JP3567609B2 - 原稿の分離機構、ファクシミリ - Google Patents

原稿の分離機構、ファクシミリ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ等に用いられる原稿の分離機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ等に設けられる原稿の分離機構として、図8に示したように、原稿Dの搬送経路の下流側(図の右側)に向かって一対の板ばね101、102を突出させ、それらの板ばね101、102の間にゴム等の摩擦材料で構成された分離片103を介在させ、その分離片103の後端部103aを原稿Dの搬送ローラ104の上部外周面に接触させるとともに、その分離片103を裏面側(搬送ローラに対する接触面とは反対側)から第1の板ばね101の自由端101aによって搬送ローラ104に押圧し、さらに、第2の板ばね102の自由端102aを分離片103よりも搬送方向上流側で原稿Dに当接させるものがある。
【0003】
このような分離機構では、原稿Dの挿入口(不図示)から搬送ローラ104に向かって挿入された原稿Dの束が第2の板ばね102の自由端102aに当接して搬送ローラ104上の所定位置に揃えられ、続いて搬送ローラ104が図中の矢印方向に回転して各原稿Dの先端が分離片103に当接するまで引き出される。そして、各原稿Dの先端と分離片103との間に作用する摩擦抵抗と、原稿D相互に作用する摩擦抵抗と、搬送ローラ104と最下位の原稿Dとの間に働く摩擦抵抗との相違により、最下位の原稿Dがそれよりも上位の原稿Dから引き離されて搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した分離機構では、挿入された原稿Dの厚さtの変化に対するばね力の変化を抑えるため、板ばね101、102のばね支点Paから自由端101a、102aまでの距離を大きく設定することが望ましい。しかしながら、第1、第2の板ばね101、102と分離片103とが原稿搬送経路の同一位置Paで支持されているため、板ばね101、102を長くすればそれだけ分離片103も長くなり、コストが嵩む。
【0005】
また、分離片103が長くなると原稿Dの分離性能も劣化する。その理由は次の通りである。上述した分離機構では、挿入された原稿Dが第2の板ばね102の自由端102aに接触して停止し、その位置から搬送ローラ104にて原稿Dの搬送が開始されるが、この搬送開始時の原稿Dの先端位置は、搬送ローラ104の外周面上の速度ベクトルVの方向と搬送方向とが一致する位置Piに等しいことが理想的である。この位置Piよりも手前(原稿挿入口側)で原稿Dが停止していると、搬送ローラ104の回転によって原稿Dが押し上げられて相互に密着し、そのために重送(二枚以上が同時に送られる状態)や空送(原稿が送られない状態)が生じるおそれがある。
【0006】
しかしながら、上述したように分離片103が長くなると、分離片103がその途中で垂れ下がって原稿Dと分離片103とのなす角度θが小さくなる。このような状態で、第2の板ばね102の自由端102aを分離片103よりも先に原稿Dに接触させるには、第2の板ばね102の自由端102aを理想的な搬送開始位置Piよりも原稿の挿入口側(図の左側)にずらして配置するしかない。なお、第2の板ばね102よりも先に分離片103が原稿Dに接触すると、分離片103の抵抗で原稿Dの搬送が不可能になるおそれがある。
【0007】
さらに、第2の板ばね102の自由端102aと原稿Dとのなす角度φが小さいときには、原稿Dの停止位置が原稿Dの束の厚さtに応じて前後に大きく移動する。そのため、上記角度φもなるべく大きく設定することが望ましいが、分離片103よりも先に第2の板ばね102の自由端102aが原稿Dと接触するという条件を満たしつつ第2の板ばね102の自由端102aの角度φを増加させるには、自由端102aをなお一層に原稿挿入口側へ変位させねばならない。
【0008】
本発明は、原稿の分離片を短くして分離性能を向上させた原稿の分離機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明の実施形態を示す図面に対応付けて本発明を説明する。
【0010】
請求項1の発明は、原稿の搬送方向下流側へ向かうほど前記原稿の搬送ローラに徐々に接近するように設けられ、前記搬送ローラによって送り出される前記原稿の先端と当接して送り抵抗を生じさせる分離片と、前記分離片を保持する保持部材と、前記分離片を前記搬送ローラに向かって押さえ付ける第1の板ばねと、前記搬送ローラに向かって差し込まれる原稿に前記分離片よりも前記搬送方向の上流側で当接する第2の板ばねと、を具備し 、前記第1の板ばね及び前記第2の板ばねのばね支点がそれぞれの自由端よりも前記搬送方向の上流側に設定され、前記分離片は、前記ばね支点よりも前記搬送方向下流側の位置で前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねに支持されるとともに、前記保持部材が、前記搬送方向に関して位置調整可能な状態で前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねのいずれかに装着されている原稿の分離機構により、上述した目的を達成する。
【0011】
この発明によれば、分離片が第1及び第2の板ばねのばね支点よりも搬送方向下流側の位置で支持されているため、ばね支点から各板ばねの自由端までの距離を拡大しても分離片は短いままでよい。そのため、分離片の撓みを防止し、第2の板ばねと原稿との接触位置を従来よりも搬送方向の下流側へ移すことができる。第2の板ばねと原稿Dとがなす角度φも大きく設定できる。また、保持部材の位置を調整することで分離片の支持位置を変化させることができる。第 1 の板ばねに屈曲部が形成されている場合には、保持部材を屈曲部側へ移動させて分離片を屈曲部に押し付けることができる。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の原稿の分離機構において、第1の板ばねの自由端側には、搬送ローラ側に向かって屈曲する屈曲部が設けられ、分離片は、保持部材によって屈曲部に押し付けられている。
【0013】
この発明によれば、分離片が屈曲部に押し付けられてその撓みが制限されるため、第2の板ばねと原稿との接触位置をより一層に搬送方向の下流側に移すことができる。
【0014】
請求項3の発明では、請求項1又は2の原稿の分離機構において、第1の板ばね、又は第2の板ばねのいずれかには、ばね支点よりも搬送方向の下流側に偏らせて曲げ起こし部が設けられ、分離片は曲げ起こし部に掛け止めされている。
【0015】
この発明によれば、板ばねの曲げ起こし部に分離片を掛け止めするだけで分離片の取り付けが完了する。
【0016】
【0017】
【0018】
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかの原稿の分離機構において、第1の板ばね及び第2の板ばねは、弾性を有する金属製薄板材料もしくは合成樹脂材料によって一体的に形成されている。従って、分離機構を組み付ける際には、板ばねに分離片を装着するとともに、一体化された板ばねを搬送経路上の定位置に固定するだけでよい。
【0019】
請求項5の発明は、原稿の搬送方向下流側へ向かうほど原稿の搬送ローラに徐々に接近するように設けられ、搬送ローラによって送り出される原稿の先端と当接して送り抵抗を生じさせる分離片と、分離片を搬送ローラに向かって押さえ付ける第1の板ばねと、搬送ローラに向かって差し込まれる原稿に分離片よりも搬送方向の上流側で当接する第2の板ばねと、分離片を保持しつつ搬送方向に位置調整可能な状態で第1の板ばね又は第2の板ばねのいずれかに装着された保持部材とを具備する原稿の分離機構により、上述した目的を達成する。
【0020】
この発明によれば、第1、第2の板ばねの支持位置よりも搬送方向下流側で分離片を支持して分離片を短縮し、それにより分離片の撓みを防止して第2の板ばねと原稿との接触位置を従来よりも搬送方向の下流側へ移すことができる。第2の板ばねと原稿とがなす角度φも大きく設定できる。
【0021】
請求項6の発明は、ファクシミリが、請求項1〜5のいずれかに記載の原稿の分離機構を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
−第1の実施形態−
図1〜図3を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図3は本発明の原稿の分離機構が適用されたファクシミリの概略を示す断面図である。このファクシミリ1は、その外観形状を規定する部材として、本体ケース10と、この本体ケース10の上側に開閉可能に取り付けられた上カバー11とを備えている。そして、本体ケース10の内部には、画像形成装置2と、画像読み取り装置3とがそれぞれ設けられている。
【0023】
画像形成装置2は、記録紙ロールRRから引き出された記録紙RPを送りローラ20で送りつつこれと対向するサーマルヘッド21で適宜加熱して所望の画像を記録する。画像記録後の記録紙RPはカッタ22にて適宜切断されて記録紙排出口11から排出される。画像読み取り装置3は、本体ケース10の原稿挿入口13から挿入された原稿Dを搬送ローラ30の図中矢印方向の回転によって搬送経路DPに送り出し、その送られた原稿Dの画像をイメージセンサ31で逐次読み取るものである。読み取り中の原稿Dは所定の回転速度となるように駆動されるプラテンローラ32によってイメージセンサ31に押し付けられる。読み取り後の原稿Dは搬送経路DPに沿ってほぼ真っ直ぐに搬送されて原稿排出口14から排出される。
【0024】
搬送ローラ30の上側には、原稿Dの分離機構5が設けられる。以下、分離機構5の詳細を図1及び図2によって説明する。なお、図1は図3の分離機構の拡大図、図2は分離機構5をその下側(搬送ローラ30側)からみたときの分解斜視図である。
【0025】
図1及び図2に示すように、分離機構5は、分離片50と、これを搬送ローラ30の上部外周面に押さえ付けるための第1の板ばね51と、第2の板ばね52とを有している。分離片50はシリコンゴム等の摩擦材料を板状に成形したもので、その基端部500には取付孔501が形成されている。第1の板ばね51は、弾性を有する金属製薄板材料を打ち抜き成形したもので、その基端部510には取付孔511が、自由端側には分離片50を押さえるための屈曲部512が形成されている。屈曲部512の根元の近傍には曲げ起こし部513が形成され、その曲げ起こし部513には分離片50の取付孔501が掛け止めされる。第2の板ばね52は、弾性を有する金属製薄板材料を打ち抜き成形したもので、その基端部520には取付孔521が、自由端側の幅方向両端には一対の屈曲部522が形成されている。なお、第1の板ばね51や第2の板ばね52は合成樹脂を用いた射出成形にて製造してもよい。
【0026】
第1の板ばね51と第2の板ばね52とは互いに重ね合わせられ、それぞれの取付孔511、521を上カバー11の裏面から突出するボス11aに嵌め合わせた状態で上カバー11に取り付けられる。このときの取付手段としては、例えば取付孔511、521からのボス11aの突出部分を加熱して押し広げるように変形させるか、あるいはボス11aに取付ねじを締め込む手段が利用できる。
【0027】
上カバー11に取り付けられた第1の板ばね51及び第2の板ばね52は上カバー11のばね受け11bに押し付けられ、このばね受け部11bとの接触位置Pbを支点としてそれぞれの屈曲部512、522が上下に弾性変形する。分離片50は、ばね支点Pbよりも搬送方向下流側に設けられた曲げ起こし部513の位置にて第1の板ばね51に支持され、その後端部502は屈曲部512に沿って傾斜しつつ搬送ローラ30の表面に押圧される。第2の板ばね52の屈曲部522は、分離片50よりも搬送方向上流側に位置決めされる。
【0028】
以上の構成の分離機構5においても、図8の機構と同様に、原稿挿入口13から挿入された原稿Dの束が第2の板ばね52の屈曲部522に接触して原稿Dの初期位置が規定され、その後に搬送ローラ30が図中の矢印方向へ回転して各原稿Dが分離片50に接触し、それにより各原稿Dが分離片50から抵抗を受けて最下位の原稿Dのみが搬送経路DPへと送り出される。
【0029】
ここで、本実施形態の分離機構5では、分離片50が各ばね51、52のばね支点Pbよりも搬送方向下流側で支持されているため、ばね51、52のばね支点Pbから自由端側の屈曲部512、522までの距離を拡大しても分離片50は短くて足り、そのため、分離片50の撓みを抑えて分離片50と原稿Dの角度θを大きく設定できる。従って、第2の板ばね52の屈曲部522を従来よりも搬送方向下流側、すなわち理想的な搬送開始位置Pi側に移動させることができ、屈曲部522と原稿Dとのなす角度φも大きく確保できる。これにより原稿Dの分離性能が向上する。
【0030】
−第2の実施形態−
図4及び図5を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態は上述した図3に示すファクシミリ1に適用されるものであり、第1の実施形態との共通部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
図4及び図5に示すように、本実施形態では、第1の板ばね51に対して分離片押さえ53が装着される。この分離片押さえ53には、第1の板ばね51のその幅方向両側から抱え込む一対の拘束部530と、第1の板ばね51の屈曲部512に向かって突出する押さえ部531とが形成されている。第1の板ばね51に分離片50を装着した後に、図4に想像線で示したように分離片押さえ53を屈曲部512側に押し出してその押さえ部531で分離片50を屈曲部512に押さえ付け、その位置で分離片押さえ53を固定する。これにより、屈曲部512からの分離片50の垂れ下がりを確実に防止できる。また、分離片押さえ53の位置を調整することで、分離片50と原稿Dとの角度θを調整できる。なお、分離片押さえ53を位置調整可能に固定する方法は適宜選択してよいが、一例として、分離片押さえ53を弾力性のある金属製薄板材料によって形成し、その一部に設けた弾性突片を第1の板ばね51に常時圧接させるように構成する。
【0032】
−第3の実施形態−
図6を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態は上述した図3に示すファクシミリ1に適用されるものであり、第1の実施形態との共通部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
図6に示すように、本実施形態では第1の板ばね51から曲げ起こし部が廃止されている。これに代えて第2の板ばね52には分離片支持部523が形成され、その途中に曲げ起こし部524が形成されている。この曲げ起こし部524に分離片50の取付孔501を掛け止めすることでにより、第1の実施形態と同様に分離片50を支持できる。
【0034】
−第4の実施形態−
図7を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態は上述した図3に示すファクシミリ1に適用されるものであり、第1の実施形態との共通部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
図7に示すように、本実施形態では、単一の板ばね54に第1の板ばね55、及び第2の板ばね56が形成されている。第1の板ばね55の自由端側には単一の屈曲部550が、第2の板ばね56の自由端側には一対の屈曲部560がそれぞれ形成されている。これら屈曲部550、560はそれぞれ第1の実施形態の屈曲部512、522(図2参照)に相当するものである。板ばね54の基端部540には、板ばね54を上カバー11に取り付けるための取付孔541が形成されている。この取付孔541は第1の実施形態の取付孔511、521に相当する。そして、第1の板ばね部540の途中には曲げ起こし部561が形成され、その曲げ起こし部561に分離片50の取付孔501が掛け止めされる。板ばね54が上カバー11に取り付けられたときの屈曲部550、560及び分離片50の配置及び作用は、第1の実施形態の屈曲部512、522及び分離片50の配置及び作用と同一である。板ばね54は、弾性を有する金属薄板材料を用いた打ち抜き成形や合成樹脂を用いた射出成形にて製造できる。
【0036】
【0037】
なお、第1の板ばね51に代えて剛体の押さえ部材を設け、その基端部(搬送方向上流側の端部)を回動自在に支持するとともに、その自由端側を別のばね部材によって搬送ローラ側へ付勢し、それによって分離片を搬送ローラへ押し付けるようにしてもよい。第2の板ばね52についても剛体で形成し、その基端部(搬送方向上流側の端部)を回動自在に支持するとともに、その自由端側を別のばね部材によって搬送ローラ側へ付勢してもよい。本発明はファクシミリに限らず、原稿の分離が必要な各種の装置に適用できる。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明では、分離片を一対の板ばねのばね支点よりも搬送方向下流側の位置においていずれか一方の板ばねで支持するようにしたので、各板ばねの長さに拘りなく、分離片は短いままでよい。そのため、分離片に要するコストを削減できる。また、板ばねの長さを拡大しつつ分離片の撓みを防止して第2の板ばねと原稿との接触位置を従来よりも搬送方向の下流側へ移すことができ、第2の板ばねと原稿とがなす角度も大きく設定できるから、原稿の分離性能が向上する。また、保持部材によって分離片を所望の位置で支持できる。そのため、板ばねの屈曲部に分離片を押し付けてその撓みをより確実に防止できる。請求項2の発明では、分離片が板ばねの屈曲部に押し付けられてその撓みが制限されるため、第2の板ばねと原稿との接触位置を搬送方向の下流側さらに移動させて原稿の分離性能をより一層向上させることができる。請求項3の発明では、板ばねの曲げ起こし部に分離片を掛け止めするだけで分離片の取り付けが完了するので、分離機構の組み付けに要する手間を軽減してコストダウンを達成できる。請求項4の発明では、板ばねに分離片を装着するとともに、一体化された板ばねを搬送経路上の定位置に固定するだけで分離機構の組み付けが完了するため、分離機構の組み付けに要する手間をさらに軽減してより一層のコストダウンを達成できる。
【0039】
【0040】
請求項5の発明では、分離片を一対の押さえ部材のいずれかで支持するようにしたので、一対の押さえ部材の支持位置よりも搬送方向下流側で分離片を支持して分離片を短縮し、それにより分離片に要するコストを削減できる。分離片の撓みを防止して第2の板ばねと原稿との接触位置を従来よりも搬送方向の下流側へ移すことができ、第2の板ばねと原稿とがなす角度も大きく設定できるから、原稿の分離性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る分離機構の断面図。
【図2】図1の分離機構を搬送ローラ側からみたときの分解斜視図。
【図3】本発明の分離機構が適用されるファクシミリの断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る分離機構の断面図。
【図5】図4の分離機構を搬送ローラ側からみたときの分解斜視図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る分離機構を、搬送ローラ側からみたときの分解斜視図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る分離機構を、搬送ローラ側からみたときの分解斜視図。
【図8】従来の分離機構の断面図。
【符号の説明】
1…ファクシミリ
5…分離機構
30…原稿の搬送ローラ
50…分離片
51…第1の板ばね
52…第2の板ばね
53…分離片押さえ
54…一体化された板ばね
55…第1の板ばね
56…第2の板ばね
512…押えばねの屈曲部
513、524、561…曲げ起こし部
522…第2の板ばねの屈曲部
D…原稿
DP…原稿の搬送経路

Claims (6)

  1. 原稿の搬送方向下流側へ向かうほど前記原稿の搬送ローラに徐々に接近するように設けられ、前記搬送ローラによって送り出される前記原稿の先端と当接して送り抵抗を生じさせる分離片と、
    前記分離片を保持する保持部材と、
    前記分離片を前記搬送ローラに向かって押さえ付ける第1の板ばねと、
    前記搬送ローラに向かって差し込まれる原稿に前記分離片よりも前記搬送方向の上流側で当接する第2の板ばねと、を具備し、
    前記第1の板ばね及び前記第2の板ばねのばね支点がそれぞれの自由端よりも前記搬送方向の上流側に設定され、
    前記分離片は、前記ばね支点よりも前記搬送方向下流側の位置で前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねに支持されるとともに、
    前記保持部材が、前記搬送方向に関して位置調整可能な状態で前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねのいずれかに装着されていることを特徴とする原稿の分離機構。
  2. 前記第1の板ばねの自由端側には、前記搬送ローラ側に向かって屈曲する屈曲部が設けられ、前記分離片は、前記保持部材によって前記屈曲部に押し付けられていることを特徴とする請求項記載の原稿の分離機構。
  3. 前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねのいずれかには、前記ばね支点よりも前記搬送方向の下流側に偏らせて曲げ起こし部が設けられ、前記分離片は前記曲げ起こし部に掛け止めされていることを特徴とする請求項1又は2記載の原稿の分離機構。
  4. 前記第1の板ばね及び第2の板ばねは、弾性を有する金属製薄板材料もしくは合成樹脂材料によって一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の原稿の分離機構。
  5. 原稿の搬送方向下流側へ向かうほど前記原稿の搬送ローラに徐々に接近するように設けられ、前記搬送ローラによって送り出される前記原稿の先端と当接して送り抵抗を生じさせる分離片と、前記分離片を前記搬送ローラに向かって押さえ付ける第1の板ばねと、前記搬送ローラに向かって差し込まれる原稿に前記分離片よりも前記搬送方向の上流側で当接する第2の板ばねと、前記分離片を保持しつつ前記搬送方向に位置調整可能な状態で前記第1の板ばね又は前記第2の板ばねのいずれかに装着された保持部材と、を具備することを特徴とする原稿の分離機構。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の原稿の分離機構を有するファクシミリ。
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