JP3566692B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークシステムに関し、特に、画像データの保存機器と使用機器とが接続されたクライアントサーバシステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルの画像データをメモリ等に保存しておき、それを読み出して表示することができるようになされた装置が多く使用されている。保存される画像データは、例えばCCDを利用したイメージスキャナやビデオカメラ等の画像入力装置を用いて入力されたものであり、複数の画像データを保存することができるようになされていることが多い。
【0003】
個々の画像データは、各々画像ファイルとして保存されるのが基本である。そして、データ量の大きい画像ファイルを保存するときは、例えば大容量の光磁気ディスク(MO)やハードディスク(HDD)がファイル記憶装置として使用される。光磁気ディスクを用いる場合、通常は、1ファイル単位の画像データは1枚の光磁気ディスクに記録される。ただし、1つの画像ファイルを構成する画像データ量が1枚の光磁気ディスクの容量を越える場合は、複数枚の光磁気ディスクに分割されて保存される。
【0004】
ところで、上記のように個々の画像ファイルのサイズが非常に大きい場合や、保存する画像ファイルの数が非常に多い場合には、画像ファイルの保存、読み出しおよび表示をネットワークを介した複数の機器で行うクライアントサーバシステムの形態を採ることが行われる。すなわち、サーバに複数の画像ファイルを保存しておき、クライアントから適時指示された画像ファイルを読み出してそれをクライアントの表示画面上に表示する形態である。
【0005】
ここで、サーバ側において、上記光磁気ディスクを用いて大規模な画像ファイル装置を構成する場合、例えば複数の光磁気ディスクをオートチェンジ機構により交換することができるジュークボックスのようなディスクライブラリ装置が使用される。このディスクライブラリ装置では、クライアントからの指示に応じてディスク交換が行われ、該当する画像ファイルが読み出されるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種のシステムでは、サーバに保存されている個々の画像ファイルのサイズが非常に大きいため、クライアントの表示画面の大きさの制限から、そのままでは画像全体を表示することができない。そこで従来は、サーバに保存されている画像データを全体が表示される程度に縮小して表示するようにしていた。そのため、表示画面上では本来の精度で画像を見ることができなかった。
【0007】
ところが、例えば写真画像中の細かい部分をチェックしたり、図面画像中の特定部品部分を詳細に参照したりしたい場合があるが、縮小された全体画像ではそのような要求に対応できない。そこで、画像の一部分を本来の精度で画面全体に拡大して表示できるようにすることが要求される。これによれば、例えば、画像全体を見たいときには全体を縮小して表示し、細部を詳しく見たいときにはその部分を拡大して表示することが可能である。
【0008】
しかしながら、上記従来の技術では、1つの画像データは1つあるいは複数の画像ファイルとして保存されていたため、画像データの読み出しもファイル単位で行うようになされていた。そのため、画像の一部分を拡大して表示するときも、該当する画像ファイルの全体がサーバからクライアントに転送されることとなる。
【0009】
上述のように、個々の画像ファイルは画像データ量が非常に大きいため、ファイル転送には多くの時間がかかる。その結果、クライアント上で拡大縮小の指示を出してから実際に画像表示が行われるまでに、多くの時間がかかってしまう。サーバとクライアントとを繋ぐネットワークが細い場合には特に(クライアントマシンとしてパソコンを使用する場合、パソコンが予め対応しているネットワークは細いことが多い)、非常に多くの時間がかかってしまうこととなる。
【0010】
また、1つの画像データを種々の解像度で表示できるようにすることも要求される。例えば、上述のように画像全体を縮小して表示することの他に、サーバに保存されている複数の画像ファイルの中から所望の画像ファイルを容易に探し出せるように、元の画像データに対応した低解像度の縮小画像情報をリスト用アイコンとして複数同時に表示したり、デザイン業界等における業務に対応するために、レイアウト用粗画像を表示したりすることなどが要求される。
【0011】
