JPH0515665Y2 - - Google Patents
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- JPH0515665Y2 JPH0515665Y2 JP17674887U JP17674887U JPH0515665Y2 JP H0515665 Y2 JPH0515665 Y2 JP H0515665Y2 JP 17674887 U JP17674887 U JP 17674887U JP 17674887 U JP17674887 U JP 17674887U JP H0515665 Y2 JPH0515665 Y2 JP H0515665Y2
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- JP
- Japan
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- spool
- passage
- control
- spring
- pressure
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 23
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 17
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 14
- 244000145845 chattering Species 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Fluid Pressure (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は逆流に対しては自由流れとなる逆止め
弁作用を併せ持つた圧力制御弁に関する。
弁作用を併せ持つた圧力制御弁に関する。
実公昭57−39668号公報には、この種の圧力制
御弁として、圧力制御を行うスプールによつて逆
流時の自由流れが得られる圧力制御弁が記載さ
れ、一つのスプールによつて圧力制御を行うと共
に自由流れが得られるため、弁を小形状にできる
利点を有している。
御弁として、圧力制御を行うスプールによつて逆
流時の自由流れが得られる圧力制御弁が記載さ
れ、一つのスプールによつて圧力制御を行うと共
に自由流れが得られるため、弁を小形状にできる
利点を有している。
しかし、一般に、逆止め弁が自由流れとなる場
合には迅速な開作動が望ましい反面、圧力制御弁
の開作動が迅速だと過剰に開くことにより制御側
通路の圧力低下を招いて弁が閉作動し、これによ
り再び制御側通路の圧力が上昇して開作動がなさ
れる動作が反復されるチヤタリングが生じて制御
側通路の圧力を安定して制御できない事態を招き
やすいもので、実公昭57−39668号公報のものは、
自由流れ時にスプールは迅速に移動できる反面、
圧力制御を行なう際のスプールの迅速移動を抑え
ることができないため、チヤタリングを生じて安
定した圧力制御が得られにくい問題点があつた。
合には迅速な開作動が望ましい反面、圧力制御弁
の開作動が迅速だと過剰に開くことにより制御側
通路の圧力低下を招いて弁が閉作動し、これによ
り再び制御側通路の圧力が上昇して開作動がなさ
れる動作が反復されるチヤタリングが生じて制御
側通路の圧力を安定して制御できない事態を招き
やすいもので、実公昭57−39668号公報のものは、
自由流れ時にスプールは迅速に移動できる反面、
圧力制御を行なう際のスプールの迅速移動を抑え
ることができないため、チヤタリングを生じて安
定した圧力制御が得られにくい問題点があつた。
本考案は、かかる問題点を解決するもので、圧
力制御を行うスプールにより逆流時の自由流れを
得るようにして小形状な弁が得られる利点を有し
つつ、圧力制御を得る場合にはスプールの迅速移
動を抑え、逆流時の自由流れを得る場合にはスプ
ールが迅速移動できる圧力制御弁の提供を目的と
するものである。
力制御を行うスプールにより逆流時の自由流れを
得るようにして小形状な弁が得られる利点を有し
つつ、圧力制御を得る場合にはスプールの迅速移
動を抑え、逆流時の自由流れを得る場合にはスプ
ールが迅速移動できる圧力制御弁の提供を目的と
するものである。
