JP3566322B2 - 画像処理装置及び画像処理装置の通信方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は画像処理装置及び画像処理装置の通信方法に関し、特に、外部装置と画像データの送受信を行なうことが可能なインタフェースを備えた、例えば、デジタル複写機のような画像処理装置及び画像処理装置の通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のデジタル複写機の発達に伴い、その複写機で生成された画像データを、例えば、ファクシミリやプリンタの機能などを持つ画像処理装置に送信したり、或は、そうした装置から画像データを受信して画像形成を行なうことが可能になってきている。
【0003】
この様な場合、デジタル複写機と画像処理装置との間で画像データや1ライン毎の同期を表わすライン同期信号等の同期信号や記録用紙や画像データのサイズ等の制御データを送受信する必要がある。
【0004】
このようなデータ送受信には、従来より(1)これらのデータ信号各々を別の伝送媒体(例えば、それぞれ複数の通信線等)を用いてパラレル送受信を行う方法(パラレル転送)や、(2)一旦画像メモリに記録用紙1ページ分の画像データを記憶させた後、伝送媒体の伝送速度に合わせて画像データを送受信する方法(ページ単位転送)などが用いられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例で示したパラレル転送では伝送媒体の数(通信線)が多くなり、特に光ファイバ等の高価な伝送媒体を使用することは生産コストの面から困難であった。また、上記従来例で示したページ単位転送では、記録用紙1ページ分の画像データを格納する画像メモリが必要な為、特に高解像度の画像形成出力が要求されるデジタル複写機に於ては、大容量の画像メモリを必要とするので、やはり装置のコストが高価なものになってしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、安価でかつ信頼性の高いデータ送受信が可能なインタフェースを備えた画像処理装置及び画像処理装置の通信方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、以下のような構成からなる。即ち、外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置であって、第1画像データを生成する画像生成手段と、前記第1画像データに係るタイミング情報を少なくとも含む第1制御データを生成する制御情報生成手段と、所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信手段と、前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離手段とを有し、前記送信手段は、第1の時間帯では、第1のビットパターンに従って前記第1画像データを符号化して出力し、第2の時間帯では、第2のビットパターンに従って前記第1制御データを符号化して出力し、前記第1画像データ及び前記第1制御データの両方が出力されない第3の時間帯では、特定ビット符号を前記第1シリアルデータに含ませて送信することを特徴とする画像処理装置を備える。
また、外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置であって、第1画像データを生成する画像生成手段と、前記第1画像データに係る第1制御データを生成する制御情報生成手段と、所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信手段と、前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離手段と、前記第1画像データの送信より前記第1制御データの送信を優先するようデータ送信順序を調整する調整手段とを有することを特徴とする画像処理装置を備えても良い。
或いは、上記のような構成の画像処理装置と同様な特徴を備える画像処理装置の通信方法を備えても良い。
【0008】
【作用】
以上の構成により本発明は、所定量の単位に分割された第1画像データの間にその画像データに係る第1制御データを挿入して第1シリアルデータとして第1画像データと第1制御データとを一対の伝送媒体の内の送信用の媒体を介して送信する一方、一対の伝送媒体の内の受信用の媒体を介して外部装置からの所定量の単位に分割された第2画像データとその画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信するが、第1シリアルデータの送信においては第1の時間帯では、第1のビットパターンに従って第1画像データを符号化して出力し、第2の時間帯では、第2のビットパターンに従って第1制御データを符号化して出力し、第1画像データ及び第1制御データの両方が出力されない第3の時間帯では、特定ビット符号を第1シリアルデータに含ませて送信するよう動作する。
【0009】
【実施例】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0010】
<共通実施例の説明>
(1)システム概要(図1)
図1は以下のいくつかの実施例において共通的に用いられる画像処理装置が適用されるシステムの概略を示すブロック図である。図1に於て、100はそれ自体で複写動作を行なうと共に読み取った画像のデータを伝送路を介して外部装置に転送したり、逆に外部装置から画像データを受信して画像形成出力を行うことができるデジタル複写機、101はファクシミリ機能やプリント機能を有しデジタル複写機100から転送された画像データをファクシミリ形式に変換して回線網を通じてファクシミリ送信を行ったり、或は、TIFF等の形式にデータフォーマット変換してコンピュータにデータ通信をする画像処理装置、102はパーソナルコンピュータ(以下、ホストという)である。
【0011】
