JP3571906B2 - 現像剤補給容器および画像形成装置 - Google Patents

現像剤補給容器および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電式複写機、プリンタ等の画像形成装置、およびこのような画像形成装置に具備される現像装置に現像剤を供給するために用いられる現像剤補給容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、静電式複写機、プリンタ等の画像形成装置には粉末トナーが使用されているが、このトナーの補給容器、即ち現像剤補給容器(以下、トナー補給容器と称する)は、一般に、合成樹脂等で作られた円筒状もしくは直方体等の容器本体と、容器本体から粉末トナーを現像装置に補給するために開口している容器本体のトナー補給口を封止するシール部材と、によって構成されている。
【0003】
又、特に、このトナー補給容器に感光ドラム、クリーナー、帯電器等を一体化させたプロセスカートリッジも提供されている。
【0004】
この中で、従来のシール部材は、大半がイージーピールタイプのフィルムであり、一般に、容器本体のトナー補給口の周囲を接着剤、又は、ヒートシール等の手段で貼着したフィルムの貼着部を引き剥して開封する。
【0005】
具体的には、図8に示したような円筒形の容器本体の筒部長手方向にトナー補給口を有し、該トナー補給口をフィルムでヒートシールに依って封止した構成の容器である。
【0006】
しかしながら、この方式では、トナーを排出した後に容器を密閉することができないため、容器内に残ったトナーが落下、飛散する場合があった。
【0007】
特に、丸筒容器では、トナー補給後、容器を複写機等の本体から取外し廃棄するまでのトナー飛散を防止するために、補給口を再封する手段を設けているものがある。
【0008】
これは、いわゆる二重丸筒と呼ばれているもので、図9に該容器の断面を示したように、2個の異なる筒を夫々内筒、外筒とし、各々の補給口を合わせてトナー補給した後、内筒の補給口を外筒によって封止する構成になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0010】
上述のようにトナー補給後の補給口を再封するために丸筒を二重にする二重丸筒方式においては、内筒、外筒間のシール性を維持するために、シール材を用いる方式が一般的であるが、シール性を維持するために、内筒、外筒の単品部品の精度及び組立精度が非常に厳しくなる傾向があった。
【0011】
又、このとき、シール性向上のためにシール材の圧縮量を増加させると、開封時に、内筒もしくは外筒を回すときの強度が大きくなり、操作性を悪化させてしまう可能性があった。又、構造も複雑になり、コスト的にもアップしてしまう可能性があった。
【0012】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡易な構成で組立性や操作性の向上を図り、かつシール性に優れた現像剤補給容器および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の現像剤補給容器にあっては、容器部材の側面に設けられた現像剤を排出させる開口部と、該開口部を開閉するシャッター部材とを備えた現像剤補給容器であって、前記シャッター部材は、その少なくとも一部弾性体からなることで伸縮自在に構成されると共に、該シャッター部材の一端部が容器部材に固定されており、該シャッター部材自体の伸び縮みによって該シャッター部材により前記開口部が開閉されることを特徴とする。
【0014】
したがって、シャッター部材によって開口部を閉じる場合には、シャッター部材を伸ばして閉じることができるので、寸法、形状や取付け位置関係等の精度を高くする必要はない。
【0015】
前記シャッター部材に支持部材を設け、かつ、前記容器部材にロック部を設け、前記シャッター部材を伸ばした状態で、該シャッター部材に設けられた支持部材を容器部材に設けられたロック部に係止させる係止機構を有し前記シャッター部材に設けられた支持部材が容器部材のロック部に係止されると、前記開口部はシャッター部材により閉じられ、係止解除されるとシャッター部材が縮んで該開口部は開かれるとよい。
【0016】
したがって、シャッター部材を伸ばして係止するだけで開口部を閉じることができるので、複雑なシール機構等を必要とせず、また簡単に組み立てることができる。
【0017】
前記シャッター部材には開口部が設けられており、前記シャッター部材の容器部材に対する係止が解除されて、該シャッター部材が縮んだ状態になると、該シャッター部材に設けられた開口部が前記容器部材に設けられた開口部と重なり、該容器部材に設けられた開口部が開かれるとよい。
