JP2003250462A - ケール造粒物からなる動物用飼料 - Google Patents
ケール造粒物からなる動物用飼料Info
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- JP2003250462A JP2003250462A JP2002046739A JP2002046739A JP2003250462A JP 2003250462 A JP2003250462 A JP 2003250462A JP 2002046739 A JP2002046739 A JP 2002046739A JP 2002046739 A JP2002046739 A JP 2002046739A JP 2003250462 A JP2003250462 A JP 2003250462A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケール乾燥粉末の造粒物からなる動物用飼料
を提供すること。 【解決手段】 ケール乾燥粉末に、水、または水とエタ
ノールとを加えて、捏和して得られた混練物を押出し成
形し、乾燥することによって、ケール乾燥粉末の造粒物
からなる動物用飼料が得られる。この飼料は、適度な大
きさを有し、取り扱い性に優れている。また、ケール乾
燥粉末には食物繊維とクロロフィルが多く含まれるの
で、動物の体臭および糞便臭の改善に効果がある。食物
繊維などの整腸作用のある成分を添加して造粒すると、
上記の効果がさらに増強される。
を提供すること。 【解決手段】 ケール乾燥粉末に、水、または水とエタ
ノールとを加えて、捏和して得られた混練物を押出し成
形し、乾燥することによって、ケール乾燥粉末の造粒物
からなる動物用飼料が得られる。この飼料は、適度な大
きさを有し、取り扱い性に優れている。また、ケール乾
燥粉末には食物繊維とクロロフィルが多く含まれるの
で、動物の体臭および糞便臭の改善に効果がある。食物
繊維などの整腸作用のある成分を添加して造粒すると、
上記の効果がさらに増強される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケール乾燥粉末の
造粒物を動物用飼料として提供することに関する。
造粒物を動物用飼料として提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】ケールは、キャベツなどと同じアブラナ
科植物の1種であり、ビタミンCなどのビタミン類、ミ
ネラル類、食物繊維、クロロフィルなどに富み、また、
胃炎や胃潰瘍の予防、肝機能の改善や便秘に有効である
など、人体の健康維持に適する健康食品素材として注目
を浴びている。ケールは、種々の処理をされて、いわゆ
る青汁として販売されている。青汁の形態には、一般
に、ケールの葉部および茎部をそのまま微粉砕して得ら
れる液状物、あるいはその液状物を搾汁して得られる搾
汁液、上記液状物あるいは搾汁を濃縮したペースト、上
記液状物あるいは搾汁の乾燥物、およびケールの葉部お
よび茎部をそのまま乾燥、粉末化したものがあり、乾燥
物や粉末は、水、お湯、ミルクなどに溶解して飲用する
形態で提供されている。
科植物の1種であり、ビタミンCなどのビタミン類、ミ
ネラル類、食物繊維、クロロフィルなどに富み、また、
胃炎や胃潰瘍の予防、肝機能の改善や便秘に有効である
など、人体の健康維持に適する健康食品素材として注目
を浴びている。ケールは、種々の処理をされて、いわゆ
る青汁として販売されている。青汁の形態には、一般
に、ケールの葉部および茎部をそのまま微粉砕して得ら
れる液状物、あるいはその液状物を搾汁して得られる搾
汁液、上記液状物あるいは搾汁を濃縮したペースト、上
記液状物あるいは搾汁の乾燥物、およびケールの葉部お
よび茎部をそのまま乾燥、粉末化したものがあり、乾燥
物や粉末は、水、お湯、ミルクなどに溶解して飲用する
形態で提供されている。
【0003】これらの形態のなかでも、ケールの葉およ
び茎(またはその液状物)自体を乾燥粉末化したもの
は、栄養価が高く、食物繊維を多く含むという点から好
ましく用いられている。さらに、取り扱い易さや携帯性
等の面から、ケール乾燥粉末に乳糖、麦芽糖、セルロー
ス、デキストリンなどの賦形剤、結合剤、または増粘剤
を加えて、顆粒、錠剤などの粒状に成型されている。し
かしながら、顆粒は、水に溶解することを前提に、溶解
性を考慮して行われており、ケール自体を咀嚼するため
に成形されたものではない。また、錠剤とするのは、そ
のまま嚥下することを前提としている。ケール乾燥粉末
を噛めるほどの硬さおよび大きさに造粒することには困
難性があり、未だ、飲用ではなく、咀嚼できる大きさに
成形する方法が提供されていないのが現状である。
び茎(またはその液状物)自体を乾燥粉末化したもの
は、栄養価が高く、食物繊維を多く含むという点から好
ましく用いられている。さらに、取り扱い易さや携帯性
等の面から、ケール乾燥粉末に乳糖、麦芽糖、セルロー
ス、デキストリンなどの賦形剤、結合剤、または増粘剤
を加えて、顆粒、錠剤などの粒状に成型されている。し
かしながら、顆粒は、水に溶解することを前提に、溶解
性を考慮して行われており、ケール自体を咀嚼するため
に成形されたものではない。また、錠剤とするのは、そ
のまま嚥下することを前提としている。ケール乾燥粉末
を噛めるほどの硬さおよび大きさに造粒することには困
難性があり、未だ、飲用ではなく、咀嚼できる大きさに
成形する方法が提供されていないのが現状である。
【0004】緑色のケール乾燥粉末にはクロロフィルが
多く含まれるので、ケール乾燥粉末を咀嚼できる大きさ
に造粒し、咀嚼することによってクロロフィルなどの消
臭成分が口内に残留し、口臭除去効果が期待される。さ
らに、口臭除去効果に加えて、咀嚼することにより、頭
脳の働きが良好になるという効果、あるいは、ケールの
成分により、胃炎や胃潰瘍の予防、肝機能を改善し、体
調を整える、便通がよくなるなどの優れた効果があると
考えられる。
多く含まれるので、ケール乾燥粉末を咀嚼できる大きさ
に造粒し、咀嚼することによってクロロフィルなどの消
臭成分が口内に残留し、口臭除去効果が期待される。さ
らに、口臭除去効果に加えて、咀嚼することにより、頭
脳の働きが良好になるという効果、あるいは、ケールの
成分により、胃炎や胃潰瘍の予防、肝機能を改善し、体
調を整える、便通がよくなるなどの優れた効果があると
考えられる。
【0005】近年、動物を室内で飼うケースが多くな
り、動物にもアレルギー症状、肥満、糖尿病のような生
活習慣病が見うけられるようになった。そしてこれに伴
い、動物用飼料として様々な栄養補助食品、療法食が市
販されている。一方、動物の体臭および糞便臭は不快臭
や室内の悪臭の原因になることから、臭いを抑えるアイ
テムの需要も着実に伸びている。体臭や糞便臭に対する
消臭効果をうたった商品としては、消臭スプレー、消臭
マットなどがあるが、これは対症療法的な対応にすぎ
ず、動物の整腸を促し、健康を維持することによる原因
療法的な体臭や糞便臭の改善が望まれている。また、動
物用飼料は、飼主にとっての取り扱い性、動物の食べ散
らかしなどを考慮する必要があり、粉や顆粒状ではな
く、一定以上の大きさをもったブロック状のものが好ま
れる。さらに動物用飼料も一般の食品と同様、自然食指
向であり、天然物由来の素材で構成されたものが好まれ
ている。
り、動物にもアレルギー症状、肥満、糖尿病のような生
活習慣病が見うけられるようになった。そしてこれに伴
い、動物用飼料として様々な栄養補助食品、療法食が市
販されている。一方、動物の体臭および糞便臭は不快臭
や室内の悪臭の原因になることから、臭いを抑えるアイ
テムの需要も着実に伸びている。体臭や糞便臭に対する
消臭効果をうたった商品としては、消臭スプレー、消臭
