JP3571822B2 - カップ混合式自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップ内にコーヒ等の原料及び湯を投入し、これらをカップ内で撹拌混合して飲料水として販売するカップ混合式自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなカップ混合式自動販売機は、例えば実開昭58−190783号公報に記載されているように、例えばインスタントコーヒを販売する場合、カップ内にインスタントコーヒの粉末原料を投入し、続いてカップ内に湯又は冷水を投入するとともに必要に応じてクリームパウダーやシロップを投入し、この後にカップ内の粉末原料、湯を撹拌混合する。
【0003】
そして、このようにカップ内で飲料水が製造されると、このカップは、カップステーション、すなわち販売口扉の備えられたボックスまで搬送される。
又、このような自動販売機において、カップ内での飲料水の製造は、例えば実開昭62−100588号公報に記載されているように、カップステーションの設けられたところよりも上方において行われ、カップ内で飲料水が製造された後、カップがカップスシーションまで下降されるものとなっている。そして、このカップの搬送は、例えばエスカレータにより行われ、所定位置まで搬送し、続いて別のエスカレータに乗り換えて上方又は下方に搬送し、販売口に到達させている。
【0004】
しかしながら、上記装置では、粉末原料や湯となどを投入し、これらを撹拌混合するためにその都度カップを搬送し、そのうえに飲料水が製造された後はカップステーションまでカップを下降させるものとなっているので、飲料水を製造し、カップをカップをカップステーションに搬送して販売ができるまでに時間がかかる。
【0005】
又、カップが販売口に到達すると、この販売口には、外部から販売口を通して自動販売機内部を悪戯されらいように販売口裏側にシャッターが設けられている。
【0006】
このため、カップをカップステーション内に配置するときには、シャッターを開かなければならず、このシャッターの開くのに時間がかかり、飲料水を販売できるまでに時間がかかる。
【0007】
一方、カップ内で飲料水を製造する場合、カップ内に原料や湯などを投入するために、カップをカップ搬送装置により原料の受取り位置などに搬送している。
すなわち、カップ搬送装置は、図14に示すように先ずカップの受取り位置に位置決めし、次に原料の受取り位置、湯の投入・撹拌位置、カップステーションに順次移動して停止している。
【0008】
このカップ搬送装置の速度制御は、先ず移動速度を加速し、所定の速度に達すると、その速度一定で移動し、この後に目標位置に近付くと減速して停止するものとなっている。
【0009】
例えば、原料受取り位置での搬送動作について説明すると、カップを保持したカップ搬送装置が移動して原料受取り位置で停止すると、この停止完了後に原料供給装置が動作して原料がカップ内に投入される。
【0010】
通常、カップの上方から原料を投下すると、原料がカッブの外に飛散することが避けられないので、原料シュート(案内部)をカップに近付けるか、又は原料シュートをカップ内に挿入している。
【0011】
ところが、カップが原料受取り位置に未到着であったりすると、カップと原料シュートとの位置がずれて、原料がカップ内に投下されずにこぼれたり、又はカップと原料シュートとが当たって破損する虞がある。
【0012】
このような事からカップが原料受取位置に到着後、原料供給装置を動作させて原料をカップ内に投入している。
又、各カップの停止位置に正確に停止するために、少なくとも停止直前には移動速度を減速することが行われている。
【0013】
しかしながら、このようにカップが各停止位置に到着して停止の後、原料供給装置などの各販売装置が動作するので、飲料水を販売するまでの時間は、カップの移動時間と複数の装置の動作時間とを合わせた時間となり、この事からも飲料水を販売するまでに時間がかかる。
【0014】
一方、カップ内で飲料を撹拌混合するには、図15に示すようにカップ1内にインペラ2を下降して挿入し、このインペラ2を回転させることにより行われる。なお、同図(a) は側面から見た図、同図(b) は上方から見た図である。
【0015】
このようにインペラ2で撹拌混合する場合、カップ1内のインペラ2の位置精度、すなわち上下方向、左右方向の位置精度が重要となっている。
ところが、このインペラ2の撹拌位置が設定値と一致していないと、撹拌混合して飲料水を製造するとき、飲料水がカップ1から零れ出てしまい、かつ撹拌が不均一となり、飲料水の品位が悪くなる。
【0016】
このようなインペラ2の撹拌位置が設定値と違わないようにするためにその管理作業が繁雑化し、かつ自動販売機の組み立て時及び修理時においてその調整時間が長くなる。
又、経年変化によりメカニズムに歪みが発生してインペラ2の撹拌位置がずれるという問題もある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
粉末原料や湯などを投入し、これらを撹拌混合するためにその都度カップを搬送し、そのうえに飲料水が製造された後はカップステーションまでカップを下降させるので、飲料水を販売するまでに時間がかかる。
【0018】
又、飲料水を販売するまでの時間は、カップの移動時間と複数の装置の動作時間とを合わせた時間となり、この動作からも飲料水を販売するまでに時間がかかる。
【0019】
又、インペラ2の撹拌位置が設計値と一致していないと、撹拌混合するときに飲料水がカップ1から零れ出てしまい、飲料水の品位が悪くなる。
そこで本発明は、飲料水の販売動作を短縮してサービス向上を図ることができるカップ混合式自動販売機を提供することを目的とする。
