JP3571076B2 - ブレーキバルブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、慣性体が持っている慣性負荷を制御するクロスオーバー型リリーフ弁を備えたブレーキバルブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のブレーキバルブ装置では、そのリリーフ弁の設定圧が高いと、アクチュエータの起動時あるいは制動開始時に大きなショックが発生する。このショックを緩和するために、リリーフ弁の設定圧を低くすることが考えられるが、それを低くし過ぎると、アクチュエータのトルクが下がりすぎたり、その保持能力が低下したりする問題があった。
この点を解決するために、本出願人は実公昭62−31681号公報所載のブレーキバルブ装置をすでに提供しているが、それを示したのが図9〜図11である。
この装置は、バルブ本体aに、カウンターバランス弁CVのスプールSとクロスオーバ型リリーフ弁R1、R2とを組み込んでいる。
【0003】
そして、上記バルブ本体aのポンプポート1と2に切換弁Vが接続され、この切換弁Vのポジションに応じて、ポート1あるいは2のいずれか一方が、ポンプPに連通し、他方がタンクTに連通する関係にしている。
いま、例えば、切換弁Vを図示の中立位置から左側ポジションに切換えると、ポート1がポンプPに、またポート2がタンクTにそれぞれ連通する。したがって、ポンプPから送られた圧力流体は、スプールSに設けたチェック弁3を押し開いて、アクチュエータポート4からメイン通路5を経由して、アクチュエータであるモータmに供給される。同時に上記ポンプPの圧力がパイロット室6に導かれるので、この圧力作用でスプールSを図面左方向に移動し、スプールSの環状溝7とアクチュエータポート8とを連通させる。したがって、前記モータmの戻り流体は、メイン通路9を通り、ポート8及びポート2を経由してタンクTに戻される。
【0004】
この状態から切換弁Vを図示の中立位置に切換えると、ポンプPはタンクTに連通するとともに、ポンプポート1もタンクTに連通する。ポート1がタンクTに連通すると、パイロット室6の圧力が低下し、スプールSは、センタリングスプリング10、11の作用で原位置である図示の位置に復帰し、ポート8と環状溝7との連通を遮断する。
このとき前記モータmは、慣性によってポンプ機能を果たすので、ポート8に連通するメイン通路9側が高圧になり、その高圧が分岐通路12を経由してリリーフ弁R1に作用する。このようにモータmの慣性エネルギー、すなわち高圧流体がリリーフ弁R1に作用すると、そのリリーフ弁R1が徐々に開き、メイン通路9側の高圧流体を分岐通路12からメイン通路5側に流す。このようにリリーフ弁R1に高圧流体が通過すると、慣性エネルギーが熱エネルギーに変換され、モータmにブレーキをかける。
【0005】
また、前記切換弁Vを、図示の右側ポジションに切換えると、ポート2がポンプPに、ポート1がタンクTにそれぞれ連通する。そして、ポンプPからの圧力流体は、前記とは逆に流れてモータmを逆転させるもので、その流路における各構成要素は、前記した要素に対応する。すなわち、図中符号13はスプールSに設けたチェック弁、14はポート2に連通するパイロット室、15はスプールSに形成した環状溝である。
前記のように慣性エネルギーを熱エネルギーに変換するリリーフ弁R1、R2は、バルブ本体aにリリーフハウジングH1、H2を組み込むとともに、このリリーフハウジングH1、H2にポペット16、17を設けている。
【0006】
上記リリーフハウジングH1、H2は、圧力接続口18a、19aを有するシート部材18、19と、ポペット保持部材20、21と、外端にボルト頭部22a、23aを形成した筒部材22、23とからなる。すなわち、上記ポペット保持部材20、21の先端にシート部材18、19を嵌合するとともに、これらポペット保持部材20、21内におけるシート部材端部をシート部18b、19bとしている。
また、これらポペット保持部材20、21であって、上記シート部材とは反対端に、上記筒部材22、23を嵌合するとともに、この筒部材22、23をバルブ本体aに固定している。
【0007】
上記ポペット16、17は、そのガイド筒部16a、17aを、ポペット保持部材20、21に摺動自在に保持させるとともに、このポペット16、17の一側を圧力接続口18a、19a側に臨ませ、他側を筒部材22、23に形成したスプリング室24、25に臨ませている。そして、このスプリング室24、25に設けたスプリング26、27をポペット16、17に作用させ、通常は、ポペットがシート部18b、19bをシートして、圧力接続口18a、19aと流出ポート28、29の連通を遮断する構成にしている。
