JP2004090381A - 真偽判別可能な印刷物 - Google Patents

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Takao Yokote
横手 隆生
Kazuo Ito
伊藤 一男
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Abstract

【課題】本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、カード等の偽造、変造を防止する必要性のある貴重印刷物に適用される真偽判別可能な印刷物に関するものである。
【解決手段】基材(1)上の表面に、光学的変化インキにより第1のメッセージ画像(2)を印刷し、前記第1のメッセージ画像(2)上に盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)を重ねて印刷し、前記第2のメッセージ画像(3)が、背景画像部(4)と少なくとも一つのメッセージ画像部(5)とに区分けされ、前記背景画像部(4)と前記少なくとも一つのメッセージ画像部(5)は線画の配列方向が異なった万線パターンからなる印刷物である。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、カード等の偽造、変造を防止する必要性のある貴重印刷物に適用される真偽判別可能な印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀行券、株券、有価証券、通行券、カード等の偽造、変造を防止する必要性のある貴重印刷物において、印刷物を傾けて観察することにより潜像画像を出現させ、又は印刷物を傾けて観察することにより色彩の変化をさせて真偽判別を行う技術は共に公知であり、前者は、凹版印刷物の画線構成を利用して潜像画像を出現させるものであり、後者には、光学的変化インキを利用して色彩を変化させるもの等が挙げられる。
【0003】
前記凹版印刷物の画線構成を利用し、潜像画像を出現させるものとして、例えば、凹版印刷された万線の潜像画像となる領域の画線部を高い画線で構成し、その他の凹版印刷画線の領域の非画線部を画線部より低い画線で構成している。このことにより、印刷物の角度を変えて観察すると非画線部より画線高さが高い画線部の方が早く、万線間隔が閉ざされ潜像画像が発現するものが開示されている(特公昭56−19273号公報参照)。更に、特公昭56−19273号公報では、画線の高さ及び幅が均一で向きが異なることにより潜像画像を発現させるものがある。しかしこの方法ではかなり深い角度から観察しないと潜像が視認しづらく偽造防止技術としては乏しく改良の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の盛り上がりのあるインキを使用し、等間隔の線画の配列方向が異なる万線パターンから構成される偽造防止印刷物や、光学的変化インキを使用した偽造防止印刷物は、それぞれ単独の技術では、偽造防止又は複写防止効果が単調で不十分であるという問題点を解決することを目的としたもので、盛り上がりのある凹版画線で構成した潜像を有する画像の下部または上部に光沢が変化する光学的変化インキを使用することで、印刷物を傾けて観察した場合に、ある範囲では本来なら両画像とも視認可能であるが、光学的変化インキによる光沢変化と、盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される画像の顕像変化との相互の相対的な画像の浮沈関係により、印刷物を正面から観察した場合に、二つのメッセージ画像とも共に視認できないが、印刷物を連続的に傾けることにより、正反射光領域による観察では、光学的変化インキの正反射光量が顕著に大きいため、光学的変化インキの画像のみが顕著に視認され、正反射光領域を挟んで、正反射光領域の前後による観察では、光学的変化インキの画像よりも盛り上がりのあるインキによる万線パターンから構成される潜像画像が視認され、更に傾けると光学的変化インキによる画像は減衰し、盛り上がりのあるインキによる万線パターンから構成される潜像画像のみが顕著に視認され、単一の光学的変化インキによる視認画像や盛り上がりのあるインキによる万線パターンからなる潜像の視認画像による個別な視認変化では得られないような、しかも両画像が交互に特有の強弱の変化をともなって視認でき、真偽判別、複写防止効果を損なうことのない印刷物を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、上記目的を達成するために、基材上の表面に、光学的変化インキにより前記第1のメッセージ画像を印刷し、前記第