JP3569435B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

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    • GPHYSICS
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    • G11B15/385Driving record carriers by pneumatic means directly, e.g. by rotating drum

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録再生装置としてのビデオテープレコーダ等に使用される回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の回転ヘッド装置の断面図、図6は、従来の回転ヘッド装置に用いられる固定部材の説明図であり、同図Aは固定部材の上面図、同図Bは同図Aの6B−6B線における断面図、同図Cは同図Aの6C−6C線における断面図である。また、図7は、従来の回転ヘッド装置の要部を分解した断面図である。
【0003】
従来の磁気記録再生装置に使用される回転ヘッド装置は、図5〜図7に示すように、下方に位置する固定ドラムKと、この固定ドラムKの上方に配置された回転ドラムRと、この回転ドラムRの上方に配置されたモータMとを有している。また、固定ドラムKは、その中心部に円柱状の導電性の材料からなる固定軸31が固定されており、図示しない記録再生装置本体への取付において固定軸31を介してアースするようになっている。また、固定軸31を中心として回転可能な回転ドラムRには、磁気ヘッド32がネジ33によって取り付けられている。
【0004】
磁気ヘッド32に対して、記録時にはビデオ信号を供給すると共に、再生時には再生信号を取り出す回転トランス34は、固定側トランス34aと回転側トランス34bとで構成されている。そして、これらの回転トランス34は固定ドラムKと回転ドラムRとの間に配設され、固定側トランス34aは固定ドラムKに取り付けられ、また、回転側トランス34bは回転ドラムRに取り付けられ、回転側トランス34bは回転ドラムRと共に回転するようになっている。
【0005】
回転部材である2つのボールベアリングは、上側ボールベアリング35及び下側ボールベアリング36からなり、内輪部35a及び36aと、外輪部35b及び36b、及び内輪部35a(36a)と外輪部35b(36b)との間に配置されたボール35c(36c)とで構成されている。このような構成を有する2つのボールベアリング35及び36は、回転ドラムRの中心孔37の両側に、外輪部35b及び36bを圧入して固定されている。これら2つのボールベアリング35及び36は、内輪部35a及び36aを固定軸31に圧入して取り付けられ、ボール35c及び36cを介して外輪部35b及び36bと回転ドラムRとが回転するようになっている。上側ボールベアリング35は回転ドラムRの上端部に取り付けられ、また、下側ボールベアリング36は回転トランス34の回転側トランス34bの上部に位置した状態で配設されている。
【0006】
また、モータMは、固定軸31に支持されたステータSと、回転ドラムRに取り付けたロータLとで構成されている。そして、ステータSは、固定軸31に挿入されて取り付けられた円柱状の固定部材38と、この固定部材38にネジ39によって取り付けられたモータ制御回路基板40と、このモータ制御回路基板40に取り付けられ、コイル41を設けた磁性金属からなるコア42とで構成されている。
【0007】
ここで、円柱状の固定部材38は、図6に示すように、円柱状の固定部材38の中心に設けられ、上下に貫通した軸孔38aと、側部に設けられ、軸孔38aに連通している側部ネジ孔38bと、上部に設けられたネジ穴38cと、上下に貫通したブラシ孔38dとを有している。ブラシ孔38dは、軸孔38aに固定軸31が挿入され、側部ネジ孔38b内のネジ38eによって、固定部材38が固定軸31に同心で取り付けられた際に、上側ボールベアリング35の外輪部35b上に位置するように形成されている。そして、ブラシ孔38d内には、導電性の良い材料からなる巻きバネ43とアースブラシ44とが収納されている。
【0008】
