド65の入射端65aに入射する。
【0005】オプティカルガイド65は、3本に分岐し
ており、出射端65x,65y,65zからの光束が、
それぞれフィルタ66x,66y,66zを透過して、
検知器67x,67y,67zに入射するようになって
いる。
【0006】フィルタ66x,66y,66zの分光透
過率は、Xeフラッシュランプ61の分光強度、凸レン
ズ63等の光学系の分光透過率及び検知器67x,67
y,67zの分光感度を組み合わせたときに、いわゆる
CIEの標準光源の一つと標準観察者との組み合わせの
分光特性となるように設定されている。従って、検知器
67x,67y,67zからは、三刺激値X,Y,Zに
対応する値が出力されることとなる。
【0007】そして、検知器67x,67y,67zか
らの出力は、処理回路68でデジタル化され、制御部6
9により三刺激値あるいは色彩値に変換されて、通信線
路69aを介して図外のシステム制御用コンピュータに
送出される。
【0008】システム制御用コンピュータは、色彩計6
0,70,80に適当な間隔で同時に測定指令を送出
し、各Xeフラッシュランプを発光させて、反物1の左
端部、中央部及び右端部の色彩値を得るようになってい
る。そして、これらの値を比較することにより、反物1
の幅方向の色むらを算出するとともに、過去の測定値と
比較することにより、長さ方向の色むらを算出すること
ができる。
【0009】図12は従来の多点色検査装置の異なる構
成例を示す斜視図である。この従来例では、色彩計60
が反物1上に配設された直進移動部材2に取り付けられ
ている。この直進移動部材2は、反物1の幅方向に平行
に配設された2本の直進ガイド3a,3b上に支持され
ている。直進ガイド3bには、駆動ユニット4が組み込
まれており、図外のシステム制御用コンピュータから通
信線路4aを介して指示信号を受けて色彩計60を幅方
向の向き2aあるいは向き2bに移動させ、例えば左端
部、中央部及び右端部の任意の位置で測定することがで
きる。また、この装置では反物1の例えば右方外側で反
物1と同一面上に白色校正板5を配設し、適時色彩計6
0を白色校正板5上に移動させて測定することにより、
色彩計60の校正を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1の
従来例では、幅方向の色むらを精度良く検査するために
は、色彩計60,70,80間の個体差が十分小さくな
ければならない。特に、その分光感度がよく一致してい
る必要がある。しかしながら、分光感度への影響の大き
い各色彩計60,70,80のフィルタ、すなわちフィ
ルタ66x,66y,66zと、図示しない色彩計7
0,80のフィルタとのそれぞれの特性を一致させるた
めには、大きい労力と費用を要することとなってしま
う。
【0011】一方、上記第2の従来例では、色彩計は1
個のみ用いるので、第1の従来例のような色彩計間の分
光感度差の問題はない。しかし、反物1上で色彩計60
が右、中央、左と移動するのに所要の時間がかかるが、
その間にも反物1は搬送されているので、測定点は図1
3に示すように斜行してしまう。例えば、反物1の搬送
速度が30〜60m/分、幅が2mで、色彩計60が4
秒でR→C→Lと移動するときには、距離Dは2〜4m
となる。従って、得られるデータは、幅方向の色むらと
長さ方向の色むらとが混合したものとなってしまう。
【0012】本発明は、上記問題を解決するもので、複
数の測定点の色彩を迅速、かつ精度良く測定する多点色
検査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、異なる分光強度を持つ複数の照明用光源
を有する光源部と、上記光源部からの光束を分岐して伝
達する第1、第2の光伝達手段と、上記第1、第2の光
伝達手段で伝達された光束を用いてそれぞれ同一平面の
第1、第2の位置を同一方向から照明する第1、第2の
照明手段と、上記第1、第2の位置からの同一方向の反
射光をそれぞれ受光する第1、第2の受光手段と、上記
光源部の照明用光源を順次発光させ、各光源の発光タイ
ミングにおける上記第1、第2の受光手段の出力を取り
込んで、上記第1、第2の位置における色彩値を算出す
る制御手段とを備えた構成である。
【0014】
【作用】本発明によれば、制御手段により異なる分光強
度を持つ複数の照明用光源が順次発光すると、この光束
が分岐されて第1、第2の光伝達手段により伝達され、
第1、第2の照明手段により同一平面の第1、第2の位
置が同一方向から照明され、この第1、第2の位置から
の同一方向の反射光が第1、第2の受光手段により受光
される。そして、各光源の発光タイミングにおける第
1、第2の受光手段からの出力が取り込まれて、第1、
第2の位置における色彩値が算出される。従って、照明
手段を移動することなく複数位置の色彩が測定される。
また、各照明手段において、同一光源部からの光束が伝