【0020】
又、本発明は、カップ内に原料や湯などを投入して撹拌混合する販売動作の時間を短縮して、飲料水の販売までの時間を短縮できるカップ混合式自動販売機を提供することを目的とする。
【0021】
又、本発明は、飲料水の販売動作を短縮でき、かつインペラの位置精度を高くして品質の高い飲料水を販売してサービス向上を図ることができるカップ混合式自動販売機を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、カップ内に少なくとも原料及び湯を投入し、カップ内で撹拌混合して飲料水を製造し、この飲料水の入った前記カップを販売口扉を有するカップステーションから販売するカップ混合式自動販売機において、
互いに直交する2軸の可動レールと、
カップの保持機構を備え、各可動レール上に可動自在に設けられたカップ搬送装置と、
このカップ搬送装置の移動経路の上方に配置された少なくともカップ供給装置のカップ供給口、原料供給装置の原料供給口、湯供給装置の給湯口、冷水供給装置の供給口、撹拌装置のインペラによる前記原料及び前記湯を投入する各位置、カップ内を撹拌混合する位置、さらにカップステーション内に、カップ搬送装置を各可動レール上に移動制御し、順次停止制御する移動制御手段とを備え、
カップステーションは、自動販売機本体の前面に設けられた販売口扉と、
カップ搬送装置の外形寸法よりも小さな外形寸法に形成され、カップ搬送装置により保持されたカップをカップステーション内部に挿入するためのカップ挿入口と、
を備えたカップ混合式自動販売機である。
【0023】
このようなカップ混合式自動販売機であれば、カップ搬送装置にカップが保持され、このカップ搬送装置が2軸の可動レール上を可動して少なくとも原料及び湯を投入する各位置、カップ内を撹拌混合する位置に順次移動して停止し、飲料水の入ったカップは、最終的にカップステーション内に移動して停止し、販売動作が終了する。
【0024】
これにより、カップ内に原料や湯などを投入して撹拌混合するときのカップの移動距離が短くなり、飲料水の販売までの時間が短縮され、かつカップ搬送装置がカップ供給口、原料供給口、給湯口、冷水の供給口及び撹拌装置のインペラの下方でそれぞれ停止し、カップ内への原料や湯などの投入が確実に行われる。
【0025】
又、販売動作の最後にカップがカップステーション内に搬送されると、このカップステーションのカップ挿入口は、その外形寸法がカップ搬送装置の外形寸法よりも小さく形成されているので、カップ挿入口を通して自動販売機本体内に手などを挿入できない。
【0026】
請求項2によれば、請求項1記載のカップ混合式自動販売機において、カップステーションは、カップ内に少なくとも原料及び湯を投入して撹拌混合し飲料水を製造する販売動作中に販売口扉の開閉を拘束し、かつ販売動作が完了後に販売口扉を解放し、カップが取り去られたら販売口扉を閉止する販売口扉制御手段を有する。
【0027】
このようなカップ混合式自動販売機であれば、販売口扉は、販売動作が完了し、カップが取り去られるまでの間だけ解放されるので、販売口を通して自動販売機本体内に手などを挿入できない。
【0028】
請求項3によれば、請求項1記載のカップ混合式自動販売機において、カップステーションは、カップの有無を検知してカップを保持するカップフラッパーを開閉し、及び外部からの物体の侵入を検知するカップ検知センサを備えた。
【0029】
このようなカップ混合式自動販売機であれば、カップステーション内に外部からの物体の侵入があると、これをカップ検知センサより検知する。
請求項4によれば、請求項1記載のカップ混合式自動販売機において、カップ搬送装置を少なくともカップ内に原料及び湯や冷水を投入する各位置、カップ内を撹拌混合する位置、及びカップステーション内に停止する場合、カップがカップ供給装置、原料供給装置、湯供給装置、冷水供給装置、撹拌装置の各動作と干渉しない停止直前から動作を開始する販売動作制御手段を付加した。
【0030】
このようなカップ混合式自動販売機であれば、カップがカップ搬送装置により搬送され、例えば原料供給装置に到達すると、この原料供給装置に到達して停止する直前から原料供給装置によりカップへの原料投入動作が開始される。
【0031】
これにより、販売動作の時間が短縮することにより飲料水の販売までの時間が短縮される。
請求項5によれば、請求項1記載のカップ混合式自動販売機において、カップ内を撹拌するためのインペラと、
このインペラを回転駆動するモータと、
インペラを昇降させるインペラ昇降機構と、
インペラを待機位置から下降させてカップの保持台に当接したときの下降距離から撹拌位置を得るための所定距離だけ差し引いた距離を、撹拌動作時におけるインペラを撹拌位置に下降させる距離として設定するインペラ位置決め手段を付加した。
【0032】
このようなカップ混合式自動販売機であれば、撹拌動作時にインペラをカップ内の撹拌位置に下降させる距離を補正することができ、インペラの位置精度を高くして品質の高い飲料水を販売できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はカップ混合式自動販売機の構成図である。
このカップ混合式自動販売機には、左側自動販売系10及び右側自動販売系11が備えられている。
【0034】
左側自動販売系10は例えばインスタントコーヒの販売系であり、右側自動販売系11は例えばレギュラーコーヒの販売系である。
図2は左側自動販売系10の外観図である。
【0035】
この左側自動販売系10には、互いに直交するX軸及びY軸の各可動レール12a、12b、13が設けられている。なお、X軸は、前可動レール12a及び後可動レール12bを互いに平行に配置している。
【0036】
