JP3572367B2 - Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置 - Google Patents

Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3572367B2
JP3572367B2 JP17996895A JP17996895A JP3572367B2 JP 3572367 B2 JP3572367 B2 JP 3572367B2 JP 17996895 A JP17996895 A JP 17996895A JP 17996895 A JP17996895 A JP 17996895A JP 3572367 B2 JP3572367 B2 JP 3572367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
pressure
transmission
pulley
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17996895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0932898A (ja
Inventor
博文 岡原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP17996895A priority Critical patent/JP3572367B2/ja
Publication of JPH0932898A publication Critical patent/JPH0932898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3572367B2 publication Critical patent/JP3572367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Vベルト式無段変速機の変速制御に重要なVベルト挟み圧を、特に当該変速機を搭載した車両の停車時および発進時において適切に制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
Vベルト式無段変速機は、例えば特開昭61−105347号公報に記載のごとく、Vベルトを巻き掛けした一対のプーリのうち、一方のプーリ(通常は従動側のセカンダリプーリ)の可動フランジを、変速機入力トルクに応じた値に制御されるライン圧で固定フランジに向け付勢し、他方のプーリ(通常は駆動側の、つまり入力側のプライマリプーリ)の可動フランジは、ライン圧を減圧して得た変速制御圧で固定フランジに向け付勢し、該変速制御圧とライン圧との圧力比により、つまり変速制御圧を要求変速比に対応した値に調圧することにより、変速比を無段階に制御するよう構成するのが普通である。
【0003】
ところでライン圧は、上記したところから明らかなように両プーリ間に掛け渡したVベルトの張力に関与し、必要以上にライン圧を高くすることはVベルトの張力を過大にしてその耐久性を低下させることになり、かと言ってライン圧が低くてVベルトの張力が少なすぎると、スリップにより伝動効率の低下を招くだけでなく、この場合もスリップによりVベルトが磨耗して耐久性を低下される。
【0004】
従って一般的に無段変速機のライン圧は、ポンプ圧の減圧により作り出すに際し、例えば特開平2−212663号公報に記載のごとく、変速機入出力回転数の比から求めた変速比毎にトルクコンバータのタービントルク、つまり変速機入力トルクに応じたぎりぎりの値に制御するのが常套である。
ライン圧はかように制御された値から高くても、低くてもVベルトの耐久性に悪影響を及ぼす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記文献に記載されたものに代表される従来のVベルト式無段変速機のライン圧制御装置は何れも、無段変速機がVベルトを介して動力を伝達している時の状態のみを想定してライン圧を決定しているだけのため、以下の問題があった。
【0006】
つまり、相互に接触する物体間における摩擦係数は、静摩擦係数の方が動摩擦係数よりも大きい。
このことは、Vベルト式無段変速機におけるプライマリプーリおよびセカンダリプーリと、これらの間に掛け渡したVベルトとの間の接触摩擦係数についても当てはまる。
従って、無段変速機がVベルトを介して動力を伝達している時の状態のみを想定してライン圧を決定する従来のライン圧制御装置では、Vベルトが動力を伝達していない時に、つまりVベルト式無段変速機を搭載した車両について言えば、当該車両の発進前の停車状態で、プライマリプーリおよびセカンダリプーリと、これらの間に掛け渡したVベルトとが動力伝達を行わず、両者間に大きな静摩擦が発生していることから、ライン圧が必要以上に高いことになる。
【0007】
