JP3572295B2 - 麦若葉造粒物からなる動物用飼料 - Google Patents

麦若葉造粒物からなる動物用飼料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、麦若葉末の造粒物を動物用飼料として提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、野菜に含まれる食物繊維には、整腸作用などの効果が認められている。麦若葉は、ビタミン、ミネラルのような栄養素のほかにも食物繊維とクロロフィルを多く含み、その乾燥粉末は、有害物質の吸着、腸内環境の改善、コレステロールの吸収抑制、食後血糖値の急上昇防止、スーパーオキシドディスムターゼの活性化などの効果を有することが知られており、健康食品の素材として注目を浴びている。
【0003】
麦若葉末に関しては、その製法、用途が種々提案されている。例えば、特開2000−300209号公報、特開2001−29401号公報には、麦若葉末の製造方法と、この麦若葉末を水あるいはお湯に溶かして飲用するほか、麦若葉末に乳糖、麦芽糖、セルロース、デキストリンなどの賦形剤、結合剤、または増粘剤を加えて形状を整え、顆粒、錠剤に成形して、飲用に供されることが示唆されている。しかしながら、顆粒は、水、お湯、ミルクなどに溶解して飲用することを前提に、溶解性を考慮して成形され、また、錠剤は、そのまま嚥下することを前提に成形されており、麦若葉自体を咀嚼する目的で成形されたものはない。噛めるほどの硬さおよび大きさに造粒することには困難性があり、未だ、飲用ではなく、咀嚼できる硬度および大きさに成形する方法が提供されていないのが現状である。
【0004】
緑色の麦若葉末にはクロロフィルが多く含まれるので、麦若葉末を咀嚼できる大きさに造粒し、咀嚼することによってクロロフィルなどの消臭成分が口内に残留し、口臭除去効果が期待される。さらに、口臭除去効果に加えて、咀嚼することにより、頭脳の働きが良好になるという効果、あるいは、麦若葉末の成分により、体調を整える、便通がよくなるなどの優れた効果があると考えられる。
【0005】
近年、動物を室内で飼うケースが多くなり、動物にもアレルギー症状、肥満、糖尿病のような生活習慣病が見うけられるようになった。そしてこれに伴い、動物用飼料として様々な栄養補助食品、療法食が市販されている。一方、動物の体臭および糞便臭は不快臭や室内の悪臭の原因になることから、臭いを抑えるアイテムの需要も着実に伸びている。体臭や糞便臭に対する消臭効果をうたった商品としては、消臭スプレー、消臭マットなどがあるが、これは対症療法的な対応にすぎず、動物の整腸を促し、健康を維持することによる原因療法的な体臭や糞便臭の改善が望まれている。また、動物用飼料は、飼主にとっての取り扱い性、動物の食べ散らかしなどを考慮する必要があり、粉や顆粒状ではなく、一定以上の大きさをもったブロック状のものが好まれる。さらに動物用飼料も一般の食品と同様、自然食指向であり、天然物由来の素材で構成されたものが好まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況下、取り扱い性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を体の中から抑えるような動物用飼料が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、取り扱い性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を体の中から抑える動物用飼料の開発を試みた結果、種々の機能性を有する麦若葉末を押出し造粒することにより上記のような飼料が得られることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、麦若葉末と、水とを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して得られる、麦若葉末の造粒物からなる動物用飼料を提供する。
【0009】
本発明は、また、麦若葉末と、水と、エタノールとを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して得られる、麦若葉末の造粒物からなる動物用飼料を提供する。
【0010】