達されて照明光として用いられるため、照明光の分光強
度には差が生じないので、上記従来例のように各色彩計
間で分光特性が異なるということがなくなり、高精度で
色彩測定が行われる。なお、更に比較手段を備え、第
1、第2の位置における色彩値を比較し、色むらを検出
するようにしてもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る多点色検査装置の第1実
施例について、図1〜図4を参照しながら説明する。図
1は第1実施例の構成を示す斜視図で、図2は外部光源
40を模式的に示すブロック構成図で、図3は色彩計1
0を模式的に示すブロック構成図である。
【0016】反物1は、色むらを検査する測定対象で、
方向1aに搬送されている。色彩計10,20,30
は、不図示の支持部材によって反物1の上方に配置さ
れ、この反物1の左端部、中央部及び右端部の3点を測
定するものである。外部光源40は、反物1の搬送ライ
ンから離れて配置され、内部にXeフラッシュランプ4
2x,42y,42zを備え、反物1を照明する光束を
供給するものである。
【0017】Xeフラッシュランプ42x,42y,4
2zは、制御部41に接続され、自然昼光に近似する分
光分布を有するものである。制御部41は、通信線路4
1aを介して後述するシステム制御コンピュータ50に
接続されており、システム制御コンピュータ50から測
定指示信号が入力されると、内蔵する発光回路によりX
eフラッシュランプ42x,42y,42zを順次発光
させるものである。
【0018】ミキシングボックス44は、その内壁44
aにMgOやBaSO4等の白色拡散反射塗料が塗装さ
れており、Xeフラッシュランプ42x,42y,42
zから出力される光束を混合して拡散光を生成するもの
である。また、ミキシングボックス44は、Xeフラッ
シュランプ42x,42y,42zに面する位置に開口
44x,44y,44zが穿設され、この開口44x,
44y,44zには、フィルタ43x,43y,43z
が配設されている。
【0019】また、開口44x,44y,44zから離
間した適所に開口44bが穿設され、この開口44bに
オプティカルガイド11,21,31の入射端が配設さ
れている。オプティカルガイド11,21,31は、光
ファイバ等で構成され、ミキシングボックス44で生成
された拡散光をほとんど減衰することなく伝達するもの
で、分岐して色彩計10,20,30に伝達するように
なっている。
【0020】そして、Xeフラッシュランプ42x,4
2y,42zから出力される光束は、それぞれフィルタ
43x,43y,43zを透過することにより、異なる
分光強度を有する光束45x,45y,45zとなり、
開口44x,44y,44zから内部に入射する。光束
45x,45y,45zは、それぞれミキシングボック
ス44内で多重反射して混合され、その一部が開口44
bからオプティカルガイド11,21,31に入射し、
色彩計10,20,30に送出される。
【0021】オプティカルガイド11は、色彩計10内
において、出射端11cからの光軸12aが反物1表面
に対して45°傾斜して配設され、この光軸12a上に
レンズ13が配設されている。そして、オプティカルガ
イド11の出射端11cから光束11x,11y,11
zが順次出射され、レンズ13により集束されて、反物
1を45°の方向から照明するようになっている。
【0022】反物1の照明域の上方には、反物1の法線
軸12b上に、レンズ14、測定域制限板15及び検知
器17が配設されている。測定域制限板15は、開口1
5aによって測定域1bを限定するものである。検知器
17は、フォトダイオード等からなり、入射光の分光強
度を得るものである。処理回路18は、検知器17の出
力を積分し、この積分値をA/D変換するとともに、得
られたディジタル値18x,18y,18zを制御部1
9に送出するものである。制御部19は、ディジタル値
18x,18y,18zを記憶するとともに、所要のタ
イミングでシステム制御コンピュータ50に送出するも
のである。
【0023】そして、反物1によって拡散反射された光
のほぼ垂直な方向の成分からなる反射光11’x,1
1’y,11’zは、レンズ14によって集束され、測
定域制限板15の開口15aを通過し、検知器17に入
射する。検知器17の出力は、処理回路18によってデ
ィジタル値に変換され、制御部19を介してシステム制
御コンピュータ50に送出される。
【0024】また、色彩計20,30も、色彩計10と
同様に構成されている。すなわち、反物1によって拡散
反射された反射光は、検知器27,37に入射し、検知
器27,37の出力は、処理回路28,38によって積
分され、この積分値がディジタル値に変換されて、制御
部29,39に記憶され、所要のタイミングでシステム
制御コンピュータ50に送出される。
