JPH07293510A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JPH07293510A
JPH07293510A JP11371494A JP11371494A JPH07293510A JP H07293510 A JPH07293510 A JP H07293510A JP 11371494 A JP11371494 A JP 11371494A JP 11371494 A JP11371494 A JP 11371494A JP H07293510 A JPH07293510 A JP H07293510A
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poppet
piston
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Atsushi Fujii
篤 藤井
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのポンプで複数のアクチュエータを作動
させるとともに、ロードチェック弁を用いて高負荷のア
クチュエータを優先的に作動させる装置において、正確
にロードチェックを作動させることを目的にする。 【構成】 小ポペット34を大ポペット17内に組み込
むとともに、この大ポペット17を停止部材18でふさ
ぎ、小ポペット34の上昇力が小ピストン22に作用し
ないようにする。また、小ピストン22が下降したとき
には、環状凹部31と油路32とからなるバルブ部が閉
じて背圧室23の圧力を高圧に保つようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷圧が異なるアク
チュエータを同時操作するとき、それらアクチュエータ
のうちのいずれかのアクチュエータを優先的に駆動させ
る必要のある場合に用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置のものとして、本出願人が
自ら出願した特開昭61−88008号に係るパワーシ
ョベルについての装置が従来から知られている。この従
来の制御装置では、ロードチェック弁を大ポペットと小
ポペットとで構成するとともに、これら両ポペットの背
圧室を一つの共通の背圧室で兼用している。そして、こ
の背圧室には、パイロット圧の作用で大ポペットを押え
るピストンを設けている。なお、この共通の背圧室は、
ロードチェック弁がフリーフローの状態を維持している
ときにも、供給通路側の圧力が導入されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、例えば、ピストンで大ポペットを押えつけ
るながら、小ポペットを開いているときには、この小ポ
ペットの上昇力が、スプリングを介して上記ピストンに
作用してしまう。このためにピストンが上昇気味になる
ので、大ポペットまで開いてしまうことがあった。大ポ
ペットが開いてしまうと、供給通路側の圧力を十分に保
てなくなり、それだけ負荷の大きいアクチュエータの作
動に影響を及ぼすという問題があった。
【0004】また、ピストンをノーマル状態に保って大
ポペットを開いたとき、供給通路側の圧力が、上記背圧
室に導かれるので、この背圧室の圧力作用で、大ポペッ
トが閉まりがちになり、アクチュエータに十分な流量を
供給できないという問題もあった。この発明の目的は、
大ポペットが開くときに背圧室の影響をなくすととも
に、小ポペットが開いたときのバネ力がピストンに作用
しないようにして、目的の制御を常に性格にできるよう
にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、1つのポ
ンプで複数のアクチュエータを作動させるとともに、こ
れら各アクチュエータに対応するコントロール弁を備
え、かつ、これらコントロール弁は、そのボディに形成
したアクチュエータポート及びポンプからの圧油を導く
供給通路と、この供給通路とアクチュエータポートとを
連通したり遮断したりするスプールとを備え、しかも、
特定のコントロール弁であって、上記供給通路とアクチ
ュエータポートとを接続する通路過程にロードチェック
弁を設け、このロードチェック弁に、ピストンを介して
パイロット圧を作用させてその開度を調整し、このコン
トロール弁に接続したアクチュエータに対して、他のコ
ントロール弁に接続したアクチュエータを優先的に駆動
させる構成にした油圧制御装置前提にする。
【0006】そして、特定のコントロール弁に設けた上
記ロードチェック弁は、そのボディに中空にした大ポペ