これがため従来のライン圧制御装置は、非伝動状態でライン圧が高過ぎて、Vベルトの耐久性を低下させる懸念がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この懸念を払拭するため、請求項1に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置は、
プーリにVベルトを巻き掛けし、該プーリの軸線方向対向フランジを相互に接近および遠ざかる方向に相対変位可能にすると共にこれら対向フランジ間に油圧により前記Vベルトを挟んで無段変速下に動力伝達を行い得るようにしたVベルト式無段変速機において、
前記プーリおよびVベルトが動力伝達を行わない非伝動中における前記油圧を、これらVベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして、該非伝動中は、これらプーリおよびVベルトが動力伝達を行っている伝動中よりも、前記油圧を低下させる油圧補正手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
かかる構成においてVベルト式無段変速機は、プーリの対向フランジ間に油圧によりVベルトを挟んで無段変速下に動力伝達を行うが、
プーリの対向フランジ間にVベルトを挟む油圧を油圧補正手段が、上記の伝動中よりも非伝動中において低下させるから、以下の作用効果が得られる。
つまり、上記の非伝動中はプーリと、Vベルトとの間に大きな静摩擦係数が発生して、上記の油圧が低くてよいにもかかわらず、この油圧が伝動中と同じ高い値のままにされることがなくなり、非伝動中に上記の油圧が高過ぎてVベルトの耐久性を低下させるといった、従来のライン圧制御装置による前記した懸念を払拭することができる。
【0010】
しかも本発明においては上記の油圧補正手段が、上記非伝動中における油圧を、Vベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして上記伝動中における油圧よりも低下させることから、以下の作用効果も奏し得る。
【0011】
つまり、プーリの対向フランジ間にVベルトを挟む前記の油圧が、非伝動状態での大きな静摩擦係数に呼応した小さな要求値に完全に一致し、上記の作用効果を一層完璧に達成することができる。
【0012】
なお、上記の非伝動中を判定するに当たっては、請求項2に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記プーリの回転数を検出するプーリ回転数検出手段を設け、これにより検出したプーリ回転数が0の時をもって非伝動中と判定することができる。
【0013】
また前記の油圧補正手段は、請求項に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記伝動中における油圧の最高値を、前記Vベルトおよびプーリ間の相対的に小さな動摩擦係数を補完し得る値にするのがよい。
【0014】
この場合、プーリの対向フランジ間にVベルトを挟む前記の油圧が、伝動状態での小さな動摩擦係数に呼応した大きな要求値に完全に一致し、伝動状態でのVベルトの耐久性が確保される。
【0015】
また前記の油圧補正手段は、請求項に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記非伝動から伝動への移行時に前記油圧を、前記プーリ回転数検出手段により検出したプーリ回転数の上昇につれて前記最低値から前記最高値に向け連続的に変化させるようなものとするのがよい。
【0016】
この場合、非伝動状態から伝動状態への移行時において、前記の油圧が上記の最低値か ら最高値に切り換わるに際し、これが徐々になされることとなり、急な油圧の変化で、油圧を作用されているプーリフランジが一瞬軸線方向に変位して変速制御が悪影響を受けるといった弊害を回避することができる。
なお、当該非伝動状態から伝動状態への移行時においては、変速機入力トルクが回転上昇に消費されるため、前記の油圧を最低値から最高値に徐々に切り換えても、支障になることはない。
【0017】
また前記の油圧補正手段は、請求項に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
上記検出したプーリ回転数の上昇に対する油圧の変化割合を、無段変速機の変速制御に影響することのない範囲で最も高い変化割合にするのがよい。
【0018】
この場合、請求項に記載の上記第発明の作用効果を損なうことのない範囲で、ライン圧を最も速やかに伝動時用のライン圧値に持ち来すことができる。
【0019】
前記した従来のライン圧制御装置による懸念を払拭するため、請求項に記載の第発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置は、
Vベルトを巻き掛けした一対のプーリのうち、一方のプーリの可動フランジを基準圧で対応する固定フランジに向け付勢し、他方のプーリの可動フランジは、基準圧を減圧して得た変速制御圧で対応する固定フランジに向け付勢し、該変速制御圧とライン圧との圧力比により変速比を無段階に制御するようにしたVベルト式無段変速機において、