【0018】
前記シャッター部材に設けられた開口部の周囲を非弾性体により構成するとよい。
【0019】
したがって、シャッター部材を閉じている際に、シャッター部材に引っ張り力が生じても、シャッター部材に設けられた開口部の周囲の波打ち等の変形が防止される。
【0020】
前記非弾性体は、合成樹脂成形品,金属および紙のうち少なくともいずれか一つであるとよい。
【0021】
前記弾性体は、シリコンゴム,スチレン・ブタジエンゴム,EPDMおよびラテックスゴムのうち少なくともいずれか一つであるとよい。
【0022】
前記容器部材に設けられた開口部を密閉するフィルムを剥離可能に設けるとよい。
【0023】
また、上記目的を達成するために本発明の画像形成装置にあっては、上記の現像剤補給容器によって供給された現像剤によってシート上に画像を形成する画像形成装置であって、現像剤補給容器が装着される装着部と、該装着部内に挿入された現像剤補給容器の回動中に、前記シャッター部材に設けられた支持部材に係合して、該支持部材の前記ロック部に対する係止を解除する解除部と、該装着部内に挿入された現像剤補給容器の回動中、前記支持部材が前記ロック部に係止されるまで、該支持部材に係合し、該支持部材を前記ロック部に再び係止させる係止部と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
したがって、現像剤補給容器のセット動作および取り外す動作によって、シャッター部材の開閉を行わすことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器について説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略斜視図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の動作説明図であり、図2(a)は現像剤補給容器の断面図による動作の様子を示し、図2(b)は現像剤補給容器と画像形成装置側との係止および係止解除の様子を示している。
【0028】
また、図3は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器を装着する様子を示す説明図であり、図4は現像剤補給容器に現像剤を充填する様子を示す説明図である。
【0029】
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の構成等について説明する。
【0030】
図に示したように、現像剤補給容器としてのトナー容器は、概略、トナー補給用開口部、即ちトナー補給口3を有する略円筒形(例えば筒径50mm)の容器本体(容器部材)1と、トナー補給口3を封止する(トナー補給口3を開閉する)役割を担うフィルム状の弾性体からなる伸縮自在のシャッター2と、を備えている。
【0031】
また、トナー容器の内部には、現像剤であるトナーを攪拌するためのトナー攪拌部材として、攪拌軸13及び攪拌翼14が備えられている。
【0032】
そして、シャッター2には、トナー補給口3と重なってトナー補給口3を開放して、トナーを排出させるための開口4と、シャッター2を所定の位置に係止させるための係止機構を構成する支持部材5と、を備えている。
【0033】
なお、シャッター2のうち支持部材5と反対側の端部は、接着により固定されているが、他の固定方法としては、溶着、カシメなどでも良い。
【0034】
容器本体1の長手方向両端部側には、支持部材5と係合し、シャッター2を所定の位置に係止するための係止機構を構成するロック部7,7’を設けている。
【0035】
また、容器本体1の長手方向の一端部には、容器本体1を支持、あるいは回動等をするための取っ手6を備えている。
【0036】
次に、上記構成のトナー容器の詳細について、容器の組み立て手順を交えて説明する。
【0037】
トナー補給口3を有する容器本体1は、材料としてポリスチレン樹脂を用いて射出成形法にて成形することができ、この容器本体1には、後工程で組み立てる取っ手6や反対側のフランジ部8も一体的に成形することができる。
【0038】
シャッター2は、伸縮自在のフィルム状の弾性体から構成し、所定の位置に補給口3の長手方向と略等しい長さ、かつ補給口3の短手方向の幅と同等かやや狭い幅の開口4を設けておく。
【0039】
シャッター2の材質は、シリコンゴム(例えば三菱樹脂製、珪樹、エンボス加工品)の0.3mm厚のものを用いることができるが、他の材質としては、スチレン・ブタジエンゴム、EPDM、ラテックスゴム等でも良い。