【0008】
上記のようにしてリリーフハウジングH1、H2に組み込んだポペット16、17は、その圧力接続口18a、19a側の受圧面積 1 をスプリング室24、25側の受圧面積 2 より大きくするとともに、オリフィス16b、17bを形成して、圧力接続口18a、19aとスプリング室24、25とを、このオリフィス16b、17bを介して連通させている。
そして、一方のリリーフ弁R1の圧力接続口18aは、分岐通路12を介してメイン通路9に連通させるとともに、その流出ポート28は戻り通路30を介してメイン通路5に連通させている。また、他方のリリーフ弁R2の圧力接続口19aは、分岐通路32を介してメイン通路5に連通させるとともに、その流出ポート29は戻り通路31を介してメイン通路9に連通させている。
【0009】
したがって、例えば、一方のメイン通路5の圧力が設定圧以上になると、図11からも明らかなように、そのメイン通路5側の圧力流体が、ポペット17を押し開いて流出ポート29から他方のメイン通路9に流出する。反対に、他方のメイン通路9側の圧力が設定圧以上になると、その圧力流体が、ポペット16を押し開いて流出ポート28から一方のメイン通路5に流出する。
上記筒部材22、23の外周には、周方向に連続する調整室33、34を設けるとともに、この調整室33、34に筒状のフリーピストン35、36を設けることによって、この調整室33、34を、一方の室33a、34aと、他方の室33b、34bとに区画している。
【0010】
そして、上記一方の室33a、34aは筒部材22、23に形成した絞り37、38を介してスプリング室24、25に連通させている。また、他方の室33b、34bは、ポペット保持部材20、21の外周に形成したすき間39、40を介してメイン通路5、9側に連通させている。
なお、図中符号41、42は、フリーピストン35、36の内周に設けたシールである。
【0011】
今、切換弁Vを図面左側位置に切換えると、前記したようにポンプPの吐出流体が、メイン通路5を経由してモータmに供給されるとともに、このモータmからの戻り流体は、メイン通路9からタンクTに戻される。
このときメイン通路5側の圧力は、すき間39を経由して調整室33の他方の室33bに作用するので、フリーピストン35は、図示のスタンバイ位置を保持する。
上記の状態で、切換弁Vを図示の中立位置に戻すと、前記したようにモータmがポンプ作用をするので、メイン通路9側の圧力が上昇する。このメイン通路9側の圧力流体は、圧力接続口18aからオリフィス16bを経由してスプリング室24に導かれるとともに、絞り37を通って、調整室33の一方の室33aにも導かれるので、フリーピストン35にはメイン通路9側の圧力が作用する。
なお、このときのメイン通路9側の圧力は、すき間40を経由して他方のリリーフ弁R2側のフリーピストン36にも作用するので、このフリーピストン36も図示のスタンバイ位置を保つ。
【0012】
この圧力作用によってフリーピストン35が移動するが、この移動にともなって一方の室33aの容積が拡大するとともに、その拡大した室33a内に流体が流れ込むことになる。したがって、当然のことであるが、ポペット16のオリフィス16bに流れが発生し、その前後に圧力差が発生する。このオリフィス16b前後の差圧の影響と、前記受圧面積 1 、A 2 の差とが相乗的に作用するので、このリリーフ弁R1は低圧で開弁することになる。言い換えれば、このときにはリリーフ弁R1が低圧リリーフ弁として機能する。
このようにモータmの制動開始時には、リリーフ弁R1が低圧リリーフ弁として機能するので、その制動開始時のショックが緩和される。
【0013】
そして、フリーピストン35が他方の室33bの端まで移動し終わると、一方の室33aの容積がそれ以上拡大しないので、ポペット16のオリフィス16bには流体が流れない。したがって、圧力接続口18a側の圧力とスプリング室24内の圧力とが等しくなる。そのために、上記ポペット16における圧力接続口18a側とスプリング室24側との受圧面積 1 、A 2 の差及びスプリング26のバネ力によって設定圧が定まるので、リリーフ弁R1は、高圧リリーフ弁として機能する。したがって、停止開始時のショックが緩和されるとともに、そのショック緩和後は、大きなブレーキ力を発揮させることができる。