しかしながら、1つの画像データを種々の解像度で表示できるようにするためには、各解像度の画像データをあらかじめ作成して元の画像ファイルとは別個に保存しておく必要がある。ところが、このような方式では、サーバに記憶しておく画像データの量が膨大になり、装置全体の記憶容量が増大化してしまうという問題が生じる。
【0012】
なお、上述のような画像の細部を拡大して表示する処理を高速に行うために、細部の画像データを格納した画像ファイルをあらかじめ作成して別々に用意しておく方法が考えられるが、ユーザにより拡大表示が要求される部分は無限に考えられ、それらを全て想定して画像ファイルを保存しておくのは非現実的である。そのため、記憶容量の制限から、拡大表示できる部分が固定化されてしまうこととなる。
【0013】
本発明は、このような実情に鑑みて成されたものであり、その第1の目的は、大規模な画像データをサーバに保存しておき、クライアントからの指示に応じて該当する画像データを転送して使用するクライアントサーバシステムにおいて、1つの画像データを種々の解像度で表示する処理を、装置全体の記憶容量を増大化させることなく行うことができるようにすることにある。
【0014】
また、本発明の第2の目的は、上述のようなクライアントサーバシステムにおいて、全体画像中の任意の部分を本来の精度で拡大して表示する処理を、記憶容量を増大化させることなく高速に行うことができるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワークシステムは、画像データの保存機器と使用機器とが接続されたネットワークシステムであって、上記使用機器は、所望の解像度で画像を表示するように指定する解像度指定手段と、上記解像度指定手段により指定された内容を要求信号としてネットワークを介して上記保存機器に転送する要求手段と、上記保存機器により画像データの読み出し・転送が行われている間に、上記使用機器内に既に格納され現在表示されている画像データにデジタル信号処理を施すことによって、ズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示する画像ズーミング手段とを備え、上記保存機器は、上記使用機器から送られてくる要求信号を解釈する解釈手段と、上記保存機器内に保存されている画像データを読み出すときに、上記解釈手段による解釈結果に応じて、上記使用機器からの要求に応じた解像度の画像データに変換してネットワークを介して上記使用機器に転送するようにする画像読み出し手段とを備え、上記使用機器は、上記使用機器内に既に格納されている画像データのズーミングが完了した後に、上記保存機器の画像読み出し手段により転送された画像データに表示を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0016】
本発明のネットワークシステムの他の態様は、画像データの保存機器と使用機器とが接続されたネットワークシステムであって、上記使用機器は、画面上に表示されている画像の全範囲の中から任意の一部領域を指定する領域指定手段と、所望の解像度で画像を表示するように指定する解像度指定手段と、上記領域指定手段により指定された一部領域、或いは上記解像度指定手段により指定された内容を要求信号としてネットワークを介して上記保存機器に転送する要求手段と、上記保存機器により画像データの読み出し・転送が行われている間に、上記使用機器内に既に格納され現在表示されている画像データにデジタル信号処理を施すことによって、ズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示する画像ズーミング手段とを備え、上記保存機器は、上記使用機器から送られてくる要求信号を解釈する解釈手段と、上記保存機器内に保存されている画像データを読み出すときに、上記解釈手段による解釈結果に応じて、上記使用機器からの要求に応じた一部領域に対応する画像データを切り出し、或いは上記使用機器からの要求に応じた解像度の画像データに変換し、ネットワークを介して上記使用機器に転送するようにする画像読み出し手段とを備え、上記使用機器は、上記使用機器内に既に格納されている画像データのズーミングが完了した後に、上記保存機器の画像読み出し手段により転送された画像データに表示を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0017】