1のメッセージ画像上に盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される前記第2のメッセージ画像を重ねて印刷し、前記第2のメッセージ画像が、背景画像部と少なくとも一つのメッセージ画像部とに区分けされ、前記背景画像部と前記少なくとも一つのメッセージ画像部は線画の配列方向が異なった万線パターンから構成される印刷物、又は前記第2のメッセージ画像の上に、前記第1のメッセージ画像を印刷した構成の印刷物でもよく、前記の両印刷物を正面から観察した場合に、前記第1のメッセージ画像と前記第2のメッセージ画像は共に視認できないが、前記印刷物を連続的に傾けることにより生ずる前記第1のメッセージ画像の光沢変化と前記第2のメッセージ画像の顕像変化との相互の相対的な浮沈関係により、正反射光領域を挟んだ、正反射光領域の前後における観察では、前記第1のメッセージ画像より前記第2のメッセージ画像が視認され、前記正反射光領域による観察では、前記第1のメッセージのみが顕著に視認され、更に傾けると、逆に前記第2のメッセージ画像のみが顕著に視認されてなることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
【0006】
また、本発明は、前記光学的変化インキがパールインキであることを特徴とした真偽判別可能な印刷物である。
【0007】
また、本発明は、前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の各線画の画線幅が30μmから600μmの範囲であることを特徴とした真偽判別可能な印刷物である。
【0008】
また、本発明は、前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の各線画の非画線幅が30μmから600μmの範囲であることを特徴とした真偽判別可能な印刷物である。
【0009】
また、本発明は、前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の盛り上がりのある線画の各画線の高さが、10μmから150μmの範囲であることを特徴とした真偽判別可能な印刷物である。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明に係る真偽判別可能な印刷物の実施形態について説明する。本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の係る特許請求の範囲に記載した技術事項の範囲内であれば、各種の態様を採用することができる。
【0011】
図1は、基材(1)に光学的変化インキで印刷した第1のメッセージ画像(2)である。図2は、盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)である。第2のメッセージ画像(3)は、背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)とに区分けされ、背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)の線画の配列方向が異なった盛り上がりのある線画から構成される。図3は、図1に示した第1のメッセージ画像(2)の上部に、図2の盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)を重ね刷りした本発明の印刷物(6)を示す。
【0012】
また、図4は、基材(1)に盛り上がりのあるインキにより印刷した等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)である。第2のメッセージ画像(3)は、背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)とに区分けされ、背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)の線画の配列方向が異なった盛り上がりのある線画から構成される。図5は、光学的変化インキで印刷する第1のメッセージ画像(2)を表した図である。図6は、図4に示した第2のメッセージ画像(3)の上部に図5に示した第1のメッセージ画像(2)を重ね刷りした本発明の印刷物(7)を示す。
【0013】
