JP3573719B2 - データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム - Google Patents

データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3573719B2
JP3573719B2 JP2001060430A JP2001060430A JP3573719B2 JP 3573719 B2 JP3573719 B2 JP 3573719B2 JP 2001060430 A JP2001060430 A JP 2001060430A JP 2001060430 A JP2001060430 A JP 2001060430A JP 3573719 B2 JP3573719 B2 JP 3573719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data carrier
reader
writer device
response
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001060430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002259916A (ja
Inventor
喜久三 澤田
喜和 菅原
Original Assignee
吉川アールエフシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 吉川アールエフシステム株式会社 filed Critical 吉川アールエフシステム株式会社
Priority to JP2001060430A priority Critical patent/JP3573719B2/ja
Publication of JP2002259916A publication Critical patent/JP2002259916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3573719B2 publication Critical patent/JP3573719B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本実施の形態はデータキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データキャリアシステムは種々の分野で使用されている。上記データキャリアシステムは、リーダ/ライタ装置と呼ばれる親機と、データキャリアと呼ばれる子機とにより構成されており、上記子機には特有のIDが付与されていて、上記親機からのID呼び出しに対応して子機が応答することにより、親機と子機との間で情報データの授受が行われるように成されている。
【0003】
上記子機のIDに関し、検索エリア内に多くの子機が存在する環境で使用する場合にはビット数が多いIDを設定して、多くの中から1つの子機を特定できるようにしている。また、検索エリア内に存在する子機が少ない環境で使用する場合にはビット数が少ないIDを設定して、短い時間に子機を特定できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記子機のIDのビット数を多くすると、上述したように、検索エリア内に多くの子機が存在する環境で使用する場合には有効であるが、複数の中から1つの子機を特定するID認識処理に多くの時間が必要になる。
【0005】
また、子機のIDのビット数を少なくすると、短い時間に子機を特定することが可能になるが、検索エリア内において認識可能な子機の数が限られてしまう問題があった。
本発明は上述の問題点にかんがみ、検索エリア内に存在する子機が多い場合にも、検索エリア内に存在する子機が少ない環境で使用する場合にも効率よく使用可能なデータキャリアシステムを構築できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータキャリアは、リーダ/ライタ装置とともにデータキャリアシステムを構成するデータキャリアであって、上記リーダ/ライタ装置からの呼び出しに応答するためのIDを複数個保持するID保持手段と、上記リーダ/ライタ装置から入力されるスタートコマンドを解析するコマンド解析手段と、上記コマンド解析手段の解析結果に基づいて、上記ID保持手段に保持されている複数個のIDの中から上記リーダ/ライタ装置により指定されたIDを選択するID選択手段とを有することを特徴としている。
【0007】
本発明のリーダ/ライタ装置は、データキャリアとともにデータキャリアシステムを構成するリーダ/ライタ装置であって、上記データキャリアが保持している複数のIDの中から1つのIDを選択するID選択情報を送信する選択情報送信手段を有することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、上記ID選択情報は、上記データキャリアに動作命令を与えるためのスタートコマンド中に含ませることを特徴としている。
【0008】
本発明のデータキャリアシステムは、リーダ/ライタ装置とデータキャリアとからなるデータキャリアシステムであって、
