JP3571612B2 - データ監視方法及び制御系ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばセンサの監視やアクチュエータの駆動制御を行う構内動作ネットワーク(LON)ノードと、このLONノードの集中監視を行うゲートウェイ(G/W)ノードとをLONで接続した制御系ネットワークシステムに係り、特にLONノード間で送受信されるネットワーク変数に付与されたセレクタIDに基づいて、G/Wノードが監視対象LONノードの監視対象ネットワーク変数を参照して監視を行うデータ監視方法及び制御系ネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用したOA(Office Automation )、FA(Factory Automation)の環境では、様々な種類の機器やソフトウェアの互換性を確保して運用することを目的とした標準規格が採用され、オープン化ネットワークが構築されている。この中で、LON(Local Operating Network )は、ビル設備制御(BA)の分野において標準化されたオープン化ネットワークとして利用されつつある。LONは、米国エシェロン(Echelon )社が開発した構内動作ネットワークであり、LonTalkと呼ばれる専用の通信プロトコルを採用したものである。
【0003】
LONシステムの各種設定は、通常、ネットワークに接続されたネットワークツールを用いて行うこととなる。ネットワークツールは、ネットワーク機器(Lon Device、以下、ノードと呼ぶ)あるいはXIF(eXternal Interface File )からノードに関する基本的な情報(LonMarkドキュメンテーション)を入手する。このネットワークツール上で個々のノードの詳細設定や、ノード間でやりとりする入出力ネットワーク変数の定義を行うことにより、必要な情報が作成され、各ノードに展開される。
【0004】
LONでは、ネットワークのアドレッシング(Addressing)作業、バインディング(Binding )作業、コンフィギュレーション(Configuration )作業を実施することをエンジニアリング作業と呼ぶ。
アドレッシング作業は、ネットワークツール上でノードを定義して、ノードにアドレスを付与する作業である。
【0005】
また、図7に示すように、アドレス「1」が付与されたノードAのある出力ネットワーク変数をアドレス「2」が付与されたノードBで参照し、ノードBのある出力ネットワーク変数をノードAで参照するように定義すると、ネットワークツールTは、ネットワーク変数を参照するためのキーとして、セレクタIDを自動的に決定し、各ノードに展開する。なお、セレクタIDは、システム全体についてユニークである必要はなく、ネットワーク変数をやりとりするノード間でユニークであればよい。
【0006】
LONのネットワークにおける通信は、セレクタIDに基づいて行われることを基本としており、各ノードが他のノードのネットワーク変数を参照するときは、セレクタIDを用いて行うこととなる。このように、各ノード間で送受信される1つまたは複数のネットワーク変数を関連付けて定義し、セレクタIDを始めとする関連情報を決定していくことをバインディング作業と呼ぶ。したがって、互いに関連付けられたネットワーク変数群は、同一のセレクタIDを有する。
また、コンフィギュレーション作業は、ネットワーク、ノードの各種パラメータのチューニング作業である。
【0007】
ところで、LONのネットワークには、図7に示すように、各ノードを集中監視するためのモニターノード(システム監視ノードあるいはゲートウェイノード、以下、G/Wノードと呼ぶ)Gが設置される。G/WノードGで監視対象となる他のノードA,Bのネットワーク変数を参照するためには、他のノードと同様にセレクタIDを用いた通信メッセージを利用する必要があり、上述のようにネットワークツールTを用いてエンジニアリング作業を行うことが必要となる。このとき、セレクタIDは、G/WノードGより下位のネットワーク設定で決まる。例えば、ノードAの出力ネットワーク変数をノードBで参照するためのセレクタIDとして「1」が決定され、ノードBの出力ネットワーク変数をノードAで参照するためのセレクタIDとして「2」が決定されたとすると、ノードA,Bの出力ネットワーク変数をG/WノードGで参照するためのセレクタIDはそれぞれ「1」,「2」に自動的に決定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のようなシステムでは、いったんエンジニアリング作業が完了した後に、G/Wノード以外のノードの追加等に伴ってネットワーク構成定義の変更またはネットワーク変数参照定義の変更等が行われると、セレクタIDが変更される可能性がある。