JP3569459B2 - 農作業機の作業機器駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、フレールモア、掘取機等の農作業機の作業機器駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の農作業機の作業機器駆動装置としては、たとえば、作業機本体にミッション装置を設け、前記作業機本体に作業機器としてのロータリーを回転可能に設け、前記ミッション装置の出力軸と前記ロータリーとのそれぞれにスプロケットを相対し固定し、前記出力軸のスプロケットと前記ロータリーのスプロケットとの間に無端チェーンを掛け回し、前記出力軸からの出力により前記ロータリーを高速で回転駆動する構成となっている。
【0003】
しかしながら、前記相対するスプロケット間に無端チェーンを掛け回してロータリーを回転駆動する構成では、作業時にロータリーが石等の固い塊体に当接してロータリーの回転が阻害されると、このロータリーに固定したスプロケットにて無端チェーンの回行を阻止する力が無端チェーンに作用する一方で、出力軸のスプロケットにて無端チェーンを回行する力が無端チェーンに作用し、したがって、無端チェーンが切断し易いという問題がある。
【0004】
そこで、出力軸とロータリーとのそれぞれにプーリを相対して固定し、これらプーリ間に無端ベルトを掛け回し、この無端ベルトにこの無端ベルトを常時緊張させる方向に附勢手段にて附勢したテンションローラを当接し、作業時にロータリーが石等の固い塊体に当接してロータリーの回転が阻害されると、このロータリーに固定したプーリを無端ベルトに対してスリップ回転させ、無端ベルトの切断を防止する構成が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記相対するプーリ間に無端ベルトを掛け回し、この無端ベルトに附勢手段にて附勢したテンションローラを当接して無端ベルトを常時緊張させる構成では、この無端ベルトとテンションローラとの摩擦により無端ベルトが損傷して無端ベルトの耐久力が損なわれ易く、無端ベルトを長期に亘って使用することができない、という問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、無端ベルトを常時緊張させるテンションローラを用いることなく無端ベルトを緊張させることができ、無端ベルトを長期に亘って使用することができる農作業機の作業機器駆動装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の農作業機の作業機器駆動装置は、作業機本体と、この作業機本体に設けられ前後方向に長手方向を有する入力軸を軸支するとともにこの入力軸の回転により回転される左右方向に長手方向を有する出力軸を軸支した出力軸ケースを備えたミッションケースと、前記作業機本体に回転可能に設けられた作業機器と、前記ミッションケースの出力軸の回転により連動されこの出力軸の回転を前記作業機器に伝達してこの作業機器を回転駆動させる動力伝達手段とを具備し、前記動力伝達手段は、前記出力軸に固定された第1のプーリと、前記作業機器に固定された第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとの間に掛け回された無端ベルトとを有し、前記出力軸を軸支したミッションケースは、前記入力軸の軸心を回動中心として前記無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動可能に設け、前記無端ベルトを緊張させた位置に前記出力軸ケースを固定する固定手段を設け、前記ミッションケースを前記入力軸の軸心を回動中心として回動させると、前記出力軸を軸支した前記出力軸ケースが前記無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動し、この出力軸に固定した前記第1のプーリが前記第2のプーリとの間が開く方向に移動し、前記無端ベルトが緊張するものである。
【0008】
そして、入力軸の軸心を回動中心としてミッションケースを回動させると、無端ベルトを緊張させる方向に向かって出力軸を軸支した出力軸ケースが一体に回動され、この出力軸に固定した第1のプーリが作業機器に固定した第2のプーリとの間が開く方向に移動され、これら第1及び第2のプーリにて無端ベルトが確実に緊張される。
【0009】
また、無端ベルトを緊張させた状態で固定手段にて出力軸ケースを固定することにより、無端ベルトを緊張させた位置に出力軸を軸支した出力軸ケースが固定される。
【0010】
