JP3569623B2 - 縦型全自動乾燥洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回転可能に配置するとともに洗濯物を収容する脱水槽と、脱水槽を収容する水槽と、選択可能な異なる速度で上記脱水槽を回転駆動するモーターと、洗濯水や衣類の加熱手段とするヒーターと、洗濯物を洗いかつ空気を循環させる手段とする攪拌翼と、洗濯物をのせる棚と、洗濯時に洗濯物が飛び出さないようにする内蓋とからなる縦型全自動乾燥洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の全自動乾燥洗濯機、例えば、縦型の全自動乾燥洗濯機は、実開平3−34476号公報、特開平5−76683号公報、特開平9−192383号公報等に開示のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されている全自動乾燥洗濯機であれば、洗濯から乾燥まで連続して行うと、洗濯物のしわが多く、また、脱水槽に穴が設けられているために、加熱する空気容量が大きくなって乾燥時間が長くなり、しかも、高温高湿の空気を直接室内に排気するため、室内の住環境が悪くなる等の課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の縦型全自動乾燥洗濯機は上記課題を解決したもので、請求項1記載の発明は、回転可能に配置するとともに洗濯物を収容する脱水槽と、脱水槽を収容する水槽と、選択可能な異なる速度で上記脱水槽を回転駆動するモーターと、洗濯水や衣類の加熱手段とするヒーターと、洗濯物を洗いかつ空気を循環させる手段とする攪拌翼と、洗濯物をのせる棚と、洗濯時に洗濯物が飛び出さないようにする内蓋と、排水ホースとを備えた縦型全自動乾燥洗濯機において、脱水槽の一部に、洗濯物を乾燥するときに用いる棚を上部におくことができる突起部あるいは凹部を設け、上記脱水槽から上記水槽に水蒸気を含む空気を排気し、その水槽内で上記水蒸気を凝縮させて結露水として、この結露水を上記排水ホースから排水すると共に、上記水槽内の空気を上記排水ホースから排気することを特徴とするものである。
【0005】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記棚を綱目状としたことを特徴とするものである。
【0006】
そして、請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記洗濯物の乾燥時に乾燥風温度・湿度を、少なくとも風下側ヒーター近傍と内蓋の2点で検知することを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の縦型全自動乾燥洗濯機の実施の形態を図面とともに説明する。
【0010】
図1は本発明の縦型全自動乾燥洗濯機の構成を示す要部概略構成図であり、図1において、1は縦型全自動乾燥洗濯機の外枠、2は洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を制御するマイクロコンピュータ(制御部)、3は操作表示部、4は上面板開口部の開閉用蓋体である。また、外枠1の内部には、水槽5が配設されている。
【0011】
この水槽5は、その下部と外枠1の上端部間に亙って装着された防振機構6によって外枠1に吊り下げられており、その上端部には、水槽カバー7が固定されている。その2つの水槽カバー7の間に、中間蓋(内蓋)19が配設されていて、この蓋19は洗擢・濯ぎ・脱水時には、洗濯物や水が脱水槽8から外に飛び出さないようにし、乾燥時には、蓋19の一部に開けた穴から、室内空気を吸い込むような働きをする。
【0012】
上記脱水槽8の下部にはモーター(電動機)10、ギヤボックス11により回転する攪拌翼9(パルセータ)が配設されており、洗濯・濯ぎ時には攪拌翼9単体で55〜300r.p.mの回転を行い、洗濯若しくは濯ぎを行う。また、脱水時には脱水槽8と一緒に0〜1000r.p.mで回転し、脱水を行う。
【0013】
さらに、乾燥時には攪拌翼9単体で300r.p.m前後の一方向回転を行い、図1中破線矢印のように、室内空気を蓋19を通して吸引し、図2の様に真ん中と周囲に編み目をもち、その境目には、少し高さを持たせた遮蔽部分をもった棚20の中側綱目を通過後、脱水槽8の壁に沿い上昇し、再び洗濯物Sを載せた棚20の外側綱目を通過し、脱水槽8と液体バランサー16の間から水槽5を通り、排水管14、排水ホース15から排気される。
【0014】
また、攪拌翼9の下部の空気の流れは、図1中実線で示すように、攪拌翼9の透き間を通して供給される空気が脱水槽の下側に円環状に配置されたヒーター17により、50℃前後に加熱され糸屑フィルター18の部分から再び脱水槽8内に供給され、脱水槽8内の空気流れ(破線矢印)と合流して40℃前後の空気として洗濯物の乾燥を行うことができる。
【0015】
そして、洗濯物Sから蒸発した水分を含む空気が、脱水槽8から水槽5内に排気され、上記水分は上記水槽5内で冷却されて凝縮されて、結露水となって排水ホース15から排水される。12、13は洗濯、濯ぎ、脱水時の排水管と排水弁を示している。21は棚20を脱水槽8内に載せるために脱水槽8の一部に設けた突起である。22a,22bは洗濯物の乾燥時のヒーター出口温度と洗濯物を通過した後の水蒸気を含む空気温度をセンシングして乾燥終了を検知する温度センサである。
【0016】
この場合、例えば、ヒーター出口温度が50℃、洗濯物の後の空気温度が45℃の場合を乾燥終了と見做して、それを乾燥終了と検知すると、操作表示部3の液晶表示素子あるいはブザーで報知する。
【0017】
ここで、加熱空気が出てくる糸屑フィルター18の上側に棚20を設けたほうが、空気の流れから、洗濯物Sの乾燥ははかどる。ただし、本工程では洗濯から脱水終了後、洗濯物Sを洗濯機から取り出した後、棚20をセットしたうえで洗濯物Sを棚20に載せなければならない。
【0018】
また、脱水槽8の下部に円環状に設置したヒーター17と温度センサ22aは、洗濯時の洗濯水の加熱ヒーター、洗濯水の温度センサとして利用することもできる。
【0019】
さらに、棚20は図2に示すように、中央部は洗濯物を載せないで、空気だけを通し、中間部には綱目がなく少し山形にした仕切り壁を作り、その外側に洗濯物を載せる綱を設ける。このようにすることにより、室内空気は棚20の中央部から入り、周辺部から出て行くようになり、乾燥風のショートサーキットが避けられ、しかも、洗濯物の乾燥も効果的に行える。
【0020】
【発明の効果】
本発明の縦型全自動乾燥洗濯機は上記のような構成であるから、脱水後、洗濯物を棚に並べて乾燥させるので、洗濯物にしわが生じることがなく、また、水蒸気を含む空気を室内に放出することなく乾燥でき、しかも、乾燥終了を報知できるので、洗濯物の取り出し忘れを確実に防止することができ、そのうえ、容易に乾燥することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦型全自動乾燥洗濯機の実施の形態を示す要部概略構成図である。
【図2】図1の棚の要部構成図である。
【符号の説明】
1 外枠
2 マイクロコンピュータ
3 操作表示部
4 開閉用蓋体
5 水槽
6 防振機溝
7 水槽
8 脱水槽
9 攪拌翼
10 モーター
11 ギヤボックス
12 排水管
13 排水弁
14 排水管
15 排水ホース
16 液体バランサ
17 ヒーター
18 糸屑フィルター
19 中間蓋
20 棚
21 突起
22a 温度センサ
22b 温度センサ
Claims (3)
- 回転可能に配置するとともに洗濯物を収容する脱水槽と、脱水槽を収容する水槽と、選択可能な異なる速度で上記脱水槽を回転駆動するモーターと、洗濯水や衣類の加熱手段とするヒーターと、洗濯物を洗いかつ空気を循環させる手段とする攪拌翼と、洗濯物をのせる棚と、洗濯時に洗濯物が飛び出さないようにする内蓋と、排水ホースとを備えた縦型全自動乾燥洗濯機において、
脱水槽の一部に、洗濯物を乾燥するときに用いる棚を上部におくことができる突起部あるいは凹部を設け、
上記脱水槽から上記水槽に水蒸気を含む空気を排気し、その水槽内で上記水蒸気を凝縮させて結露水として、この結露水を上記排水ホースから排水すると共に、上記水槽内の空気を上記排水ホースから排気することを特徴とする縦型全自動乾燥洗濯機。 - 上記棚を綱目状としたことを特徴とする請求項1記載の縦型全自動乾燥洗濯機。
- 上記洗濯物の乾燥時に乾燥風温度・湿度を、少なくとも風下側ヒーター近傍と内蓋の2点で検知することを特徴とする請求項1記載の縦型全自動乾燥洗濯機。
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