上記リーダ/ライタ装置からの呼び出しに応答するためのIDを複数個保持するID保持手段と、上記リーダ/ライタ装置から入力されるスタートコマンドを解析するコマンド解析手段と、上記ID保持手段に保持されている複数個のIDの中から、上記コマンド解析手段の解析結果に基づいて、上記リーダ/ライタ装置により指定されたIDを選択するID選択手段とをデータキャリアが有し、
上記データキャリアが保持している複数のIDの中から1つのIDを選択するID選択情報を送信する選択情報送信手段をリーダ/ライタ装置が有することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本実施の形態のデータキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステムの実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態のデータキャリアの要部(本発明係わる主要な構成)を示すブロック図である。
【0010】
図1において、100はメモリ制御手段であり、110はリーダ/ライタ装置からの呼び出しに応答するためのIDを複数個保持するID保持手段であり、本実施の形態においては後述するEEPROM35dによって構成されている。
【0011】
メモリ制御手段100は、コマンド解析手段101、アドレス選択手段102、ID読み出し手段103等を有している。これらの各手段101〜103は後述する子機30(図2参照)の内部処理回路35のコンピュータシステムによってプログラム的に構成されている。
【0012】
コマンド解析手段101は、上記リーダ/ライタ装置から入力されるスタートコマンドを解析するものであり、アドレス選択手段102は上記ID保持手段110に保持されている複数個のIDの中から、上記コマンド解析手段101の解析結果に基づいて、上記リーダ/ライタ装置により指定されたIDを選択するものである。
【0013】
また、ID読み出し手段103は、上記アドレス選択手段102によって選択されたIDをID保持手段110から読み出すものであり、本実施の形態においては、ID保持手段110の「1−1番地に」第1のID―1を格納し、「1−2番地に」第2のID―2を格納しており、アドレス選択手段102によって指定されたアドレスに格納されているデータを読み出すことにより、第1のID―1または第2のID―2を読み出すようにしている。本実施の形態においては、第1のID―1のビット数を長くし、第2のID―2のビット数を短くしている。
【0014】
次に、図2を参照しながら本実施の形態のデータキャリアシステムの具体的な構成例を説明する。
図2は、本発明のデータキャリアシステムの概略の機能構成を示すブロック図である。図2に示したように、本実施の形態のデータキャリアシステムは、質問機(リーダ/ライタ装置)10と、子機(データキャリア)30とにより構成されている。
【0015】
図2において、質問機10は搬送波の基本信号を発生する発振回路11と、発振回路11からの基本信号をそれぞれ異なる分周比で分周して第1の搬送波を発生する分周回路12、第2の搬送波を発生する分周回路13と、第1の搬送波及び第2の搬送波から1つの搬送波を選択して出力する選択回路15と、出力増幅器16と、第1の同調回路17及び第2の同調回路18を備える。更に、質問機10は、送信信号を生成する内部処理回路19と、上記同調回路17及び18で受信した信号を処理して復調する復調回路20を備える。
【0016】
このような構成により、質問機10は内部処理回路19で生成された送信信号に基づいて選択回路15の選択動作を制御して、搬送波をFSK変調する。第1の同調回路17は、アンテナコイルL1と同調コンデンサC1とで構成され、第2の同調回路18はアンテナコイルL2と同調コンデンサC2とで構成される。第1の同調回路17と第2の同調回路18とは、図2に示すように並列に接続されている。また、第2の同調回路18と直列に、この同調回路17、18の調整用のコンデンサC3が接続されている。
【0017】
子機30は、送受信コイル31と、送受信コイル31に並列に接続された同調コンデンサ32と、整流回路33と、FSK復調を行う復調回路34と、内部処理回路35と、送信用変調回路36と、送信用負荷トランジスタ37とにより構成されている。
【0018】
内部処理回路35は、一般的な信号処理回路と同様に、CPU35a、RAM35b、プログラム等を記憶したROM35c、電気的に書き換え可能なEEPROM35d及びインタフェース35eを備えている。
【0019】
質問機10の発振回路11は、例えば4MHzの基準信号を生成する。この基準信号は第1の分周回路12及び第2の分周回路13に供給され、第1の分周回路12から1/32に分周された信号(125KHz)が得られ、第2の分周回路13からは1/34に分周された信号(117.6470588KHz)が得られる。
【0020】
内部処理回路19が論理値“H”のデータの送信を指示する場合には、選択回路15で第1の分周回路12の出力を選択して125KHzの信号を、出力増幅器16を介して同調回路17、18に送る。一方、内部処理回路19が論理値“L”のデータの送信を指示する場合には、選択回路15で第2の分周回路13の出力を選択して、117.6470588KHzの信号を、出力増幅器16を介して同調回路17、18に送る。