このため本考案の圧力制御弁は、流体を流出入
する二つの通路が軸方向に隔てて連通する弁孔を
弁本体に設け、一方の通路からの流体圧力で一端
側に押圧されスプールを弁孔に軸方向移動自在に
嵌合すると共に、スプールを他端側へ押圧するば
ねを設置し、スプールには中立位置で両通路間を
遮断し中立位置から一端側及び他端側へのスプー
ル移動で両通路間を連通する制御ランドを設け、
弁本体には、スプール他端側に前記ばねより大き
いばね力の調圧ばねによつてスプール一端側への
ばね力を付与されるばね受けを設置すると共に、
ばね受けが当接してばね受けの調圧ばねによる移
動を制限する規制部を設け、スプールとばね受け
の間に介在して中立位置から他端側へ移動するス
プールに調圧ばねのばね力を付与するピストンを
弁孔に軸方向移動自在に嵌合し、弁孔内にスプー
ルの嵌合によりスプール一端側に制御作動室を形
成し、弁孔には制御作動室側に内径が拡大し制御
作動室に連通せしめた拡径部を設け、他方の通路
からの流体圧力でスプールを他端側に押圧するよ
う絞りを設置した制御通路により制御作動室の他
方の通路に連通し、拡径部と他方の通路間をスプ
ールの中立位置及び中立位置から他端側への移動
で遮断し中立位置から一端側への移動で連通する
端部ランドを制御ランドより一端側でスプールに
設けている。
する二つの通路が軸方向に隔てて連通する弁孔を
弁本体に設け、一方の通路からの流体圧力で一端
側に押圧されスプールを弁孔に軸方向移動自在に
嵌合すると共に、スプールを他端側へ押圧するば
ねを設置し、スプールには中立位置で両通路間を
遮断し中立位置から一端側及び他端側へのスプー
ル移動で両通路間を連通する制御ランドを設け、
弁本体には、スプール他端側に前記ばねより大き
いばね力の調圧ばねによつてスプール一端側への
ばね力を付与されるばね受けを設置すると共に、
ばね受けが当接してばね受けの調圧ばねによる移
動を制限する規制部を設け、スプールとばね受け
の間に介在して中立位置から他端側へ移動するス
プールに調圧ばねのばね力を付与するピストンを
弁孔に軸方向移動自在に嵌合し、弁孔内にスプー
ルの嵌合によりスプール一端側に制御作動室を形
成し、弁孔には制御作動室側に内径が拡大し制御
作動室に連通せしめた拡径部を設け、他方の通路
からの流体圧力でスプールを他端側に押圧するよ
う絞りを設置した制御通路により制御作動室の他
方の通路に連通し、拡径部と他方の通路間をスプ
ールの中立位置及び中立位置から他端側への移動
で遮断し中立位置から一端側への移動で連通する
端部ランドを制御ランドより一端側でスプールに
設けている。
この構成によれば、他方の通路から一方の通路
へと圧力流体を流通しようとするとき、制御通路
をへて制御作動室に導入され、スプールを他端側
に押圧する他方の通路の流体圧力が調圧ばねのば
ね力に基く設定圧力に達しなければスプールは中
立位置に保たれて両通路間が遮断され、設定圧力
に達すると、スプールが調圧ばねのばね力に抗し
て他端側に移動して両通路間が連通し、他方の通
路の流体圧力を設定圧力に保ちつつ一方の通路へ
と圧力流体が流通する。このスプール移動の際、
制御作動室への圧力流体の流量が制御通路に設け
た絞りにより制限されて、スプールの迅速移動が
抑えられる。
へと圧力流体を流通しようとするとき、制御通路
をへて制御作動室に導入され、スプールを他端側
に押圧する他方の通路の流体圧力が調圧ばねのば
ね力に基く設定圧力に達しなければスプールは中
立位置に保たれて両通路間が遮断され、設定圧力
に達すると、スプールが調圧ばねのばね力に抗し
て他端側に移動して両通路間が連通し、他方の通
路の流体圧力を設定圧力に保ちつつ一方の通路へ
と圧力流体が流通する。このスプール移動の際、
制御作動室への圧力流体の流量が制御通路に設け
た絞りにより制限されて、スプールの迅速移動が
抑えられる。
また、一方の通路から他方の通路へと圧力流体
を流通しようとするとき、一方の通路からの流体
圧力で押圧されるスプールは、中立位置からばね
に抗して一端側に移動して両通路間が連通され、
自由流れ状態が得られる。この移動時には、制御
作動室は、スプールの端部ランドにより拡径部を
介して他方の通路に連通され、制御通路に設けた
絞りの作用は解消されてスプールが迅速移動す
る。
を流通しようとするとき、一方の通路からの流体
圧力で押圧されるスプールは、中立位置からばね
