JP3574835B2 - 偽造防止印刷物 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード等の偽造、複写を防止する必要性のある貴重印刷物に適用される偽造防止印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、株券、債券等の有価証券、パスポート、各種証明書及び重要書類等の印刷物において、偽造、変造防止策は重要な要素である。この防止策として、紫外線を照射時に発光する蛍光インキを用いることで、通常、可視光下では上記インキで印刷した領域は視認できず、紫外線を照射することにより上記インキで印刷した領域が顕在化する技術が利用されている。また、インキの凹凸、基材凹凸を利用し、印刷物を傾けて観察すると画像が顕在化し真偽判別する技術が利用されている。
【0003】
励起光を照射して発光する蛍光インキを用いた偽造防止策として、可視光線以外の励起光を照射したときに可視光線を発光する1種または2種以上の蛍光 インキが印刷されており、励起光を照射したときに蛍光インキの発光によって肉眼で視認し得る画像が形成される印刷物であって、画像が形成される領域には蛍光インキが印刷されていない部分が設けられており、励起光を照射したときに該部分が黒色に見えることを特徴とする蛍光印刷物が開示されている(特開平10−287034号公報参照)。
【0004】
印刷物を傾けて観察して画像を現出するような方法として、印刷基材上に縦横の画線で構成される画像を凹版印刷することで印刷面を真上から観察した場合には確認できない潜像が印刷面を角度を変えて観察すると潜像が顕像化される方法が開示されている(特公昭56−19273号公報参照)。
【0005】
また、各種万線模様又はレリーフ模様、及びそれら双方の模様のいずれかの凹凸形状を有する素材と、前記素材の色及び無色透明以外の異なった他の色による一定な間隔を持つ各種万線画線又は網点画線、及びそれら双方のいずれかとを組み合わせることによって、ある特定の方向から観察するときにのみ、特定の文字、図柄などが認識できるようにした潜像模様形成体とその作製方法が開示されている(特開平05−339900号公報参照)。
【0006】
また、印刷素材と同色又は近似した色の各種万線模様又はレリーフ模様、及びそれら双方の模様のいずれかの隆起した画線と、隆起した画線の色と異なった他の有色の一定な間隔を持つ各種万線画線又は網点画線、及びそれら双方の画線のいずれかとを組み合わせることによって、ある特定の方向から観察する時にのみ、特定の文字、図柄などが認識できるようにした潜像印刷物とその印刷方法が開示されている(特許2600094号公報参照)。
【0007】
さらに、有色である万線画像のオフセット印刷と無色透明である万線画像の凹版印刷を角度を変えて重ね刷りすることである特定の角度からみたときにのみモアレが認識できる印刷物が開示されている(特公平07−64113号公報参照)。
【0008】
観察角度を変えることにより文字や図形が確認できる偽造防止印刷物において、被印刷体上に前記被印刷体の表面色と異なる有色インキで各種万線をオフセット印刷した上に、透明凹版インキで各種万線レリーフ画像を前記各種万線と平行に重なり合うように凹版印刷してなる偽造防止印刷物で、前記印刷物を垂直方向から観察すると前記各種万線が確認でき、前記印刷物を傾けて観察すると特定の文字や図形が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物が開示されている(特開2000−203147号公報参照)。
【0009】
しかし、前述した特開平10−287034号公報は、励起光を照射したときに画像が出現するが、印刷物を傾けても画像が出現することがないため、真偽判別、偽造防止効果としては不十分だった。
【0010】
また、特公昭56−19273号公報の方法では、印刷面を真上から見たときに印刷画像を構成している縦横の画線構成により潜像とするデザインが確認されやすく、このためデザイン上何らかのカモフラージュを必要とする。更に、紫外線を照射しても特定の文字や図形を確認することができないため、真偽判別、偽造防止効果としては不十分だった。
【0011】
また、特開平05−339900号公報、特許2600094号公報の方法では、透明凹版インキを使った特有のコントラストに変化のある効果を生み出すものではない。また、印刷物の構造上各種万線画線又は網点画線は必ず凹凸の上に印刷されていなければその効果を発揮するものではない。更に、紫外線を照射しても特定の文字や図形を確認することができないため、真偽判別、偽造防止効果としては不十分だった。
【0012】
さらに、特公平07−64113号公報の方法では、オフセット印刷の万線画像と凹版印刷の万線画像とを角度をつけて重ね刷りを行いモアレを現出させるものであり、特定の文字や図形を現出させることは困難なため、真偽判別する上で判別しにくい問題があった。また、特公平07−64113号公報及び特開2000−203147号公報は、紫外線を照射しても特定の文字や図形を確認することができないため、真偽判別、偽造防止効果としは不十分だった。また、特開2000−203147号公報は各種万線は通常の有色インキで印刷しているため複製されやすい恐れがあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、本発明の印刷物は、可視光下で垂直方向から観察すると万線模様のみが確認でき、印刷物を可視光下で傾けて観察すると第1の画像が確認でき、更に、有色蛍光インキと透明インキで盛りのある画線を組み合わせることにより、紫外線を照射すると印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においても万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、万線模様と第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、第1の画像が確認でき、万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域の第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認できる。
【0014】
このため、印刷物を可視光下で傾けて観察すると第1の画像の出現により真偽判別することができ、紫外線を照射すると印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においても第1の画像及び第2の画像が確認できるため、確実に誰でも容易に真偽判別をすることができる。また、通常の有色インキではなく有色蛍光インキと透明インキを用いて印刷しているため通常の有色インキよりも入手困難であり複製防止効果にも優れている。更に本発明の印刷物を複写機で複写した複写物は、可視光下で傾けて観察しても第1の画像は出現することなく、紫外線を照射しても第1の画像及び第2の画像が出現しないため複写物と容易に判別することができる。以上のことから偽造防止効果に優れた偽造防止印刷物の提供を目的としたものである。
