JP3568065B2 - 平版印刷版支持体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版用支持体の製造方法に関するものであり、特にアルミニウム、アルミニウム合金を用いた製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷版用アルミニウム支持体、特に平版印刷版用支持体としては、アルミニウム、アルミニウム合金が用いられている。
一般に、アルミニウム板を平版印刷版基板として使用するためには、感光材との適度な密着性と保水性を有し、更に均一に粗面化されていることが必要である。均一に粗面化されているということは、生成されたピットの大きさが適度に揃っており、かつその様なピットが全面均一に生成していることが必要である。また、このピットは、版材の印刷性能である汚れ難さ、耐刷性等著しい影響を及ぼし、その良否は版材製造上重要な要素になっている。
【0003】
基板の粗面化方法としては、機械的粗面化、化学的粗面化、電気化学的粗面化等があるが、電気化学的粗面化法としては、交流電解エッチング法が一般的に採用されており、電流波形としては、普通の正弦波交流電流、矩形波などの特殊交番波形電流が用いられている。そして、黒鉛等適当な電極を対極とし、交流電流により粗面化処理を行っている。電気化学的粗面化処理は通常1回おこなわれるが、必要に応じては同じ処理を2回繰り返したり、異なる条件で粗面化処理を重ねあわせたり求める性能にたいして各種方法で粗面化が行われている。
【0004】
また、電気化学的粗面化方法としては各種提案されているが、電源波形に関するものも数々の方法が提案されている。例えば特殊電源波形を使った粗面化方法(特開昭53−67507号公報)、交流を使い陽極時と陰極時の電気量の比率を工夫した粗面化方法(特開昭54−65607号公報)、電源波形に関する(特開昭55−25381号公報)、単位面積の通電量の組み合わせ(特開昭56−29699号公報)、クロスストロークを改善した(特開平2−298300号公報)などがあり、特公昭61−60797号公報では、アルミニウム板に陽極時時間、陰極時時間の内、少なく共電圧か0となる様な休止時間を有する交番波形電圧を印加し、陽極時電気量が陰極時電気量よりも大きくなる様に電流を流すことにより、均一な粗面が得られると記載されている。また、本発明者等は電流波形の立ち上がり時間を急峻にすることで均一なピットを生成することを提案し(特開平3−79799号公報)、更に常に一定の粗面化条件を得、クロスストロークも目立たない電解処理(特開平6−88299号公報)を提案した。
【0005】
ここで、特開平3−79799号公報においては、均一なピットを生成するという意味では非常に優れた方法であり、合金成分のあるアルミニウム板を大量に用いる場合、合金成分のバラツキ等に対してバラツキが少なく、かつ印刷性能に優れた基板を得る為には非常に優れた方式であるが、電流のピーク値迄に達する時間が短く、それに見合う電圧を印加しなければならず、電源に使用する素子も高い耐電圧が必要、かつコストも非常に高く、また、クロスストロークの発生を抑えることが課題として残っている。
【0006】
このクロスストロークの向上策としては、特開平2−298300号公報において、電源周波数を調整してクロスストロークを所定範囲内にすることが開示されている。しかし、この方法は、ラインスピードによって周波数を変化させなければならず、その為粗面化の程度がそれによって異なること、またクロスストロークのコントラストが大きく、改善の程度は不十分であった。
【0007】
上記問題に対して、更に本発明者らは、特開平6−88299号公報によって、ラインスピード、周波数、給電電極の先端部距離の諸条件を所定値にすることで、クロスストロークがほとんど目立たなく出来ることを提案している。
【0008】
【発明が解決すべき課題】
上記の技術によると、クロスストロークをめだたなくさせる為には大きな効果が得られたが、昨今の多品種対応から、各種のラインスピードを設定する必要があり、それに応じて給電部距離等を変更しなければならず、切り替えのロスが非常に大きく、また、更に均一さに関するユーザーからの要求が益々増大し、クロスストロークを更に目立たなくする必要が出てくるとともに、より印刷性能を向上させた平版印刷版が必要となっている。
【0009】
本発明の目的は、電気化学的粗面化方法において、生産性を損なうことなく、またより安いコストでクロスストロークを大幅に向上させ、更に、印刷性能としては耐刷力を持った平版印刷版を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決する為に、電流波形に着目し、より均一にしかも耐刷力のあるピットを作成し、クロスストロークのほとんど目立たない基板を作成する平版印刷版支持体の製造方法を提供するものである。すなわち、アルミニウム支持体を、酸性電解液中で、交番波形電流を使用して電気化学的に粗面化する方法において、1サイクル当たりの陽極時間をtF、陰極時間tR、陽極電流がピーク値まで達する時間をtFP、陰極電流がピーク値まで達する時間をtRP、陽極電流のピーク値の50%迄達する時間をtFHP、陰極電流のピーク値の50%迄達する時間をtRHPとすると、tFHP≦0.15tF、0.2tF<tFP≦0.4tF、tRHP≦0.15tR、0.2tR<tRP≦0.4tRである工程を備えることによって達成される。
【0011】
本発明で使用される酸性電解液は、硝酸または塩酸を主体にした液であり、濃度は5g/l〜50g/l、アルミニウム濃度は、1g/l〜50g/l、温度は、10度〜60度、電解電流密度は、10A/dm2〜80A/dm2が望ましい。また、電解液中のアルミニウム濃度は、アルミニウム支持体がアノード反応で溶解したものと、場合によっては予め硝酸アルミニウム等で調液したものである。また、大量生産を考え、操業スピード、ピット均一性を考える場合、周波数が50HZ〜70HZでかつtF≒tRであることが特に重要である。
【0012】
本発明で用いられるアルミニウムには、純アルミニウム及びアルミニウム合金が使われ、アルミニウム合金としては、シリカ、マンガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ニッケル等含まれている。
本発明の前に表面を洗浄する意味でアルカリエッチングが行われるが、事前に機械的粗面化を行っても良い。アルミニウム表面に圧延油がある場合に事前に脱脂しても良い。圧延油の除去の為にはトリクレン等の溶剤が用いられる。また、水酸化アルミニウム、水酸化カリウム等アルカリ溶液でエッチングする方法も広く用いられている。
【0013】
機械的粗面化方法としては、ブラシグレイン、液体ホーニング、ワイヤーグレイン等各種方法があり、求める粗さによって各種選択される。