図7−aは、図3の印刷物(6)を正面から観察した場合の図を示す。印刷物(6)を正面から観察した場合に、第2のメッセージ画像(3)の背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)は微細な線画で構成されているため識別しにくく、同時に、第1のメッセージ画像(2)は光学的変化インキで印刷されており、拡散光のため光の影響を受けにくく確認しづらい。しかし、この印刷物(6)を、連続的に傾けることにより生ずる第1のメッセージ画像(2)の光沢変化と、第2のメッセージ画像(3)の顕像変化との相互の相対的な浮沈関係により、スポット光等の入射光により斜めから照らした場合に、第1のメッセージ画像(2)が光学的変化インキの反射光により視認できるようになるが、正反射光領域の前後では、図7−bに示したように第1のメッセージ画像(2)よりも盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が上回り、第2のメッセージ画像(3)が視認される。さらに図7−cに示したように正反射光領域では光学的変化インキからの反射光量が顕著に大きいため、第1のメッセージ画像(2)のみが視認され、第2のメッセージ画像(3)は視認できず、さらに深い角度で観察すると、図7−dに示したように第1のメッセージ画像(2)の光沢が減衰し、盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が顕著に上回り、第2のメッセージ画像(3)のみが視認される。
【0014】
また、図8−aは、図6の印刷物(7)を正面から観察した場合の図を示す。印刷物(7)を正面から観察した場合に、第2のメッセージ画像(3)の背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)は微細な線画で構成されているため識別しにくく、第1のメッセージ画像(2)は光学的変化インキで印刷されており、拡散光のため光の影響を受けにくく確認しづらい。しかし、この印刷物を、連続的に傾けることにより、第1のメッセージ画像(2)と第2のメッセージ画像(3)の顕像変化との相互の相対的な浮沈関係により、スポット光等の入射光により斜めから照らした場合に、第1のメッセージ画像(2)は光学的変化インキの反射光により視認できるようになるが、正反射光領域の前後では、図8−bに示したように第1のメッセージ画像(2)よりも盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が上回り、第2のメッセージ画像(3)が視認される。さらに図8−cに示したように正反射光領域では光学的変化インキからの反射光量が顕著に大きいため、第1のメッセージ画像(2)のみが視認され、第2のメッセージ画像(3)は視認できず、さらに深い角度で観察すると、図8−dに示したように第1メッセージ画像(2)の光沢が減衰し、盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が顕著に上回り、第2のメッセージ画像(3)のみが視認される。
【0015】
図9に本発明の観察角度による視覚的作用の原理図を示す。横軸に本発明の印刷物(6)及び(7)を正面から連続的に傾けて観察する観察角度を、縦軸には光学的変化インキで印刷した第1のメッセージ画像(2)の光沢変化の大きさ、及び盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像変化の大きさとして表した。正面から観察した場合には、第2のメッセージ画像(3)の背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)は微細な線画で構成されているため識別しにくく、また第1のメッセージ画像(2)は光学的変化インキで印刷されており、拡散光のため光の影響を受けにくく、光沢変化及び顕像変化は共に少なく確認しづらい。しかし、この印刷物(6)及び(7)を、正反射光領域の前後で観察した場合には、第1のメッセージ画像(2)の光沢変化と、第2のメッセージ画像(3)の顕像変化との相互の相対的な浮沈関係により、スポット光等の入射光により斜めから照らした場合に、第1のメッセージ画像(2)が光学的変化インキの反射光により視認できるようになるが、図9に示したように第1のメッセージ画像(2)よりも盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が上回り、第2のメッセージ画像(3)が視認される。さらに正反射光領域では光学的変化インキからの反射光量が顕著に大きいため、第1のメッセージ画像(2)のみが視認され、第2のメッセージ画像(3)は視認出来ず、さらに深い角度で観察すると、第1のメッセージ画像(2)の光沢が減衰し、盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が顕著に上回り、第2のメッセージ画像(3)のみが視認される。さらに非常に深い角度で観察すると、第1のメッセージ画像(2)の光沢作用と、第2のメッセージ画像(3)の顕像作用がともに減衰し、両画像とも確認することができない。