【0040】
また、シャッター2の所定の位置に支持部材5を接着にて固定する。
【0041】
支持部材5は、容器の補給口3の開閉動作に伴うシャッターの伸縮に十分耐えるように、例えばガラス繊維入の樹脂成形品を用いることができるが、他の樹脂材料、金属、木材であっても使用可能である。
【0042】
次いで、支持部材5を固定したシャッター2を容器本体1に両面テープを用いて所定の位置に固定する。
【0043】
なお、他の固定方法としては、熱カシメ、接着剤固定、等でも良く、シャッター2の伸縮動作により固定部が剥離、破壊等しなければどのような固定方法であってもよい。
【0044】
そして、シャッター2を容器本体1に固定した後に、シャッター2を伸ばしながら補給口3を塞ぎ、支持部材5と容器本体1のロック部7を係合させて、補給口3をシャッター2でシールする。
【0045】
次いで、容器本体1の取っ手6の接合側の充填口(不図示)より、図4に示したようなオーガ式充填機にてトナーを所定量(例えば300g)だけ充填し、その後、取っ手6を容器本体1に接合して、充填口をシールする。
【0046】
この充填口のシールは、別部材としてPEなどを用いたキャップ部材を取っ手とは、別に用いてもよいが、本実施の形態においては、取っ手6の容器本体1との接合部は、軽圧入できるような寸法構成として、取っ手6を容器本体1に圧入した後に粘着テープにて外周を全周固定できるようにした。
【0047】
なお、他の接合方法としては、ホットメルト接着、熱溶着、超音波溶着等があり、接合、シール可能な方法であれば上記に限定されるものではない。
【0048】
上記の手順にて50本トナー容器を作成したが、シャッターが弾性部を有しているため、シャッターの寸法、容器本体との取り付け位置関係も特別な精度(硬度な精度)は必要とせず、また、特別な熟練も要せず、簡単に組み立てを行うことができた。
【0049】
次に、上記構成のトナー容器のトナー補給操作について説明する。
【0050】
図1に示すトナー容器を画像形成装置、例えば、複写機、プリンターの装着部9に挿入する(図3参照)。
【0051】
この時トナー容器は、トナー補給口3の位置が上向きになる様に、所定の位置に規制されている。
【0052】
そして、トナー容器を所定の位置まで挿入した後、取っ手6にて容器本体1を反時計方向に回動すると、シャッター2の支持部材5は、画像形成装置に配設された、図2(b)に示す、トナー容器断面の中心方向に移動自在な係合解除部材15によって、ロック部7との係合が解除される。
【0053】
すなわち、シャッター2の支持部材5は、係合解除部材15の解除部15bと係合し、ロック部7との係合が解除されると共に、係止部15aに係止され、容器本体を、さらに回動すると、ロック部7’と係合して固定される。
【0054】
この時、補給口3は、略水平方向(攪拌のない容器では、略真下方向の場合もある)に位置している。
【0055】
このようにして、補給口3とシャッター2の開口4とが一致し、容器内部のトナーを現像器側へ排出する。
【0056】
本実施の形態のトナー容器を用いて、トナー補給を行ったところ、開封時の操作力は、3〜5kgf程度で、簡単にトナーを補給することが可能であった。
【0057】
補給後、トナー容器を取り出す際には、シャッター2の支持部材5は、ロック部7’さらに係合解除部材15の係止部15aと係合した状態からトナー容器を時計方向に所定の位置まで回動することにより図2(b)に示したようにロック部7に再び係合して、補給口3は閉じられた状態となる。
【0058】
このように、補給後のトナー容器は、伸縮自在のシャッターにより補給口が再封されているため、トナー飛散はほとんど見られなかった。
【0059】
また、トナー入の容器12本を梱包し、70cmの落下高さにて物流テストを実施したが、トナー漏れは、ほとんどなく良好な結果が得られた。
【0060】
(第2の実施の形態)
図5および図6には、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、シャッター全体を弾性体により構成する場合を示したが、本実施の形態では、シャッターに設けられた開口部の周囲を非弾性体で構成する場合を示している。
【0061】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0062】
図5は本発明の第2の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略斜視図であり、図6は本発明の第2の実施の形態に係る現像剤補給容器に備えられるシャッターの概略構成図である。