本発明は上記技術手段より成るので、画像データの使用機器において或る解像度で画像を表示したい旨の要求があった場合に、保存機器に格納されている本来の解像度の画像データが上記保存機器上で動的に解像度変換された後、使用機器に転送されるようになる。これにより、あらかじめ種々の解像度の画像データを別個に作成して保存しておかなくても、元の解像度の画像データを保存しておくだけで各解像度の画像に対応することが可能となる。
【0018】
本発明の他の態様によれば、さらに、画像データの使用機器において一部領域の使用要求があった場合に、該当する画像データの全体がファイル転送されるのではなく、要求のあった一部領域の画像データだけが画像データの保存機器上で動的に切り出され、使用機器に転送されるようになり、これにより、転送するデータ量を少なくすることが可能となる。また、画像データの一部領域が動的に切り出されるので、使用される一部領域をあらかじめ全て想定して画像データを作成して保存しておかなくても済む。
【0019】
さらに、画像データの使用機器内に画像ズーミング手段を設けることで、例えば画像データの使用機器において画像の拡大表示が指示されてからその拡大画像が正しい解像度で表示されるまでの間に、上記画像が徐々にズーミングされていく様子が表示されるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本実施形態によるネットワークシステムの一構成例を示すブロック図である。図1、図2に示すように、本実施形態では、大規模な画像データ(ここでは、画像ファイルの数が多く個々の画像ファイルのデータ量も大きいものを指す)を保存するサーバと、サーバから読み出した画像データを表示するクライアントとから成るクライアントサーバシステムを示している。
【0021】
サーバマシンは、図1に示すように、システム制御部1、通信インタフェース2、画像入力部3、データ解釈部4、データ記憶部5、データ切り出し部6、解像度変換部7、ディスク制御部8、ハードディスク(HDD)9、およびディスクライブラリ装置(ジュークボックス)10を備えている。
【0022】
ここで、ジュークボックス10は、複数の光磁気ディスク(MO)14を格納する格納庫13、複数の光ディスクドライブ11、およびオートチェンジ機構12を備えている。光ディスクドライブ11は、格納庫13に格納されたMO14に対して画像データの書き込みおよび読み出しの処理を行う。
【0023】
また、オートチェンジ機構12は、ディスク制御部8の制御により、MO14の交換処理を行う。すなわち、ディスク制御部8により指定されたMO14を格納庫13から取り出して対応する光ディスクドライブ11に装填したり、ディスク制御部8により指定された光ディスクドライブ11に装填されたMO14を格納庫13に格納したりする処理を行う。
【0024】
通常は、個々の画像データは、1枚のMO14に画像ファイルとして保存される。ただし、1つの画像ファイルを構成する画像データ量が1枚のMO14の記憶容量を越える場合は、複数枚のMO14に分割されて保存される。
このように構成されたジュークボックス10では、クライアントからの指示に応じてディスク交換が行われ、該当する画像ファイルがディスク制御部8を介して読み出される。
【0025】
システム制御部1は、サーバシステム全体の制御を行うものであり、そのためのプログラムは、HDD9に格納されている。通信インタフェース2は、図2に示すクライアントマシンとネットワークを介して画像データや要求信号の通信を行うものである。また、画像入力部3は、ジュークボックス10に保存する画像データを入力するためのものであり、例えば、CCDを利用したイメージスキャナやビデオカメラ等の画像入力装置が用いられる。
【0026】
データ解釈部4は、上記クライアントマシンから送られてくる要求信号を解釈するものである。要求信号には、例えば、クライアント側の表示画面に現在表示されている画像上において、拡大して表示したい部分として指定された一部領域を表す信号がある。逆に、1つの画像データの全範囲を表示すべく画像全体を縮小して表示することを要求する信号の場合もある。また、画像データをある解像度で表示するように要求する信号の場合もある。データ解釈部4は、これらの要求信号を解釈して、その結果をシステム制御部1に伝える。
【0027】
データ記憶部5は、ジュークボックス10からディスク制御部8を介して読み出された画像データを一時的に記憶するものである。なお、このデータ記憶部5をHDD9が兼用するようにしても良い。このデータ記憶部5に記憶された画像データは、データ切り出し部6や解像度変換部7で処理を行う際に使用される。つまり、データ記憶部5は、上記データ切り出し部6や解像度変換部7における処理のワークメモリとして機能する。
【0028】
