JP2004038824A - カップ式自動販売機の飲料調理方法および飲料調理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カップCに供給した原料と希釈液を攪拌する羽根車61を有する攪拌装置6と、カップCに供給した原料と希釈液を攪拌装置6の羽根車61で攪拌するとき、羽根車61をカップCに供給した原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、羽根車61を第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた飲料液の液面で攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序でカップCに供給した原料と希釈液を攪拌装置6の羽根車61で攪拌してカップ飲料を調理するように制御する制御部100と、を備えた。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップに原料と湯または水等の希釈液とを供給して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カップに供給した原料と湯または水等の希釈液とからなる飲料を攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機が知られている。この飲料調理方法では、先ずカップに粉末原料を供給し、次に湯を供給するとともに攪拌装置の羽根車を挿入し、次いで羽根車を回転し始め、さらに羽根車をカップの底近くまで降下して所定の時間攪拌を行い、攪拌が完了すると羽根車を元の位置まで上昇させて飲料の調理を終了するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、飲料の嗜好が多様化し、表面にフォーミングクリームを浮かせたカプチーノ等のフォーミング飲料が好まれるようになっている。このようなフォーミング飲料を調理するには、先ず、フォーミングクリーム用の粉末原料と湯を供給したカップに攪拌装置のフォーミング用羽根車を挿入、攪拌してフォーミングクリームを調理する。次いで、このフォーミングクリームの表面から飲料液を注入して、飲料液表面にフォーミングクリームを浮かせたフォーミング飲料とする。
【0004】
しかしながら、このように、先ずカップにフォーミングクリーム用の粉末原料と湯を供給し、次に攪拌装置のフォーミング用羽根車を挿入攪拌して調理したフォーミングクリームの表面から飲料液を注入して飲料液表面にフォーミングクリームを浮かせるフォーミング飲料の調理方法では、フォーミングクリーム用の粉末原料を収容するための粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車等を新たに設ける必要が生じる。
【0005】
また、フォーミングクリームの表面から注入する飲料液を調理するための飲料液調理装置も必要になる。
このように、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等をカップ式自動販売機に新たに設けると、カップ式自動販売機本体の大きさが大きくなる、コストが高くなる、等の問題がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、カップ内に原料と湯または水等の希釈液とを供給して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機に関し、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等を新たに設けることなく、カップ内に供給した原料と希釈液とからフォーミング飲料を調理することのできるカップ式自動販売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、カップに供給した原料と希釈液を羽根車を有する攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、羽根車を、カップに供給した原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、羽根車を、第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた位置で飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序で、カップに供給した原料と希釈液を攪拌装置の羽根車で攪拌してカップ飲料を調理するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2にかかる発明は、カップに供給した原料と希釈液を調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、カップに供給した原料と希釈液を攪拌する羽根車を有する攪拌装置と、カップに供給した原料と希釈液を攪拌装置の羽根車で攪拌するとき、羽根車をカップに供給した原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、羽根車を第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた位置で飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序でカップに供給した原料と希釈液を攪拌装置の羽根車で攪拌してカップ飲料を調理するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3にかかる発明は、飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップの羽根車の攪拌位置を、飲料液の液面としたことを特徴とするものである。