前記プーリおよびVベルトが動力伝達を行わない非伝動中における前記基準圧を、これらVベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして、該非伝動中は、これらプーリおよびVベルトが動力伝達を行っている伝動中よりも、前記基準圧を低下させる基準圧補正手段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
かかる第発明においてVベルト式無段変速機は、Vベルトを介し一対のプーリ間で動力の受渡しを行い、この伝動中に上記の変速制御圧を加減することにより、上記他方のプーリの可動フランジを対応する固定フランジに対し接近または遠去けることができる。
これに呼応して、基準圧を作用されている上記一方のプーリの可動フランジは、対応する固定フランジに対し離反または接近し、結果としてVベルト式無段変速機は、変速制御圧と基準圧との圧力比により変速比を無段階に変化される。
【0021】
ところで基準圧補正手段が、上記一方のプーリの可動フランジを対応する固定フランジに向け附勢してプーリフランジ間にVベルトを挟むための上記基準圧を非伝動中は伝動中よりも低下させることから、以下の作用効果が得られる。
つまり上記の非伝動中は、両プーリと、これらの間に掛け渡したVベルトとの間に大きな静摩擦係数が発生して、上記の基準圧が低くてよいにもかかわらず、この基準圧が伝動中と同じ高い値のままにされることがなくなり、当該非伝動中に基準圧が高過ぎてVベルトの耐久性を低下させるといった従来のライン圧制御装置による前記した懸念を払拭することができる。
【0022】
しかも第6発明においては上記の基準圧補正手段が、上記非伝動中における基準圧を、Vベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして上記伝動中における基準圧よりも低下させることから、以下の作用効果も奏し得られる。
【0023】
つまり、非伝動状態での基準圧が、非伝動状態での大きな静摩擦係数に呼応した小さな要求値に完全に一致し、上記の作用効果を一層完璧に達成することができる。
【0024】
なお、第6発明において上記の非伝動中を判定するに当たっては、請求項7に記載の本発明によるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記入力側プーリの回転数を検出する入力側プーリ回転数検出手段を設け、これにより検出した入力側プーリ回転数が0の時をもって非伝動中と判定することができる。
【0025】
また前記基準圧補正手段は、請求項に記載の第発明による無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記伝動中における基準圧の最高値を、前記Vベルトおよびプーリ間の相対的に小さな動摩擦係数を補完し得る値にするのがよい。
【0026】
この場合、プーリの対向フランジ間にVベルトを挟む前記の基準圧が、伝動状態での小さな動摩擦係数に呼応した大きな要求値に完全に一致し、伝動状態でのVベルトの耐久性が確保される。
【0027】
また前記基準圧補正手段は、請求項に記載の第発明による無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記非伝動から伝動への移行時に前記基準圧を、前記入力側プーリ回転数検出手段により検出した入力側プーリ回転数の上昇につれて前記最低値から前記最高値に向け連続的に変化させるのがよい。
【0028】
この場合、非伝動状態から伝動状態への移行時において、基準圧が上記の最低値から最高値に切り換わるに際し、これが徐々になされることとなり、急な基準圧の変化で、基準圧を作用されている前記一方のプーリの可動フランジが一瞬対応する固定フランジに対し相対変位して変速制御が悪影響を受けるといった弊害を回避することができる。
なお、当該非伝動状態から伝動状態への移行時においては、変速機入力トルクが回転上昇に消費されるため、基準圧を最低値から最高値に徐々に切り換えても、支障になることはない。
【0029】
また前記基準圧補正手段は、請求項10に記載の第10発明による無段変速機のVベルト挟み圧制御装置のごとく、
前記検出した入力側プーリ回転数の上昇に対する基準圧の変化割合を、無段変速機の変速制御に影響することのない範囲で最も高い変化割合にするのがよい。
【0030】
この場合、上記第発明の作用効果を損なうことのない範囲で、基準圧を最も速やかに伝動時用の基準圧値に持ち来すことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明一実施の形態になるVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置を変速制御装置と共に例示するもので、
1は図示せざるエンジン(原動機)の回転を、同じく図示せざるトルクコンバータを経て入力される入力(駆動)側プーリとしてのプライマリプーリ、