に抗して一端側に移動して両通路間が連通され、
自由流れ状態が得られる。この移動時には、制御
作動室は、スプールの端部ランドにより拡径部を
介して他方の通路に連通され、制御通路に設けた
絞りの作用は解消されてスプールが迅速移動す
る。
以下本考案の一実施例を図面により説明する。
第1図から第4図において、本実施例は、図示し
ない他の各種弁と共に積層されて回路を構成でき
る積層形のシーケンス弁を示し、積層する切換弁
の通路開口配置に合わせて、液圧源に接続する供
給通路P、タンクに接続する戻り通路R、アクチ
ユエータに接続する二つの出力通路A,Bを本体
1の上下両面に開口するよう有している。2は本
体1に設けた摺動孔である。一方の出力通路Bは
本体1の上面に開口する通路B1と下面に開口す
る通路B2を備え、通路B1,B2は軸方向に隔
てて摺動孔2に連通している環状溝部B10,B
20を備えている。本体1内には他方の出力通路
Aの形成のため、摺動孔2の一端側に内孔部3が
設けてあり、摺動孔2は、内孔部3に開口する如
く設けている。そして、本体1には一端より設置
孔4を設けて内径が摺動孔2より若干大きい筒体
5を内部が摺動孔2に連通する如く摺動孔2と同
心的に内孔部3を挿通せしめる如く設置孔4に圧
入設置して筒体5内部及び摺動孔2と内孔部3と
の間を遮断している。そしてこの筒体5の圧入に
よつて本体1内中央部での出力通路Aは、内孔部
3内で筒体5外周に環状通路A1として形成さ
れ、また、筒体5の内部は、摺動孔2と共に一連
の弁孔6を形成した拡径部7と成つている。8は
弁孔6の一端を閉じる端蓋である。9はスプール
で、中間に通路B1,B2間を連通遮断する制御
ランド9A、両端に端部ランド9B,9Cをそれ
ぞれ摺動孔2に摺動するよう有し、弁孔6に軸方
向に移動自在に嵌合されている。そして弁孔6内
にはスプール9を嵌合することによりスプール9
の一端側に制御作動室10が形成され、スプール
9より大径である拡径部7内全域は常時制御作動
室10に連通している。11は制御作動室10を
通路B1に連通するためスプール9に設けた制御
通路で、制御通路11内には絞り12を設置して
いる。13は通路B1に連通するよう端部ランド
9Bに設けて、環状溝部13Aと二つの面取り部
13Bから成る切欠溝である。14はばねカバー
で、本体1の他端に螺着して本体1、端蓋8と共
に弁本体Vを形成している。15はばね受けで、
弁本体V内にスプール9の他端側に設置され、ば
ねカバー14内に設置した調圧ばね16のばね力
によりスプール9の一端側に押圧されており、本
体1に設けた規制部17に当接して調圧ばね16
のばね力による移動が制限されるようにしてい
る。18はばね受け15と一体形成のピストン
で、摺動孔2に摺動自在に嵌合してスプール9の
他端と当接可能である。19は調圧ばね14より
ばね力の小さいばねで、ピストン18に当接する
ようスプール9を他端側に押圧している。20
は、スプール9を一端側に押圧するよう、スプー
ル9の他端に通路B2からの液体圧力を作用する
よう設けた通孔である。なお、21は調圧ばね1
6のばね力を調整する調整ねじである。そして、
調圧ばね16を設置したばねカバー14内は図示
してない通路で戻り通路Rに連通されており、ま
た端蓋8には、必要に応じて外部から制御作動室
10へパイロツト圧力を導いたり、圧力計を接続
したりできる通路22が設けられ、常時は栓23
で通路22を閉じている。
第1図から第4図において、本実施例は、図示し
ない他の各種弁と共に積層されて回路を構成でき
る積層形のシーケンス弁を示し、積層する切換弁
の通路開口配置に合わせて、液圧源に接続する供
給通路P、タンクに接続する戻り通路R、アクチ
ユエータに接続する二つの出力通路A,Bを本体
1の上下両面に開口するよう有している。2は本
体1に設けた摺動孔である。一方の出力通路Bは
本体1の上面に開口する通路B1と下面に開口す
る通路B2を備え、通路B1,B2は軸方向に隔
てて摺動孔2に連通している環状溝部B10,B
20を備えている。本体1内には他方の出力通路
Aの形成のため、摺動孔2の一端側に内孔部3が
設けてあり、摺動孔2は、内孔部3に開口する如
く設けている。そして、本体1には一端より設置
孔4を設けて内径が摺動孔2より若干大きい筒体
5を内部が摺動孔2に連通する如く摺動孔2と同