【0021】
一方、子機30は、ASK変調でデータ送信を行う。以下、子機30の動作を説明する。
子機30で使用する電力は、送受信コイル31と同調コンデンサ32とから構成される同調回路で受信した搬送波を、整流回路33のダイオード及び平滑コンデンサ(図示せず)で直流に変換して使用している。
【0022】
子機30から質問機10へデータ送信を行う場合には、内部処理回路35の内部のCPU35aで発生したデータがインタフェース35eを介して変調回路36に伝えられ、変調回路36の出力に応じて送信用負荷トランジスタ37をオン・オフ動作させる。すると、送信用負荷トランジスタ37をオン・オフ動作に応じて送受信コイル31に流れる電流が変化し、送受信コイル31とアンテナコイルL1間の電磁結合の強さが変化する。
【0023】
質問機10の復調回路20は、アンテナコイル17の両端に発生する電圧の変化を復調する。具体的には、第1の分周回路12から出力される125KHzの信号の振幅変化を検出して子機30からのデータを復調する。実際には、第1の分周回路12から出力される125KHzの信号に対して、データキャリアより送られて来たサブバンド信号の振幅及び位相の変化をバンドパスフィルタでとらえて復調動作を行う。
【0024】
本実施の形態のデータキャリアにおいては、上記CPU35a、RAM35b及びROM35cからなるコンピュータシステムにより上記メモリ制御手段100のコマンド解析手段101、アドレス選択手段102及びID読み出し手段103が構成されている。また、上述したように、EEPROM35dによってID保持手段110が構成されている。
【0025】
また、上記親機10の内部処理回路19によって、上記子機30が保持している複数のID、すなわち、第1のID―1及び第2のID―2の中から1つを選択するID選択情報を送信する選択情報送信手段が構成されている。上記ID選択情報は、図1中に示したスタートコマンドSC中に含ませて親機10から子機30に送信される。
【0026】
次に、図3のフローチャートを参照しながら本実施の形態のデータキャリアシステムでIDを選択する処理手順の一例を説明する。
処理がスタートして、親機10からスタートコマンドSCが送信されると、親機10がパワーオンして処理が開始される(ステップS300)。
【0027】
次に、親機10から入力されたスタートコマンドSCがコマンド解析手段101により解析され(ステップS301)、このID検索処理において使用される子機のIDが判断される(ステップS302)。この判断の結果、親機10から送られてきた選択ビット情報が第1のID―1ならばステップS303に進み、第2のID―2ならばステップS320に進む。
【0028】
ステップS303においては、アドレス選択手段102がID保持手段110の「1−1番地」を選択し、この番地をID読み出し手段103が読み出すことにより、このID検索処理において使用する子機30のIDが「第1のID―1」に決定される。
【0029】
次に、ステップS304において、マルチID認識処理を行うか否かが判断される。この判断の結果、マルチID認識処理を行う場合にはステップS305に進み、マルチID認識動作を実行する。また、ステップS304の判断の結果、マルチID認識処理を行わない場合にはステップS306に進む。
【0030】
ステップS306においては、処理を終了するか否かを判断する。そして、終了する場合にはステップS310に進んでパワーオフする。また、処理を終了しない場合にはステップS307に進み、親機10から入力されたIDを指定した各コマンドを実行する。
【0031】
次に、ステップS308に進み、エンドコマンドを親機10から受信して選択した第1のID―1(または第2のID―2)をクリアする処理を行う。その後、ステップS309に進み、処理を終了するか否かを判断し、終了する場合にはステップS310においてパワーオフする。また、処理を終了しない場合にはステップS301に戻って上述した処理を繰り返し行う。
【0032】
一方、ステップS302の判断の結果、「第2のID―2」を選択することによりステップS320に進んだ場合において、以下の処理ステップS321〜ステップS324も、上述したステップS304〜ステップS307の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0033】
次に、本実施の形態のデータキャリアシステムにおいて子機のIDを認識する際に行うアンチコリジョン動作を説明する。
【0034】
図4は、本実施の形態のデータキャリアシステムで行うアンチコリジョンの動作タイミング例を示す図である。この例では、IDコードの2ビットごとに対して、4つの応答期間を設けた例を示している。
【0035】
アンチコリジョン動作時には、まずID検索モードであることを示す応答要求データIDを質問機から送信し、それに引き続いて4つの応答期間T1〜T4を設け、1つの応答期間に対してそれぞれ8ビットのブランクデータを送信する。
【0036】