2は変速後の回転を出力する出力(従動)側プーリとしてのセカンダリプーリを夫々示す。
これらプライマリプーリ1およびセカンダリプーリ2間にVベルト3を巻き掛けし、両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け円弧径を変化させてプーリ間伝動比、つまり変速比を無段階に変更可能とする。
【0032】
これがためプライマリプーリ1は、固定フランジ1aと対向設置されてプーリV溝を形成する可動フランジ1bを軸線方向へ変位可能とし、セカンダリプーリ2も、固定フランジ2aと対向設置されてプーリV溝を形成する可動フランジ2bを軸線方向へ変位可能とする。
そして、可動フランジ1bには対応する固定フランジ1aに向かう方向に変速制御圧PS を作用させてこれら可動フランジ1bおよび固定フランジ1a間にVベルト3を挟み、可動フランジ2bには対応する固定フランジ2aに向かう方向にライン圧PL を作用させてこれら可動フランジ2bおよび固定フランジ2a間にVベルト3を挟み
変速制御圧PS とライン圧PL との圧力比に応じ両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け円弧径を無段階に変化させて、無段変速下に伝動を行うものとする。
【0033】
ここで、Vベルト3をプーリフランジ間に挟む油圧(基準圧)であるライン圧PL を制御するライン圧制御系を説明するに、このライン圧制御系は上記エンジンにより駆動される圧力源11と、この圧力源11からの作動油をライン圧PL に調圧するプレッシャーレギュレータ弁12と、このプレッシャーレギュレータ弁にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を供給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、このプレッシャーモディファイア弁13を制御するライン圧ソレノイド14と、該ソレノイドに一定の圧力PC を供給するパイロット弁15とで構成する。
【0034】
プレッシャーレギュレータ弁12は、圧力源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モディファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。
パイロット弁15は回路16から漏れ油を一定圧PC にしてライン圧ソレノイド14に供給し、ライン圧ソレノイド14は一定圧PC を駆動デューティDに応じたデューティ圧PD にしてモディファイア弁13に印加する。
モディファイア弁13は、回路16から漏れ油をデューティ圧PD 、従ってライン圧ソレノイド14の駆動デューティDに応じたモディファイア圧Pm にし、これをプレッシャーレギュレータ弁12に印加してライン圧PL の上記制御に資する。
よって、ライン圧PL はライン圧ソレノイド14の駆動デューティDを加減することで制御することができ、ソレノイド駆動デューティDはコントローラ17により後述のごとくに決定することとする。
【0035】
コントローラ17は変速制御および前記トルクコンバータのロックアップ制御をも行うもので、これら変速制御、ロックアップ制御および上記ライン圧制御のためにコントローラ17には、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ18からの信号、プライマリプーリ1の回転数Npri を検出するためのプライマリプーリ回転センサ(入力側プーリ回転数検出手段)19からの信号、セカンダリプーリ2の回転数(車速)Nsec を検出するセカンダリプーリ回転センサ20からの信号、およびエンジン回転数Ne を検出するエンジン回転センサ27からの信号をそれぞれ入力する。
【0036】
次いで変速制御系を説明するに、これは変速制御圧PS を決定する変速制御弁21と、変速リンク22と、ステップモータ23とで構成する。
変速リンク22は、一端をプライマリプーリ可動フランジ1bと共に変位するシフタ24に連節し、他端をステップモータ23により駆動されるよう連結し、両端間を変速制御弁21のスプール21aに枢着する。
ここで変速制御弁21は回路25からのライン圧PL を減圧して回路26に変速制御圧PS を作り出すもので、スプール21aを図中上昇される時、変速制御圧回路26をライン圧回路25に通じて変速制御圧PS を上昇させ、スプール21aを図中下降される時、変速制御圧回路26をドレンポート21bに通じて変速制御圧PS を低下させるものとし、スプール21aの上記ストロークをステップモータ23により変速リンク22を介して制御する。
そしてステップモータ21の回転位置をコントローラ17により決定し、これにより以下の変速制御を実行するものとする。
【0037】
この変速制御に当たってコントローラ17は、例えば図2に示す変速制御特性に対応したマップをもとに車速Nsec およびスロットル開度TVOから目標とすべき入力回転数Ni を求め、これに対応した変速指令をステップモータ23に発する。