ットを摺動自在に設け、しかも、この大ポペットに小ポ
ペットを組み込むようにしている。そして、上記中空部
を停止部材でふさいで、これら停止部材と小ポペットと
の間にスプリング室を形成し、このスプリング室にスプ
リングを設ける。このスプリングの作用で、通常は、小
ポペットが大ポペットの中空室に形成したシート部を閉
じるようにしている。このようにした停止部材の外側に
は背圧室を区画している。
【0007】さらに上記ボディに小ピストンを摺動自在
に設けるとともに、この小ピストンの一端を上記背圧室
に臨ませ、他端に大ピストンの一端を接触させている。
しかも、この大ピストンの他端はパイロット室に臨ませ
る一方、上記停止部材と上記背圧室に臨ませた小ピスト
ンの一端との間にスプリングを介在させ、通常は、この
スプリングの作用で大ポペットがボディに形成したシー
ト部を閉じるようにしている。上記小ポペットが大ポペ
ットに形成したシート部を開いたとき、供給通路とアク
チュエータポートとが、大ポペットに形成したオリフィ
スを介して連通する。そして、このオリフィスの上流側
に上記背圧室に連通する圧力導入通路を形成し、しか
も、この背圧室を、アクチュエータポート側に連通させ
る連通路を形成する一方、上記小ピストンには、大ピス
トンに圧力が作用したときこの連通路を閉じるバルブ部
を設けている。
【0008】第2の発明は、その前提を第1の発明と同
じくしている。そして、特定の複数のコントロール弁の
ボディにバルブ組込み孔を形成し、このバルブ組込み孔
に、それよりも外径を細くしたスリーブをはめている。
このスリーブには、ロードチェック弁を組み込むととも
に、このスリーブ内にロードチェック弁の背圧室を形成
している。そして、上記スリーブ外周と組込み孔との間
にすき間を形成し、このすき間にスぺーサをはめるとと
もに、このスぺーサ以外のすき間の箇所を上記背圧室と
アクチュエータポート側とを連通させる連通路としてい
る。
【0009】さらに、上記ボディに連設部材を固定し、
この連設部材に上記複数のコントロール弁のスリーブを
貫通させる複数の貫通孔を形成している。この貫通孔は
その内径をスリーブ外径よりも大きくし、貫通孔とスリ
ーブとの間に支持部材をはめ込んでいる。しかも、この
連設部材にはサブボディを固定してなり、上記スリーブ
に摺動自在に設けた小ピストンの一端をサブボディに設
けた大ピストンに連接している。このようにした大ピス
トンをパイロット室に臨ませ、この大ピストンにパイロ
ット圧が作用したとき、小ピストンを介してロードチェ
ック弁を閉じて、背圧室とアクチュエータポート側の連
通を遮断する構成にしている。
【0010】
【作用】第1の発明は、大ピストンにパイロット圧が作
用していないとき、小ピストンもスプリングの作用でノ
ーマル状態に保たれる。このように小ピストンがノーマ
ル状態にあれば、大ポペットが第1スプリングに抗して
開弁する。このように小ポペットがノーマル状態にあれ
ばバルブ部が開いた状態を維持する。この状態で供給通
路側の圧力作用で大ポペットが開いたとき、小ポペット
に形成した小孔から流入した圧油は、スプリング室及び
絞り孔を経由して背圧室に達する。このときバルブ部が
開いているので、この背圧室の圧油は、連通路を経由し
てアクチュエータポート側に流れる。したがって、背圧
室の圧力は、絞り孔で圧力降下した低い圧力に維持され
ることになり、当然のこととして大ポペットが閉まり勝
手になるようなこともない。
【0011】また、大ピストンにパイロット圧が作用す
ると、その作用力が小ピストンを介して大ポペットに伝
わる。したがって、大ポペットは大ピストンの作用力で
ボディに形成したシート部に押しつけられる。このとき
にはバルブ部が閉じるので、背圧室の圧力は、供給通路
側の高圧に維持される。したがって、この高圧の作用で
大ポペットが開かない。さらに、この状態で小ポペット
が開いても、この小ポペットの推力は、停止部材に作用
するだけで、ピストンには伝わらない。
【0012】
【実施例】図1、2に示した第1実施例は、パワーショ
ベルに用いるコントロール弁を示したもので、これら複
数のコントロール弁は、一つのポンプPに接続されてい
る。ボディbにアクチュエータポート2、3を形成する
とともに、スプール孔4を形成している。このスプール
孔4にはスプール5を摺動自在に組み込んでいるが、通
常はセンタリングスプリング6の作用で、図示の中立位
置を保つようにしている。さらに、上記ボディbには、
他のコントロール弁に対して、ポンプPにパラレルに接
続した供給通路7と、この供給通路7に連通する連通路
8と、図示していないタンクに連通する戻り通路9とを
形成している。
【0013】そして、アクチュエータポート2、3、通
路8及び戻り通路9のそれぞれは、スプール5が図示の
中立位置にあるとき、おたがいの連通が遮断される。
今、スプール5を図面右方向に移動したとすると、スプ
ール5の第1環状溝10を介して通路9とアクチュエー
タポート2とが連通し、第2環状溝11を介してアクチ
ュエータポート3と戻り通路9とが連通する。スプール
5を上記とは反対側である左方向に移動すると、今度
は、第2環状溝11を介してアクチュエータポート3と
通路8とが連通し、第1環状溝10を介してアクチュエ
ータポート2と戻り通路9とが連通する。
【0014】なお、図中符号12は、ボディbに形成し
た中立流路で、この中立流路12はポンプPに接続され
るとともに、他のコントロール弁の中立流路に対しては
タンデムに接続されている。そして、スプール5が中立
位置にあるとき、この中立流路12が開き、スプール5
を左右いずれかに切換えたとき、この中立流路12が閉
じられる構成にしている。
【0015】上記供給通路7と通路8との連通過程に
は、ロードチェック弁Lを設けているが、このロードチ
ェック弁Lの具体的な構成は、図2に示すとおりであ
る。すなわち、ボディbにバルブ組込み孔13を形成す
るとともに、このバルブ組込み孔13にスリーブ14を
組み込んでいる。ただし、このスリーブ14の外径は、
バルブ組込み孔13の内径よりも少し小さくし、それら
両者の間にすき間が形成されるようにしている。そし
て、このすき間には複数のスぺーサ15を圧入してスリ
ーブ14を固定するとともに、このスぺーサ15以外の
すき間部分を、前記通路8に通じる連通路16としてい
る。
【0016】上記スリーブ14には、中空にした大ポペ
ット17を摺動自在に組み込むとともに、この大ポペッ
トの一端を停止部材18でふさいでいる。さらに、上記
スリーブ14は、その一部をボディbの外側に突出させ
るとともに、その突出部分に小径部19を形成を形成し
ている。このようにボディbから突出させたスリーブ1
4にサブボディ20をかぶせるとともに、上記小径部1
9とサブボディ20との接触部分をシール21でシール
する一方、その他の部分とサブボディ20との間にすき
間を形成し、このすき間を上記連通路16の一部として
いる。
【0017】上記のようにしたスリーブ14の小径部1
9には小ピストン22を摺動自在に組み込むとともに、
この小ピストン22の一端を、スリーブ14と大ポペッ
ト17とが相まって形成する背圧室23に臨ませてい
る。そして、この小ピストン22の他端は、サブボディ
20に形成したパイロット室24に臨ませているが、こ
のパイロット室24には大ピストン25を摺動自在に設
けて、これら両ピストン22、25をこのパイロット室
24内でつき合わせている。ただし、上記パイロット室
24のうち、両ピストンをつき合わせた側に、ドレンポ
ート27を形成し、そこに圧力がこもらないようにする
一方、それとは反対側にパイロット圧を導くパイロット
ポート27を形成している。
【0018】また、上記のように背圧室23に臨ませた
小ピストン22の先端には、大径のバネ受け28を一体
に形成し、このバネ受け28と上記停止部材18との間
に第1スプリング29を介在させている。そして、この
第1スプリング29の作用で、大ポペット17が供給通
路7側に形成したシート部30を閉じる一方、小ピスト
ン22も図示の最上昇位置であるノーマル位置を保つよ
うにしている。小ピストン22には、そのバネ受け28
に隣接する位置に環状凹部31を形成している。この環
状凹部31は、スリーブ14に形成した通孔32と相ま
って、この発明のバルブ部を構成するが、この通孔32
は、前記した連通路16に常時連通している。
【0019】また、小ピストン22には、環状凹部と3
1と背圧室23とを連通させる油路33を形成してい
る。そして、小ピストン22が図示のノーマル位置にあ
るときには、環状凹部31と通孔32とが完全にラップ
し、環状凹部31に対して通孔32が全開状態を保つ。
したがって、上記背圧室23は、油路33及び連通路1
6を介して通路8に連通する。また、パイロットポート
27にパイロット圧が導かれ、大ピストン25が小ピス
トン22を押して、それが第1スプリング29に抗して
移動すると、環状凹部31と通孔32とが食い違うの
で、通孔32と油路33との連通が遮断される。したが
って、連通路16を介して背圧室23と通路8とが連通
する通路も遮断される。
【0020】前記中空の大ポペット17は、その中に小
ポペット34を組み込んでいるが、この小ポペット34
と前記停止部材18との間にスプリング室35を形成
し、このスプリング室35に第2スプリング36を介在