マットなどがあるが、これは対症療法的な対応にすぎ
ず、動物の整腸を促し、健康を維持することによる原因
療法的な体臭や糞便臭の改善が望まれている。また、動
物用飼料は、飼主にとっての取り扱い性、動物の食べ散
らかしなどを考慮する必要があり、粉や顆粒状ではな
く、一定以上の大きさをもったブロック状のものが好ま
れる。さらに動物用飼料も一般の食品と同様、自然食指
向であり、天然物由来の素材で構成されたものが好まれ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下、取
り扱い性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を
体の中から抑えるような動物用飼料が望まれている。
り扱い性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を
体の中から抑えるような動物用飼料が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、取り扱い
性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を体の中
から抑える動物用飼料の開発を試みた結果、種々の機能
性を有するケール乾燥粉末を押出し造粒することにより
上記のような飼料が得られることを見出して、本発明を
完成するに至った。
性が良く、動物の体質を改善し、体臭や糞便臭を体の中
から抑える動物用飼料の開発を試みた結果、種々の機能
性を有するケール乾燥粉末を押出し造粒することにより
上記のような飼料が得られることを見出して、本発明を
完成するに至った。
【0008】本発明は、ケール乾燥粉末と、水とを混合
し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して
得られる、ケール乾燥粉末の造粒物からなる動物用飼料
を提供する。
し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して
得られる、ケール乾燥粉末の造粒物からなる動物用飼料
を提供する。
【0009】本発明は、また、ケール乾燥粉末と、水
と、エタノールとを混合し、捏和して得られた混練物を
押出し成形し、乾燥して得られる、ケール乾燥粉末の造
粒物からなる動物用飼料を提供する。
と、エタノールとを混合し、捏和して得られた混練物を
押出し成形し、乾燥して得られる、ケール乾燥粉末の造
粒物からなる動物用飼料を提供する。
【0010】好ましい実施態様においては、上記混練物
は、さらに結合剤を含む。
は、さらに結合剤を含む。
【0011】また、好ましい実施態様においては、上記
混練物は、さらに整腸作用を有する他の成分を含む。
混練物は、さらに整腸作用を有する他の成分を含む。
【0012】さらに、好ましい実施態様においては、上
記整腸作用を有する他の成分は、食物繊維または乳酸菌
である。
記整腸作用を有する他の成分は、食物繊維または乳酸菌
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるケールとして
は、キッチンケール、ツリーケール、ブッシュケール、
マローケール、コラードおよび緑葉カンラン等が挙げら
れる。ケールは、葉部および茎部のいずれも、原料とし
て用いることができる。
は、キッチンケール、ツリーケール、ブッシュケール、
マローケール、コラードおよび緑葉カンラン等が挙げら
れる。ケールは、葉部および茎部のいずれも、原料とし
て用いることができる。
【0014】本発明に使用されるケール乾燥粉末は、そ
の製法を問わない。一般的には、ケール乾燥粉末は、ケ
ールを洗浄処理、裁断処理、ブランチング処理、冷却処
理、乾燥処理、および粉砕処理を行って、得られる。
の製法を問わない。一般的には、ケール乾燥粉末は、ケ
ールを洗浄処理、裁断処理、ブランチング処理、冷却処
理、乾燥処理、および粉砕処理を行って、得られる。
【0015】以下、一般的なケールの製造方法を説明す
るが、この製法に限定されない。まず、収穫されたケー
ルは、風味等の品質劣化防止のため、収穫後、直ちに付
着した泥などを洗浄することが好ましい。洗浄は、例え
ば、20℃以下の冷水で行われる。冷水で洗浄を行うの
は、後の工程においてケールの品温が過度に上昇するの
を防止し、酸化あるいは酵素反応によりケールが変質す
ることを防止できるからである。
るが、この製法に限定されない。まず、収穫されたケー
ルは、風味等の品質劣化防止のため、収穫後、直ちに付
着した泥などを洗浄することが好ましい。洗浄は、例え
ば、20℃以下の冷水で行われる。冷水で洗浄を行うの
は、後の工程においてケールの品温が過度に上昇するの
を防止し、酸化あるいは酵素反応によりケールが変質す
ることを防止できるからである。
【0016】洗浄後、水気を切り、当業者が通常用いる
カッター、スライサーなどを用いて、ケールの葉部およ
び茎部を適当な大きさ(たとえば、5cm程度)に裁断
する。なお、この裁断処理において、後述する粉砕を同
時に行ってもよい。
カッター、スライサーなどを用いて、ケールの葉部およ
び茎部を適当な大きさ(たとえば、5cm程度)に裁断
する。なお、この裁断処理において、後述する粉砕を同
時に行ってもよい。
【0017】次いで、ケール中に含まれ、ケールの変質
に関与する酵素を失活させるための、ブランチング処理
を行う。なお、ここでいう、変質に関与する酵素とは、
クロロフィラーゼ、ペルオキシダーゼ等である。
に関与する酵素を失活させるための、ブランチング処理
を行う。なお、ここでいう、変質に関与する酵素とは、
クロロフィラーゼ、ペルオキシダーゼ等である。
【0018】ブランチング処理としては、熱水処理、水
蒸気処理などの高温処理が挙げられる。熱水を用いる場
合について説明すると、ケールを通常90〜100℃の
熱水に、30秒〜10分間、好ましくは1〜5分間、浸
漬することにより行われる。
蒸気処理などの高温処理が挙げられる。熱水を用いる場
合について説明すると、ケールを通常90〜100℃の
熱水に、30秒〜10分間、好ましくは1〜5分間、浸
漬することにより行われる。
【0019】このブランチング処理をするにあたり、
0.001〜1重量%の食塩、または重曹、炭酸カルシ
ウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物、それらの炭酸塩あるいは有
機酸塩などの塩、海藻灰抽出物や貝殻カルシウム、卵殻
カルシウム、ドロマイトなどの天然ミネラル混合物な
ど、水溶液中でアルカリ性を呈する物質であれば、特に
制限はない。
0.001〜1重量%の食塩、または重曹、炭酸カルシ
ウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物、それらの炭酸塩あるいは有
機酸塩などの塩、海藻灰抽出物や貝殻カルシウム、卵殻
カルシウム、ドロマイトなどの天然ミネラル混合物な
ど、水溶液中でアルカリ性を呈する物質であれば、特に
制限はない。
【0020】ブランチング処理、特にアルカリ性のブラ
ンチング溶液を用いたブランチング処理により、ケール
を乾燥粉末にしたときに、褪色の原因となる酵素は完全
に失活するので、乾燥粉末が鮮やかな緑色を保持する。
また、嗜好性も保持される。
ンチング溶液を用いたブランチング処理により、ケール
を乾燥粉末にしたときに、褪色の原因となる酵素は完全
に失活するので、乾燥粉末が鮮やかな緑色を保持する。
また、嗜好性も保持される。
【0021】ブランチング処理後、ケールを急冷するこ
とが好ましい。冷却方法としては、冷水浸漬、冷蔵、凍
結、冷風または温風による気化冷却、冷風と温風を同時
または交互に吹き付けて行う気化冷却などの方法が挙げ
られる。
とが好ましい。冷却方法としては、冷水浸漬、冷蔵、凍