いずれにしても、本発明で使用される電解粗面化法における前アルカリエッチングが実施される。好ましいアルカリ材としては、苛性ソーダ、メタ珪酸ソーダ、炭酸ソーダ、グルコンソーダ等であり、濃度1%〜40%、温度は20度〜90度、時間は2秒〜5分、また、その中に含まれているアルミ濃度は20%以下が溶解性、長期安定性から望ましい。好ましいアルミニウム溶解量としては、機械的粗面化を事前に行った場合2g/m2以上20g/m2以下が望ましく、機械的粗面化を行わない場合、0.01g/m2以上8g/m2以下であり、特にマンガン等不純物が多い場合、0.01g/m2以上1g/m2以下が望ましい。
【0014】
引き続きアルカリエッチングしたアルミニウム板の表面にアルカリに不溶な分質(スマット)が残存するので、必要に応じてデスマット処理を行う。デスマット方法としては、特公昭56−11316号公報の様に硫酸を使った方法、硝酸で行う方法等各種提案されている。
【0015】
前処理は上記の通りであるが、引き続き本発明として酸性電解液中で交番波形電流を使用し電気化学的に粗面化される。
本発明で使用される酸性電解液は、硝酸または塩酸を主体にした液であり、濃度は5g/l〜50g/l、アルミニウム濃度は、1g/l〜50g/l、温度は、10度〜60度、電解電流密度は、10A/dm2〜80A/dm2が望ましい。また、電解液中のアルミニウム濃度は、アルミニウム支持体がアノード反応で溶解したものと、場合によっては予め硝酸アルミニウム等で調液したものである。また、この硝酸、塩酸にアンモニア等含まれても良い。
【0016】
また、本発明の電流波形は、電源、ブスバー、電解セル等のインダクタンス成分によって決まってくるが、電流のピーク値の50%の電流値まで達する時間が、陽極時間をtF、陰極時間tRの0.1%以上15%以内、また、ピーク電流まで達する時間が、陽極時間をtF、陰極時間tRの20%以上40%である必要がある。すなわち、本発明の骨子は、ピーク値迄の50%迄でピット生成性の多くの部分が決まることを見いだし、ピーク値の50%以降において、クロスストローク向上の電源波形からの向上方法を見いだし、これらを電源波形として、実施している。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図1を用いて本発明の実施形態を説明する。
電流波形としては、図1の様な交番波形が用いられるが、それぞれの電流のピーク値をIFP,IRPとすると、電流がそれぞれのピーク値すなわちIFP,IRPまで達する時間をそれぞれtFP、tRP、陽極電流のピーク値の50%迄達する時間をtFHP、陰極電流のピーク値迄達する時間をtRHPとするとtFHP≦0.15tF、0.2tF<tFP≦0.4tF、tRHP≦0.15tR、0.2tR<tRP≦0.4tRということである。また、周波数は、f=1/tF+tRであることはいうまでもない。
【0018】
電気化学的粗面化法については、特公昭48−28123号公報、英国特許896563号明細書に記載されている。上記電解グレイニングは、従来正弦波形の交流電流を用いるものであるが、特開昭52−58602号公報に記載されているような特殊な波形を用いて行ってもよい。また、特開昭55−158298、特開昭56−28898、特開昭52−58602、特開昭52−152302、特開昭54−85802、特開昭60−190392、特開昭58−120531、特開昭63−176187各号公報、特開平1−5889、特開平1−280590、特開平1−118489、特開平1−148592、特開平1−178496、特開平1−188315、特開平1−154797、特開平2−235794、特開平3−260100、特開平3−253600、特開平4−72079、特開平4−72098、特開平3−267400、特開平1−141094各号公報に記載の方法も適用できる。
【0019】
周波数としては、前述の他に、電解コンデンサーにて提案されているものも使用できる。例えば、米国特許4276129、同4676879各号明細書等である。
【0020】
電解液としては、硝酸、塩酸等前述の他、米国特許第4671859、同466576、同4661219、同4618405、同462628、同4600482、同4566960、同4566958、同4566959、同4416972、同4374710、同4336113、同4184932各号明細書等に記載の電解液も使用できる。電解槽、電源としては、色々提案されているが、米国特許第4203637号明細書、特開昭56−123400、特開昭57−59770、特開昭53−12738、特開昭53−32821、特開昭53−32822、特開昭53−32823、特開昭55−122896、特開昭55−132884、特開昭62−127500、特開平1−52100、特開平1−52098、特開昭60−67700、特開平1−230800、特開平3−257199各号公報等がある。また、上述した特許以外にも、色々提案されている。例えば、特開昭52−58602、特開昭52−152302、特開昭53−12738、特開昭53−12739、特開昭53−32821、特開昭53−32822、特開昭53−32833、特開昭53−32824、特開昭53−32825、特開昭54−85802、特開昭55−122896、特開昭55−132884、特公昭48−28123、特公昭51−7081、特開昭52−133838、特開昭52−133840、特開昭52−133844、特開昭52−133845、特開昭53−149135、特開昭54−146234各号公報に記載のもの等ももちろん適用できる。
【0021】
かくして得られたアルミニウム板に必要に応じて、アルカリまたは、酸にて処理を行なう。特開昭56−51388号公報に記載のようにアルカリ処理し、特開昭53−12739号公報記載のように硫酸によってデスマット処理を行なう。また、特開昭53−115302号公報記載のように燐酸処理したり、特開昭60−8091、特開昭63−176188、特開平1−38291、特開平1−127389、特開平1−188699、特開平3−177600、特開平3−126891、特開平3−191100各号公報等に記載のものも用いることが出来る。
【0022】
この様に得られたアルミニウム支持体の表面に、陽極酸化皮膜を形成させるのが好ましい。電解液としては、硫酸、燐酸、クロム酸、しゅう酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等あるいは、これら2種類以上組み合わせた水溶液または非水溶液中で、アルミニウムを陽極として電流を流すと、アルミニウム表面に、陽極酸化皮膜を形成させることが出来る。陽極酸化の処理条件は、使用される電解液によって種々変化するので、一概にいえないが一般的には、電解液の濃度が、1〜80重量%、液温5〜70℃、電流密度0.5〜60A/cm2、電圧1〜100V、電解時間15秒〜50分が適当である。電解装置としては、特開昭48−26638、特開昭47−18739、特公昭58−24517各号公報等に紹介されている。また、特開昭54−81133、特開昭57−47894、特開昭57−51289、特開昭57−51290、特開昭57−54300、特開昭57−136596、特開昭58−107498、特開昭60−200256、特開昭62−136596、特開昭63−176494、特開平4−176897、特開平4−280997、特開平6−207299、特開平5−24377、特開平5−32083、特開平5−125597、特開平5−195291各号公報に書かれている方法ももちろん使用できる。処理液としては、特開平3−253596、特開昭62−82089、特開平1−133794、特開昭54−32424、特開平5−42783各号公報等の液ももちろん使用できる。
【0023】
上述の様に、陽極酸化皮膜を形成した後、各支持体と感光組成物との密着を最適なものとするために、陽極酸化皮膜をエッチングした後、水蒸気並びに、熱水で封孔処理をして、経時安定性の良い、現像性の良好な、非画像部の汚れのない感光性印刷版を与える支持体の封孔処理装置があり、(特公昭56−12518号公報)この様な装置で皮膜生成後処理を行なっても良い。また、特開平4−4194号、特開平5−202496、特開平5−179482各号公報等の装置、方法で封孔処理を行なっても良い。
【0024】
他に、米国特許第2946638号明細書に記載されている弗化ジルコニウム酸カリウム処理、米国特許第3201247号明細書に記載されているホスホモリブデート処理、英国特許第1108559号に記載されているアルキルチタネート処理、独国特許第1091433号明細書に記載されているポリアクリル酸処理、独国特許第1134093号明細書や英国特許第1230447号明細書に記載されているポリビニルホスホン酸処理、特公昭44−6409号公報に記載されているホスホン酸処理、米国特許第3307951号明細書に記載されているフィチン酸処理、特開昭58−16893号や特開昭58−18291号の各公報に記載されている親油性有機高分子化合物と2価の金属との塩による処理や、米国特許第3860426号明細書に記載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸亜鉛など)を含む親水性セルロース(例えばカルボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設けたり、特開昭59−101651号公報に記載されているスルホン酸基を有する水溶性重合体の下塗りによって親水化処理を行ったものや、特開昭62−019494号公報に記載されているリン酸塩、特開昭62−033692号公報に記載されている水溶性エポキシ化合物、特開昭62−097892号公報に記載のリン酸変性デンプン、特開昭63−056498号公報に記載のジアミン化合物、特開昭63−130391号公報記載のアミノ酸の無機または有機酸、特開昭63−145092号公報に記載のカルボキシル基または水酸基を含む有機ホスホン酸、特開昭63−165183号公報に記載のアミノ基とホスホン酸基を有する化合物、特開平2−316290号公報に記載の特定のカルボン酸誘導体、特開平1−272594号公報に記載のリン酸エステル、特開平3−261592号公報に記載の1個のアミノ基とリンの酸素酸基1個を持つ化合物、特開平3−215095号公報に記載のリン酸エステル、特開平5−246171号公報に記載のフェニルホスホン酸などの脂肪族または芳香族ホスホン酸、特開平1−307745号公報に記載のチオサリチル酸のようなS原子を含む化合物、特開平4−82673号公報に記載のリン酸の酸素酸のグループを持つ化合物などの下塗りや、特開昭60−64352号公報に記載されている酸性染料による着色を行なう事もできる。
【0025】
この様に今迄述べた処理を適時組み合わせても良い。
他に、米国特許第2,946,638号明細書に記載されている弗化ジルコニウム酸カリウム処理、米国特許第3,201,247号明細書に記載されているホスホモリブデート処理、英国特許第1,108,559号に記載されているアルキルチタネート処理、独国特許第1,091,433号明細書に記載されているポリアクリル酸処理、独国特許第1,134,093号明細書や英国特許第1,230,447号明細書に記載されているポリビニルホスホン酸処理、特公昭44−6409号公報に記載されているホスホン酸処理、米国特許第3,307,951号明細書に記載されているフィチン酸処理、特開昭58−16893号や特開昭58−18291号の各公報に記載されている親油性有機高分子化合物と2価の金属との塩による処理や、米国特許第3,860,426号明細書に記載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸亜鉛など)を含む親水性セルロース(例えばカルボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設けたり、特開昭59−101651号公報に記載されているスルホン酸基を有する水溶性重合体の下塗りによって親水化処理を行ったものや、特開昭62−019494号公報に記載されているリン酸塩、特開昭62−033692号公報に記載されている水溶性エポキシ化合物、特開昭62−097892号公報に記載のリン酸変性デンプン、特開昭63−056498号公報に記載のジアミン化合物、特開昭63−130391号公報記載のアミノ酸の無機または有機酸、特開昭63−145092号公報に記載の−COOHまたは−OHを含む有機ホスホン酸、特開昭63−165183号公報に記載のアミノ基とホスホン酸基を有する化合物、特開平2−316290号公報に記載の特定のカルボン酸誘導体、特開平3−215095号公報に記載のリン酸エステル、特開平3−261592号公報に記載の1個のアミノ基とリンの酸素酸基1個を持つ化合物、特開平3−215095号公報に記載のリン酸エステル、特開平5−246171号公報に記載のフェニルホスホン酸などの脂肪族または芳香族ホスホン酸、特開平1−307745号公報に記載のチオサリチル酸のようなS原子を含む化合物、特開平4−282637号公報に記載のリンの酸素酸のグループを持つ化合物などの下塗りや、特開昭60−64352号公報に記載されている酸性染料による着色を行なう事もできる。
【0026】
本発明の支持体には、以下に例示する感光層を設けて感光性平版印刷版とすることができる。
〔I〕o−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルおよびフェノール・クレゾール混合のノボラック樹脂を含有する感光層を設ける場合。
o−キノンジアジド化合物はo−ナフトキノンジアジド化合物であり、例えば、米国特許第2,766,118号、同第2,767,092号、同第2,772,972号、同第2,8590,112号、同第3,102,809号、同第3,106,465号、同第3,635,709号、同第3,647,443号の各明細書をはじめ、多数の刊行物に記されており、これらは、好適に使用することができる。これらの内でも、特に芳香族ヒドロキシ化合物のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルまたはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸エステル、及び芳香族アミノ化合物のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸アミドまたはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸アミドが好ましく、特に米国特許第3,635,709号明細書に記載されているピロガロールとアセトンとの縮合物にo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルを反応させたもの、米国特許第4,028,111号明細書に記されている末端にヒドロキシ基を有するポリエステルにo−ナフトキノンジアジドスルホン酸、またはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸をエステル反応させたもの、英国特許第1,494,043号明細書に記されているようなp−ヒドロキシスチレンのホモポリマーまたはこれと他の共重合し得るモノマーとの共重合体にo−ナフトキノンジアジドスルホン酸、またはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸をエステル反応させたもの、米国特許第3,759,711号明細書に記されているようなp−アミノスチレンと他の共重合し得るモノマーとの共重合体にo−ナフトキノンジアジドスルホン酸、またはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸をアミド反応させたものは非常に優れている。
【0027】
これらのo−キノンジアジド化合物は、単独で使用することができるが、アルカリ可溶性樹脂と、混合して用いた方が好ましい。好適なアルカリ可溶性樹脂には、ノボラック型フェノール樹脂が、含まれ、具体的には、フェノールホルムアルデヒド樹脂、o−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、などが含まれる。さらに米国特許第4,028,111号明細書に記されているように上記のようなフェノール樹脂と共に、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のアルキル基で置換されたフェノールまたはクレゾールとホルムアルデヒドとの縮合物を併用すると、より一層好ましい。
【0028】
また、露光により可視像を形成するためにo−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロライド、p−ジアゾジフェニルアミンの無機アニオン塩、トリハロメチルオキサジアゾール化合物、ベンゾフラン環を有するトリハロメチルオキサジアゾール化合物等の化合物などが添加される。一方画像の着色剤としては、ビクトリアブルーBOH、クリスタルバイオレット、オイルブルー、等のトリフェニルメタン染料が用いられる。また、特開昭62−293247号公報に記載されている染料は特に好ましい。
【0029】
さらに、感脂化剤として特公昭57−23253号公報に記載されているような炭素数3〜15のアルキル基で置換されたフェノール、例えばt−ブチルフェノール、N−オクチルフェノール、t−ブチルフェノールとホルムアルデヒドとを縮合させたノボラック樹脂、または、このようなノボラック樹脂のo−ナフトキノンジアジド−4−または−5−スルホン酸エステル(例えば、特開昭61−242446号公報に記載されている)を含有させることができる。
【0030】
また、現像性を良化させるためにさらに特開昭62−251740号公報に記載されているような非イオン界面活性剤を含有させることができる。
以上の組成物は、上記各成分を溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、水、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフルフリルアルコール、アセトン、ジアセトンアルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどがあり、これらの溶媒を単独あるいは混合して使用する。
【0031】
これらの成分からなる感光性組成物が、固形分として0.5〜3.0g/m2設けられる。
【0032】
〔II〕ジアゾ樹脂と水不溶性かつ親油性高分子化合物を含有する感光層を設ける
場合。
ジアゾ樹脂としては、例えばp−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドの縮合物と、ヘキサフルオロリン酸塩、テトラフルオロホウ酸塩との有機溶媒可溶の反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩、または米国特許第3300309号明細書に記載されているような、前記縮合物とスルホン酸類例えばパラトルエンスルホン酸またはその塩、ホスフィン酸類例えばベンゼンホスフィン酸またはその塩、ヒドロキシル基含有化合物例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸またはその塩等の反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂有機酸塩等が挙げられる。
【0033】
本発明において、好適に用いることができる他のジアゾ樹脂は、カルボキシル基、スルホン酸基、スルフィン酸基、リンの酸素酸基およびヒドロキシル基のうち少なくとも一つの有機基を有する芳香族化合物と、ジアゾニウム化合物、好ましくは芳香族ジアゾニウム化合物とを構造単位として含む共縮合体である。
そして上記の芳香族環としては、好ましくはフェニル基、ナフチル基をあげることができる。
【0034】
前述のカルボキシル基、スルホン酸基、スルフィン酸基、リンの酸素酸基、及びヒドロキシル基のうち少なくとも一つを含有する芳香族化合物としては種々のものが挙げられるが、好ましいのは、4−メトキシ安息香酸、3−クロロ安息香酸、2,4−ジメトキシ安息香酸、p−フェノキシ安息香酸、4−アニリノ安息香酸、フェノキシ酢酸、フェニル酢酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルフィン酸、1−ナフタレンスルホン酸、フェニルリン酸、フェニルホスホン酸である。前述の共縮合ジアゾ樹脂の構成単位をなす芳香族ジアゾニウム化合物には、例えば特公昭49−48001号公報に挙げられているようなジアゾニウム塩を用いることができるが、特に、ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類が好ましい。
【0035】
ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類は、4−アミノ−ジフェニルアミン類から誘導されるが、このような4−アミノ−ジフェニルアミン類としては、4−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メトキシ−ジフェニルアミン、4−アミノ−2−メトキシ−ジフェニルアミン、4’−アミノ−2−メトキシ−ジフェニルアミン、4’−アミノ−4−メトキシ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メチルジフェニルアミン、4−アミノ−3−エトキシ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−β−ヒドロキシエトキシジフェニルアミン、4−アミノ−ジフェニルアミン−2−スルホン酸、4−アミノ−ジフェニルアミン−2−カルボン酸、4−アミノ−ジフェニルアミン−2’−カルボン酸等が挙げられ、特に好ましくは、3−メトキシ−4−アミノ−4−ジフェニルアミン、4−アミノ−ジフェニルアミンである。
【0036】
また、酸基を有する芳香族化合物との共縮合ジアゾ樹脂以外のジアゾ樹脂として、特開平4−18559号、特開平3−163551号、及び特開平3−253857号各公報に記載された酸基を含有するアルデヒドまたはそのアセタール化合物で縮合したジアゾ樹脂も好ましく用いることができる。
【0037】
ジアゾ樹脂の対アニオンとしては、ジアゾ樹脂と安定に塩を形成し、かつ該樹脂を有機溶媒に可溶となすアニオンを含む。これらは、デカン酸及び安息香酸等の有機カルボン酸、フェニルリン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含み、典型的な例としては、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのフルオロアルカンスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホコハク酸、ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファースルホン酸、トリルオキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベンゼンスルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスルホン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−クロロ−5−ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、ドデシルオキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、イソプロピルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホン酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフタレンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタレンスルホン酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタレンスルホン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、ナフタリン−1−スルホン酸、ナフタリン−2−スルホン酸、1,8−ジニトロ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸、ジメチル−5−スルホイソフタレート等の脂肪族並びに芳香族スルホン酸、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、1,2,3−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4−トリヒドロキシベンゾフェノン等の水酸基含有芳香族化合物、ヘキサフルオロリン酸、テトラフルオロホウ酸等のハロゲン化ルイス酸、ClO4、IO4等の過ハロゲン酸等が挙げられるが、これらに限られるものではない。これらの中で、特に好ましいものは、ブチルナフタレンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、ヘキサフルオロリン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸である。
【0038】
本発明に使用するジアゾ樹脂は、各単量体のモル比及び縮合条件を種々変えることにより、その分子量は任意の値として得ることができるが、本発明の目的とする使途に有効に供するためには分子量が約400〜100,000のもの、好ましくは約800〜8,000のものが適当である。
【0039】
水不溶性かつ親油性高分子化合物としては、下記(1)〜(17)に示すモノマーをその構造単位とする通常1〜20万の分子量をもつ共重合体が挙げられる。
(1)芳香族水酸基を有するアクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類及びヒドロキシスチレン類、例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−,m−,p−ヒドロキシスチレン、o−,m−,p−ヒドロキシフェニル−アクリレートまたはメタクリレート、
(2)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類、及びメタクリル酸エステル類、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、
(3)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸−2−クロロエチル、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチルアクリレート等の(置換)アルキルアクリレート、
(5)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の(置換)アルキルメタクリレート、
(6)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミド等のアクリルアミドもしくはメタクリルアミド類、
(7)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類、
(8)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類、
(9)スチレン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類、
(10)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケトン類、
(11)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソブレン等のオレフィン類、
(12)N−ビニルピロリドン、−N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等、
(13)マレイミド、N−アクリロイルアクリルアミド、N−アセチルメタクリルアミド、N−プロピオニルメタクリルアミド、N−(p−クロロベンゾイル)メタクリルアミド等の不飽和イミド、
(14)N−(o−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(p−アミノ)スルホニルフェニルメタクリルアミド、N−(1−(3−アミノスルホニル)ナフチル)メタクリルアミド、N−(2−アミノスルホニルエチル)メタクリルアミド等のメタクリル酸アミド類、及び上記と同様の置換基を有するアクリルアミド類、また、o−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、1−(3−アミノスルホニルナフチル)メタクリレート等のメタクリル酸エステル類、及び上記と同様の置換基を有するアクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミド、
(15)N−(2−(メタクリロイルオキシ)−エチル)−2,3−ジメチルマレイミド、ビニルシンナメート、などの、側鎖に、架橋性基を有する不飽和モノマー。更に、上記モノマーと共重合し得るモノマーを共重合させてもよい。
【0040】
(16)米国特許第3,751,257号明細書に記載されているフェノール樹脂および例えばポリビニルフォルマール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂のようなポリビニルアセタール樹脂。
(17)ポリウレタンをアルカリ可溶化した特公昭54−19773号、特開昭57−94747号、同60−182437号、同62−58242号、同62−123452号、同62−123453号、同63−113450号、特開平2−146042号公報に記載された高分子化合物。
【0041】
上記共重合体の好ましい分子量は1〜20万である。
また上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい。
【0042】
本発明の感光性組成物には、露光による可視画像と現像後の可視画像を得ることを目的としてさらに色素を用いることができる。
該色素としては、例えば、ビクトリアピュアブルーBOH〔保土谷化学社製〕、オイルブルー#603〔オリエント化学工業社製〕、パテントピュアブルー〔住友三国化学社製〕、クリスタルバイオレット、ブリリアントグリーン、エチルバイオレット、メチルバイオレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベイシックフクシン、マラカイトグリーン、オイルレッド、m−クレゾールパープル、ローダミンB、オーラミン、4−p−ジエチルアミノフェニルイミナフトキノン、シアノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等に代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が有色から無色あるいは異なる有色の色調へ変化する変色剤の例として挙げられる。
【0043】
一方、無色から有色に変化する変色剤としては、ロイコ色素及び、例えばトリフェニルアミン、ジフェニルアミン、o−クロロアニリン、1,2,3−トリフェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフェニルメタン、p,p’−ビス−ジメチルアミノジフェニルアミン、1,2−ジアニリノエチレン、p,p’,p”−トリス−ジメチルアミノトリフェニルメタン、p,p’−ビス−ジメチルアミノジフェニルメチルイミン、p,p’,p”−トリアミノ−o−メチルトリフェニルメタン、p,p’−ビス−ジメチルアミノジフェニル−4−アニリノナフチルメタン、p,p’,p”−トリアミノトリフェニルメタンに代表される第1級または第2級アリールアミン系色素が挙げられる。特に好ましくは、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系色素が有効に用いられ、さらに好ましくはトリフェニルメタン系色素であり、特にビクトリアピュアブルーBOHである。
【0044】
本発明の感光性組成物には、更に種々の添加物を加えることができる。
例えば、塗布性を改良するためのアルキルエーテル類(例えばエチルセルロース、メチルセルロース)、フッ素系界面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤(特にフッ素系界面活性剤が好ましい)、塗膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例えばブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸またはメタクリル酸のオリゴマー及びポリマー、この中で特にリン酸トリクレジルが好ましい)、画像部の感脂性を向上させるための感脂化剤(例えば特開昭55−527号公報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコールによるハーフエステル化物、p−t−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂などのノボラック樹脂、p−ヒドロキシスチレンの50%脂肪酸エステル等)、安定剤{例えば、リン酸、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シュウ酸、ジピコリン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸、4−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒石酸等)}、現像促進剤(例えば高級アルコール、酸無水物等)等が好ましく用いられる。
【0045】
上述の感光性組成物を支持体上に設けるには、感光性ジアゾ樹脂、親油性高分子化合物、及び必要に応じて種々の添加剤の所定量を適当な溶媒(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、メチルセロソルブアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、シクロヘキサノン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、乳酸メチル、乳酸エチル、エチレンジクロライド、ジメチルスルホキシド、水またはこれらの混合物等)中に溶解させ感光性組成物の塗布液を調整し、これを支持体上に塗布、乾燥すればよい。
【0046】
用いられる溶媒は単独でもよいが、メチルセロソルブ、1−メトキシ−2−プロパノール、乳酸メチルのような高沸点溶媒と、メタノール、メチルエチルケトンのような低沸点溶媒との混合物とするとさらに好ましい。
塗布する際の感光性組成物の固形分濃度は1〜50重量%の範囲とすることが望ましい。この場合、感光性組成物の塗布量は、おおむね、0.2〜10g/m2(乾燥重量)程度とすればよくさらに好ましくは、0.5〜3g/m2とするとよい。
【0047】
〔III〕光二量化型感光性組成物及び光重合性感光性組成物をふくむ感光層を設ける場合
光二量化型感光性組成物としてはマレイミド基やシンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基やカルコン基などを側鎖、または主鎖に有するポリマーが挙げられ、マレイミド基を側鎖に有するポリマーとして、特開昭52−988号(対応米国特許第4,079,041号)公報や、独国特許第2,626,769号明細書、ヨーロッパ特許第21,019明細書、ヨーロッパ特許第3,552明細書や、ディー・アンゲバンドゥテ・マクロモレクラーレ・ケミー(Die Angewandte Makromolekulare Chemie)115 (1983)の163〜181ページに記載されているポリマーや、特開昭49−128991号、同49−128992号、同49−128993号、同50−5376号、同50−5377号、同50−5379号、同50−5378号、同50−5380号、同53−5298号、同53−5299号、同53−5300号、同50−50107号、同51−47940号、同52−13907号、同50−45076号、同52−121700号、同50−10884号、同50−45087号、独国特許第2,349,948号、同第2,616,276号各公報に記載されているポリマーなどを挙げることができる。
【0048】
これらのポリマーを、アルカリ水に可溶性または膨潤性とするためには、カルボン酸・スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、及びこれらのアルカリ金属塩やアンモニウム塩、及びアルカリ水に対し解離するpKaが6〜12の酸基などを、ポリマー中に含めたものが有用である。必要により上記酸基を有するモノマー1〜3種類と、マレイミド基を有するモノマーを共重合させることもできる。
【0049】
酸基を有するマレイミドポリマーの酸価は30〜300の範囲が好ましく、このような酸価を有するポリマーの中でも、ディー・アンゲバンドゥテ・マクロモレクラーレ・ケミー(Die Angewandte Makromolekulare Chemie)128 (1984)の71〜91ページに記載されているような、N−〔2−(メタクリロイルオキシ)エチル〕−2,3−ジメチルマレイミドとメタクリル酸あるいはアクリル酸との共重合体が有用である。更にこの共重合体の合成に際して第3成分のビニルモノマーを共重合することによって目的に応じた多元共重合体を容易に合成することができる。例えば、第3成分のビニルモノマーとして、そのホモポリマーのガラス転移点が室温以下のアルキルメタクリレートやアルキルアクリレートを用いることによって、共重合体に柔軟性を与えることができる。
【0050】
シンナミル基、シンナモイル基、シンミリデン基、シンナミリデンアセチル基やカルコン基などを側鎖、または主鎖に有する光架橋性ポリマーとしては、米国特許第3,030,208号、米国特許出願709,496号、同第828,455号の各明細書の記載されている感光性ポリエステルがある。
【0051】
これらの光架橋性ポリマーをアルカリ水可溶化したものとしては、次のようなものがあげられる。
即ち、特開昭60−191244号公報中に記載されているように感光性ポリマーを挙げることができる。
更に、特開昭62−175729号、特開昭62−175730号、特開昭63−25443号、特開昭63−218944号、特開昭63−218945号の各公報に記載されている感光性ポリマーなどを挙げることができる。
【0052】
また、これらを含む感光層には増感剤を使用することが出来るが、そのような増感剤としてはベンゾフェノン誘導体、ベンズアンスロン誘導体、キノン類、芳香族ニトロ化合物、ナフトチアゾリン誘導体、ベンゾチアゾリン誘導体、チオキサントン類、ナフトチアゾール誘導体、ケトクマリン化合物、ベンゾチアゾール誘導体、ナフトフラノン化合物、ビリリウム塩、チアビリリウム塩などを挙げることが出来る。このような感光層には必要に応じて塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリアクリル酸アルキルエステル、アクリル酸アルキルエステル、アクリロニトリル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエンなどのモノマーの少なくとも一種との共重合体、ポリアミド、メチルセルロース、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体などの結合剤や、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレートなどのフタル酸ジアルキルエステル、オリゴエチレングリコールアルキルエステル、リン酸エステルなどの可塑剤などを使用することが出来る。また、感光層の着色を目的として、染料もしくは顔料や焼出し剤としてpH指示薬等を添加するのも好ましい。
【0053】
光重合性感光性組成物としては、不飽和カルボン酸及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミドなどが挙げられる。
【0054】
光重合開始剤としては、ビシナールボリケタルドニル化合物、α−カルボニル化合物、アシロインエーテル、α−位が炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、多核キノン化合物、トリアリルイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組み合わせ、ベンゾチアゾール系化合物、トリハロメチル−s−トリアジン化合物、アクリジン及びフェナジン化合物、オキサジアゾール化合物などが含まれ、これらとともに、アルカリ水可溶性または膨潤性で、かつフィルム形成可能な高分子重合体としては、ベンジル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノマー共重合体、メタクリル酸/メタクリル酸メチル(またはメタクリル酸エステル)共重合体、無水マレイン酸共重合体にペンタエリスリトールトリアクリレートを半エステル化が付加させたものや酸性ビニル共重合体などが挙げられる。
【0055】
〔IV〕電子写真用感光層
例えば、米国特許3,001,872号明細書に開示されているZnO感光層を用いることもできる。また、特開昭56−161550号、特開昭60−186847号、特開昭61−238063号公報などに記載されている電子写真感光体を用いた感光層を用いてもよい。
【0056】
支持体上に設けられる感光層の量は、塗布後の乾燥重量で、約0.1〜約7g/m2、好ましくは0.5〜4g/m2の範囲である。
【0057】
本発明法において、支持体と感光層との密着性を高めるためや、現像後に感光層が残らないようにするため、またはハレーションを防止するなどの目的で、必要に応じて中間層を設けてもよい。
密着性向上のためには、一般に中間層は、ジアゾ樹脂や、例えばアルミに吸着するリン酸化合物、アミノ化合物、カルボン酸化合物などからなっている。現像後に感光層が残存しないように溶解性の高い物質からなる中間層は、一般に溶解性の良好なポリマーや、水溶性ポリマーからなっている。更にハレーション防止のためには、中間層は一般に染料やUV吸収剤を含む。中間層の厚さは任意であり、露光した時に、上層の感光層と均一な結合形成反応を行い得る厚みでなければならない。通常、乾燥個体で約1〜100mg/m2の塗布割合がよく、5〜40mg/m2が特に良好である。
【0058】
塗布された感光層上には相互に独立して設けられた突起物により構成されるマット層を設けることもできる。
マット層の目的は密着露光におけるネガ画像フィルムと感光性平版印刷版との真空密着性を改良することにより、真空引き時間を短縮し、さらに密着不良による露光時の微小網点のつぶれを防止することである。
【0059】
マット層の塗布方法としては、特開昭55−12974号公報に記載されているパウダリングされた固体粉末を熱融着する方法、特開昭58−182636号公報に記載されているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる方法などがあり、どの方法でもよいが、マット層自体が実質的に有機溶剤を含まない水性アルカリ現像液に溶解するか、あるいはこれにより除去可能な物が望ましい。
【0060】
以上のようにして作成された感光性平版印刷版は画像露光された後、常法により現像を含む処理によって樹脂画像が形成される。例えば、前記〔I〕の感光層を有する感光性平版印刷版の場合は、画像露光後、米国特許第4,259,434号明細書に記載されているようなアルカリ水溶液で現像することにより露光部分が除去されて、平版印刷版が得られ、〔II〕の感光層を有する感光性平版印刷版の場合には、画像露光後、米国特許第4,186,006号明細書に記載されているような現像液で、未露光部の感光層が現像により除去されて平版印刷版が得られる。また、特開昭59−84241号、特開昭57−192952号、及び特開昭62−24263号各公報に記載されているようなポジ型平版印刷版を現像する際に用いられる水性アルカリ現像液組成物を使用することもできる。
【0061】
【実施例】
(実施例、比較例)−1
JIS1050材のアルミニウム支持体を、15%苛性ソーダ水溶液に浸し、アルミニウム溶解量が4g/m2になる様にエッチングし、1%硝酸液に30秒間浸しデスマット処理を行いその後十分水洗した。その後、8g/lの硝酸液に5g/lのアルミイオンを混合させ、温度45度にて、下記表(表1)の電流ピーク値になる様にそれぞれの電圧を変化させ、電流波形を作成した。
【0062】
【表1】
【0063】
それぞれのサンプルをA〜Pと名称し、その後スマットを除去し、電子顕微鏡写真(*2000)にて観察した。その後、20%硫酸中で陽極酸化皮膜を2.5g/m2設け、水洗、乾燥した。これを基板(A)〜(P)とする。
この様に作成した基板に下記組成物を乾燥後の塗布重量が2.0g/m2になる様に塗布して感光層を設けた。
【0064】
感光層組成
ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロライドとピロガロール、アセトン樹脂とのエステル化合物
米国特許3635709号明細書実施例−1記載のもの 0.75g
クレゾールノボラック樹脂 2.00g
オイルブル−603(オリエント化学) 0.04g
エチレンジクロライド 16g
2−メトキシエチルアセテート 12g
【0065】
この様にして作られた印刷版を、真空焼枠中で、透明ポジティブフィルムを通して、1mの距離から3kwのメタルハライドランプにより50秒露光を行った後、S1O2/Na2Oのモル比が、1.74の珪酸ナトリウムの5.26%水溶液で現像した後、クロスストロークをチェックし、印刷した。印刷評価結果、砂目形状、クロスストロークの結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】
以上の結果から、本発明の交番波形電流を使用して電気化学的に粗面化する平版印刷版支持体の製造方法により、より均一にしかも耐刷力のあるピットを作成し、クロスストロークがほとんど目立たず、印刷性能が良好な基板を作成することができる。
【0068】
【図面の説明】
【0069】
【図1】本発明の電流波形を示す図である。
Claims (1)
- アルミニウム支持体を、酸性電解液中で、交番波形電流を使用して電気化学的に粗面化する方法において、
前記交番電流の1サイクル当たりの陽極時間をtF、陰極時間tR、陽極電流がピーク値まで達する時間をtFP、陰極電流がピーク値まで達する時間をtRP、陽極電流のピーク値の50%迄達する時間をtFHP、陰極電流がピーク値の50%迄達する時間をtRHPとすると、tFHP≦0.15tF、0.2tF<tFP≦0.4tF、tRHP≦0.15tR、0.2tR<tRP≦0.4tRであることを特徴とする平版印刷版支持体の製造方法。
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