請求項4にかかる発明は、羽根車を飲料液の液面で攪拌することにより、飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液を形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5にかかる発明は、飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップの羽根車の攪拌時間を制御手段が変えられるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は、本発明のカップ式自動販売機における実施の形態として、コーヒー飲料やフォーミング飲料を調理する調理部を示す構成図である。調理部1は、水平方向に延びる搬送装置2と、カップCを供給するカップ供給装置3と、カップCにコーヒー、ココア、クリーム、及び砂糖等の粉末原料を供給するキャニスタ4と、カップCに湯を供給する湯タンク5と、粉末原料と湯(希釈液)とを攪拌(調理)する攪拌装置6と、から構成されている。
【0012】
搬送装置2は、左右方向(図1に対し)水平に直線的に延びる支持フレーム22と、支持フレーム22の両端部にそれぞれ回転自在に軸支された駆動プーリ23および従動プーリ24と、両プーリ間に掛け渡した無端の搬送ベルト25と、駆動プーリ23を作動させる搬送モータ26と、支持フレーム22と平行して設けたサブフレーム27と、で構成する主搬送部21と、一端を搬送ベルト25に固定し、他端をサブフレーム27上に載置した、同じく、両端部にそれぞれ回転自在に軸支された駆動プーリ29および従動プーリ30を設けた支持フレーム31と、両プーリ間に掛け渡した無端の搬送ベルト32と、駆動プーリ29を作動させる搬送モータ33と、搬送ベルト25の作動に伴って支持フレーム31が支持フレーム22面上を転動するように設けたローラ34と、サブフレーム27面上を転動するように設けたローラ35と、で構成するカップ把持装置搬送部28と、カップ把持装置搬送部28の搬送ベルト32に固定されたカップ把持装置36と、で構成されている。
【0013】
カップ把持装置搬送部28は、搬送ベルト25が作動すると、ローラ34が支持フレーム22、ローラ35がサブフレーム27それぞれの面上を転動して、カップ把持装置搬送部28は左右方向に円滑に移動される。カップ把持装置36は、搬送ベルト32の所定の部位に固定され、この固定部位にはローラ37が取り付けられている。搬送ベルト32が作動すると、ローラ37が支持フレーム31面上を転動して、カップ把持装置36は前後方向(図1に対し)に円滑に移動される。カップ把持装置搬送部28は、制御部(図示せず)からの信号で動作する搬送モータ26の働きにより左右方向に移動することができ、また、カップ把持装置搬送部28の搬送ベルト32に固定されたカップ把持装置36も制御部からの信号で動作する搬送モータ33の働きにより前後方向に移動することができる。その結果、カップ把持装置36は、制御部からの信号で、前後左右方向へ自在に移動することができる。
【0014】
また、カップ把持装置36には、カップ供給装置3から供給されたカップCを受けるカップ受台38と、カップC胴部を把持するカップ把持アーム39と、が突設されており、カップ受台38は図示しないカップ受台移動機構により、カップCのサイズ(大、中、小)に対応させてカップ高さ方向に移動させることができる。また、カップ把持アーム39は図示しないアーム開閉機構によりアームを開閉し、カップCのサイズ(大、中、小)に対応させたアーム間隔にすることができ、カップ受台38で受けたカップCがカップ把持アーム39で把持されるようになっている。
【0015】
カップ供給装置3は、大、中、小3種類のカップCを多数収容していて、図示しないカップ搬出装置を下部に備えている。販売指示に基づいて、カップ供給装置3から大、中、小何れかのカップCが1個ずつカップ搬出装置から搬出され、カップ把持装置36に受け渡されるようになっている。
キャニスタ4のそれぞれのコーヒーキャニスタ4a、ココアキャニスタ4b、クリームキャニスタ4c、および砂糖キャニスタ4dは、それぞれ粉末原料としてのコーヒー、ココア、クリーム、および砂糖を収容しておくとともに、下部に設けた供給機構41により所定量の各粉末原料を供給する。各供給機構41の下側には、粉末原料を一時保留するシャッター(図示せず)を内設している粉末原料シュータ42が設けられていて、供給機構41を介して各キャニスタ4a、4b、4c、4dから供給されてシャッターで一時保留されていた粉末原料は各粉末原料シュータ42と対向する位置に搬送されてきたカップCに供給される。
【0016】