結、冷風または温風による気化冷却、冷風と温風を同時
または交互に吹き付けて行う気化冷却などの方法が挙げ
られる。
【0022】なお、ブランチング処理の前に、ケール中
に含まれる、血圧降下作用を有するγ−アミノ酪酸(以
下、GABAという)の量を増加させる処理(GABA
富化処理)を行うことが好ましい。GABA富化処理に
は、特開2001-29041号公報に記載の麦若葉のGABA冨
化処理方法が適用される。
に含まれる、血圧降下作用を有するγ−アミノ酪酸(以
下、GABAという)の量を増加させる処理(GABA
富化処理)を行うことが好ましい。GABA富化処理に
は、特開2001-29041号公報に記載の麦若葉のGABA冨
化処理方法が適用される。
【0023】GABA富化処理は、また、グルタミン酸
またはその塩(例えば、グルタミン酸ナトリウム)を含
有する液にケールの葉または茎を浸漬することによって
も行われる。グルタミン酸またはその塩は、好ましくは
ケール葉に対して0.01〜40重量%、より好ましく
は0.02〜20重量%、より好ましくは0.05〜1
0重量%添加される。グルタミン酸処理は、通常約10
〜55℃で行われ、好ましくは20〜50℃で、より好
ましくは25〜45℃で行われる。pHは通常3.5〜
9.0、好ましくは4.0〜8.0、より好ましくは
4.5〜7.0、最も好ましくは5.0〜6.0であ
る。GABA富化処理の時間は、10分〜24時間行う
のがよい。30分以上行えば、GABA含有量は飛躍的
に増加する。
またはその塩(例えば、グルタミン酸ナトリウム)を含
有する液にケールの葉または茎を浸漬することによって
も行われる。グルタミン酸またはその塩は、好ましくは
ケール葉に対して0.01〜40重量%、より好ましく
は0.02〜20重量%、より好ましくは0.05〜1
0重量%添加される。グルタミン酸処理は、通常約10
〜55℃で行われ、好ましくは20〜50℃で、より好
ましくは25〜45℃で行われる。pHは通常3.5〜
9.0、好ましくは4.0〜8.0、より好ましくは
4.5〜7.0、最も好ましくは5.0〜6.0であ
る。GABA富化処理の時間は、10分〜24時間行う
のがよい。30分以上行えば、GABA含有量は飛躍的
に増加する。
【0024】GABAは、ブランチング処理により損失
するので、予めGABA富化処理を行うことにより、ブ
ランチング処理後も、GABAがかなりの量残存するの
で好ましい。
するので、予めGABA富化処理を行うことにより、ブ
ランチング処理後も、GABAがかなりの量残存するの
で好ましい。
【0025】次に、ブランチング処理後、冷却されたケ
ールは、必要に応じて、遠心分離などによりある程度の
水を脱水してから、水分含量が10%以下、好ましくは
5%以下となるように乾燥される。
ールは、必要に応じて、遠心分離などによりある程度の
水を脱水してから、水分含量が10%以下、好ましくは
5%以下となるように乾燥される。
【0026】乾燥は、例えば、温風乾燥、高圧蒸気乾
燥、電磁波乾燥、凍結乾燥など、当業者が通常用いる任
意の方法により行われ得る。乾燥は、好ましくは、50
〜90℃、より好ましくは55〜65℃でケールが変色
しない時間、行われる。
燥、電磁波乾燥、凍結乾燥など、当業者が通常用いる任
意の方法により行われ得る。乾燥は、好ましくは、50
〜90℃、より好ましくは55〜65℃でケールが変色
しない時間、行われる。
【0027】乾燥されたケールは、例えば、クラッシャ
ー、ミル、ブレンダー、石臼などの、当業者が通常用い
る機械または道具により粉砕され、ケール乾燥粉末が得
られる。
ー、ミル、ブレンダー、石臼などの、当業者が通常用い
る機械または道具により粉砕され、ケール乾燥粉末が得
られる。
【0028】ケール乾燥粉末の大きさには、特に制限は
ないが、メジアン径が20μm前後の微粉末から、メジ
アン径が250μm程度の粗粉末、あるいは、片面の面
積が5mm2程度の大きさの砕片までの、種々の大きさ
のケール乾燥粉末が用いられる。
ないが、メジアン径が20μm前後の微粉末から、メジ
アン径が250μm程度の粗粉末、あるいは、片面の面
積が5mm2程度の大きさの砕片までの、種々の大きさ
のケール乾燥粉末が用いられる。
【0029】以下、ケール乾燥粉末を造粒する方法につ
いて説明する。一般的に食品素材を造粒する方法として
は、攪拌造粒、流動層造粒、押出し造粒、転動造粒など
があるが、本発明では押出し成形を用いて造粒を行う。
押出し造粒装置を用いることにより、ケール乾燥粉末
を、咀嚼を誘発する硬度および大きさに造粒できる。押
出し成形機を用いる造粒方法では、粉末を大きな塊にす
る捏和工程を行うことが必要であるのに対して、他の造
粒方法では、捏和に相当する混合(混和)と造粒工程を
同時に行うという相違がある。押出し造粒装置を選択す
ることにより、結合剤あるいは賦形剤を添加しなくと
も、あるいは少量の結合剤の添加で、ケール乾燥粉末を
造粒できる。
いて説明する。一般的に食品素材を造粒する方法として
は、攪拌造粒、流動層造粒、押出し造粒、転動造粒など
があるが、本発明では押出し成形を用いて造粒を行う。
押出し造粒装置を用いることにより、ケール乾燥粉末
を、咀嚼を誘発する硬度および大きさに造粒できる。押
出し成形機を用いる造粒方法では、粉末を大きな塊にす
る捏和工程を行うことが必要であるのに対して、他の造
粒方法では、捏和に相当する混合(混和)と造粒工程を
同時に行うという相違がある。押出し造粒装置を選択す
ることにより、結合剤あるいは賦形剤を添加しなくと
も、あるいは少量の結合剤の添加で、ケール乾燥粉末を
造粒できる。
【0030】本発明の動物用飼料は、ケール乾燥粉末
と、水とを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成
形し、乾燥することにより得られる。
と、水とを混合し、捏和して得られた混練物を押出し成
形し、乾燥することにより得られる。
【0031】ケール乾燥粉末と水との混合割合は、好ま
しくは、ケール乾燥粉末100重量部に対して、水が1
0〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。
しくは、ケール乾燥粉末100重量部に対して、水が1
0〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。
【0032】本発明の動物用飼料は、水に加えてエタノ
ールを添加して造粒してもよい。エタノールの添加は、
乾燥時間の短縮、熱に弱い素材および成分の分解防止に
効果がある。また、難水溶性の素材または成分の均一混
合を促進し、捏和時の水の浸透を促進する効果も有す
る。水とエタノールを併用する場合には、ケール乾燥粉
末100重量部に対して、合計で10〜50重量部、好
ましくは、10〜30重量部添加する。
ールを添加して造粒してもよい。エタノールの添加は、
乾燥時間の短縮、熱に弱い素材および成分の分解防止に
効果がある。また、難水溶性の素材または成分の均一混
合を促進し、捏和時の水の浸透を促進する効果も有す
る。水とエタノールを併用する場合には、ケール乾燥粉
末100重量部に対して、合計で10〜50重量部、好
ましくは、10〜30重量部添加する。
【0033】硬い造粒物を得るためには、エタノールの
添加量を抑え、そしてさらに圧縮時にかかる圧力を大き
くすればよい。エタノールの添加量は、水:エタノール
が重量比で100:1〜2:1であることが好ましい。
添加量を抑え、そしてさらに圧縮時にかかる圧力を大き
くすればよい。エタノールの添加量は、水:エタノール
が重量比で100:1〜2:1であることが好ましい。
【0034】本発明の動物用飼料は、水または水とエタ
ノール以外に、特に結合剤を必要としない。しかし、一
般に使用するケール乾燥粉末の大きさが大きくなるに従
って造粒しにくくなるので、造粒し易くするために、結
合剤を添加してもよい。結合剤としては、天然物由来の
素材が好ましく、糊剤として作用するα化デンプン、難
消化性デキストリン、オリゴ糖、乳糖などが好ましく用
いられる。
ノール以外に、特に結合剤を必要としない。しかし、一
般に使用するケール乾燥粉末の大きさが大きくなるに従
って造粒しにくくなるので、造粒し易くするために、結
合剤を添加してもよい。結合剤としては、天然物由来の
素材が好ましく、糊剤として作用するα化デンプン、難
消化性デキストリン、オリゴ糖、乳糖などが好ましく用
いられる。
【0035】α化デンプンを使用することにより、結合
剤の使用量を抑えた状態で、硬度を上げることができ
る。
剤の使用量を抑えた状態で、硬度を上げることができ
る。
【0036】難消化性デキストリンは、糊の役割を果た
すと同時に、その素材自身が機能を有している。難消化
性デキストリンが有する機能としては、例えば、整腸作
用や食後血糖値の急上昇抑制などが挙げられる。
すと同時に、その素材自身が機能を有している。難消化
性デキストリンが有する機能としては、例えば、整腸作
用や食後血糖値の急上昇抑制などが挙げられる。
【0037】オリゴ糖としては、例えば、乳果オリゴ
糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖が好ましく用
いられる。その他のオリゴ糖としては、ラクチュロー
ス、パラチノース、ラフィノース、スタキオース、キシ
ロオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キ
チンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖、トレハロースなどを
選択することができる。
糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖が好ましく用
いられる。その他のオリゴ糖としては、ラクチュロー
ス、パラチノース、ラフィノース、スタキオース、キシ
ロオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キ
チンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖、トレハロースなどを
選択することができる。
【0038】これらのオリゴ糖は、腸内の善玉菌により
資化されて整腸作用をもたらし、ケールの食物繊維と相
俟って相乗的な整腸効果が得られる。
資化されて整腸作用をもたらし、ケールの食物繊維と相
俟って相乗的な整腸効果が得られる。
【0039】乳糖も腸内ビフィズス菌により資化されて
整腸作用をもたらし、ケールの食物繊維を相俟って相乗
的な整腸効果が得られる。
整腸作用をもたらし、ケールの食物繊維を相俟って相乗
的な整腸効果が得られる。
【0040】これらの結合剤は、100重量部のケール
乾燥粉末に対して2〜30重量部添加される。また、結
合剤は単独か、あるいは2以上を組合わせて用いられて
もよい。硬度を上げる場合には、結合剤の添加量を増や
せば良い。さらに硬度を増したいときは、上記30重量
部以上の範囲で添加して硬度を増すことができる。ま
た、結合剤は、あらかじめケール乾燥粉末に混合してお
いてもよく、水またはエタノールまたはその混液に溶い
たものを添加してもよい。そして、本発明の動物用飼料
は、例えば、以下の配合例を有する(数字は重量部であ
る): ケール乾燥粉末:α化デンプン=98:2 ケール乾燥粉末:難消化デキストリン=90:10 ケール乾燥粉末:乳糖=90:10 そして、これらの混合物100重量部に対して、例え
ば、水を20重量部、エタノールを2重量部添加する。
乾燥粉末に対して2〜30重量部添加される。また、結
合剤は単独か、あるいは2以上を組合わせて用いられて
もよい。硬度を上げる場合には、結合剤の添加量を増や
せば良い。さらに硬度を増したいときは、上記30重量
部以上の範囲で添加して硬度を増すことができる。ま
た、結合剤は、あらかじめケール乾燥粉末に混合してお
いてもよく、水またはエタノールまたはその混液に溶い
たものを添加してもよい。そして、本発明の動物用飼料
は、例えば、以下の配合例を有する(数字は重量部であ
る): ケール乾燥粉末:α化デンプン=98:2 ケール乾燥粉末:難消化デキストリン=90:10 ケール乾燥粉末:乳糖=90:10 そして、これらの混合物100重量部に対して、例え
ば、水を20重量部、エタノールを2重量部添加する。
【0041】また、カルシウムを添加することにより、
造粒物の表面が整うだけでなく、造粒性が増し、飼料を
取り出す際の取り扱いも容易になる。添加するカルシウ
ムとしては、卵殻カルシウム、ホタテ殻カルシウム、サ
ンゴカルシウム(ドロマイト)などの天然物由来のカル
シウムが好ましく用いられる。
造粒物の表面が整うだけでなく、造粒性が増し、飼料を
取り出す際の取り扱いも容易になる。添加するカルシウ
ムとしては、卵殻カルシウム、ホタテ殻カルシウム、サ
ンゴカルシウム(ドロマイト)などの天然物由来のカル
シウムが好ましく用いられる。
【0042】水とエタノールとを使用する場合、ケール
乾燥粉末と水とエタノールとの添加に特に順序はなく、
水、エタノールの順に、もしくはその逆の順に加えても
良く、あるいは水とエタノールとを混ぜた混液を添加し
ても良い。混合機中にこれらの素材、および必要に応じ
て結合剤を投入し、混合、捏和する。混合機は、押出し
成形機に備え付けられていてもよい。
乾燥粉末と水とエタノールとの添加に特に順序はなく、
水、エタノールの順に、もしくはその逆の順に加えても
良く、あるいは水とエタノールとを混ぜた混液を添加し
ても良い。混合機中にこれらの素材、および必要に応じ
て結合剤を投入し、混合、捏和する。混合機は、押出し
成形機に備え付けられていてもよい。
【0043】このように、本発明の動物用飼料は、ケー
ル乾燥粉末のみで構成されても良いが、他の天然物由来
の素材を含んでいても良い。例えば、整腸作用を有する
他の成分、または嗜好性の高い素材を含んでいてもよ
い。
ル乾燥粉末のみで構成されても良いが、他の天然物由来
の素材を含んでいても良い。例えば、整腸作用を有する
他の成分、または嗜好性の高い素材を含んでいてもよ
い。
【0044】整腸作用を有する他の成分は、例えば、食
物繊維、乳酸菌などが挙げられ、ケール乾燥粉末に含ま
れる食物繊維と相俟って、体臭や糞便臭を抑える効果を
増強させる。食物繊維としては、小麦ふすま、ビートフ
ァイバー、コーンファイバー、アップルファイバー、セ
ルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチン、キトサ
ン、アルギン酸、ペクチン、グアーガム分解物、グルコ
マンナン、ポリデキストロース、難消化性デキストリ
ン、プルラン、アルギン酸、サイリウム、アラビアガム
などが挙げられ、不溶性であっても、水溶性であっても
良い。なお、ケール乾燥粉末に含まれる食物繊維は不溶
性のものが多いため、相乗的な整腸作用を期待する場合
には、水溶性食物繊維が好ましい。また、これらの食物
繊維は、適宜、結合剤としても用いることができる。
物繊維、乳酸菌などが挙げられ、ケール乾燥粉末に含ま
れる食物繊維と相俟って、体臭や糞便臭を抑える効果を
増強させる。食物繊維としては、小麦ふすま、ビートフ
ァイバー、コーンファイバー、アップルファイバー、セ
ルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチン、キトサ
ン、アルギン酸、ペクチン、グアーガム分解物、グルコ
マンナン、ポリデキストロース、難消化性デキストリ
ン、プルラン、アルギン酸、サイリウム、アラビアガム
