JP3567124B2 - 鋳物砂投入方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、模型を固定された模型基台上に重合された鋳枠及び上盛枠に鋳物砂を投入する鋳物砂投入装置関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋳物砂に含まれる砂塊が模型の表面或いは小さなポケット部に存在すると模型を鋳型に正確に転写できず鋳造製品の不良原因となる。これを解消するため、例えば、特開平5−177301号公報に記載された鋳物砂投入方法においては、待機位置と鋳物砂投入位置との間で割出し移動される可動体にホッパを取付け、前記鋳物砂投入位置で前記ホッパの底板を開いてホッパ内の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に所定量投入する鋳物砂投入方法において、前記ホッパ内に円周の一部を開口として切り取られた部分円筒状の篩体を水平な軸線回りに回動可能に支承し、前記可動体が前記待機位置から鋳物砂投入位置に移動する間に、前記待機位置で前記開口から篩体上に供給された鋳物砂を前記模型の表面を被覆するのに充分な量だけ篩い分けして前記ホッパ底部の底板上に貯溜し、前記鋳物砂投入位置で前記底板を開いて篩い分けした鋳物砂を鋳枠に投入し、その後に篩体を180度回動して篩い分けされていない残りの鋳物砂を前記篩体の開口から鋳枠及び上盛枠に投入している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の鋳物砂投入方法では、篩い分けしてホッパ底部の底板上に貯溜されていた鋳物砂を一気に鋳枠に投入するので、鋳物砂に砂塊が混在していなくても、模型の小さなポケット部分、模型間隔の狭い谷間部分及び模型と鋳枠壁との間隔の狭い部分で鋳物砂が閉塞状態を生じ十分に充填されないことがあった。この状態で鋳型を造型すると、鋳型に強度不足部分が発生し、場合によっては模型が鋳型に正確に転写されない不具合があった。
【0004】
本発明は係る不具合を解消するためになされたもので、ホッパに供給された少なくとも模型の表面を被覆できる量の鋳物砂をホッパの底板を開いて篩板上に投下し、該篩板を往復運動させて鋳物砂を篩い分けしながら鋳枠に投入することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ホッパの底板を開いてホッパ内の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に所定量投入する鋳物砂投入方法において、篩板を前記ホッパの下方で水平方向に移動可能に設け、前記ホッパに供給された少なくとも前記模型の表面を被覆できる初期量の鋳物砂を前記ホッパの底板を開いて前記篩板上に投下し、前記篩板を往復運動させて鋳物砂を篩い分けしながら前記鋳枠に投入し、この篩い分け中に前記底板を閉じて残量の鋳物砂を前記ホッパに供給し、前記初期量の鋳物砂の篩い分けが終了したとき、前記篩板を回避位置に移動し前記底板を開いて前記残量の鋳物砂を篩い分けすることなく前記鋳枠及び上盛枠に投入することである。
【0006】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、ホッパの底部に設けた底板を底板開閉装置により開いてホッパ内の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に所定量投入する鋳物砂投入装置において、前記所定量の鋳物砂を少なくとも前記模型の表面を被覆できる初期量と残量とに分割して前記ホッパに順次供給する鋳物砂供給装置と、前記ホッパの下方で水平方向に移動可能に設けられた篩板支持体と、該篩板支持体を水平方向に往復運動させる往復運動手段と、前記篩板支持体に移動可能に装架された篩板と、該篩板を前記ホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする作動位置と篩い分けすることなく通過させる回避位置との間で移動させる篩板移動手段とを備え、前記鋳物砂供給装置から前記ホッパに供給された初期量の鋳物砂を前記ホッパの底板を開いて前記作動位置に位置する篩板上に投下し、前記往復運動手段により篩板支持体を往復運動させて篩い分けされた鋳物砂を前記鋳枠に投入し、この篩い分け中に前記底板を閉じて前記残量の鋳物砂を前記ホッパに供給し、前記初期量の鋳物砂の篩い分け終了後に前記篩板を回避位置に移動し、前記底板を開いて前記残量の鋳物砂を前記鋳枠及び上盛枠に投入することである。
【0007】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2に記載の鋳物砂投入装置において、前記篩板を少なくとも2枚の分割篩板で構成し、各分割篩板を前記篩板支持体に水平軸線の回りに回動可能に装架し、前記篩板移動手段は、該分割篩板を前記ホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする水平位置と篩い分けすることなく通過させる垂直位置との間で移動させ、前記分割篩板を水平位置から垂直位置に移動させるとき、前記分割篩板上に残った砂塊が鋳枠中央部から遠ざかる位置に落下する方向に分割篩板を回動させることである。
【0008】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2又は請求項3に記載の鋳物砂投入装置において、上端部が前記ホッパ底部の開口部外周を隙間を持って取り囲み、下端部が前記篩板外周に整列する下方に向かって狭くなるテーパ状の内周案内面を有する鋳物砂案内部材を前記篩板支持体に固定したことである。
【0009】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の鋳物砂投入装置において、前記篩板に設けられた篩穴の形状を下方に向かって広くなるテーパ状としたことである。
【0010】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、篩板をホッパの下方で水平方向に移動可能に設け、ホッパに供給された少なくとも模型の表面を被覆できる初期量の鋳物砂をホッパの底板を開いて篩板上に投下し、篩板を往復運動させて鋳物砂を篩い分けしながら鋳枠に投入し、この篩い分け中に底板を閉じて残量の鋳物砂を前記ホッパに供給し、初期量の鋳物砂の篩い分けが終了したとき、篩板を回避位置に移動し底板を開いて残量の鋳物砂を篩い分けすることなく模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に投入するようにしたので、砂塊の含まれない良質の鋳物砂を閉塞状態を生じさせることなく模型の小さいポケット部等の狭い部分にも万遍なく充填することができ、模型を正確に転写した強度の高い鋳型を造型することができる。また、初期量の鋳物砂の篩い分け中に残量の鋳物砂をホッパに供給し、この残量を篩い分けすることなく投入するので、模型表面を良質な鋳物砂で被覆するにも拘わらず所定量の鋳物砂を短時間に投入することができる。
【0011】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、篩板支持体をホッパの下方で水平方向に移動可能に支持し、該篩板支持体に篩板を前記ホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする作動位置と篩い分けすることなく通過させる回避位置との間で移動可能に装架し、鋳物砂供給装置からホッパに供給された少なくとも前記模型の表面を被覆できる初期量の鋳物砂をホッパの底板を開いて作動位置に位置する篩板上に投下し、往復運動手段により篩板支持体を往復運動させて篩い分けしながら鋳物砂を鋳枠に投入し、この篩い分け中に底板を閉じて残量の鋳物砂をホッパに供給し、初期量の鋳物砂の篩い分け終了後に篩板を回避位置に移動し、底板を開いて残量の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に投入するようにしたので、砂塊の含まれない良質の鋳物砂を閉塞状態を生じさせることなく模型の小さいポケット部等の狭い部分にも万遍なく充填でき、模型を正確に転写した強度の高い鋳型の造型が可能な鋳物砂投入装置を提供することができる。また、本発明に係る鋳物砂投入装置では、初期量の鋳物砂の篩い分け中に残量の鋳物砂をホッパに供給し、この残量を篩い分けすることなく重合された鋳枠及び上盛枠に投入するので、模型表面を良質な鋳物砂で被覆するにも拘わらず所定量の鋳物砂を効率的に投入することができる。
【0012】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に記載の鋳物砂投入装置において、篩板を少なくとも2枚の分割篩板で構成し、各分割篩板をホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする水平位置と篩い分けすることなく通過させる垂直位置との間で移動可能に篩板支持体に装架し、分割篩板を水平位置から垂直位置に移動させるとき、分割篩板上に残った砂塊が鋳枠中央部から遠ざかる位置に落下する方向に分割篩板を回動させるようにしたので、請求項2に記載の発明の効果に加え、簡単な構造で篩板を篩い分けを行う位置と行わない位置とに移動させることができる。また、分割篩板上に残った砂塊を模型が位置する鋳枠中央部から遠ざかる位置に落下させて砂塊が模型近傍に存在することを防止できる。
【0013】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項2又は請求項3に記載の鋳物砂投入装置において、ホッパ底部から篩板に落下する鋳物砂を案内する鋳物砂案内部材を篩板支持体に取付けたので、鋳物砂の飛散を効果的に防止することができる。
【0014】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の鋳物砂投入装置において、篩板に設けられた篩穴の形状を下方に向かって広くなるテーパ状としたので、篩板の目詰まりを有効に防止することができる。
【0015】
【実施の形態】
以下本発明に係る鋳物砂投入方法及びその装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は装置本体2に上下方向の造型経路に沿って移動可能に装架された断面長方形のテーブルで、装置本体2に固定されたシリンダ装置3のピストンロッド4上端に固定されて上下方向に進退移動されるようになっている。5は装置本体2に取付けられて水平方向に互いに平行に延在する一対のローラコンベアで、上面に模型8が設けられた模型基台6の下方フランジ部の両側下面を係脱可能に支持している。次に使用される模型基台6はローラコンベア5上で図略の停止装置によりテーブル1と対向する交換位置に位置決めされ、シリンダ装置3によって上昇されるテーブル1上に着脱可能に載置されるようになっている。
【0016】
10は装置本体2に取付けられて水平方向に互いに平行に延在する一対のローラコンベアで、鋳枠11の両側下面をローラコンベア5の上方において係脱可能に支持している。次に型込めされる鋳枠11は、ローラコンベア10上で図略の停止装置により造型経路内でテーブル1と対向する鋳枠受渡位置に位置決めされ、シリンダ装置3によって上昇されるテーブル1上に載置された模型基台6上にローラコンベア10から受取られるようになっている。12は鋳枠11の上面に係脱可能に載置される上盛枠で、装置本体2に造型経路内で上下方向に移動可能に装架されている。シリンダ装置3によるテーブル1の上昇につれて、模型基台6がテーブル1上に載置され、模型基台6上に鋳枠11、上盛枠12が順次重合される。
【0017】
図1に示すように、装置本体2の上方には可動体21が水平方向に移動可能に装架され、シリンダ装置22により鋳物砂投入位置とスクイズ位置に割出し位置決めされるようになっている。鋳物砂投入装置20は可動体21に取付けられ、可動体21が鋳物砂投入位置に割出し位置決めされたとき、模型基台6上に重合された鋳枠11及び上盛枠12と対向して所定量の鋳物砂を投入するようになっている。可動体21にはスクイズヘッド60が鋳物砂投入装置20と並んで取付けられ、可動体21がスクイズ位置に割出されるとスクイズヘッド60がテーブル1と対向するようになっている。スクイズヘッド60のヘッド本体61には複数のシリンダ62が垂直に設けられ、シリンダ62に摺動可能に嵌合されたピストン63の下方に突出したピストンロッド先端に加圧ヘッド64が固定されている。シリンダ62の上室は互いに連通されて公知の制御シリンダに接続されている。加圧ヘッド64は鋳枠11の内側全域に亙って配置され、鋳枠11に充填された所定量の鋳物砂を万遍なくスクイズするようになっている。
【0018】
23は鋳物砂投入装置20の筒状のホッパで、可動体21に取付けられている。ホッパ23の底部側壁には左右2本づつの水平な支持軸25a,25bが互いに平行に回動可能に軸承されている。各支持軸25a,25bには底板26a,26bが固定され、支持軸25a,25bの回動により底板26a,26bは、水平状態となってホッパ23の底を閉じる閉位置と垂直状態となってホッパ23の底を開く開位置との間で回動される。支持軸25a,25bを回動させて底板26a,26bを開閉させる底板開閉装置27は、図2に示すように、右側2本の支持軸25aの端部に斜め上外方に向けて固定されたリンク28aと、リンク28aの上端を連結するリンク29aとで形成された平行リンク30aを有する。左側2本の支持軸25bの端部に斜め下内方に向けて固定されたリンク28bと、リンク28bの下端を連結するリンク29bとで形成される平行リンク30bは、平行リンク30aと4辺の長さが等しくなっている。内側のリンク28a、28bとリンク29a,29bとの連結点はリンク31で連結され、リンク31とリンク29aとの連結点にはホッパ23の側壁に回動可能に支持されたシリンダ装置32のピストンロッド33が連結されている。
【0019】
35はホッパ23の上方で装置本体2に取付けられたベルトコンベアで、モータ36により回転駆動され、砂タンク39に貯溜された鋳物砂37を搬送するようになっている。ベルトコンベア35の端部はホッパ23の上方に位置し、搬送された鋳物砂37はベルトコンベアの端部からホッパ23に供給される。38はベルトコンベア35から落下する鋳物砂37をホッパ23の全域に均等に振り分けるための振り分け板で、ベルトコンベア35の端部下方で基台2に揺動可能に支承され、図略のモータで駆動されるリンク機構により往復揺動されて落下する鋳物砂37を左右に振り分けるようになっている。ベルトコンベア35上には鋳物砂37がほぼ均等に載せられて等速度で搬送されるので、モータ36をオン、オフしてベルトコンベア35の駆動時間を制御することでホッパ23に供給する鋳物砂37の量を制御することができる。これらベルトコンベア35、モータ36、砂タンク39及び計時装置等により所定量の鋳物砂を少なくとも模型8の表面を被覆できる初期量と残量とに分割してホッパ23に順次供給する鋳物砂供給装置40が構成されている。
【0020】
41はホッパ23の下方で可動体21に水平方向に移動可能に支持された篩板支持体で、可動体21に揺動可能に枢着された前後各一対の長さの等しいリンク42の下端に4隅を回動可能に支持されている。一本のリンク42には、可動体21への枢着点から水平に駆動アーム43が突設され、駆動アーム43はモータ46の出力軸に固定された偏心カム45に引張りスプリング44の張力により当接されている。駆動アーム43、偏心カム45及びモータ46等により篩板支持体41を水平方向に往復運動させる往復運動手段47が構成されている。
【0021】
篩板支持体41には一対の水平な回動軸50a,50bが互いに平行に回動可能に軸承されている。各回動軸50a,50bには篩板51を構成する分割篩板51a,51bの中央部が夫々固定され、回動軸50a,50bの回動により分割篩板51a,51bは、ホッパ23から投下された鋳物砂37を篩い分けする作動位置としての水平位置と、篩い分けすることなく通過させる回避位置としての垂直位置との間で回動される。図3に示すように篩板51又は分割篩板51a,51bには多数の篩穴57が穿設され、篩穴57より大きい砂塊48の通過を阻止して鋳物砂37を篩い分けするようになっている。篩穴57は、鋳物砂37の目詰まりを防止するために、下方に向かって広くなるテーパ状に形成されている。篩板51としては、鋼板に穴あけしたもの、錆発生防止のためにステンレス板に穴あけしたもの、砂付着防止のために樹脂板に穴あけしたもの、或いは枠組に金網を張ったものを使用することができる。49は篩板支持体41に固定された鋳物砂案内部材で、下方に向かって狭くなるテーパ状の内周面を有し、下端開口部は篩板支持体41の内周面と整列し、上端部はホッパ23の底部開口部外周を隙間を持って取り囲んでいる。
【0022】
回動軸50a,50bを回動させて分割篩板51a,51bを水平位置と垂直位置との間で移動させることにより篩板51を作動位置と回避位置との間で移動させる篩板移動手段52は、図4に示すように、右側の回動軸50aの端部に斜め上内方に向けて固定されたリンク53aと、左側の回動軸50bの端部に斜め下外方に向けて固定されたリンク53bとを有する。リンク53aと53bとは長さが等しくなっており、各突出端部はリンク54で連結され、リンク53aとリンク54との連結点には篩板支持体41の側壁に回動可能に支持されたシリンダ装置55のピストンロッド56が連結されている。
【0023】
上記のように構成した実施形態の作動について図9の動作順序を示すフロー図に基づいて説明する。模型基台6及び鋳枠11がローラコンベア5,10上を搬送され交換位置及び鋳枠受渡位置に夫々位置決めされ、可動体21がシリンダ装置22により鋳物砂投入位置に割出し位置決めされている状態で起動され(ステップ70)、テーブル1はシリンダ装置3により上昇される(ステップ71)。上昇につれてテーブル1は、交換位置で模型基台6をローラコンベア5から受取り、鋳枠受渡位置で鋳枠11をローラコンベア10から模型基台6上に受取り、鋳枠6上に上盛枠12を載せた後に鋳物砂供給位置で一旦停止する(ステプ72)。
【0024】
テーブル1の上昇開示と同時に、モータ36が1次所定時間駆動されてベルトコンベア35が1次所定距離移動され、少なくとも模型8の表面を被覆できる初期量の鋳物砂37が鋳物砂投入位置に割出されたホッパ23に供給される(ステップ73)。このときホッパ23の底板26a,26bは、底板開閉装置27のシリンダ装置32のピストンロッド33の前進により平行リンク30a,30bを介し閉位置に回動されて閉じられている。ベルトコンベア35が駆動されている間、振り分け板38は揺動され、ベルトコンベア35から落下する鋳物砂37をホッパ23全域に均等に振り分ける。このように初期量の鋳物砂37はホッパ23の底板26a,26b上に均等に振り分けされた状態で保留される(図1)。テーブル1が鋳物砂供給位置に停止されると、底板26a,26bが底板開閉装置27のピストンロッド23の後退により開位置に回動されて開かれ、初期量の鋳物砂37が水平位置に位置する分割篩板51a,51b上に均等に投下される(ステップ74)。このときホッパ23から落下する鋳物砂37は、鋳物砂案内部材49により取り囲まれているので、回りに飛散することはない。鋳物砂37が投下されると、モータ46が起動されて偏心カム45が回転され、駆動アーム43によりリンク42が揺動されて篩板支持体41が往復運動される。分割篩板51a,51b上に投下された鋳物砂37は、篩板支持体41の往復運動により篩い分けされながら鋳枠11内に投入され(図5)、少なくとも模型表面を被覆する(ステップ75)。篩板支持体41を一定時間往復運動して初期量の鋳物砂37の篩い分けが終了したとき(図6)、分割篩板51a,51b上に残った砂塊48は、分割篩板51a,51bが篩板移動手段52のシリンダ装置55のピストンロッド56の後退によりリンク53a,53bを介して垂直位置に回動されることにより鋳枠11内に投入される(ステップ76)。この場合、分割篩板51a,51bは鋳枠11の中央側が上方に移動する方向に回動されるので、分割篩板51a,51b上に残った砂塊48は模型8が位置する鋳枠中央部から遠ざかる位置に落下される(図7)。これにより砂塊48が模型8の近傍に存在して鋳型表面に影響を与えることがなくなる。
【0025】
初期量の鋳物砂37の投下後、ホッパ23の底板26a,26bは底板開閉装置27により閉位置に回動されて閉じられ、初期量の鋳物砂37の篩い分け中にモータ36が2次所定時間駆動されてベルトコンベア35が2次所定距離移動され、所定量から初期量を引いた残量の鋳物砂37が振り分け板38により均等に振り分けられてホッパ23に供給される(ステップ77)。初期量の鋳物砂37の篩い分けが終了して分割篩板51a,51bが垂直位置に回動されると、底板26a,26bが底板開閉装置27により開位置に回動されて開かれ、残量の鋳物砂37が分割篩板51a,51bにより篩い分けされることなく模型基台6上に重合された鋳枠11及び上盛枠12内に投入される。(ステップ78,図8)鋳物砂投入装置20による所定量の鋳物砂37の投入が完了すると、可動体21がシリンダ装置22によりスクイズ位置に割出され、スクイズヘッド60がテーブル1と対向する(ステップ79)。そして、テーブル1がシリンダ装置3により上昇されてスクイズヘッド60に接近されると、重合された鋳枠11及び上盛枠12内に充填された鋳物砂67に押されて加圧ヘッド64、ピストン63が上昇する。ピストン63の上昇により各シリンダ62上室から送出される圧油が制御シリンダに供給され、制御シリンダのストローク端でシリンダ62の上室はブロックされ、全ピストン63延いてはスクイズヘッド60は上昇を阻止されて鋳物砂37をスクイズして鋳型を造型する(ステップ80)。スクイズ完了後、テーブル1はシリンダ装置3により下降端まで下降され(ステップ81)、可動体21が鋳物砂投入位置に復帰されて1サイクルを終了する(ステップ82)。
【0026】
上記実施形態においては、鋳物砂投入位置とスクイズ位置とに割出し位置決めされる可動体21上に鋳物砂供給装置20とスクイズヘッド60とを並んで取り付け、可動体21が鋳物砂投入位置に割出されたとき、スクイズ装置のテーブル1上で模型基台6に重合された鋳枠11及び上盛枠12内に鋳物砂投入装置20により鋳物砂37を投入し、投入後、可動体21をスクイズ位置に割出してテーブル1をスクイズヘッド60に向かって上昇させて鋳物砂37をスクイズして鋳型を造型しているが、鋳物砂投入装置20とテーブル1、スクイズヘッド60等からなるスクイズ装置とを分離し、模型基台6上に重合された鋳枠及び上盛枠内に鋳物砂投入装置20により鋳物砂37を投入し、鋳物砂37が投入された模型基台6、鋳枠及び上盛枠を搬送装置によりスクイズ装置まで搬送してスクイズするようにしてもよい。
【0027】
上記実施形態においては、篩板51を一対の分割篩板51a,51bに分割し、水平位置と垂直位置との間で回動させることにより鋳物砂を篩い分けする作動位置と篩い分けることなく通過させる回避位置との間で移動させるようにしているが、鋳枠11の寸法が大きくなると分割篩板の枚数を多くしてもよい。また、1枚の篩板51を篩板支持体41に摺動可能に装架し、シリンダ装置により作動位置と回避位置との間で移動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳物砂投入装置を備えた鋳型造型装置を示す図である。
【図2】底板開閉装置を示す図である。
【図3】分割篩板を示す拡大断面図である。
【図4】篩板移動手段を示す図である。
【図5】篩い分けを行っている状態を示す図である。
【図6】篩い分けを完了した状態を示す図である。
【図7】初期量の鋳物砂を鋳枠内に投入した状態を示す図である。
【図8】所定量の鋳物砂を重合された鋳枠及び上盛枠に投入した状態を示す図である。
【図9】1サイクルの動作順序を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…テーブル、2…装置本体、3,22,32,39,55…シリンダ装置、6…模型基台、8…模型、11…鋳枠、12…上盛枠、20…鋳物砂投入装置、21…可動体、25a,25b…支持軸、26a,26b…底板、27…底板開閉装置、36,46…モータ、37…鋳物砂、40…鋳物砂供給装置、41…篩板支持装置、42…リンク、47…往復運動手段、48…砂塊、49…鋳物砂案内部材、50a,50b…回動軸、51…篩板、51a,51b…分割篩板、52…篩板移動手段、57…篩穴。
Claims (5)
- ホッパの底板を開いてホッパ内の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に所定量投入する鋳物砂投入方法において、篩板を前記ホッパの下方で水平方向に移動可能に設け、前記ホッパに供給された少なくとも前記模型の表面を被覆できる初期量の鋳物砂を前記ホッパの底板を開いて前記篩板上に投下し、前記篩板を往復運動させて鋳物砂を篩い分けしながら前記鋳枠に投入し、この篩い分け中に前記底板を閉じて残量の鋳物砂を前記ホッパに供給し、前記初期量の鋳物砂の篩い分けが終了したとき、前記篩板を回避位置に移動し前記底板を開いて前記残量の鋳物砂を篩い分けすることなく前記鋳枠及び上盛枠に投入することを特徴とする鋳物砂投入方法。
- ホッパの底部に設けた底板を底板開閉装置により開いてホッパ内の鋳物砂を模型が設けられた模型基台上に順次重合された鋳枠及び上盛枠に所定量投入する鋳物砂投入装置において、前記所定量の鋳物砂を少なくとも前記模型の表面を被覆できる初期量と残量とに分割して前記ホッパに順次供給する鋳物砂供給装置と、前記ホッパの下方で水平方向に移動可能に設けられた篩板支持体と、該篩板支持体を水平方向に往復運動させる往復運動手段と、前記篩板支持体に移動可能に装架された篩板と、該篩板を前記ホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする作動位置と篩い分けすることなく通過させる回避位置との間で移動させる篩板移動手段とを備え、前記鋳物砂供給装置から前記ホッパに供給された初期量の鋳物砂を前記ホッパの底板を開いて前記作動位置に位置する篩板上に投下し、前記往復運動手段により篩板支持体を往復運動させて篩い分けされた鋳物砂を前記鋳枠に投入し、この篩い分け中に前記底板を閉じて前記残量の鋳物砂を前記ホッパに供給し、前記初期量の鋳物砂の篩い分け終了後に前記篩板を回避位置に移動し、前記底板を開いて前記残量の鋳物砂を前記鋳枠及び上盛枠に投入することを特徴とする鋳物砂投入装置。
- 請求項2に記載の鋳物砂投入装置において、前記篩板を少なくとも2枚の分割篩板で構成し、各分割篩板を前記篩板支持体に水平軸線の回りに回動可能に装架し、前記篩板移動手段は、該分割篩板を前記ホッパから投下された鋳物砂を篩い分けする水平位置と篩い分けすることなく通過させる垂直位置との間で移動させ、前記分割篩板を水平位置から垂直位置に移動させるとき、前記分割篩板上に残った砂塊が鋳枠中央部から遠ざかる位置に落下する方向に分割篩板を回動させることを特徴とする鋳物砂投入装置。
- 請求項2又は請求項3に記載の鋳物砂投入装置において、上端部が前記ホッパ底部の開口部外周を隙間を持って取り囲み、下端部が前記篩板外周に整列する下方に向かって狭くなるテーパ状の内周案内面を有する鋳物砂案内部材を前記篩板支持体に固定したことを特徴とする鋳物砂投入装置。
- 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の鋳物砂投入装置において、前記篩板に設けられた篩穴の形状を下方に向かって広くなるテーパ状としたことを特徴とする鋳物砂投入装置。
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