また、103はデジタル複写機100と画像処理装置101とを接続する双方向の伝送路、104は画像処理装置101がファクシミリ通信を行うための公衆回線、105は画像処理装置101とホスト102とを接続する伝送路である。伝送路103は1つの方向に対して1つの伝送媒体を待つ。例えば、ツイストペアケーブルなら2対のツイストペアケーブルで、光ファイバならば2本の光ファイバで構成する。
【0012】
ホスト102で生成された画像データをプリント出力する場合、画像データはまず、ホスト102から画像処理装置101へと送られてビットマップ画像データに変換され、次にデジタル複写機100へ伝送されてプリント出力が行なわれる。公衆回線104を介して送られてきたファクシミリデータが画像処理装置101で受信された場合には、そのデータは画像処理装置101でビットマップ画像データに変換されてデジタル複写機100へ伝送されプリント出力が行なわれる。
【0013】
(2)デジタル複写機100の構成概要(図2〜図5)
図2はデジタル複写機100の構成を示す側断面図である。デジタル複写機100が実行する複写動作について、図2を参照しながら説明する。
【0014】
原稿給送装置1上に積載された原稿は、1枚づつ順次、原稿台ガラス2面上に搬送される。原稿が搬送されると、スキャナ部分のランプ3が点灯し、かつスキャナユニット4が移動して原稿を照射する。原稿の反射光はミラー5,6,7を介してレンズ8を通過し、その後イメージセンサ部9に入力される。
【0015】
イメージセンサ部9に入力された画像信号は、画像処理部25において適当な画像処理がなされた後、露光制御部10に入力される。処理された画像信号は露光制御部10において光信号に変換され感光ドラム11を照射する。照射光によって感光ドラム11上に形成された潜像は、現像器12、あるいは13によって現像される。潜像形成とタイミングを併せて被転写紙積載部14、あるいは15より転写紙が搬送され、転写部16に於て、現像器12、あるいは13によって現像されたトナー像が転写紙に転写される。転写されたトナー像は定着部17にて転写紙に定着された後、排紙部18より装置外部に排出される。
【0016】
図3は露光制御部10の詳細な構成を示すブロック図である。半導体レーザ21より発せられた光ビームはコリメータレンズ25及び絞り22によりほぼ平行光にされて所定のビーム径で回転多面鏡23に入射する。回転多面鏡23は矢印の様な方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って入射した光ビームが連続的に角度を変える偏向ビームと成って反射される。偏向ビームと成った光はf−θレンズ24により集光作用を受ける。
【0017】
一方、f−θレンズ24は同時に走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行い、光ビームは感光ドラム11の上に図の矢印の方向に等速で結像走査される。感光ドラム11上へのデータの書き込みは半導体レーザ21の光量制御によって行われる。
【0018】
28はBDセンサであり、感光体ドラム11に画像情報を1ライン書き出すタイミングを検出する。このタイミングに基づいて、イメージセンサ部9では1ライン分の画像情報を読み出す。通常は一回の走査毎に光ビームの発光のタイミングをとるように走査領域外の位置にBDセンサ28が配置されている。BDセンサ28で走査ビームを検知した時点から所定時間、t秒後に書き出し信号を送っている。
【0019】
図4は画像処理部25の詳細な構成を示すブロック図である。
【0020】
イメージセンサ部9により読み取られた画像データは8ビットのデジタルデータに変換されシェーディング補正回路30にてシェーディング補正される。さらに画像補正部31では変倍処理やエッジ強調等の補正を行なう。画像補正部31の出力となる画像データ40はセレクタ(SEL)32及びインタフェース部37に送られ、伝送路103を介して送出される。一方、伝送路103を介して外部から送られてきた画像データ41はセレクタ(SEL)32へ入力される。セレクタ(SEL)32では画像データ40或は画像データ41のどちらか一方を適宜選択しLOG変換部33へと送出する。画像データはLOG変換部33にて濃度データに変換され、PWM部34で8ビットのデータ値に応じたパルス幅の信号に変換される。PWM部34の出力は露光制御部10へと出力され半導体レーザ21が画像データに応じて発光する。
【0021】
一方、BDセンサ28の出力はタイミング制御部35へ入力される。タイミング制御部35では画像形成に必要な種々のタイミング信号を発生する。その1部分の制御信号39がインタフェース部37に出力される。CPU36はデジタル複写機100を制御するためのマイクロコンピュータである。画像処理装置101と転写紙サイズ等のステータス情報やプリント指令等のコマンド情報42(以下制御情報と記す)はCPU36からインタフェース部37に出力される。
【0022】
画像データ40/41、タイミング信号39、及び制御情報42はインタフェース部37でパラレル/シリアル変換され、画像処理装置101との間で送受が行なわれる。
【0023】
次に、図5に示すタイムチャートを用いて、タイミング信号39及び画像データの関係について説明する。
【0024】
図5において、39−1,39−2,39−3,39−4はタイミング信号39に含まれる各種タイミング信号で、39−1は画像の読み取りや種々の画像処理を実行するための12MHzの画像クロック(VCLK)、39−2はBDセンサ28の出力より形成され1ライン毎に発生するライン同期信号(VLSYNC)、39−3は画像データの主走査方向の有効データ領域を表す信号(VLE)である。図6に示しているように、VLE39−3の立ち上がりエッジに同期して1ラインの最初の有効画像データ(D0 )が、また、その立ち下がりエッジでそのラインの有効画像データ(DN )が終了する。有効画像データ(VDATA)は画像データ40/41として入出力される。
【0025】