好ましい実施態様においては、上記混練物は、さらに結合剤を含む。
【0011】
また、好ましい実施態様においては、上記混練物は、さらに整腸作用を有する他の成分を含む。
【0012】
さらに、好ましい実施態様においては、上記整腸作用を有する他の成分は、食物繊維または乳酸菌である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される麦若葉末は、その製法を問わず、乾燥された麦若葉末であればよい。麦類としては、大麦、小麦、ライ麦、えん麦などが挙げられるがこれらに限定されない。麦類の若葉は、成熟期前、すなわち、分けつ開始期から出穂開始期前(背丈が20〜40cm程度)に収穫されることが好ましい。これらの麦類の中でも、大麦若葉がより好ましく用いられる。
【0014】
麦若葉は収穫後、直ちに処理することが好ましい。処理までに時間を要する場合、変質を防ぐために、低温貯蔵などの、当業者が通常用いる貯蔵手段により貯蔵される。
【0015】
上記麦若葉を、必要に応じて、水(好ましくは25℃以下の冷水)で洗浄し、泥などを洗い落とし、水気を切った後、さらに必要に応じて、適当な長さ(例えば、約10cm)に切断する。
【0016】
次に、麦若葉のブランチング処理を行う。ブランチング処理は、熱水処理、水蒸気処理などの高温処理をいう。熱水を用いる場合について説明すると、麦若葉を、例えば、80〜110℃、好ましくは90〜105℃の熱水中に、30秒〜10分間、好ましくは1〜5分間浸漬することにより行われる。ブランチングに用いる熱水には、0.001〜1重量%の食塩、または重曹、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ剤あるいはその両方を含んでいてもよい。炭酸カルシウムとしては、市販の炭酸カルシウム粉末が用いられるが、卵殻カルシウム、ホタテ殻カルシウム、サンゴカルシウム(ドロマイト)なども用いられ得る。
【0017】
このブランチング処理により、麦若葉を乾燥粉末にしたときに、褪色の原因となる酵素は完全に失活するので、乾燥粉末が鮮やかな緑色を保持する。
【0018】
ブランチング処理に代えて、例えば、特開2000−300209号公報に記載のようにマイクロウエーブ処理を行うこともできる。この処理により得られた麦若葉末は、ブランチング処理された麦若葉末に比べて、造粒性に優れている。
【0019】
なお、ブランチング処理の前に、麦若葉中に含まれる、血圧降下作用を有するγ−アミノ酪酸(以下、GABAという)の量を増加させる処理(GABA富化処理)を行うことが好ましい。GABA富化処理には、特開2001−29041号公報に記載の方法が採用される。
【0020】
GABA富化処理は、また、グルタミン酸またはその塩(例えば、グルタミン酸ナトリウム)を含有する液に麦若葉を浸漬することによっても行われる。グルタミン酸またはその塩は、好ましくは麦若葉に対して0.01〜40重量%、より好ましくは0.02〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%添加される。グルタミン酸処理は、通常約10〜55℃で行われ、好ましくは20〜50℃で、より好ましくは25〜45℃で行われる。pHは通常3.5〜9.0、好ましくは4.0〜8.0、より好ましくは4.5〜7.0、最も好ましくは5.0〜6.0である。GABA富化処理の時間は、10分〜24時間行うのがよい。30分以上行えば、GABA含有量は飛躍的に増加する。
【0021】
GABAは、ブランチング処理により損失するので、予めGABA富化処理を行うことにより、ブランチング処理後も、GABAがかなりの量残存するので好ましい。
【0022】
続いて、上記ブランチング処理あるいはマイクロウエーブ処理された麦若葉は、水分含量が10%以下、好ましくは5%以下となるように乾燥される。乾燥方法としては、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、凍結乾燥などの、当業者が通常用いる任意の方法により行われ得る。乾燥は、好ましくは、50〜90℃、より好ましくは55〜65℃で、麦若葉が変色しない時間、行われる。
【0023】
乾燥された麦若葉は、例えば、クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの、当業者が通常用いる機械または道具により粉砕され、麦若葉末が得られる。