これら可動レール12a、12b、13上には、カップ1を保持して搬送するカップ搬送装置14が可動自在に設けられている。
図3はかかる可動レール12a、12b、13の構成図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は側面図である。
【0037】
X軸の可動レール12a、12bの端部にはX軸駆動モータ15が設けられ、カップ搬送装置14を載せたY軸の可動レール13を一体的にX軸方向に移動させる機構となっている。
【0038】
すなわち、各可動レール12a、12bには、その両端にそれぞれプーリが設けられ、このプーリにベルトが掛けられている。そして、X軸駆動モータ15の駆動によりプーリが回転し、これに応動してベルトが移動動作する構成となっている。
【0039】
そして、これら可動レール12a、12bに設けられた各ベルトにY軸可動レール13が取り付けられ、これらベルトの移動によってY軸可動レール13がX軸方向に移動するものとなっている。
【0040】
なお、X軸駆動モータ15には、このモータ15に直動するエンコーダが取り付けられ、X軸駆動モータ15の回転に応じたパルス信号を出力するものとなっている。
【0041】
Y軸の可動レール13の端部には、Y軸駆動モータ16が設けられ、カップ搬送装置14をY軸方向に移動させる機構となっている。
すなわち、Y軸可動レール13には、その両端にそれぞれプーリが設けられ、このプーリにベルトが掛けられている。そして、Y軸駆動モータ16の駆動によりプーリが回転し、これに応動してベルトが移動動作する構成となっている。
【0042】
そして、Y軸可動レール13に設けられたベルトにカップ搬送装置14が取り付けられ、このベルトの移動によってカップ搬送装置14がY軸方向に移動するものとなっている。
【0043】
なお、Y軸駆動モータ16には、このモータ16に直動するエンコーダが取り付けられ、Y軸駆動モータ15の回転に応じたパルス信号を出力するものとなっている。
【0044】
カップ搬送装置14は、図4に示すようにカップ1の保持機構してカップフラッパ17及びスノコ状の受け台18を備えている。
カップフラッパ17は、カム19を介してモータ20に連結されている。このカム19には、待機位置信号板21及びカップサイズ選択信号板22が連結され、これら待機位置信号板21及びカップサイズ選択信号板22の各位置によりカム19の回転角度が決定され、カップフラッパ17の開放角度が設定される。
【0045】
すなわち、カップフラッパ17の開放角度は、カム19の回転角度により例えば大カップ、小カップに応じた角度に開き、かつカップを受け取った後はカム19の回転角度により決まる角度でなくスプリングの付勢力によりカップを保持するものとなる。
【0046】
従って、カップ1は、受け台18上に載置されるとともにこのカップ1の径に応じてカップフラッパ17が開閉動作しカップ1を支え、かつカップを受け取ってスプリングの付勢力によりカップを保持するものとなっている。
【0047】
受け台18には、カム23を介してモータ24が連結されている。この受け台18は、カム23の回転により上下方向に移動し、かつカップサイズに応じて上下方向の停止位置が決定される。
【0048】
又、このカップ搬送装置14には、光センサ25が取り付けられている。この光センサ25は、待機位置を検知するためのもので、この光センサ25を動作させる各検知用金具26が図2及び図3に示すように待機位置に対応するY軸の可動レール13上に取り付けられている。
【0049】
又、カップ搬送装置14は、X軸及びY軸可動レール12a、12b、13の各駆動モータ15、16に連結された各エンコーダから出力されるパルス信号を計数し、この計数値が各停止位置、例えばカップ受取位置、原料受取位置、湯投入位置、撹拌位置に応じたパルス数に達すると停止制御するようになっている。
【0050】
このカップ搬送装置14は、各可動レール12a、12b、13上を移動するが、このカップ搬送装置14の移動経路上には、図1に示すようにカップ供給装置30のカップ供給口、インスタントコーヒの粉末原料を収納し供給する原料供給装置31の原料供給口31a、クリームパウダ等の添加物を収納し供給する添加物供給装置32、33の供給口32a、33a、さらには湯供給装置34の給湯口34a、冷水供給装置35の供給口35a、そして撹拌装置36が設けられている。
【0051】
なお、原料供給装置31の原料供給口31a、クリームパウダ等の添加物を収納し供給する添加物供給装置32、33の供給口32a、33aは、それぞれ伸縮自在に構成され、例えばカップ1内に原料を投入するときに伸びてカップ1の開口に近付くものとなっている。
【0052】
撹拌装置36は、図5に示すようにインペラミキシングモータ37を備え、このモータ37の回転軸にインペラシャフト38を介してインペラ39を連結している。
【0053】
又、インペラ上下モータ40が備えられ、このモータ40の回転軸とこのモータ40の下方に設けられたプーリ41との間にベルト42が掛けられている。
このベルト42には、インペラミキシングモータ37が取り付けられ、インペラ39を昇降させるものとなっている。
【0054】
インペラ上下モータ40の回転軸には、インペラ上下エンコーダ44が取り付けられ、インペラ上下モータ40の回転に応じたパルス信号を出力するものとなっている。
【0055】
又、インペラ待機センサ43が、インペラ39の待機位置に対応した位置に配置されている。
自動販売機本体の前面には、図2に示すカップステーション50が設けられている。
【0056】
図6はかかるカップステーション50の構成図であり、同図(a) は上方から見た構成図、同図(b) は販売口扉51の開閉機構を示す図である。