また、VDATAは8ビットの画像データでその有効領域はVLE39−3により定められる(D0 〜DN )。VPSYNC39−4は記録用紙1ページ毎の同期を取るための信号であり、1ページの最初の有効ラインの時に立ち上がり、1ページの最後の有効ラインの時に立ち下がる。尚、これらの信号はVCLK39−1に同期して動作する。
【0026】
(3)画像処理装置101の構成概要(図6)
ここでは画像処理装置101の構成について、図6に示すブロック図を参照して説明する。
【0027】
伝送線路103を介して送られてきた画像データ、タイミング信号、制御情報はインタフェース部37′でシリアル/パラレル変換される。画像データ56はページメモリ50に送られ1ページ分の画像データが格納される。一方、タイミング信号58はメモリ制御部51へ入力され、タイミング信号58から有効画像領域を判定して、ページメモリ50のアドレス信号(不図示)を発生する。制御情報59は画像処理装置101を制御するCPU52へ入力される。
【0028】
以下、画像処理装置101が実行する種々のデータ送受信について述べる。
【0029】
・ファクシミリ送信を行なう場合
ページメモリ50に記憶された画像データは画像データバス60を介してファクシミリ部(FAX)53へ送られる。ファクシミリ部53はその画像データをG3やG4等プロトコルに従うデータ形式に変換して送信する。
【0030】
・ホスト102への画像データを出力
ページメモリ50に記憶された画像データは画像データバス60を介してリーダ/プリンタ部54へ送られる。リーダ/プリンタ部54はその画像データをTIFF等のデータ形式に変換しコンピュータインタフェース部55を介してホスト102に伝送する。コンピュータインタフェース部55はSCSIやRS232C等の標準インタフェースを含む構成としても良い。
【0031】
・ファクシミリ受信データのデジタル複写機100への転送
ファクシミリ部53で受信したファクシミリデータを解像度400dpiかつ1画素データ当たり8ビットの画像データに変換し、1ページ分の有効データをページメモリ50に記憶させる。次に、タイミング信号58に従ってメモリ制御部51はアドレス信号を発生し、ページメモリ50から画像データ57が読み出されインタフェース部37′送られる。
【0032】
図6に示したタイミング信号58及び画像データ56/57の関係は図5で示したタイムチャートに示す制御信号とほぼ同じであるが、データ送受信によってその信号の発生源が異なることがある。その点について以下に述べるが、デジタル複写機100側の信号と区別するため、図5に示した制御信号に“′”(ダッシュ)を付して説明する。
【0033】
VLSYNC′39−2及びVPSYNC′39−4は常に、デジタル複写機100側でのみ発生させられインタフェース部37′から出力される。VLE39−3VLE′は画像データの受信時にはインタフェース部37′から出力し、画像データ送信時はメモリ制御部51で出力する。VCLK′39−1はメモリ制御部51で生成されその周波数は12MHzである。
【0034】
(4)インタフェース部37の詳細な構成(図7)
図7はインタフェース部37の詳細な内部構成を示したブロック図である。
【0035】
以下、図7に示す構成のインタフェース部37が画像データ、タイミング信号、制御信号等を送信する場合を説明する。
【0036】
8ビットの画像データVDATAと1ライン分の有効データ領域を示すVLEは、FIFO70にクロック信号VCLKに同期して書き込まれ、さらにパラレル/シリアル変換回路74が発生する12.5MHzのクロック信号CLKに同期して読み出される。
【0037】
FIFO70は1ライン分のデータの書き込み及び読み出しが可能でライトイネーブル信号WE*、リードイネーブル信号RE*を用いることにより、そのアドレス制御を行うことが可能である。ライトイネーブル信号WE*は、D型フリップフロップ回路78(以下、DF−F回路と呼ぶ)とNORゲート77を用いることにより(VLE+1)クロック分の信号を生成して、データ書き込みを行わせVLEの立ち下がりの情報までFIFO70に記憶させる。
【0038】
FIFO70に書き込まれたVLEを読み出した信号であるLEは、各ライン毎の開始を知らせるVLSYNC、1ページ分の有効データ領域を示すVPSYNCと共にタイミング発生回路71に入力される。また、CPU42からのCPUバスを介して送られてきた制御情報はCPUバスインタフェース72を介してセレクタ73に入力される。
【0039】
タイミング発生回路71によって生成された種々のタイミング信号はコマンド/ストローブ発生回路76に入力され、回路内部の処理によってコマンド信号CMDとストローブ信号STRBを発生してパラレル/シリアル変換回路74に入力される。実際のコマンド信号CMDは4本の信号線によって送られ、4本の信号線各々、或は、信号そのものをCMD0、CMD1、CMD2、CMD3という。
【0040】
また、FIFO70から読み出された画像データVDATAおよびCPUバスインタフェース72からの制御情報はセレクタ73により、タイミング発生回路71によって作られたタイミング信号に同期してパラレル/シリアル変換回路74に入力される。
【0041】
パラレル/シリアル変換回路74に入力された画像データ及び通信制御信号を含んだDATA、ストローブ信号STRB、コマンド信号CMDは回路内部の処理によりシリアル信号に変換され、さらにE/O変換モジュール75により電気−光変換され、光ファイバケーブルを介して送信される。
【0042】
次に画像データ、タイミング信号、制御情報等を受信する場合を説明する。
【0043】
光ファイバケーブルを介して送られてきた画像データ及び制御信号はまずO/E変換モジュール79により光電変換され、デジタルのシリアル信号となり、シリアル/パラレル変換回路80に入力される。
【0044】