【0016】
図1に示した本発明の下刷りの第1のメッセージ画像(2)、又は図5に示した本発明の上刷りの第1のメッセージ画像(2)は、光学的変化インキで印刷する必要がある。光学的変化インキはパール顔料、鱗片状顔料、金属粉顔料、ガラスフレーク又はコレステリック液晶顔料等を配合したインキであれば良いがパール顔料を配合したインキが最も本発明の効果を奏することができる。また、本発明印刷物は、複写機、画像入力装置等の複写防止効果を有する。図1に示した本発明の下刷りの第1のメッセージ画像(2)、又は図5に示した本発明の上刷りの第1のメッセージ画像(2)は、印刷方式は限定されるものではなく、フレキソ印刷方式、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式及びスクリーン印刷方式等を用いることができる。更に作成工程上、湿紙印刷方式を用いることが好ましい。
【0017】
次に、パール顔料等の鱗片状顔料を使用した一般的なフレキソ印刷物に代表されるようなインキの盛りの少ないパール印刷物の光学的色変化の模式図を図10に示す。基材(1)にパール顔料を含有したインキで印刷した第1のメッセージ画像(2)を見る位置を固定した場合、Xの高さから光を照射した時の色が光源の高さYに変えたときに色彩が変化し、更にZの高さに光源を移動させると色彩がXの高さから光を照射した場合の色彩に戻るという特徴を持っている。ただし、パール顔料等の光学的変化顔料は屈折率、形状、厚さ、大きさ、インキ皮膜中の顔料分布等によって干渉光が異なる。
【0018】
ここで使用されるパール顔料は虹彩色パール顔料でも2色性パール顔料でもその他の鱗片状顔料でも構わない。また、パール顔料の粒子径の大きさは1μm〜150μmのものを用い、好ましくは5μm〜50μmで、平均粒径が10μm〜25μm程度が好ましい。
【0019】
本発明の印刷物を正面から観察した場合に、図2に示した第2のメッセージ画像(3)及び図4に示した第2のメッセージ画像(3)に設けたメッセージ画像部(5)を認識し難いようにするには、背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画のそれぞれの画線幅が30μmから600μmの範囲であることが好ましい。更に背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画のそれぞれの非画線幅が30μmから600μmの範囲であることが好ましい。また、それぞれの線画の画線幅と非画線幅の割合は1:1が好ましい。更に、本発明の印刷物(6)及び(7)を傾けて観察した場合に第1のメッセージ画像(2)が確認できるような、図2に示した第2のメッセージ画像(3)及び図4に示した第2のメッセージ画像(3)の好ましい線画のピッチは背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画のそれぞれの画線幅が30μmから600μmの範囲であることが好ましい。更に背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画のそれぞれの非画線幅が30μmから600μmの範囲であることが好ましい。また、それぞれの線画の画線幅と非画線幅の割合は1:1が好ましい。
【0020】
本発明の印刷物を正面から観察した場合に、図2に示した第2のメッセージ画像(3)及び図4に示した第2のメッセージ画像(3)に設けたメッセージ画像部(5)を明瞭に出現させるには、背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画が、万線パターンで構成することで背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)との明暗差がはっきりするため、よりメッセージ画像部(5)の潜像画像の視認性が向上する。万線パターンの形状は、直万線パターン、曲万線パターン等で形成することができ、特に限定されるものではない。更に、万線パターンの画線幅と非画線幅を等間隔にすることが好ましい。また、背景画像部(4)の線画とメッセージ画像部(5)との線画の異なる配列方向の角度は、30度程度から150度程度の範囲であることが好ましい。更に好ましくは、背景画像部(4)の線画の配列方向の角度を0度とした場合、メッセージ画像部(5)の線画の異なる配列方向の角度は90度程度が好ましい。また、例えば、第2のメッセージ画像(3)に3つメッセージ画像部(5)を入れた場合、背景画像部(4)を0度とした場合、メッセージ画像部(5)の配列方向の角度は45、90又は135度程度に設定すればよい。また、本発明の背景画像部(4)の線画及びメッセージ画像部(5)の線画において、各画線の画線幅を段階的及び連続的、又は段階的若しくは連続的に変化させることで、印刷物を傾けることにより、任意の階調を有する潜像画像が表現され、偽造防止の向上を図ることが出来る。