カップステーション50の前面には、販売口扉51が開閉自在に設けられ、裏面にはカップ搬送装置14により搬送されたカップ1をカップステーション内部に挿入するためのカップ挿入口52が形成されている。
【0057】
このカップ挿入口52は、その外形寸法がカップ搬送装置14の外形寸法よりも小さく形成されている。
このカップステーション50の両側には、カップ1の有無の検知、及び外部からの物体の侵入を検知するカップ検知センサ53の投光器53a及び受光器53bが対向配置されている。
【0058】
次に販売口扉51の開閉機構について説明する。
販売口扉51には、販売口ロック54が取付けられ、かつ販売口扉51が閉じられていることを検知する閉止検知センサ55が設けられている。
【0059】
又、駆動モータ56の回転軸にクラッチ57、各減速ギヤ58、59を介して扉押しアーム60が連結されている。
この扉押しアーム60は、矢印(イ)方向に回動するもので、この回動により販売口扉51を押して開放するものとなっている。又、この扉押しアーム60が所定角度だけ回動すると動作する静止位置スイッチ61が配置されている。この静止位置スイッチ61が動作すると、駆動モータ56の駆動が停止するものとなっている。
【0060】
なお、販売口扉51は、ばねにより扉閉じ方向に付勢されており、扉押しアーム60の進退に追随して開閉するものとなっている。
マイクロコンピュータ70は、左側自動販売系10と右側自動販売系11とを並列して動作制御する機能を有している。
【0061】
左側自動販売系10に対して販売機制御装置70は、各可動レール12a、12b、13のX軸及びY軸駆動モータ15、16、カップ搬送装置14、カップ供給装置30、原料供給装置31、各添加物供給装置32、33、さらには湯供給装置34、冷水供給装置35、撹拌装置36の各販売装置をそれぞれ動作制御する機能を有している。
【0062】
このマイクロコンピュータ70は、動作制御する各機能として図1に示すように移動制御手段71、販売動作制御手段72、販売口扉制御手段73及びインペラ位置決め手段74を備えている。
【0063】
移動制御手段71は、各可動レール12a、12b、13のX軸及びY軸駆動モータ15、16を駆動制御してカップ搬送装置14を各可動レール12a、12b、13上に移動し、かつカップ搬送装置14をカップ供給装置30のカップ供給口、原料供給装置31の原料供給口31a、添加物供給装置32、33の各供給口32a、33a、さらには湯供給装置34の給湯口34a、冷水供給装置35の供給口35a、撹拌装置36の各下方位置、そしてカップステーション50内に順次停止させる機能を有している。
【0064】
この移動制御手段71は、待機位置に対するカップ搬送装置14の停止は、カップ搬送装置14に取り付けられた光センサ25が待機位置に設けられた各検知用金具27を検知したときに行う機能を有している。
【0065】
この移動制御手段71は、カップ供給装置30のカップ供給口、原料供給装置31の原料供給口31a、添加物供給装置32、33の各供給口32a、33a、さらには湯供給装置34の給湯口34a、冷水供給装置35の供給口35a、カップステーション50内への各停止は、各可動レール12a、12b、13を動作させる各駆動モータ15、16に取り付けられた各エンコーダから出力されるパルス信号を計数することにより行う機能を有している。
【0066】
販売動作制御手段72は、カップ搬送装置14を移動制御手段71により各装置、例えば原料供給装置31の原料供給口31aの下方に移動して停止する場合、これら原料供給装置31などの各動作と干渉しない停止直前からこれら原料供給装置31等の動作を開始する機能を有している。
【0067】
販売口扉制御手段73は、待機中及び飲料水を製造する販売動作中に販売口扉51の開閉を販売口ロック54により拘束し、かつ販売動作が完了後に販売口ロック54を解除するとともに駆動モータ56を駆動して販売口扉51を開放し、カップ1が取り去られたことをカップ検知センサ53により検知されると再び販売口扉51を閉止する機能を有している。
【0068】
インペラ位置決め手段74は、撹拌装置36のインペラ39を待機位置から下降させてカップ搬送装置14の受け台18面に当接させ、このときの下降距離から撹拌位置を得るための所定距離だけ差し引いた距離を、撹拌動作時においてインペラ39を待機位置から撹拌位置に下降させる距離として設定する機能を有している。
【0069】
このインペラ位置決め手段74は、販売指示のないときに、インペラ39を待機位置から撹拌位置に下降させるときの距離を設定又は補正する機能を有している。
【0070】
なお、このインペラ39の撹拌位置までの下降距離は、各種飲料水ごとに設定される。
一方、右側自動販売系11は、左側自動販売系10とほぼ同一構成で各装置が対称的に配置されている。
【0071】
図7は右側自動販売系11の外観図である。この右側自動販売系11の構成について簡単に説明すると、右側自動販売系11には、X軸の前可動レール80a、後可動レール80b及びY軸の可動レール81が設けられている。
【0072】
これら可動レール80a、80b、81上には、カップ搬送装置82が可動自在に設けられている。
このうちX軸の可動レール80aの端部には図示しないがエンコーダが取り付けられたX軸駆動モータが設けられ、Y軸の可動レール81の端部にはエンコーダが取り付けられたY軸駆動モータが設けられている。
【0073】
カップ搬送装置82は、カップ1の保持機構してカップフラッパ83及び受け台84を備えている。このカップ搬送装置82は、図4に示す左側自動販売系10のカップ搬送装置14と同一構成となっている。
【0074】