シリアル/パラレル変換回路80は入力されたシリアルデータを復号し、画像データ及び制御情報を含んだDATA、コマンド信号CMD、コマンドストローブ信号CSTRBを出力する。コマンド信号CMD、コマンドストローブ信号CSTBはデコーダ81に入力されて種々のタイミング信号がデコードされる。
【0045】
デコードされたタイミング信号はタイミング発生回路82に入力され、各ライン毎の開始を示すVLSYNC′、1ライン分の有効データ領域を示すVLE′が生成され、このタイミング信号によりFIFO84のアドレスを管理し、画像データをFIFO84に書き込む。
【0046】
FIFO84により書き込まれた画像データはクロック信号VCLKに同期して、VLE、VLSYNCでアドレスが管理されて、読み出された画像データIMDATAはセレクタ(SEL)32へと送られる。
【0047】
また、制御情報はタイミング発生信号により作られたタイミング信号に同期して、CPUバスインタフェース83を介してCPU36に取り込まれる。
【0048】
<第1実施例(図8〜図15)>
ここでは、上記構成のデジタル複写機を共通構成装置として用いた図1の示すシステムにおける画像データの送受信処理について説明する。
【0049】
(1)画像データの送信処理
図8は本実施例に従うタイミング発生回路71の詳細な内部構成を示す回路図である。
【0050】
最初に、画像データ送信時のタイミング制御のための制御信号発生について、図8に示すタイミング発生回路71と図9に示す種々のタイミング信号のタイムチャートとを参照して説明する。
【0051】
タイミング発生回路71では、VLSYNCはDF−F(D型フリップフロップ)回路302に入力され、クロック信号CLKと同期がとられ、さらにDF−F回路302の出力はDF−F回路303に入力される。DF−F回路302のQ出力とDF−F303のQの逆転出力はANDゲート304に入力され、ANDゲート304の出力はVLSYNCの立ち上がりに同期した1クロック分の信号(LSYNC)となる。そして、ANDゲート304の出力はDF−F回路305に入力され、その出力は順次、DF−F回路306〜309に入力され、DF−F回路309の出力はラインイネーブル開始信号(LESET)となる。さらに、DF−F回路309の出力はJKF−F(JK型フリップフロップ)回路310に入力され、リードイネーブル信号(RE*)が“0”となる。
【0052】
さて、FIFO70から読み出されたLEはDF−F回路311に入力されクロック信号CLKと同期がとられ、そのQ出力はDF−F回路312及びORゲート313に、また、Qの逆転出力はANDゲート314に入力される。そして、DF−F回路312の出力はANDゲート314に入力され、LEの立ち下がりでラインイネーブル終了信号(LERST)が出力される。また、ANDゲート313の出力はJKF−F回路310に入力され、これによりリードイネーブル信号(RE*)が“1”となる。
【0053】
また、VPSYNCがDF−F回路315に入力され、クロック信号CLKと同期がとられ、そのQ出力はDF−F回路316及びANDゲート317に、また、そのQの逆転出力はANDゲート318に入力される。そして、DF−F回路316のQ出力はANDゲート318に入力され、VPSYNCの立ち上りでDF−F回路320に入力され、ページ同期開始信号(PSYSET)が生成される。さらに、DF−F回路316のQの逆転出力はANDゲート317に入力され、VPSYNCの立ち下がりをとって、ページ同期終了信号(PSYRST)が生成される。
【0054】
次に、制御情報の送信について説明する。
【0055】
CPUバスインタフェースから送られてくる制御情報はLSYNCに基づいて生成されたタイミング信号(LSYNC2*)により、送信される。即ち、LSYNC2*はセレクタ73に入力され、そのタイミングで制御情報がパラレル−シリアル変換回路74に入力される。
【0056】
コマンド/ストローブ発生回路76ではタイミング発生回路71で生成された種々のセット信号、リセット信号、LE及びパラレル/シリアル変換回路74から発生されるクロック信号CLKを用いた論理回路により、コマンド信号CMD及びストローブ信号STRBを生成する。コマンド信号CMD及びストローブ信号STRBは以下のような論理関係に従って生成される。また、表1は各タイミング信号とコマンドの対応表である。
【0057】
STRB=(LE#LSYNC#LESET#LERST#PSYSET#PSYRST)&CLK
CMD0=(LERST#LSYNC#PSYRST)
CMD1=(LESET#LERST#PSYSET#PSYRST)
CMD2=(LSYNC#PSYSET#PSYRST)
CMD3=(LSYNC&LESET&LERST&PSYSET&PSYRST)
上記の式において、#は論理和(OR)を、&は論理積(AND)を表す。
【0058】
表1は、LESET、LERST、LSYNC、PSYSET、PSYRST各々が“1”となったとき、コマンド信号CMDのそれぞれ(CMD3〜0)がどのような値をとるかを示している。例えば、LESETが“1”となったときには、CMD3=0、CMD2=0、CMD1=1、CMD0=0となる。
【0059】
このような論理関係をPAL(プログラム・アレイ・ロジック)等を用いて構成し、生成されたコマンド信号CMD及びストローブ信号STRBはパラレル/シリアル変換回路74に入力される。
【0060】
次に、CPUバスインタフェース72について図10に示すブロック図を参照して説明する。
【0061】
CPUバスインタフェース72はCS回路85とDF−F回路86、87から構成され、CPUバスのある指定されたアドレスがCS回路85に入力された場合に信号を発生し、その信号に同期してデータがDF−F回路86によりラッチされ、さらにタイミング発生回路71から発生するLSYNCに同期してDF−F回路87からの出力がセレクタ73に入力される。
【0062】
セレクタ73ではFIFO70から読み出された画像データとDF−F回路87の出力が入力され、タイミング発生回路71から発生するLSYNC2*に同期してDF−F回路87の出力がパラレル/シリアル変換回路74に入力され、それ以外のときは画像データ(DATA)がパラレル/シリアル変換回路74に入力される。