【0024】
麦若葉末の大きさには、特に制限はないが、メジアン径が20μm前後の微粉末から、メジアン径が250μm程度の粗粉末、あるいは、片面の面積が5mm程度の大きさの砕片までの、種々の大きさの麦若葉末が用いられる。
【0025】
以下、麦若葉末を造粒する方法について説明する。一般的に食品素材を造粒する方法としては、攪拌造粒、流動層造粒、押出し造粒、転動造粒などがあるが、本発明では押出し成形を用いて造粒を行う。押出し造粒装置を用いることにより、麦若葉末を、咀嚼を誘発する硬度および大きさに造粒できる。押出し成形機を用いる造粒方法では、粉末を大きな塊にする捏和工程を行うことが必要であるのに対して、他の造粒方法では、捏和に相当する混合(混和)と造粒工程を同時に行うという相違がある。押出し造粒装置を選択することにより、結合剤あるいは賦形剤を添加しなくとも、あるいは少量の結合剤の添加で、麦若葉末を造粒できる。
【0026】
本発明の動物用飼料は、麦若葉末と、水とを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥することにより得られる。
【0027】
麦若葉末と、水との混合割合は、好ましくは、麦若葉末100重量部に対して、水が10〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。
【0028】
本発明の動物用飼料は、水に加えてエタノールを添加して造粒してもよい。エタノールの添加は、乾燥時間の短縮、熱に弱い素材および成分の分解防止に効果がある。また、難水溶性の素材または成分の均一混合を促進し、捏和時の水の浸透を促進する効果も有する。水とエタノールを併用する場合には、麦若葉末100重量部に対して、合計で10〜50重量部、好ましくは、10〜30重量部添加する。
【0029】
硬い造粒物を得るためには、エタノールの添加量を抑え、そしてさらに圧縮時にかかる圧力を大きくすればよい。エタノールの添加量は、水:エタノールが重量比で100:1〜2:1であることが好ましい。
【0030】
本発明の動物用飼料は、水または水とエタノール以外に、特に結合剤を必要としない。しかし、一般に使用する麦若葉末の大きさが大きくなるに従って造粒しにくくなるので、造粒し易くするために、結合剤を添加してもよい。結合剤としては、天然物由来の素材が好ましく、糊剤として作用するα化デンプン、難消化性デキストリン、オリゴ糖、乳糖などが好ましく用いられる。
【0031】
α化デンプンを使用することにより、結合剤の使用量を抑えた状態で、硬度を上げることができる。
【0032】
難消化性デキストリンは、糊の役割を果たすと同時に、その素材自身が機能を有している。難消化性デキストリンが有する機能としては、例えば、整腸作用や食後血糖値の急上昇抑制などが挙げられる。
【0033】
オリゴ糖としては、例えば、乳果オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖が好ましく用いられる。その他のオリゴ糖としては、ラクチュロース、パラチノース、ラフィノース、スタキオース、キシロオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖、トレハロースなどを選択することができる。
【0034】
これらのオリゴ糖は、腸内の善玉菌により資化されて整腸作用をもたらし、麦若葉の食物繊維と相俟って相乗的な整腸作用が得られる。
【0035】
乳糖も腸内ビフィズス菌により資化されて整腸作用をもたらし、麦若葉の食物繊維と相俟って相乗的な整腸作用が得られる。
【0036】
これらの結合剤は、100重量部の麦若葉末に対して1〜30重量部添加される。また、結合剤は単独か、あるいは2以上を組合わせて用いられてもよい。硬度を上げる場合には、結合剤の添加量を増やせば良い。さらに硬度を増したいときは、上記30重量部以上の範囲で添加して硬度を増すことができる。また、結合剤は、あらかじめ麦若葉末に混合しておいてもよく、水またはエタノールまたはその混液に溶いたものを添加してもよい。そして、本発明の動物用飼料は、例えば、以下の配合例を有する(数字は重量部である):
麦若葉末:α化デンプン=98:2
麦若葉末:難消化性デキストリン=90:10
麦若葉末:乳糖=90:10