この場合、G/Wノードでは既に定義されたセレクタIDを使用できないため、再度エンジニアリング作業を行わなければならないという問題点があり、またG/Wノードが監視するネットワーク変数は通常、数百〜数千程度と数が多いため、バインディング作業の効率が悪く、エンジニアリング作業に多大な時間がかかるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、LON上で送受信されるネットワーク変数やネットワーク機器の変更、削除、追加があった場合でも、G/Wノードのバインディング作業を行うことなく、ネットワーク変数を監視することができるデータ監視方法及び制御系ネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ監視方法は、監視対象ネットワーク変数に対して監視対象LONノードが付与したネットワーク変数インデックス(NVI)をG/Wノードで取得する手順と、監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDをNVIを用いてG/Wノードから監視対象LONノードに対して問い合わせる手順と、NVIに対応するネットワーク変数に付与されたセレクタIDを監視対象LONノードからG/Wノードへ送信する手順と、このセレクタIDをG/Wノードで受信する手順とを有するものである。
また、本発明のデータ監視方法の1構成例として、G/Wノードは、セレクタIDの問い合わせを起動時に行うものである。
また、本発明のデータ監視方法の1構成例として、G/Wノードは、セレクタIDの問い合わせを監視対象ネットワーク変数の監視に異常が発生したときに行うものである。
【0010】
また、本発明の制御系ネットワークシステムにおいて、G/Wノード(G)は、監視対象ネットワーク変数に対して監視対象LONノード(A,B)が付与したネットワーク変数インデックス(NVI)を取得する手段(G−5)と、監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDをNVIを用いて監視対象LONノードに対して問い合わせ、監視対象LONノードから送られたセレクタIDを受信する問い合わせ手段(G−4)とを有し、監視対象LONノードは、NVIに対応するネットワーク変数に付与されたセレクタIDをG/Wノードへ送信する手段(A−4)を有するものである。
また、本発明の制御系ネットワークシステムの1構成例として、G/Wノードの問い合わせ手段は、セレクタIDの問い合わせをG/Wノードの起動時に行うものである。
そして、本発明の制御系ネットワークシステムの1構成例として、G/Wノードの問い合わせ手段は、セレクタIDの問い合わせを監視対象ネットワーク変数の監視に異常が発生したときに行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態となる制御系ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。本実施の形態の制御系ネットワークシステムは、例えばビル管理システムやプラント管理システム等に適用されるものであり、センサA1を監視するネットワーク機器(Lon Device)であるノードAと、センサB1を監視するネットワーク機器であるノードBと、ノードA,Bの集中監視を行うG/WノードGと、ノードA,BとG/WノードGとの間で制御データであるネットワーク変数を送受信するために設けられたLON(Local Operating Network )1とから構成されている。G/WノードGは、他の通信ネットワークを介してMCU(Main Controll Unit)等の上位ノード(不図示)と接続されている。
【0012】
ノードAは、センサA1,B1の計測データであるネットワーク変数を格納するためのデータテーブルA−1と、後述するNVIとデータテーブルA−1との対応付けを行うためのNVIテーブルA−2と、後述するNVIとセレクタIDとを対応付けて保存するためのNVコンフィギュレーションテーブル(以下、NVコンフテーブルと略する)A−3と、G/WノードGからの問い合わせに応じてセレクタIDをG/WノードGへ送信するNVコンフ問い合わせ手段A−4と、ノード全体を制御する制御手段A−5と、LON1との間の通信インタフェースとなる通信処理手段A−6とを有している。ノードBの構成もノードAと同様である。
【0013】