このカップ搬送装置82は、各可動レール80a、80b、81上を移動するが、このカップ搬送装置82の移動経路の上方には、図1に示すようにカップ供給装置90のカップ供給口90a、レギュラーコーヒの原料を製造して供給する原料供給装置91のブロワー99から導出された抽出ノズル91a、クリームパウダ等の添加物を収納し供給する添加物供給装置92〜94の各供給口92a〜94a、さらには湯供給装置34の給湯口34b、冷水供給装置35の供給口35b、撹拌装置95が設けられている。
【0075】
なお、原料供給装置91は、図示しないミルからブロワー99に抽出された原料液を抽出ノズル91aに送るものとなっている。
撹拌装置95は、左側自動販売系10の撹拌装置36と同一構成であり、インペラミキシングモータの回転軸にインペラシャフト100を介してインペラ101を連結している。又、このインペラ101は、インペラ上下モータの駆動により昇降するものとなっている。
【0076】
自動販売機本体の前面には、カップステーション102が設けられている。このカップステーション102の前面には、販売口扉が開閉自在に設けられ、裏面にはカップ搬送装置82により搬送されたカップ1をカップステーション内部に挿入するためのカップ挿入口103が形成されている。このカップ挿入口103は、その外形寸法がカップ搬送装置82の外形寸法よりも小さく形成されている。
【0077】
上記マイクロコンピュータ70は、左側自動販売系10に対して、可動レール80a、80b、81の各駆動モータ、カップ搬送装置82、カップ供給装置90、原料供給装置91、各添加物供給装置92〜94、さらには湯供給装置34、冷水供給装置35、撹拌装置95をそれぞれ動作制御する機能を有している。
【0078】
又、マイクロコンピュータ70は、左側自動販売系10に対する動作制御の各機能と同様に右側自動販売系11に対しても移動制御手段、販売動作制御手段、販売口扉制御手段及びインペラ位置決め手段を備えている。
【0079】
次に上記の如く構成された自動販売機の作用について説明する。
左側自動販売系10の作用について説明すると、カップ搬送装置14は、図8に示すようにカップステーション50側の待機位置で待機している。
【0080】
すなわち、コインが投入されると、マイクロコンピュータ70の移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13の各駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を所定のP点に移動させる。
【0081】
なお、コインの投入の後、取り消しの指示が入ると、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13のX軸及びY軸駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を再び待機位置に戻す。
【0082】
コイン投入の後、例えばインスタントコーヒのセレクションスイッチが操作されると、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13の各駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14をP点からカップ供給装置30のカップ供給口の下方、すなわちカップ投入位置に向けて移動させる。
【0083】
このとき移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13のX軸及びY軸駆動モータ15、16に取り付けられているエンコーダから出力されるパルス信号を計数し、この計数値からカップ受取位置を判断して位置決めして停止する。
【0084】
又、移動制御手段71は、これら駆動モータ15、16の駆動をPWM制御により駆動する。
このようにしてカップ搬送装置14がカップ受取位置に到達すると、マイクロコンピュータ70は、カップ供給装置30を動作し、カップ1を投下する。
【0085】
このカップ1は、カップ搬送装置14のカップフラッパ17に入り、このカップフラッパ17及び受け台18により保持される。
このときカップ搬送装置14のカップフラッパ17は、カップの大きさに応じた角度で開いており、カップを受け取った後、スプリングの付勢力によりカップを保持する。
【0086】
続いて、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13のX軸及びY軸駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14をカップ受取位置から原料供給装置31の原料供給口31aの下方、すなわち原料受取位置に向けて移動させて停止制御する。
【0087】
この原料供給口31aの下方に到達すると、マイクロコンピュータ70は、原料供給装置31を動作させ、インスタントコーヒの粉末原料を原料供給口31aからカップ1内に投入させる。
【0088】
続いて、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13の各駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を原料供給口31aから各添加物供給装置32、33の各供給口32a、33aの下方に向けて移動させ、これら供給口32a、33aの下方で順次停止制御する。
【0089】
なお、クリームパウダーやシロップなどの添加物の指示がなければ、これら供給口32a、33aの下方で停止しないで撹拌装置36の下方に移動する。
これら添加物供給装置32、33の各供給口32a、33aの下方でカップ搬送装置14がそれぞれ停止し、各添加物がカップ1内に投入されると、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13の各駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を湯供給装置34の給湯口34a及び撹拌装置36の下方、すなわち湯投入・撹拌位置に向けて移動させて停止制御する。