心的に内孔部3を挿通せしめる如く設置孔4に圧
入設置して筒体5内部及び摺動孔2と内孔部3と
の間を遮断している。そしてこの筒体5の圧入に
よつて本体1内中央部での出力通路Aは、内孔部
3内で筒体5外周に環状通路A1として形成さ
れ、また、筒体5の内部は、摺動孔2と共に一連
の弁孔6を形成した拡径部7と成つている。8は
弁孔6の一端を閉じる端蓋である。9はスプール
で、中間に通路B1,B2間を連通遮断する制御
ランド9A、両端に端部ランド9B,9Cをそれ
ぞれ摺動孔2に摺動するよう有し、弁孔6に軸方
向に移動自在に嵌合されている。そして弁孔6内
にはスプール9を嵌合することによりスプール9
の一端側に制御作動室10が形成され、スプール
9より大径である拡径部7内全域は常時制御作動
室10に連通している。11は制御作動室10を
通路B1に連通するためスプール9に設けた制御
通路で、制御通路11内には絞り12を設置して
いる。13は通路B1に連通するよう端部ランド
9Bに設けて、環状溝部13Aと二つの面取り部
13Bから成る切欠溝である。14はばねカバー
で、本体1の他端に螺着して本体1、端蓋8と共
に弁本体Vを形成している。15はばね受けで、
弁本体V内にスプール9の他端側に設置され、ば
ねカバー14内に設置した調圧ばね16のばね力
によりスプール9の一端側に押圧されており、本
体1に設けた規制部17に当接して調圧ばね16
のばね力による移動が制限されるようにしてい
る。18はばね受け15と一体形成のピストン
で、摺動孔2に摺動自在に嵌合してスプール9の
他端と当接可能である。19は調圧ばね14より
ばね力の小さいばねで、ピストン18に当接する
ようスプール9を他端側に押圧している。20
は、スプール9を一端側に押圧するよう、スプー
ル9の他端に通路B2からの液体圧力を作用する
よう設けた通孔である。なお、21は調圧ばね1
6のばね力を調整する調整ねじである。そして、
調圧ばね16を設置したばねカバー14内は図示
してない通路で戻り通路Rに連通されており、ま
た端蓋8には、必要に応じて外部から制御作動室
10へパイロツト圧力を導いたり、圧力計を接続
したりできる通路22が設けられ、常時は栓23
で通路22を閉じている。
次にこの構成の作動を説明する。なお、本体1
上面の各通路P,R,A,Bの開口は図示しない
切換弁にそして本体1下面の出力通路Aと出力通
路Bの通路B2の開口は図示しないアクチユエー
タに、また、供給通路Pの開口は液圧源に、戻り
通路Rの開口はタンクに接続しているとする。図
示状態は、切換弁により出力通路A,Bは供給通
路P、戻り通路Rと遮断され、アクチユエータは
停止しており、ばね受け15は規制部17に当接
し、スプール9は、ばね19によりピストン18
に当接して中立位置にあり、制御ランド9Aは、
通路B1とB2間を遮断している。ここで切換弁
が出力通路Aを戻り通路Rに、出力通路Bの通路
B1を供給通路Pに接続すると、通路B1に導入
され、さらに制御通路11をへて制御作動室10
に導入されてスプール9の一端に作用してスプー
ル9を他端側に押圧する供給通路Pの圧力が、調
圧ばね16のばね力より小さければスプール9は
図示中立位置を保ち、アクチユエータは停止して
いる。供給通路Pの圧力が、調圧ばね16のばね
力に打ち勝つ設定圧力まで上昇すればスプール9
はピストン18、ばね受け14と共に中立位置か
ら他端側に移動し、制御ランド9Aにより通路B
1とB2間が連通され、供給通路P、通路B1に
設定圧力を保ちつつ圧力液体を通路B2をへてア
クチユエータに供給し、アクチユエータが一方に
作動する。スプール9の中立位置から他端側への
移動、あるいは該移動後に生じる通路B1の圧力
低下、上昇に伴うスプール9の一端側、他端側へ
の移動の際に、制御作動室10に流入流出する圧
力液体は、制御通路11の絞り12により流量が
制限されてスプール9の迅速移動が抑えられ、迅
速移動により両通路B1とB2間の連通状態を過
剰に変化してチヤタリング発生をまねく事態を防
止できる。また、図示状態より切換弁が供給通路
Pと出力通路A、出力通路Bの通路B1と戻り通
路Rを接続すれば、アクチエータから排出される
通路B2の流体の圧力が通孔20よりスプール9
の他端に作用し、ばね19に抗してスプール9が
中立位置から一端側に移動し、制御ランド9Aに
より通路B2とB1間が連通され自由流れ状態と