G/WノードGは、ノードA,Bから収集したネットワーク変数を格納するためのデータテーブルG−1と、後述するNVIとデータテーブルG−1との対応付けを行うためのNVIテーブルG−2と、後述するNVIと相手側NVIとセレクタIDとを対応付けて保存するためのNVコンフテーブルG−3と、監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDを監視対象ノードA,Bに対して問い合わせるNVコンフ問い合わせ手段G−4と、ノード全体を制御する制御手段G−5と、LON1との間の通信インタフェースとなる通信処理手段G−6とを有している。
【0014】
次に、以上のような制御系ネットワークシステムの動作として、最初にネットワークシステム構築時の動作(インストレーション)について説明する。図2はネットワークシステム構築時の動作を説明するためのフローチャート図、図3はネットワークシステム構築時の各ノードのデータテーブル、NVIテーブル及びNVコンフテーブルの様子を示す図である。
【0015】
まず、ノードA,BとG/WノードGのノードアドレスを設定する(図2ステップ101)。このノードアドレスの設定は、LON1に接続された、コンピュータ端末等からなるネットワークツールTによるアドレッシング作業によって行われる。ここでは、ノードAのノードアドレスが「1」、ノードBのノードアドレスが「2」、G/WノードGのノードアドレスが「3」に設定されたものとする。
【0016】
次に、ノードAの制御手段A−5は、NVIテーブルA−2とNVコンフテーブルA−3を作成して、自ノードの通信条件の設定を行う(ステップ102)。この通信条件の設定のため、制御手段A−5は、自ノードで送受信するネットワーク変数に自ノードに固有の不変的な索引番号であるネットワーク変数インデックス(以下、NVIとする)を付与する。このNVIは、NVIテーブル及びNVコンフテーブルのレコード(テーブルの横1行)を特定するレコード番号となる。
【0017】
本実施の形態では、ノードAは、センサA1を監視すると共に、ノードB及びLON1を介してセンサB1を監視する。ここでは、制御手段A−5は、センサA1の計測データであるネットワーク変数にNVI「1」を付与し、センサB1の計測データであるネットワーク変数にNVI「2」を付与するものとする。続いて、制御手段A−5は、NVIテーブルA−2のNVI「1」で指定されるレコードにデータインデックス「1」を設定し、テーブルA−2のNVI「2」で指定されるレコードにデータインデックス「100」を設定する。データインデックスは、データテーブルのレコードを特定するレコード番号である。
【0018】
これにより、NVI「1」が付与されたネットワーク変数は、データテーブルA−1のデータインデックス「1」で指定されるレコードに格納され、NVI「2」が付与されたネットワーク変数は、テーブルA−1のデータインデックス「100」で指定されるレコードに格納されることになる。これで、図3(b)に示すNVIテーブルA−2の作成が完了する。
【0019】
また、制御手段A−5は、NVI「1」を付与したネットワーク変数がノードBへ出力されるデータなので、NVコンフテーブルA−3のNVI「1」で指定されるレコードにI/O(入出力)種類として「出力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信先ノードBのアドレス「2」を設定する。さらに、制御手段A−5は、NVI「2」を付与したネットワーク変数がノードBから入力されるデータなので、テーブルA−3のNVI「2」で指定されるレコードにI/O種類として「入力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信元ノードBのアドレス「2」を設定する。
【0020】
なお、NVコンフテーブルA−3に設定されるセレクタIDは、ネットワークツールTによるバインディング作業によって自動的に決定される。ここでは、NVI「1」が付与された、ノードAからノードBに送られるネットワーク変数(センサA1の計測データ)にセレクタID「1」が付与され、NVI「2」が付与された、ノードBからノードAに送られるネットワーク変数(センサB1の計測データ)にセレクタID「2」が付与されるものとする。これで、図3(c)に示すNVコンフテーブルA−3の作成が完了する。
【0021】
次に、ノードBの制御手段は、NVIテーブルB−2とNVコンフテーブルB−3(図1では不図示)を作成して、自ノードの通信条件の設定を行う(ステップ103)。この通信条件の設定は、ノードAの場合と同様である。すなわち、ノードBの制御手段は、自ノードで送受信するネットワーク変数に自ノードに固有の不変的なNVIを付与する。
【0022】
