JP3566912B2 - 破砕装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車車体、家庭電化製品、木材等の比較的硬質の廃棄物や、生ゴミ、タイヤ、プラスチック製品等の比較的軟質の廃棄物からなる被破砕物を破砕処理する破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、破砕装置としては、破砕装置に固定した固定刃と1本の回転軸に固定した回転刃により被破砕物を破砕処理する一軸破砕装置や、複数の回転軸に固定した複数の回転刃により被破砕物を破砕処理する複数軸破砕装置等種々のタイプのものが知られている。
これらの破砕装置では、破砕処理中に固定刃と回転軸、あるいは回転刃同士の隙間(クリアランス)に異物が食い込んだり、針金、ひも、プラスチックシート等の長尺物がからまることにより装置の運転が中断されるという問題があった。
【0003】
このため、従来の破砕装置では、回転刃に過度の負荷がかかった場合には、これを検知して回転刃を逆転させることや、回転軸を移動させて回転軸のクリアランスを調整することが提案されている。
しかしながら、単に回転刃を逆転させるだけでは食い込んだ異物やからまった長尺物を除去することは困難であり、回転軸を移動させてクリアランスを調整するには複雑な機構を必要とし、装置が高価なものとなる等の欠点がある。
【0004】
また、固定刃と回転刃のクリアランスを調整するために、固定刃をねじの先端に配置し外部からねじを回転することにより固定刃を移動させることや(特開平10−165830)、破砕装置のケーシングに固定刃を取り付けるためのボルト孔を多数設け、固定刃の取り付けに使用するボルト孔を選択することによって、クリアランスを調整することが提案されている(特開平11−188280)。
しかしながら、これらの破砕装置では、固定刃と回転刃のクリアランスを調整するためには、装置の運転を停止し、手作業によって固定刃の取り付け位置を変更することが必要であり、装置の停止時間が長くなって稼動率が低下するという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明はこれら従来技術の問題点を解消し、破砕装置の固定刃と回転刃の間に食い込んだりからまった異物や長尺物を、高価で複雑な機構を必要とせずに、簡単に除去することができる破砕装置を提供することを目的とする。また、本発明は回転刃の取り付け状態や形状を工夫することにより、被破砕物の破砕効率を向上させ高価な材質からなる回転刃の刃面を有効に活用し、低コストでメンテナンスの容易な破砕装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では次のような構成を採用する。
1.台座に固定された櫛歯状の固定刃と、回転軸に固定され櫛歯状の固定刃と噛み合うように配置された回転刃を有する破砕装置において、台座を油圧シリンダーにより固定刃と回転刃の間に食い込んだ異物を除去できる位置迄後方にスライド可能としたことを特徴とする破砕装置。
2.固定刃に隣接して被破砕物を回転刃方向に押圧するプッシャーを設けたことを特徴とする1に記載の破砕装置。
3.回転刃が回転軸の外周部に、回転軸の半径方向に対して前のめりとなるように設置された刃面を有することを特徴とする1又は2に記載の破砕装置。
4.回転刃の刃面の形状が台形であることを特徴とする3に記載の破砕装置。
5.回転刃が回転軸の外周部に配置した刃保持部にボルトにより刃面を固定したものであることを特徴とする3又は4に記載の破砕装置。
【0007】
【発明の実態の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態についてさらに説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。
図1〜図3は、本発明の破砕装置の1例を示す図であり、図1は装置全体の断面模式図、図2は固定刃と回転刃の関係を示す斜視図、そして図3は固定刃を固定した台座と回転刃の位置関係を示す断面模式図である。
【0008】
本発明の破砕装置1の上部には、被破砕物を投入するホッパー2が設けられ、ホッパー2から投入された被破砕物は破砕室3に落下する。破砕室3内には台座4に固定された櫛歯状の固定刃5と、モーター(図示せず)により回転される回転軸6に固定され、この固定刃5と噛み合うように配置された回転刃7が設置されている。破砕室3の側部には、矢印Bのように回転軸6の中心に向かいピストン運動するプッシャー8が設けられ、被破砕物を回転刃7に押し付ける。
被破砕物は、回転刃7と固定刃5とが噛み合う際に、剪断力、引裂力、切削力等を受けて小さな破片に破砕される。破砕された破片は、回転軸6の下部に設けたスクリーン9により篩にかけられ、所定の大きさ以下となったものだけがスクリーン9を通過して回収部10に回収される。
【0009】
本発明の破砕装置1は、固定刃5を固定した台座4をスライドさせることによって、固定刃5と回転刃7との間隔(クリアランス)を変更可能としたことを特徴とする。図3は、固定刃5を固定した台座4と回転刃7を固定した回転軸6の位置関係を説明する断面模式図であり、図3(A)は破砕装置の稼働時の、そして図3(B)は台座4を後方にスライドさせた時の状態を示す図である。
この破砕装置1では、固定刃5と回転刃7の間に異物や長尺物が食い込んだりからまったりした場合には、図3(B)にみられるように油圧シリンダー11等を駆動させて固定刃5を固定した台座4を後方にスライドさせることによって、きわめて簡単に短時間でこれらの異物や長尺物を除去することができる。異物や長尺物を除去した後には、図3(A)の状態に台座4を前方へスライドさせて、直ちに装置を再稼働させることができる。
【0010】
また、被破砕物の種類に応じて固定刃5と回転刃7のクリアランスを調整することにより、破砕効率を向上させるとともに、被破砕物を所望のサイズに破砕することが可能となる。
固定刃5と回転刃7のクリアランスを調整するために、固定刃5を台座4に固定せずに固定刃5のみをスライドさせた場合には、台座4が邪魔になり異物や長尺物を除去することが困難になる。また、破砕時に固定刃5にかかる衝撃も大きくなり、固定刃5の摩耗や損傷が加速される。これに対して、本発明の装置1では、固定刃5と台座4が一体化されているために、異物や長尺物の除去が容易であるとともに、固定刃5にかかる衝撃が台座に分散、吸収されるので、固定刃5の耐久性が著しく向上する。
【0011】
本発明の破砕装置では、回転軸6を回転させるモーター(図示せず)に負荷検出器を設け、回転軸6に過度の負荷がかかった場合には、自動的に回転軸6の回転を停止、または逆転させるようにしてもよい。
また、破砕室3の側部には、油圧シリンダー12等によりプッシャー8を回転軸6の中心に向かってピストン運動させることによって、被破砕物を回転刃に押し付け、破砕効率を高めるように構成してもよい。
【0012】
図4及び図5は、本発明の破砕装置で使用する回転刃の1例を示す図であり、図4は回転刃の斜視図、図5は横断面模式図を表す。
この回転刃17は、回転軸16の外周部に刃保持部18を設け、この刃保持部18に回転軸16の半径方向に対して前のめりとなるように断面が台形の刃面19をボルト20で固定したものである。この回転刃17では、刃面19が回転方向に対して前のめりに設置されているために、被破砕物への刃面の食い込みが良くなり、破砕効率が向上する。また、刃面19の断面形状を台形としたことによって、破砕時に刃面19にかかる作用力が最大となる部分の強度を強化し、刃面19の耐久性を改善している。そして、刃面19を刃保持部18にボルト20で着脱自在に固定することによって、刃面19が損耗した際に刃面19のみを容易に交換することができる。
【0013】
回転軸の外周における回転刃の配列は任意であり、例えば破砕し易いものを一斉に破砕するように回転軸の巾方向に同じ位相で直線状に配列したり(図6参照)、破砕時の負荷が一度に回転軸にかからないように回転軸の巾方向で隣接したものと位相をずらして配列してもよい(図2参照)。
また、本発明の破砕装置では、強固な台座4に櫛歯状の固定刃5をボルト等(図示せず)で固定しており、固定刃5が損耗した場合には、回転刃と同様に固定刃5を容易に交換することができる。
【0014】
図6は本発明の破砕装置における回転刃と固定刃の位置関係を示す模式図であり、図6(A)は破砕装置の稼働時の、そして図6(B)は固定刃を後方にスライドさせた時の状態を示す図である。また、図7は従来の破砕装置における回転刃と固定刃の位置関係を示す模式図である。
本発明の破砕装置では、回転刃17の断面形状を台形としたことによって、図6(B)に見られるように、回転刃17と噛み合う形状の固定刃15を固定した台座をスライドさせることにより、回転刃17と固定刃15の噛み合わせ部のクリアランスが全面的に拡がるので、異物や長尺物の除去を簡単に行うことができる。
これに対して、回転刃17の断面形状が四角形である従来の破砕装置では、図7に見られるように固定刃15をスライドさせた場合にも、回転刃17と固定刃15の噛み合わせ部の側面部でのクリアランスは拡がらず、異物や長尺物を除去するためには、固定刃15を大幅に後退させることが必要となり、余分のスペースを必要とし装置の運転効率も低下する。
【0015】
上記の具体例では、固定刃と回転刃を固定した回転軸各1個を有する一軸破砕装置について説明したが、本発明は上記具体例に限らず他のタイプの破砕装置にも適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明の破砕装置は、櫛歯状の固定刃を固定した台座をスライドさせて固定刃と回転刃の間隔を変更することにより、固定刃や回転刃に食い込んだりからまった異物や長尺物を簡単に除去することができる。また、回転軸の外周部に台形状で交換可能な回転刃の刃面を前のめりに配置することによって、刃面の耐久性と破砕効率を向上させることができる。
本発明の破砕装置は、高価で複雑な機構を必要とせず、また高価な材質からなる破砕装置の刃面を有効に活用するものであり、低コストでメンテナンスがきわめて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の破砕装置の1例を示す断面模式図である。
【図2】図1の装置の固定刃と回転刃の関係を示す斜視図である。
【図3】図1の装置の台座と回転刃の関係を示す断面模式図である。
【図4】本発明の破砕装置で使用する回転刃の1例を示す斜視図である。
【図5】図4の回転刃の断面模式図である。
【図6】本発明の破砕装置における回転刃と固定刃の位置関係を示す模式図である。
【図7】従来の破砕装置における回転刃と固定刃の位置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 破砕装置
2 ホッパー
3 破砕室
4 台座
5,15 固定刃
6,16 回転軸
7,17 回転刃
8 プッシャー
9 スクリーン
10 回収部
11,12 油圧シリンダー
18 刃保持部
19 刃面
20 ボルト

Claims (5)

  1. 台座に固定された櫛歯状の固定刃と、回転軸に固定され櫛歯状の固定刃と噛み合うように配置された回転刃を有する破砕装置において、台座を油圧シリンダーにより固定刃と回転刃の間に食い込んだ異物を除去できる位置迄後方にスライド可能としたことを特徴とする破砕装置。
  2. 固定刃に隣接して被破砕物を回転刃方向に押圧するプッシャーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の破砕装置。
  3. 回転刃が回転軸の外周部に、回転軸の半径方向に対して前のめりとなるように設置された刃面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の破砕装置。
  4. 回転刃の刃面の形状が台形であることを特徴とする請求項3に記載の破砕装置。
  5. 回転刃が回転軸の外周部に配置した刃保持部にボルトにより刃面を固定したものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の破砕装置。
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