などが挙げられ、不溶性であっても、水溶性であっても
良い。なお、ケール乾燥粉末に含まれる食物繊維は不溶
性のものが多いため、相乗的な整腸作用を期待する場合
には、水溶性食物繊維が好ましい。また、これらの食物
繊維は、適宜、結合剤としても用いることができる。
【0045】嗜好性の高い素材は、それぞれの動物に応
じた通常の飼料と、補助飼料である本発明の飼料との嗜
好性の差を埋める目的で含有され得る。嗜好性の高い素
材としては、通常、飼料に配合されている原料などが用
いられ、動物に応じた嗜好性、または栄養補助機能を有
する素材が好ましく用いられる。例えば、穀類、澱粉
類、糟糠類、糖類、油脂類、種実類、豆類、魚介類、肉
類、卵類、乳類、野菜類、植物タンパク質エキス、果実
類、きのこ類、藻類、ビタミン類、ミネラル、アミノ
酸、酵母(酵母エキスを含む)、フレーバー類、色素
類、保存料などが挙げられる。特に、肉類を主食とする
または好む動物に与える場合は、動物に応じて、嗜好性
を良くするために肉類または魚介類を含有することが好
ましい。
じた通常の飼料と、補助飼料である本発明の飼料との嗜
好性の差を埋める目的で含有され得る。嗜好性の高い素
材としては、通常、飼料に配合されている原料などが用
いられ、動物に応じた嗜好性、または栄養補助機能を有
する素材が好ましく用いられる。例えば、穀類、澱粉
類、糟糠類、糖類、油脂類、種実類、豆類、魚介類、肉
類、卵類、乳類、野菜類、植物タンパク質エキス、果実
類、きのこ類、藻類、ビタミン類、ミネラル、アミノ
酸、酵母(酵母エキスを含む)、フレーバー類、色素
類、保存料などが挙げられる。特に、肉類を主食とする
または好む動物に与える場合は、動物に応じて、嗜好性
を良くするために肉類または魚介類を含有することが好
ましい。
【0046】穀類としては、例えば、とうもろこし、マ
イロ、小麦、大麦、玄米、えん麦、または小麦粉、パン
粉、米粉、コーンフラワー、オートミールなどが挙げら
れる。
イロ、小麦、大麦、玄米、えん麦、または小麦粉、パン
粉、米粉、コーンフラワー、オートミールなどが挙げら
れる。
【0047】澱粉類としては、例えば、コーンスター
チ、ポテトスターチ、タピオカ、スターチ、サツマイ
モ、馬鈴薯、こんにゃくなどが挙げられる。
チ、ポテトスターチ、タピオカ、スターチ、サツマイ
モ、馬鈴薯、こんにゃくなどが挙げられる。
【0048】糟糠類としては、例えば、米糠、小麦ふす
ま、小麦胚芽、大麦糠、グルテンフィードなどが挙げら
れる。
ま、小麦胚芽、大麦糠、グルテンフィードなどが挙げら
れる。
【0049】糖類としては、例えば、砂糖、ブドウ糖、
果糖、異性化糖、オリゴ糖類(前出)、水飴、シロッ
プ、糖蜜、蜂蜜などが挙げられる。
果糖、異性化糖、オリゴ糖類(前出)、水飴、シロッ
プ、糖蜜、蜂蜜などが挙げられる。
【0050】油脂類としては、例えば、牛脂、豚脂、鶏
脂、魚油、バター、脂身などの動物性油脂;大豆油、ご
ま油、胚芽油、綿実油、パーム油、マーガリンなどの植
物性油脂;リノール酸、リノレン酸、高度不飽和脂肪酸
などの脂肪酸;などが挙げられる。
脂、魚油、バター、脂身などの動物性油脂;大豆油、ご
ま油、胚芽油、綿実油、パーム油、マーガリンなどの植
物性油脂;リノール酸、リノレン酸、高度不飽和脂肪酸
などの脂肪酸;などが挙げられる。
【0051】種実類としては、例えば、アーモンド、
栗、ゴマ、落花生などが挙げられる。
栗、ゴマ、落花生などが挙げられる。
【0052】豆類としては、例えば、大豆、脱脂大豆、
大豆ミール、きなこ、大豆粉、おから、そら豆、小豆な
どが挙げられる。
大豆ミール、きなこ、大豆粉、おから、そら豆、小豆な
どが挙げられる。
【0053】魚介類としては、例えば、まぐろ、かつ
お、あじ、いわしなどの魚類;えび、かに、たこ、いか
などの甲殻類および軟体動物;ほたて、さざえなどの貝
類;フィッシュミール;フィッシュエキス;などが挙げ
られる。
お、あじ、いわしなどの魚類;えび、かに、たこ、いか
などの甲殻類および軟体動物;ほたて、さざえなどの貝
類;フィッシュミール;フィッシュエキス;などが挙げ
られる。
【0054】肉類としては、例えば、牛、豚、羊などの
畜肉または獣肉;鶏、七面鳥、うずらなどの鳥肉;その
副生物および加工品;が挙げられる。
畜肉または獣肉;鶏、七面鳥、うずらなどの鳥肉;その
副生物および加工品;が挙げられる。
【0055】卵類としては、例えば、鶏卵、あひる卵、
うずら卵などが挙げられる。
うずら卵などが挙げられる。
【0056】乳類としては、例えば、全脂乳、脱脂乳、
脱脂粉乳、ホエー、チーズ、バター、クリームなどが挙
げられる。
脱脂粉乳、ホエー、チーズ、バター、クリームなどが挙
げられる。
【0057】野菜類としては、にんじん、かぼちゃなど
が挙げられる。
が挙げられる。
【0058】植物タンパク質エキスとしては、例えば、
大豆タンパク質、小麦タンパク質、グルテンミールなど
が挙げられる。
大豆タンパク質、小麦タンパク質、グルテンミールなど
が挙げられる。
【0059】果実類としては、例えば、アボガド、りん
ご、ばなな、パイナップルが挙げられる。
ご、ばなな、パイナップルが挙げられる。
【0060】きのこ類としては、例えば、マッシュルー
ム、えのきたけ、しいたけ、しめじなどが挙げられる。
ム、えのきたけ、しいたけ、しめじなどが挙げられる。
【0061】藻類としては、例えば、のり、こんぶ、わ
かめ、ひじき、クロレラ、スピルリナ、寒天、カラギー
ナンなどが挙げられる。
かめ、ひじき、クロレラ、スピルリナ、寒天、カラギー
ナンなどが挙げられる。
【0062】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミ
ンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD
1、D2、D3、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン
ン、パントテン酸、葉酸、コリンのほか、魚肝油が挙げ
られる。
ンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD
1、D2、D3、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン
ン、パントテン酸、葉酸、コリンのほか、魚肝油が挙げ
られる。
【0063】ミネラルとしては、例えば、カルシウム、
リン、鉄、銅、コバルト、マンガン、亜鉛、ヨウ素のほ
か、骨粉、卵殻粉、牡蠣殻粉などが挙げられる。
リン、鉄、銅、コバルト、マンガン、亜鉛、ヨウ素のほ
か、骨粉、卵殻粉、牡蠣殻粉などが挙げられる。
【0064】アミノ酸類としては、例えば、メチオニ
ン、リジン、タウリンなどが挙げられる。
ン、リジン、タウリンなどが挙げられる。
【0065】酵母(酵母エキスを含む)は、タンパク
質、ビタミンなどの栄養分を補給する成分であり、パン
酵母、ビール酵母などが挙げられる。特に、食品分野で
用いられ、安価、かつ安定に入手できる、サッカロミセ
ス属酵母、トルラ属酵母、キャンディダ属酵母などが好
適に用いられる。
質、ビタミンなどの栄養分を補給する成分であり、パン
酵母、ビール酵母などが挙げられる。特に、食品分野で
用いられ、安価、かつ安定に入手できる、サッカロミセ
ス属酵母、トルラ属酵母、キャンディダ属酵母などが好
適に用いられる。
【0066】このような他の素材、および成分は、粉
末、液体などの形態であり得、100重量部のケール乾
燥粉末に対して、1〜50重量部添加され得る。なお、
これらの素材または成分が液体の場合には、その水分含
量を考慮して、捏和時に添加する水の量を決定する。
末、液体などの形態であり得、100重量部のケール乾
燥粉末に対して、1〜50重量部添加され得る。なお、
これらの素材または成分が液体の場合には、その水分含
量を考慮して、捏和時に添加する水の量を決定する。
【0067】なお、ケール乾燥粉末以外の他の素材を配
合する場合には、水もしくはエタノールまたはその混合
液の添加量は、他の素材とケール乾燥粉末との合計量を
固形分量とみなしてその100重量部に対して、上記と
同量の添加量である。
合する場合には、水もしくはエタノールまたはその混合
液の添加量は、他の素材とケール乾燥粉末との合計量を
固形分量とみなしてその100重量部に対して、上記と
同量の添加量である。
【0068】上記のように捏和して得られた混練物は、
次いで、押出し成形機にかけて造粒する。押出し成形に
は、食品、医薬品などの製造に用いられる押出し成形機
が好ましく用いられ、スクリュー型、ロール型、ブレー
ド型、自己成形型、ラム型などの押出し成形機が用いら
れる。スクリュー型押出成形機、ブレード型のバスケッ
ト式押出し造粒機が好ましく用いられる。
次いで、押出し成形機にかけて造粒する。押出し成形に
は、食品、医薬品などの製造に用いられる押出し成形機
が好ましく用いられ、スクリュー型、ロール型、ブレー
ド型、自己成形型、ラム型などの押出し成形機が用いら
れる。スクリュー型押出成形機、ブレード型のバスケッ
ト式押出し造粒機が好ましく用いられる。
【0069】スクリュー型押出し成形機を用いて造粒す
る場合、ダイの形状を円形、矩形などの形状とすること
により、種々の形状の造粒が可能である。この型の押出
し成形機は、混練物を送り部で圧縮混練しながら、ダイ
スの孔から押出し成形する。このような型の押出し造粒
装置としては、例えば、不二パウダル(株)のEXDシ
リーズの装置(例えば、EXDS−60)が挙げられ
る。この押出装置は、孔径が7〜10mm程度の比較的
大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられるが、造
粒後、カットが必要となる。
る場合、ダイの形状を円形、矩形などの形状とすること
により、種々の形状の造粒が可能である。この型の押出
し成形機は、混練物を送り部で圧縮混練しながら、ダイ
スの孔から押出し成形する。このような型の押出し造粒
装置としては、例えば、不二パウダル(株)のEXDシ
リーズの装置(例えば、EXDS−60)が挙げられ
る。この押出装置は、孔径が7〜10mm程度の比較的
大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられるが、造
粒後、カットが必要となる。
【0070】また、不二パウダル(株)のFシリーズの
ディスクぺレッター装置(例えば、F−5)も好ましく
用いられる。この装置は、孔径が7〜10mm程度の比
較的大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられる。
また、この装置は、圧縮熱を発生するので、造粒性が向
上し、さらに、カッターを備えているので、寸法が整っ
た造粒物が得られる。特に、結合剤としてデンプンを用
いる場合は、加熱により、結合性を向上させることがで
きて便利である。
ディスクぺレッター装置(例えば、F−5)も好ましく
用いられる。この装置は、孔径が7〜10mm程度の比
較的大きい造粒物を得る場合に、好ましく用いられる。
また、この装置は、圧縮熱を発生するので、造粒性が向
上し、さらに、カッターを備えているので、寸法が整っ
た造粒物が得られる。特に、結合剤としてデンプンを用
いる場合は、加熱により、結合性を向上させることがで
きて便利である。
【0071】また、バスケット式押出し造粒機を用いて
も、スクリーンの孔径を変えることにより、種々の大き
さの、ケール乾燥粉末の造粒物が得られる。バスケット
式押出し造粒機を用いる場合、まず、ケール乾燥粉末
に、水およびエタノール、必要に応じて、結合剤を添加
し、捏和してケール乾燥粉末を塊状とし、スクリーンか
ら圧力をかけて押出し、造粒する。スクリーンの孔径は
特に制限されないが、3〜10mmなど、目的に従っ
て、大きさを変えればよい。例えば、不二パウダル
(株)のBRシリーズの装置が挙げられる。
も、スクリーンの孔径を変えることにより、種々の大き
さの、ケール乾燥粉末の造粒物が得られる。バスケット
式押出し造粒機を用いる場合、まず、ケール乾燥粉末
に、水およびエタノール、必要に応じて、結合剤を添加
し、捏和してケール乾燥粉末を塊状とし、スクリーンか
ら圧力をかけて押出し、造粒する。スクリーンの孔径は
特に制限されないが、3〜10mmなど、目的に従っ
て、大きさを変えればよい。例えば、不二パウダル
(株)のBRシリーズの装置が挙げられる。
【0072】得られたケール乾燥粉末の造粒物は、次い
で、乾燥される。乾燥は、70℃以下、好ましくは65
℃で行われる。温度を70℃以下に保つことにより、ケ
ールの栄養分を損なうことなく、適度な硬さの造粒物が
得られる。少し硬い造粒物を得るには、70℃で行うと
よい。また、造粒物の硬度を上げるためには、結合剤の
添加量を上げておいてもよい。さらに、初発温度を例え
ば70℃とし、徐々に温度を下げて65℃にすることな
ど、初発温度を比較的高く設定し、徐々に低下させてい
くことによって、表面を硬くすることもできる。
で、乾燥される。乾燥は、70℃以下、好ましくは65
℃で行われる。温度を70℃以下に保つことにより、ケ
ールの栄養分を損なうことなく、適度な硬さの造粒物が
得られる。少し硬い造粒物を得るには、70℃で行うと
よい。また、造粒物の硬度を上げるためには、結合剤の
添加量を上げておいてもよい。さらに、初発温度を例え
ば70℃とし、徐々に温度を下げて65℃にすることな
ど、初発温度を比較的高く設定し、徐々に低下させてい
くことによって、表面を硬くすることもできる。
【0073】乾燥時間は、乾燥温度および造粒物の大き
さに依存して変動する。例えば、5mmのスクリーンを
有するバスケット式押出し造粒機を用いて得られた造粒
物を乾燥する場合、65℃で15時間行えば十分であ
り、乾燥の程度を見ながら、適宜決定すればよい。
さに依存して変動する。例えば、5mmのスクリーンを
有するバスケット式押出し造粒機を用いて得られた造粒
物を乾燥する場合、65℃で15時間行えば十分であ
り、乾燥の程度を見ながら、適宜決定すればよい。
【0074】得られた造粒物は、用いるケール乾燥粉末
の大きさにより、造粒性が異なる。すなわち、ケール乾
燥粉末が大きくなる程、造粒性は悪くなる。ケール乾燥
粉末の大きさとして、メジアン径が20μm前後の微粉
末から片面の面積が5mm2程度の砕片が好適に用いら
れる。なお、大きめのケール乾燥粉末を造粒する場合
は、上記微粉末あるいは粗粉末を適宜混合することが、
造粒の点から好ましい。これらの配合割合は、造粒の程
度を観察しながら、適宜、調整すればよい。
の大きさにより、造粒性が異なる。すなわち、ケール乾
燥粉末が大きくなる程、造粒性は悪くなる。ケール乾燥
粉末の大きさとして、メジアン径が20μm前後の微粉
末から片面の面積が5mm2程度の砕片が好適に用いら
れる。なお、大きめのケール乾燥粉末を造粒する場合
は、上記微粉末あるいは粗粉末を適宜混合することが、
造粒の点から好ましい。これらの配合割合は、造粒の程
度を観察しながら、適宜、調整すればよい。
【0075】造粒物の形状、大きさには制限がないが、
好ましくは、ブロック状、ペレット状である。大きさ
は、取り扱いが容易で、かつ咀嚼できる大きさになるよ
うに、目的、用途に応じて、好ましい範囲を決定すれば
よい。造粒物は、動物に応じて、摂取し易い大きさに成
形されており、好ましくは、15mm3以上の体積を有
している。
好ましくは、ブロック状、ペレット状である。大きさ
は、取り扱いが容易で、かつ咀嚼できる大きさになるよ
うに、目的、用途に応じて、好ましい範囲を決定すれば
よい。造粒物は、動物に応じて、摂取し易い大きさに成
形されており、好ましくは、15mm3以上の体積を有
している。
【0076】このようにして得られたケール乾燥粉末の
造粒物は、そのまま、アルミパックなどに充填し、保存
される。保存状態は良好で、40℃、湿度70〜75%
のインキュベーター中で1ヶ月静置した場合、あるいは
冷暗所(10℃)に1ヶ月保存した場合でも、風味と緑
色は変化しない。
造粒物は、そのまま、アルミパックなどに充填し、保存
される。保存状態は良好で、40℃、湿度70〜75%
のインキュベーター中で1ヶ月静置した場合、あるいは
冷暗所(10℃)に1ヶ月保存した場合でも、風味と緑
色は変化しない。
【0077】本発明のケール乾燥粉末の造粒物からなる
動物用飼料は、取り扱いが容易で、かつケール乾燥粉末
に含まれる食物繊維の整腸作用により体臭や糞便臭を抑
えることができ、有用である。さらに、整腸作用を有す
る他の成分を含むとその効果は増強される。
動物用飼料は、取り扱いが容易で、かつケール乾燥粉末
に含まれる食物繊維の整腸作用により体臭や糞便臭を抑
えることができ、有用である。さらに、整腸作用を有す
る他の成分を含むとその効果は増強される。
【0078】本発明の動物用飼料は、種々の動物に使用
できる。例えば、犬、猫、ウサギ、ハムスター、モルモ
ット、フェレット、リス、マウスなどの小動物;九官
鳥、鶏、矮鶏、鳩、雉などの観賞用の鳥;などが挙げら
れる。
できる。例えば、犬、猫、ウサギ、ハムスター、モルモ
ット、フェレット、リス、マウスなどの小動物;九官
鳥、鶏、矮鶏、鳩、雉などの観賞用の鳥;などが挙げら
れる。
【0079】本発明の動物用飼料を動物に与える場合、
通常与えている餌に混ぜて与える;トッピングして与え
る;トリーツ(おやつ)として単独で与える;などの様
々な方法で与えることができる。さらに、栄養補助機能
を備えたケール乾燥粉末以外の素材や成分を多数配合し
た場合には、主食として2〜3食のうち、1食を本発明
の動物用飼料にしてもよい。
通常与えている餌に混ぜて与える;トッピングして与え
る;トリーツ(おやつ)として単独で与える;などの様
々な方法で与えることができる。さらに、栄養補助機能
を備えたケール乾燥粉末以外の素材や成分を多数配合し
た場合には、主食として2〜3食のうち、1食を本発明
の動物用飼料にしてもよい。
【0080】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明がこの実施例に限定されないことは言うまでもな
い。
本発明がこの実施例に限定されないことは言うまでもな
い。
【0081】(ケール乾燥粉末の製造例)長さ30cm
程度のケールの葉を1cm四方に裁断した後、水洗いし
て付着した泥などを洗い流した。そして、裁断した50
kgのケールを、1トンの水に投入し、90〜100℃
にて3分間、ブランチング処理した。次いで、水分量が
5%以下となるように乾燥機中、60℃にて10時間温
風乾燥した後、粉砕機を用いて、種々の大きさに粉砕〜
破砕した。 試料1:メジアン径が約20μmのケール乾燥粉末(微
粉末) 試料2:メジアン径が約300μmのケール乾燥粉末
(粗粉末) 試料3:1mmの篩上のケール乾燥粉末
程度のケールの葉を1cm四方に裁断した後、水洗いし
て付着した泥などを洗い流した。そして、裁断した50
kgのケールを、1トンの水に投入し、90〜100℃
にて3分間、ブランチング処理した。次いで、水分量が
5%以下となるように乾燥機中、60℃にて10時間温
風乾燥した後、粉砕機を用いて、種々の大きさに粉砕〜
破砕した。 試料1:メジアン径が約20μmのケール乾燥粉末(微
粉末) 試料2:メジアン径が約300μmのケール乾燥粉末
(粗粉末) 試料3:1mmの篩上のケール乾燥粉末
【0082】(ケール乾燥粉末を含む造粒物の製造例)
(実施例1〜10)試料1、試料2、および試料3のサ
ンプルを用い、表1に示す組成のサンプルを作成した。
各サンプルを、それぞれ捏和し、粉末を大きな塊に成形
し、混練物を得た。この混練物を押出し造粒装置(スク
リュー型押出造粒機:不二パウダル(株)製)を用いて
押出した。押出し機の孔径は7mmとし、押出された成
形物をほぼ10mmの長さとなるようにカッターでカッ
トした。ついで、棚式乾燥機を用いて、造粒成形物を6
5℃で15時間、乾燥し、造粒物を得た。造粒物の水分
含量は3%以下であった。
ンプルを用い、表1に示す組成のサンプルを作成した。
各サンプルを、それぞれ捏和し、粉末を大きな塊に成形
し、混練物を得た。この混練物を押出し造粒装置(スク
リュー型押出造粒機:不二パウダル(株)製)を用いて
押出した。押出し機の孔径は7mmとし、押出された成
形物をほぼ10mmの長さとなるようにカッターでカッ
トした。ついで、棚式乾燥機を用いて、造粒成形物を6
5℃で15時間、乾燥し、造粒物を得た。造粒物の水分
含量は3%以下であった。
【0083】(比較例1および2)試料1および2を用
い、水の代わりにエタノールを用いた以外は、それぞれ
実施例1および2と同様に造粒物を得て、評価を行った
(表1を参照のこと)。
い、水の代わりにエタノールを用いた以外は、それぞれ
実施例1および2と同様に造粒物を得て、評価を行った
(表1を参照のこと)。
【0084】(比較例3および4)試料1および試料2
を用い、流動層造粒機(フローコーター:フロイント産
業)を用いて流動造粒を試みた。すなわち、80kgの
各試料1および2それぞれに対して、給気温度120
℃、排気温度45℃にて、1分間あたり1リットルの水
を噴霧して造粒した。造粒には40分間を要し、乾燥に
は20分間を要した。乾燥終了時の排気温度は40℃で
あった。次いで、10分間冷却して、ケール乾燥粉末の
造粒物を得た。得られたそれぞれの造粒物の性状(造粒
性、取扱性)を評価した。
を用い、流動層造粒機(フローコーター:フロイント産
業)を用いて流動造粒を試みた。すなわち、80kgの
各試料1および2それぞれに対して、給気温度120
℃、排気温度45℃にて、1分間あたり1リットルの水
を噴霧して造粒した。造粒には40分間を要し、乾燥に
は20分間を要した。乾燥終了時の排気温度は40℃で
あった。次いで、10分間冷却して、ケール乾燥粉末の
造粒物を得た。得られたそれぞれの造粒物の性状(造粒
性、取扱性)を評価した。
【0085】(1)造粒性は、以下の基準で評価した。
良:造粒がしやすく、造粒物の外観(大きさ)が良好;
やや良:ややまとまりにくいが、造粒できる;
不良:造粒しにくく、造粒物の外観(大きさ)が良くな
い。
い。
【0086】(2)取扱性は以下の基準で評価した。
良:アルミパックへの充填や飼料の取り出し時に、粉が
飛散しない; やや不良:粉が若干飛散する; 不良:粉が飛散し、充填しにくい、または、手が汚れ
る。
飛散しない; やや不良:粉が若干飛散する; 不良:粉が飛散し、充填しにくい、または、手が汚れ
る。
【0087】結果を表1に併せて示す。
【0088】
【表1】
【0089】表1の結果から、押し出し成形により造粒
した本発明の動物用飼料は、優れた造粒性を示し、取扱
性にも優れていることがわかる。
した本発明の動物用飼料は、優れた造粒性を示し、取扱
性にも優れていることがわかる。
【0090】(糞便臭の消臭効果の評価)
(実施例11)試料1のケール乾燥粉末80重量部、チ
キンエキスパウダー15重量部、α化デンプン5重量部
の混合粉末に、20重量部の10重量%エタノール溶液
を添加して混練し、押出し成形して造粒物を得た。そし
てこの造粒物を用いて、以下のようにして動物の糞便臭
の消臭効果を評価した。家庭で飼われているペット
(犬)に1日5gの造粒物をトリーツとして2週間与
え、この動物用飼料を与える前と比べて糞便の悪臭が解
消されたか否かについて、20人についてアンケート調
査を行った。アンケートの回答は、糞便の悪臭が「以前
より減少した」、「以前よりやや減少した」、「以前と
変わらなかった」の3段階評価とした。結果を表2に示
す。
キンエキスパウダー15重量部、α化デンプン5重量部
の混合粉末に、20重量部の10重量%エタノール溶液
を添加して混練し、押出し成形して造粒物を得た。そし
てこの造粒物を用いて、以下のようにして動物の糞便臭
の消臭効果を評価した。家庭で飼われているペット
(犬)に1日5gの造粒物をトリーツとして2週間与
え、この動物用飼料を与える前と比べて糞便の悪臭が解
消されたか否かについて、20人についてアンケート調
査を行った。アンケートの回答は、糞便の悪臭が「以前
より減少した」、「以前よりやや減少した」、「以前と
変わらなかった」の3段階評価とした。結果を表2に示
す。
【0091】
【表2】
【0092】表2の結果から、本発明の動物用飼料は、
糞便の悪臭を減少する効果を有し、動物飼料として有用
であることが分かる。
糞便の悪臭を減少する効果を有し、動物飼料として有用
であることが分かる。
【0093】(実施例12)試料3のケール乾燥粉末5
0重量部、ビール酵母5重量部、チキンエキスパウダー
20重量部、トレハロース20重量部、乳酸菌末(スト
レプトコッカス・フェカリス)1重量部に10重量%エ
タノール溶液20重量部を添加し、混練し、押出し成形
して本発明の造粒物を得た。この造粒物を犬や猫に与え
たところ、食いつきがよいのに加えて、糞便臭の改善が
見られた。
0重量部、ビール酵母5重量部、チキンエキスパウダー
20重量部、トレハロース20重量部、乳酸菌末(スト
レプトコッカス・フェカリス)1重量部に10重量%エ
タノール溶液20重量部を添加し、混練し、押出し成形
して本発明の造粒物を得た。この造粒物を犬や猫に与え
たところ、食いつきがよいのに加えて、糞便臭の改善が
見られた。
【0094】
【発明の効果】本発明のケール乾燥粉末の造粒物からな
る動物用飼料は、ケール乾燥粉末に含有される食物繊維
のため、動物の体臭および糞便臭の改善に効果がある。
また、造粒物は適度な大きさを有しているため、取り扱
いにも優れている。
る動物用飼料は、ケール乾燥粉末に含有される食物繊維
のため、動物の体臭および糞便臭の改善に効果がある。
また、造粒物は適度な大きさを有しているため、取り扱
いにも優れている。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2B150 AB03 AB12 AC05 AE05 AE27
CA02 CA13 CC13 CC14 CE18
CE23 CJ10 DA07 DA43 DC13
DD15 DE01 EC05
Claims (5)
- 【請求項1】 ケール乾燥粉末と、水とを混合し、捏和
して得られた混練物を押出し成形し、乾燥して得られ
る、ケール乾燥粉末の造粒物からなる動物用飼料。 - 【請求項2】 ケール乾燥粉末と、水と、エタノールと
を混合し、捏和して得られた混練物を押出し成形し、乾
燥して得られる、ケール乾燥粉末の造粒物からなる動物
用飼料。 - 【請求項3】 前記混練物が、さらに結合剤を含む、請
求項1または2に記載の動物用飼料。 - 【請求項4】 前記混練物がさらに整腸作用を有する他
の成分を含む、請求項1から3のいずれかの項に記載の
動物用飼料。 - 【請求項5】 前記整腸作用を有する他の成分が食物繊
維または乳酸菌である、請求項4に記載の動物用飼料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002046739A JP2003250462A (ja) | 2001-12-28 | 2002-02-22 | ケール造粒物からなる動物用飼料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-401315 | 2001-12-28 | ||
JP2001401315 | 2001-12-28 | ||
JP2002046739A JP2003250462A (ja) | 2001-12-28 | 2002-02-22 | ケール造粒物からなる動物用飼料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250462A true JP2003250462A (ja) | 2003-09-09 |
Family
ID=28677461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002046739A Pending JP2003250462A (ja) | 2001-12-28 | 2002-02-22 | ケール造粒物からなる動物用飼料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003250462A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4444365B1 (ja) * | 2009-07-01 | 2010-03-31 | 英生 住野 | 犬用のダイエット食品の製造方法 |
CN102687798A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 徐州明威饲料有限公司 | 一种乳猪保育料的生产工艺 |
CN104187658A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-10 | 蒋法成 | 鸽保健口服液及其应用 |
JP6163619B1 (ja) * | 2016-03-29 | 2017-07-12 | Umiウェルネス株式会社 | 腸内細菌叢のバランスを改善するための組成物及び方法 |
KR102609816B1 (ko) * | 2022-12-15 | 2023-12-05 | 백덕 | 반려동물 냄새 저감을 위한 유산균 발효 간식 조성물 |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002046739A patent/JP2003250462A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4444365B1 (ja) * | 2009-07-01 | 2010-03-31 | 英生 住野 | 犬用のダイエット食品の製造方法 |
JP2011010584A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Hideo Sumino | 犬用のダイエット食品の製造方法 |
CN102687798A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 徐州明威饲料有限公司 | 一种乳猪保育料的生产工艺 |
CN104187658A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-10 | 蒋法成 | 鸽保健口服液及其应用 |
JP6163619B1 (ja) * | 2016-03-29 | 2017-07-12 | Umiウェルネス株式会社 | 腸内細菌叢のバランスを改善するための組成物及び方法 |
JP2017178929A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | Umiウェルネス株式会社 | 腸内細菌叢のバランスを改善するための組成物及び方法 |
KR102609816B1 (ko) * | 2022-12-15 | 2023-12-05 | 백덕 | 반려동물 냄새 저감을 위한 유산균 발효 간식 조성물 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070306 |