【0063】
上述の第1の実施の形態で説明したシャッターは、全体が伸縮自在の弾性体フィルムで構成されていたが、本実施の形態においては、シャッターの開口部の周囲のみを非弾性体として、ポリスチレン樹脂からなる成形体10を用いた。
【0064】
なお、非弾性体としては、上記のように合成樹脂成形品の他、金属や紙などでも良い。
【0065】
このような構成を備えることにより、シャッターの弾性体11が伸びた状態で、シャッター開口部に発生する微小な波打ちによる隙間を防止することができ、シール性が向上し、トナー補給前、トナー補給中、補給後に係わらず良好なシール性が得られた。
【0066】
なお、本実施の形態のトナー容器を用いて、トナー補給を行ったところ、開封時の操作力は、3〜5kgfであり、トナー補給時、補給後のトナー飛散状態は、上述の第1の実施の形態よりも更に良好であった。
【0067】
また、70cm高さからの物流テストの結果もトナー漏れはなく、良好であった。
【0068】
組み立て性についても、シャッターが二部材になっているにもかかわらず、特別な精度は必要とせず何ら問題はなかった。
【0069】
(第3の実施の形態)
図7には、本発明の第3の実施の形態が示されている。本実施の形態では、シャッターの他にさらに密閉用のフィルムを設けた構成を示している。
【0070】
その他の構成および作用については上述の第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0071】
図7は本発明の第3の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略構成図である。
【0072】
本実施の形態では、上述した第2の実施の形態と同じシャッター構成を用い、更に容器本体1のトナー補給口3を密閉すべく、剥離可能なフィルム部材12を熱溶着し、開口長手方向の取っ手と反対側の位置にてこのフィルム部材12を折り返し、フィルム端部を取っ手近傍に配置した構成としたものである。
【0073】
なお、フィルム部材12は、基材としてポリエステルを用いEVA系のシーラント層を有したものを使用した。
【0074】
このような構成により、シャッターの弾性体が伸びた状態で、シャッター開口部に発生する微小な波打ちによる隙間を防止することができ、シール性が向上し、トナー補給前、トナー補給中、補給後も良好なシール性が得られた。
【0075】
特に、トナー補給前のフィルム部材12を付けた状態では確実にシールでき、より一層のシール性を得ることができる。
【0076】
また、組み立て性については、容器50本を作成して確認したが、シャッターが弾性部を有しているため、シャッターの寸法、容器本体との取り付け位置関係も特別な精度は、必要とせず、なんら問題はなかった。
【0077】
更に、トナー補給口にフィルム部材を配設することにより、90cmの高さからの物流落下テストの結果もトナー漏れのない良好な結果が得られており、物流時の衝撃によるトナー漏れにも強い構成であることが証明された。
【0078】
対物流に対して余裕のある分、梱包材量の簡略化等をはかることができ、コストダウンにも効果があった。
【0079】
(比較例1)
次に、上記の実施の形態に対する比較例1について、図8を参照して説明する。
【0080】
図8は比較例1に係る現像剤補給容器の概略斜視図である。
【0081】
本比較例は、円筒形の容器本体21にトナー補給口23を設け、トナー補給口23をフィルム22でヒートシールして封止した最も基本的なトナー補給容器である。
【0082】
本比較例では、トナー補給口23を上向きにした状態で装置本体に挿入し、トナーシールであるフィルム22を引っ張って開封してから容器本体21を回転させて、トナー補給口23を下向き、すなわち、装置本体のホッパー受け口に合わせてトナー補給を行なう。
【0083】
そして、トナーを容器本体21から排出させた後、再び容器本体21を回転させてトナー補給口23を上向きにしてから、装置本体より取外すものである。
【0084】
このような構成では、廃棄する際に、容器本体のトナー補給口23が開いたままになっているため、トナー飛散し易い傾向がある。
【0085】
(比較例2)
次に、上記の実施の形態に対する比較例2について、図9を参照して説明する。
【0086】
図9は比較例2に係る現像剤補給容器の概略構成断面図である。
【0087】
本比較例は、円筒形の容器本体31を内筒31aと外筒31bの二重にし、内筒31aのトナー補給口33より周辺部にポリウレタンのシール部材36を配置して、シール部材36の圧縮によりシール性を確保する、いわゆる二重丸筒容器である。
【0088】
本比較例を、外筒31bのトナー補給用の開口37を下向きにした状態、即ち、外筒31bの開口37と、装置本体のホッパーの受け口を合わせた状態でトナー補給容器を装置本体に挿入してから、内筒31aのみ回転させて外筒31bのトナー補給口37と内筒31aのトナー補給口33と合わせることにより、容器本体31内のトナーを排出させる。
【0089】
更に、トナー排出後、再び内筒31aを回転させて、内筒31aをトナー補給口33を外筒31bで完全に塞いでからトナー補給容器を装置本体より取り出す。
【0090】
本比較例では、内筒31aと外筒31bに挟まれたシール部材36を圧縮することにより、シール性を保つ構成になっているが、トナー補給前の環境、物流テストをクリアーすることが非常に困難である。
【0091】
即ち、落下時や減圧時に容器からのトナー漏れを防止するためには、シール材の圧縮量を維持するために、内、外筒を反りやヒケを防止することが必要である。
【0092】
しかしながら、シール材の圧縮量を大きくすると、シール材と外筒との摺動抵抗が大きくなって、即ち、開封及び再封時の強度が大きくなり、操作性を悪化させる可能性が高い。
【0093】
更に、再封時にシール材が強くしごかれてちぎれるというトラブルも発生する危険性がある。
【0094】
又、内、外筒の反りやヒケを防止するために、シール材の反発力に負けない剛性が必要になり、例えば金属やガラス繊維強化樹脂等の特殊な材料を用いることによってコストアップしたり、筒の成型寸法精度も従来以上に厳しいレベルが要求されることになる。
【0095】
本比較例のトナー補給容器によりトナー補給を行なったところ、開封時の強度が6〜8kg程度まで上昇してしまったことから、シール材の圧縮量を減らしたところ、トナー補給前の70cm高さからの物流落下テストにてトナー漏れが発生してしまった。
【0096】
(その他の実施の形態)
以上のように説明した現像剤補給容器は、静電式複写機、プリンタ等の画像形成装置に具備される現像装置に現像剤を供給するために用いられるものである。
【0097】
このような画像形成装置および現像装置については公知技術であるので、詳細な説明は省略し、以下簡単に説明する。
【0098】
まず、像担持体(例えば感光体)上に画像光(レーザ光)を照射することによって像担持体上に静電潜像を形成させる。
【0099】
そして、この静電潜像に現像装置によって現像剤を静電的に付着させることによって、像を現像化(トナー像化)させることができる。
【0100】
その後、搬送されるシート上に現像(トナー像)を転写させて、シート上に形成された未定着画像を定着させることで、画像形成が完了する。
【0101】
このように、画像形成装置に具備される現像装置内の現像剤(トナー)は消費されるものであるため、随時補給する必要があり、上述の実施の形態で示した現像剤補給容器によって補給するものである。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現像剤補給容器は、容器部材の側面に設けられた現像剤を排出させる開口部を開閉するシャッター部材の少なくとも一部を弾性体により構成したので、シャッター部材によって開口部を閉じる場合には、シャッター部材を伸ばして閉じることができ、寸法、形状や取付け位置関係等の精度を高くする必要はなくシールでき、簡易な構成で組立性の向上を図ることができる。
【0103】
係止機構を設けることにより、シャッター部材を伸ばして係止するだけで開口部を閉じることができるので、複雑なシール機構等を必要とせず、また簡単に組み立てることができる。
【0104】
また、シャッター部材に設けられた開口部の周囲を非弾性体により構成すれば、シャッター部材を閉じている際に、シャッター部材に引っ張り力が生じても、シャッター部材に設けられた開口部の周囲の波打ち等の変形が防止され、シール性が向上する。
【0105】
さらに、容器部材に設けられた開口部を密閉するフィルムを剥離可能に設ければ、一層シール性が向上する。
【0106】
また、本発明の画像形成装置は、上記のように簡易な構成で組立性に優れた現像剤補給容器を適用して、所定の位置に現像剤補給容器がセットされた場合に、シャッター部材の係止を解除する係止解除手段と、現像剤補給容器を取り外す場合にシャッター部材を再び係止させる係止手段と、を備えることで、現像剤補給容器のセット動作および取り外す動作によって、シャッター部材の開閉を行わすことができ、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略斜視図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器の動作説明図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係る現像剤補給容器を装着する様子を示す説明図である。