また、モータ制御回路基板40は、プリント基板にモータ制御回路が実装されたものであり、図示しない記録再生装置本体から供給された電源をコイル41に供給し、回転ドラムRの回転制御を行うものである。このモータ制御回路基板40は、ブラシ孔38d内の巻きバネ43を付勢し、また、巻きバネ43側のモータ制御回路基板40の面には鉄等の導電性の良い金属部材層(図示せず)が形成されているため、巻きバネ43を介してアースブラシ44と電気的に導通している。このようにして、ブラシ孔38d内に配設された巻きバネ43により、上側ボールベアリング35の外輪部35bの上部端面にアースブラシ44を弾圧させている。そして、ネジ39により固定部材38のネジ穴38cに取り付けられている。
【0009】
また、ロータLは、固定部材38の外径よりも大きな内径の、円形の開口部45aを有する底板部45bと筒状部45cとによってコップ状に形成された取付板45と、この取付板45の底板部45bの円形の開口部45aを回転ドラムRに取り付けるネジ46と、筒状部45cに接着固定された円筒状の磁石47とで構成されている。そして、コア42は円筒状の磁石47内に配設され、コア42と磁石47とは全周で同じクリアランスをもって対峙させている。
【0010】
上述したような従来の回転ヘッド装置は、モータMによって回転ドラムRが回転するようになり、この回転ドラムRの回転により磁気ヘッド32も回転し、この磁気ヘッド32に対して、所定の押圧力Pで押されて接触した状態で磁気テープTが移動して、記録あるいは再生を行うようになっている。この際に回転ドラムRと磁気テープTとの摺動等により回転ドラムR側に静電気が発生し、その静電気が各ボールベアリング35、36の外輪部35b、36bにも蓄積される。この静電気は、上側ボールベアリング35の外輪部35bからアースブラシ44、巻きバネ43、モータ制御回路基板40、ネジ39、固定部材38、固定軸31の順に導通させてアースへ落とすようになっている。
【0011】
このような回転ヘッド装置を形成する際には、まず、固定ドラムK及び下側ボールベアリング36が取り付けられた固定軸31に回転ドラムRを取り付け、上側ボールベアリング35を、固定軸31に挿入された固定部材38によって押し付けて、固定軸31の所定の位置に圧入配置する。次に、固定軸31に挿入された固定部材38を、その側部に設けられた側部ネジ孔38bから、ネジ38eにより固定軸31に取り付ける。次に、取付板45の底板部45bに設けられた円形の開口部45aの内側を、固定部材38の外側で案内して、取付板45内に固定部材38が内包される状態にして、取付板45をネジ46によって回転ドラムRに取り付けた後、モータ制御回路基板40を固定部材38のネジ穴38cにネジ39によって取り付ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定部材38の中心に軸孔38aが設けられ、固定部材38と固定軸31とが同心で配設され、上側ボールベアリング35の外輪部35bに弾接する様に、巻きバネ43及びアースブラシ44が固定部材38の内部に配設されているため、円柱状の固定部材38の外径が上側ボールベアリング35の外径よりも大型化する。このように、大型化した固定部材38を用いると、回転ヘッド装置の小型化が阻害されるとともに、回転ヘッド装置自体の重量が重くなり、併せて材料コストが上昇する。
【0013】
一方、ロータLの取付板45の開口部45aも、その内径を固定部材38の外径よりも大きく形成する必要がある。そして、回転ドラムRにはロータを取り付ける際の位置決め段部50を形成する必要があった。この位置決め段部50はボールベアリング35の取付孔と同軸に設ける必要があり、同時切削加工など、精度の高い加工が必要となるため、製造コストの上昇を招いていた。
【0014】
また、大型化された固定部材38を用いると、ロータLの取付板45を取り付ける際に、固定部材38を挿通させる開口部45aの内径も大きくする必要がある。そのため、開口部45aが大きい、新たなモータを準備することが必要であるが、モータを新規に製造すると非常に高コストとなる。また、製造コストの低減を図るために、複数の仕様の回転ヘッド装置において同じ部品を用いる、部品の共通化が行われているが、新たなモータを用いると部品の共通化ができず製造コストが上昇する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転ヘッド装置は、その第一の態様では、固定ドラムと、該固定ドラムに固定された固定軸と、磁気ヘッドを有し、前記固定軸に回転可能に取り付けられた回転ドラムと、貫通された軸孔及びブラシ孔を有し、該軸孔に挿通された前記固定軸に取り付けられた固定部材と、開口部を有し、前記回転ドラムに取り付けられた取付板と、前記ブラシ孔内に配置され、前記回転ドラムに当接するアースブラシとを備え、 前記固定部材は円柱形状をなしていて、前記軸孔は該円柱形状の偏心位置にあり、前記ブラシ孔は、その中心が前記軸孔中心から円柱形状中心を通って伸びる延長線上に配置されている構成とした。