これによりステップモータ23は指令通りの回転位置となり、変速リンク22をシフタ24の周りに回動させて変速制御弁スプール21aをストロークさせる。これにより変速制御弁21は、回路26をライン圧回路25およびドレンポート21bに対して同じ連通度にされた平衡位置からずれて、変速制御圧PSを変化させ、両プーリ1,2の可動フランジ1b,2bが変位することで変速比が上記の目標入力回転数Ni に対応した変速比に持ち来たされる。
【0038】
この変速が進行するにつれてプライマリプーリ1の可動フランジ1bはシフタ24を介し変速リンク22をステップモータ23の周りで、変速制御弁スプール21aを元のストローク位置に戻すよう回動させ、
変速比が上記の目標入力回転数Ni に対応した変速比になったところで変速制御弁21が平衡位置に復帰して変速制御を終了し、目標変速比を維持することができる。
【0039】
同時にコントローラ17は、車速Nsec およびスロットル開度TVOからトルクコンバータを、入出力要素間が直結されたロックアップ状態にすべき運転状態か、入出力要素間の直結が解かれたコンバータ状態にすべき運転状態かを判定し、ロックアップ状態にすべき運転状態の時、これを達成するためにロックアップ信号L/Uを出力し、コンバータ状態にすべき運転状態の時、これを達成するためにロックアップ信号L/Uを消失させる、ロックアップ制御をも行うものとする。
【0040】
更に、ライン圧PL の制御に当たってコントローラ17は、当該制御部分を例えば図3に示すような構成とするが、勿論同様な作用を行うフローチャートを実行するようなものでもよいことは言うまでもない。
速度比演算部31は、前記エンジンとプライマリプーリ1との間における前記トルクコンバータ(図示せず)の速度比eをe=Ne /Npri により算出し、
トルク比演算部32は、同トルクコンバータのトルク比tを図4に例示するトルクコンバータ性能線図から検索して求める。
【0041】
エンジントルク推定部33は、例えば図5に示すエンジン性能線図をもとに、エンジン回転数Ne およびスロットル開度TVOからエンジントルクTe を検索して求める。
入力トルク推定部34は、トルクコンバータの入出力要素間を直結するロックアップ信号L/Uの有無に応じて、非ロックアップ時なら変速機入力トルクTi をエンジントルクTe とトルク比tとの乗算Ti =Te ×tにより演算し、ロックアップ時ならエンジントルクTe をそのまま変速機入力トルクTiとする。
【0042】
変速比演算部35は、無段変速機の入出力プーリ間伝動比(変速比)iをi=Nsec /Npri により算出し、
要求ライン圧演算部36は例えば図6に示すような要求ライン圧特性をもとに、変速機入力トルクTi 毎に変速比iに対応した要求ライン圧P0 を検索する。
ここで要求ライン圧P0 は、無段変速機がVベルト3を介して動力を伝達している時の状態、つまりプーリ1,2とVベルト3との間における摩擦係数が動摩擦係数相当値の小さなものである時の状態を基準にして、この小さな摩擦係数のもとで過不足なく、Vベルト3の耐久性を最も良くするようなライン圧値とする。
【0043】
ライン圧補正係数決定部37は、プライマリプーリ回転数Npri およびロックアップ信号L/Uから、図7に対応する補正係数マップから、上記要求ライン圧P0 に対するライン圧補正係数xを検索する。
ここでライン圧補正係数xは、ロックアップ信号L/Uが出力されるトルクコンバータのロックアップ状態では、破線で示すようにプライマリプーリ回転数Npri に関係なく1.0にし、要求ライン圧P0 の補正を行わないこととする。
その理由は、当該ロックアップ状態ではVベルト3が動力を伝達しており、上記の要求ライン圧P0 を決定するに当たって基準にしたと同じ条件であって、要求ライン圧P0 が適正な値で、補正の必要がないためである。
【0044】
ところで、ロックアップ信号L/Uが出力されないトルクコンバータのコンバータ(C/V)状態では、図7に実線で示すようにプライマリプーリ回転数Npri が0の時、つまりVベルト3がプーリ1,2間で動力伝達を行っていない状態、つまり無段変速機搭載車の発進前における停車状態で、ライン圧補正係数xを1よりも小さな最低値とし、プライマリプーリ回転数Npri の上昇につれて連続的に漸増させつつ、最終的に1.0にする。
ここで当該ライン圧補正係数xの最低値は、Vベルト3が動力伝達を行っていないために、プーリ1,2に対して大きな静摩擦係数を持つ事実に対応させて、その分上記の要求ライン圧P0 を低下させるべく例えば0.8とする。
【0045】
図3のライン圧補正部38は、本発明における圧補正手段や基準圧補正手段に相当するもので、前記伝動時の要求ライン圧P0 に上記の補正係数xを乗じて目標ライン圧PL を求める。
そしてライン圧ソレノイドデューティ決定部40は、例えば図8のようなマップをもとに、上記の目標ライン圧PL に対応したデューティDを決定し、これをライン圧ソレノイド14に出力する。