【0063】
次にパラレル/シリアル変換回路74について説明する。
【0064】
パラレル/シリアル変換回路74は入力ラッチ、エンコーダ、パラレル/シリアルシフトレジスタ、乗算PLL、及び、その他の制御回路から構成され、データは入力ラッチに入力され、シフトレジスタから設定されたデータレート(ここでは、125MHz)で送り出される。使用しているデータ符号化方式は、ANSI.X3T9.5 FDDI仕様のため規定された4B/5B方式である。この符号化方式では、8ビットを2つの4ビットのニブルに分割し、各ニブルを5ビットのビットパターンに符号化する。このようにして符号化された10ビットの符号データは、伝送媒体に出力するため、さらにNRZI形式のデータストリームに変換される。この4B/5B符号化の効率は80%であるので、125Mbits/secの伝送レートを使用すると100Mbps でデータを伝送できる。図11は4B/5B方式に従うエンコードパターンである。図11(a)がデータに関する符号化のエンコードパターンであり、図11(b)がコマンド(CMD)に関する符号化のエンコードパターンである。このように、4B/5B方式ではデータとコマンドの2種類の符号化が可能である。
【0065】
図11(b)に示すように、パラレル/シリアル変換回路74は、4ビットのコマンド(CMD)入力が“0(16進表現)”でない時に、STRBが印加された場合はデータ(DATA)の状態に関係なくコマンドパターンを出力し、コマンドビットはデータと同じビット数の4B/5B符号でデータに使用されない特殊な符号に変換される。これに対して、コマンド(CMD)入力が“0”の時にSTRBが印加されると入力データ(DATA)である8ビットデータをシリアル変換し出力する。また、STRBが印加されていないと同期信号(JK)を出力する。
【0066】
以上述べた処理を、本実施例ではAMD社のTAXIchip(AMD社の登録商標)等を用いて行うと、その差動シリアル出力は、図9に示すように、VPSYNCの立ち上がりでPSYSETのコマンド信号(CMD)が、その2クロック後の立ち上がりで制御信号が、さらに制御信号より2クロック後の立ち上がりでLESETのコマンド信号CMDが出力される。そして、LESETの次のクロックで1ライン分のデータ(VDATA)が出力され、VDATAの最終出力の次のクロックでLERSTのコマンド信号(CMD)が、さらにVPSYNCの立ち下がりに同期してPSYRSTのコマンド信号(CMD)がそれぞれ出力される。そして、これらの差動シリアル出力はE/O変換モジュール75により電気−光変換され、光ファイバケーブル(伝送路103)を介して送信される。
【0067】
(2)画像データの受信処理
ここでは画像データ受信時の各回路の動作について詳しく説明する。
【0068】
まず、光ファイバケーブル(伝送路103)を介して伝送されてきたデータはO/E変換モジュール79により光−電気変換され、シリアル/パラレル変換回路80に入力される。ここで、シリアル/パラレル変換回路80は、符号化されたデータストリームをシリアル−パラレルコンバータに取り込み、それを復号化して出力する。さらに、内蔵したデータトラッキングPLLは、受信したシリアルデータストリームから必要なクロックを抽出し、CLK1として出力する。
【0069】
復号化はNRZI形式のデータストリームを逆変換した後、送信側と逆の符号化、即ち、5B/4B変換を行いデータ及びコマンドを復号化し、さらにそれに伴って8ビットのデータ(DATA)、データストローブ信号(DSTRB)、コマンドストローブ信号(CSTRB)、及び、4ビットのコマンド(CMD)を送信側と同様のタイミング、即ち、図9に示したシリアル出力と同じタイミングで出力する。本実施例では、この様な復号化処理を送信時と同じようにAMD社TAXIchip(AMD社の登録商標)等を用いている。
【0070】
そして、シリアル/パラレル変換回路80から出力されたコマンド(CMD)及びコマンドストローブ信号(CSTRB)はデコーダ81に入力される。
【0071】
デコーダ81ではCMD及びCSTRBを用いて、以下のような論理関係に従って、符号化されたタイミング信号を復号化する。
【0072】
LESET′ =(!CMD3&!CMD2&CMD1&!CMD0)&CSTRB
LERST′ =(!CMD3&!CMD2&CMD1&CMD0)&CSTRB
PSYSET′=(!CMD3&CMD2&CMD1&!CMD0)&CSTRB
PSYRST′=(!CMD3&CMD2&CMD1&CMD0)&CSTRB
LSYNC′ =((!CMD3&CMD2&CMD1&CMD0)#(!CMD3&CMD2&CMD1&CMD0)#(!CMD3&CMD2&!CMD2&CMD0))&CSTRB
なお、上記の式において、!は反転、&は論理積(AND)、#は論理和(OR)を表す。
【0073】
以上の様な処理はPAL等を用いて行われ、その結果得られた上記の種々のタイミング信号はタイミング発生回路82に入力される。
【0074】
図12はタイミング発生回路82の内部構成を示すブロック図である。ここでは、デコーダ81から送られてきた種々のタイミング信号及び制御情報を復号化している。LESET′はDF−F回路330、DF−F回路331で2クロック遅延されて、JKF−F回路332に入力され、ライトイネーブル信号(WE1*)を“0”とする。LERST′はインバータ333により反転されて、JKF−F回路332に入力され、これによりライトイネーブル信号(WE1*)を“1”とする。WE1*はFIFO84に入力される。PSYSET′はJKF−F回路334に、PSYRST′はインバータ335により反転されJKF−F回路334に入力されてページ同期信号(PSYNC1)を生成する。LSYNC′はDF−F回路336に入力され、さらにその出力とLSYNC′とがORゲート337で論理和がとられLSYNC1を生成する。また、DF−F回路336のQの逆転出力はCPUバスインタフェース83に出力される。