【0016】
また、第二の態様では、固定ドラムと、該固定ドラムに固定された固定軸と、磁気ヘッドを有し前記固定軸に回転可能に取り付けられた回転ドラムと、貫通された軸孔及びブラシ孔を有し該軸孔に挿通された前記固定軸に取り付けられた固定部材と、開口部を有し前記回転ドラムに取り付けられた取付板と、前記ブラシ孔内に配置され前記回転ドラムに当接するアースブラシとを備え、前記軸孔は、固定部材を円柱形状と仮想したときその仮想円柱形状の偏心位置にあり、前記ブラシ孔は、この軸孔中心から円柱形状中心を通って伸びる延長線上に配置されており、上記固定部材は、その軸孔に関しブラシ孔と反対側の部分に、仮想円柱形状を切り欠いた、前記固定軸の軸方向と平行な方向の切り欠き面を有する構成とした。
【0017】
この第二の態様では、前記固定部材には、前記軸孔中心を通り該軸孔中心と仮想円柱形状中心とを結ぶ線に直交する線上の対称位置に中心を有する一対のネジ穴を設け、該ネジ穴と前記ブラシ孔との間に位置する前記固定部材の肉部を切り欠いて、前記固定軸の軸方向と略平行に切り欠き部を設けることができる。
【0018】
また、本発明の回転ヘッド装置は、前記回転ドラムの一部を構成するボールベアリングの外輪部に、前記取付板の開口部の内側を当接させてなる構成とした。
【0019】
また、本発明の本発明の回転ヘッド装置は、ボールベアリングの外輪部に、前記アースブラシを当接させてなる構成とした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の回転ヘッド装置の実施の形態について説明する。図1は、本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態の断面図、図2は、本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態に用いられる固定部材の説明図であり、同図Aは固定部材の上面図、同図Bは同図Aの2B−2B線における断面図、同図Cは同図Aの2C−2C線における断面図である。また、図3は、本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態の要部を分解した断面図である。
【0021】
本発明の回転ヘッド装置は、図1〜図3に示すように、下方に位置する固定ドラムKと、この固定ドラムKの上方に配置された回転ドラムRと、この回転ドラムRの上方に配置されたモータMとを有している。また、固定ドラムKは、その中心部に円柱状の導電性の材料からなる固定軸1が固定されており、図示しない記録再生装置本体への取付において固定軸1を介してアースするようになっている。また、固定軸1を中心として回転可能な回転ドラムRには、磁気ヘッド2がネジ3によって取り付けられている。
【0022】
磁気ヘッド2に対して、記録時にはビデオ信号を供給すると共に、再生時には再生信号を取り出す回転トランス4は、固定側トランス4aと回転側トランス4bとで構成されている。そして、これらの回転トランス4は固定ドラムKと回転ドラムRとの間に配設され、固定側トランス4aは固定ドラムKに取り付けられ、また、回転側トランス4bは回転ドラムRに取り付けられ、回転側トランス4bは回転ドラムRと共に回転するようになっている。
【0023】
回転部材である2つのボールベアリングは、上側ボールベアリング5及び下側ボールベアリング6からなり、内輪部5a及び6aと、回転ドラムRの一部を構成する導電性の材料からなる外輪部5b及び6b、及び内輪部5a(6a)と外輪部5b(6b)との間に配置されたボール5c(6c)とで構成されている。このような構成を有する2つのボールベアリング5及び6は、回転ドラムRの中心孔7の両側に、外輪部5b及び6bを圧入して固定されている。これら2つのボールベアリング5及び6は、内輪部5a及び6aを固定軸1に圧入して取り付けられ、ボール5c及び6cを介して外輪部5b及び6bと回転ドラムRとが回転するようになっている。上側ボールベアリング5は回転ドラムRの上端部に取り付けられ、また、下側ボールベアリング6は回転トランス4の回転側トランス4bの上部に位置した状態で配設されている。
【0024】