ここでソレノイド14は、パイロット弁15からの一定圧PC を駆動デューティDに応じたデューティ圧PD にしてモディファイア弁13に印加し、
モディファイア弁13はデューティDに応じたモディファイア圧Pm をプレッシャーレギュレータ弁12に印加し、
プレッシャーレギュレータ弁12は、圧力源11からの作動油をデューティDに応じた目標ライン圧PL に調圧する。
以上によりライン圧は、上記したように設定した目標ライン圧PL に制御されることとなる。
【0046】
ところで本例においては、トルクコンバータのコンバータ(C/V)状態で当該目標ライン圧PL を決定するに当たり、図7に実線で示すごとくに定めた係数xにより要求ライン圧P0 を補正して目標ライン圧PL とする構成にしたから、
プライマリプーリ回転数Npri が0の時、つまりVベルト3がプーリ1,2間で動力伝達を行っていない非伝動状態、つまり無段変速機搭載車の発進前における停車状態でライン圧が最低にされ、この非伝動状態では、プライマリプーリ回転数N pri が0でない時、つまりVベルト3がプーリ1,2間で動力伝達を行っている伝動状態の時よりもライン圧が低下されることとなる。
【0047】
このため、当該非伝動中は両プーリ1,2と、これらの間に掛け渡したVベルト3との間に大きな静摩擦係数が発生して、ライン圧が低くてよいにもかかわらず、このライン圧が伝動中と同じ高い値のままにされることがなくなり、当該非伝動中に摩擦係数との関連においてライン圧が高過ぎ、Vベルト3の耐久性が低下されるといった前記従来装置の懸念を払拭することができる。
【0048】
そして、プライマリプーリ回転数Npri が0の非伝動中における、つまり無段変速機搭載車が発進前の停車状態にある時の、ライン圧補正係数xの最低値を、Vベルト3とプーリ1,2との間の大きな静摩擦係数に対応させて例えば0.8に決定したから、当該非伝動中における目標ライン圧PL が正確に上記の大きな静摩擦係数に対応した過不足のないものとなって、Vベルト3の耐久性を確実に向上させることができる。
【0049】
更に、プライマリプーリ回転数Npri が高い伝動中における、つまり無段変速機搭載車が発進後の走行状態にある時の、ライン圧補正係数xを1.0とし、要求ライン圧P0 をそのまま目標ライン圧PL とするようにし、また当該要求ライン圧P0 を、伝動中におけるプーリ1,2とVベルト3との間の小さな動摩擦係数のもとで過不足なく、Vベルト3の耐久性を最も良くするようなライン圧値としたから、伝動中のVベルト3の耐久性も向上させることができる。
【0050】
加えて、図7に実線で示すようにプライマリプーリ回転数Npri の上昇に伴いライン圧補正係数xを最低値から1.0へと変化させるに際し、この変化が連続的となるよう定めたことから、プライマリプーリ回転数Npri の上昇につれて、つまり非伝動状態から伝動状態への移行時において(無段変速機搭載車について言えば停車状態からの発進に際して)、ライン圧が停車時の最低値から最高値まで徐々に変化することになる。
よって、この時急なライン圧の上昇変化で、ライン圧を作用されているセカンダリプーリ2の可動フランジ2bが一瞬対応する固定フランジ2aに対し接近して変速制御が悪影響を受けるといった弊害を回避することができる。
なお、当該非伝動状態から伝動状態への移行時においては、変速機入力トルクが回転上昇に消費されるため、ライン圧を最低値から最高値に徐々に切り換えても、支障になることはない。
【0051】
なお、図7に実線で示すプライマリプーリ回転数Npri の上昇に対するライン圧補正係数xの変化割合、つまり非伝動状態から伝動状態への移行時における(無段変速機搭載車の停車状態からの発進時における)ライン圧の上昇変化割合は、無段変速機の変速制御に影響することのない範囲で最も高い変化割合にするのが好ましい。
この場合、上記の作用効果を損なうことのない範囲で、ライン圧を最も速やかに伝動時用のライン圧値に持ち来すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるVベルト式無段変速機のライン圧制御装置を、変速制御装置と共に例示する油圧制御システム図である。
【図2】同例において変速制御に用いる通常の変速制御パターンを示す線図である。
【図3】同例におけるコントローラのライン圧制御部に係わる機能別ブロック線図である。
【図4】トルクコンバータの速度比とトルク比との関係を示す性能線図である。
【図5】エンジントルクを求めるのに用いたエンジン性能線図である。
【図6】変速機入力トルクと変速比とで規定される要求ライン圧特性を示す線図である。
【図7】プライマリプーリ回転数に対するライン圧補正係数の変化特性を示す特性図である。
【図8】目標ライン圧に対するライン圧ソレノイドデューティの関係線図である。
【符号の説明】
1 プライマリプーリ(他方のプーリ)
1b 可動フランジ
2 セカンダリプーリ(一方のプーリ)
2b 可動フランジ
3 Vベルト
11 圧力源
12 プレッシャーレギュレータ弁
13 プレッシャーモディファイア弁