なり、通路B2からの排出液体が通路B1へ流通
してアクチユエータが他方に作動する。このと
き、スプール9が若干量一端側に移動すると環状
溝部13Aが拡径部7に連通することにより、制
御作動室10は、絞り12と並列的に、切欠溝1
3により通路B1に連通され、絞り12の作用が
解消されてスプール9は迅速に一端側に移動し、
アクチユエータはすばやく他方に作動する。
上面の各通路P,R,A,Bの開口は図示しない
切換弁にそして本体1下面の出力通路Aと出力通
路Bの通路B2の開口は図示しないアクチユエー
タに、また、供給通路Pの開口は液圧源に、戻り
通路Rの開口はタンクに接続しているとする。図
示状態は、切換弁により出力通路A,Bは供給通
路P、戻り通路Rと遮断され、アクチユエータは
停止しており、ばね受け15は規制部17に当接
し、スプール9は、ばね19によりピストン18
に当接して中立位置にあり、制御ランド9Aは、
通路B1とB2間を遮断している。ここで切換弁
が出力通路Aを戻り通路Rに、出力通路Bの通路
B1を供給通路Pに接続すると、通路B1に導入
され、さらに制御通路11をへて制御作動室10
に導入されてスプール9の一端に作用してスプー
ル9を他端側に押圧する供給通路Pの圧力が、調
圧ばね16のばね力より小さければスプール9は
図示中立位置を保ち、アクチユエータは停止して
いる。供給通路Pの圧力が、調圧ばね16のばね
力に打ち勝つ設定圧力まで上昇すればスプール9
はピストン18、ばね受け14と共に中立位置か
ら他端側に移動し、制御ランド9Aにより通路B
1とB2間が連通され、供給通路P、通路B1に
設定圧力を保ちつつ圧力液体を通路B2をへてア
クチユエータに供給し、アクチユエータが一方に
作動する。スプール9の中立位置から他端側への
移動、あるいは該移動後に生じる通路B1の圧力
低下、上昇に伴うスプール9の一端側、他端側へ
の移動の際に、制御作動室10に流入流出する圧
力液体は、制御通路11の絞り12により流量が
制限されてスプール9の迅速移動が抑えられ、迅
速移動により両通路B1とB2間の連通状態を過
剰に変化してチヤタリング発生をまねく事態を防
止できる。また、図示状態より切換弁が供給通路
Pと出力通路A、出力通路Bの通路B1と戻り通
路Rを接続すれば、アクチエータから排出される
通路B2の流体の圧力が通孔20よりスプール9
の他端に作用し、ばね19に抗してスプール9が
中立位置から一端側に移動し、制御ランド9Aに
より通路B2とB1間が連通され自由流れ状態と
なり、通路B2からの排出液体が通路B1へ流通
してアクチユエータが他方に作動する。このと
き、スプール9が若干量一端側に移動すると環状
溝部13Aが拡径部7に連通することにより、制
御作動室10は、絞り12と並列的に、切欠溝1
3により通路B1に連通され、絞り12の作用が
解消されてスプール9は迅速に一端側に移動し、
アクチユエータはすばやく他方に作動する。
そして、一実施例では、筒体5を設置して弁孔
6の一部を成る拡径部7を形成しており、筒体5
によつて出力通路Aと弁孔6間を遮断できるため
弁孔6を出力通路Aに交差することができ、出力
通路Aをさけて弁孔6を設けることにより本体1
の大形化をまねいたり、弁孔6に交差しないよう
出力通路Aを複雑に曲設して内部抵抗が大きくな
ることを防止できる。なお、ピストン18をばね
受け15と一体形成しているが、別体にすること
もできる。
6の一部を成る拡径部7を形成しており、筒体5
によつて出力通路Aと弁孔6間を遮断できるため
弁孔6を出力通路Aに交差することができ、出力
通路Aをさけて弁孔6を設けることにより本体1
の大形化をまねいたり、弁孔6に交差しないよう
出力通路Aを複雑に曲設して内部抵抗が大きくな
ることを防止できる。なお、ピストン18をばね
受け15と一体形成しているが、別体にすること
もできる。
第5図は他の実施例で、一実施例と同等部分は
同符号を付し、要部のみを示している。一実施例
と異なつた点を述べると、一実施例の如き積層式
のものでなく本体1には切換弁に接続する通路B
1とアクチユエータに接続する通路B2が設けて
ある。拡径部7は、摺動孔2を拡径した環状溝様
に設けており、内部は摺動孔2に設けた切欠溝2
4で常時制御作動室10と連通している。そし
て、通路B1からB2へ圧力液体を流通するとき
には、制御通路11より制御作動室10に導入さ
れスプール9の一端に作用する通路B1の圧力が
設定圧力に達してスプール9が図示中立位置から
他端側に移動し、両通路B1とB2間が連通さ
れ、通路B1に設定圧力を保ちつつ通路B2へと
圧力液体が流通する。このときスプール9は先の
実施例同様制御通路11の絞り12により迅速移
動が抑えられてチヤタリング発生が防止される。
また、通路B2からB1へ流通しようとするとき
には、通孔20をへてスプール9の他端に作用す
る通路B2の圧力により、スプール9が一端側に
移動し、この際、図示中立位置からスプール9が
若干移動すると、端部ランド9Bにより拡径部7
が通路B1に連通されて、絞り12の規制を受け
ることなくスプール9が迅速移動し両通路B1,
B2間が連通し、自由流れ状態となる。
同符号を付し、要部のみを示している。一実施例
と異なつた点を述べると、一実施例の如き積層式
のものでなく本体1には切換弁に接続する通路B
1とアクチユエータに接続する通路B2が設けて
ある。拡径部7は、摺動孔2を拡径した環状溝様
に設けており、内部は摺動孔2に設けた切欠溝2
4で常時制御作動室10と連通している。そし
て、通路B1からB2へ圧力液体を流通するとき
には、制御通路11より制御作動室10に導入さ
れスプール9の一端に作用する通路B1の圧力が
設定圧力に達してスプール9が図示中立位置から
他端側に移動し、両通路B1とB2間が連通さ
れ、通路B1に設定圧力を保ちつつ通路B2へと
圧力液体が流通する。このときスプール9は先の
実施例同様制御通路11の絞り12により迅速移
動が抑えられてチヤタリング発生が防止される。
また、通路B2からB1へ流通しようとするとき
には、通孔20をへてスプール9の他端に作用す
る通路B2の圧力により、スプール9が一端側に
移動し、この際、図示中立位置からスプール9が
若干移動すると、端部ランド9Bにより拡径部7
が通路B1に連通されて、絞り12の規制を受け
ることなくスプール9が迅速移動し両通路B1,
B2間が連通し、自由流れ状態となる。
なお、各実施例の端部ランド9Cは、端部ラン
ド9Bのみで十分なガイドが可能な場合は不要で
ある。そして、各実施例は圧力制御弁としてシー
ケンス弁を示したが、カウンタバランス弁に適用
することもでき、また、気体用の弁としてもよ
い。
ド9Bのみで十分なガイドが可能な場合は不要で
ある。そして、各実施例は圧力制御弁としてシー
ケンス弁を示したが、カウンタバランス弁に適用
することもでき、また、気体用の弁としてもよ
い。
このように本考案は、スプールが中立位置から
他端側に移動して両通路間が連通する圧力制御時
には、制御作動室への圧力流体は、制御通路に設
けた絞りにより流量が制限され、スプールの迅速
移動が抑えられてチヤタリング発生が防止され
る。また、スプールが中立位置から一端側に移動
して両通路間が連通する自由流れ時には、制御作
動室がスプールの端部ランドにより拡径部を介し
て他方の通路に連通され、制御通路に設けた絞り
の作用が解消されて、スプールが迅速移動でき
る。そして、自由流れ時のスプール迅速移動を、
スプールの端部ランドで拡径部を他方の通路と連
通することで行なつており、たとえば制御作動室
と他方の通路間に制御通路の絞りと並列的な逆止
め弁を設ける場合に比較すると、部品点数が減少
し、製作が容易になると共に、中立位置から他端
側に移動したスプールの、一端側及び他端側の両
方への移動に対し制御通路に設けた絞りによつて
迅速移動を抑えることができ、圧力制御時のチヤ
タリング発生を良好に防止できる。
他端側に移動して両通路間が連通する圧力制御時
には、制御作動室への圧力流体は、制御通路に設
けた絞りにより流量が制限され、スプールの迅速
移動が抑えられてチヤタリング発生が防止され
る。また、スプールが中立位置から一端側に移動
して両通路間が連通する自由流れ時には、制御作
動室がスプールの端部ランドにより拡径部を介し
て他方の通路に連通され、制御通路に設けた絞り
の作用が解消されて、スプールが迅速移動でき
る。そして、自由流れ時のスプール迅速移動を、
スプールの端部ランドで拡径部を他方の通路と連
通することで行なつており、たとえば制御作動室
と他方の通路間に制御通路の絞りと並列的な逆止
め弁を設ける場合に比較すると、部品点数が減少
し、製作が容易になると共に、中立位置から他端
