JPH05159114A - 非接触カードのアクセス方式 - Google Patents

非接触カードのアクセス方式

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Publication number
JPH05159114A
JPH05159114A JP3323314A JP32331491A JPH05159114A JP H05159114 A JPH05159114 A JP H05159114A JP 3323314 A JP3323314 A JP 3323314A JP 32331491 A JP32331491 A JP 32331491A JP H05159114 A JPH05159114 A JP H05159114A
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card
temporary
read
contactless
cards
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JP3323314A
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English (en)
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Toshio Sato
敏夫 佐藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、親装置の読み出し/書き込み装置R
/Wに対して相対的に移動しつつ非接触で信号の授受を
行う非接触カードのアクセス方式に関し、複数の非接触
カードと親装置との間のアクセスを迅速かつ正確に実施
し得るアクセス方式を提供することを目的とする。 【構成】自己の通信可能エリア内に少なくとも1つの非
接触カードが存在すると判断した親装置側のデータの読
み出し/書き込み装置1は、該非接触カードに対して起
動コマンドを与えると同時に、カード独自の識別番号と
は別の仮識別番号を設定し、この仮識別番号の送信およ
び受信を行いつつカードの管理及び制御を行う、複数の
非接触カード3,4,5を迅速かつ正確に制御すること
のできるアクセス方式を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親装置の読み出し/書
き込み装置R/Wに対して相対的に移動しつつ非接触で
信号の授受を行う非接触カードのアクセス方式に関す
る。
【0002】非接触カードは、データ記憶、送信および
受信等の機能を集約した電子回路を内蔵し、例えば電磁
波、赤外線、静電誘導、磁気誘導等を交信媒体として非
接触により相手方送受信体との間で所定データの授受・
書き込み・対応処理等を行うものである。
【0003】なお、非接触カードは、コンタクトレスI
Cカードとかワイヤレスカードとも呼ばれることがあ
る。
【0004】かかる非接触カードは、移動する人または
物と固定している装置との間で、接近するのみでデータ
の授受が行われ、所定機能を発揮せしめることができる
もので、データキャリアともいわれ広い用途が期待され
ている。
【0005】微弱な電波その他の通信媒体を発信する非
接触カードを携帯する人、または、非接触カードの付加
された搬送体のような移動体等とアンテナを備えた読み
出し/書き込み装置を含む親装置との間で、データの伝
送、新たなデータの受信等を行うことができる。
【0006】例えば、カード内に記憶せしめられた固有
コード情報により携帯者または付加搬送体を認識し特定
して所要交信を行うことができる。
【0007】また、物流または販売業界や自動化工場等
において、必要物品名、所要処理内容等を記憶している
カードの付加されたパケットやコンテナ類に所要物品が
必要数量格納されたか否かを確認することもできる。
【0008】自動車や電気機器類の組立過程において組
立に関する条件を予め記憶せしめておき、当該カードの
付加された組立台車やコンベア等が接近した際に、デー
タ交信を行い、所定作業を確認しつつ過不足なく正確に
実施するような用途に適用することができる。
【0009】さらにこの用途を発展させて、非接触カー
ドに期間、区間、距離等を記憶せしめたものをポケット