14 ライン圧ソレノイド
15 パイロット弁
17 コントローラ
18 スロットル開度センサ
19 プライマリプーリ回転センサ(プーリ回転数検出手段:入力側プーリ回転数検出手段)
20 セカンダリプーリ回転センサ
21 変速制御弁
22 変速リンク
23 ステップモータ
24 シフタ
25 ライン圧回路
26 変速制御圧回路
27 エンジン回転センサ
31 速度比演算部
32 トルク比演算部
33 エンジントルク推定部
34 入力トルク推定部
35 変速比演算部
36 要求ライン圧演算部
37 ライン圧補正係数決定部
38 ライン圧補正部(圧補正手段:基準圧補正手段
40 ライン圧ソレノイドデューティ決定部

Claims (10)

  1. プーリにVベルトを巻き掛けし、該プーリの軸線方向対向フランジを相互に接近および遠ざかる方向に相対変位可能にすると共にこれら対向フランジ間に油圧により前記Vベルトを挟んで無段変速下に動力伝達を行い得るようにしたVベルト式無段変速機において、
    前記プーリおよびVベルトが動力伝達を行わない非伝動中における前記油圧を、これらVベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして、該非伝動中は、これらプーリおよびVベルトが動力伝達を行っている伝動中よりも、前記油圧を低下させる油圧補正手段を設けたことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  2. 請求項1において、前記プーリの回転数を検出するプーリ回転数検出手段を設け、
    該手段により検出したプーリ回転数が0の時をもって前記非伝動中と判定するよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  3. 請求項1または2において、前記油圧補正手段は、前記伝動中における油圧の最高値を、前記Vベルトおよびプーリ間の相対的に小さな動摩擦係数を補完し得る値にするよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  4. 請求項において、前記油圧補正手段は、前記非伝動から伝動への移行時に前記油圧を、前記プーリ回転数検出手段により検出したプーリ回転数の上昇につれて前記最低値から前記最高値に向け連続的に変化させるよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  5. 請求項において、前記油圧補正手段は、前記検出したプーリ回転数の上昇に対する油圧の変化割合を、無段変速機の変速制御に影響することのない範囲で最も高い変化割合にしたことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  6. Vベルトを巻き掛けした一対のプーリのうち、一方のプーリの可動フランジを基準圧で対応する固定フランジに向け付勢し、他方のプーリの可動フランジは、基準圧を減圧して得た変速制御圧で対応する固定フランジに向け付勢し、該変速制御圧と基準圧との圧力比により変速比を無段階に制御するようにしたVベルト式無段変速機において、
    前記プーリおよびVベルトが動力伝達を行わない非伝動中における前記基準圧を、これらVベルトおよびプーリ間の相対的に大きな静摩擦係数に符合する最低値にして、該非伝動中は、これらプーリおよびVベルトが動力伝達を行っている伝動中よりも、前記基準圧を低下させる基準圧補正手段を設けたことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  7. 請求項において、前記プーリのうち入力側プーリの回転数を検出する入力側プーリ回転数検出手段を設け、
    該手段により検出した入力側プーリ回転数が0の時をもって前記非伝動中と判定するよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  8. 請求項6または7において、前記基準圧補正手段は、前記伝動中における基準圧の最高値を、前記Vベルトおよびプーリ間の相対的に小さな動摩擦係数を補完し得る値にするよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  9. 請求項において、前記基準圧補正手段は、前記非伝動から伝動への移行時に前記基準圧を、前記入力側プーリ回転数検出手段により検出した入力側プーリ回転数の上昇につれて前記最低値から前記最高値に向け連続的に変化させるよう構成したことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
  10. 請求項において、前記基準圧補正手段は、前記検出した入力側プーリ回転数の上昇に対する基準圧の変化割合を、無段変速機の変速制御に影響することのない範囲で最も高い変化割合にしたことを特徴とするVベルト式無段変速機のVベルト挟み圧制御装置。