上記データ切り出し部6は、ジュークボックス10から読み出されデータ記憶部5に記憶された全範囲の画像データの中から、上記データ解釈部4により解釈された一部領域の画像データを切り出す処理を行う。そして、このようにして切り出した一部領域の画像データのみを通信インタフェース2に供給し、ネットワークを介してクライアントマシンに転送する。
【0029】
また、解像度変換部7は、ジュークボックス10から読み出されデータ記憶部5に記憶された画像データを、上記データ解釈部4により解釈された解像度の画像データに変換する処理を行う。例えば、画像ファイル検索用の画像アイコンやレイアウト用粗画像などを表示する要求がなされた場合は、データ記憶部5に記憶された画像データの本来の解像度を落とす処理、例えば間引き処理を行う。そして、このようにして解像度を変換した画像データを通信インタフェース2に供給し、ネットワークを介してクライアントマシンに転送する。
【0030】
ここで、解像度を落とす処理とは、表示上のDPI(dot per inch)は変えずに画像データそのもののDPIを下げることを意味し、実質的には画像を縮小して見せることを言う。同様に、解像度を上げる処理とは、画像を拡大して見せることを言うものとする。
【0031】
なお、本発明の画像データ読み出し装置は、本実施形態の場合はサーバマシン内に含まれており、主にシステム制御部1、通信インタフェース2、データ解釈部4、データ切り出し部6、解像度変換部7およびディスク制御部8により構成される。
【0032】
一方、クライアントマシンは、図2に示すように、システム制御部15、通信インタフェース16、画像表示部17、データ記憶部18、切り出し領域指定部19、解像度指定部20、画像ズーミング部21、およびHDD22を備えている。
【0033】
ここで、システム制御部15は、クライアントシステム全体の制御を行うものであり、そのためのプログラムは、HDD22に格納されている。通信インタフェース16は、図1に示したサーバマシンとネットワークを介して画像データや要求信号の通信を行うものである。また、画像表示部17は、画像データを表示するためのものであり、例えば、CRTやLCD、プラズマディスプレイなどの表示装置が用いられる。
【0034】
データ記憶部18は、画像表示部17に現在表示している画像データを一時的に記憶しておくためのものである。なお、このデータ記憶部18に記憶された画像データは、画像ズーミング部21でズーム処理を行う際に使用される。切り出し領域指定部19は、画像表示部17に表示されている画像の全範囲の中から任意の一部領域を指定するためのものである。
【0035】
上述のように、例えば写真画像中の細かい部分をチェックしたり、図面画像中の特定部品部分を詳細に参照したりしたいという要求がある場合に、細部の画像を本来の精度で画面全体に拡大して表示するべく、この切り出し領域指定部19を用いて所望の領域を指定する。この切り出し領域指定部19により所望の拡大領域が指定されると、それが要求信号として通信インタフェース16によりネットワークを介して図1のサーバに転送される。
【0036】
なお、拡大領域の指定は、例えば、所望の矩形領域(表示画面に相似で、相似比はあらかじめ決められているものとする)の中心点あるいは任意の一点となる位置でマウスのクリック操作をしたり、拡大対象とする一部領域として、任意形状の領域をマウスのドラッグ操作等によって自由に指定できるようにしても良い。切り出し領域の指定のし方は、ここでは特に限定しない。
【0037】
また、解像度指定部20は、画像表示部17において画像を所望の解像度で表示するように指定するためのものである。例えば、画像ファイル検索用の画像アイコンやレイアウト用粗画像等の低解像度の画像や、画像全体を表す中解像度の画像など、様々な解像度で画像を表示する要求がある場合にこの解像度指定部20は用いられる。
【0038】
解像度の指定は、段階的に分けられた複数の解像度(例えば高解像度、中解像度、低解像度)を直接指定できるようにしても良いし、上述のような画像アイコンやレイアウト用粗画像などを表示することを指示するためのメニューあるいはアイコンをマウスクリックすることによって指定するようにしても良い。解像度の指定のし方は、ここでは特に限定しない。この解像度指定部20により所望の解像度が指定されると、それが要求信号として通信インタフェース16によりネットワークを介して図1のサーバに転送される。
【0039】
画像ズーミング部21は、上記切り出し領域指定部19により拡大して表示する領域として指定された一部領域の画像について、データ記憶部18に格納されている画像データをもとに、デジタル信号処理によりズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示するようにするものである。なお、詳しくは後ほど説明する。
【0040】
次に、上記のように構成した本実施形態のネットワークシステムの動作について説明する。
まず、図2のクライアント側の画像表示部17上で或る画像データが表示されている状態で、切り出し領域指定部19により細部を拡大して表示する領域が指定されると、それが要求信号としてネットワークを介して図1のサーバに転送される。
【0041】
サーバ側では、送られてきた要求信号をデータ解釈部4で解釈し、その結果をシステム制御部1に伝える。システム制御部1は、その解釈結果に従ってデータ切り出し部6を制御し、画像の切り出し処理を行う。このときデータ切り出し部6は、データ記憶部5に記憶されている画像データの中から、上記データ解釈部4により解釈された一部領域(クライアントの切り出し領域指定部19で指定された領域)の画像データだけを切り出す処理を行う。
【0042】
そして、このようにして切り出された一部領域の画像データは、通信インタフェース2に供給され、ネットワークを介してクライアント側に転送される。サーバからクライアントに転送されてきた一部領域の画像データは、画像表示部17の表示画面全体に拡大して表示される。更に拡大したい場合は、同様に拡大領域を指定すれば良い。これにより、ユーザは、写真画像中の細かい部分をチェックしたり、図面画像中の特定部品部分を詳細に参照したりすることができる。
【0043】
このように、本実施形態では、クライアント上で一部領域の拡大表示の要求があった場合に、該当する画像データの全体をファイル転送するのではなく、要求のあった一部領域の画像データだけをサーバ上で動的に切り出して転送するようにしている。これにより、転送するデータ量を少なくすることができ、転送にかかる時間を格段に短くすることができる。その結果、クライアント上で拡大表示の指示を発してから実際に画像表示が行われるまでの時間を短縮することができる。特に、サーバとクライアントとを繋ぐネットワークが細い場合には、時間を大幅に短縮することができる。
【0044】
また、本実施形態では、上述のように、画像データの一部領域を動的に切り出しているので、拡大して表示する一部領域をあらかじめ全て想定して画像データを作成し、その細部の画像データを格納した画像ファイルを全範囲の画像ファイルと別個に用意しておかなくても済む。よって、サーバ上での記憶容量を増大化することなく、任意の領域を自由に拡大して表示することができる。
【0045】
次に、1つの画像を種々の解像度で表示する場合の動作について説明する。
まず、図2のクライアント側の解像度指定部20によって或る解像度で画像を表示するように指定されると、それが要求信号としてネットワークを介して図1のサーバに転送される。
【0046】
サーバ側では、送られてきた要求信号をデータ解釈部4で解釈し、その結果をシステム制御部1に伝える。システム制御部1は、その解釈結果に従って解像度変換部7を制御し、画像の解像度変換を行う。このとき解像度変換部7は、データ記憶部5に記憶されている本来の解像度の画像データを用いて、要求されている解像度の画像となるように解像度を落とす処理を行う。例えば、画像ファイル検索用の画像アイコンやレイアウト粗画像を表示する場合は、間引き等の処理を行うことによって解像度を落とし、縮小画像情報を形成する。
【0047】
そして、このようにして解像度変換された画像データは、通信インタフェース2に供給され、ネットワークを介してクライアント側に転送される。サーバからクライアントに転送されてきた画像データは、画像表示部17の表示画面に表示される。
【0048】
このように、本実施形態では、クライアント上で種々の解像度で画像を表示したい旨の要求があった場合に、要求のあった解像度の画像となるようにサーバ上で動的に解像度変換を行い、転送するようにしている。これにより、あらかじめ種々の解像度の画像データを別個に作成して保存しておかなくても、元の解像度の画像データを保存しておくだけで各解像度の画像に対応することができる。よって、サーバ上での記憶容量を増大化することなく、種々の解像度の画像を要求に応じて表示するようにすることができる。
【0049】