またはバッグ等に入れたまま携帯する乗降客の適否判別
を、交通機関の自動改札装置の近くを通過することによ
り行う、非接触自動改札や入出場適否判別等に利用する
こともできる。
【0010】
【従来の技術】従来の微弱マイクロ波を使用する非接触
カードは、通常は、アンテナを備えた読み出し/書き込
み装置を含む親装置と1対1の対応関係において使用さ
れてきた。
【0011】これは、1枚のカードのみを対象とすれば
混信も生じないため信号送受信の管理が容易となり、誤
伝送も生じないためである。
【0012】しかし、複数カードとの交信および管理が
できないため、複数の携帯者や付加物体を同時に管理す
ることができないため用途が制限されていた。
【0013】例えば、非接触カードの携帯者が重複して
接近してくる場合や、運送業や物流業界において、貨物
や商品の仕分けを行うような事例においては、順不動で
接近または離隔するカードによる検索または区別が不能
となる事態が予想される。
【0014】また、従来の非接触カードにおいて複数の
カードを同時に制御しようとすると設備および制御ソフ
トが複雑になり、かつ交信データ長が大きくなるため所
要処理時間が長くなり、高速処理の要請に反するため実
用できていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の非接
触カードの検索、書き込み等の処理を高速かつ正確に実
行することのできるアクセス方式を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明にかかる
非接触カードのアクセス方式を実行するシステムの基本
構成を示す説明図である。
【0017】図において、1はデータの読み出し/書き
込み部および送受信部を備えた親装置であり、通信可能
エリア2に対して電波、赤外線等の交信媒体を発信し、
またこの領域内から発信された交信媒体を受信すること
ができる。
【0018】3および4は通信可能エリア内に入ってい
る非接触カードであり、カード内に親装置1との交信を
行う送受信部ならびにデータ処理機能を具備している。
したがって、親装置1と各非接触カード3、4とは、相
互にデータの交信を行い、また必要な処理を実行するこ
とができる。
【0019】非接触カード5は、未だ通信可能エリア内
に入っていないので、交信不能である。なお、親装置1
及び非接触カード3、4、5等の送受信部や付属するア
ンテナの構造等は、使用される交信媒体に応じてそれぞ
れ周知の構成が採用可能であり、かつ本発明の対象では
ないので、以下の記述においては説明を省略する。
【0020】親装置1の読み出し/書き込み部は取扱う
非接触カード固有の情報の基礎データを記憶しておき、
所要処理プログラムに従って必要な処理を実行し、非接
触カードに所要データを伝送し、必要に応じて上位装置
とデータの授受を行う機能を有している。
【0021】これら基本機能に加えて、通信可能エリア
内に存在する非接触カードに対して仮IDを設定し、該
仮IDによってエリア領域内に属する非接触カードの管
理を行う機能を具備する。
【0022】非接触カード3、4も、親装置1の読み出
し/書き込み部が発生する仮IDに相応する仮IDの確
認機能、再送信機能等を具備しており、親装置との間で
仮IDに基づく処理が実行可能である。
【0023】
【作用】これら各要素によって構成される非接触カード
管理システムにおいて、親装置1の通信可能エリア2内
に非接触カード3または4が入り込んだことを親装置1
の読み出し/書き込み部が検索すると、親装置1は、当
該カードに対して仮IDの指定を行う。
【0024】このように指定された仮IDを受けた非接
触カードは、この仮IDによって以後のデータ交信を行
う。
【0025】仮IDにより、親装置1では、当該交信チ
ャネルをBUSY、すなわち使用状態としつつ、新たに
通信可能エリアに入り込む非接触カードに対して順次別
の仮IDを指定する。その結果、所定数の非接触カード
の管理を行いつつ、所要データ交信ならびに処理を実行
する。
【0026】なお、このようなアクセス処理の間、複数
カードの同時アクセスによる仮IDの重複が生じた場合
には、ERRフラグ、すなわち誤り表示フラグをオンと
し、順序を改めて仮IDの指定以下の動作を行い、処理
順位を変更する。すなわち、極めて短い処理時間の先後
をおいて、複数カードのアクセスを許容している。