また、入力軸の軸心を回動中心としてミッションケースを回動させることにより、入力軸の位置を変化させることなく第1及び第2のプーリにて無端ベルトが確実に緊張される。
【0011】
そして、入力軸が回転されることにより、出力軸が回転されるとともに、この出力軸に固定した第1のプーリにて無端ベルトが回行され、この無端ベルトにて作業機器に固定された第2のプーリが回転され、この第2のプーリにて作業機器が回転駆動される。
【0012】
請求項2記載の農作業機の作業機器駆動装置は、請求項1記載の農作業機の作業機器駆動装置において、固定手段は、作業機本体と出力軸ケースとの一方側に設けられた固定ボルトと、他方側に設けられ前記固定ボルトを挿通するボルト支持フレームと、このボルト支持フレームに挿通した前記固定ボルトに螺着され無端ベルトを緊張させた位置に出力軸ケースを固定する固定ナットとを有するものである。
【0013】
そして、固定ナットを弛緩した状態で入力軸の軸心を回動中心としてミッションケースを回動させることにより、出力軸を軸支した出力軸ケースが無端ベルトを緊張させる方向に向かって移動し、ボルト支持フレームに対して固定ボルトが進退されるとともに、出力軸に固定した第1のプーリが作業機器に固定した第2のプーリとの間が開く方向に移動され、これら第1及び第2のプーリにて無端ベルトが作業機器を確実に回転駆動させる適正な緊張状態に緊張される。
【0014】
また、無端ベルトを緊張させた状態で固定ボルトに固定ナットを締め付け固定することにより、無端ベルトを緊張させた位置に出力軸を軸支した出力軸ケースが固定され、このミッションケースも固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1及び図2において、1はフレールモア、掘取機等の農作業機で、この農作業機1は作業機本体2と、この作業機本体2に設けられ入力軸3を軸支するとともにこの入力軸3の回転により回転される出力軸4を軸支した出力軸ケース4aを備えたミッションケース5と、前記作業機本体2に回転可能に設けられた作業機器としてのロータリー6と、前記ミッションケース5の出力軸4の回転により連動されこの出力軸4の回転を前記ロータリー6に伝達してこのロータリー6を回転駆動させる動力伝達手段7と、前記出力軸ケース4aを固定する固定手段8とを具備している。
【0017】
そして、前記作業機本体2は、前記ロータリー6の上方を被覆するカバー体を兼ねた主フレーム9を有し、この主フレーム9の両端部に相対して側端板10がそれぞれ固着され、これら側端板10の下端部に下方に向かって突出し前記ロータリー6の側方部を被覆するゴム板等の弾性カバー11がそれぞれ固着されている。
【0018】
また、前記主フレーム9の前端部及び後端部に下方に向かって突出し前記ロータリー6の前方部及び後方部を被覆するゴム板等の弾性カバー12がそれぞれ固着され、これら弾性カバー12は並設した複数のカバー片13にて形成されている。
【0019】
また、前記主フレーム9の両側上部に前後方向の固定フレーム14がそれぞれ相対して平行に固定され、これら固定フレーム14の前端部にロワピン15がそれぞれ固着されている。
【0020】
また、前記両側部の固定フレーム14の前後方向の略中間部に前上方に向かって突出した連結アーム16がそれぞれ固着され、これら連結アーム16は、後部に互いに接近する方向に向かって傾斜して接近した傾斜部を有するとともに、前部に前上方に向かって平行状に突出した平行状部を有している。そして、これら平行状部の前端部に連結ピン17が挿脱可能に挿着されている。
【0021】
そして、前記両側部の固定フレーム14のロワピン15と前記連結アーム16の前端部の連結ピン17とによりトラクタ側の三点連結部に連結する三点被連結部18が構成されている。
【0022】
さらに、前記両側部の固定フレーム14の前端近傍部に上方に向かって突出した支持アーム19がそれぞれ固着され、これら支持アーム19は、下部に互いに接近する方向に向かって傾斜して接近した傾斜部を有するとともに、上部に上方に向かって平行状に突出した平行状部を有している。
【0023】
そして、これら平行状部の下端部が固定ピン20にて前記連結アーム16の平行状部に固定され、これら平行状部の上端部に支軸21にて調節杆支持体22が回動可能に軸支されている。
【0024】
また、図2に示すように、前記両側部の固定フレーム14の後端部に支軸23にて前記ロータリー6の後方に位置して接地する車輪24を備えた車輪支持フレーム25が上下方向に回動可能に軸支されている。
【0025】
前記車輪支持フレーム25は、前記両側の支軸23にて上下方向に回動可能に軸支された前後方向に長手方向を有する支持アーム26を両側に設けられ、これら支持アーム26の後端部間に左右方向に長手方向を有する支持部材27が固定され、この支持部材27の両端部に支枠28がそれぞれ上下方向に位置調節可能に取り付けられ、これら支枠28に前記車輪24が回転自在に軸架され、前記支持部材27の中間部に支持板29がそれぞれ相対して上方に向かって一体に突設されている。
【0026】
また、前記相対する支持板29間に支軸30にて調節体31が回動可能に軸支され、この調節体31に形成された雌ねじ孔32内に調節杆33の一端側に形成された雄ねじ軸部34が螺合され、この調節杆33の他端側が前記調節杆支持体22に回動可能にかつ軸方向に移動不能に支持され、この調節杆33の他端部にハンドル部35が形成されている。
【0027】
そして、前記ハンドル部35にて調節杆33を回動操作することにより、この調節杆33の雄ねじ軸部34にて雌ねじ孔32を介して調節体31が雄ねじ軸部34に沿って進退されるとともに、前記車輪支持フレーム25が前記両側の支軸23を中心として上下方向に回動され、この車輪支持フレーム25の両車輪24が上下動調節され、これら車輪24にて前記ロータリー6が深浅調節されるようになっている。
【0028】
さらに、前記主フレーム9の前端部の両側部にホルダー36がそれぞれ固定され、これらホルダー36に前記主フレーム9を支持するスタンド37がそれぞれ上下方向に位置調節可能に取り付けられている。
【0029】
つぎに、前記ミッションケース5は、図3及び図4に示すように、前記固定フレーム14間に位置して前記主フレーム9の前側上部に垂直状に一体に立設固定された板状のミッションケース支持体38に前記入力軸3の軸心を回動中心として後述する無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動可能に設けられている。
【0030】
そして、前記ミッションケース5は、前後方向に長手方向を有する前記入力軸3が回転可能に軸支されているとともに、この入力軸3の回転に歯車機構(図示せず)を介して回転される左右方向に長手方向を有する前記出力軸4を軸支した出力軸ケース4aを備えている。
【0031】
また、前記出力軸ケース4aは前記出力軸4を回転可能に軸支した中空円筒状に形成され、この出力軸ケース4aの内端部が前記ミッションケース5に固定され、この出力軸ケース4aの外端部から前記出力軸4の軸端部4bが突出されている。
【0032】
また、前記出力軸4の軸端部4bが前記相対する側端板10のうちの一方、すなわち、図1右側の側端板10に形成された出力軸案内長孔49内に回転かつ移動可能に挿通されている。前記出力軸案内長孔49は、後述する無端ベルトを緊張させる方向に向かって長い径の長孔にて形成されている。
【0033】
また、前記ミッションケース5は、前記ミッションケース支持体38に当接する当接面部39に前記入力軸3の軸心を回動中心とした周面に位置して複数の固定ボルト40がそれぞれ前記ミッションケース支持体38に向かって一体に突出され、これら固定ボルト40には固定ナット41が螺着されるようになっている。
【0034】
さらに、前記ミッションケース支持体38は、前記入力軸3の軸心を回動中心とした周面に位置して形成され前記複数の固定ボルト40をそれぞれ移動可能に挿通したボルト挿通長孔42をそれぞれ有し、これらボルト挿通長孔42は前記入力軸3の軸心を回動中心とした周方向に長い径の長孔にて形成されている。
【0035】
そして、前記複数の固定ボルト40と、これら固定ボルト40に螺着される複数の固定ナット41と、前記複数の固定ボルト40を挿通した前記複数のボルト挿通長孔42を有する前記ミッションケース支持体38とにより、前記入力軸3の軸心を回動中心として後述する無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動した前記ミッションケース5を前記ミッションケース支持体38に固定するミッションケース固定手段43が構成されている。
【0036】
つぎに、前記ロータリー6は、図1及び図2に示すように、左右方向に長手方向を有するロータリー軸44と、このロータリー軸44の周面にこのロータリー軸44の軸方向に間隔をおいて固定された爪ホルダー45と、これら爪ホルダー45に着脱可能に軸着されたロータリー爪46とを有している。
【0037】
そして、前記ロータリー軸44はこのロータリー軸44の両端部に軸方向に向かって突出した回転軸部47をそれぞれ有し、これら回転軸部47が前記相対する側端板10に設けた軸受48にて回転可能に軸支されている。
【0038】
また、前記ロータリー爪46は、フレールモア爪にて形成されている。そして、前記ロータリー6は、前記出力軸4の回転により連動されこの出力軸4の回転を伝達する前記動力伝達手段7にて回転駆動されるようになっている。
【0039】
つぎに、前記動力伝達手段7は、図1、図2及び図5に示すように、前記出力軸4に固定された第1のプーリ50と、前記ロータリー6に固定された第2のプーリ51と、前記第1のプーリ50と前記第2のプーリ51との間に掛け回された無端ベルト52と、これら第1のプーリ50と第2のプーリ51及び無端ベルト52を前記側端板10とともに被覆したカバー体53とを有している。
【0040】
そして、前記第1のプーリ50は、前記側端板10から軸方向に向かって突出した前記出力軸4の軸端部4bに固定されている。また、この第1のプーリ50は、前記無端ベルト52を掛け回す周面部に略V字状溝を有する一対のVプーリ54にて形成され、この一対のVプーリ54は前記出力軸4の軸端部4bに並設して軸架固定されている。
【0041】
また、前記第2のプーリ51は、前記側端板10から軸方向に向かって突出した前記ロータリー軸44の回転軸部47に固定されている。また、この第2のプーリ51は、前記無端ベルト52を掛け回す周面部に略V字状溝を有する一対のVプーリ55にて形成され、この一対のVプーリ55は前記ロータリー軸44の回転軸部47に並設して軸架固定されている。
【0042】
また、前記無端ベルト52は、前記一対のVプーリ54と前記一対のVプーリ55との間にそれぞれ掛け回した一対のVベルト56にて形成されている。そして、この一対のVベルト56は、前記一対のVプーリ54と前記一対のVプーリ55との周面部に形成された略V字状溝に嵌合した断面略V字状で無端に形成されている。
【0043】
さらに、前記カバー体53は、前記側端部10に対向する面側のみを開口して形成され、前記側端部10に図示しない着脱手段にて着脱可能に固着されている。
【0044】
そして、前記出力軸4の回転により前記一対のVプーリ54が回転されるとともに、この一対のVプーリ54にて前記一対のVベルト56が回行され、この一対のVベルト56の回行に連動される前記一対のVプーリ55にて前記ロータリー6が回転駆動されるようになっている。
【0045】
つぎに、前記無端ベルト52を緊張させた位置に前記出力軸ケース4aを固定する固定手段8は、前記作業機本体2と出力軸ケース4aとの一方側に設けられた固定ボルト57と、他方側に設けられ前記固定ボルト57を挿通するボルト支持フレーム58と、このボルト支持フレーム58に挿通した前記固定ボルト57に螺着され前記無端ベルト52を緊張させた位置に出力軸ケース4aを固定する固定ナット59とを有している。
【0046】
すなわち、前記固定手段8は、図4乃至図6に示すように、一方側となる前記作業機本体2の図1右側の側端板10にボルト固定フレーム60が固定され、このボルト固定フレーム60は、前記側端板10に固定した垂直状の固定板部61を有し、この固定板部61の上端部に水平状に形成されたボルト固定板部62の前後に前記固定ボルト57がそれぞれ垂直状に一体に固定されている。
【0047】
また、他方側となる前記出力軸ケース4aに前記ボルト支持フレーム58が固定され、このボルト支持フレーム58は、前記出力軸ケース4aに一体に固定され前記固定板部61に向かって垂直状に突出したケース支持板部63を有し、このケース支持板部63の下端部に前記ボルト固定板部62に対向したボルト支持板部64が水平状に形成され、このボルト支持板部64の前後に前記各固定ボルト57を挿通したボルト挿通孔65がそれぞれ形成されている。
【0048】
そして、前記各ボルト挿通孔65は、前記入力軸3の軸心を回動中心としてミッションケース5を回動させるとき、このミッションケース5に一体の前記出力軸4を軸支した前記出力軸ケース4aが各固定ボルト57に対して回動可能にすなわち、前記入力軸3の軸心を回動中心として回動する出力軸ケース4aの円弧運動を可能にした長孔等の形状に形成されている。
【0049】
また、前記固定ナット59は、前記ボルト支持板部64を上下から挟持して前記出力軸ケース4aを固定するダブルナットにて形成されている。
【0050】
なお、前記固定ボルト57は前記出力軸ケース4aに設け、前記ボルト支持フレーム58は前記作業機本体2に設けるようにしてもよい。
【0051】
つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0052】