【0025】なお、オプティカルガイド11,21,3
1、色彩計10,20,30のレンズ13等の光学系及
び検知器17,27,37は、それぞれ同一特性を有す
るものが用いられている。
【0026】また、フィルタ43x,43y,43zの
分光透過率は、Xeフラッシュランプ42x,42y,
42zの分光強度、オプティカルガイド11やレンズ1
3等の光学系の分光透過率及び検知器17の分光感度を
組み合わせたときに、いわゆるCIEの標準光源の一つ
と標準観察者との組み合わせの分光特性となるように設
定されている。従って、検知器17,27,37から
は、それぞれ、順次三刺激値X,Y,Zに対応する値が
出力されることとなる。
【0027】また、ミキシングボックス44には、更
に、開口44cが穿設され、この開口44cに検知器4
6が配設されている。検知器46は、検知器17,2
7,37と同一特性を有し、各Xeフラッシュランプ4
2x,42y,42zの発光毎にミキシングボックス4
4内の光強度をモニタするものである。そして、検知器
46の出力は、処理回路47によって積分され、A/D
変換されて、得られたディジタル値が制御部41に記憶
された後、システム制御コンピュータ50に送出され
る。
【0028】システム制御コンピュータ50は、この装
置全体の動作を制御するもので、制御部19,29,3
9,41に測定指示信号を出力して測定を開始させるも
のである。また、各色彩計10,20,30の制御部1
9,29,39から得られるディジタル値及び外部光源
40の制御部41から得られるディジタル値に基づい
て、反物1の左端部、中央部及び右端部の色彩値を算出
するとともに、幅方向の色むらを検出するものである。
また、測定指示信号を所要の間隔で出力することによ
り、左端部、中央部及び右端部における反物1の長さ方
向の色むらを検出するものである。
【0029】次に、動作について図4のタイミングチャ
ートを用いて説明する。まず、システム制御コンピュー
タ50から測定指示信号が、色彩計10,20,30及
び外部光源40に送出される。外部光源40の制御部4
1は、この測定指示信号を受信すると、まずXeフラッ
シュランプ42xにトリガ信号を出力し、これを発光さ
せる。このフラッシュ光は、オプティカルガイド11,
21,31を介してそれぞれ色彩計10,20,30に
導かれ、測定対象である反物の左端部、中央部及び右端
部を照明する。
【0030】反物からの反射光は、各色彩計の検知器1
7,27,37に入射し、検知器17,27,37の出
力は、処理回路18,28,38によってそれぞれ積分
され、積分結果がA/D変換されて、得られたディジタ
ル値18x,28x,38xが制御部19,29,39
に記憶される。このディジタル値18x,28x,38
xは、三刺激値Xに相当するものである。
【0031】続いて、外部光源40の制御部41は、X
eフラッシュランプ42yにトリガ信号を出力して発光
させ、同様のプロセスを経て、各色彩計の制御部19,
29,39に、三刺激値Yに相当するディジタル値18
y,28y,38yが記憶される。次いで、外部光源4
0の制御部41により、Xeフラッシュランプ42zが
トリガされて発光し、三刺激値Zに相当するディジタル
値18z,28z,38zが制御部19,29,39に
記憶される。
【0032】以上のようにして、三刺激値X,Y,Zに
対応するディジタル値が各色彩計の制御部19,29,
39に記憶された後、順次、システム制御コンピュータ
50に送出される。
【0033】一方、外部光源40の検知器46、処理回
路47及び制御部41においても、発光毎に、上述と同
様のプロセスにより、モニタ用のディジタル値47x,
47y,47zが得られ、システム制御コンピュータ5
0に送出される。
【0034】次に、システム制御コンピュータ50によ
って、これらのディジタル値18x,18y,18z、
ディジタル値28x,28y,28z、ディジタル値3
8x,38y,38z及びディジタル値47x,47
y,47zから、反物の左端部、中央部及び右端部の色
彩値が算出され、得られた色彩値を比較することによ
り、幅方向の色むらが検出される。そして、測定指示信
号の出力が所要の間隔で繰り返され、各色彩値を比較す
ることにより、反物の左端部、中央部及び右端部におけ
る長さ方向の色むらが検出される。
【0035】このように、3個の色彩計10,20,3
0を用いることにより、幅方向に移動させることなく、
反物1の左端部、中央部及び右端部の色彩値を同時に測
定することができる。従って、幅方向の色むらを迅速、
かつ確実に検出することができる。
【0036】また、オプティカルガイド11,21,3
1、各色彩計10,20,30内の凸レンズ等の光学系
や、検知器17,27,37の分光特性は、本質的にば
らつきが少ないので、各色彩計10,20,30の分光
特性を一致させることにより、機差を少なくすることが
できる。一方、分光特性のばらつきが大きいフィルタ及
びXeフラッシュランプは、外部光源40内に配設され
て、各色彩計10,20,30において、同一物が用い
られている。従って、各測定位置での色彩値を高精度で
算出することができるとともに、各測定位置間の色むら
を精度良く検出することができる。
【0037】また、Xeフラッシュランプ42x,42
y,42zを反物1の搬送ラインから離れて配置された
外部光源40内に配設しているので、ランプ交換の作業
性を向上することができる。
【0038】なお、一般に、Xeフラッシュランプの発
光時間は、数100μsecであるので、処理回路1
8,28,38に高速のA/D変換器を使用すれば、X
eフラッシュランプ42x,42y,42zの発光間隔
は、1msec以下にすることができる。そこで、3回
の発光に要する時間を2msec、反物1の搬送速度を
60m/分とすると、この間における反物1の搬送距離
は2mmとなる。従って、測定域1bを50mmφ程度
にしておけば、精度上問題にならない。
【0039】次に、本発明に係る多点色検査装置の第2
実施例について、図5、図6を参照しながら説明する。
図5は第2実施例の構成を示す斜視図で、図6は色彩計
10を模式的に示すブロック構成図である。なお、第1
実施例と同一機能を果たすものには、同一符号を付す。
【0040】第1実施例では、照明光のモニタを外部光
源40内で行っているが、第2実施例では、色彩計10
内で行っている。第2実施例の外部光源40は、図2を
参照しながら説明すると、開口44c、検知器46及び
処理回路47が設けられておらず、また、開口44bか
ら色彩計10まで、オプティカルガイド51が配設され
ている。
【0041】一方、図6に示すように、色彩計10に
は、オプティカルガイド51の出射端に検知器52が配
設されている。検知器52は、フォトダイオード等から
なり、検知器17,27,37と同一特性のものが用い
られている。
【0042】そして、オプティカルガイド51によって
伝達されたミキシングボックス内の光束は、直接検知器
52に入射する。検知器52の出力は、図4のタイミン
グチャートに示すように、処理回路18によって積分さ
れるが、積分値はそのまま保持され、検知器17の出力
の積分値がA/D変換された後、同一のA/D変換器で
A/D変換され、得られたディジタル値52x,52
y,52zが制御部19を介してシステム制御コンピュ
ータ50に送出される。
【0043】このように、光源モニタ用の光束も、オプ
ティカルガイド51によって伝達するようにしたので、
各色彩計で得られるデータに対してオプティカルガイド
の分光特性の影響をキャンセルすることができる。従っ
て、色彩の測定及び色むらの検出の精度を向上すること
ができる。
【0044】なお、オプティカルガイド51及び検知器
52は、色彩計10に代えて、色彩計20または色彩計
30に配設してもよい。
【0045】次に、本発明に係る多点色検査装置の第3
実施例について、図7〜図9を参照しながら説明する。
図7、図8は第3実施例の色彩計10を模式的に示すブ
ロック構成図である。なお、第1実施例と同一機能を果
たすものには、同一符号を付す。
【0046】第3実施例は、第1実施例と同様に、測定
対象である反物の左端部、中央部及び右端部の上方に、
色彩計10,20,30が配設されて構成されている。
以下、色彩計10の構成について説明するが、色彩計2
0,30も同様の構成を有している。
【0047】色彩計10のレンズ13は、凸レンズと凹
レンズとが張り合わされた、いわゆる色消しレンズで、
光軸12cがオプティカルガイド11の光軸12dに直
交して配設され、照明系及び受光系の双方に用いられ
る。
【0048】反射鏡113は、レンズ13の光軸12c
の上方に、その一端が光軸12c,12dの交点に位置
するように配設されるとともに、光軸12dに対して4
5°傾斜して配設されている。そして、オプティカルガ
イド11から出射される図7中、右半部の光束11x,
11y,11zをレンズ13の上半部に向けて反射する
ものである。測定域制限板15及び検知器17は、レン
ズ13の光軸12c上に配設されている。
【0049】吸収材114,115は、入射してくる光
束を反射することなく吸収するもので、吸収材114
は、反射鏡113下方の機器筐体内面に配置され、吸収
材115は、オプティカルガイド11の出射端11cの
周囲に配置されている。
【0050】そして、オプティカルガイド11によって
外部光源40から伝達されてきた光束11x,11y,
11zの右半部は、反射鏡113によって反射され、レ
ンズ13の上半部に入射する。このレンズ13で集束さ
れた照明光10aによって、図外の反物上にオプティカ
ルガイド11の出射端11cの像が形成されて、反物を
照明する。
【0051】次いで、反物によって拡散反射された反射
光のうち、レンズ13の下半部に入射した成分10b
は、測定域制限板15の開口15aを通過して、検知器
17に入射する。この後、第1実施例と同様の動作によ
って、ディジタル値18x,18y,18zが得られ
る。
【0052】一方、オプティカルガイド11から出射さ
れる光束11x,11y,11zの左半部は、反射鏡1
13で反射されることなく直進して、吸収材114に吸
収される。また、反物からの反射光の中で、レンズ13
の上半部に入射した光束は、反射鏡113によって反射
されて、オプティカルファイバ11の出射端11cに入
射するか、あるいはその周辺に配設された吸収材115
に吸収される。
【0053】なお、本実施例の光学系は、照明系と受光
系とが近接しているが、反物で反射された反射光10b
は、光束11x,11y,11zに比べて非常に微弱で
あるため、光束11x,11y,11zが検知器17に
入射しないようにしておく必要がある。
【0054】そこで、本実施例では、反射鏡113に厚
みを持たせ、その端面113aによって、照明系と受光
系の間に光束が通過しない所要の幅の不透過帯を形成し
ている。端面113aは、黒色で塗装され、入射する光
束を吸収するようになっており、これによって、照明系
の光束11x,11y,11zがレンズ13表面の反射
等によって下半部の受光系に回り込むことを防止してい
る。
【0055】例えば、レンズ13の測定対象側の表面1
3aで反射する光束11x,11y,11zの反射光1
3’aは、表面13aが光源から見て凹面であるため集
束し、オプティカルガイド11の端面11cの縮小像を
形成する。このため、端面113aがこの結像位置に位
置するように、反射鏡113が配置され、反射光13’
aは吸収される。
【0056】一方、レンズ13内の凸レンズと凹レンズ
との境界面13b及び検知器17側の表面13cでの反
射光13’b,13’cは、各面13b,13cが光源
から見て凸面であるため発散するので、受光系に回り込
むことがない。
【0057】また、色彩計10の機器筐体外部で、レン
ズ13の光路の側方に、この検査装置の校正を行うため
の校正用光学系110が、不図示の移動機構により移動
可能に配設されている。校正用光学系110は、色彩計
10側に開口部を有する筐体110a内に、レンズ11
1及び基準白色板112が配設されて構成されている。
レンズ111は、入射光を集束する凸レンズからなり、
筐体110aの開口部近傍に配設されている。基準白色
板112は、入射光を校正するもので、レンズ111の
光軸12e上であって、レンズ111の結像位置に配設
されている。
【0058】そして、校正用光学系110は、この検査
装置の校正を行うときに、移動機構により校正用光学系
110の光軸12eがレンズ13の光軸12cと一致す
る位置に移動する。この状態で、オプティカルガイド1
1から出射し、レンズ13を通過した照明光は、校正用
光学系110のレンズ111の上半部に入射し、基準白
色板112を照明して、拡散反射される。
【0059】この拡散反射光の一部が、レンズ111の
下半部に入射し、更にレンズ13の下半部に入射して、
測定域制限板15の開口15aを通過して検知器17に
入射する。この後は、反物からの反射光と同様の動作が
行われ、基準白色板112のディジタル値18’x,1
8’y,18’zが得られ、システム制御コンピュータ
50で校正が行われる。
【0060】このように、本実施例によれば、反物等の
測定対象の幅方向の色むらを迅速、確実に検出すること
ができるとともに、測定の校正を行うことができるの
で、高精度を維持することができる。
【0061】また、一般に白色校正は、最初に測定対
象、すなわち反物と同一位置に校正用の基準白色板を配
置して行われるが、本実施例によれば、以後は、校正用
光学系110を用いることにより、所要のタイミング
で、容易に色彩計10の透過率を補正することができ
る。
【0062】特に、校正用光学系110を、ごみやほこ
りなどの侵入を防ぐ構造とし、レンズ111の透過率や
反射率が変化しないような状態にしておけば、得られた
ディジタル値18’x,18’y,18’zの変化か
ら、主にレンズ13の汚れによる色彩計10の透過率変
化を知ることができるので、これを補正することによ
り、高精度の測定が維持できる。
【0063】なお、本実施例の色彩計10は、その光軸
12cが、図9に示すように、測定対象の反物1表面に
垂直ではなく、多少傾斜して配置してもよい。このよう
に配置することにより、表面反射(フレネル反射)光1
0’aを含まない、拡散反射光10bのみを受光するこ
とができる。従って、色彩を精度良く測定することがで
きる。
【0064】また、本実施例では、照明系及び受光光学
系が共通であるため、搬送中の反物1の振動などによっ
て色彩計10と反物1間の距離が変動しても、測定値に
影響を受けにくいという特徴がある。
【0065】なお、上記各実施例では方向性照明につい
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
積分球等を用いた拡散照明方式の色彩計に適用しても、
同様の効果が得られる。また、上記実施例のような反射
色測定だけではなく、フィルム等の透過色測定に適用し
ても、同様の効果が得られる。
【0066】更に、上記実施例では三刺激値X,Y,Z
に対応する分光強度を持つ3個の照明用光源を用いて、
これらを順次発光させているが、分光強度及びその種
類、光源の発光制御については、これに限られるもので
はない。例えば、他の分光強度の組合せを用いて、異な
る色空間で色を表すようにしても、同様の効果が得られ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の照明手段により測定対象を照明するようにしたの
で、照明手段を移動することなく、複数の測定位置の色
彩を迅速、確実に測定することができる。また、各照明
手段において同一の光源で生成された拡散光を用いるよ
うにしたので、照明光の分光強度には殆ど差が生じない
ため、高精度で色彩測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多点色検査装置の第1実施例の構
成を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の外部光源を模式的に示すブロック
構成図である。
【図3】第1実施例の色彩計を模式的に示すブロック構
成図である。
【図4】測定動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明に係る多点色検査装置の第2実施例の構
成を示す斜視図である。
【図6】第2実施例の色彩計を模式的に示すブロック構
成図である。
【図7】本発明に係る多点色検査装置の第3実施例の色
彩計を模式的に示すブロック構成図である。
【図8】第3実施例の色彩計で校正を行うときの状態を
示すブロック構成図である。
【図9】第3実施例の色彩計の配置例を示す図である。
【図10】従来の多点色検査装置の構成例を示す斜視図
である。
【図11】図10の多点色検査装置の色彩計の構成を模
式的に示す構成図である。
【図12】従来の多点色検査装置の異なる構成例を示す
斜視図である。
【図13】図12の多点色検査装置による反物上の測定
位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 反物 10,20,30 色彩計 11,21,31,51 オプティカルガイド 13,14 レンズ 17,27,37,46,52 検知器 18,28,38,47 処理回路 19,29,39,41 制御部 40 外部光源 42x,42y,42z Xeフラッシュランプ 44 ミキシングボックス 50 システム制御コンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる分光強度を持つ複数の照明用光源
    を有する光源部と、上記光源部からの光束を分岐して伝
    達する第1、第2の光伝達手段と、上記第1、第2の光
    伝達手段で伝達された光束を用いてそれぞれ同一平面の
    第1、第2の位置を同一方向から照明する第1、第2の
    照明手段と、上記第1、第2の位置からの同一方向の反
    射光をそれぞれ受光する第1、第2の受光手段と、上記
    光源部の照明用光源を順次発光させ、各光源の発光タイ
    ミングにおける上記第1、第2の受光手段の出力を取り
    込んで、上記第1、第2の位置における色彩値を算出す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする多点色検査装
    置。
JP15226394A 1994-07-04 1994-07-04 多点色検査装置 Pending JPH0815033A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190785A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Konica Minolta Sensing Inc 反射特性測定装置、反射特性測定装置の校正基準装置、および反射特性測定装置の校正基準板の劣化測定装置
JP2015155895A (ja) * 2014-01-20 2015-08-27 イスラ サーフィス ヴィズィオーン ゲーエムベーハー コーティングされた表面を有する材料を検査する装置及び方法
US10288052B2 (en) 2001-07-20 2019-05-14 Brooks Automation, Inc. Helium management control system

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