【0027】かかるアクセス制御は、仮IDが通信可能
エリア内に存在するカードのみに随時指定されるコード
であることからビット長が短くて済み、装置自体が簡略
化されると同時に処理時間が短縮される利点がある。
【0028】
【実施例】以下、本発明にかかる非接触カードのアクセ
ス方式の実施例を説明する。読み込みのための非接触カ
ードと親装置とは相対的に移動しており、例えば、非接
触カードが親装置の通信可能エリアに対して移動してく
るものとする。なお、親装置の方が、カードの方へ移動
してくることもできる。
【0029】親装置による非接触カードの検索および読
み込み時間は短く、一般的に100ミリ秒程度で行われ
る。このような読み込みの間に後続のカードが現れる確
率はほとんど無いものとしている。
【0030】図1の非接触カード3が、親装置1の通信
可能エリア2内に入ると、カードはそれまでの待ち受け
状態、すなわちスタンバイから通信可能状態、すなわち
アクティブ状態に切り替わる。反対に、カードが通信可
能エリア2外に出る時は、スタンバイ状態に戻すと都合
がよい。
【0031】このように、通信可能エリア外にあるカー
ドをスタンバイにしておくのは、カードに内蔵される小
型電源の電力消費を極力節減しようとするものである。
このような状態切り換えは、親装置の発信するACTコ
マンドによって制御することができる。
【0032】かかるシステム構成において、親装置1の
読み出し/書き込み装置は、通信可能エリア2内の非接
触カード3および4に対して、BSYフラグ(使用中表
示フラグ)、仮ID、ERRフラグを含むコマンドを伝
送する。
【0033】非接触カードは、このコマンド中のBSY
フラグ、仮ID、ERRフラグをチェックすることによ
り、自カードから仮IDの送信が可能か否かを判断す
る。送信が可能であれば、親装置1に対して自カードの
仮IDとカードの保有する情報とを送信する。
【0034】非接触カードの発信するデータを受けた親
装置の読み出し/書き込み装置は、受信した仮IDに相
当するBSYフラグをオンにし、引き続き新規のカード
の検索および読み取りを行う。もし、新規のカードが存
在しない場合には、すでに検索済みのカードに対して仮
IDの送信要求を伝送する。
【0035】かかる動作により、複数の非接触カードの
登録のチェックを迅速に行うことが可能となる。
【0036】もし、2枚以上の非接触カードから同時に
データの伝送が発生した場合には、データの衝突が発生
し、データエラーが検出される。このデータエラーの検
出に応じて、親装置の読み出し/書き込み装置は、ER
Rフラグがオンになっているコマンドによって衝突発生
の事実を通知する。
【0037】このコマンドによって、非接触カードは、
カード内部の固有データを基礎として、仮IDを再送信
するか否かを決定し、対応する処置を実行する。
【0038】このように、非接触カード出現を通常は1
件と仮定しておき、同時に発生した場合はエラーと見な
すような構成により、1件当たりのカードに対する処理
時間を短縮することができる。
【0039】また、コマンド内に読み込み指定を加えて
おき、仮IDのみ、または仮IDとカードのデータとを
切り換えるように構成することもできる。かかる構成に
より、空ポーリング時間の短縮を図ることができる。
【0040】図2は、本発明にかかる非接触カードのア
クセス方式において、カードからの信号の衝突無しの場
合の動作を示す信号状態の時系列説明図である。
【0041】基準線の上側は親装置の読み出し/書き込
み装置、下側は各非接触カード1および2の信号状態で
ある。
【0042】親装置側のACTコマンドおよびID読み
出しコマンドにより、接近してきた非接触カードはスタ
ンバイ状態からアクティブ状態に変更せしめられ、仮I
Dのクリアを行う。
【0043】なお、一旦アクティブ状態になった後の、
ACTコマンドは無視される。
【0044】第1の非接触カード1は、親装置によるS
ELコマンドとBSYコマンドの状態から、仮ID
“1”の送信が可能であると判断し、自カードデータと
共に、親装置に伝送する。
【0045】第2の非接触カード2においては、アクテ
ィブ状態になった後に、親装置からのコマンドによって
既に仮ID“1”が使用状態になっていることを認識
し、次の仮ID“2”と自カードデータとを送信する。