各応答期間は、「HH」を検索するためのT1期間と、「HL」を検索するためのT2期間と、「LH」を検索するためのT3期間と、「LL」を検索するためのT4期間とに分けられる。
【0037】
この8ビットのブランクデータにおける前半4ビットの期間に質問機10から応答確認信号を送信し(4ビットの内の特定ビットを“H”または“L”とすることにより応答確認とする。)、各子機30は自己のIDの検索対象ビットとの参照を行う。
【0038】
各子機30は、自己のIDにおける特定の検索対象となっている2ビットについて、T1期間からT4期間の順番に比較していき、比較結果が該当のビットパターンである場合にはその検索期間における後半の4ビットの間に応答を返す。
【0039】
質問機10は、T1期間からT4期間の順番にID検索を行っていき、応答が有った時には以降の検索パターンでの検索は行わず、次の2ビットの検索に移る。そして、応答を受けた応答期間における次の8ビットブランク信号の前半部で応答確認信号を送信し、子機30に次の2ビットへの移行を知らせる。
【0040】
一方、応答をしなかった子機30に対しては応答停止を指示する。上記基本的な動作は、特開平8−36623号公報に記載の発明とほぼ同じであるので詳細な説明は省略する。
【0041】
また、前半の4ビット期間に質問機からの応答確認信号が無い場合には、子機30は次のパターン(例えば、「HH」を検索していたときは「HL」の検索)の検索と判断して、自己のIDの検索対象ビットを参照する。
【0042】
図5に、本実施の形態のデータキャリアシステムのアンチコリジョン動作を説明するフローチャートを示す。
質問機10は、マルチID認識コマンドを送信する(ステップS201)。続いて、質問機10、子機30のデータ授受開始の準備期間として予め設定された待ち時間が用意されている(ステップS202)。この待ち時間に初期化作業として、検索対象が先頭の2ビットから始まるように、不図示のカウンタを「1」にセットする。
【0043】
質問機10は、ID認識コマンドの送信に続き、8ビットのブランク信号を送信(ステップS203)する。この8ビット期間T1は、上述したように第1の応答期間として“HH”のIDを持つ子機30が応答する期間である。
【0044】
子機30は、自己のIDの12ビット目及び2ビット目が“HH”ならば、8ビット期間T1のブランク信号における5ビット目以降の4ビットの期間で応答信号を返す。具体的には、図2の変調回路36でトランジスタ37をオンさせ、質問機10からのブランクデータを表す125KHzの信号に変調をかけることにより、コイル31、17間の結合関係を変化させ、この変化を復調回路20で検出させる(ステップS204)。
【0045】
質問機10は、子機30からの応答を検出するとステップS204aに進み、第1の受信確認信号「ACK−A」を送信する。この第1の受信確認信号「ACK−A」を受けると、応答を返した子機30はカウンタを2ビット桁上げし、次の検索に備える。一方、応答を返さなかった子機30は応答を停止する(ステップS206)。
【0046】
次に、2ビットの検索に移るためステップS214に移り、質問機10は最終ビットまで検索が完了したか否かを判断し、全てのビットの検索を完了していない場合には質問機10のカウンタを桁上げし(ステップS215)、その後、ステップS203に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
【0047】
また、ステップS204の判断の結果、どの子機30からも応答信号が帰ってこない場合には、ステップS204bに進み、質問機10は第1の受信未確認信号「NACK−A」を送信する。上記ステップS201〜ステップS204b迄の処理を、図5において、第1の検索フローAとして示している。
【0048】
次いで、質問機10は上記第1の受信未確認信号「NACK−A」に引き続き、8ビットのブランク信号を送信する(ステップS205)。この8ビット期間T2は、第2の応答期間として「HL」のIDを持つ子機30が応答する期間である。
【0049】
自己のIDにおいて、1及び2ビット目に「HL」を持つ子機30は、上記ブランク信号の5ビット目以降における4ビットの期間で応答信号を返す。これは、ID呼び出しモード信号から見ると、最初の8+5ビット目以降となる。以後同様に、ステップS207a、S208、S214、S215と進み、ステップS203に戻る。
【0050】
一方、ステップS207の判断の結果、どの子機30からも応答信号が帰ってこない場合には、ステップS207bに進み、質問機10は第2の受信未確認信号「ACK−B」を送信する。上記ステップS205〜ステップS207b迄の処理を、図5において、第2の検索フローBとして示している。
【0051】
次いで、質問機10は上記第2の受信未確認信号「ACK−B」に引き続き、8ビットのブランク信号を送信する(ステップS209)。この8ビット期間T3は、第3の応答期間として「LH」のIDを持つ子機30が応答する期間である。
【0052】
自己のIDにおいて、1及び2ビット目に「LH」を持つ子機30は、上記ブランク信号の5ビット目以降における4ビットの期間で応答信号を返す(ステップS210)。これは、ID呼び出しモード信号から見ると、最初の16+5ビット目以降となる。以後同様に、ステップS210a、211、214、215と進み、ステップS203に戻る。
【0053】
一方、ステップS210の判断の結果、どの子機30からも応答信号が帰ってこない場合には、ステップS210bに進み、質問機10は第3の受信未確認信号「ACK−C」を送信する。上記ステップS209〜ステップS210b迄の処理を、図5において、第3の検索フローCとして示している。
【0054】
次いで、質問機10は上記第3の受信未確認信号「ACK−C」に引き続き、8ビットのブランク信号を送信する(ステップS212)。この8ビット期間T4は、第4の応答期間として「LL」のIDを持つ子機30が応答する期間である。
【0055】
自己のIDにおいて、1及び2ビット目に「LL」を持つ子機30は、上記ブランク信号の5ビット目以降における4ビットの期間で応答信号を返す。これは、ID呼び出しモード信号から見ると、最初の24+5ビット目以降となる。
【0056】
以後、ステップS213aにおいて、第4の受信確認信号「ACK−D」を送信し、その後、ステップS214にて最終ビットまで検索が完了したか否かを判断する。この判断の結果、最終ビットまで検索が完了した場合にはステップS216に進み、検索が完了した子機30のIDを特定し、その子機30の応答禁止命令を送信する。
【0057】
一方、ステップS213の判断の結果、どの子機30からも応答信号が帰ってこない場合には、ステップS213bに進み、質問機10は第4の受信未確認信号「ACK−D」を送信する。上記ステップS212〜ステップS213b迄の処理を、図5において、第4の検索フローDとして示している。
【0058】
ステップS217において、リトライがあるか否かを判断する。この判断の結果、リトライがある場合にはステップS203に戻って同じ2ビットを再検索する。また、ステップS217の判断の結果、リトライがない場合にはマルチID認識動作をストップする。
【0059】
ここで、図6を参照しながら具体的な例を説明する。以下の例では、子機30として第1の子機30−1(ID:HHHL・・・)、第2の子機30−2(ID:LH・・・)、第3の子機30−3(ID:HHLH・・・)の3個の子機30が棚に格納されている場合を用いて動作を説明する。
【0060】
質問機10は、ID検索モードであることを示す応答要求データIDに引き続き8ビットのブランクデータを送信する。質問機10からの応答要求データIDを受信した第1の子機30−1、第2の子機30−2、第3の子機30−3は自己のIDの1及び2ビット目をチェックし、「HH」である時には、応答信号をブランク信号の5ビット目以降の4ビット期間に送信する。
【0061】
図6の例では、第1の子機30−1と第2の子機30−3のIDの先頭から2ビットは「HH」であるので、この2台の子機が応答を返す。一方、第2の子機30−2のIDの先頭から2ビットは「LH」であるので応答を返さない。
【0062】
少なくとも1台の子機から応答が有った場合(質問機10は、何台の子機30から応答が有ったかは認識できない)には、質問機10は第1の受信確認信号「ACK−A」を送信する。この第1の受信確認信号「ACK−A」を受けた子機は、応答を返していた場合には自己の中に持っているカウンタを桁上げし、次のブランク信号期間に比較する対象をIDの3ビット、4ビットにする。一方、応答を返さなかった子機は応答停止状態になり、次の応答要求データIDが送られてくるまで待機する。
【0063】
図6の例では、「HH」を検索するためのT1期間に第1の子機30−1、第3の30−3から応答が有ったので、質問機10は次の検索期間であるT1’の前半の4ビット期間で第1の受信確認信号「ACK−A」を送信し、次の2ビットの検索に入る。もし、先頭2ビットに「HH」のIDパターンを持つ子機がいなかった場合には、質問機10は第1の受信未確認信号「NACK−A」を送信する。
【0064】
次に、引き続きT2期間として、8ビットのブランク信号を送信し、先頭2ビットに「HL」のIDパターンを持つ子機からの応答を待ち、それも応答が無かった場合には更にT3期間として8ビットのブランク信号を送信し、先頭2ビットにLHのIDパターンを持つ子機からの応答を待ち、それも応答が無かった場合には更にT4期間として8ビットのブランク信号を送信し、先頭2ビットに「LL」のIDパターンを持つ子機からの応答を待つ。
【0065】
今回は、T1期間に応答が有ったのでIDの3ビット目、4ビット目の検索に移る。T1’期間の前半の4ビットで第1の受信確認信号「ACK−A」を送信しているので、各子機は検索対象ビットがIDの3ビット目、4ビット目の検索に移ったことを知ることができる。
【0066】
T1’期間では第1の子機30−1及び第3の子機30−3共に3、4ビット目に「HH」のIDパターンを持たないので無応答となる。質問機10は、引き続きT2期間として8ビットのブランク信号を送信する。
【0067】
第1の子機30−1は、3ビット目及び4ビット目に「HL」のIDパターンを持つのでこのT2期間に応答を返し、第3の子機30−3は3、4ビット目に「HL」のIDパターンを持たないので無応答となる。
【0068】
この例の場合、第1の子機30−1から応答が有ったので、質問機10は検索対象3ビット目及び4ビット目のT3期間の検索に進まず、検索対象5ビット目及び6ビット目に進む。質問機10は、T1”期間の前半の4ビットで第3の受信確認信号「ACK−C」を送信する。
【0069】
第1の子機30−1はカウンタを桁上げし、次に比較する対象をIDの5ビット及び6ビットにする。一方、応答を返さなかった第3の子機30−3は応答停止状態になり、次の応答要求データIDが送られてくるまで待機する。
【0070】
以上で、3台の内2台が応答停止になったので、以後は第1の子機30−1はIDの最後のビットまでそれぞれ2ビット毎のパターンに対応する検出期間T1、T2、T3、T4で応答を検出し、第1の子機30−1のIDを判別することができる。判別が完了した第1の子機30−1は応答を停止し、以後の処理は第2の子機30−2、第3の子機30−3について上記と同じ手法によりIDを検出する。
【0071】
上述したように、アンチコリジョン動作においては、子機30のID検索を2ビットずつ順番に行って行くので、子機IDのビット数が長いと検索エリア内に多くの子機30が存在する場合に有効であるが検索時間が多くかかる。また、その反対に子機IDのビット数が少ないと、検索エリア内に多くの子機30が存在する場合には使用できない場合があるが、検索時間が短くて済む利点が得られる。
【0072】
本実施の形態においては、上述したように、第1のID―1のビット数を長くし、第2のID―2のビット数を短くしている。したがって、本実施の形態のデータキャリアシステムの場合には、検索エリア内に存在する子機30が少ない状態で使用する場合には、親機10からスタートコマンドSCを送信する際に、第2のID―2を選択するビット情報を含ませておく。
【0073】
また、その反対に、検索エリア内に存在する子機30が多い状態で使用する場合には、親機10からスタートコマンドSCを送信する際に、第1のID―1を選択するビット情報を含ませておくことにより、IDのビット数が多い場合の利点と少ない場合の利点を「TPO」に応じて得ることができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明は上述したように、本発明によれば、リーダ/ライタ装置とともにデータキャリアシステムを構成するデータキャリアのIDを複数個保持するようにしたので、子機IDのビット数が多い場合の利点と少ない場合の利点を「TPO」に応じて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータキャリアの要部構成を示すブロック図である。
【図2】データキャリアシステムの具体的な構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態のデータキャリアシステムで子機のIDを選択する手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態のアンチコリジョンの動作タイミング例を示す図である。
【図5】質問機が子機のID検索を行うアルゴリズムの例を示すフローチャートである。
【図6】質問機と子機との通信の具体的な例を示す図である。
【符号の説明】
10 質問機
11 発振回路
12 第1の搬送波を発生する分周回路
13 第2の搬送波を発生する分周回路
15 選択回路
16 出力増幅器
17 第1の同調回路
18 第2の同調回路
19 内部処理回路
20 復調回路
30 子機
31 送受信コイル
32 同調コンデンサ
33 整流回路
34 復調回路
35 内部処理回路
35a CPU
35b RAM
35c ROM
35d EEPROM
35e インタフェース
36 送信用変調回路
37 送信用負荷トランジスタ
100 メモリ制御手段
101 コマンド解析手段
102 アドレス選択手段
103 ID読み出し手段
110 ID保持手段

Claims (4)

  1. リーダ/ライタ装置とともにデータキャリアシステムを構成するデータキャリアであって、
    上記リーダ/ライタ装置からの呼び出しに応答するためのIDを複数個保持するID保持手段と、
    上記リーダ/ライタ装置から入力されるスタートコマンドを解析するコマンド解析手段と、
    上記コマンド解析手段の解析結果に基づいて、上記ID保持手段に保持されている複数個のIDの中から上記リーダ/ライタ装置により指定されたIDを選択するID選択手段とを有することを特徴とするデータキャリア。
  2. データキャリアとともにデータキャリアシステムを構成するリーダ/ライタ装置であって、
    上記データキャリアが保持している複数のIDの中から1つのIDを選択するID選択情報を送信する選択情報送信手段を有することを特徴とするリーダ/ライタ装置。
  3. 上記ID選択情報は、上記データキャリアに動作命令を与えるためのスタートコマンド中に含ませることを特徴とする請求項2に記載のリーダ/ライタ装置。
  4. リーダ/ライタ装置とデータキャリアとからなるデータキャリアシステムであって、
    上記リーダ/ライタ装置からの呼び出しに応答するためのIDを複数個保持するID保持手段と、上記リーダ/ライタ装置から入力されるスタートコマンドを解析するコマンド解析手段と、上記コマンド解析手段の解析結果に基づいて、上記ID保持手段に保持されている複数個のIDの中から、上記リーダ/ライタ装置により指定されたIDを選択するID選択手段とをデータキャリアが有し、
    上記データキャリアが保持している複数のIDの中から1つのIDを選択するID選択情報を送信する選択情報送信手段をリーダ/ライタ装置が有することを特徴とするデータキャリアシステム。
JP2001060430A 2001-03-05 2001-03-05 データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム Expired - Lifetime JP3573719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060430A JP3573719B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060430A JP3573719B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002259916A JP2002259916A (ja) 2002-09-13
JP3573719B2 true JP3573719B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=18919852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060430A Expired - Lifetime JP3573719B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3573719B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4477058B2 (ja) 2004-03-12 2010-06-09 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 広帯域直交周波数多重化接続システムにおける縮小された連結idを用いた情報要素構成方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002259916A (ja) 2002-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4255931B2 (ja) 非接触ic媒体及び制御装置
US9516687B2 (en) Communication system and method, information processing apparatus and method, information processing terminal and method
JP3867251B2 (ja) 無線周波数識別システムにおいてデータを伝送する方法
KR100711167B1 (ko) 안테나 절환기
CN103093170B (zh) 一种电子标签快速识别的方法及装置
JP2698766B2 (ja) 非接触式icカードシステム用送受信装置
JP4978791B2 (ja) 無線タグ情報読み取り装置
US8385309B2 (en) Communication set up between wireless devices
JP5061365B2 (ja) 非接触通信媒体読み取り装置、および非接触通信媒体読み取り方法
JP4788973B2 (ja) 無線タグ通信装置
JP3573719B2 (ja) データキャリア、リーダ/ライタ装置及びデータキャリアシステム
JPH08241383A (ja) 非接触icカードおよびこれを含む非接触icカードシステムおよびそのデータ伝送方法
JP2006227695A (ja) 無線タグ情報読み取り装置
JP2006513624A (ja) ピア通信ユニットの通信モードを活性化させるための方法
JP3578312B2 (ja) データキャリアシステム
JP2000069028A (ja) 無線カードとリーダ/ライタと上位装置と無線カードシステムと無線通信機能を有する情報記憶媒体と送受信回路と無線通信システム
JPH11306298A (ja) データキャリアシステム
CN100533462C (zh) 登记数据载体的方法
KR100983427B1 (ko) Ic 태그, 수신 장치, 및 판독 방법
CN109213356B (zh) 智能终端的控制方法及智能终端
JP3135838B2 (ja) 非接触データ送受信方法およびその装置
JP2010081232A (ja) 無線タグ通信システム及び無線タグ通信装置
JPH09284171A (ja) 非接触データ送受信方法およびその装置
JP2000172792A (ja) 非接触型icカードリーダ装置
JP2007166554A (ja) 読み取り装置、読み取りシステム及び読み取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3573719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term