なお、以上の実施形態では、サーバ上での画像データ切り出し処理および解像度変換処理は、ジュークボックス10から読み出されデータ記憶部5に記憶された画像データを用いて行うようになされているが、データ切り出し部6とディスク制御部8および、解像度変換部7とディスク制御部8とを協働させて、ジュークボックス10から画像データを読み出すときに必要な部分だけを読み出すことによって同様の機能を実現することも可能である。
【0050】
上述のように、画像中の細部を拡大して表示する場合も種々の解像度で表示する場合も、サーバからクライアントに転送される画像データは、画像ファイル中の一部である。したがって、転送時間を従来に比べて短くすることができ、クライアント上で指示を出してから実際に画像表示されるまでの時間を短くすることができた。しかし、それでもある程度の処理時間は必要であるため、以上のような動作に加えて、本実施形態ではクライアント側に画像ズーミング部21を設け、以下のような工夫もしている。
【0051】
すなわち、画像ズーミング部21は、上述のようにして指定された一部領域の画像データの読み出し・転送が行われている間に、データ記憶部18に記憶されている画像データ(拡大して表示する領域の指定が行われた現在表示中の画像データ)にデジタル信号処理を施すことによって、現在表示されている上記一部領域の画像についてズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示するようにする。
【0052】
これを図3を用いて説明する。図3(a)は画像拡大を行う前の元の画像を示し、矩形の枠線Aは、画像表示部17で画像が表示される表示画面全体あるいは画面中の一部に表示される表示ウィンドウを示している(以下、表示枠Aと記載する)。なお、図3(a)に示されている「あいうえお・・・」の文字は、イメージデータである。
【0053】
上記図3(a)の表示画像上において、拡大して表示する領域を指定すると、指定された領域内の画像がデジタル信号処理されることによって、図3(b)→(c)→(d)のように徐々にズームインされて表示される。なお、図3(d)の画像は、図3(a)の画像そのものを用いたデジタル信号処理により生成されたものであるので、解像度が粗くなっている。
【0054】
その後、図3(d)のようにズーミングが完了した時点で、その図3(d)の画像が、別スレッドでサーバから取り出した図3(e)のような正しい解像度の画像に置き換えて表示される。なお、図3(d)のようにズーミングが完了した時点でサーバからの画像取り出しがまだ完了していない場合は、それが完了するまで解像度が粗い図3(d)の画像が表示され続ける。
【0055】
このようにすれば、クライアント上で拡大表示を指示してからそのズーム画像が正しい解像度で表示されるまでの間に、指定領域の画像が徐々にズーミングされていく様子が表示されるようになる。したがって、ユーザは、画像拡大を指示した後もその対象部分を明確に把握することができるとともに、サーバからの画像取り出し待ち時間の体感速度を速くすることができ、処理の待ち時間によるユーザのストレスを軽減することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明は上述したように、画像データの保存機器内に保存されている画像データを使用機器から要求された解像度の画像データに変換した後、ネットワークを介して上記使用機器に転送するようにしたので、画像データの保存機器に格納されている本来の解像度の画像データが使用機器からの要求に応じて保存機器上で動的に解像度変換され、使用機器に転送されるようになる。これにより、あらかじめ種々の解像度の画像データを別個に作成して保存しておかなくても、元の解像度の画像データを保存しておくだけで各解像度の画像に対応することができ、1つの画像データを種々の解像度で表示する処理を、装置全体の記憶容量を増大化させることなく高速に行うことができる。
【0057】
さらに、画像データの保存機器内に保存されている1画像データ内の全範囲の中から、使用機器から要求された任意の一部領域のデータだけを切り出し、ネットワークを介して使用機器に転送するようにした場合には、画像データの使用機器において要求のあった一部領域の画像データだけが保存機器上で動的に切り出され、使用機器に転送されるようになる。これにより、転送するデータ量を少なくすることができ、転送にかかる時間を格段に短くすることができる。また、画像データの一部領域を動的に切り出していることから、使用される一部領域をあらかじめ全て想定して画像データを作成して保存しておく必要がない。したがって、全体画像中の任意の部分を本来の精度で拡大して表示する処理を、記憶容量を増大化させることなく高速に行うことができる。
【0058】
さらに、画像データの使用機器内に、画像データの読み出し・転送が行われている間にズーミング処理を行う画像ズーミング手段を備えたので、例えば画像の拡大表示が指示されてからその拡大画像が正しい解像度で表示されるまでの間に、上記画像が徐々にズーミングされていく様子を表示できるようになり、保存機器からの画像取り出し待ち時間の体感速度を速くすることができ、処理の待ち時間によるユーザのストレスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるネットワークシステムを構成するサーバマシンの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態であるネットワークシステムを構成するクライアントマシンの構成例を示すブロック図である。
【図3】画像拡大表示の動作を説明するための表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 通信インタフェース
3 画像入力部
4 データ解釈部
5 データ記憶部
6 データ切り出し部
7 解像度変換部
8 ディスク制御部
9 HDD(ハードディスク)
10 ジュークボックス
11 光ディスクドライブ
12 オートチェンジ機構
13 格納庫
14 MO(光磁気ディスク)
15 システム制御部
16 通信インタフェース
17 画像表示部
18 データ記憶部
19 切り出し領域指定部
20 解像度指定部
21 画像ズーミング部
22 HDD(ハードディスク)

Claims (2)

  1. 画像データの保存機器と使用機器とが接続されたネットワークシステムであって、
    上記使用機器は、所望の解像度で画像を表示するように指定する解像度指定手段と、
    上記解像度指定手段により指定された内容を要求信号としてネットワークを介して上記保存機器に転送する要求手段と、
    上記保存機器により画像データの読み出し・転送が行われている間に、上記使用機器内に既に格納され現在表示されている画像データにデジタル信号処理を施すことによって、ズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示する画像ズーミング手段とを備え、
    上記保存機器は、上記使用機器から送られてくる要求信号を解釈する解釈手段と、
    上記保存機器内に保存されている画像データを読み出すときに、上記解釈手段による解釈結果に応じて、上記使用機器からの要求に応じた解像度の画像データに変換してネットワークを介して上記使用機器に転送するようにする画像読み出し手段とを備え、
    上記使用機器は、上記使用機器内に既に格納されている画像データのズーミングが完了した後に、上記保存機器の画像読み出し手段により転送された画像データに表示を切り換えるようにしたことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 画像データの保存機器と使用機器とが接続されたネットワークシステムであって、
    上記使用機器は、画面上に表示されている画像の全範囲の中から任意の一部領域を指定する領域指定手段と、
    所望の解像度で画像を表示するように指定する解像度指定手段と、
    上記領域指定手段により指定された一部領域、或いは上記解像度指定手段により指定された内容を要求信号としてネットワークを介して上記保存機器に転送する要求手段と、
    上記保存機器により画像データの読み出し・転送が行われている間に、上記使用機器内に既に格納され現在表示されている画像データにデジタル信号処理を施すことによって、ズーム倍率を段階的に変えながら生成した複数段階のズーム画像を順次表示する画像ズーミング手段とを備え、
    上記保存機器は、上記使用機器から送られてくる要求信号を解釈する解釈手段と、
    上記保存機器内に保存されている画像データを読み出すときに、上記解釈手段による解釈結果に応じて、上記使用機器からの要求に応じた一部領域に対応する画像データを切り出し、或いは上記使用機器からの要求に応じた解像度の画像データに変換し、ネットワークを介して上記使用機器に転送するようにする画像読み出し手段とを備え、
    上記使用機器は、上記使用機器内に既に格納されている画像データのズーミングが完了した後に、上記保存機器の画像読み出し手段により転送された画像データに表示を切り換えるようにしたことを特徴とするネットワークシステム。
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