【0046】その後親装置の読み出し/書き込み装置は
さらに別の非接触カードが存在するか否かの読み取りを
行うが、存在せず、その後タイムアウトとなり、結局非
接触カードは2枚のみであることを認識する。この動作
までの間、親装置のデータ刈り取りモードが継続する。
【0047】引き続くシーケンスにおいて、既に読み取
りを終了したカードが存在しているか否かのカードチェ
ックモードとして、SELコマンドにより特定の仮ID
を指定して応答の確認を行う。
【0048】全てのカードの存在を確認すると、親装置
の読み出し/書き込み装置は新しい非接触カードの読み
取りを行うために仮IDを特定しないコマンドの送信を
行う。
【0049】図3は、本発明にかかる非接触カードのア
クセス方式において、カードからの信号の衝突有りの場
合の動作を示す信号状態の時系列説明図である。
【0050】非接触カード1と非接触カード2とがほぼ
同時に、親装置の通信可能エリアに入った場合には、前
述のように、データの衝突が発生する。
【0051】親装置では、複数のカードからのデータの
同時受信はエラーとなるから、コマンド中のERRフラ
グによって通知する。これに対しカード側では、互いに
独自の各カード内部の固有データ、例えば乱数によって
送信を行うか否かを決定し、再度の衝突の発生を回避す
る。
【0052】もし、カード2の送信タイミングの遅れが
カード1の送信タイミングよりも大きいとすると、カー
ド1が先に正常処理され、引き続いてカード2の処理も
実行可能になる。
【0053】非接触カード側および親装置の読み出し/
書き込み装置の各制御フローを説明する前に、図4に示
す各信号の構成および機能について改めて開示する。
【0054】コマンドCMDは、非接触カードに対する
各種コマンドの識別を行うものであり、本実施例では5
バイトで構成されている。またID−READコマンド
に関しては、仮IDおよびIDのみを要求する場合と、
これらにデータを付加したものを要求する場合との2種
類がある。
【0055】データは必須となるもので、本実施例では
100バイト程度のものである。なお、固定的に読み出
されるデータのアドレスおよび長さ等のデータは、初期
コマンドにより予めカードに記憶せしめられている。
【0056】SELコマンドは、仮ID、すなわちDI
Dの指定を行うものである。従来はカードのIDを指定
すべきものとされていたが、本発明においては、コマン
ドの長さを短縮するために、DIDを用いるものであ
る。
【0057】親装置の読み出し/書き込み装置は、新し
いカードのデータ検索、いわゆるデータ刈り取りを行
い、かつカードの存在チェックを行うために、SELコ
マンドを用いている。
【0058】例えば、SEL=0のときは、データ刈り
取りが未済のカードは、空いているDIDを探して、D
ID、ID、データを読み出し/書き込み装置に対して
必要な送信を行う。また、SEL=1から8のいずれか
のときは、8枚のカードの中の指定されたDIDを持つ
カードが、DID、IDの送信を行う。
【0059】その結果、親装置の通信可能エリア内に存
在する全カードのチェックが行われる。本実施例におけ
る読み出し/書き込み装置は、最大8枚までのカードの
読み取りシーケンスとカードチェックシーケンスとを繰
り返し行いつつカードの管理を行うが、さらに多い枚数
の管理をも行う事ができる。
【0060】BSYは使用中フラグであり、管理下にあ
るカードのそれぞれの使用状態を表すものである。
【0061】データ送信をしていないカードは、コマン
ド中のBSYフラグをチェックし、空いているDIDを
使用してデータ送信を行う。すべてのBSYフラグがオ
ンの場合には、何れかのフラグがオフとなるまでカード
側で監視を行いつつ待機する。
【0062】一旦読み出し/書き込み装置側に登録され
るとBSYフラグはオンとなり、カードチェックで無応
答またはエラーとなるとBSYフラグはオフとなる。
【0063】ERRはエラーフラグであり、複数のカー
ドからのデータ衝突が生じたことを表すものである。読
み出し/書き込み装置においてデータエラーが連続して
発生する場合には、データ衝突が生じていると見なし
て、本フラグをオンにする。
【0064】カード側では、このフラグがオンになって
いる場合には、カード固有データ、例えば乱数を用いて
応答をいかなるタイミングで送信するかを決定する。通