【0090】
このようにカップ搬送装置14が移動制御され、撹拌装置36の下方に到達すると、マイクロコンピュータ70は、湯供給装置34及び撹拌装置36を動作させ、カップ1内に湯を投入し、かつこのカップ1内の粉末原料、添加物及び湯を撹拌混合する。
【0091】
この撹拌装置36は、インペラ39をマイクロコンピュータ70のインペラ位置決め手段74に設定されている撹拌位置への降下距離に従って図5に示すインペラ上下モータ40が駆動する。
【0092】
このインペラ上下モータ40の駆動によりベルト42が動作し、これに応動してインペラミキシングモータ37、インペラシャフト38及びインペラ39が下降し、このうちインペラ39がカップ1内に浸入する。
【0093】
そうして、インペラ39のカップ底からの高さが設定された撹拌位置に達すると、インペラミキシングモータ37が駆動する。
このインペラミキシングモータ37の駆動に応動してインペラ39は回転し、カップ1内の原料、湯などは撹拌混合され、飲料水として製造される。
【0094】
ところで、カップ搬送装置14は、上記の如くカップ受取位置、原料受取位置、添加物受取位置、湯投入・撹拌位置に順次停止されるが、このときのカップ供給装置30、原料供給装置31、各添加物供給装置32、33、湯供給装置34、撹拌装置36は、図9に示すようにカップ搬送装置14が各停止位置で完全に停止する直前、すなわちこれら装置の動作と干渉しない時間αだけ前の停止直前からこれら装置の動作を開始する。
【0095】
この動作ついて原料供給装置31を例にして説明すると、マイクロコンピュータ70の販売動作制御手段72は、図10に示す販売動作フローチャートに従い、ステップ#1においてX軸及びY軸の各可動レール12a、12b及び13のX軸及びY軸駆動モータ15、16を駆動する。
【0096】
これらX軸及びY軸駆動モータ15、16の駆動によりカップ搬送装置14は、カップ供給装置30の下方から原料供給装置31の原料供給口31aの下方に向けて移動する。
【0097】
このときX軸及びY軸駆動モータ15、16に取り付けられた各エンコーダは、各駆動モータ15、16の回転に応じたパルス信号を出力するので、販売動作制御手段72は、ステップ#2においてこれらパルス信号を読み取り、その計数値を求める。
【0098】
又、カップ搬送装置14は、移動制御手段71により図11に示すような台形の速度制御が行われ、始動時に移動速度を加速し、所定の速度に達すると、その速度一定で移動し、この後に目標位置に近付くと減速して停止するものとなっている。
【0099】
そこで、移動制御手段71は、カップ搬送装置14が目標位置に近付いて減速しているとき、ステップ#3において原料供給装置31の動作と干渉しない時間αだけ前、つまりカップ搬送装置14の速度制御において60%から80%のブレーキに移行したかを判断する。
【0100】
この判断の結果、速度制御において例えば、60%から80%のブレーキに移行していれば、移動制御手段71は、ステップ#4において原料供給装置31の原料供給動作を開始させる。
【0101】
この後、原料供給装置31による原料供給動作に対する設定された時間が経過すると、移動制御手段71は、ステップ#5からステップ#6に移り、再びX軸及びY軸の各可動レール12a、12b及び13の各駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を次の添加物供給装置32の下方に移動させる。
【0102】
このような動作は、原料供給装置31に対してに限らず、図9に示すようにカップ供給装置30、添加物供給装置32、33、湯供給装置34、撹拌装置36に対しても行われ、カップ搬送装置14の速度制御において60%から80%のブレーキに移行したときから、カップ供給装置30、添加物供給装置32、33、湯供給装置34及び撹拌装置36の各動作が開始される。
【0103】
上記の通りカップ1内で撹拌混合されて飲料水が製造されると、移動制御手段71は、各可動レール12a、12b及び13のX軸及びY軸駆動モータ15、16を駆動し、カップ搬送装置14を撹拌混合位置からカップステーション50に向けて移動させ、このカップステーション50内にカップ1が入ったところで停止制御する。
【0104】
このカップステーション50は、図6に示すように待機中及び販売動作中に販売ロック54により販売口扉51がロックされて開かない。
カップ搬送装置14の搬送によりカップ1がカップステーション50内に到着し、カップ検知センサ53によりカップ1が検知されると、販売口ロック54によるロックが解除され、販売口扉51の開閉機構が動作する。
【0105】
なお、カップ搬送装置14が搬送してX軸及びY軸の各駆動モータ15、16に取れ付けられた各エンコーダのパルス計数値がカップステーション位置に対応するパルス数となり、かつカップ検知センサ53によりカップ1が検知されたことのアンドで販売口扉51のロックが解除される。
【0106】
なお、カップ搬送装置14がカップステーション50内に到着すると、受け台18は下降する。
すなわち、駆動モータ56が駆動すると、これがクラッチ57、各減速ギヤ58、59を介して扉押しアーム60に伝達し、この扉押しアーム60は回転し、販売口扉51を押して開放する。そして、扉押しアーム60と同軸に設けられたカムにより停止位置スイッチ61が作動すると、駆動モータ56は停止する。
【0107】