そして、切換弁Vを再び左側位置に切換えると、メイン通路5側に圧力流体が供給されてモータmが起動する。このときには、前記したようにリリーフ弁R2側のフリーピストン36がスタンバイ位置を保っているので、制動時と同様の原理でショックが緩和されることになる。
なお、切換弁Vを図面右側位置に切換えて、モータmを上記とは反対方向に回転させる場合にも、原理的には上記の場合と全く同様である。
また、最近は、カウンターバランス CVを用いないで切換弁Vをセンタークローズドタイプにしているものもある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにした従来の装置では、フリーピストン35、36が移動しているときのリリーフ弁R1、R2の設定圧と、フリーピストンが停止したときの設定圧との差が大きすぎ、それだけ慣性体であるモータmを滑らかに起動させたり、停止させたりしにくいという問題があった。
また、上記のように滑らかな制御が難しいので、減速機などがどうしても大型化せざるをえず、それがシステム全体の小型化にも支障を来すという問題も発生していた。
この発明の目的は、モータの起動及び停止を滑らかにした装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一対のメイン通路の上流側に、カウンターバランス弁を接続し、下流側にはアクチュエータと一対のクロスオーバー型リリーフ弁とを備え、これらリリーフ弁は、バルブ本体内に組み込まれるとともに、ポペットと、スプリングを設けたスプリング室とを備え、上記ポペットは、その一側を一方のメイン通路側に臨ませ、他側をスプリング室側に臨ませるとともに、メイン通路側におけるポペットの受圧面積をスプリング室側における受圧面積よりも大きくする一方、このスプリング室に設けたスプリングの作用で、通常は、上記ポペットがシート部を閉じ、メイン通路側と戻り通路側とを閉鎖する構成にし、さらに上記ポペットには、メイン通路側とスプリング室とを連通させるオリフィスを形成する一方、フリーピストンを摺動自在に設けた調整室を設けるとともに、このフリーピストンで区画された一方の室を上記スプリング室に連通させ、他方の室を他方のメイン通路側に連通させたブレーキバルブ装置を前提にするものである
【0016】
この発明は、上記のブレーキバルブ装置を前提にしつつ、バルブ本体内に筒状のリリーフハウジングを設けるとともに、このリリーフハウジングとバルブ本体との間に、それらの周方向に連続する調整室を設け、この調整室に筒状のフリーピストンを摺動自在に設けるとともに、フリーピストンとリリーフハウジングとの間にすき間を形成し、このすき間をフリーピストンに設けたシール部材でふさぐ構成にし、さらにフリーピストンで区画された一方の調整室にフリーピストンに追随して移動するスリーブを設け、このスリーブの内周とリリーフハウジングの外周とを摺動自在に接触させる一方、スリーブあるいはリリーフハウジングのいずれか一方に絞りを形成し、このスリーブが一方の調整室から他方の調整室に向かって移動する過程で、絞り開度が徐々に小さくなる構成にした点に特徴を有する。
なお、この発明は、カウンターバランス弁を用いたタイプ、及び、それを用いずに、切換弁をセンタークローズドタイプにしたタイプのいずれにも適用できるものである。
【0017】
【作用】
この発明は、フリーピストンが移動する過程で、そのフリーピストンに追随してスリーブも移動するが、このスリーブの移動にともなって、絞りの開度が徐々に小さくなる。したがって、フリーピストン及びスリーブが移動すれば、それに応じてスプリング室内の圧力が上昇するとともに、リリーフ弁の設定圧も徐々に上昇する
【0018】
【実施例】
図1〜図3に示した第1実施例は、リリーフ弁RのリリーフハウジングHの外周に、その周方向に連続する調整室43を形成するとともに、この調整室43に筒状のフリーピストン44を設け、調整室43を一方の室43aと他方の室43bとに区画している。ただし、このフリーピストン44は、その外周を調整室43の内周に摺動自在に接触させる一方、内周は、リリーフハウジングHに対してほんのわずかのすき間を維持している。しかし、このすき間は、実際にほとんど見えない程度のわずかなものでなので、図面では表していない。そして、このすき間を閉じるために、フリーピストン44の内周にシール45をはめている。
上記のようにしたフリーピストン44の軸方向外側にはスリーブ46を設けているが、このスリーブ46は、リリーフハウジングの外周に摺動自在に接触させている。そして、このスリーブ46の軸方向内端には、バネ受け部47を起立させ、このバネ受け部47と筒部材48との間に圧縮スプリング49を介在させている。
【0019】
したがって、フリーピストン44が図1中右方向に移動したとき、スリーブ46もスプリング49の作用で追随することになる。ただし、このスプリング49のバネ力はシール45のフリクションよりも弱くしているので、このスプリング49のバネ力で、フリーピストン44を移動させるようなことはない。
上記のようにしたスリーブ46には、その軸方向に直列にした複数の小孔50を形成する一方、リリーフハウジングHの外周には、リリーフ弁Rのスプリング室51に連通する環状凹部52を形成している。
そして、フリーピストン44が図1のように一方の室43aのストロークエンド部分に位置しているとき、複数の小孔50のすべてが環状凹部52に開口するようにしている。
また、上記リリーフハウジングHも小孔53を形成しているが、この小孔53は、スプリング室51と一方の室43aを常時連通させるものである。
なお、上記以外の構成は、前記した従来と同様なので、その具体的な構成の説明を省略する。また、リリーフハウジングHの構成は、例えば、従来のシート部材18、19とポペット保持部材20、21とを一体にしてもよいし、従来と同様にそれらを別々にしてもよいこと当然である。
【0020】
今、従来と同様に、ブレーキ作動時のように調整室43の一方の室43aに圧力が作用すると、その圧力作用でフリーピストン44が図1中右方向に移動する。このフリーピストン44の移動にともなって、スリーブ46も移動するが、その移動過程で、小孔50と環状凹部52とが食い違うことになる。したがって、最初は、図1中、一番右側の小孔50が環状凹部52から外れて閉ざされる。そして、順次小孔が閉じられ、最終的にはすべての小孔50が閉じられることになる。ただし、すべての小孔50が閉じられても、リリーフハウジングHに形成した小孔53は開口したままである。したがって、フリーピストン44のストロークと、小孔50、53のトータルの開口面積特性は、図2に示す通りである。
なお、上記小孔50、53を総合化したものが、この発明の絞りを構成するものである。
【0021】
このようにフリーピストン44が移動する過程で、スプリング室51と調整室43の一方の室43aとを連通させる小孔50が徐々に閉じるということは、それにともなってスプリング室51内の圧力が徐々に上昇することになる。スプリング室51内の圧力が上昇すれば、その分、リリーフ弁Rの作動圧も徐々に高くなることを意味する。このようにフリーピストン44の移動で一方の室43aの容積を拡大しながら、開口する小孔50の数を減らしていくので、リリーフ弁Rの作動圧力が、図3に示すように、段階的に上昇していく。このようにリリーフ弁Rの作動圧が段階的に上昇していくので、ショックの緩和も滑らかになる。
なお、フリーピストン44が他方の室43b側のフルストローク位置まで移動したとき、いずれかの小孔50が開いている構成にしたならば、リリーフハウジングHに形成した小孔53が不要になる。
【0022】
また、フリーピストン44とスリーブ46とを別々にしたのは次の理由からである。すなわち、スリーブ46は、その内周をリリーフハウジングHに接触させなければならない。一方フリーピストン44はその外周を調整室44の内周に接触させなければならない。このようにそれぞれの条件を満足させつつ、それら両者を一体にすると、フリーピストン44の部分では、その外周及び内周の両面を接触させなければならなくなる。ただ、この場合には、外径及び内径の中心を完全に一致させなければならない。もし両者の中心に少しでも狂いがあると、フリーピストンが組み込めなくなってしまう。しかし、フリーピストン44の外径及び内径の中心を正確に一致させることは、実際上、ほとんど不可能に近い。
【0023】
ただし、フリーピストン44の内周にシール45をはめることによって、外径及び内径の中心位置の管理をある程度ラフにできる。したがって、この場合には、上記のような問題が発生しないが、今度は、フリーピストン44とスリーブ46とを合計した長さの長いものの寸法を管理しなければならないので、特に、その内径寸法の管理が難しくなる。
そこで、この実施例のように、フリーピストン44とスリーブ46とを別々にしておけば、それぞれの寸法管理が非常に楽なるというメリットがある
【0024】
図4に示した第2実施例は、小孔50をリリーフハウジングH側に形成したもので、その他は、上記第1実施例と同様である。
図5〜図7に示した第3実施例は、第1実施例の小孔50に代えて、テーパ54とこのテーパに隣接した連通孔55とを形成するとともに、リリーフハウジングHにもこのすき間側に開口する通孔56を形成している。そして、このテーパ54は、リリーフハウジングHとの間のすき間を管理するためのもので、スリーブ46が矢印方向に移動したとき、そのすき間が徐々に狭くなるようにしている。
そして、このすき間が徐々に狭くなるということは、そこに絞り効果が発揮されることになるが、その特性を示したのが図6である。そして、この第2実施例のテーパ54が、この発明の絞りを構成するものである。
なお、このテーパによる絞り特性と、リリーフ弁Rの作動圧力特性を示したのが、図6と図7である。この作動圧力特性からも明らかなように、複数の小孔50を用いた第1、2実施例の場合よりも、その制御がいっそう滑らかになる。
【0025】
図8に示した第4実施例は、リリーフハウジングH側にテーパ54と連通孔55とを形成し、スリーブ46側に通孔56を形成したもので、その他は第3実施例と同様である。
なお、上記第2実施例〜第4実施例のいずれの場合にも、リリーフハウジングH側に形成した小孔53を省略してもよいこと、第1実施例と同様である。
【0026】
この発明によれば、リリーフ弁の作動圧力を徐々に高くできるので、モータのショックを滑らかに緩和できる。また、フリーピストンとスリーブとを別々にしたので、製造過程におけるそれらの寸法管理が楽になり、その分、コストを大幅に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部の部分拡大断面図である。
【図2】第1実施例の絞りの開口特性を示したグラフである。
【図3】第1実施例のリリーフ弁の作動圧力特性を示したグラフである。
【図4】第2実施例の要部断面図である。
【図5】第3実施例の要部断面図である。
【図6】第3実施例の絞りの開口特性を示したグラフである。
【図7】第3実施例の作動圧力特性を示したグラフである。
【図8】第4実施例の要部断面図である。
【図9】従来例のブレーキ装置の回路図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】図10のXIーXI線断面図である。
【符号の説明】
S スプール
R1、R2 リリーフ弁
a バルブ本体
5、9 メイン通路
m アクチュエータとしてのモータ
H1、H2 リリーフハウジング
16、17 ポペット
18b、19b シート部
24、25 スプリング室
26、27 スプリング
33、34 調整室
33a、34a 室
33b、34b 室
35、36 フリーピストン
H リリーフハウジング
43 調整室
43a 室
43b 室
44 フリーピストン
46 スリーブ
R リリーフ弁
50 小孔
51 スプリング室
53 小孔

Claims (1)

  1. 一対のメイン通路の上流側に、カウンターバランス弁を接続し、下流側にはアクチュエータと一対のクロスオーバー型リリーフ弁とを備え、これらリリーフ弁は、バルブ本体内に組み込まれるとともに、ポペットと、スプリングを設けたスプリング室とを備え、上記ポペットは、その一側を一方のメイン通路側に臨ませ、他側をスプリング室側に臨ませるとともに、メイン通路側におけるポペットの受圧面積をスプリング室側における受圧面積よりも大きくする一方、このスプリング室に設けたスプリングの作用で、通常は、上記ポペットがシート部を閉じ、メイン通路側と戻り通路側とを閉鎖する構成にし、さらに上記ポペットには、メイン通路側とスプリング室とを連通させるオリフィスを形成する一方、フリーピストンを摺動自在に設けた調整室を設けるとともに、このフリーピストンで区画された一方の室を上記スプリング室に連通させ、他方の室を他方のメイン通路側に連通させたブレーキバルブ装置において、バルブ本体内に筒状のリリーフハウジングを設けるとともに、このリリーフハウジングとバルブ本体との間に、それらの周方向に連続する調整室を設け、この調整室に筒状のフリーピストンを摺動自在に設けるとともに、フリーピストンとリリーフハウジングとの間にすき間を形成し、このすき間をフリーピストンに設けたシール部材でふさぐ構成にし、さらに、フリーピストンで区画された一方の調整室にフリーピストンに追随して移動するスリーブを設け、このスリーブの内周とリリーフハウジングの外周とを摺動自在に接触させる一方、スリーブあるいはリリーフハウジングのいずれか一方に絞りを形成し、このスリーブが一方の調整室から他方の調整室に向かって移動する過程で、絞り開度が徐々に小さくなる構成にしたブレーキバルブ装置。
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