常の再接続要求動作は、本フラグがオフの状態で行われ
る。
【0065】DIDコードは、上述のように、管理すべ
きカード枚数に相当する数の仮IDであり、本実施例で
は1から8までの数字である。
【0066】カード側では、コマンド中のBSYフラグ
をチェックして空いている番号を探し、読み出し/書き
込み装置に対して登録の要求を行う。また、既に送信済
みでコマンド中のBSYフラグがオンであれば登録がさ
れているものとして、コマンドに指定された応答を読み
出し/書き込み装置に対して送信する。
【0067】IDコードは、カード本来の識別番号で、
システムで管理するカード全てに付されている4ないし
10バイト程度の情報である。システム的な管理は全て
このIDを基礎として実行される。固定的なデータの読
み込み処理以外の読み込み処理またはデータ書き込み処
理等は、コマンドにこのIDを付加して行われる。
【0068】データは、カード内に記録された物または
人に対する固有情報であり、本システムが目的とする管
理または制御を行う本質的データを表すものである。こ
の情報は、システムの目的によってそれぞれ異なるた
め、可変としておきカード発行時に所要バイト数を決定
し、記録しておくべきものである。
【0069】図5は、本発明にかかる非接触カードのア
クセス方式におけるカード側の制御状態を示すフロー図
である。
【0070】カード側は、通常は節電の要請からスタン
バイ状態となっているが、ステップS0において親装置
の通信可能エリアに入り、その読み出し/書き込み装置
からのアクティブコマンドACTを受信したか否かの判
定を行う。受信するまではスタンバイ状態を維持する。
【0071】ACTコマンドを受信した場合には、ステ
ップS1のようにアクティブ状態に変化せしめる起動動
作が行われる。次いで、起動後の初期設定の一部とし
て、ステップS2のように仮IDのクリアを行ってお
く。ついで、ステップS3のように、所定時間内にコマ
ンド受信したか否かの判定が行われる。
【0072】ステップS3で所定時間内になんらのコマ
ンドをも受信しない場合には、再びスタンバイ状態に復
帰し、次のアクティブコマンドを受信するまでステップ
S0の節電モードを継続する。
【0073】このステップS3によりコマンド受信した
と判定された場合には、ステップS4のように、そのコ
マンドがID読み出しコマンドか否かを判定する。ID
読み出しコマンドでない場合には、ステップS5のよう
に、当該コマンドに対応する処理を実行し、ステップS
3以降の処理を繰り返す。
【0074】ステップS4で、ID読み出しコマンドと
判断された場合には、ステップS6において仮ID送信
が完了しているか否かの判定が行われる。この仮IDの
送信が行われる際には、指定があればデータの送信も行
う。
【0075】また、この仮IDが正常に受付られると、
読み出し/書き込み装置は別のコマンドと、カードID
とにより特定のカードを指定して交信を行うことができ
る。
【0076】仮IDの送信が完了している場合には、ス
テップS7のように仮IDの指定があるか否かが判定さ
れる。その間、読み出し/書き込み装置は一旦読み取っ
たカードが未だ通信可能エリア内に存在しているか否か
を確認するために、空ポーリングをかける。
【0077】カード側では、既に自カードが仮IDを送
信済みであり、指定された番号と自己の番号とが一致し
ているか否かが、ステップS8において判定される。一
致する場合には、ステップS9において読み出し/書き
込み装置に対して同じ仮IDの送信を行った後、ステッ
プS3以降の処理を繰り返す。
【0078】一方、ステップS8の判定により送信した
仮IDと一致しないと判定された場合には、ステップS
10において該当するBSYフラグであるか否かの判定
を行う。もし、該当するBSYフラグである場合には、
ステップS3以降の処理を繰り返す。
【0079】また、ステップS10の判定で該当するB
SYフラグでない場合には、ステップS11のように仮
IDのクリアを行った後、ステップS3以降の処理を繰
り返す。
【0080】ステップS6においての判定が仮IDの送
信が完了していないものである場合には、ステップS1
2において、仮IDの指定があるか否かの判定を行う。
仮IDの指定がある場合には、ステップS3以降の処理
を繰り返す。
【0081】ステップS12で仮ID指定無しと判定さ
れた場合には、ついでステップS13においてERRフ
ラグの状態を判定する。
【0082】ここで、非接触カード側から送信した仮I
Dが2以上ある場合には、いわゆる衝突が生じ、ERR
フラグがオンとなる。その結果、ERRフラグがオンで
あった場合には、ステップS3以降の処理を繰り返す。
【0083】ステップS7において仮ID指定無しと判
定された場合には、ステップS14において、ERRフ
ラグがオンか否かが判定される。ERRフラグがオフで
ある場合には、ステップS3以降の処理を繰り返す。
【0084】ERRフラグがオンである場合には、ステ
ップS15のようにカード固有のデータ、例えば乱数的
処理による衝突回避のための処理が行われる。その結
果、ステップS16において、送信するか否かが判定さ
れる。送信しない場合には、ステップS3以降の処理を
繰り返す。
【0085】送信を行う場合には、ステップS17にお
いて、全てがBUSYであるか否かの判定が行われる。
全てBUSYである場合には、ステップS3以降の処理
を繰り返す。
【0086】全てBUSYでない場合には、ステップS
18のように、空きの仮IDを送信した後、ステップS
3以降の処理を繰り返す。
【0087】なお、ステップS13の判定においてER
Rフラグがオフの場合には、ステップS17以降の処理
を実行する。この場合は、カード側と読み出し/書き込
み装置側との認識がずれるため、一旦仮IDのクリアを
行い、再度登録動作を繰り返す。
【0088】図6は、親装置の読み出し/書き込み装置
における処理動作を示すフロー図である。
【0089】処理の開始に伴いステップS21のように
フラグのクリアを行う。親装置の読み出し/書き込み装
置は、複数のカードへのアクセスを可能にする機能、そ
れらのカードが通信可能エリア内にあるか否かを認識す
る機能、およびそれぞれのカードとデータ通信を行う機
能を具備する。
【0090】なお、データ通信を行う機能は、読み出し
/書き込み装置の上位の制御装置からの指令によって実
行される。
【0091】ステップS22において、ID読み出しコ
マンドの送信を行い、ステップS23において、仮ID
データの受信を行う。この間、データの刈り取りを行
い、新しいカードの受付を行っている。
【0092】そしてデータの刈り取りが終わると、カー
ドのチェックに加えてデータの刈り取り処理を行う。こ
れらのシーケンスのなかで、上位装置からのデータ通信
要求が発生すると、随時処理されてゆく。
【0093】ステップS24において、仮ID指定が無
いと判断された場合には、ステップS25において、タ
イムアウトか否かが判定される。タイムアウトでない場
合には、ステップS26においてエラーか否かが判定さ
れる。
【0094】エラーでない場合は、ステップS27にお
いて、BSYフラグをオンとすると同時にERRフラグ
をオフとする。
【0095】その後、ステップS28において他のコマ
ンド要求が有るか否かの判定が行われる。このコマンド
要求、例えば上位装置からの要求があれば、対応する処
理を実行し(ステップS29)、ステップS22以降の
動作を繰り返す。
【0096】一方、ステップS26の判定により、エラ
ー有りと判定された場合には、ステップS30のように
エラーフラグをオンとして、ステップS28の処理に移
行する。
【0097】ステップS25の判定において、タイムア
ウトと判定された場合には、ステップS31において、
何れかがBUSYであるか否かの判定が行われる。いず
れもBUSYでない場合には、ステップS28に移行す
る。
【0098】ステップS31において、何れかBUSY
である場合には、ステップS32のように仮IDの指定
を行った後、ステップS28の処理に移行する。
【0099】ステップS24において仮ID指定有りと
判定された場合には、ステップS33において、タイム
アウトか否かが判定され、タイムアウトである場合に
は、ステップS34において、BSYフラグをオフにす
ると同時に、仮IDの指定更新を行い、ステップS28
の処理に移行する。
【0100】ステップS33の判定がタイムアウトでな
い場合には、ステップS35においてエラーであるか否
かの判定が行われる。
【0101】エラーである場合には、ステップS34に
移行する。またエラーでない場合、すなわち正常である