ここで、カップ1が顧客によりカップステーション50から取り出されると、カップ検知センサ53はカップ無し検知する。このカップ無し検知により一定時間後、駆動モータ56は逆回転し、扉押しアーム60は引っ込むようになり、停止位置スイッチ61が作動すると駆動モータ56の駆動は停止する。
【0108】
従って、カップ1がカップステーション50から取り出されない限り、カップステーション50のカップ挿入口52は、カップ搬送装置14により閉鎖された状態が続き、販売口扉51を通して自動販売機内部を悪戯することは不可能となる。
【0109】
この後、販売口扉51は、バネの付勢力により扉閉じ方向に回転し、この販売口扉51が閉じて閉止位置センサ55により検知されると、再び販売口ロック54によりロックされ待機状態となる。
【0110】
ところで、撹拌装置36により撹拌混合する場合、インペラ2の撹拌位置は、設計値と一致するように自動販売機の組み立て時及び修理時において調整されるが、経年変化によりメカニズムに歪みが発生してインペラ2の撹拌位置がずれることがある。このため、インペラ2の撹拌位置の補正が行われる。
【0111】
マイロクコンピュータ70のインペラ位置決め手段74は、インペラ上下モータ40を駆動してインペラ39を上昇させ、待機位置に停止させる。
この後、インペラ位置決め手段74は、図12に示すインペラ位置補正フローチャートに従い、ステップ#10においてインペラ上下エンコーダ44のカウンタをリセットし、続いてステップ#11においてインペラ上下モータ40をPWM制御の低出力(約10%)で駆動し、図13に示すようにインペラ39を下降させる。
【0112】
このようにインペラ39が下降すると、インペラ位置決め手段74は、インペラ上下エンコーダ44から出力されるパルス信号をカウントし、かつステップ#12においてインペラ39がカップ搬送装置14の受け台18面に当接し、インペラ上下モータ40がロックしてインペラ上下エンコーダ44のパルス信号出力が停止したかを判断する。
【0113】
そこで、インペラ位置決め手段74は、インペラ上下エンコーダ44から出力されるパルス信号が一定時間途絶えれば、インペラ39が受け台18に当接したと判断し、ステップ#13においてインペラ上下モータ40を停止する。
【0114】
次にインペラ位置決め手段74は、ステップ#14においてインペラ上下エンコーダ44から出力されたパルス信号の計数値を読取り、この計数値をインペラ39の待機位置から受け台18の位置までの距離とする。
【0115】
次にインペラ位置決め手段74は、インペラ39の待機位置から受け台18面の位置までの距離から所定の距離、すなわち受け台18から撹拌位置までの距離を差し引き、この算出された距離を、撹拌動作時においてインペラ39を待機位置から撹拌位置に下降させる距離として設定する。
【0116】
一方、右側自動販売系11においても左側自動販売系10と同様の販売動作が行われるが、ここではその動作説明を省略する。
このように上記一実施の形態においては、カップ搬送装置14がX軸及びY軸の各可動レール12a、12b及び13の同一平面上を移動し、カップ1内への原料や湯の投入、撹拌混合を行い、さらにカップステーション50の販売口から販売するようにしたので、カップ1を販売口に搬送するために昇降動作することなく、飲料水の販売時間を短縮できる。
【0117】
又、販売動作において、カップ搬送装置14をカップ供給装置30や原料供給装置31、撹拌装置36に移動するときも、そのカップ受取位置や原料受取位置、湯投下・撹拌位置に到達して停止するα時間直前からカップ供給装置30や原料供給装置31、撹拌装置36の各販売装置を動作開始させるので、この各α時間帯においてカップ搬送装置14と各販売装置との各動作が重複して行われ、これらα時間の加算分だけ飲料水の販売時間を短縮できる。
【0118】
そして、カップ搬送装置14と各販売装置との各動作が重複する時間αは、各装置の動作と干渉しない時間なので、これら装置を破損等することはない。
一方、カップステーション50のカップ挿入口52は、カップ搬送装置14の外形寸法よりも小さな外形寸法に形成されているので、カップステーション50内に飲料水入りのカップ1が入って顧客に取り出せる状態に、カップ挿入口52はカップ搬送装置14により閉ざされ、自動販売機本体の内部に他のもの、例えば手などを故意に入れることができない。
【0119】
そのうえ、販売口扉51は、販売動作中に開閉を拘束し、かつカップ1が取り去られたらをロックされるので、販売動作中に故意に他の物体や手など入れることができない。
【0120】
さらに、インペラ39の撹拌位置を補正する機能を備えたので、常にインペラ39の撹拌位置を設計値に対応する位置で撹拌動作できる。そして、このインペラ39の撹拌位置は、経年変化によりメカニズムに歪みが発生してずれることがあるが、このようなインペラ39の撹拌位置ずれを自動的に補正でき、撹拌混合時に飲料水がカップ1から零れ出るようなことなく、品位の高い飲料水を製造できる。
【0121】
なお、インペラ39の撹拌位置ずれの自動補正は、一定期間毎に行ったり、又は販売指示のないときに行うことができる。
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。
【0122】
例えば、カップ搬送装置14におけるカップ1の保持機構において、カップをカップステーション50内に搬送したとき、カップフラッパ17を自動的に開き、顧客が手でカップフラッパ17を押し開ける操作無しにカップ1を容易に取り出せるようにしてもよい。
【0123】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、飲料水の販売動作を短縮してサービス向上を図ることができるカップ混合式自動販売機を提供できる。
又、本発明によれば、カップ内に原料や湯などを投入して撹拌混合する販売動作の時間を短縮して、飲料水の販売までの時間を短縮できるカップ混合式自動販売機を提供できる。