湯タンク5は、内部に図示しないヒータを備え、湯タンク上部から湯をカップCに供給するものであり、給湯口51に給湯電磁弁52と、給湯電磁弁52に連通する給湯管53と、を備えている。販売指示により、給湯電磁弁52がオン(開放)されると、給湯管53を介して搬送されてきたカップCに湯が供給される。
【0017】
図2は、本発明のカップ式自動販売機の攪拌装置6を示し、カップC内の粉末原料と希釈液とからなる飲料を攪拌する羽根車61と、羽根車61を回転駆動する攪拌モータ63と、羽根車61を下端に、そして、攪拌モータ63を上端に取り付け、攪拌モータ63の回転力を羽根車61に伝える回転軸62と、攪拌モータ63を取り付けた昇降ベース64と、昇降ベース64にはラック65と、を設けている。ケース66には昇降ベース64の昇降を案内する複数のガイドシャフト67が、昇降ベース64に設けたガイド穴64aを貫通して設けられ、ケース66に取り付けられた、昇降モータ68の回転数を変換する回転数変換部68aの出力軸に取り付けた平歯車69が昇降ベース64に取り付けられたラック65と噛み合っている。
【0018】
昇降モータ68の制御回転により、平歯車69を右回転(図2右方向から見て)させると、平歯車69と噛み合っているラック65が降下し、ガイドシャフト67に沿って昇降ベース64とともに羽根車61が降下する。また、平歯車69を左回転(図2右方向から見て)させると羽根車61が上昇する。羽根車61は、攪拌モータ63の制御回転により回転し、カップC内の粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌する。
【0019】
制御部100(後述する)は、カップCの大きさや飲料の種類、量に対応させた移動量(ステップ数)羽根車61を降下、上昇させ、また、攪拌させる。すなわち、制御部100には、カップCの大きさや飲料の種類、量に対応して、羽根車61の上下の移動量と移動のタイミング、攪拌(回転)時間等が設定されており、昇降モータ68に内蔵しているエンコーダからの回転数信号を制御部100が受け、昇降モータ68が所定のステップ数回転され、回転数変換部68a、平歯車69、ラック65、昇降ベース64、攪拌モータ63、回転軸62を介して羽根車61を、カップCの所定の深さまで降下、上昇させる。また、攪拌モータ63を所定時間回転させる。これにより、カップCの大小や飲料の種類、量に対応させた最も適切な攪拌位置と攪拌時間で羽根車61を回転させて飲料を調理することができるようになる。
【0020】
図3は、本発明のカップ式自動販売機の制御ブロック図を示し、カップ式自動販売機の前面パネル(図示せず)に設けた、カップ飲料の種類を選択するための飲料選択ボタン80と、飲料選択ボタン80で選択されたカップ飲料を調理するための制御を行う制御部100(制御手段)と、制御部100からの信号を受けてカップCを搬送する搬送装置2と、同じく、カップCを供給するカップ供給装置3と、粉末原料を供給するキャニスタ4と、湯を供給する湯タンク5と、粉末原料と湯とを攪拌する攪拌装置6とを有する。飲料選択ボタン80にはそれぞれ販売される飲料の表示がされている。そして、飲料選択ボタン80が押されると、制御部100は、飲料選択ボタン80の表示に対応させて設定してあるカップC、および、粉末原料、湯を供給、搬送、攪拌する信号を出力する。制御部100が信号を出力すると、カップ供給装置3はカップCを供給し、搬送装置2はカップCを所定の位置に搬送し、キャニスタ4は所定量の各粉末原料を供給し、湯タンク5は一定量の湯を供給し、攪拌装置6は原料と湯を攪拌する。
【0021】
以上、本発明の、カップ内に原料と湯または水等の希釈液とを供給し、攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機の構成について説明したが、次に図4および図5を参照して、カップ飲料の調理方法についてココアフォーミング飲料の調理を例に詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例のカップ飲料調理方法の手順を説明する工程図である。かかる構成により、カップ式自動販売機内でカップCに原料と湯(希釈液)を供給し、攪拌装置で攪拌して調理したココアフォーミング飲料を販売するには、飲料選択ボタン80が押されると、先ず、カップ供給装置3からカップ把持装置36に供給されたカップCがカップ受台38とカップ把持アーム39で把持される。カップ把持装置36で把持されたカップCは、搬送モータ26と搬送モータ33の動作により適宜ステップ送りされて行き、ココアキャニスタ4bの位置まで搬送されると、図4(a)に示すように、ココアキャニスタ4bの粉末原料シュータ42からココア粉末(原料)の供給を受ける。カップCにココア粉末が供給されると、次に、図4(b)に示すように、攪拌装置6の位置に搬送される。ここで、カップCに給湯ノズル53から湯(希釈液)が供給されるとともに攪拌装置6が作動を開始する。先ず、平歯車69が右回転すると、ガイドシャフト67に沿って昇降ベース64とともに羽根車61が降下する。そして、図4(c)に示すように、所定の時間(例えば、3秒間)攪拌モータ63により羽根車61を回転させるとカップC内でココア粉末と湯が攪拌されることによる流れができ、それによりココア粉末と湯が完全に溶解したココア飲料液が調理される(第1ステップ)。ココア飲料液の調理が終了すると、平歯車69を左回転させて羽根車61が飲料液の液面に達するように上昇させる。次に、図4(d)に示すように、所定の時間(例えば、2秒間)羽根車61を飲料液の液面で回転させると、ココア飲料液の流れにより飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液となる(第2ステップ)。羽根車61を飲料液の液面で回転させて、気泡を有する混合液にした後、羽根車61を元の位置まで上昇させる。すると、混合液内部の気泡が上昇して、ココア飲料液の表面に気泡が浮いたフォーミング飲料が完成する。このようにして調理が完了したココアフォーミング飲料は、図示しない販売口に搬送され、購入客に受け取られ、販売動作が終了する。