【図4】図4は現像剤補給容器に現像剤を充填する様子を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略斜視図である。
【図6】図6は本発明の第2の実施の形態に係る現像剤補給容器に備えられるシャッターの概略構成図である。
【図7】図7は本発明の第3の実施の形態に係る現像剤補給容器の概略構成図である。
【図8】図8は比較例1に係る現像剤補給容器の概略斜視図である。
【図9】図9は比較例2に係る現像剤補給容器の概略構成断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 シャッター
3 (トナー)補給口
4 開口(シャッター側)
5 支持部材
6 取っ手
7,7′ ロック部
8 フランジ部
9 複写機のトナー容器挿入部
10 開口部成形体
11 弾性体フィルム
12 フィルム部材
13 攪拌軸
14 攪拌翼
21 容器本体
22 フィルム
23 トナー補給口
28 取っ手
31 容器本体
31a 内筒
31b 外筒
33 トナー補給口
36 シール部材
37 補給口(外筒)
38 トナー

Claims (8)

  1. 容器部材の側面に設けられた現像剤を排出させる開口部と、該開口部を開閉するシャッター部材とを備えた現像剤補給容器であって、
    前記シャッター部材は、その少なくとも一部弾性体からなることで伸縮自在に構成されると共に、
    該シャッター部材の一端部が容器部材に固定されており、該シャッター部材自体の伸び縮みによって該シャッター部材により前記開口部が開閉されることを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 前記シャッター部材に支持部材を設け、かつ、前記容器部材にロック部を設け、前記シャッター部材を伸ばした状態で、該シャッター部材に設けられた支持部材を容器部材に設けられたロック部に係止させる係止機構を有し
    前記シャッター部材に設けられた支持部材が容器部材のロック部に係止されると、前記開口部はシャッター部材により閉じられ、係止解除されるとシャッター部材が縮んで該開口部は開かれることを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
  3. 前記シャッター部材には開口部が設けられており、前記シャッター部材の容器部材に対する係止が解除されて、該シャッター部材が縮んだ状態になると、該シャッター部材に設けられた開口部が前記容器部材に設けられた開口部と重なり、該容器部材に設けられた開口部が開かれることを特徴とする請求項2に記載の現像剤補給容器。
  4. 前記シャッター部材に設けられた開口部の周囲を非弾性体により構成することを特徴とする請求項3に記載の現像剤補給容器。
  5. 前記非弾性体は、合成樹脂成形品,金属および紙のうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項4に記載の現像剤補給容器。
  6. 前記弾性体は、シリコンゴム,スチレン・ブタジエンゴム,EPDMおよびラテックスゴムのうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の現像剤補給容器。
  7. 前記容器部材に設けられた開口部を密閉するフィルムを剥離可能に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の現像剤補給容器。
  8. 請求項〜7のいずれか一つに記載の現像剤補給容器によって供給された現像剤によってシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
    現像剤補給容器が装着される装着部と、
    該装着部内に挿入された現像剤補給容器の回動中に、前記シャッター部材に設けられた支持部材に係合して、該支持部材の前記ロック部に対する係止を解除する解除部と、
    該装着部内に挿入された現像剤補給容器の回動中、前記支持部材が前記ロック部に係止されるまで、該支持部材を係合しておき、該支持部材を前記ロック部に再び係止させる係止部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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