【0124】
又、本発明によれば、飲料水の販売動作を短縮でき、かつインペラの撹拌位置ずれの補正を自動的にでき、インペラの位置精度を高くして品質の高い飲料水を販売してサービス向上を図ることができるカップ混合式自動販売機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカップ混合式自動販売機の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】左側販売系の外観図。
【図3】X軸及びY軸の各可動レールの構成図。
【図4】カップ搬送装置の構成図。
【図5】撹拌装置の構成図。
【図6】カップステーションの構成図。
【図7】右側販売系の外観図。
【図8】カップ搬送装置の各停止位置を示す図。
【図9】各販売装置の動作タイミングを示す図。
【図10】販売動作フローチャート
【図11】カップ搬送装置に対する速度制御及びこの速度制御による移動量を示す図。
【図12】インペラ位置補正フローチャート。
【図13】インペラ位置補正時のインペラの下降を示す図。
【図14】販売動作における各装置の動作タイミングを示す図。
【図15】インペラによる撹拌位置を示す図。
【符号の説明】
1…カップ、10…左側自動販売系、11…右側自動販売系、12a,12b,13…可動レール、14…カップ搬送装置、17…カップフラッパ、18…受け台、30…カップ供給装置、31…原料供給装置、32,33…添加物供給装置、34…湯供給装置、35…冷水供給装置、36…撹拌装置、37…インペラミキシングモータ、39…インペラ、40…インペラ上下モータ、50…カップステーション、51…販売口扉、52…カップ挿入口、70…マイクロコンピュータ、71…移動制御手段、72…販売動作制御手段、73…販売口扉制御手段、74…インペラ位置決め手段。
Claims (5)
- カップ内に少なくとも原料及び湯を投入し、前記カップ内で撹拌混合して飲料水を製造し、この飲料水の入った前記カップを販売口扉を有するカップステーションから販売するカップ混合式自動販売機において、
互いに直交する2軸の可動レールと、
前記カップの保持機構を備え、前記各可動レール上に可動自在に設けられたカップ搬送装置と、
このカップ搬送装置の移動経路の上方に配置された少なくともカップ供給装置のカップ供給口、原料供給装置の原料供給口、湯供給装置の給湯口、冷水供給装置の供給口、撹拌装置のインペラによる前記原料及び前記湯を投入する各位置、前記カップ内を撹拌混合する位置、さらに前記カップステーション内に、前記カップ搬送装置を前記各可動レール上に移動制御し、順次停止制御する移動制御手段とを備え、
前記カップステーションは、自動販売機本体の前面に設けられた販売口扉と、
前記カップ搬送装置の外形寸法よりも小さな外形寸法に形成され、前記カップ搬送装置により保持された前記カップをカップステーション内部に挿入するためのカップ挿入口と、
を備えたことを特徴とするカップ混合式自動販売機。 - 前記カップステーションは、前記カップ内に少なくとも前記原料及び前記湯を投入して撹拌混合し飲料水を製造する販売動作中に販売口扉の開閉を拘束し、かつ前記販売動作が完了後に前記販売口扉を解放し、前記カップが取り去られたら前記販売口扉を閉止する販売口扉制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のカップ混合式自動販売機。
- 前記カップステーションは、前記カップの有無を検知してカップを保持するカップフラッパーを開閉し、及び外部からの物体の侵入を検知するカップ検知センサを備えたことを特徴とする請求項1記載のカップ混合式自動販売機。
- 前記カップ搬送装置を少なくとも前記カップ内に前記原料及び前記湯を投入する各位置、前記カップ内を撹拌混合する位置、及び前記カップステーション内に停止する場合、前記カップがカップ供給装置、原料供給装置、湯供給装置、冷水供給装置、撹拌装置の各動作と干渉しない停止直前から動作を開始する販売動作制御手段を付加したことを特徴とする請求項1記載のカップ混合式自動販売機。
- 前記カップ内を撹拌するためのインペラと、
このインペラを回転駆動するモータと、
前記インペラを昇降させるインペラ昇降機構と、
前記インペラを待機位置から下降させて前記カップの保持台に当接したときの下降距離から撹拌位置を得るための所定距離だけ差し引いた距離を、撹拌動作時における前記インペラを撹拌位置に下降させる距離として設定するインペラ位置決め手段と、
を付加したことを特徴とする請求項1記載のカップ混合式自動販売機。
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JP25058095A JP3571822B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | カップ混合式自動販売機 |
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JP25058095A Expired - Lifetime JP3571822B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | カップ混合式自動販売機 |
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-
1995
- 1995-09-28 JP JP25058095A patent/JP3571822B2/ja not_active Expired - Lifetime
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