そして、これらの混合物100重量部に対して、例えば、水を20重量部、エタノールを2重量部添加する。
【0037】
また、カルシウムを添加することにより、造粒物の表面が整うだけでなく、造粒性が増し、飼料を取り出す際の取り扱いも容易になる。添加するカルシウムとしては、卵殻カルシウム、ホタテ殻カルシウム、サンゴカルシウム(ドロマイト)などの天然物由来のカルシウムが好ましく用いられる。
【0038】
水とエタノールとを使用する場合、麦若葉末と水とエタノールとの添加に特に順序はなく、水、エタノールの順に、もしくはその逆の順に加えても良く、あるいは水とエタノールとを混ぜた混液を添加しても良い。混合機中にこれらの素材、および必要に応じて結合剤を投入し、混合、捏和する。混合機は、押出し成形機に備え付けられていてもよい。
【0039】
このように、本発明の動物用飼料は、麦若葉末のみで構成されても良いが、他の天然物由来の素材を含んでいても良い。例えば、整腸作用を有する他の成分、または嗜好性の高い素材などを含んでいてもよい。
【0040】
整腸作用を有する他の成分は、例えば、食物繊維、乳酸菌などが挙げられ、麦若葉末に含まれる食物繊維と相俟って、体臭や糞便臭を抑える効果を増強させる。食物繊維としては、小麦ふすま、ビートファイバー、コーンファイバー、アップルファイバー、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチン、キトサン、アルギン酸、ペクチン、グアーガム分解物、グルコマンナン、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、プルラン、アルギン酸、サイリウム、アラビアガムなどが挙げられ、不溶性であっても、水溶性であっても良い。なお、麦若葉末に含まれる食物繊維は不溶性のものが多いため、相乗的な整腸作用を期待する場合には、水溶性食物繊維が好ましい。また、これらの食物繊維は、適宜、結合剤としても用いることができる。
【0041】
嗜好性の高い素材は、それぞれの動物に応じた通常の飼料と、補助飼料である本発明の飼料との嗜好性の差を埋める目的で含有され得る。嗜好性の高い素材としては、通常、飼料に配合されている原料などが用いられ、動物に応じた嗜好性、または栄養補助機能を有する素材が好ましく用いられる。例えば、穀類、澱粉類、糟糠類、糖類、油脂類、種実類、豆類、魚介類、肉類、卵類、乳類、野菜類、植物タンパク質エキス、果実類、きのこ類、藻類、ビタミン類、ミネラル、アミノ酸、酵母(酵母エキスを含む)、フレーバー類、色素類、保存料などが挙げられる。特に、肉類を主食とするまたは好む動物に与える場合は、動物に応じて、嗜好性を良くするために肉類または魚介類を含有することが好ましい。
【0042】
穀類としては、例えば、とうもろこし、マイロ、小麦、大麦、玄米、えん麦、または小麦粉、パン粉、米粉、コーンフラワー、オートミールなどが挙げられる。
【0043】
澱粉類としては、例えば、コーンスターチ、ポテトスターチ、タピオカ、スターチ、サツマイモ、馬鈴薯、こんにゃくなどが挙げられる。
【0044】
糟糠類としては、例えば、米糠、小麦ふすま、小麦胚芽、大麦糠、グルテンフィードなどが挙げられる。
【0045】
糖類としては、例えば、砂糖、ブドウ糖、果糖、異性化糖、オリゴ糖類(前出)、水飴、シロップ、糖蜜、蜂蜜などが挙げられる。
【0046】
油脂類としては、例えば、牛脂、豚脂、鶏脂、魚油、バター、脂身などの動物性油脂;大豆油、ごま油、胚芽油、綿実油、パーム油、マーガリンなどの植物性油脂;リノール酸、リノレン酸、高度不飽和脂肪酸などの脂肪酸;などが挙げられる。
【0047】
種実類としては、例えば、アーモンド、栗、ゴマ、落花生などが挙げられる。
【0048】
豆類としては、例えば、大豆、脱脂大豆、大豆ミール、きなこ、大豆粉、おから、そら豆、小豆などが挙げられる。
【0049】
魚介類としては、例えば、まぐろ、かつお、あじ、いわしなどの魚類;えび、かに、たこ、いかなどの甲殻類および軟体動物;ほたて、さざえなどの貝類;フィッシュミール;フィッシュエキス;などが挙げられる。
【0050】
肉類としては、例えば、牛、豚、羊などの畜肉または獣肉;鶏、七面鳥、うずらなどの鳥肉;その副生物および加工品;が挙げられる。
【0051】
卵類としては、例えば、鶏卵、あひる卵、うずら卵などが挙げられる。
【0052】
乳類としては、例えば、全脂乳、脱脂乳、脱脂粉乳、ホエー、チーズ、バター、クリームなどが挙げられる。
【0053】
野菜類としては、にんじん、かぼちゃなどが挙げられる。
【0054】
植物タンパク質エキスとしては、例えば、大豆タンパク質、小麦タンパク質、グルテンミールなどが挙げられる。
【0055】
果実類としては、例えば、アボガド、りんご、ばなな、パイナップルが挙げられる。
【0056】
きのこ類としては、例えば、マッシュルーム、えのきたけ、しいたけ、しめじなどが挙げられる。
【0057】
藻類としては、例えば、のり、こんぶ、わかめ、ひじき、クロレラ、スピルリナ、寒天、カラギーナンなどが挙げられる。
【0058】
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD1、D2、D3、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、コリンのほか、魚肝油が挙げられる。
【0059】
ミネラルとしては、例えば、カルシウム、リン、鉄、銅、コバルト、マンガン、亜鉛、ヨウ素のほか、骨粉、卵殻粉、牡蠣殻粉などが挙げられる。
【0060】
アミノ酸類としては、例えば、メチオニン、リジン、タウリンなどが挙げられる。
【0061】
酵母(酵母エキスを含む)は、タンパク質、ビタミンなどの栄養分を補給する成分であり、パン酵母、ビール酵母などが挙げられる。特に、食品分野で用いられ、安価、かつ安定に入手できる、サッカロミセス属酵母、トルラ属酵母、キャンディダ属酵母などが好適に用いられる。
【0062】
このような他の素材および成分は、粉末、液体などの形態であり得、100重量部の麦若葉末に対して、1〜50重量部添加され得る。なお、これらの素材または成分が液体の場合には、その水分含量を考慮して、捏和時に添加する水の量を決定する。
【0063】
なお、麦若葉末以外の他の素材を配合する場合には、水もしくはエタノールまたはその混合液の添加量は、他の素材と麦若葉末との合計量を固形分量とみなしてその100重量部に対して、上記と同量の添加量である。
【0064】
上記のように捏和して得られた混練物は、次いで、押出し成形機にかけて造粒する。押出し成形には、食品、医薬品などの製造に用いられる押出し成形機が好ましく用いられ、スクリュー型、ロール型、ブレード型、自己成形型、ラム型などの押出し成形機が用いられる。スクリュー型押出成形機、ブレード型のバスケット式押出し造粒機が好ましく用いられる。
【0065】
スクリュー型押出し成形機を用いて造粒する場合、ダイの形状を円形、矩形などの形状とすることにより、種々の形状の造粒が可能である。この型の押出し成形機は、混練物を送り部で圧縮混練しながら、ダイスの孔から押出し成形する。このような型の押出し造粒装置としては、例えば、不二パウダル(株)のEXDシリーズの装置(例えば、EXDS−60)が挙げられる。この押出装置は、孔径が7〜10mm程度の比較的大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられるが、造粒後、カットが必要となる。
【0066】
また、不二パウダル(株)のFシリーズのディスクぺレッター装置(例えば、F−5)も好ましく用いられる。この装置は、孔径が7〜10mm程度の比較的大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられる。また、この装置は、圧縮熱を発生するので、造粒性が向上し、さらに、カッターを備えているので、寸法が整った造粒物が得られる。特に、結合剤としてデンプンを用いる場合は、加熱により、結合性を向上させることができて便利である。
【0067】
また、バスケット式押出し造粒機を用いても、スクリーンの孔径を変えることにより、種々の大きさの、麦若葉末の造粒物が得られる。バスケット式押出し造粒機を用いる場合、まず、麦若葉末に、水およびエタノール、必要に応じて、結合剤を添加し、捏和して麦若葉末を塊状とし、スクリーンから圧力をかけて押出し、造粒する。スクリーンの孔径は特に制限されないが、3〜10mmなど、目的に従って、大きさを変えればよい。例えば、不二パウダル(株)のBRシリーズの装置が挙げられる。
【0068】
得られた麦若葉の造粒物は、次いで、乾燥される。乾燥は、70℃以下、好ましくは65℃で行われる。温度を70℃以下に保つことにより、麦若葉の栄養分を損なうことなく、適度な硬さの造粒物が得られる。少し硬い造粒物を得るには、70℃で行うとよい。また、造粒物の硬度を上げるためには、結合剤の添加量を上げておいてもよい。さらに、初発温度を例えば70℃とし、徐々に温度を下げて65℃にすることなど、初発温度を比較的高く設定し、徐々に低下させていくことによって、表面を硬くすることもできる。
【0069】
乾燥時間は、乾燥温度および造粒物の大きさに依存して変動する。例えば、5mmのスクリーンを有するバスケット式押出し造粒機を用いて得られた造粒物を乾燥する場合、65℃で15時間行えば十分であり、乾燥の程度を見ながら、適宜決定すればよい。
【0070】
得られた造粒物は、用いる麦若葉末の大きさにより、造粒性が異なる。すなわち、麦若葉末が大きくなるほど造粒性は悪くなる。麦若葉末の大きさとして、メジアン径20μm前後の微粉末から片面の面積が5mm程度の砕片が好適に用いられる。なお、大きめの麦若葉末を造粒する場合は、上記微粉末あるいは粗粉末を適宜混合することが、造粒の点から好ましい。これらの配合割合は、造粒の程度を観察しながら、適宜、調整すればよい。
【0071】
造粒物の形状、大きさには制限がないが、好ましくは、ブロック状、ペレット状である。大きさは、取り扱いが容易で、かつ咀嚼できる大きさになるように、目的、用途に応じて、好ましい範囲を決定すればよい。造粒物は、動物に応じて、摂取し易い大きさに成形されており、好ましくは、15mm以上の体積を有している。
【0072】
このようにして得られた麦若葉末の造粒物は、そのまま、アルミパックなどに充填し、保存される。保存状態は良好で、40℃、湿度70〜75%のインキュベーター中で1ヶ月静置した場合、あるいは冷暗所(10℃)に1ヶ月保存した場合でも、風味と緑色は変化しない。
【0073】
本発明の麦若葉末の造粒物からなる動物用飼料は、取り扱いが容易で、かつ麦若葉末に含まれる食物繊維の整腸作用により体臭や糞便臭を抑えることができ、有用である。さらに、整腸作用を有する他の成分を含むとその効果は増強される。
【0074】
本発明の動物用飼料は、種々の動物に使用できる。例えば、犬、猫、ウサギ、ハムスター、モルモット、フェレット、リス、マウスなどの小動物;九官鳥、鶏、矮鶏、鳩、雉などの観賞用の鳥;などが挙げられる。
【0075】
本発明の動物用飼料を動物に与える場合、通常与えている餌に混ぜて与える;トッピングして与える;トリーツ(おやつ)として単独で与える;などの様々な方法で与えることができる。さらに、栄養補助機能を備えた麦若葉末以外の素材や成分を多数配合した場合には、主食として2〜3食のうち、1食を本発明の動物用飼料にしてもよい。
【0076】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこの実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0077】
(麦若葉末の製造例)
背丈が約30cmで刈り取った二条大麦の若葉を水洗いし、付着した泥などを除去した。この麦若葉を、約10cm程度に切断し、その100kgを1トンの水に投入、浸漬し、90〜100℃にて3分間加熱(ブランチング処理)した。ブランチング処理した麦若葉を、直ちに4℃の冷水にて1分間浸漬し、冷却した。続いて、冷却した麦若葉を30秒間遠心分離して脱水した。脱水した麦若葉を、水分量が5%以下となるように乾燥機中、60℃にて10時間温風乾燥した後、粉砕機によって、種々の大きさに粉砕〜破砕した。
試料1:メジアン径が約20μmの麦若葉末(微粉末)
試料2:メジアン径が約300μmの麦若葉末(粗粉末)
試料3:1mmの篩上の麦若葉末
【0078】
(麦若葉末を含む造粒物の製造例)
(実施例1〜10)
試料1、試料2、および試料3のサンプルを用い、表1に示す組成のサンプルを作成した(実施例1〜10)。各サンプルを、それぞれ捏和し、粉末を大きな塊に成形し、混練物を得た。この混練物を押出し造粒装置(スクリュー型押出造粒機:不二パウダル(株)製)を用いて押出した。押出し機の孔径は7mmとし、押出された成形物をほぼ10mmの長さとなるようにカッターでカットした。ついで、棚式乾燥機を用いて、造粒成形物を65℃で15時間、乾燥し、造粒物を得た。造粒物の水分含量は3%以下であった。なお、実施例10は、ブランチング処理の代わりに、麦若葉1000g(湿重量)あたり、2450MHz、500Wのマイクロウエーブを10分照射処理した以外は、上記麦若葉末の製造例と同様に処理して、試料2に相当する粗粉末としたものである。
【0079】
(比較例1および2)
試料1および2を用い、水の代わりにエタノールを用いた以外は、それぞれ実施例1および2と同様に造粒物を得て、評価を行った(表1を参照のこと)。
【0080】
(比較例3および4)
試料1および試料2を用い、流動層造粒機(フローコーター:フロイント産業)を用いて流動造粒を試みた。すなわち、100kgの各試料1および2それぞれに対して、給気温度120℃、排気温度45℃にて、1分間あたり1リットルの水を噴霧して造粒した。造粒には40分間を要し、乾燥には20分間を要した。乾燥終了時の排気温度は40℃であった。次いで、10分間冷却して、麦若葉乾燥末の造粒物を得た。得られたそれぞれの造粒物の性状(造粒性、取扱性)を評価した。
【0081】
(1)造粒性は、以下の基準で評価した。
良:造粒がしやすく、造粒物の外観(大きさ)が良好;
やや良:ややまとまりにくいが、造粒できる;
不良:造粒しにくく、造粒物の外観(大きさ)が良くない。
【0082】
(2)取扱性は以下の基準で評価した。
良:アルミパックへの充填時や飼料の取り出し時に、粉が飛散しない;
やや不良:粉が若干飛散する;
不良:粉が飛散し、充填しにくい、または、手が汚れる。
【0083】
結果を表1に併せて示す。
【0084】
【表1】
Figure 0003572295
【0085】
表1の結果から、押し出し成形により造粒した本発明の動物用飼料は、優れた造粒性を示し、取扱性にも優れていることがわかる。なお、実施例10の場合が、造粒性が最もよかった。
【0086】
(糞便臭の消臭効果の評価)
(実施例11)
試料1の麦若葉末80重量部、チキンエキスパウダー15重量部、α化デンプン5重量部の混合粉末に、20重量部の10重量%エタノール溶液を添加して混練し、押出し成形して造粒物を得た。そしてこの造粒物を用いて、以下のようにして動物の糞便臭の消臭効果を評価した。家庭で飼われているペット(犬)に1日5gの造粒物をトリーツとして2週間与え、この動物用飼料を与える前と比べて糞便の悪臭が解消されたか否かについて、20人についてアンケート調査を行った。アンケートの回答は、糞便の悪臭が「以前より減少した」、「以前よりやや減少した」、「以前と変わらなかった」の3段階評価とした。結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
Figure 0003572295
【0088】
表2の結果から、本発明の動物用飼料は、糞便の悪臭を減少する効果を有し、動物飼料として有用であることが分かる。
【0089】
(実施例12)
試料3の麦若葉末50重量部、ビール酵母5重量部、チキンエキスパウダー20重量部、トレハロース20重量部、乳酸菌末(ストレプトコッカス・フェカリス)1重量部に10重量%エタノール溶液20重量部を添加し、混練し、押出し成形して本発明の造粒物を得た。この造粒物を犬や猫に与えたところ、食いつきがよいのに加えて、糞便臭の改善が見られた。
【0090】
【発明の効果】
本発明の麦若葉末の造粒物からなる動物用飼料は、麦若葉末に含有される食物繊維のため、動物の体臭および糞便臭の改善に効果がある。また、造粒物は適度な大きさを有しているため、取り扱いにも優れている。

Claims (5)

  1. 麦若葉末の微粉末および粗粉末と、水とを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して得られる、麦若葉末の押出し成形物からなる動物用飼料。
  2. 麦若葉末の微粉末および粗粉末と、水と、エタノールとを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して得られる、麦若葉末の押出し成形物からなる動物用飼料。
  3. 前記混練物が、さらに結合剤を含む、請求項1または2に記載の動物用飼料。
  4. 前記混練物がさらに整腸作用を有する他の成分を含む、請求項1から3のいずれかの項に記載の動物用飼料。
  5. 前記整腸作用を有する他の成分が食物繊維または乳酸菌である、請求項4に記載の動物用飼料。
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