【0015】
【発明を解決しようとする手段】
本発明は、基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで万線模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像を、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域と、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなる偽造防止印刷物であって、前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記万線模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記第1の画像が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0016】
また、本発明は、基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで同心円模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像を、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域と、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなる偽造防止印刷物であって、前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記同心円模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記第1の画像が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0017】
また、本発明は、基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで万線模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像を、前記万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域と、前記万線模様と第1の画像の画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなり、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により第2の画像を形成してなる偽造防止印刷物であって、前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記万線模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記第1の画像が確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0018】
また、本発明は、基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで同心円模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像を、前記同心円模様と第1の画像の円状画線同士が重畳する領域と、前記同心円模様と第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなり、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により第2の画像を形成してなる偽造防止印刷物であって、前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記同心円模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記第1の画像が確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0019】
また、本発明の前記万線模様の画線ピッチと透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線ピッチが同一であることを特徴とした偽造防止印刷物である。
【0020】
また、本発明の前記同心円模様の円状画線ピッチと透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像の円状画線ピッチが同一であることを特徴とした偽造防止印刷物である。
【0021】
また、本発明の前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つ以上で形成されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0022】
また、本発明の前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つ以上で形成されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0023】
また、本発明の前記万線模様が、直線及び曲線の画線のいずれか一つ又は両方で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0024】
また、本発明の前記透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線が、直線及び曲線の画線のいずれか一つ又は両方で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0025】
また、本発明の前記直線又は前記曲線の画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0026】
また、本発明の前記円状画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0027】
また、本発明の前記万線模様の画線又は前記同心円模様の円状画線を印刷する有色蛍光インキが、紫外線照射時にレッド系、グリーン系及びブルー系に発光するインキのいずれか一つ以上で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0028】
また、本発明の前記透明インキの盛りが段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0029】
【発明の実施の形態】
図面によって本発明による偽造防止印刷物の原理を説明すると、図1(a)に示す、基材上に基材の表面色と異なる有色蛍光インキで第1の万線(1)がオフセット印刷され、その上に、図1(b)に示す、透明インキで盛りのある「P」の情報を2次元に付与したレリーフ画線で画像(2)に、画像(2)内のレリーフ画線を部分的に分断させ、分断させた画線の集合で画像(3)を設け、有色蛍光インキで印刷された第1の万線(1)と重畳する領域と、重畳しない領域が生じるように刷り重ねる。画像(3)の作成において、画像(2)内のレリーフ画線の部分的に分断させる領域は、有色蛍光インキで印刷された第1の万線(1)とレリーフ画線が重畳する領域に設定しなければならない。刷り重ねた印刷物を図1(c)に示す。
【0030】
この場合は、図2(a)に示すように、透明インキで盛りのあるレリーフ画線により作成した画像(2)の背景画像となる背景画像領域(4)は第1の万線(1)と重畳し、レリーフ画線により作成した画像(2)のメッセージ画像となるメッセージ画像領域(5)は、第1の万線(1)と重畳しないように作成する。図2(b)に示すように、レリーフ画線を部分的に分断させ、分断させた画線の集合で画像(3)の背景画像となる非画線部、つまり、背景画像領域(7)は第1の万線(1)と重畳しないように作成し、画像(3)の画線部、つまり、メッセージ画像領域(8)は、第1の万線(1)と重畳するように作成する。
【0031】
しかしながら、本発明は図2に限定されることなく、図3に示すように、レリーフ画線により作成した画像(2)の背景画像となる背景画像領域は第1の万線(1)と重畳しないように作成し、レリーフ画線により作成した画像(2)のメッセージ画像となるメッセージ画像領域は、第1の万線(1)と重畳して作成してもよい。また、図4に示すようにレリーフ画線により作成した画像(2)を第1の万線(1)に対して斜めに刷り重ねても良い。
【0032】
図5に示すように、この印刷物を垂直方向(真上)から観察した場合、透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)は透明インキで印刷されているため、確認することができなく、第1の万線(1)のみが確認できる。次に、図6に示すように、印刷面に対して観察角度(印刷面と視線とのなす角度)を変化させて観察したとき、オフセット印刷された第1の万線(1)上に盛りのある(隆起している)透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が一種のレンズの役割を果たし、光の反射及び屈折率が影響し、第1の万線(1)の位置がわずかに異なって確認でき、このとき透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)の「P」のメッセージ画像領域(5)と背景画像領域(4)とでは、第1の万線(1)との位置関係が異なるため、「P」のメッセージ画像領域(5)と背景画像領域(4)とでもコントラストに差が生じることになり、したがって観察角度によるコントラストの変化と共にメッセージ画像領域(5)である「P」を確認することができる。また、透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)は盛りのあるインキで印刷されているため、指感性を有している。
【0033】
図7に示すように、この印刷物に紫外線を照射して垂直方向(真上)から観察した場合、有色蛍光インキで印刷された第1の万線(1)において、図2で示した第1の万線(1)と盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が重なった第1の万線(1)は、メッセージ画像領域(5)が重なっているため発光することなく、第1の万線(1)と盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が重ならない領域は蛍光発光する。更に、盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)において、第1の万線(1)とレリーフ画線により作成した画像(2)が重なった背景画像領域(4)は低輝度(黒っぽく)確認でき、第1の万線(1)とレリーフ画線により作成した画像(2)が重なっていないメッセージ画像領域(5)は、第1の万線(1)が発光した発光色の光を浴びて、背景画像領域(4)とは異なった明度で確認でき、メッセージ画像領域(5)である「P」が確認できる。この場合、印刷物に紫外線を照射して斜めから観察してもメッセージ画像領域(5)である「P」が確認できる。
【0034】
更に、透明インキで盛りのある「P」の情報を2次元に付与したレリーフ画線により画像(2)を作成し、画像(2)内のレリーフ画線の部分的に分断させ、分断させた画線の集合で作成した画像(3)は、第1の万線(1)内で作成しているため、分断させた画線部、つまり、メッセージ画像領域(8)は低輝度(黒っぽく)確認でき、第1の万線(1)と分断させた非画線部、つまり背景画像領域(7)は、発光し、高輝度に確認でき、背景画像領域(7)とメッセージ画像領域(8)とで異なった明度となるため画像(3)が確認できる。
【0035】
図8に本発明の他の画線構成の例を示す。図8(a)は、第1の万線(1)及びレリーフ画線により作成した画像(2)を波線で作成している。図8(b)は、第1の万線(1)及びレリーフ画線により作成した画像(2)を円状となるように作成している。図8(c)は、第1の万線(1)内でレリーフ画線の一部が太くして作成している(この場合、細くても良い)。図8(d)は、第1の万線(1)内でレリーフ画線の一部が分岐して作成している。図8(e)は、第1の万線(1)内でレリーフ画線の一部が分断して作成している。図8(c、d、e)のようにレリーフ画線を部分的に異ならせた画線の集合により画像(3)を作成することにより、可視光下で観察角度を変えて観察した場合には確認することができない画像(3)が、紫外線を照射して、印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においも潜像画像が出現する。部分的に異ならせた画線は、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つ以上で作成することにより、紫外線を照射した場合に潜像画像が出現することができる。
【0036】
また、本発明の前記万線模様の画線ピッチと透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線ピッチが同一にすることで、印刷物を可視光下で傾けて観察すると潜像画像がより鮮明に確認することができる。
【0037】
また、本発明の前記同心円模様の円状画線ピッチと透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像の円状画線ピッチが同一にすることで、印刷物を可視光下で傾けて観察すると潜像画像がより鮮明に確認することができる。
【0038】
また、本発明の前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つ以上で作成することで可視光下で観察角度を変えて観察した場合には確認することができない潜像画像が、紫外線を照射して、印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においも潜像画像が出現する。
【0039】
また、本発明の前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つ以上で作成することで可視光下で観察角度を変えて観察した場合には確認することができない潜像画像が、紫外線を照射して、印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においも潜像画像が出現する。
【0040】
また、本発明の前記万線模様が、直線及び曲線の画線のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0041】
また、本発明の前記透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線が、直線及び曲線のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0042】
また、本発明の前記直線又は前記曲線の画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に階調表現のある複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0043】
また、本発明の前記円状画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に階調表現のある複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0044】
また、本発明の前記万線模様の画線又は前記同心円模様の円状画線を印刷する有色蛍光インキが、紫外線照射時にレッド系、グリーン系及びブルー系に発光するインキのいずれか一つ以上のインキで印刷することにより、色彩の豊かな虹色の潜像画像が作成できるため、偽造防止効果が向上する。
【0045】
また、本発明の前記透明インキの盛りが段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷することにより、紫外線を照射した場合に階調表現のある複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0046】
本発明に用いる基材は、紙葉類、フィルム、プラスチック等を用いることができる。
【0047】
本発明の盛りのある透明インキは、凹版インキ、スクリーンインキが好ましい。本発明の盛りのある透明インキの盛りは作成上、10ミクロン〜100ミクロンが好ましい。
【0048】
本発明の第1の万線と透明インキのレリーフ画線により作成した画像の各画線幅は、30ミクロン〜500ミクロンが好ましい。
【0049】
本発明に用いる有色蛍光インキは、特に限定されることなく、紫外線照射時にレッド系、グリーン系又はブルー系等に発光すれば良い。
【0050】
本発明の紫外線は、簡易的な紫外線ランプで十分、潜像画像を確認することができる。
【0051】
本発明の印刷方式は特に限定されることはないが、第1の万線は、オフセット印刷方式が好ましく、第2の万線はスクリーン印刷方式、凹版印刷方式が好ましい。
【0052】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
【0053】
(実施例1)
図9(a)に示すような画線幅200ミクロン、非画線部200ミクロンのピッチの第1の万線(1)のPS版を作成し、次に、図9(b)に示すような画線幅200ミクロン、非画線部200ミクロン、画線深度50ミクロンの「P」の情報を2次元に付与したレリーフ画線で画像(2)を作成し、画像(2)内のレリーフ画線の部分的に分断させ、分断させた集合で画像(3)を作成し、画像2内に画像(3)を備えた凹版版面を作成した。
【0054】
次に、市販のベージュ色のインキ475gに対して緑色発光の蛍光顔料25g(ルミコール1000:日本蛍光化学(株)製)の配合割合で有色蛍光インキを作成した。次に、アクリレート50g、体質顔料50g、開始剤5g、重合禁止剤0.1で練肉機で練肉し、UV紫外線硬化型凹版インキを作成した。
【0055】
得られた第1の万線のPS版、有色蛍光インキを用い、オフセット印刷機で市販の上質紙に印刷した。次に第1の万線が印刷された印刷物に、得られたレリーフ画線により作成した画像(2)内に画像(3)を備えたの凹版版面、UV紫外線硬化型凹版インキを用い、凹版印刷機で刷り重ねて、図9(c)に示す実施例1の印刷物を得た。図9(c)上では図面の記載上、透明凹版インキで作成した画像(2)及び画像(3)は、見ることができるが実際の印刷物では透明凹版インキであるため肉眼では見えない。
【0056】
実施例1の印刷物を、図10に示すように、垂直方向(真上)から観察した場合、レリーフ画線により作成した画像(2)及び画像(3)は透明凹版インキで印刷されているため、確認することができなく、第1の万線(1)のみが確認できた。
【0057】
実施例1の印刷物を、図11に示すように、印刷面に対して観察角度(印刷面と視線とのなす角度)を変化させて観察したとき、オフセット印刷された第1の万線(1)上に盛りのある(隆起している)透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が一種のレンズの役割を果たし、光の反射及び屈折率が影響し、第1の万線(1)の位置がわずかに異なって確認でき、このとき透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)の「P」のメッセージ画像領域(5)と背景画像領域(4)とでは、第1の万線(1)との位置関係が異なるため、「P」のメッセージ画像領域(5)と背景画像領域(4)とでもコントラストに差が生じることになり、したがって観察角度によるコントラストの変化と共にメッセージ画像領域(5)である「P」を確認することができた。
【0058】
また、実施例1の印刷物を、図12に示すように、この印刷物に紫外線ランプ(6)で紫外線を照射して観察した場合、有色蛍光インキで印刷された第1の万線(1)において、第1の万線(1)と盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が重なった第1の万線(1)は、メッセージ画像領域(5)が重なっているため発光することなく、第1の万線(1)と盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)が重ならない領域は蛍光発光する。更に、盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像(2)において、第1の万線(1)とレリーフ画線により作成した画像(2)が重なった背景画像領域(4)は低輝度(黒っぽく)確認でき、第1の万線(1)とレリーフ画線により作成した画像(2)が重なっていないメッセージ画像領域(5)は、第1の万線(1)が発光した発光色の光を浴びて、背景画像領域(4)とは異なった明度で確認でき、メッセージ画像領域(5)である「P」が確認できた。
【0059】
更に、図12に示すように、透明凹版インキで盛りのある「P」の情報を2次元に付与したレリーフ画線で画像(2)内のレリーフ画線を部分的に分断させ、分断させた画線の集合で作成した画像(3)は、第1の万線(1)内で作成しているため、分断させた画線部、つまり、メッセージ画像領域(8)は低輝度(黒っぽく)確認でき、第1の万線(1)と分断させた非画線部、つまり背景画像領域(7)は、発光し、高輝度に確認でき、背景画像領域(7)とメッセージ画像領域(8)とで異なった明度となるため画像(3)が確認できた。
【0060】
(実施例2)
実施例1の作成方法で、第1の万線を紫外線照射時にレッド系、グリーン系又はブルー系に発光する有色蛍光インキで図13に示すように(R、G、B、R、G、B………)と配列して印刷し、その上に盛りのある透明インキのレリーフ画線により作成した画像を刷り重ねた。この実施例2の印刷物を真上から観察した場合、第1の万線のみが確認でき、紫外線ランプで紫外線を照射して観察した場合、色彩の豊かな虹色の潜像画像(P及びレリーフ画線を部分的に分断させ、分断させた画線の集合で作成した画像)が確認できた。
【0061】
以上、本発明の実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
【0062】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の印刷物は、可視光下で垂直方向から観察すると万線模様のみが確認でき、印刷物を可視光下で傾けて観察すると第1の画像が確認でき、更に、有色蛍光インキと透明インキで盛りのある画線を組み合わせることにより、紫外線を照射すると印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においても万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、万線模様と第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、第1の画像が確認でき、万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域の第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認できる。
【0063】
このため、印刷物を可視光下で傾けて観察すると第1の画像の出現により真偽判別することができ、紫外線を照射すると印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合においても第1の画像及び第2の画像が確認できるため、確実に誰でも容易に真偽判別をすることができる。また、通常の有色インキではなく有色蛍光インキと透明インキを用いて印刷しているため通常の有色インキよりも入手困難であり複製防止効果にも優れている。更に本発明の印刷物を複写機で複写した複写物は、可視光下で傾けて観察しても第1の画像の出現することなく、紫外線を照射しても第1の画像及び第2の画像が出現しないため複写物と容易に判別することができる。
【0064】
また、本発明の万線模様の画線ピッチと透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線ピッチを同一にしたり、同心円模様の円状画線ピッチと透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像の円状画線ピッチを同一にすることで、印刷物を可視光下で傾けて観察すると潜像画像がより鮮明に確認することができる。また、本発明の万線模様が、直線及び曲線の画線のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。また、本発明の直線又は曲線の円状の画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷することで、観察角度を変えて観察した場合、又は、紫外線を照射した場合に階調表現のある複雑な潜像画像が確認できるため、偽造者が複製する場合に困難となり偽造防止効果が向上する。
【0065】
また、本発明の万線模様の画線又は同心円模様の円状画線を印刷する有色蛍光インキが、紫外線照射時にレッド系、グリーン系及びブルー系に発光するインキのいずれか一つ以上のインキで印刷することにより、色彩の豊かな虹色の潜像画像が作成できるため、偽造防止効果が向上する。。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物の基本原理を示す図である。
【図2】本発明の印刷物の基本原理を示す拡大図である。
【図3】本発明の印刷物の他の構成を示す図である。
【図4】本発明の印刷物の他の構成を示す図である。
【図5】本発明の印刷物を真上から観察した場合を示す図である。
【図6】本発明の印刷物を傾けて観察した場合を示す図である。
【図7】本発明の印刷物に紫外線を照射して観察した場合を示す図である。
【図8】本発明の他の画線構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例1の印刷物を示す図である。
【図10】本発明の印刷物を真上から観察した場合を示す図である。
【図11】本発明の印刷物を傾けて観察した場合を示す図である。
【図12】本発明の印刷物に紫外線を照射して観察した場合を示す図である。
【図13】第1の万線を紫外線照射時にレッド系、グリーン系又はブルー系に発光するインキを組合せて作成した場合の図である。
【符号の説明】
1 第1の万線
2 レリーフ画線により作成した画像
3 画像
4、7 背景画像領域
5、8 メッセージ画像領域
6 紫外線ランプ

Claims (14)

  1. 基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで万線模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像を、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域と、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなる偽造防止印刷物であって、