本実施の形態では、ノードBは、センサB1を監視すると共に、ノードA及びLON1を介してセンサA1を監視する。ここでは、ノードBの制御手段は、センサB1の計測データであるネットワーク変数にNVI「1」を付与し、センサA1の計測データであるネットワーク変数にNVI「2」を付与するものとする。続いて、ノードBの制御手段は、NVIテーブルB−2のNVI「1」で指定されるレコードにデータインデックス「1」を設定し、テーブルB−2のNVI「2」で指定されるレコードにデータインデックス「50」を設定する。
【0023】
これにより、NVI「1」が付与されたネットワーク変数は、データテーブルB−1のデータインデックス「1」で指定されるレコードに格納され、NVI「2」が付与されたネットワーク変数は、テーブルB−1のデータインデックス「50」で指定されるレコードに格納されることになる。これで、図3(e)に示すNVIテーブルB−2の作成が完了する。
【0024】
また、ノードBの制御手段は、NVI「1」を付与したネットワーク変数がノードAへ出力されるデータなので、NVコンフテーブルB−3のNVI「1」で指定されるレコードにI/O種類として「出力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信先ノードAのアドレス「1」を設定する。さらに、ノードBの制御手段は、NVI「2」を付与したネットワーク変数がノードAから入力されるデータなので、テーブルB−3のNVI「2」で指定されるレコードにI/O種類として「入力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信元ノードAのアドレス「1」を設定する。
【0025】
ノードAと同様に、NVコンフテーブルB−3に設定されるセレクタIDは、ネットワークツールTによるバインディング作業によって自動的に決定される。前述のとおり、ノードAからノードBに送られるネットワーク変数にセレクタID「1」が付与され、ノードBからノードAに送られるネットワーク変数にセレクタID「2」が付与されたので、ノードBにおいてNVI「1」,「2」が付与されたネットワーク変数のセレクタIDはそれぞれ「2」,「1」となる。これで、図3(f)に示すNVコンフテーブルB−3の作成が完了する。
【0026】
次に、G/WノードGの制御手段G−5は、NVIテーブルG−2とNVコンフテーブルG−3を作成して、自ノードの通信条件の設定を行う(ステップ104)。この通信条件の設定のため、制御手段G−5は、監視対象ノードA,Bのノードアドレスと、監視対象ネットワーク変数に対して監視対象ノードA,Bが付与したNVI(以下、相手側NVIと呼ぶ)とを、監視対象ノードA,BのセルフドキュメントまたはXIF(eXternal Interface File )から取得する。
【0027】
G/WノードGの監視対象ネットワーク変数としては、監視対象ノードAから送り出されるネットワーク変数(センサA1の計測データ)があり、この変数に対してノードAが付与した相手側NVIは「1」である。また、その他の監視対象ネットワーク変数として、監視対象ノードBから送り出されるネットワーク変数(センサB1の計測データ)があり、この変数に対してノードBが付与した相手側NVIは「1」である。
【0028】
監視対象ノードA,Bのノードアドレスと相手側NVIとを取得した後、制御手段G−5は、自ノードで受信するネットワーク変数に自ノードに固有の不変的なNVIを付与する。ここでは、制御手段G−5は、前記監視対象ノードAから送り出されるネットワーク変数にNVI「1」を付与し、前記監視対象ノードBから送り出されるネットワーク変数にNVI「2」を付与するものとする。なお、以降の説明において、単にNVIと記す場合は、この自ノードに固有のNVIを指すものとする。
【0029】
続いて、制御手段G−5は、NVIテーブルG−2のNVI「1」で指定されるレコードにデータインデックス「1」を設定し、テーブルG−2のNVI「2」で指定されるレコードにデータインデックス「2」を設定する。これにより、NVI「1」が付与されたネットワーク変数は、データテーブルG−1のデータインデックス「1」で指定されるレコードに格納され、NVI「2」が付与されたネットワーク変数は、テーブルG−1のデータインデックス「2」で指定されるレコードに格納されることになる。これで、図3(h)に示すNVIテーブルG−2の作成が完了する。
【0030】
また、制御手段G−5は、NVI「1」を付与したネットワーク変数がノードAから入力されるデータなので、NVコンフテーブルG−3のNVI「1」で指定されるレコードに、I/O種類として「入力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信元ノードAのアドレス「1」を設定し、該当ネットワーク変数に対応する相手側NVIとしてノードAのセルフドキュメントまたはXIFから取得した「1」を設定する。
【0031】
同様に、制御手段G−5は、NVI「2」を付与したネットワーク変数がノードBから入力されるデータなので、テーブルG−3のNVI「2」で指定されるレコードに、I/O種類として「入力」を設定し、相手側ノードアドレスとして送信元ノードBのアドレス「2」を設定し、該当ネットワーク変数に対応する相手側NVIとしてノードBのセルフドキュメントまたはXIFから取得した「1」を設定する。
【0032】
これで、図3(i)に示すNVコンフテーブルG−3の作成が完了する。なお、G/WノードGでは、ネットワークツールTによるバインディング作業を行わないので、セレクタIDは未登録である。
次に、図1の制御系ネットワークシステムの動作として、G/WノードGの電源投入時(起動時)または通信異常発生時の動作について説明する。図4はG/WノードGの電源投入時または通信異常発生時の動作を説明するためのフローチャート図である。なお、監視対象ノードA,Bの電源は既に投入済みとする。
【0033】
G/WノードGの電源投入時(図4ステップ201)、G/WノードGのNVコンフ問い合わせ手段G−4は、自ノードのNVコンフテーブルG−3から監視対象ノードAのノードアドレス(相手側ノードアドレス)及び相手側NVIを読み出し(ステップ202)、この相手側NVIを含み、かつ読み出した相手側ノードアドレスを送信先アドレスとして設定したネットワーク変数コンフィギュレーション問い合わせメッセージ(以下、NVコンフィギュレーション問い合わせメッセージとする)を作成し、このメッセージを監視対象ノードA宛に送信する(ステップ203)。このNVコンフィギュレーション問い合わせメッセージは、通信処理手段G−6を介してLON1に送出される。
【0034】
ノードAの通信処理手段A−6は、G/WノードGからNVコンフィギュレーション問い合わせメッセージを受信すると、これを自ノードのNVコンフ問い合わせ手段A−4に渡す(ステップ204)。NVコンフィギュレーション問い合わせメッセージを受信したNVコンフ問い合わせ手段A−4は、受信メッセージから相手側NVIを取り出して、この相手側NVIを基に自ノードのNVコンフテーブルA−3を検索し、相手側NVIに対応するセレクタIDをテーブルA−3から読み出す(ステップ205)。
【0035】
そして、NVコンフ問い合わせ手段A−4は、読み出したセレクタIDを含み、かつG/WノードGのノードアドレスを送信先アドレスとして設定した応答メッセージを作成し、この応答メッセージをG/WノードG宛に送信する(ステップ206)。応答メッセージは、通信処理手段A−6を介してLON1に送出される。なお、G/WノードGのノードアドレスは、例えばNVコンフィギュレーション問い合わせメッセージに含まれる送信元アドレスから取得することができる。
【0036】
G/WノードGの通信処理手段G−6は、ノードAから応答メッセージを受信すると、これを自ノードのNVコンフ問い合わせ手段G−4に渡す(ステップ207)。応答メッセージを受信したNVコンフ問い合わせ手段G−4は、受信メッセージからセレクタIDを取り出して、このセレクタIDをNVコンフテーブルG−3の該当ネットワーク変数に対応するレコードに書き込む(ステップ208)。以上のステップ202〜208の処理を監視対象ノードAに係る全てのネットワーク変数について行う。
【0037】
次に、G/WノードGのNVコンフ問い合わせ手段G−4は、全ての監視対象ノードについてセレクタIDの取得が終了したか否かを判定し(ステップ209)、セレクタIDを取得していない監視対象ノードが存在する場合にはステップ202に戻る。ここでは、監視対象ノードBについてセレクタIDを取得していないので、監視対象ノードBに係るネットワーク変数についてステップ202〜208の処理が行われる。このときの処理は、監視対象ノードAの場合と同様であるので、説明を省略する。
【0038】
セレクタID取得後のG/WノードGのNVコンフテーブルG−3の様子を図5に示す。NVI「1」を付与したネットワーク変数に対応するセレクタIDとしては、ノードAから「1」が得られ、NVI「2」を付与したネットワーク変数に対応するセレクタIDとしては、ノードBから「2」が得られる。
【0039】
以上のように、本発明では、G/WノードGの起動時に相手側NVIを用いてNVコンフィギュレーション問い合わせメッセージを発行して、監視対象ノードA,Bから該当ネットワーク変数のセレクタIDを入手し、このセレクタIDをNVコンフテーブルG−3に保存する。これにより、正しいセレクタIDを用いて、監視対象ネットワーク変数のポーリングを行い、ネットワーク変数を監視することができる。
【0040】
すなわち、G/WノードGの制御手段G−5は、セレクタIDの取得後、自ノードのNVコンフテーブルG−3から監視対象ノードAのノードアドレス(相手側ノードアドレス)及びセレクタIDを読み出し、このセレクタIDを含み、かつ読み出した相手側ノードアドレスを送信先アドレスとして設定したネットワーク変数問い合わせメッセージ(以下、NV問い合わせメッセージとする)を作成し、このメッセージを監視対象ノードA宛に送信する。このNV問い合わせメッセージは、通信処理手段G−6を介してLON1に送出される。
【0041】
ノードAの通信処理手段A−6は、G/WノードGからNV問い合わせメッセージを受信すると、これを自ノードの制御手段A−5に渡す。NV問い合わせメッセージを受信した制御手段A−5は、受信メッセージからセレクタIDを取り出して、このセレクタIDに対応するネットワーク変数と該セレクタIDとを含み、かつG/WノードGのノードアドレスを送信先アドレスとして設定したネットワーク変数送信メッセージ(以下、NV送信メッセージとする)を作成し、このメッセージをG/WノードG宛に送信する。このNV送信メッセージは、通信処理手段A−6を介してLON1に送出される。
【0042】
G/WノードGの通信処理手段G−6は、ノードAからNV送信メッセージをを受信すると、これを自ノードの制御手段G−5に渡す。制御手段G−5は、受信メッセージからネットワーク変数とセレクタIDとを取り出して、このネットワーク変数をデータテーブルG−1の該当レコードに書き込む。監視対象ノードBについても同様にしてネットワーク変数を収集・監視することができる。
【0043】
ネットワーク変数監視時の各ノードのデータテーブルの様子を図6に示す。ノードAにおいてNVI「1」が付与されたネットワーク変数の値はαであり、このネットワーク変数に付与されたセレクタIDの値は「1」である。よって、制御手段G−5は、セレクタID「1」に対応するNVI「1」をNVコンフテーブルG−3から取得し、NVI「1」に対応するデータインデックス「1」をNVIテーブルG−2から取得して、データテーブルG−1のデータインデックス「1」に対応するレコードにαを書き込む。また、ノードBにおいてNVI「1」が付与されたネットワーク変数の値はβであり、このネットワーク変数に付与されたセレクタIDの値は「2」である。よって、制御手段G−5は、セレクタID「2」に対応するNVI「2」をNVコンフテーブルG−3から取得し、NVI「2」に対応するデータインデックス「2」をNVIテーブルG−2から取得して、データテーブルG−1のデータインデックス「2」に対応するレコードにβを書き込む。
【0044】
以上のような手法を用いることで、G/WノードGのエンジニアリング作業とG/WノードGより下位のネットワーク(監視対象ノードA,B)のエンジニアリング作業を分離することが可能となると同時に、下位のネットワーク構成が変更されても、G/WノードG及びG/WノードGより上位のノードのエンジニアリング作業を行なわずに、監視を続けることが可能となり、システム構築時のエンジニアリング作業の効率化、システムの信頼性向上を実現することができる。
【0045】
また、図4で説明したセレクタIDの入手を通信異常が発生してネットワーク変数の監視ができなくなったときに行うようにすれば、エンジニアリング作業によって変化したセレクタIDをG/WノードGにおいて自動的に修正することができ、ネットワーク変数の監視を継続することが可能となるので、システムの信頼性を高めることができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、ネットワーク機器としてセンサA1,B1を監視するノードA,Bを例にとって説明しているが、アクチュエータ(例えば照明、スイッチ、モータ等)に対して制御データを出力して、アクチュエータを駆動制御するネットワーク機器でもよい。また、本実施の形態では、ネットワーク機器をノードA,Bの2台としているが、2台に限らないことは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDを監視対象LONノードにおいて不変なNVIを用いてG/Wノードから監視対象LONノードに対して問い合わせ、監視対象ネットワーク変数のセレクタIDを入手することにより、このセレクタIDを用いて監視対象ネットワーク変数を参照することができる。その結果、ネットワーク変数やネットワーク機器の変更、削除、追加があった場合でも、G/Wノードのエンジニアリング作業を行うことなく、G/Wノードでネットワーク変数の監視を続けることが可能となり、エンジニアリング作業の効率化とシステムの信頼性向上を実現することができる。
【0048】
また、G/WノードがセレクタIDの問い合わせを監視対象ネットワーク変数の監視に異常が発生したときに行うことにより、エンジニアリング作業によって変化したセレクタIDをG/Wノードにおいて自動的に修正することができ、ネットワーク変数の監視を継続することが可能となるので、システムの信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる制御系ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の制御系ネットワークシステムのネットワークシステム構築時の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図3】ネットワークシステム構築時の各ノードのデータテーブル、NVIテーブル及びNVコンフテーブルの様子を示す図である。
【図4】図1の制御系ネットワークシステムにおいてG/Wノードの電源投入時または通信異常発生時の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図5】セレクタID取得後のG/WノードのNVコンフテーブルの様子を示す図である。
【図6】ネットワーク変数監視時の各ノードのデータテーブルの様子を示す図である。
【図7】従来の制御系ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…LON、A、B…ノード、G…G/Wノード、T…ネットワークツール、A−1、G−1…データテーブル、A−2、G−2…NVIテーブル、A−3、G−3…NVコンフィギュレーションテーブル、A−4、G−4…NVコンフ問い合わせ手段、A−5、G−5…制御手段、A−6、G−6…通信処理手段。
Claims (6)
- ネットワーク機器である構内動作ネットワーク(LON)ノードと、このLONノードの集中監視を行うゲートウェイ(G/W)ノードと、前記LONノードとG/Wノードとを接続するLONとからなり、LONノード間で送受信されるネットワーク変数に付与されたセレクタIDに基づいて、前記G/Wノードが監視対象LONノードの監視対象ネットワーク変数を参照する制御系ネットワークシステムにおいて、
監視対象ネットワーク変数に対して監視対象LONノードが付与したネットワーク変数インデックス(NVI)を前記G/Wノードで取得する手順と、
監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDを前記NVIを用いて前記G/Wノードから前記監視対象LONノードに対して問い合わせる手順と、
前記NVIに対応するネットワーク変数に付与されたセレクタIDを前記監視対象LONノードから前記G/Wノードへ送信する手順と、
このセレクタIDを前記G/Wノードで受信する手順とを有することを特徴とするデータ監視方法。 - 請求項1記載のデータ監視方法において、
前記G/Wノードは、前記セレクタIDの問い合わせを起動時に行うことを特徴とするデータ監視方法。 - 請求項1記載のデータ監視方法において、
前記G/Wノードは、前記セレクタIDの問い合わせを前記監視対象ネットワーク変数の監視に異常が発生したときに行うことを特徴とするデータ監視方法。 - ネットワーク機器である構内動作ネットワーク(LON)ノードと、このLONノードの集中監視を行うゲートウェイ(G/W)ノードと、前記LONノードとG/Wノードとを接続するLONとからなり、LONノード間で送受信されるネットワーク変数に付与されたセレクタIDに基づいて、前記G/Wノードが監視対象LONノードの監視対象ネットワーク変数を参照する制御系ネットワークシステムにおいて、
前記G/Wノードは、監視対象ネットワーク変数に対して監視対象LONノードが付与したネットワーク変数インデックス(NVI)を取得する手段と、
監視対象ネットワーク変数に対応するセレクタIDを前記NVIを用いて前記監視対象LONノードに対して問い合わせ、前記監視対象LONノードから送られたセレクタIDを受信する問い合わせ手段とを有し、
前記監視対象LONノードは、前記NVIに対応するネットワーク変数に付与されたセレクタIDを前記G/Wノードへ送信する手段を有することを特徴とする制御系ネットワークシステム。 - 請求項4記載の制御系ネットワークシステムにおいて、
前記G/Wノードの問い合わせ手段は、前記セレクタIDの問い合わせをG/Wノードの起動時に行うことを特徴とする制御系ネットワークシステム。 - 請求項4記載の制御系ネットワークシステムにおいて、
前記G/Wノードの問い合わせ手段は、前記セレクタIDの問い合わせを前記監視対象ネットワーク変数の監視に異常が発生したときに行うことを特徴とする制御系ネットワークシステム。
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