させている。なお、このスプリング室35は、停止部材
18に形成した絞り孔37を介して背圧室23に連通し
ている。そして、この第2スプリング36の作用で、通
常は、小ポペット34が大ポペット17に形成したシー
ト部38を閉じるようにしている。そして、この小ポペ
ット34が第2スプリング36に抗して移動すると、シ
ート部38が開く。シート部38が開けば、供給通路7
に供給された圧油が、大ポペット17に形成したオリフ
ィス39を介して通路8に流れることになる。また、上
記小ポペット34には小孔40を形成しているが、この
小孔40を介してオリフィス39の上流側の圧油がスプ
リング室35及び背圧室23に導かれる。なお、上記小
孔40及び絞り孔37によって、この発明の圧力導入通
路を構成する。
【0021】次に、この第1実施例の作用を説明する。
まず最初に、パイロットポート27にパイロット圧が導
かれず、小ピストン22が図示のノーマル位置にある場
合について説明する。この状態で、スプール5を左右い
ずれかに切換えると、供給通路7の圧力作用で、大ポペ
ット17が第1スプリング29に抗して移動し、シート
部30を開く。これによって供給通路7の圧油が、通路
8及びいずれか一方のアクチュエータポートを経由して
アクチュエータに供給される。
【0022】また、同時に、小ポペット34が第2スプ
リング36に抗して移動してシート部38も開くので、
オリフィス39の上流側の圧油が、小孔40→スプリン
グ室35→絞り孔37を経由して背圧室23に導かれ
る。しかし、このときには、小ピストン22がノーマル
位置にあるので、環状凹部31と通孔32とからなるバ
ルブ部が開いた状態を維持している。したがって、背圧
室23に導かれた圧油は、連通路16を経由して通路8
側に流れることになる。そして、供給通路7から通路8
に圧油が流れるということは、絞り孔37での圧力降下
があるので、背圧室23の圧力は、供給通路7側の圧力
よりも低く抑えられることになる。このように背圧室2
3の圧力が供給通路7の圧力よりも低く抑えられるの
で、大ポペット17がハイツ室の圧力作用で、閉まり勝
手になるようなこともなくなる。
【0023】次に、パイロットポート27にパイロット
圧を導き、大ピストン25で小ピストン22を押せば、
環状凹部31と通孔32とが食い違うので、そのバルブ
部が閉じるとともに、バネ受け28が、停止部材18を
介して大ポペット17を押えつける。この状態で、前記
と同様にスプール5を切換えて供給通路7に圧油を導く
と、この圧油の作用で小ポペット34のみが移動してシ
ート部38を開く。したがって、供給通路7に導かれた
圧油は、オリフィス39を介してのみアクチュエータポ
ート側に供給される。このように供給通路7の圧油がオ
リフィス39を経由するので、供給通路7側の圧力が十
分に高く保たれる。
【0024】いい換えれば、このロードチェック弁Lを
備えたコントロール弁で制御するアクチュエータの負荷
が軽くても、このコントロール弁とは別のコントロール
弁で制御する高負荷のアクチュエータを優先的に駆動す
ることができる。そして、上記オリフィス39の上流側
の高圧は、小孔40→スプリング室35→絞り孔37を
経由して背圧室23に導かれる。しかし、このときには
上記したようにバルブ部が閉じているので、この背圧室
23の圧力がオリフィス39の上流側である供給通路7
の高い圧力に保たれる。この高圧の作用で、シート部3
0に対する大ポペット17のシート力が一層強くなるの
で、大ポペット17が不用意に開いてしまうような問題
も発生しない。
【0025】図3に示した第2実施例は、複数のコント
ロール弁におけるロードチェック弁を連設した場合のも
のである。つまり、一つの制御装置において、2つ以上
のアクチュエータを軽負荷で使い、他のアクチュエータ
を高負荷で使うような場合に最適な装置である。そし
て、上記ロードチェック弁L1 、L2 の構成そのもの
は、第1実施例の場合と同様である。ただし、両ロード
チェック弁L1 、L2 を連設させるとともに、その連設
させるための構成が、第1実施例と相違するものであ
る。したがって、この第2実施例において第1実施例と
同一の構成要素については、同一符号をもって説明す
る。
【0026】すなわち、この第2実施例では、ボディb
とサブボディ20との間に連設部材41を介在させてい
る。そして、この連設部材41には、一対の貫通孔4
2、43を形成するとともに、これら貫通孔42、43
内にスリーブ14の小径部19を位置させている。この
ようにした小径部19の周囲には、環状の支持部材4
4、45を挿入しているが、これら支持部材44、45
の外径を貫通孔42、43の内径よりもほんのわずかだ
け小さくして、両者間にすき間が形成されるようにして
いる。このすき間は、各部品の軸心のずれを吸収するた
めのものである。なお、図中符号46、47は、スリー
ブ14の小径部19と、支持部材44、45との間をシ
ールするシール部材である。
【0027】また、上記のようにした連設部材41と支
持部材44、45とのそれぞれの上面に環状の切欠を形
成し、これら切欠にシール部材48〜51を組み込んで
いる。このようにした連設部材41の上に、サブボディ
20を積み上げるようにして連設しているが、このサブ
ボディ20を連設することによって、上記シール部材4
8〜51にイニシャル荷重を付与して、所期のシール機
能を保っている。そして、上記サブボディ20には、第
1実施例と同様の大ピストン25を摺動自在に組み込む
とともに、この大ピストン25と小ピストン22との接
合部分を、両ロードチェック弁L1 、L2 に共通のドレ
ン通路52を形成している。
【0028】この第2実施例の各ロードチェック弁L1
、L2 のバルブとしての機能は、第1実施例の場合と
まったく同様である。ただ、この第2実施例では、2つ
のロードチェック弁を一つのボディに組み込む上で、そ
の組み込みやすさを目的にしたものである。そこで、以
下には、その組み込む工程と組み込みやすさの原因とを
説明する。
【0029】まず、スリーブ14には、その背圧室23
にバネ受け28を位置させて小ピストン22を組み込
む。次に、小ポペット34を組み込んで停止部材18で
ふさいだ大ポペット17をスリーブ14に入れた状態
で、それらをバルブ組込み孔13に挿入する。そして、
ボディbから突出した部分に連設部材41の貫通孔4
2、43に通す。さらに、この貫通孔42、43に環状
の支持部材44、45をはめてからサブボディ20を設
置する。上記のようにボディb、連設部材41及びサブ
ボディ20を用いたのは、上記した各部品の組み付け過
程において、いろいろな寸法のばらつきが原因で、ロー
ドチェック弁L1 とL2 との中心が狂ってしまうことが
あるのを調整できるようにしたものである。
【0030】すなわち、上記のように一つのボディbに
2つのロードチェック弁L1 、L2を組み込むために、
もし連設部材41がなければ、ボディbのバルブ組込み
孔13とサブボディ20のパイロット室24の中心とが
ずれていると、ボディbとサブボディ20とを実質的に
組み込めなくなる。しかし、この第2実施例のように連
設部材41を仲介させるとともに、その貫通孔42、4
3の内径を大きめにしているので、たとえ、それらに寸
法誤差があっても、それを吸収できる。したがって、こ
の第2実施例では、各部品に寸法誤差があっても、その
組み付けが不可能になるようなこともなくなる。
【0031】もちろん、各ロードチェック弁L1 、L2
ごとに別々のサブボディ20を備えれば、上記のように
寸法誤差など問題にしなくてもよいが、この場合には、
各サブボディ20ごとにドレン通路を形成しなければな
らないだけでなく、それぞれのドレン通路に別々の配管
を接続しなければならい。しかも、別々にしたサブボデ
ィ20を止めるためのボルトなどの留め具も倍必要にな
る。したがって、この第2実施例よれば、二つのロード
チェック弁L1 、 L2 のサブボディを一体にしたので、
配管や構成が簡略化されるとともに、各部品に寸法誤差
があっても、それらを簡単に組み付けることができる。
【0032】
【発明の効果】第1の発明の油圧制御装置によれば、大
ポペットが開いているときには、その背圧室の圧力が低
くなるので、この大ポペットが閉まりがってになって、
アクチュエータ絵の供給流量に影響を及ぼすこともな
い。また、大ポペットを閉じているときには、背圧室の
圧力が高圧に維持されるので、大ポペットが確実に閉じ
状態を保つことができる。また、この状態で、小ポペッ
トが開いていても、その小ポペットの推力が小ピストン
に作用しないので、大ポペットに対する押圧力が弱くな
ったりしない。第2の発明の油圧制御装置によれば、バ
ルブボディとサブボディとの間で、軸線がずれていて
も、連設部材がそのずれを調整するので、バルブボディ
及びサブボディの寸法管理がランクになり、それだけ製
造コストも安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のコントロール弁の断面図である。
【図2】第1実施例のロードチェック弁の拡大断面図で
ある。
【図3】第2実施例のロードチェック弁の拡大断面図で
ある。
【符号】
b ボディ P ポンプ 2 アクチュエータポート 3 アクチュエータポート 5 スプール 7 供給通路 L ロードチェック弁 14 スリーブ 16 連通路 17 大ポペット 18 停止部材 19 小径部 20 サブボディ 22 小ピストン 23 背圧室 24 パイロット室 25 大ピストン 29 第1スプリング 31 環状凹部 32 通孔 34 小ポペット 35 スプリング室 36 第2スプリング 37 絞り孔 39 オリフィス 40 小孔 41 連設部材 42 貫通孔 43 貫通孔 44 支持部材 45 支持部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディに形成したアクチュエータ
    ポート及びポンプからの圧油を導く供給通路と、この供
    給通路とアクチュエータポートとを連通したり遮断した
    りするスプールとを備えたコントロール弁であって、上
    記供給通路とアクチュエータポートとを接続する通路過
    程にロードチェック弁を設け、このロードチェック弁
    に、ピストンを介してパイロット圧を作用させてその開
    度を調整する構成にした油圧制御装置において、上記コ
    ントロール弁に設けた上記ロードチェック弁は、そのボ
    ディに中空にした大ポペットを摺動自在に設け、しか
    も、この大ポペットに小ポペットを組み込むとともにそ
    の中空部を停止部材でふさいで、これら停止部材と小ポ
    ペットとの間にスプリング室を形成し、このスプリング
    室に第2スプリングを設け、通常は、このスプリングの
    作用で小ポペットが大ポペットの中空室に形成したシー
    ト部を閉じる構成にするとともに、この停止部材の外側
    には背圧室を区画し、さらに上記ボディにピストンを摺
    動自在に設けるとともに、このピストンの一端を上記背
    圧室に臨ませ、他端をパイロット室に臨ませる一方、上
    記停止部材と上記背圧室に臨ませたピストンの一端との
    間に第1スプリングを介在させ、通常は、この第1スプ
    リングの作用で大ポペットがボディに形成したシート部
    を閉じる構成にし、さらに、小ポペットが大ポペットに
    形成したシート部を開いたとき、供給通路とアクチュエ
    ータポートとが、大ポペットに形成したオリフィスを介
    して連通するとともに、このオリフィスの上流側に上記
    背圧室に連通する圧力導入通路を形成し、しかも、この
    背圧室を、アクチュエータポート側に連通させる連通路
    を形成する一方、上記ピストンに圧力が作用したときこ
    の連通路を閉じるバルブ部を設けてた油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 バルブボディに形成したアクチュエータ
    ポート及びポンプからの圧油を導く供給通路と、この供
    給通路とアクチュエータポートとを連通したり遮断した
    りするスプールとを備えた特定の複数のコントロール弁
    であって、上記供給通路とアクチュエータポートとを接
    続する通路過程にロードチェック弁を設け、このロード
    チェック弁に、ピストンを介してパイロット圧を作用さ
    せてその開度を調整する構成にした油圧制御装置におい
    て、上記特定の複数のコントロール弁のボディにバルブ
    組込み孔を形成するとともに、このバルブ組込み孔に、
    その孔よりも外径を細くしかつロードチェック弁を組み
    込んだスリーブをはめるとともにこのスリーブ内にロー
    ドチェック弁の背圧室を形成し、上記スリーブ外周と組
    込み孔との間にすき間を形成し、このすき間にスぺーサ
    をはめるとともに、このスぺーサ以外のすき間の箇所を
    上記背圧室とアクチュエータポート側とを連通させる連
    通路とし、さらに、上記ボディに連設部材を固定し、こ
    の連設部材に上記複数のコントロール弁のスリーブを貫
    通させる複数の貫通孔を形成し、この貫通孔内径をスリ
    ーブ外径よりも大きくするとともに、貫通孔とスリーブ
    との間に支持部材をはめ込み、しかも、この連設部材に
    はサブボディを固定してなり、上記スリーブに摺動自在
    に設けた小ピストンの一端をサブボディに設けた大ピス
    トンに連接し、しかも、この大ピストンをパイロット室
    に臨ませ、この大ピストンにパイロット圧が作用したと
    き、小ピストンを介してロードチェック弁を閉じるとと
    もに、背圧室とアクチュエータポート側の連通を遮断す
    る構成にした油圧制御装置。
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