JP17996895A 1995-07-17 1995-07-17 Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置 Expired - Fee Related JP3572367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17996895A JP3572367B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17996895A JP3572367B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0932898A JPH0932898A (ja) 1997-02-04
JP3572367B2 true JP3572367B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=16075132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17996895A Expired - Fee Related JP3572367B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3572367B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3786198B2 (ja) 2002-09-30 2006-06-14 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機の変速油圧制御装置
JP5130750B2 (ja) * 2007-03-09 2013-01-30 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0932898A (ja) 1997-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100568045B1 (ko) V 벨트식 무단 변속기의 슬립 방지 장치
JP2001263474A (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JPH08285021A (ja) 無段変速機の制御装置
US20060063641A1 (en) Shift control apparatus and method for continuously variable transmission
KR20040028510A (ko) 자동 변속기의 제어 장치
KR100247674B1 (ko) 무단 변속기의 변속 제어 장치
KR20040018966A (ko) 벨트식 무단 변속기의 벨트 미끄러짐 방지 장치
KR100517270B1 (ko) 벨트식 무단 변속기의 제어 장치
JP4038097B2 (ja) ベルト式無段変速機の油圧センサフェール制御装置
JPH08210450A (ja) Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置
JP3856309B2 (ja) 車両用変速システムのエンジン出力制御装置
KR101928685B1 (ko) 변속기의 제어 장치 및 변속기의 제어 방법
JP3572367B2 (ja) Vベルト式無段変速機のvベルト挟み圧制御装置
JPH08285022A (ja) 無段変速機の制御装置
JP3520588B2 (ja) Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置
JP3322112B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP2004084749A (ja) 無段変速機の制御装置
JPH08210449A (ja) Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置
JP3505917B2 (ja) Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置
JP3351957B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3141193B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3306739B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3505895B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3203472B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP2001263473A (ja) 無段変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees