JP2818403B2 - 破砕機用ロータ - Google Patents
破砕機用ロータInfo
- Publication number
- JP2818403B2 JP2818403B2 JP14007396A JP14007396A JP2818403B2 JP 2818403 B2 JP2818403 B2 JP 2818403B2 JP 14007396 A JP14007396 A JP 14007396A JP 14007396 A JP14007396 A JP 14007396A JP 2818403 B2 JP2818403 B2 JP 2818403B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- crushing
- disk
- recess
- crusher
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、家庭や事業所か
ら排出されるプラスチック容器やロール紙、本や雑誌、
木屑、布屑、繊維屑、紙屑等の廃棄物を小さく破砕する
破砕機用ロータに関する。
ら排出されるプラスチック容器やロール紙、本や雑誌、
木屑、布屑、繊維屑、紙屑等の廃棄物を小さく破砕する
破砕機用ロータに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、廃棄物を取り巻く環境も変わり、
「再生資源の利用の促進に関する法律」に引き続いて、
１９９５年６月には「容器包装に係わる分別収集及び再
商品化の促進等に関する法律（容器包装リサイクル
法）」が制定、公布され、また従来安定型とされていた
廃棄物も管理型に変更されて安易に埋立ができなくなっ
て来ている。このような生活環境の変化に伴い廃棄プラ
スチック容器やロール紙、本や雑誌、木屑、布屑、繊維
屑、紙屑等を再生資源として利用することが重要な課題
となっている。その課題解決のために廃棄物の選別技術
と共に効率的で耐久性に優れ、保守の楽な破砕機の開発
に関心が注がれている。
「再生資源の利用の促進に関する法律」に引き続いて、
１９９５年６月には「容器包装に係わる分別収集及び再
商品化の促進等に関する法律（容器包装リサイクル
法）」が制定、公布され、また従来安定型とされていた
廃棄物も管理型に変更されて安易に埋立ができなくなっ
て来ている。このような生活環境の変化に伴い廃棄プラ
スチック容器やロール紙、本や雑誌、木屑、布屑、繊維
屑、紙屑等を再生資源として利用することが重要な課題
となっている。その課題解決のために廃棄物の選別技術
と共に効率的で耐久性に優れ、保守の楽な破砕機の開発
に関心が注がれている。
【０００３】従来の破砕機５０は、図７と図８に示すよ
うに、上部開口をホッパー５１で形成し且つ下方にテー
パを成した作業空間を形成したケーシング５０Ａ内にお
いて、その下方部に、破砕刃５４を周囲方向に複数設け
たロータディスク５５を複数回転軸５２周りに取り付け
て成る破砕ロータ５０Ｂを矢印Ｒへ比較的高速度で回転
駆動するように搭載し、上記破砕刃５４に接近する一対
の各固定刃５６を両端に設けたスクリーン５７をロータ
５０Ｂの下方の出口に搭載して成り、作業空間に投入さ
れた物をスクリーン５７を通過するまで小さく破砕する
ものである。
うに、上部開口をホッパー５１で形成し且つ下方にテー
パを成した作業空間を形成したケーシング５０Ａ内にお
いて、その下方部に、破砕刃５４を周囲方向に複数設け
たロータディスク５５を複数回転軸５２周りに取り付け
て成る破砕ロータ５０Ｂを矢印Ｒへ比較的高速度で回転
駆動するように搭載し、上記破砕刃５４に接近する一対
の各固定刃５６を両端に設けたスクリーン５７をロータ
５０Ｂの下方の出口に搭載して成り、作業空間に投入さ
れた物をスクリーン５７を通過するまで小さく破砕する
ものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の破
砕機５０は、破砕刃５４をロータディスク５５の凸部５
５Ａに回転方向側から押しボルト５９で固定しているた
めに、破砕作業中に押しボルト５９の頭部が被破砕物に
比較的高速度で当り、損傷することが多かった。そのた
め、破砕刃５４の取り替え時に押しボルト５９を緩めて