また、モータMは、固定軸1に支持されたステータSと、回転ドラムRに取り付けたロータLとで構成されている。そして、ステータSは、固定軸1に挿入されて取り付けられた円柱状の固定部材8と、この固定部材8にネジ9によって取り付けられたモータ制御回路基板10と、このモータ制御回路基板10に取り付けられ、コイル11を設けた磁性金属からなるコア12とで構成されている。
【0025】
ここで、円柱状の固定部材8は、図2に示すように、上下に貫通した軸孔8aと、側部に設けられ、軸孔8aに連通している側部ネジ孔8bと、上部に設けられたネジ穴8cと、上下に貫通したブラシ孔8dとを有している。軸孔8aは、円柱状の固定部材8の中心Cから外れた位置Jを中心として形成されている。また、ブラシ孔8dは、軸孔8aに挿入された固定軸1から固定部材8の外周縁までの長さが長い長軸ZXと、長さが短い短軸WYのうち、長軸ZX部分に設けられている。別言すると、軸孔8aは該円柱状の固定部材8の偏心位置にあり、ブラシ孔8dは、その中心が軸孔8aの中心から円柱形状の中心を通って伸びる延長線上に配置されている。また、このブラシ孔8dは、軸孔8aに固定軸1が挿入され、側部ネジ孔8b内のネジ8eによって、固定部材8が固定軸1に偏心して取り付けられた際に、上側ボールベアリング5の外輪部5b上に位置するように形成されている。そして、ブラシ孔8d内には、導電性の良い材料からなる巻きバネ13とアースブラシ14とが収納されている。
【0026】
また、モータ制御回路基板10は、プリント基板にモータ制御回路が実装されたものであり、図示しない記録再生装置本体から供給された電源をコイル11に供給し、回転ドラムRの回転制御を行うものである。このモータ制御回路基板10は、ブラシ孔8d内の巻きバネ13を付勢し、また、巻きバネ13側のモータ制御回路基板10の面には鉄等の導電性の良い金属部材層(図示せず)が形成されているため、巻きバネ13を介してアースブラシ14と電気的に導通している。このようにして、ブラシ孔8d内に配設された巻きバネ13により上側ボールベアリング5の外輪部5bの上部端面にアースブラシ14を弾圧させている。そして、ネジ9により固定部材8のネジ穴8cに取り付けられている。
【0027】
また、ロータLは、上側ボールベアリング5の外径に嵌合する内径の、円形の開口部15aを有する底板部15bと、筒状部15cとによってコップ状に形成された取付板15と、この取付板15の円形の開口部15aを上側ボールベアリング5の外輪部5bの外側に当接させ、回転ドラムRに取り付けるネジ16と、筒状部15cに接着固定された円筒状の磁石17とで構成されている。そして、コア12は円筒状の磁石17内に配設され、コア12と磁石17とは全周で同じクリアランスをもって対峙させている。尚、固定部材8の外径は、上側ボールベアリング5の外径及び開口部15aの内径に比べて小さいもので形成されている。
【0028】
本発明の回転ヘッド装置は、モータMによって回転ドラムRが回転するようになり、この回転ドラムRの回転により磁気ヘッド2も回転し、この磁気ヘッド2に対して、所定の押圧力Pで押されて接触した状態で磁気テープTが移動して、記録あるいは再生を行うようになっている。この際に回転ドラムRと磁気テープTとの摺動等により回転ドラムR側に静電気が発生し、その静電気が上側ボールベアリング5の外輪部5bにも蓄積される。この静電気は、上側ボールベアリング5の外輪部5bの上部端面に弾圧されたアースブラシ14から、巻きバネ13、モータ制御回路基板10、ネジ9、固定部材8、固定軸1の順に導通させてアースへ落とすようになっている。
【0029】
このような回転ヘッド装置を形成する際には、まず、固定ドラムK及び下側ボールベアリング6が取り付けられた固定軸1に、回転ドラムRを取り付け、上側ボールベアリング5を、固定軸1に挿入された固定部材8によって押し付けて、固定軸1の所定の位置に圧入配置する。次に、固定部材8を、その側部に設けられた側部ネジ孔8bから、ネジ8dにより固定軸1に取り付ける。次に、取付板15の底板部15bに設けられた開口部15aの内側を、固定軸1と偏心して取り付けられている固定部材8の外側で案内し、その下端部に到達させる。次に、開口部15aの内側が、固定軸1と同心に取り付けられている上側ボールベアリング5の外側で案内されるように取付板15をずらし(図3においては右方向)、開口部15aの内側を外輪部5bの所定の位置に到達させる。次に、開口部15aの内側を外輪部5bの所定の位置に当接させ、取付板15の底板部15bを回転ドラムRに接触させる。そして、取付板15内に固定部材8が内包される位置に、取付板15をネジ16によって回転ドラムRに取り付けた後、モータ制御回路基板10を固定部材8のネジ穴8cにネジ9によって取り付ける。即ち、本願発明においては、ロータLの位置決めをボールベアリング5の外輪部5bによって行うものである。
【0030】
固定部材8のブラシ孔8e内に設けたアースブラシ14は、回転ドラムRの一部を構成する導電性の材料からなる上部ボールベアリング5の外輪部5bの上部端面に弾接する構造であればよい。
【0031】
図4は、本発明の回転ヘッド装置の第2の実施の形態に用いられる固定部材の説明図であり、同図Aは固定部材の上面図、同図Bは同図Aの4B−4B線における断面図、同図Cは同図Aの4C−4C線における断面図である。図4に示したように、本実施の形態で用いる固定部材8は、第1の実施の形態で示した円柱状のものとは形状が異なり、図4A中の二点鎖線で示される第1の実施の形態の円柱状の固定部材の外周部から、肉部の一部が切り欠かれた形状としている。
【0032】
本実施の形態の固定部材8は、軸孔8aと、図4A中の二点鎖線で示される第1の実施の形態の円柱状(仮想円柱形状)の固定部材の外周部との間に存在する、短軸WY側において短軸WYの長さが短くなるように固定部材8の外周部を切り欠いて、固定軸1の軸方向と略平行な切り欠き面8fが設けられている。別言すると、軸孔8aは、固定部材を円柱形状と仮想したときその仮想円柱形状の偏心位置にあり、ブラシ孔8bは、この軸孔8aの中心から仮想円柱形状の中心を通って伸びる延長線上に配置されている。そして、固定部材には、その軸孔8aに関しブラシ孔8bと反対側の部分に、仮想円柱形状を切り欠いた、固定軸1の軸方向と平行な方向の切り欠き面8fが設けられている。また、固定部材8には、軸孔8aの中心を通り該軸孔中心と仮想円柱形状中心とを結ぶ線に直交する線上の対称位置に中心を有する一対のネジ穴が設けられており、この一対のネジ穴8cとブラシ孔8dとの間に位置する固定部材8の肉部を切り欠いて、固定軸1の軸方向と略平行に切り欠き部を設けている。図4に示す固定部材8の外周部の最大外径は、上側ボールベアリング5の外径及び取付板15の開口部15aの内径よりも小さいもので形成されている。
【0033】
固定部材8のブラシ孔8e内に設けたアースブラシ14は、回転ドラムRの一部を構成する導電性の材料からなる上部ボールベアリング5の外輪部5bの上部端面に弾接する構造であればよい。また、その他の構成は前記第1の実施の形態と同様の構成としてあり、同一部品には同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】
本発明の回転ヘッド装置によれば、固定ドラムKと、固定ドラムKに固定された固定軸1と、磁気ヘッド2を有し、固定軸1に回転可能に取り付けられた回転ドラムRと、貫通された軸孔8a及びブラシ孔8dを有し、軸孔8aに挿通された固定軸1に取り付けられた固定部材8と、開口部15aを有し、回転ドラムRに取り付けられた取付板15と、ブラシ孔8d内に配置され、前記回転ドラムに当接するアースブラシ14とを備え、固定部材8の軸孔8aは該円柱状の固定部材8の偏心位置にあり、ブラシ孔8dは、その中心が軸孔8aの中心と円柱形状の中心とを結ぶ線上の延長線上に配置されているので、固定部材8と固定軸1とが偏心して配設され、巻きバネ13及びアースブラシ14が固定部材8の内部に配設されても、固定部材8の外径を上側ボールベアリング5の外径以下とすることができ、回転ヘッド装置の小型化・軽量化が実現される。また、固定部材8の組み込み後におけるモータMのロータL組み込みにおいて、ボールベアリング5の外輪部5bを位置決め部に使用することが可能となる。また、内径の大きな開口部15aを有するモータを新たに準備する必要が無く、併せて、複数の仕様の回転ヘッド装置において、用いるモータを共通化することができ、製造コストを抑えることができる。
【0035】
また、ボールベアリング5の外輪部5bに、取付板15の開口部15aの内側を当接させてなることにより、回転ドラムRに別途位置決め部を形成する必要がなくなるため回転ヘッド装置を安価に製造することができ、且つ、加工仕上がり精度の高いボールベアリング5の外輪部5bを位置決め部に使用することで、高精度に組み立てることができる。
【0036】
また、上側ボールベアリング5の外輪部5bに、アースブラシ14を弾圧により当接させることにより、小型で接触の安定した構造が提供できる。
【0037】
また、軸孔8aを、固定部材8を円柱形状と仮想したときその仮想円柱形状の偏心位置に位置させ、ブラシ孔8bを、この軸孔中心と仮想円柱形状中心とを結ぶ線上の延長線上に配置し、固定部材8は、その軸孔に関しブラシ孔と反対側の部分に、仮想円柱形状を切り欠いた、固定軸1の軸方向と平行な方向の切り欠き面8fを形成したことにより、固定部材8が小型化及び軽量化され、回転ヘッド装置の小型化・軽量化が実現される。また、このような固定部材8は、少量の材料で、その機能を十分果たすことができる固定部材8を形成することができ、材料コストを低減することができる。
【0038】
また、固定部材8の一対のネジ穴8cとブラシ孔8dとの間に位置する固定部材8の肉部を切り欠いて、固定軸1の軸方向と略平行に切り欠き部を設けたことによっても、固定部材8がさらに小型化及び軽量化され、回転ヘッド装置の小型化・軽量化が実現される。また、このような固定部材8は、必要最低限の量の材料で、その機能を十分果たすことができる固定部材8を形成することができ、材料コストを低減することができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態に用いられる固定部材の説明図である。
【図3】本発明の回転ヘッド装置の第1の実施の形態の要部を分解した断面図である。
【図4】本発明の回転ヘッド装置の第2の実施の形態に用いられる固定部材の説明図である。
【図5】従来の回転ヘッド装置の断面図である。
【図6】従来の回転ヘッド装置に用いられる固定部材の説明図である。
【図7】従来の回転ヘッド装置の要部を分解した断面図である。
【符号の説明】
K 固定ドラム
R 回転ドラム
M モータ
S ステータ
L ロータ
P 押圧力
T 磁気テープ
1 固定軸
2 磁気ヘッド
3 ネジ
4 回転トランス
4a 固定側トランス
4b 回転側トランス
5 上側ボールベアリング
6 下側ボールベアリング
5a、6a 内輪部
5b、6b 外輪部
5c、6c ボール
7 中心孔
8 固定部材
8a 軸孔
8b 側部ネジ孔
8c ネジ穴
8d ブラシ孔
8e ネジ
8f 切り欠き面
9 ネジ
10 モータ制御回路基板
11 コイル
12 コア
13 巻きバネ
14 アースブラシ
15 取付板
15a 開口部
15b 底板部
15c 筒状部
16 ネジ
17 磁石

Claims (5)

  1. 固定ドラムと、該固定ドラムに固定された固定軸と、磁気ヘッドを有し前記固定軸に回転可能に取り付けられた回転ドラムと、貫通された軸孔及びブラシ孔を有し該軸孔に挿通された前記固定軸に取り付けられた固定部材と、開口部を有し前記回転ドラムに取り付けられた取付板と、前記ブラシ孔内に配置され前記回転ドラムに当接するアースブラシとを備え、
    前記固定部材は円柱形状をなしていて、前記軸孔は該円柱形状の偏心位置にあり、前記ブラシ孔は、その中心が前記軸孔中心から円柱形状中心を通って伸びる延長線上に配置されていることを特徴とする回転ヘッド装置。
  2. 固定ドラムと、該固定ドラムに固定された固定軸と、磁気ヘッドを有し前記固定軸に回転可能に取り付けられた回転ドラムと、貫通された軸孔及びブラシ孔を有し該軸孔に挿通された前記固定軸に取り付けられた固定部材と、開口部を有し前記回転ドラムに取り付けられた取付板と、前記ブラシ孔内に配置され前記回転ドラムに当接するアースブラシとを備え、
    前記軸孔は、固定部材を円柱形状と仮想したときその仮想円柱形状の偏心位置にあり、前記ブラシ孔は、この軸孔中心から円柱形状中心を通って伸びる延長線上に配置されており、上記固定部材は、その軸孔に関しブラシ孔と反対側の部分に、仮想円柱形状を切り欠いた、前記固定軸の軸方向と平行な方向の切り欠き面を有することを特徴とする回転ヘッド装置。
  3. 前記固定部材には、前記軸孔中心を通り該軸孔中心と仮想円柱形状中心とを結ぶ線に直交する線上の対称位置に中心を有する一対のネジ穴を設け、該ネジ穴と前記ブラシ孔との間に位置する前記固定部材の肉部を切り欠いて、前記固定軸の軸方向と略平行に切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の回転ヘッド装置。
  4. 前記回転ドラムの一部を構成するボールベアリングの外輪部に、前記取付板の開口部の内側を当接させてなることを特徴とする請求項1または2に記載の回転ヘッド装置。
  5. 前記ボールベアリングの外輪部に、前記アースブラシを当接させてなることを特徴とする請求項4に記載の回転ヘッド装置。
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