    前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記万線模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、前記印刷物紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記低輝度と前記高輝度の輝度の差により前記第1の画像が確認されてなる偽造防止印刷物。
  2. 基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで同心円模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像を、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域と、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなる偽造防止印刷物であって、
    前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記同心円模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、前記印刷物紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記低輝度と前記高輝度の輝度の差により前記第1の画像が確認されてなる偽造防止印刷物。
  3. 基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで万線模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像を、前記万線模様と第1の画像の画線同士が重畳する領域と、前記万線模様と第1の画像の画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなり、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により第2の画像を形成してなる偽造防止印刷物であって、
    前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記万線模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、前記印刷物紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記低輝度と前記高輝度の輝度の差により前記第1の画像が確認でき、前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認されてなる偽造防止印刷物。
  4. 基材上に前記基材の表面色と異なる有色蛍光インキで同心円模様を印刷した上に、透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像を、前記同心円模様と第1の画像の円状画線同士が重畳する領域と、前記同心円模様と第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が生じるように刷り重ねてなり、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により第2の画像を形成してなる偽造防止印刷物であって、
    前記印刷物を可視光下で垂直方向から観察すると前記同心円模様のみが確認でき、前記印刷物を可視光下で傾けて観察すると前記第1の画像が確認でき、更に、前記印刷物紫外線を照射すると前記印刷物を傾けることなく、垂直方向から観察した場合において前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域が低輝度で確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳しない領域が高輝度で発光し、前記低輝度と前記高輝度の輝度の差により前記第1の画像が確認でき、前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせて前記部分的に異ならせた画線の集合により作成した第2の画像が確認されてなる偽造防止印刷物。
  5. 前記万線模様の画線ピッチと透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線ピッチが、同一のピッチからなる請求項1又は3記載の偽造防止印刷物。
  6. 前記同心円模様の円状画線ピッチと透明インキで盛りのある円状画線により作成した第1の画像の円状画線ピッチが、同一のピッチからなる請求項2又は4記載の偽造防止印刷物。
  7. 前記万線模様と前記第1の画像の画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の画線の画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つで形成されてなる請求項3又は5記載の偽造防止印刷物。
  8. 前記同心円模様と前記第1の画像の円状画線同士が重畳する領域の前記第1の画像の円状画線の円状画線形状を部分的に異ならせる形状が、画線のズレ、画線の太細、画線の分岐及び画線の分断の少なくとも一つで形成されてなる請求項4又は6記載の偽造防止印刷物。
  9. 前記万線模様が、直線及び曲線の画線のいずれか一つ又は両方で印刷されてなる請求項1、3、5又は7記載の偽造防止印刷物。
  10. 前記透明インキで盛りのある画線により作成した第1の画像の画線が、直線及び曲線のいずれか一つ又は両方で印刷されてなる請求項1、3、5又は7記載の偽造防止印刷物。
  11. 前記直線又は前記曲線の画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されてなる請求項9又は10記載の偽造防止印刷物。
  12. 前記円状画線の画線幅が段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されてなる請求項2、4、6又は8記載の偽造防止印刷物。
  13. 前記万線模様の画線又は前記同心円模様の円状画線を印刷する有色蛍光インキが、紫外線照射時にレッド系、グリーン系及びブルー系に発光するインキのいずれか一つのインキで印刷されてなる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の偽造防止印刷物。
  14. 前記透明インキの盛りが段階的変化及び連続的変化のいずれか一つ又は両方で印刷されてなる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の偽造防止印刷物。
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