JP3573331B2 - 無線通信システムにおける監視制御方式 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波無線通信システムにおける監視制御方式に関し、更に詳しくは、無線回線の主信号に多重される補助信号を制御線として使用し、マスター監視装置からのポーリングセレクティブ方式を採用した収集による監視を基本とするが、スレーブ装置側からの障害情報も随時受け付ける機能を有する無線通信システムにおける監視制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波無線通信システムにおいては、システムの運用状態を適正に保つ為に、装置の動作状況の監視を行っている。
【0003】
通常、マイクロ波無線通信システムは有人端局と無人端局及び複数の中間中継局で構成される。有人端局にはマスター監視装置が設置され、無人端局及び中間中継局には、監視制御装置のスレーブ装置が設置される。
【0004】
マスター監視装置は、スレーブの監視装置が収集した各局装置の監視データを主信号に多重される補助信号によりポーリングセレクティブ方式により収集する。
【0005】
障害発生時には、マスター監視装置は収集した装置の監視データの解析を行ない、障害の原因が装置によるのか、無線回線つまり空間によるのかを切り分ける。
【0006】
しかしながら、あるスレーブ局に重大な障害が発生した場合でもマスター局から該当するスレーブ局が呼ばれるまで、スレーブ局の障害を検出することができない場合があった。特に、スレーブ局の局数が多くなるほどスレーブ局で発生した障害を検出するまでの時間は増大している。障害の内容によっては無線装置に重大な影響を及ぼすことがあった。
【0007】
従来、このような問題点を解決するために、特開平03−13755号公報に開示されているように、マスター〜スレーブ間の制御線の伝送速度を早くすることによりスレーブ局の情報を早期に収集する方法が用いられてきた。
【0008】
また、マスター〜スレーブ間のポーリング間隔を短くすることにより、スレーブ局の情報を早期に収集する方法も用いられてきた。
【0009】
図2は従来のポーリングセレクティブ方式の一例を示すブロック図である。
【0010】
図2において、マスター監視装置1′は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式によりスレーブ局B、Cの監視データを収集する。
【0011】
マスター監視装置1′からのポーリング信号を受信した制御盤2B′、2C′は、マスター監視装置1′に対してそれぞれ切替器3B′、3C′を制御してポーリングに対する応答を制御線(上り)を使用して返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、叙上の従来技術には次のような問題があった。
【0013】
制御線の伝送速度を早くする方法は、マスター及びスレーブ装置の処理能力の向上を要求するとともに、無線回線に割り当てる制御信号の情報が相対的に増加する必要があるために、本来の主信号の伝送容量が減少するという欠点があった。
【0014】
また、ポーリング間隔を短くする方法は、マスター及びスレーブ装置の処理能力の向上を要求すると共に、無線回線特有のフェージング等により制御線に誤りが発生した場合のリトライ処理の時間がとれないという欠点があった。
【0015】
本発明は従来の上記実情に鑑み、従来の技術に内在する上記諸欠点を解消するためになされたものであり、従って本発明の目的は、ポーリングセレクティブ方式においてもスレーブ局からマスター局への自発的なデータの転送を可能とし、スレーブ局で重大な障害が発生した場合には、瞬時にマスター局へ障害情報を送ることを可能とした無線通信システムにおける新規な監視制御方式を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明に係る無線通信システムにおける監視制御方式は、マスター監視装置を備えたマスター局と、スレーブ監視装置を備えた複数のスレーブ局とがポーリングセレクティブ方式により接続された無線通信システムにおいて、前記各スレーブ局にて重大な障害が発生した際に該障害に基づく障害情報信号を前記マスター局に瞬時に通報することを特徴としている。
【0017】
本発明に係る無線通信システムにおける監視制御方式はまた、マスター監視装置を備えたマスター局と、スレーブ監視装置を備えた複数のスレーブ局とがポーリングセレクティブ方式により接続された無線通信システムにおいて、前記マスター監視装置は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式により前記各スレーブ監視装置の監視データを収集すると共に、前記各スレーブ監視装置からの障害情報を随時受け付ける機能を有することを特徴としている。
【0018】
前記各スレーブ監視装置は、前記制御線のうち上り制御線に出力が接続され自局の障害情報信号と各他のスレーブ監視装置からの障害情報を入力され後記制御盤からの挿入制御信号によりいずれか一つの信号を選択する切替手段と、前記他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出する信号検出手段と自局の障害情報信号を挿入中に他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を検出した場合に該他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を一時蓄積しておき自局の障害情報信号の送信終了後に前記他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を前記切替手段に挿入するFIFOバッファとを備えた制御盤とを有している。
【0019】
前記FIFOバツファの記憶容量は、自局のマスター監視装置へのポーリング応答フレーム長と他のスレーブ監視装置からの重大障害フレーム長とを加えた分のバイト数であることを特徴としている。
【0020】
【作用】
本発明においては、制御線に流れるマスター監視装置への他スレーブ装置からの障害情報信号を検出し、他スレーブ装置の障害情報信号が検出されていない状態のときのみ、緊急を要する重大な自局の障害情報信号の送信を自発的に行う。また、自局の障害情報信号を送信しているときに他スレーブ局の障害情報信号が検出された場合には、その信号をFIFOバッファに蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した後にFIFOバッファに蓄えておいた信号の送信を行なう。
【0021】
このことにより、ポーリングセレクティブ方式の欠点であるところの重大な障害がスレーブ局において発生してもマスター局にその障害が瞬時に通知されないという点を解決することにより、マスター局において瞬時に障害の発生を知ることにより、障害に対する早急な対応をとることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明をその好ましい一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明による一実施の形態を示すブロック構成図である。
【0024】
[実施の形態の構成]
図1を参照するに、A局にマイクロ波無線通信システムを監視するマスター監視装置1が配置されており、B局、C局に監視対象となるスレーブ監視装置が配置されている。
【0025】
マスター監視装置1は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式によりB局、C局のスレーブ監視装置の監視データを収集することを基本とするが、B局、C局のスレーブ監視装置側からの障害情報も随時受け付ける機能を有している。
【0026】
マスター監視装置1からのポーリング信号は、制御線(下り)12を使用してB局、C局に送られる。
【0027】
ポーリング信号を受け取ったB局、C局の制御盤2B、2Cは制御線(上り)11を使用してマスター監視装置1に対して応答信号を送信する。切替器3B、3Cは、自局の障害情報信号と他スレーブ監視装置からの障害情報信号の2つを入力し、制御盤2B、2Cからの挿入制御信号によりどちらか一方を選択して出力する。
【0028】
また、制御盤2B、2Cは他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出する信号検出部4B、4C及びFIFOバッファ5B、5Cを有しており、自局の障害情報信号を挿入中に他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出した場合には、他スレーブ監視装置からの障害情報信号をFIFOバッファ5B、5Cに蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した時点で、FIFOバッファ5B、5Cに蓄えた他スレーブ監視装置局からの障害情報信号を切替器3B、3Cを制御して挿入する。
【0029】
図1に示された一実施の形態においてはスレーブ監視装置としてB局、C局の2局を使用した場合が示されているが、3局以上とすることも可能であり、3局以上設置された場合に特にその効果が大きくなる。スレーブ監視装置が3局以上設けられた場合には、当然FIFOバッファの容量もそれに応じて大きくなることは勿論である。
【0030】
[実施の形態の動作]
次に、図1に示された本発明による一実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1を参照するに、通常、マスター監視装置1はポーリング信号を定期的にB局、C局のスレーブ装置に対して制御線(下り)12を使用して送信する。
【0032】
もし、B局において、重大な障害が発生した場合には、B局の制御盤2Bは信号検出部4BによりC局からの障害情報信号が送信されていないことを確認した後に、切替器3Bを制御して自局の障害情報信号を送信する。
【0033】
B局の制御盤2Bが自局の障害情報を送信中にC局から障害情報が送信された場合には、FIFOバッファ5BにC局の障害情報信号を蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した時点で、FIFOバッファに蓄えておいた他局(この場合にはC局)の障害情報信号を送信する。
【0034】
FIFOバッファ5B、5Cの容量は、自局のマスター監視装置へのポーリング応答フレーム長と他スレーブ監視装置からの重大障害情報フレーム長を足し分のバイト数が必要と考えられる。
【0035】
また、信号検出部4B、4Cの信号の検出方法としては、例えばHDLCフォーマット準拠により通信を行う場合、オールマークを何回か連続で受け取ったときを無通信状態とする方法が考えられる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下に示すような効果が得られる。
【0037】
第1の効果は、マイクロ波無線通信システムの重大な障害の検出時間を短縮することが可能となる。
【0038】
その理由は、スレーブ監視装置において重大な障害が発生した場合には自発的にマスター監視装置に対して障害情報を通知するために、瞬時にマスター監視装置での障害情報の認識が可能なためである。
【0039】
第2の効果は、制御線の使用効率の向上である。
【0040】
その理由は、自局の障害情報を送信中に、他スレーブ監視装置からの障害情報信号が検出された場合には、FIFOバッファに蓄えておいて、別途その信号を送信するために、再送処理が不要となり、制御線を効率よく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1′…マスター監視装置
11、12…制御線
2B、2B′、2C、2C′…制御盤
3B、3B′、3C、3C′…切替器
4B、4C…信号検出部
5B、5C…FIFOバッファ
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波無線通信システムにおける監視制御方式に関し、更に詳しくは、無線回線の主信号に多重される補助信号を制御線として使用し、マスター監視装置からのポーリングセレクティブ方式を採用した収集による監視を基本とするが、スレーブ装置側からの障害情報も随時受け付ける機能を有する無線通信システムにおける監視制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波無線通信システムにおいては、システムの運用状態を適正に保つ為に、装置の動作状況の監視を行っている。
【0003】
通常、マイクロ波無線通信システムは有人端局と無人端局及び複数の中間中継局で構成される。有人端局にはマスター監視装置が設置され、無人端局及び中間中継局には、監視制御装置のスレーブ装置が設置される。
【0004】
マスター監視装置は、スレーブの監視装置が収集した各局装置の監視データを主信号に多重される補助信号によりポーリングセレクティブ方式により収集する。
【0005】
障害発生時には、マスター監視装置は収集した装置の監視データの解析を行ない、障害の原因が装置によるのか、無線回線つまり空間によるのかを切り分ける。
【0006】
しかしながら、あるスレーブ局に重大な障害が発生した場合でもマスター局から該当するスレーブ局が呼ばれるまで、スレーブ局の障害を検出することができない場合があった。特に、スレーブ局の局数が多くなるほどスレーブ局で発生した障害を検出するまでの時間は増大している。障害の内容によっては無線装置に重大な影響を及ぼすことがあった。
【0007】
従来、このような問題点を解決するために、特開平03−13755号公報に開示されているように、マスター〜スレーブ間の制御線の伝送速度を早くすることによりスレーブ局の情報を早期に収集する方法が用いられてきた。
【0008】
また、マスター〜スレーブ間のポーリング間隔を短くすることにより、スレーブ局の情報を早期に収集する方法も用いられてきた。
【0009】
図2は従来のポーリングセレクティブ方式の一例を示すブロック図である。
【0010】
図2において、マスター監視装置1′は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式によりスレーブ局B、Cの監視データを収集する。
【0011】
マスター監視装置1′からのポーリング信号を受信した制御盤2B′、2C′は、マスター監視装置1′に対してそれぞれ切替器3B′、3C′を制御してポーリングに対する応答を制御線(上り)を使用して返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、叙上の従来技術には次のような問題があった。
【0013】
制御線の伝送速度を早くする方法は、マスター及びスレーブ装置の処理能力の向上を要求するとともに、無線回線に割り当てる制御信号の情報が相対的に増加する必要があるために、本来の主信号の伝送容量が減少するという欠点があった。
【0014】
また、ポーリング間隔を短くする方法は、マスター及びスレーブ装置の処理能力の向上を要求すると共に、無線回線特有のフェージング等により制御線に誤りが発生した場合のリトライ処理の時間がとれないという欠点があった。
【0015】
本発明は従来の上記実情に鑑み、従来の技術に内在する上記諸欠点を解消するためになされたものであり、従って本発明の目的は、ポーリングセレクティブ方式においてもスレーブ局からマスター局への自発的なデータの転送を可能とし、スレーブ局で重大な障害が発生した場合には、瞬時にマスター局へ障害情報を送ることを可能とした無線通信システムにおける新規な監視制御方式を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明に係る無線通信システムにおける監視制御方式は、マスター監視装置を備えたマスター局と、スレーブ監視装置を備えた複数のスレーブ局とがポーリングセレクティブ方式により接続された無線通信システムにおいて、前記各スレーブ局にて重大な障害が発生した際に該障害に基づく障害情報信号を前記マスター局に瞬時に通報することを特徴としている。
【0017】
本発明に係る無線通信システムにおける監視制御方式はまた、マスター監視装置を備えたマスター局と、スレーブ監視装置を備えた複数のスレーブ局とがポーリングセレクティブ方式により接続された無線通信システムにおいて、前記マスター監視装置は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式により前記各スレーブ監視装置の監視データを収集すると共に、前記各スレーブ監視装置からの障害情報を随時受け付ける機能を有することを特徴としている。
【0018】
前記各スレーブ監視装置は、前記制御線のうち上り制御線に出力が接続され自局の障害情報信号と各他のスレーブ監視装置からの障害情報を入力され後記制御盤からの挿入制御信号によりいずれか一つの信号を選択する切替手段と、前記他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出する信号検出手段と自局の障害情報信号を挿入中に他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を検出した場合に該他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を一時蓄積しておき自局の障害情報信号の送信終了後に前記他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を前記切替手段に挿入するFIFOバッファとを備えた制御盤とを有している。
【0019】
前記FIFOバツファの記憶容量は、自局のマスター監視装置へのポーリング応答フレーム長と他のスレーブ監視装置からの重大障害フレーム長とを加えた分のバイト数であることを特徴としている。
【0020】
【作用】
本発明においては、制御線に流れるマスター監視装置への他スレーブ装置からの障害情報信号を検出し、他スレーブ装置の障害情報信号が検出されていない状態のときのみ、緊急を要する重大な自局の障害情報信号の送信を自発的に行う。また、自局の障害情報信号を送信しているときに他スレーブ局の障害情報信号が検出された場合には、その信号をFIFOバッファに蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した後にFIFOバッファに蓄えておいた信号の送信を行なう。
【0021】
このことにより、ポーリングセレクティブ方式の欠点であるところの重大な障害がスレーブ局において発生してもマスター局にその障害が瞬時に通知されないという点を解決することにより、マスター局において瞬時に障害の発生を知ることにより、障害に対する早急な対応をとることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明をその好ましい一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明による一実施の形態を示すブロック構成図である。
【0024】
[実施の形態の構成]
図1を参照するに、A局にマイクロ波無線通信システムを監視するマスター監視装置1が配置されており、B局、C局に監視対象となるスレーブ監視装置が配置されている。
【0025】
マスター監視装置1は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式によりB局、C局のスレーブ監視装置の監視データを収集することを基本とするが、B局、C局のスレーブ監視装置側からの障害情報も随時受け付ける機能を有している。
【0026】
マスター監視装置1からのポーリング信号は、制御線(下り)12を使用してB局、C局に送られる。
【0027】
ポーリング信号を受け取ったB局、C局の制御盤2B、2Cは制御線(上り)11を使用してマスター監視装置1に対して応答信号を送信する。切替器3B、3Cは、自局の障害情報信号と他スレーブ監視装置からの障害情報信号の2つを入力し、制御盤2B、2Cからの挿入制御信号によりどちらか一方を選択して出力する。
【0028】
また、制御盤2B、2Cは他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出する信号検出部4B、4C及びFIFOバッファ5B、5Cを有しており、自局の障害情報信号を挿入中に他スレーブ監視装置からの障害情報信号を検出した場合には、他スレーブ監視装置からの障害情報信号をFIFOバッファ5B、5Cに蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した時点で、FIFOバッファ5B、5Cに蓄えた他スレーブ監視装置局からの障害情報信号を切替器3B、3Cを制御して挿入する。
【0029】
図1に示された一実施の形態においてはスレーブ監視装置としてB局、C局の2局を使用した場合が示されているが、3局以上とすることも可能であり、3局以上設置された場合に特にその効果が大きくなる。スレーブ監視装置が3局以上設けられた場合には、当然FIFOバッファの容量もそれに応じて大きくなることは勿論である。
【0030】
[実施の形態の動作]
次に、図1に示された本発明による一実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1を参照するに、通常、マスター監視装置1はポーリング信号を定期的にB局、C局のスレーブ装置に対して制御線(下り)12を使用して送信する。
【0032】
もし、B局において、重大な障害が発生した場合には、B局の制御盤2Bは信号検出部4BによりC局からの障害情報信号が送信されていないことを確認した後に、切替器3Bを制御して自局の障害情報信号を送信する。
【0033】
B局の制御盤2Bが自局の障害情報を送信中にC局から障害情報が送信された場合には、FIFOバッファ5BにC局の障害情報信号を蓄えておき、自局の障害情報信号の送信が終了した時点で、FIFOバッファに蓄えておいた他局(この場合にはC局)の障害情報信号を送信する。
【0034】
FIFOバッファ5B、5Cの容量は、自局のマスター監視装置へのポーリング応答フレーム長と他スレーブ監視装置からの重大障害情報フレーム長を足し分のバイト数が必要と考えられる。
【0035】
また、信号検出部4B、4Cの信号の検出方法としては、例えばHDLCフォーマット準拠により通信を行う場合、オールマークを何回か連続で受け取ったときを無通信状態とする方法が考えられる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下に示すような効果が得られる。
【0037】
第1の効果は、マイクロ波無線通信システムの重大な障害の検出時間を短縮することが可能となる。
【0038】
その理由は、スレーブ監視装置において重大な障害が発生した場合には自発的にマスター監視装置に対して障害情報を通知するために、瞬時にマスター監視装置での障害情報の認識が可能なためである。
【0039】
第2の効果は、制御線の使用効率の向上である。
【0040】
その理由は、自局の障害情報を送信中に、他スレーブ監視装置からの障害情報信号が検出された場合には、FIFOバッファに蓄えておいて、別途その信号を送信するために、再送処理が不要となり、制御線を効率よく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1′…マスター監視装置
11、12…制御線
2B、2B′、2C、2C′…制御盤
3B、3B′、3C、3C′…切替器
4B、4C…信号検出部
5B、5C…FIFOバッファ
Claims (2)
- マスター監視装置を備えたマスター局と、スレーブ監視装置を備えた複数のスレーブ局とがポーリングセレクティブ方式により接続された無線通信システムにおいて、前記マスター監視装置は、無線回線の主信号に多重される補助信号である制御線を使用して、ポーリングセレクティブ方式により前記各スレーブ監視装置の監視データを収集すると共に、前記各スレーブ監視装置からの障害情報を随時受け付ける機能を有し、前記各スレーブ局にて重大な障害が発生した際に該障害に基づく障害情報信号を前記マスター局に瞬時に通報する無線通信システムにおける監視制御方式であって、
前記各スレーブ監視装置は、前記制御線のうち上り制御線に出力が接続され自局の障害情報信号と各他のスレーブ監視装置からの障害情報を入力され後記制御盤からの挿入制御信号によりいずれか一つの信号を選択する切替手段と、前記他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を検出する信号検出手段と自局の障害情報信号を挿入中に他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を検出した場合に該他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を一時蓄積しておき自局の障害情報信号の送信終了後に前記他のスレーブ監視装置からの障害情報信号を前記切替手段に挿入するFIFOバッファとを備えた制御盤とを有することを特徴とした無線通信システムにおける監視制御方式。 - 前記FIFOバッファの記憶容量は、自局のマスター監視装置へのポーリング応答フレーム長と他のスレーブ監視装置からの重大障害フレーム長とを加えた分のバイト数であることを更に特徴とする請求項1に記載の無線通信システムにおける監視制御方式。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31309499A JP3573331B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 無線通信システムにおける監視制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31309499A JP3573331B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 無線通信システムにおける監視制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001136166A JP2001136166A (ja) | 2001-05-18 |
JP3573331B2 true JP3573331B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=18037103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31309499A Expired - Fee Related JP3573331B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 無線通信システムにおける監視制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1999
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JP2001136166A (ja) | 2001-05-18 |
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