【0021】
更に、本発明の印刷物を正面から順に、連続的に傾けて観察した場合に、図2に示した第2のメッセージ画像(3)及び図4に示した第2のメッセージ画像(3)に設けたメッセージ画像部(5)を明瞭に出現させるには、本発明の線画は盛り上がりを有する必要があり、背景画像部(4)及びメッセージ画像部(5)の各線画のインキの盛りが10μmから150μmの範囲であることが望ましい。インキの盛りが10μm未満であると、本発明の印刷物を正面から連続的に傾けて観察した場合に、メッセージ画像部が明瞭に出現しにくくなり、150μmを超えると作製上困難となる。
【0022】
図2に示した第2のメッセージ画像(3)及び図4に示した第2のメッセージ画像(3)の盛り上がりのある画線は、酸化重合型インキ、UV硬化型インキ、電子線硬化型インキ、紫外線硬化及び酸化重合機能を併せ持つインキ(特許2113880号参照)、又は2液混合型インキが好ましい。印刷方式は特に限定されることはないが、凹版印刷方式又はスクリーン印刷方式が好ましい。
【0023】
本発明の印刷に使用される印刷手段は特に限定されるものではないが、第1のメッセージ画像(2)はフレキソ印刷技法、オフセット印刷技法が好ましい。第2のメッセージ画像(3)は凹版印刷技法、スクリーン印刷技法を用いることが好ましい。また、印刷機の調整においては特別な調整は不要であり、一般的な設定で印刷することが可能である。
【0024】
本発明の基材(1)は紙葉類、プラスチックフィルム、金属、布等を用いることができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
【0026】
第1のメッセージ画像(2)となる文字KのデザインでPS版を作製し、本発明の第1のメッセージ画像(2)をパール顔料(メルク社製)を配合した光学的変化インキを用いて、フレキソ印刷方式で印刷し、図1に示す第1のメッセージ画像(2)の印刷物を得た。次に、図2に示す第2のメッセージ画像(3)の画線設計をコンピュータ上で、背景画像部(4)の線画の配列方向の角度を0度としたときに、メッセージ画像部(5)の線画を90度とし、背景画像部(4)及びメッセージ画像部(5)のピッチ幅200μm、画線幅100μmの線画から構成した。
【0027】
得られた第2のメッセージ画像(3)をもとに、凹版版面を作製し、凹版インキ(黒)を用いて凹版印刷機で第1のメッセージ画像(2)の印刷物の上に重ね刷りを行い、紫外線照射装置で硬化させ、図3に示す実施例1の印刷物(6)を得た。
【0028】
図7−aは、実施例1の印刷物(6)を正面から観察した場合の図を示す。印刷物(6)を真上から観察した場合に背景画像部(4)とメッセージ画像部(5)は微細な線画で構成されているため識別しにくく、第1のメッセージ画像(2)は確認することができなかった。この印刷物(6)を、連続的に傾けることにより生ずる第1のメッセージ画像(2)の光沢変化と、第2のメッセージ画像(3)の顕像変化との相互の画像の相対的な浮沈関係により、スポット光等の入射光により斜めから照らした場合に、第1のメッセージ画像(2)は光学的変化インキの反射光により視認できるようになるが、正反射光領域では図7−bに示したように第1のメッセージ画像(2)の光沢よりも盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が上回り第2のメッセージ画像(3)が視認される。さらに図7−cに示したように正反射光領域では光学的変化インキからの反射光量が顕著に大きいため、第1のメッセージ画像(2)のみが視認され、第2のメッセージ画像(3)は視認できず、さらに非常に深い角度で観察すると、図7−dに示したように第1のメッセージ画像(2)の光沢が減衰し、盛り上がりのある等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像(3)の顕像作用が顕著に上回り、前記第1のメッセージ画像(2)が消失するとともに、前記第2のメッセージ画像(3)のみが視認される。
【0029】
以上、本実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施形態が考えられる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、凹版画線で構成した潜像を有する画像の下部または上部に光学的変化インキによって印刷した画像を設けることにより、印刷物を正面から観察した場合に、第1のメッセージ画像及び第2のメッセージ画像はともに視認できず、この印刷物を連続的に傾けることにより生ずる第1のメッセージ画像の光沢変化と、第2のメッセージ画像の顕像変化との相互の画線の相対的な浮沈関係により、正反射光領域の前後においては前記第1のメッセージ画像の光沢よりも盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像の顕像作用が上回り、第2のメッセージ画像が視認され、正反射光領域においては、光学的な変化インキからの正反射光量が顕著に大きいため、第1のメッセージ画像のみ視認できるが、第2のメッセージ画像は視認できず、また、非常に深い角度で観察すると、第1のメッセージ画像の光沢が減衰し、盛り上がりのあるインキによる等間隔の万線パターンから構成される第2のメッセージ画像の顕像作用が顕著に上回り、第1のメッセージ画像が消失するとともに、前記第2のメッセージ画像のみが顕著に視認されるため、通常の凹版潜像印刷物よりも偽造防止効果の高い印刷物が得られる。
【0031】
また、第1のメッセージ画像は光学的変化インキ特有の複写防止効果に優れ、背景画像部と第2のメッセージ画像は画線自体にインキの盛りを有するため指感性を有した印刷物となる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物の下刷りのインキによる画像構成を示す。
【図2】本発明の印刷物の上刷りのインキによる画像構成を示す。
【図3】本発明の下刷りの光学的変化インキによる画像に盛り上がりのあるインキによる画像を重ね刷りした印刷物である。
【図4】本発明の印刷物の下刷りの盛り上がりのあるインキによる画像構成を示す。。
【図5】本発明の印刷物の上刷りの光学的変化インキによる画像構成を示す。
【図6】本発明の下刷りの盛り上がりのあるインキによる画像に、上刷りの光学的変化インキによる画像を重ね刷りした印刷物である。
【図7】図3の印刷物を、正面から連続的に観察角度を変えて観察した場合の視認画像を示す。
【図8】図6の印刷物を、正面から連続的に観察角度を変えて観察した場合の視認画像を示す。
【図9】本発明の観察角度による視覚的作用の原理図を示す。
【図10】パール顔料等の鱗片状顔料を使用した一般的なフレキソ印刷物に代表されるようなインキの盛りの少ないパール印刷物の光学的色変化を示す模式図である。
【符号の説明】
1  基材
2  第1のメッセージ画像
3  第2のメッセージ画像
4  背景画像部
5  メッセージ画像部
6  印刷物
7  印刷物
X、Y、Z  光を照射する光源の高さ

Claims (6)

  1. 基材上の表面に、光学的変化インキにより第1のメッセージ画像を印刷し、前記第1のメッセージ画像上に盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像を重ねて印刷し、前記第2のメッセージ画像が、背景画像部と少なくとも一つのメッセージ画像部とに区分けされ、前記背景画像部と前記少なくとも一つのメッセージ画像部は線画の配列方向が異なった万線パターンからなることを特徴とする真偽判別可能な印刷物。
  2. 基材上の表面に、盛り上がりのあるインキによる等間隔の線画からなる万線パターンから構成される第2のメッセージ画像を印刷し、前記第2のメッセージ画像上に光学的変化インキによる第1のメッセージ画像を重ねて印刷し、前記第2のメッセージ画像が、背景画像部と少なくとも一つのメッセージ画像部とに区分けされ、前記背景画像部と前記少なくとも一つのメッセージ画像部との線画の配列方向が異なった万線パターンからなることを特徴とする真偽判別可能な印刷物。
  3. 前記光学的変化インキが、パールインキであることを特徴とした請求項1又は2記載の真偽判別可能な印刷物。
  4. 前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の各線画の画線幅が、30μmから600μmの範囲であることを特徴とした請求項1、2又は3記載の真偽判別可能な印刷物。
  5. 前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の各線画の非画線幅が、30μmから600μmの範囲であることを特徴とした請求項1、2、3又は4記載の真偽判別可能な印刷物。
  6. 前記背景画像部と前記少なくとも1つのメッセージ画像部の盛り上がりのあるインキによる各線画の画線の高さが、10μmから150μmの範囲であることを特徴とした請求項1、2、3、4又は5記載の真偽判別可能な印刷物。
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