抜くことが非常に困難であった。また、ロータディスク
５５は、相互に密接状態で回転軸５２に取り付けられて
いるために、破砕で生じる熱の放射が十分にできず、軸
受の熱負荷も大きくまた熱膨張等による変形も小さくな
かった。更に、破砕刃５４を抜くてこ棒をディスク間に
差し込むことが出来ず、ボルト頭部の損傷が加わって破
砕刃交換をより困難なものとしていた。
砕機５０は、破砕刃５４をロータディスク５５の凸部５
５Ａに回転方向側から押しボルト５９で固定しているた
めに、破砕作業中に押しボルト５９の頭部が被破砕物に
比較的高速度で当り、損傷することが多かった。そのた
め、破砕刃５４の取り替え時に押しボルト５９を緩めて
抜くことが非常に困難であった。また、ロータディスク
５５は、相互に密接状態で回転軸５２に取り付けられて
いるために、破砕で生じる熱の放射が十分にできず、軸
受の熱負荷も大きくまた熱膨張等による変形も小さくな
かった。更に、破砕刃５４を抜くてこ棒をディスク間に
差し込むことが出来ず、ボルト頭部の損傷が加わって破
砕刃交換をより困難なものとしていた。
【０００５】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、破砕刃を固定するボルト等のネジ手段を破砕作業
中に損傷すること無くネジ手段の取り外しが容易で、ま
たネジ手段取り外し後の破砕刃をてこ棒等を使ってロー
タディスクから容易に取り外しが出来、ロータ及び破砕
刃の放熱を促進して連続運転を確保出来、更に被破砕物
を効果的に破砕出来る破砕刃用ロータを提供することを
目的としている。
って、破砕刃を固定するボルト等のネジ手段を破砕作業
中に損傷すること無くネジ手段の取り外しが容易で、ま
たネジ手段取り外し後の破砕刃をてこ棒等を使ってロー
タディスクから容易に取り外しが出来、ロータ及び破砕
刃の放熱を促進して連続運転を確保出来、更に被破砕物
を効果的に破砕出来る破砕刃用ロータを提供することを
目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項１記載の破砕機用ロータは、投
入された物に対して破砕作業を行うケーシング内破砕作
業室の下方部にロータを回転可能に軸承し、該ロータの
周囲に複数設けた破砕刃がロータの回転にともなって上
記破砕作業室の下部に取り付けられた固定刃に接近して
協働的に破砕作業を行うように構成された破砕機に搭載
されるロータであって、該ロータは、上記破砕刃を周囲
部の凹みに取り付けた複数のロータディスクを間隔を開
けて回転軸線方向に配列して構成され、上記破砕刃は、
上記間隔において隣接ディスクのものと周囲方向に見て
相互にオーバラップするように上記ロータディスクの凹
み幅よりも幅広に形成され、回転方向に対して上記凹み
の背後に形成されたディスク凸部に螺合されるネジ手段
によって上記凹みに取り付けられていることを特徴とし
ている。
ために、本発明の請求項１記載の破砕機用ロータは、投
入された物に対して破砕作業を行うケーシング内破砕作
業室の下方部にロータを回転可能に軸承し、該ロータの
周囲に複数設けた破砕刃がロータの回転にともなって上
記破砕作業室の下部に取り付けられた固定刃に接近して
協働的に破砕作業を行うように構成された破砕機に搭載
されるロータであって、該ロータは、上記破砕刃を周囲
部の凹みに取り付けた複数のロータディスクを間隔を開
けて回転軸線方向に配列して構成され、上記破砕刃は、
上記間隔において隣接ディスクのものと周囲方向に見て
相互にオーバラップするように上記ロータディスクの凹
み幅よりも幅広に形成され、回転方向に対して上記凹み
の背後に形成されたディスク凸部に螺合されるネジ手段
によって上記凹みに取り付けられていることを特徴とし
ている。
【０００７】従って、この破砕機用ロータでは、固定刃
に接近して破砕作業を行う破砕刃は、ロータディスクの
凹み内においてその背後の凸部にネジ手段によって固定
されるために、回転して破砕作業を行う間に、ネジ手段
が被破砕物に正面から当って傷むことが無く、保守が楽
な他、破砕刃取り替え時にネジ手段を容易に緩めて外す
ことが出来る。回転軸線方向にロータディスクは、間隔
をおいて配列されているために、破砕刃取り替え時にそ
の間隙にテコ棒等を差し込んでテコ作用によってネジ手
段を外した破砕刃をディスク凹みから容易に取り外すこ
とが出来る。更に、ロータディスク間の比較的大きな隙
間によってロータ及び破砕刃の放熱を促進し、破砕機の
熱負荷を軽減して耐久性を大幅に高め、連続運転を確保
出来る。破砕刃は、ロータディスク間において隣接ディ
スクのものと周囲方向に見て相互にオーバラップするよ
うに幅広に形成されているために、被破砕物を削り残す
こと無しに小さな切削片へと効果的に破砕出来る。
に接近して破砕作業を行う破砕刃は、ロータディスクの
凹み内においてその背後の凸部にネジ手段によって固定
されるために、回転して破砕作業を行う間に、ネジ手段
が被破砕物に正面から当って傷むことが無く、保守が楽
な他、破砕刃取り替え時にネジ手段を容易に緩めて外す
ことが出来る。回転軸線方向にロータディスクは、間隔
をおいて配列されているために、破砕刃取り替え時にそ
の間隙にテコ棒等を差し込んでテコ作用によってネジ手
段を外した破砕刃をディスク凹みから容易に取り外すこ
とが出来る。更に、ロータディスク間の比較的大きな隙
間によってロータ及び破砕刃の放熱を促進し、破砕機の
熱負荷を軽減して耐久性を大幅に高め、連続運転を確保
出来る。破砕刃は、ロータディスク間において隣接ディ
スクのものと周囲方向に見て相互にオーバラップするよ
うに幅広に形成されているために、被破砕物を削り残す
こと無しに小さな切削片へと効果的に破砕出来る。
【０００８】請求項２記載のように、ロータディスク
が、側面に上記凹みの底の直径より小さい直径の間隔片
部分を突設すると、その間隔片部分をテコの支点として
利用出来る。
が、側面に上記凹みの底の直径より小さい直径の間隔片
部分を突設すると、その間隔片部分をテコの支点として
利用出来る。
【０００９】請求項３記載のように、ロータディスクの
凹みが、配列されたロータディスク毎に周囲方向に若干
ずつずらして破砕刃が固定されるように形成されると、
回転軸線方向において複数の破砕刃が同時に固定刃に接
近して破砕を行うことが無く、若干ずつタイミングをず
らして破砕作業を行うことになり、固定刃やロータ軸に
かかる負荷を分散することが出来る。
凹みが、配列されたロータディスク毎に周囲方向に若干
ずつずらして破砕刃が固定されるように形成されると、
回転軸線方向において複数の破砕刃が同時に固定刃に接
近して破砕を行うことが無く、若干ずつタイミングをず
らして破砕作業を行うことになり、固定刃やロータ軸に
かかる負荷を分散することが出来る。
【００１０】請求項４記載のように、破砕刃は、その中
心部にネジ孔を有しており、ディスク凸部に螺合される
ネジ手段と係合して該凸部に向かって引っ張られてディ
スク凹み内に固定されると、破砕刃にかかる破砕負荷を
大部分ディスク凸部にて受けることができるので、ネジ
手段の負担が楽になり、ネジ手段の損傷が防止され且つ
破砕刃は凹み内に安定的に固定される。
心部にネジ孔を有しており、ディスク凸部に螺合される
ネジ手段と係合して該凸部に向かって引っ張られてディ
スク凹み内に固定されると、破砕刃にかかる破砕負荷を
大部分ディスク凸部にて受けることができるので、ネジ
手段の負担が楽になり、ネジ手段の損傷が防止され且つ
破砕刃は凹み内に安定的に固定される。
【００１１】請求項５記載のように、ロータが、そのロ
ータに離接可能に旋回支持されたスクリーンホルダーに
交換可能に取り付けられたスクリーンによって略半周に
渡って被われていると、一定大きさ以下の切削片を得る
ことが出来る。また、サイズ変更のスクリーン交換や摩
耗スクリーン交換を旋回して離したスクリーンホルダー
に対して容易に行うことが出来る。
ータに離接可能に旋回支持されたスクリーンホルダーに
交換可能に取り付けられたスクリーンによって略半周に
渡って被われていると、一定大きさ以下の切削片を得る
ことが出来る。また、サイズ変更のスクリーン交換や摩
耗スクリーン交換を旋回して離したスクリーンホルダー
に対して容易に行うことが出来る。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に、本発明の破砕機用ロータを
水平回転軸に搭載したものについて添付図を参照にして
以下に詳細に説明する。図１は本発明に係る代表実施形
態のロータを搭載した破砕機の縦断面図、図２は同ロー
タの正面図、図３は図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿
った断面図、図４は同ロータの破砕刃を示しており、
（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図、図５は同ロ
ータの別の破砕刃を示しており、（ａ）はその正面図、
（ｂ）はその側面図、図６は別の実施形態の破砕機用ロ
ータの正面図である。
水平回転軸に搭載したものについて添付図を参照にして
以下に詳細に説明する。図１は本発明に係る代表実施形
態のロータを搭載した破砕機の縦断面図、図２は同ロー
タの正面図、図３は図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿
った断面図、図４は同ロータの破砕刃を示しており、
（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図、図５は同ロ
ータの別の破砕刃を示しており、（ａ）はその正面図、
（ｂ）はその側面図、図６は別の実施形態の破砕機用ロ
ータの正面図である。
【００１３】図１から図３において、本発明に係る代表
実施形態の破砕機用ロータ１０を搭載した破砕機１は、
選別されてまとめられたプラスチック容器やロール紙、
本や雑誌、木屑、布屑、繊維屑、紙屑等の被破砕投入物
に対して破砕作業を行う破砕作業室２の下方部に回転可
能に水平状態でロータ１０を軸承し、該ロータ１０の周
囲に軸線方向及び周方向に複数設けた破砕刃２０が矢印
Ｒ１へのロータの回転にともなってケーシング２の破砕
作業室２Ａの下部排出口３に取り付けられた固定刃３
０、３０に接近して破砕作業を行う。被破砕物は、油圧
シリンダー６で往復駆動されるプッシャー７によってロ
ータ１０に向かってゆっくりと押される。破砕された切
削片は、下部排出口３においてロータ１０をほぼ半周に
渡って覆われているスクリーン４０によって粒度選別さ
れる。
実施形態の破砕機用ロータ１０を搭載した破砕機１は、
選別されてまとめられたプラスチック容器やロール紙、
本や雑誌、木屑、布屑、繊維屑、紙屑等の被破砕投入物
に対して破砕作業を行う破砕作業室２の下方部に回転可
能に水平状態でロータ１０を軸承し、該ロータ１０の周
囲に軸線方向及び周方向に複数設けた破砕刃２０が矢印
Ｒ１へのロータの回転にともなってケーシング２の破砕
作業室２Ａの下部排出口３に取り付けられた固定刃３
０、３０に接近して破砕作業を行う。被破砕物は、油圧
シリンダー６で往復駆動されるプッシャー７によってロ
ータ１０に向かってゆっくりと押される。破砕された切
削片は、下部排出口３においてロータ１０をほぼ半周に
渡って覆われているスクリーン４０によって粒度選別さ
れる。
【００１４】ロータ１０は、複数の、例えば７枚のロー
タディスク１１をキーＫによって回転軸１３に間隙Ｇを
介して係止し、両側からロックディスク１４で締めて構
成されている。ロータディスク１１は、周囲部に例えば
１２０度間隔で刃搭載凹み１５を形成し且つ凹み１５の
回転方向の背後に凸部１６を形成すると共に、両側面に
凹み１５の底の直径より小さい直径で間隙Ｇの１／２の
厚さの間隔片部分１７を突設している。凹み１５は、デ
ィスク毎にキー溝１２を基準にして僅かずつ、例えば１
１．２５度ずつ周方向にずらして形成されており、図２
に示すような破砕刃配列を得るようにしている。凸部１
６には、破砕刃固定用ネジ孔１６Ａとボルト頭収容穴１
６Ｂとが同軸に形成されている。
タディスク１１をキーＫによって回転軸１３に間隙Ｇを
介して係止し、両側からロックディスク１４で締めて構
成されている。ロータディスク１１は、周囲部に例えば
１２０度間隔で刃搭載凹み１５を形成し且つ凹み１５の
回転方向の背後に凸部１６を形成すると共に、両側面に
凹み１５の底の直径より小さい直径で間隙Ｇの１／２の
厚さの間隔片部分１７を突設している。凹み１５は、デ
ィスク毎にキー溝１２を基準にして僅かずつ、例えば１
１．２５度ずつ周方向にずらして形成されており、図２
に示すような破砕刃配列を得るようにしている。凸部１
６には、破砕刃固定用ネジ孔１６Ａとボルト頭収容穴１
６Ｂとが同軸に形成されている。
【００１５】破砕刃２０は、ロータディスク１１の周囲
部の凹み１５に間隔Ｇにおいて隣接ディスクのものと周
囲方向に見て相互にオーバラップするように幅広に形成
されている。図４に示す正方形状のものは、各辺に切削
エッジ２１が形成されており、４回使用できるようにな
っている。切削エッジ２１は、例えば８０〜９０度の大
きな掬い角度を成しており、耐久性を高めている。中心
部には、上記凸部１６のネジ孔１６Ａと同じネジ孔２２
が形成されており、六角穴付きボルト２９によってディ
スク凸部１６のネジ孔１６Ａ側から螺合されて、破砕刃
２０は、凹み１５内において凸部１６側に引っ張られる
状態で固定される。
部の凹み１５に間隔Ｇにおいて隣接ディスクのものと周
囲方向に見て相互にオーバラップするように幅広に形成
されている。図４に示す正方形状のものは、各辺に切削
エッジ２１が形成されており、４回使用できるようにな
っている。切削エッジ２１は、例えば８０〜９０度の大
きな掬い角度を成しており、耐久性を高めている。中心
部には、上記凸部１６のネジ孔１６Ａと同じネジ孔２２
が形成されており、六角穴付きボルト２９によってディ
スク凸部１６のネジ孔１６Ａ側から螺合されて、破砕刃
２０は、凹み１５内において凸部１６側に引っ張られる
状態で固定される。
【００１６】図５に示す破砕刃２０’は、円形状を成
し、切削エッジ２１’の摩耗状態を見て周方向にずらし
て少なくても４回以上利用出来る特徴がある。この破砕
刃２０’を使用する場合は、ディスク凹みも円弧溝に
し、固定刃も連続した円弧状エッジを形成することにな
る。図６に示すロータ１０’は、正方形状破砕刃２０の
角を切削に使用するようにディスク凹みを形成したもの
であり、これに対応して固定刃にも連続した直角二等辺
三角形状エッジが形成されることになる。
し、切削エッジ２１’の摩耗状態を見て周方向にずらし
て少なくても４回以上利用出来る特徴がある。この破砕
刃２０’を使用する場合は、ディスク凹みも円弧溝に
し、固定刃も連続した円弧状エッジを形成することにな
る。図６に示すロータ１０’は、正方形状破砕刃２０の
角を切削に使用するようにディスク凹みを形成したもの
であり、これに対応して固定刃にも連続した直角二等辺
三角形状エッジが形成されることになる。
【００１７】一対の各固定刃３０は、スクリーン４０の
両端部においてケーシング２の排出口３の区画部に固定
されている。これら両固定刃３０、３０を跨ぐように且
つロータ破砕刃２０の刃先に接近状態でロータ１０の略
半周に渡って被うようにスクリーン４０が設けられてい
る。スクリーン４０は、粒度変更のためにスクリーンホ
ルダー４５に交換可能に取り付けられている。スクリー
ンホルダー４５は、一端部でロータ１０に離接可能に旋
回支持され、他方端でナット４６でロックボルト４７に
固定されるようになっている。
両端部においてケーシング２の排出口３の区画部に固定
されている。これら両固定刃３０、３０を跨ぐように且
つロータ破砕刃２０の刃先に接近状態でロータ１０の略
半周に渡って被うようにスクリーン４０が設けられてい
る。スクリーン４０は、粒度変更のためにスクリーンホ
ルダー４５に交換可能に取り付けられている。スクリー
ンホルダー４５は、一端部でロータ１０に離接可能に旋
回支持され、他方端でナット４６でロックボルト４７に
固定されるようになっている。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項１記載の破砕機用ロータによれば、固定刃に接
近して破砕作業を行う破砕刃は、ロータディスクの凹み
内においてその背後の凸部にネジ手段によって固定され
るために、回転して破砕作業を行う間に被破砕物に当っ
てネジ手段が傷むことが無く、保守が楽な他、破砕刃取
り替え時にネジ手段を容易に緩めて外すことが出来る。
回転軸線方向にロータディスクは、間隔をおいて配列さ
れているために、破砕刃取り替え時にその間隙にテコ棒
等を差し込んでテコ作用によってネジ手段を外した破砕
刃をロータディスク凹みから容易に取り外すことが出来
る。更に、ロータディスク間の比較的大きな隙間によっ
てロータ及び破砕刃の放熱を促進し、破砕機の耐久性を
大幅に高め、連続運転を確保出来る。破砕刃は、ロータ
ディスク間において隣接ディスクのものと周囲方向に見
て相互にオーバラップするように幅広に形成されている
ために、被破砕物を削り残し無しに小さな切削片へと効
果的に破砕出来る。
の請求項１記載の破砕機用ロータによれば、固定刃に接
近して破砕作業を行う破砕刃は、ロータディスクの凹み
内においてその背後の凸部にネジ手段によって固定され
るために、回転して破砕作業を行う間に被破砕物に当っ
てネジ手段が傷むことが無く、保守が楽な他、破砕刃取
り替え時にネジ手段を容易に緩めて外すことが出来る。
回転軸線方向にロータディスクは、間隔をおいて配列さ
れているために、破砕刃取り替え時にその間隙にテコ棒
等を差し込んでテコ作用によってネジ手段を外した破砕
刃をロータディスク凹みから容易に取り外すことが出来
る。更に、ロータディスク間の比較的大きな隙間によっ
てロータ及び破砕刃の放熱を促進し、破砕機の耐久性を
大幅に高め、連続運転を確保出来る。破砕刃は、ロータ
ディスク間において隣接ディスクのものと周囲方向に見
て相互にオーバラップするように幅広に形成されている
ために、被破砕物を削り残し無しに小さな切削片へと効
果的に破砕出来る。
【００１９】請求項２記載の破砕機用ロータによれば、
ロータディスクが、側面に上記凹みの底の直径より小さ
い直径の間隔片部分を突設すると、その間隔片部分をテ
コの支点として利用出来る。
ロータディスクが、側面に上記凹みの底の直径より小さ
い直径の間隔片部分を突設すると、その間隔片部分をテ
コの支点として利用出来る。
【００２０】請求項３記載の破砕機用ロータによれば、
ロータディスクの凹みが、配列されたロータディスク毎
に周囲方向に若干ずつずらして破砕刃が固定されるよう
に形成されると、回転軸線方向において複数の破砕刃が
同時に固定刃に接近して破砕を行うことが無く、若干ず
つタイミングをずらして破砕作業を行うことになり、固
定刃やロータ軸にかかる負荷を分散することが出来る。
ロータディスクの凹みが、配列されたロータディスク毎
に周囲方向に若干ずつずらして破砕刃が固定されるよう
に形成されると、回転軸線方向において複数の破砕刃が
同時に固定刃に接近して破砕を行うことが無く、若干ず
つタイミングをずらして破砕作業を行うことになり、固
定刃やロータ軸にかかる負荷を分散することが出来る。
【００２１】請求項４記載の破砕機用ロータによれば、
破砕刃は、その中心部にネジ孔を有しており、ディスク
凸部に螺合されるネジ手段と係合して該凸部に向かって
引っ張られてディスク凹み内に固定されるために、破砕
刃にかかる破砕負荷を大部分ディスク凸部に受けてもら
え、ネジ手段の負担が楽になり、ネジ手段の損傷が防止
され且つ破砕刃は凹み内に安定的に固定される。
破砕刃は、その中心部にネジ孔を有しており、ディスク
凸部に螺合されるネジ手段と係合して該凸部に向かって
引っ張られてディスク凹み内に固定されるために、破砕
刃にかかる破砕負荷を大部分ディスク凸部に受けてもら
え、ネジ手段の負担が楽になり、ネジ手段の損傷が防止
され且つ破砕刃は凹み内に安定的に固定される。
【００２２】請求項５記載の破砕機用ロータによれば、
ロータが、そのロータに離接可能に旋回支持されたスク
リーンホルダーに交換可能に取り付けられたスクリーン
によって略半周に渡って被われていると、一定大きさ以
下の切削片を得ることが出来る。また、サイズ変更のス
クリーン交換や摩耗スクリーン交換を旋回して離したス
クリーンホルダーに対して容易に行うことが出来る。
ロータが、そのロータに離接可能に旋回支持されたスク
リーンホルダーに交換可能に取り付けられたスクリーン
によって略半周に渡って被われていると、一定大きさ以
下の切削片を得ることが出来る。また、サイズ変更のス
クリーン交換や摩耗スクリーン交換を旋回して離したス
クリーンホルダーに対して容易に行うことが出来る。
【図１】本発明に係る代表実施形態のロータを搭載した
破砕機の縦断面図である。
破砕機の縦断面図である。
【図２】同ロータの正面図である。
【図３】図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図
である。
である。
【図４】同破砕機用ロータの破砕刃を示しており、
（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図である。
（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図である。
【図５】同ロータの別の破砕刃を示しており、（ａ）は
その正面図、（ｂ）はその側面図である。
その正面図、（ｂ）はその側面図である。
【図６】別の実施形態の破砕機用ロータの正面図であ
る。
る。
【図７】従来のロータを搭載した破砕機の縦断側面図で
ある。
ある。
【図８】同破砕機の縦断正面図である。
１ 破砕機 １０ ロータ １１ ロータディスク １５ 凹み １６ 凸部 １６Ａ ネジ手段 １７ 間隔片部分 ２０ 破砕刃 ２９ ネジ手段 ３０ 固定刃 ４０ スクリーン ４５ スクリーンホルダー
Claims (5)
- 【請求項１】 投入された物に対して破砕作業を行うケ
ーシング内破砕作業室の下方部にロータを回転可能に軸
承し、該ロータの周囲に複数設けた破砕刃がロータの回
転にともなって上記破砕作業室の下部に取り付けられた
固定刃に接近して協同で破砕作業を行うように構成され
た破砕機に搭載されるロータであって、該ロータは、上
記破砕刃を周囲部の凹みに取り付けた複数のロータディ
スクを間隔を開けて回転軸線方向に配列して構成され、
上記破砕刃は、上記間隔において隣接ディスクのものと
周囲方向に見て相互にオーバラップするように上記ロー
タディスクの凹み幅よりも幅広に形成され、回転方向に
対して上記凹みの背後に形成されたディスク凸部に螺合
されるネジ手段によって上記凹みに取り付けられている
ことを特徴とする破砕機用ロータ。 - 【請求項２】 上記ロータディスクは、側面に上記凹み
の底の直径より小さい直径の間隔片部分を突設している
請求項１記載の破砕機用ロータ。 - 【請求項３】 上記ロータディスクの凹みは、上記破砕
刃が、配列されたロータディスク毎に周囲方向に若干ず
つずらして固定されるように形成されている請求項１又
は２記載の破砕機用ロータ。 - 【請求項４】 上記破砕刃は、その中心部にネジ孔を有
しており、上記ディスク凸部に螺合されるネジ手段と係
合して該凸部に向かって引っ張られて上記ディスク凹み
内に固定されている請求項１記載の破砕機用ロータ。 - 【請求項５】 上記ロータは、そのロータに離接可能に
旋回支持されたスクリーンホルダーに交換可能に取り付
けられたスクリーンによって略半周に渡って覆われてい
る請求項１記載の破砕機用ロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14007396A JP2818403B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 破砕機用ロータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14007396A JP2818403B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 破砕機用ロータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09313968A JPH09313968A (ja) | 1997-12-09 |
| JP2818403B2 true JP2818403B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=15260347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14007396A Expired - Lifetime JP2818403B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | 破砕機用ロータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2818403B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4605330B2 (ja) * | 2001-02-05 | 2011-01-05 | 株式会社小熊鉄工所 | 破砕機 |
| KR101084603B1 (ko) * | 2003-09-12 | 2011-11-17 | 구보다 칸쿄 서비스 가부시키가이샤 | 파쇄장치 |
| JP4261434B2 (ja) * | 2004-08-05 | 2009-04-30 | 株式会社クボタ | 破砕装置 |
| US7270706B2 (en) * | 2004-10-04 | 2007-09-18 | Dow Corning Corporation | Roll crusher to produce high purity polycrystalline silicon chips |
| JP4824835B1 (ja) * | 2011-03-30 | 2011-11-30 | 岡山市 | 浄水発生土ケーキの破砕方法及びその破砕機 |
-
1996
- 1996-06-03 JP JP14007396A patent/JP2818403B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09313968A (ja) | 1997-12-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5842653A (en) | Slow speed hammermill for size reduction of wood chips | |
| US5362004A (en) | Waste processing machine | |
| US4650129A (en) | Capped disc for hammer mill rotor | |
| GB2116088A (en) | Hammer mill having capped disc rotor | |
| US7004413B2 (en) | Grinder cutter tooth and anvil assembly | |
| JP2818403B2 (ja) | 破砕機用ロータ | |
| CN106076551A (zh) | 一种可拆互换式粗破碎刀体结构 | |
| JP3568882B2 (ja) | 破砕機 | |
| JPS62247843A (ja) | ハンマ−破砕器 | |
| KR20190131961A (ko) | 야채 쓰레기 분쇄장치 | |
| JP3137617B2 (ja) | 破砕機のロータ | |
| US6196284B1 (en) | Wood pulverizer with improved grates and grate components | |
| CN212943193U (zh) | 一种生物质原料粉碎机 | |
| JP2002001147A (ja) | 粗砕刃とこれを用いた粉砕装置 | |
| JPH0938515A (ja) | 破砕機 | |
| JPS61125794A (ja) | チヨツパブレ−ド組立体 | |
| JP2713865B2 (ja) | 破砕機の破砕刃 | |
| CN215312898U (zh) | 一种用于固体废弃物处理的破碎机 | |
| CA2133120A1 (en) | Waste processing machine | |
| JPH11226441A (ja) | 破砕装置用の回転刃 | |
| CA2132942A1 (en) | Waste processing machine | |
| GB2154470A (en) | Comminuting apparatus in a mill | |
| JP4101386B2 (ja) | 木片から微細屑を生産するためのインパクトミル | |
| KR101342123B1 (ko) | 합성수지 파쇄기 | |
| US6334584B1 (en) | Centrifugal fine grinding apparatus |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110821 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110821 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140821 Year of fee payment: 16 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |