JP3572100B2 - 油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は図2に示す如く、中立キャリーオーバ型ABポートブロックの四方向三位置型の油圧切換弁1を経過する制御油でもって油圧アクチュエータ2を駆動するよう構成している。即ち、油圧切換弁1は、その制御ポートA,Bを、油圧アクチュエータ2への給排油路2a,2bに接続し、ポンプポートPをエンジン6で回転駆動される油圧ポンプ3からのポンプ油路3aに接続し、タンクポートTをタンク4へのタンク油路4aに接続している。油圧切換弁1は、その中立位置Oで、ポンプポートPをタンク4に連通するキャリーオーバ油路1aを備えており、その中立位置で制御ポートA,Bをブロックしている。この種の油圧制御装置は、油圧切換弁1を中立位置Oから正逆方向に切換操作することで、キャリーオーバ油路1aを遮断、ポンプポートPを制御ポートAまたはBに接続、およびタンクポートTを制御ポートBまたはAに接続して、油圧アクチュエータ2を正方向または逆方向へ駆動するための作動油を油圧アクチュエータ2に供給するようになっている。油圧アクチュエータの正方向または逆方向への駆動速度の制御は、油圧切換弁1の正方向または逆方向への切換操作量を調節することで行われる。
図2において5は、ポンプ油路3aとタンク4間に介装した回路保護用の高圧リリーフ弁である。
【0003】
ところで、上記油圧制御弁1が、その中立位置から正方向または逆方向への切換操作時に、キャリーオーバ油路1aの遮断、ポンプポートPと制御ポートAまたはBの接続、タンクポートTと制御ポートBまたはAの接続は、次の過程を経て行われる。
【0004】
▲1▼中立位置
この位置では、キャリーオーバ油路1aが連通しておりポンプ油路3aの油圧は低くなっている。
また、各制御ポートA,Bはブロックされており、油圧アクチユエータ2は停止している。
【0005】
▲2▼切換過程▲1▼
この過程では、キャリーオーバ油路1aが絞り込まれ、ポンプ油路3aの油圧が高くなる。また、タンクポートTと制御ポートBまたはAの接続が開始される。しかしながら、ポンプポートPと制御ポートAまたはBが未だ接続されておらず、油圧アクチュエータ2は、停止している。
キャリーオーバ油路1aの絞り込みは、次の切換過程▲2▼でポンプポートPと制御ポートAまたはBの接続された時にポンプ油路3aに充分な油圧(油圧アクチュエータ1を駆動するに足る油圧)を生じさせしめるよう行われる。
【0006】
▲3▼切換過程▲2▼
この過程では、タンクポートTと制御ポートBまたはAの接続開度の増加すると共に、ポンプポートPと制御ポートAまたはBの接続開始とその接続開度の増加が行われる。キャリーオーバ油路1aは更に絞り込まれて遮断に到る。
この過程において、キャリーオーバ油路1aの絞り込みは、ポンプ油路3aに充分な油圧(油圧アクチュエータ1を駆動するに足る油圧)を生じさせめるよう行う必要があるが、キャリーオーバ油路1aの絞り込みによって行うポンプ油路3aの油圧制御は、微妙な圧力制御が困難なブリードオフ制御であり、そのため、この過程においては、ポンプ油路3aに確実に前記した充分な油圧を確保するために、キャリーオーバ油路1aの絞り込みを先行させて行うようにしている。
従って、この切換過程▲2▼では、ポンプ油路3aの油圧は、必要とする前記充分な圧力よりも大幅に上昇している。場合によっては高圧リリーフ弁5の設定圧に到る。
【0007】
▲4▼切換過程▲3▼(油圧アクチュエータ2の高速駆動域)
この過程では、タンクポートTと制御ポートBまたはAの接続開度の増加、およびポンプポートPと制御ポートAまたはBの接続開度の増加が促進され、油圧アクチュエータ2の正方向および逆方向への駆動速度が更に増加する。
この切換過程では、エンジン6の回転を高めて油圧ポンプ3の吐出量を増加することで、油圧アクチュエータ2の駆動速度を更に高める。
【0008】
このように構成した従来の油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は、移動式クレーンの旋回用油圧アクチュエータ(旋回モータ)等の駆動用として多用されている。
【0009】
しかしながら、上記従来の油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は、次のような問題点を持っている。
即ち、上述した切換過程▲2▼において、油圧アクチュエータ2の起動およびそれに続く加速が行われるのであるが、この切換過程▲2▼おいてポンプ油路3aの油圧が、必要とする前記充分な圧力よりも大幅に上昇しているため、例え油圧切換弁1の切換量を円滑に増加させたとしても、起動時あるいはそれに続く加速時に油圧アクチュエータ1にショックが発生する。このため、油圧アクチュエータ1の円滑な作動ができないという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記従来技術の問題点を解決した油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は、次の如く構成する。即ち、中立キャリーオーバ型ABポートブロックの四方向三位置型の油圧切換弁1を経過する制御油でもって油圧アクチュエータ2を駆動すると共に、前記油圧切換弁1と油圧ポンプ3間のポンプ油路3aに回路保護用の高圧リリーフ弁5を取り付けた油圧制御装置であって、前記ポンプ油路3aに、タンク4に接続する分岐路を設け、この分岐路に低圧リリーフ弁と絞り弁を直列に介装したことを特徴とする油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置。
【0012】
【作用】
本発明に係る油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は、図2に示し上述した従来の油圧制御装置におけるポンプ油路3aに、タンク4に接続する分岐路を設け、この分岐路に低圧リリーフ弁と絞り弁を直列に介装して構成したものである。
【0013】
従って、油圧切換弁1の上記切換過程▲2▼において、キャリーオーバ油路1aの絞り込みが先行して行われて、ポンプ油路3aの油圧が必要以上に上昇(充分な圧力よりも大幅に上昇)しようとしても、その上昇は、分岐路の絞り弁および低圧リリーフ弁を経るタンクへの作動油の流出により緩和されるのである。
このため、切換過程▲2▼におけるポンプ油路3aの油圧は、従来のそれに比べて緩和され、その分だけ起動時あるいはそれに続く加速時における油圧アクチュエータ1のショックが減少するのである。
【0014】
尚、前記低圧リリーフ弁の設定圧は、切換過程▲2▼において、制御ポートAまたはBへの作動油の流入を確保するに足る値に設定しているのである。従って、切換過程▲2▼においてポンプ油路3aから必要以上に作動油が流出することはない。また、前記切換過程▲3▼においてエンジン6の回転数を高めることで油圧アクチュエータ2の駆動速度を高めようとした場合に、ポンプ油路3aには、前記低圧リリーフ弁の設定圧力以上(高圧リリーフ弁設定圧まで)の油圧が発生するが、この低圧リリーフ弁と直列に介装された絞り弁が、タンク4への作動油の流出量を規制するのでエネルギー損失は些少に押さえられると共に高負荷時の旋回力も確保できるのである。
【0015】
【実施例】
以下、本発明に係る油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置の実施例を、図1に基づいて説明する。
本発明の油圧制御装置は、従来の油圧制御装置に一部構成を付加したものであるから、図2に示し上述した符号は同義のものとして以下の説明に援用する。
【0016】
図1において、7は、ポンプ油路3aから分岐されタンク4に接続された分岐路である。この分岐路7には、低圧リリーフ弁8と絞り弁9を直列に介装している。低圧リリーフ弁8のリリーフ設定圧は、上述した切換過程▲2▼において制御ポートAまたはBへの作動油の流入を確保するに足る値に設定している。また、絞り弁9は、上記切換過程▲3▼においてエンジン6の回転数を高めることで油圧アクチュエータ2の駆動速度を高めようとした場合に、ポンプ油路3aからの作動油(低圧リリーフ弁8の設定圧以上の油圧をもっている)の流出を押さえるために比較的小さなものが用いられる。
【0017】
次に作用を説明する。油圧切換弁1の上記切換過程▲2▼において、キャリーオーバ油路1aの絞り込みが先行して行われて、ポンプ油路3aの油圧が必要以上に上昇(充分な圧力よりも大幅に上昇)しようとしても、その上昇は、分岐路7の絞り弁9および低圧リリーフ弁8を経るタンク4への作動油の流出により緩和されるのである。このため、切換過程▲2▼におけるポンプ油路3aの油圧は、従来のそれに比べて緩和され、その分だけ起動時あるいはそれに続く加速時における油圧アクチュエータ1のショックが減少するのである。
【0018】
尚、前記低圧リリーフ弁8の設定圧は、切換過程▲2▼において、制御ポートAまたはBへの作動油の流入を確保するに足る値に設定しているから、切換過程▲2▼においてポンプ油路3aから必要以上に作動油が流出することはない。また、前記切換過程▲3▼においてエンジン6の回転数を高めることで油圧アクチュエータ2の駆動速度を高めようとした場合に、ポンプ油路3aには、前記低圧リリーフ弁8の設定圧力以上の油圧が発生するが、この低圧リリーフ弁8と直列に介装された絞り弁9が、タンク4への作動油の流出量を規制するのでエネルギー損失は些少に押さえられると共に高負荷時の旋回力も確保できるのである。
【0019】
【発明の効果】
以上のように構成し作用する本発明に係る油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置は、従来の油圧制御装置に、分岐路7、低圧リリーフ弁8、および絞り弁9を付加するだけの簡単な構成でありながら、従来の油圧制御装置が持っていた問題点、即ち、起動時あるいはそれに続く加速時に油圧アクチュエータ1にショックが発生するという問題点を緩和することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置の説明図である。
【図2】従来の油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置の説明図である。
【符号の説明】
1;油圧切換弁、1a;キャリーオーバ油路、2;油圧アクチュエータ、
2a,2b;給排回路、3;油圧ポンプ、3a;ポンプ油路、4;タンク、
4a;タンク油路、5;高圧リリーフ弁、6;エンジン、7;分岐路、
8;低圧リリーフ弁、9;絞り弁、
O;中立位置、A,B;制御ポート、P;ポンプポート、T;タンクポート、
Claims (1)
- 中立キャリーオーバ型ABポートブロックの四方向三位置型の油圧切換弁1を経過する制御油でもって油圧アクチュエータ2を駆動すると共に、前記油圧切換弁1とエンジン6で回転駆動される油圧ポンプ3との間のポンプ油路3aに回路保護用の高圧リリーフ弁5を取り付けた油圧制御装置であって、前記ポンプ油路3aに、タンク4に接続する分岐路7を設け、この分岐路7に低圧リリーフ弁8と絞り弁9を直列に介装したことを特徴とする油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置。
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JP10779294A JP3572100B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10779294A JP3572100B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置 |
Publications (2)
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JPH07293503A JPH07293503A (ja) | 1995-11-07 |
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JP10779294A Expired - Fee Related JP3572100B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 油圧アクチュエータ駆動用の油圧制御装置 |
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1994
- 1994-04-22 JP JP10779294A patent/JP3572100B2/ja not_active Expired - Fee Related
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