【0075】
さて、CPUバスインタフェース83では、図10に示すように、DF−F回路338において、LSYNC′の1クロック遅れのDF−F回路336のQの逆転出力を得、シリアル/パラレル変換回路80のデータ出力(DATA)に含まれる制御情報をラッチし、そのQ出力をバッファ89に入力する。そして、指定されたアドレスがCS回路88に入力されるとデータ(DATA)がCPUバスに出力される。
【0076】
以上のような処理を行うことにより、画像データ(IMDATA)、制御情報が得られ、1ライン分のデータ有効領域を示すVLE、各ライン毎の開始を示すVLSYNC、1ページ分の同期を示すVPSYNCが生成される。
【0077】
従って本実施例に従えば、各ラインの画像データの間に制御信号を送受信することができるので、伝送路のもつ伝送帯域を有効に用い、少ない数の通信線を用いて画像データの送受信ができる。
【0078】
なお本実施例では、制御情報はVLSYNCに基づいて送信されていたが、本発明は限定されるものではない。例えば、VLEの立ち下がりを基準として送信することもできる。
【0079】
図13はVLEを基準として制御情報を送信するタイミング発生回路71の別の構成を示す論理回路図である。図13の回路において、LESET、LERST、PSYSET、及び、PSYRST信号は図8に示す回路と同様に生成される。また、図14はCPUバスインタフェース72、83の別の構成を示す論理回路図である。図13に示すように、LERSTをDF−F回路340に入力することにより、DF−F回路340のQの逆転出力をタイミング信号(LERST2*)として得る。このタイミング信号(LERST2*)に基づいて、図14に示すように、制御情報がセレクタ73から出力されるように制御される。さらに、受信側においても同様にして、受信した制御情報をバッファ89から出力することが可能である。
【0080】
図15はVLEを基準として制御情報を送信する場合のタイミングチャートである。このタイミングチャートの図9との相違点は、差動シリアル出力における制御情報がLEの立ち下がりを基準として出力される点である。また、受信側においても同様にして復号化され、CPU36に取り込まれる。
【0081】
<第2実施例(図16〜図19)>
前述の実施例では制御情報を1ライン分の画像データ伝送の直前或は直後に伝送する例について説明したが本実施例ではこれとは異なる制御情報の送受信方法を用いた例について説明する。
【0082】
(1)制御情報送信
図16は本実施例に従うタイミング発生回路71とCPUバスインタフェース72の内部構成とコマンド/ストローブ発生回路76への入出力データを示すブロック図である。なお、タイミング発生回路71は第1実施例で示した構成と比較してその相違点のみを示している。
【0083】
CPUバスインタフェース72では第1実施例と同様にCS回路110によりアドレスをデコードし、そのデコード信号126によりCPU36からの制御データを8ビット、DF−F112にラッチする。また、デコード信号126によりDF−F111のQ出力124に“1”にセットする。DF−F112の出力123はセレクタ73に入力され、そして、セレクタ73からパラレル/シリアル変換回路74へと出力される。
【0084】
また、Q出力124は、DF−F113へ入力されてクロックCLKで同期が取られ、DF−F113のQ出力127としてAND回路114に入力される。AND回路114のもう一方の入力122は、コマンド/ストローブ発生回路76からの出力である。この入力122は、第1実施例で説明したLSYNC、LESET、LERST、PSYSET、PSYRST等の制御信号すべての論理和をとったものである。入力122が“0”、即ち、前述のLESET等の制御信号が発生していないとき出力121は“1”となる。
【0085】
出力121が“1”となると、コマンド/ストローブ発生回路76はパラレル/シリアル変換回路74にコマンド(1000B;制御データを示す)及びSTRBを出力する。さらに、出力121が“1”となると、次のCLKの立ち上がりでDF−F115のQ出力120が“1”となる。Q出力120はインバータ118に入力されて、その値が逆転されて出力125(“0”)となり、DF−F111及び113はクリアされる。
【0086】
一方、出力120と121はOR回路116にて論理和がとられ、その出力128がAND回路117に入力される。AND回路117のもう一方の入力端子にはリードイネーブル信号(RE*)と入力されて論理積の出力119が得られる。出力119はFIFO70に入力される。
【0087】
以上説明した各出力の関係をさらに図17に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。
【0088】
CS回路の出力126の立ち上がりで(t=t0)、制御データがDF−F112にラッチされると共に出力124が“1”になる。t=t0に続くCLKの立ち上がりで(t=t1)、出力127が“1”となり、この時出力122が“0”であると出力121も“1”になる。さらに、出力128も“1”となり、RE*のレベルに係らず出力119も“1”となる。次のCLKの立ち上がりで(t=t2)で出力120が“1”となり、出力120の反転された出力125が“0”となるので、出力124、127、121は“0”となる。次のCLKの立ち上がりで(t=t3)出力120、128が“0”となり、出力119はRE*と同じ(ここでは0)となる。
【0089】
以上の結果、パラレル/シリアル変換回路74に入力される順序は、図17に示すように、画像データ(DN−1 )、画像データ(DN )、コマンド”1000B” 、制御データ、画像データ(DN+1 )となる。即ち、画像データの間に制御データが挿入されることになる。
【0090】