ミッションケース固定手段43の各固定ナット41及び出力軸ケース4aを固定する固定手段8の各固定ナット59をそれぞれ弛緩した状態で、入力軸3の軸心を回動中心としてミッションケース5を回動させると、このミッションケース5に突出した各固定ボルト40がミッションケース支持体38の各ボルト挿通長孔42に沿って回動されるとともに、固定手段8のボルト支持フレーム58のボルト挿通孔65に対して各固定ボルト57が進退される。
【0053】
そして、無端ベルト52を緊張させる方向に向かって出力軸4を軸支した出力軸ケース4aが一体に回動され、この出力軸4の軸端部4bに固定した第1のプーリ50がロータリー6のロータリー軸44の回転軸部47に固定した第2のプーリ51との間が開く方向に移動され、これら第1及び第2のプーリ50,51にて無端ベルト52がロータリー6を回転駆動させる適正な緊張状態に確実に緊張される。
【0054】
また、無端ベルト52を緊張させた状態で、固定手段8の各固定ボルト57に各固定ナット59をそれぞれ締め付け固定することにより、これら固定ボルト57と固定ナット59とにより作業機本体2の主フレーム9に出力軸4を軸支した出力軸ケース4aが無端ベルト52を緊張させた位置に固定される。
【0055】
また、固定手段8の各固定ボルト57に各固定ナット59をそれぞれ締め付けるとき、これら固定ボルト57に対してボルト支持板部64の上下の固定ナット59をそれぞれ回動して上下動することにより、無端ベルト52の緊張状態を微調節することができ、この無端ベルト52の緊張状態を微調節した上でボルト支持板部64の上下の固定ナット59をそれぞれ締め付け固定することにより、無端ベルト52がロータリー6を回転駆動させる適正な緊張状態に緊張させた位置に出力軸ケース4aが固定される。
【0056】
また、ミッションケース固定手段43の各固定ボルト40に各固定ナット41をそれぞれ締め付け固定することにより、これら各固定ボルト40と各固定ナット41とによりミッションケース支持体38にミッションケース5が固定される。
【0057】
さらに、入力軸3の軸心を回動中心としてミッションケース5を回動させることにより、入力軸3の位置を変化させることなく第1及び第2のプーリ50,51にて無端ベルト52が確実に緊張される。
【0058】
したがって、入力軸3の軸心を回動中心として無端ベルト52を緊張させる方向に向かってミッションケース5を回動し、この無端ベルト52を緊張させた位置に出力軸4を軸支した出力軸ケース4aを固定手段8にて固定することができる。
【0059】
そして、入力軸3の位置を変化させることがないので、この入力軸3と三点被連結部18とにより構成される作業機本体2の四点被連結部の位置関係も変化することがない。したがって、トラクタの四点連結部に作業機本体2の四点被連結部を連結する四点連結機構を採用することができ、この四点連結機構によりトラクタの四点連結部に作業機本体2の四点被連結部を確実に連結することができる。
【0060】
つぎに、トラクタの四点連結部に作業機本体2の四点被連結部をそれぞれ連結し、トラクタにて農作業機1を牽引するとともに、トラクタのPTO軸からの出力により入力軸3が回転されることにより、出力軸4が回転される。
【0061】
そして、この出力軸4に固定した第1のプーリ50の一対のVプーリ54にて無端ベルト52の一対のVベルト56がそれぞれ回行され、この一対のVベルト56にてロータリー6のロータリー軸44の回転軸部47に固定された第2のプーリ51の一対のVプーリ55がそれぞれ回転され、この一対のVプーリ55にてロータリー軸44が回転され、このロータリー6が回転駆動される。
【0062】
また、このロータリー6の回転駆動でこのロータリー6の各ロータリー爪46にて所定の作業が行われる。そして、このロータリー6の各ロータリー爪46すなわち、フレールモア爪にて雑草・茎葉雑杆等が刈り取られる。
【0063】
前記実施の形態では、フレールモアについて説明したが、これに限らず、第1のプーリ50と第2のプーリ51との間に無端ベルト52を掛け回してロータリー6を回転駆動させる作業機器駆動装置として各種農作業機に用いることができ、そして、これら各種農作業機においてテンションローラを用いることなく無端ベルト52を確実に緊張させることができる。
【0064】
また、前記実施の形態では、作業機器としてのロータリー6を回転駆動する場合について説明したが、これに限らず、作業機器は、たとえば、掘取機等の農作業機において、出力軸からの出力によって駆動され収穫物を搬送するコンベヤ等の搬送体であってもよく、無端ベルト52の回行により回転駆動される作業機器であればよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、無端ベルトを常時緊張させるテンションローラを用いることなく無端ベルトを確実に緊張させることができ、テンションローラとの摩擦により無端ベルトが損傷して無端ベルトの耐久力が損なわれることがなく、無端ベルトを長期に亘って使用することができる。
【0066】
また、無端ベルトを緊張させるとき入力軸の位置を変化させることがなく、この入力軸にトラクタのPTO軸からの出力を伝達する出力伝達軸を確実に連結することができる。このため、トラクタ側の三点連結部とPTO軸との四点連結部に作業機本体側の三点被連結部と入力軸との四点被連結部をそれぞれ連結する四点連結機構を採用することができる。
【0067】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、無端ベルトを緊張させた状態でボルト支持フレームに挿通した調節ボルトに固定ナットを締め付け固定することで無端ベルトを緊張させた位置に出力軸を軸支した出力軸ケースとともにミッションケースを確実に固定でき、無端ベルトを緊張させた状態に確実に保持できる。また、固定ボルトと固定ナットとにより無端ベルトの緊張状態を微調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す農作業機の作業機器駆動装置を示す正面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上ミッションケース取り付け部の拡大正面図である。
【図4】同上固定手段を示す拡大側面図である。
【図5】同上固定手段及び動力伝達手段を示す拡大断面図である。
【図6】同上固定手段を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 作業機本体
3 入力軸
4 出力軸
4a 出力軸ケース
5 ミッションケース
6 作業機器
7 動力伝達手段
8 固定手段
50 第1のプーリ
51 第2のプーリ
52 無端ベルト
57 固定ボルト
58 ボルト支持フレーム
59 固定ナット
Claims (2)
- 作業機本体と、
この作業機本体に設けられ前後方向に長手方向を有する入力軸を軸支するとともにこの入力軸の回転により回転される左右方向に長手方向を有する出力軸を軸支した出力軸ケースを備えたミッションケースと、
前記作業機本体に回転可能に設けられた作業機器と、
前記ミッションケースの出力軸の回転により連動されこの出力軸の回転を前記作業機器に伝達してこの作業機器を回転駆動させる動力伝達手段とを具備し、
前記動力伝達手段は、前記出力軸に固定された第1のプーリと、前記作業機器に固定された第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとの間に掛け回された無端ベルトとを有し、
前記出力軸を軸支したミッションケースは、前記入力軸の軸心を回動中心として前記無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動可能に設け、
前記無端ベルトを緊張させた位置に前記出力軸ケースを固定する固定手段を設け、
前記ミッションケースを前記入力軸の軸心を回動中心として回動させると、前記出力軸を軸支した前記出力軸ケースが前記無端ベルトを緊張させる方向に向かって回動し、この出力軸に固定した前記第1のプーリが前記第2のプーリとの間が開く方向に移動し、前記無端ベルトが緊張する
ことを特徴とする農作業機の作業機器駆動装置。 - 固定手段は、作業機本体と出力軸ケースとの一方側に設けられた固定ボルトと、他方側に設けられ前記固定ボルトを挿通するボルト支持フレームと、このボルト支持フレームに挿通した前記固定ボルトに螺着され無端ベルトを緊張させた位置に出力軸ケースを固定する固定ナットとを有する
ことを特徴とする請求項1記載の農作業機の作業機器駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10429099A JP3569459B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 農作業機の作業機器駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10429099A JP3569459B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 農作業機の作業機器駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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