【0022】
なお、ココアフォーミング飲料を調理する実施例で説明したが、それに限定されるものではなく、コーヒー粉末、クリーム粉末、砂糖粉末等の粉末原料と湯(希釈液)でカプチーノ等のフォーミング飲料を調理しても良く、また、シロップ等の液原料と希釈液でフォーミング飲料を調理することもできる。
また、飲料液の表面に気泡を浮かせたフォーミング飲料の調理に限定されるものではなく、飲料液の液面で回転させる羽根車61の回転時間を長くすることにより、飲料液全体に気泡を混合させたフォーミング飲料の調理に適用することができる。
【0023】
次に図5を参照して、上記の動作を経時的に説明する。図5は、本発明の実施例のココアフォーミング飲料の調理方法のタイミングチャートである。先ず、ココアキャニスタ4bの粉末原料シュータ42からココア粉末(原料)を供給する。次に、給湯電磁弁52を開いて湯(希釈液)を供給するとともに、羽根車61を降下する。次いで、羽根車61を降下させながら回転させてココア粉末と湯を攪拌する。そして、ココア粉末と湯の中で所定時間羽根車61を回転させた後に、羽根車61を回転させながら飲料液の液面に達するまで上昇させる。さらに、羽根車61で飲料液の液面を所定時間攪拌すると、飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液となる。飲料液内部に気泡を有する混合液とした後、羽根車61を元の位置まで上昇させる。
【0024】
なお、ホット飲料を調理する実施例で説明したが、本発明は、アイス飲料はもとより、他の原料と水または湯等の希釈液とからなるフォーミング飲料の調理に適用できることはいうまでもない。
以上説明したように、カップに供給した原料と希釈液を羽根車を有する攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、羽根車61を、カップCに供給した原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、羽根車61を、第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた飲料液の液面で攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序で、カップCに供給した原料と希釈液を攪拌装置6の羽根車61で攪拌してカップ飲料を調理するようにしたことにより、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等を新たに設けなくても、カップに供給した原料と希釈液とからフォーミング飲料を調理することが可能になる。
【0025】
カップに供給した原料と希釈液を調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、カップCに供給した原料と希釈液を攪拌する羽根車61を有する攪拌装置6と、カップCに供給した原料と希釈液を攪拌装置6の羽根車61で攪拌するとき、羽根車61をカップCに供給した原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、羽根車61を第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた飲料液の液面で攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序でカップCに供給した原料と希釈液を攪拌装置6の羽根車61で攪拌してカップ飲料を調理するように制御する制御部100と、を備えたことにより、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等を新たに設けなくとも、カップに供給した原料と希釈液とからフォーミング飲料を調理することができるので、カップ式自動販売機本体の大きさが大きくなる、コストが高くなる、等の問題を解消したカップ式自動販売機を提供することが可能になる。
【0026】
飲料液を攪拌する第2ステップの羽根車61の攪拌位置を、飲料液の液面としたことにより、飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液(フォーミング飲料)を調理することが可能になる。
羽根車61を飲料液の液面で回転、攪拌してカップ飲料を調理することにより、飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液を形成するようにしたことにより、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等を新たに設けなくても、カップに供給した原料と希釈液とからフォーミング飲料を調理することが可能になる。