側に移動したスプールの、一端側及び他端側の両
方への移動に対し制御通路に設けた絞りによつて
迅速移動を抑えることができ、圧力制御時のチヤ
タリング発生を良好に防止できる。
第1図から第4図は本考案の一実施例を示し、
第1図は平面図、第2図は第1図の−線に沿
う断面図、第3図、第4図は第2図の−線、
−線に沿う断面図、第5図は本考案の他の実
施例の要部を断面で示した図である。 B1,B2……通路、V……弁本体、6……弁
孔、7……拡径部、9……スプール、9A……制
御ランド、9B……端部ランド、10……制御作
動室、11……制御通路、12……絞り、15…
…ばね受け、16……調圧ばね、17……規制
部、18……ピストン、19……ばね。
第1図は平面図、第2図は第1図の−線に沿
う断面図、第3図、第4図は第2図の−線、
−線に沿う断面図、第5図は本考案の他の実
施例の要部を断面で示した図である。 B1,B2……通路、V……弁本体、6……弁
孔、7……拡径部、9……スプール、9A……制
御ランド、9B……端部ランド、10……制御作
動室、11……制御通路、12……絞り、15…
…ばね受け、16……調圧ばね、17……規制
部、18……ピストン、19……ばね。
Claims (1)
- 流体を流出入する二つの通路B1,B2が軸方
向に隔てて連通する弁孔6を弁本体Vに設け、一
方の通路B2からの流体圧力で一端側に押圧され
るスプール9を弁孔6に軸方向移動自在に嵌合す
ると共に、スプール9を他端側へ押圧するばね1
9を設置し、スプール9には中立位置で両通路B
1,B2間を遮断し中立位置から一端側及び他端
側へのスプール移動で両通路B1,B2間を連通
する制御ランド9Aを設け、弁本体Vには、スプ
ール9他端側に前記ばね19より大きいばね力の
調圧ばね16によつてスプール9一端側へのばね
力を付与されるばね受け15を設置すると共に、
ばね受け15が当接してばね受け15の調圧ばね
16による移動を制限する規制部17を設け、ス
プール9とばね受け15の間に介在して中立位置
から他端側へ移動するスプール9に調圧ばね16
のばね力を付与するピストン18を弁孔6に軸方
向移動自在に嵌合し、弁孔6内にスプール9の嵌
合によりスプール一端側に制御作動室10を形成
し、弁孔6には制御作動室10側に内径が拡大し
制御作動室10に連通せしめた拡径部7を設け、
他方の通路B1からの流体圧力でスプール9を他
端側に押圧するよう絞り12を設置した制御通路
11により制御作動室10の他方の通路B1に連
通し、拡径部7と他方の通路B1間をスプール9
の中立位置及び中立位置から他端側への移動で遮
断し中立位置から一端側への移動で連通する端部
ランド9Bを制御ランド9Aより一端側でスプー
ル9に設けて成る圧力制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17674887U JPH0515665Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17674887U JPH0515665Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0180880U JPH0180880U (ja) | 1989-05-30 |
JPH0515665Y2 true JPH0515665Y2 (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=31468454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17674887U Expired - Lifetime JPH0515665Y2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515665Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP17674887U patent/JPH0515665Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0180880U (ja) | 1989-05-30 |
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