場合には、ステップS36において同じ仮IDであるか
否かの判定が行われる。同じ仮IDである場合は、ステ
ップS34の処理に移行する。
【0102】ステップS36において同じ仮IDと判定
された場合には、ステップS37において最終の仮ID
の指定であるか否かの判定が行われる。
【0103】最終の仮ID指定である場合には、ステッ
プS38で全てBUSYであるか否かの判定を行い、B
SYフラグに空きがある場合には、ステップS39にお
いて仮IDの指定無しにデータ刈り取りを行った後、ス
テップS28に移行する。
【0104】一方、ステップS37で最終の仮IDの指
定ではないと判定された場合、並びにステップS38で
全てがBUSYと判定された場合には、共に、ステップ
S40のように仮IDの指定の更新を行った後、ステッ
プS28に移行する。
【0105】以上のような動作により、読み取り/書き
込み装置は、設定可能な仮IDの数だけの非接触カード
の重複管理が可能となる。また、必須データをカードI
Dと同時に送信することができ、したがって、所要通信
時間の短縮を図ることができる。
【0106】このように、複数の非接触カードと高速で
アクセスすることができ、物品また個人に対する検索処
理能率の向上が図れる。さらに、カード相互間の情報交
換をも行うことができる。
【0107】図7は、本発明にかかるアクセス方式を行
うための非接触カード10の基本構成例を示すものであ
る。非接触カード10のマイクロプロセッサ12は、ク
ロック14の発生するクロックパルスによて作動せしめ
られ、カード内の制御および通信の制御を行う。
【0108】読み取り専用の記憶装置であるROM16
は通信および記録制御のためのプログラムが格納されて
いる。またRAM18は、通信用バッファ、データの記
録、およびワークバッファとして機能する。
【0109】固有情報発生装置20は、タイマー装置2
2の機能ともあいまって所要情報をカード毎に特有のタ
イミングで発生して、エラーの回避を行うものである。
例えば、乱数の発生装置や予め設定された乱数の記憶装
置とすることができる。
【0110】タイマー装置22は、各回路装置のために
指定された時間により割り込みを発生する。シリアル/
パラレル変換部24は、バス上のパラレルデータをシリ
アルデータに変換する。反対に、外部から受信したデー
タをパラレルデータに変換する。
【0111】変復調部26は、受信データの復調、およ
び送信データの変調を行う。この変復調部26に接続さ
れた送受信部28は、内蔵するアンテナを介して離れて
いる親装置の読み込み/書き込み装置との間を、本実施
例では、マイクロ波を用いた交信媒体で、無線接続、即
ち非接触で情報の伝達を行う。
【0112】親装置1の読み込み/書き込み装置R/W
から発信されたコマンドは、送受信部28によって受信
された後、変復調部26に伝達される。この受信データ
は復調およびディジタル化された後、パラレル変換さ
れ、所望データに組み立てられる。
【0113】この間、その他の複数のカードにアクセス
するために、一旦読み取りを行ったカードとそれ以外の
通信可能エリア内のカードとの識別を行うために仮ID
の設定を行う。
【0114】この仮IDは、通信可能エリアに属する非
接触カードにのみ有効で、適宜書き換えられる。
【0115】また、既に認識され、かつ通信可能エリア
内にある間は、BUSYとし、複数カード間の重複更新
である衝突が生じた場合には、カード固有の情報によ
り、複数のカード間の調整をおこないつつ順次アクセス
を行うように構成するものである。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、親装置の通信可能エリ
ア内に出入りする非接触カードのみにその都度仮IDを
設定し、複数カードの管理を行うものである。
【0117】従来方式において、複数のカード管理を行
う場合には、通信可能エリア内に常時複数のカードが存
在するとしていたため、装置も多重化するなど複雑とな
りかつカード1枚に対する処理時間も長くなっていた。
【0118】本発明にかかるアクセス方式によれば、常
時は、単一のカードとして処理を行い、複数カードの衝
突時にのみ、相応する処理を実行するものである。した
がって、相対的処理時間は大幅に低減される。
【0119】本発明にかかるアクセス方式は、上述の処
理を実行するために、仮IDの設定を通じて単一カード
であるかまたは複数のカードであるかを識別し、カード
の衝突を順次回避しつつ、最大許容枚数のカードまでの
通信および管理を可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非接触カードのアクセス方式を
実行するために適したシステムの基本構成図である。
【図2】本発明にかかるアクセス方式における親装置お
よび非接触カード間の衝突無しの場合の信号授受の状態
を示す時系列説明図である。
【図3】本発明にかかるアクセス方式における親装置お
よび非接触カード間の衝突有りの場合の信号授受の状態
を示す時系列説明図である。
【図4】本発明にかかるアクセス方式における親装置お
よび非接触カード間のコマンドおよび伝送データの構成
図である。
【図5】本発明にかかるアクセス方式における非接触カ
ード側の制御状態を示すフロー図である。
【図6】本発明にかかるアクセス方式における親装置側
の制御状態を示すフロー図である。
【図7】本発明にかかるアクセス方式における非接触カ
ードの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 親装置 2 通信可能エリア 3 非接触カード 4 非接触カード 5 非接触カード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤレス交信媒体を介して非接触カー
    ドにデータの伝送を行い、対応する処理を実行するシス
    テムにおける非接触カードのアクセス方式において、読
    み出し/書き込み装置(1) の通信可能エリア(2) 内に存
    在する非接触カード(3,4,5) に対してカード独自のID
    とは別に仮IDを設定し、該仮IDの送信および受信を
    行いつつ複数の非接触カード(3,4,5) のアクセスを行う
    ことを特徴とする非接触カードのアクセス方式。
  2. 【請求項2】 前記読み出し/書き込み装置(1) の発生
    するリードコマンド内にBSYフラグ、仮ID指定、お
    よびERRフラグを格納しておき、前記非接触カード
    (3,4,5) 側では前記読み出し/書き込み装置(1) との交
    信を通じて、BSYフラグ、仮ID指定、ERRフラグ
    の状態を照合し、これに応じて前記読み出し/書き込み
    装置(1) は全てのBSYフラグが使用中になるまで順次
    仮ID指定を行いつつ複数の非接触カード(3,4,5) の存
    在を確認し、その後新たな非接触カード(3,4,5) の受付
    の許可を行うことにより、複数の非接触カード(3,4,5)
    の高速読み取りを行うことを特徴とする、請求項1記載
    のアクセス方式。
  3. 【請求項3】 前記読み出し/書き込み装置(1) と前記
    仮ID指定された単一の非接触カードとの交信が行われ
    ている状態でBSYフラグをオンとし、複数の非接触カ
    ード(3,4,5) と同一仮ID指定により交信が試みられた
    状態でERRフラグをオンとし、該ERRフラグがオン
    となった際に改めて複数の非接触カード(3,4,5) とのア
    クセスを行うことにより、処理の高速化を図ることを特
    徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のアクセ
    ス方式。
  4. 【請求項4】 前記読み出し/書き込み装置(1) によっ
    て交信可能なカード枚数に相当する仮IDが、前記読み
    出し/書き込み装置(1) および非接触カード(3,4,5) 内
    に予め記憶されており、使用可能な仮IDが指定される
    まで操作が順次繰り返されることを特徴とする、請求項
    1ないし3のいずれかに記載のアクセス方式。
  5. 【請求項5】 前記非接触カード(3,4,5) が常時待ち受
    け状態にあり、前記読み出し/書き込み装置(1) の通信
    可能エリア(2)内に到達した際のACTコマンド受信に
    より作動状態に切り換えられることを特徴とする、請求
    項1ないし4のいずれかに記載のアクセス方式。
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