【0027】
飲料液の液面で回転、攪拌してカップ飲料を調理する羽根車61の攪拌時間を制御部100が変えられるようにしたことにより、それぞれの飲料に最適なフォーミング状態とすることが可能になる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、フォーミングクリーム用粉末原料収容容器、フォーミング用羽根車、飲料液調理装置等を新たに設けなくとも、カップに供給した原料と希釈液とからフォーミング飲料を調理することができるので、カップ式自動販売機本体の大きさが大きくなる、コストが高くなる、等の問題を解消したカップ式自動販売機を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカップ式自動販売機を適用する調理部を示す構成図である。
【図2】本発明のカップ式自動販売機を適用する攪拌装置を示す構成図である。
【図3】本発明のカップ式自動販売機を適用する制御ブロック図である。
【図4】本発明のカップ式自動販売機を適用する実施例のカップ飲料調理方法の手順を説明する工程図である。
【図5】本発明のカップ式自動販売機を適用する実施例のカップ飲料調理方法のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 調理部
2 搬送装置
3 カップ供給装置
4 キャニスタ
4a コーヒーキャニスタ
4b ココアキャニスタ
4c クリームキャニスタ
4c 砂糖キャニスタ
5 湯タンク
6 攪拌装置
21 主搬送部
28 カップ把持装置搬送部
36 カップ把持装置
61 羽根車
80 飲料選択ボタン
100 制御部
C カップ
Claims (5)
- カップに供給した原料と希釈液を羽根車を有する攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、
前記羽根車を、前記カップに供給した前記原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、
前記羽根車を、前記第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた位置で前記飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、
の順序で、前記カップに供給した前記原料と希釈液を前記攪拌装置の羽根車で攪拌してカップ飲料を調理するようにしたことを特徴とするカップ式自動販売機の飲料調理方法。 - カップに供給した原料と希釈液を調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機において、
前記カップに供給した前記原料と希釈液を攪拌する羽根車を有する攪拌装置と、
前記カップに供給した前記原料と希釈液を前記攪拌装置の羽根車で攪拌するとき、前記羽根車を前記カップに供給した前記原料と希釈液に潜入させた位置で攪拌して飲料液を調理する第1ステップ、前記羽根車を前記第1ステップの攪拌位置から所定寸法上昇させた位置で前記飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップ、の順序で前記カップに供給した前記原料と希釈液を前記攪拌装置の羽根車で攪拌してカップ飲料を調理するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするカップ式自動販売機の飲料調理装置。 - 前記飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップの羽根車の攪拌位置を、前記飲料液の液面としたことを特徴とする請求項2記載のカップ式自動販売機の飲料調理装置。
- 前記羽根車を前記飲料液の液面で攪拌することにより、前記飲料液内部に空気を取り込んで、気泡を有する混合液を形成するようにしたことを特徴とする請求項2または3記載のカップ式自動販売機の飲料調理装置。
- 前記飲料液を攪拌してカップ飲料を調理する第2ステップの羽根車の攪拌時間を前記制御手段が変えられるようにしたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のカップ式自動販売機の飲料調理装置。
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Cited By (2)
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WO2016006736A1 (ko) * | 2014-07-10 | 2016-01-14 | 뉴퓨리텍 주식회사 | 멀티 키오스크 기반의 떡 자동판매기 |
JP2017202101A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-16 | 富士電機株式会社 | カップ式自動販売機およびカップ式自動販売機の攪拌具 |
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