次に、コマンド/ストローブ発生回路76からの出力122が“1”であり(例えば、LESETが“1”のとき)、かつ、出力127が“1”となる時について考える。ここでは、図17に示すように、CS回路の出力126の立ち上がりで(t=t4)、出力124が“1”となったとしている。
【0091】
この場合、t=t4に続くCLKの立ち上がりで(t=t5)、出力127が“1”となるが、出力122が“1”であるので出力121は“0”のままである。次のCLKの立ち上がりで(t=t6)、出力122が“0”となると出力121が“1”となる。これと同時に、出力128も“1”となり、RE*のレベルに係らず出力119も“1”となる。次のCLKの立ち上がりで(t=t7)、出力120が“1”となり、出力120の反転出力125が“0”となるので、出力124、127、121は“0”となる。次のCLKの立ち上がりで(t=t8)、出力120、128が“0”となり、出力119はRE*と同じ(ここでは1)となる。
【0092】
以上の結果、パラレル/シリアル変換回路74に入力される順序は図17に示すように、コマンド(LESET)、コマンド”1000B” 、制御データとなる。即ち、LESETコマンドの次に制御データが挿入されることになる。
【0093】
(2)制御情報受信
図18は本実施例に従うタイミング発生回路82とCPUバスインタフェース83の内部構成とデコーダ81からの出力データを示すブロック図である。なお、タイミング発生回路82は第1実施例で示した構成と比較してその相違点のみを、また、デコーダ81の出力データは第1実施例で示した構成と比較してその相違点のみ(出力139)を示している。出力139はコマンド”1000B” を検出すると“1”になる信号である。
【0094】
出力139はタイミング発生回路82に入力されると、DF−F130及びOR回路131の1つの入力端子に入力される。ここで、出力139が“1”であるとOR回路131の出力141が“1”になり、次のCLK1の立ち上がりでDF−F130の出力140が“1”になる。出力140がインバータ133で反転された出力142は、8ビットのデータを同時に扱うDF−F134のクロック入力端子に入力されると共に、DF−F136のセットS端子に接続されている。また、DF−F134のD入力端子にはシリアル/パラレル変換回路80からの出力データであるDATA146が入力されている。このようにして、出力142の負のパルスでDF−F134にDATA146がラッチされると共にDF−F136のQ出力が“1”となる。
【0095】
さて、出力140が“1”となるとOR回路の出力141も“1”となり、AND回路132の出力143はWE1*の値に係らず“1”となる。そして、出力143はFIFO83に接続される。
【0096】
DF−F134の出力144はトライステートのバッファ135の入力につながり、その出力はCPUバスのデータラインに接続される。DF−F136の出力147はトライステートのバッファ137の入力につながり、その出力はCPUバスのデータラインに接続される。CS回路138はCPUバスのアドレスラインから2つのアドレスを指示する情報を入力して2つのデコード出力CS1、CS2を生成する。
【0097】
CPU36はCS1を生成する元になるアドレスからDF−F136のQ出力を読み込むことで制御データを受信したかどうか判別できる。もし、Q出力147が“1”ならば制御データを受信したこととみなし、CS2を生成する元になるアドレスからDF−F134のQ出力を読み込むことで制御データをCPU36内部に取り込むことができる。また、この時DF−F136のリセットR端子が“0”となるのでDF−F136の出力147は“0”となる。
【0098】
以上説明した各出力の関係をさらに図19に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。ここでは、送信側装置が図17に示すようなデータストリームで画像データと制御情報を送信するとして考える。即ち、パラレル/シリアル変換回路80の出力(DATA)の順序は、図19に示すように、CLK1に同期して、画像データ(DN )、コマンド”1000B” 、制御データ、画像データ(DN+1 )、…となる。
【0099】
まず、コマンド”1000B” を検出した時刻(t=t0)で、出力139が“1”となりこれと同時に出力141が“1”となるため出力143も“1”となる。次のCLK1の立ち上がりで(t=t1)、出力140が“1”となり引き続き出力141及び143は“1”を維持する。またこの時(t=t1)、出力142は“0”となり、出力147が“1”となるため、CPU36は制御データを受信したことを知ることができる。次のCLK1の立ち上がりで(t=t2)、制御データがDF−F134にラッチされると共に、出力140、143が“0”となり出力142は“1”となる。従って、出力143はt=t0〜t2の2クロックの間“1”となり、FIFO83への書き込みが禁止され、FIFO83には画像データ(DN,DN+1 )が連続して書き込まれることになる。この後、CPU36がt=t3で、CS2を生成する元になるアドレスからDF−F134のQ出力144を読み込むとき、CS2が“0”となり、出力147は“0”となる。
【0100】
従って本実施例に従えば、画像データより制御データが優先されるので、制御情報の送受信速度が速くすることができる。これは特に、制御情報の通信量が多い場合好適である。
【0101】
<第3実施例(図20〜図23)>
第2実施例では制御情報はCPUバスによりCPU36とインタフェース部37との間でやりとりしていたが、本実施例では制御情報をシリアル形式でCPU36とインタフェース部37との間でやりとりする例について説明する。
【0102】
従って、本実施例では図4に示したCPU36とインタフェース部37との間で制御データをやりとりするために用いられるデータライン42がシリアルラインであるとする。
【0103】
図20は本実施例に従うシリアルデータの構成を示すタイムチャートである。図20において、TXDは、CPU36(デジタル複写機100側)から画像処理装置101に送るシリアルデータ、RXDはTXDとは逆方向に送られるシリアルデータ、REQとACKはシリアル通信のプロトコル制御のための制御信号であり、REQはデジタル複写機100側から、ACKは画像処理装置101から出力される。
【0104】
TXD、RXD、REQ、ACKはインタフェース部37を介して適宜送受信される。本実施例でのプロトコルでは、図20に示すように、通信開始時(t=t0)にはデジタル複写機100側からのリクエスト信号(REQ)を“1”として画像処理装置101側に送出し、画像処理装置101側ではこれに対する応答として(t=t1)アクノレッジ信号(ACK)を“1”としてデジタル複写機100に送出する。デジタル複写機100は、REQ“1”送信後のACK受信“1”に対する応答として(t=t2)1バイトの制御情報をTXDとして送出する。画像処理装置101は、それに応答し(t=t3)1バイトの制御情報をRXDとして送出する。そして、通信終了時(t=t4)にはデジタル複写機100はREQとして“0”を送出し、画像処理装置101はACKとして“0”を送出する(t=t5)。このようにして、1回の通信が終了する。
【0105】
TXD、RXDは8ビットのデータに適宜パリティビットやストップビットが付加されている。また本実施例の通信は、同期用クロックを使用しない非同期通信、通信速度は9600bpsとしている。
【0106】
次に以上のようなプロトコルに従うインタフェース部37の制御情報送受信動作について説明する。
【0107】
(1)制御情報送信
図21は本実施例に従うタイミング発生回路71とCPUシリアルインタフェース150の内部構成とコマンド/ストローブ発生回路76への入出力データを示すブロック図である。なお、タイミング発生回路71やコマンド/ストローブ発生回路76への入出力データは第2実施例で示した構成と同じなので同じ参照番号を付し、ここでの説明は省略する。ここでは本実施例の特徴であるCPUシリアルインタフェース150の動作について説明する。
【0108】
TXDはDF−F151に入力される。そのQ出力160はCLKで同期されてDF−F152、EXOR回路153及びDF−F159に入力される。DF−F152の出力161はEXOR回路153のもう一方の入力端子に入力される。EXOR回路153の出力162はDF−F151とDF−F152のレベルが異なる時、すなわちTXDが変化すると“1”となる。同様に、DF−F154、DF−F155、EXOR回路156にてREQの変化を検出する。EXOR回路153とEXOR回路156の出力はNOR回路157で負の論理和がとられ。その出力163はDF−F158のクロック入力及びDF−F159のクロック入力となる。NOR回路157の出力163の立ち上がりでDF−F158の出力は“1”となりDF−F113に入力される。またこの時、DF−F159はDF−F151及び154の出力をラッチする。
【0109】
DF−F159の出力はセレクタ73に接続される。従って、TXD或はREQどちらかの信号が変化すると、DF−F158の出力124は“1”となり、DF−F159は変化後のTXDとREQとをラッチする。
【0110】
この後は、図16で説明したのと同様にTXD及びREQが送信される。
【0111】
以上説明した各出力の関係をさらに図22に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。ここでは、TXDが変化した場合を例にして説明する。
【0112】
まず時刻(t=t0)でTXDが“0”から“1”に変化すると、t=t0に続くCLKの立ち上がりで(t=t1)、出力160及び162が“1”となり、出力163が“0”となる。次のCLKの立ち上がりで(t=t2)、出力161が“1”となるので出力162が“0”となり、出力163が“1”となる。またこの時出力124が“1”となり、DF−F159はDF−F151及びDF−F154の出力をラッチする。この後、図17で説明したのと同様にDF−F158の出力124は“0”にクリアされる。
【0113】
(2)制御情報受信
図23は本実施例に従うタイミング発生回路82とCPUシリアルインタフェース170の内部構成とデコーダ81からの出力データを示すブロック図である。なお、タイミング発生回路82やデコーダ81からの出力データは第2実施例で示した構成と同じなので同じ参照番号を付し、ここでの説明は省略する。ここでは本実施例の特徴であるCPUシリアルインタフェース150の動作について説明する。図23において、146はパラレル/シリアル変換回路80から入力されるDATAのLSB側2ビットである。
【0114】
第2実施例で図18を参照してで説明した出力142に従って、DF−F171は出力142の立ち上がりのタイミングで受信したデータをラッチし、その出力はRXD、ACKとなりCPU36へ入力される。
【0115】
TXD、RXDのシリアルラインは9600bpsであり、これと比べるなら12.5MHzのCLKは処理に充分なスピードと言える。
【0116】
従って本実施例に従えば、制御データをシリアルデータとするならより簡単な装置構成でCPU36とインタフェース部37との間でその制御データを送受信することができる。このような構成は、同一装置内に於てもCPUとインタフェース部は離れて配置される構成において、配線を簡単にできるので有効である。また、TXDやRXDの信号変化点を抽出することにより、必要な時のみ送信動作が行われるので伝送路の持つ帯域を有効に使うことができ、制御情報量が多い場合好適である。
【0117】
<第4実施例(図24)>
第3実施例ではシリアルラインで送受されるTXDとRXDの変化点を検出して送受信制御を行ったたが、本実施例では一定の周期でシリアルデータを送受信を行なう場合について説明する。なお、一定の周期でシリアルデータを送受信する場合、受信側制御は第3実施例と同じなので、説明は省略し、ここでは送信制御についてのみ説明する。
【0118】
図24は本実施例に従うCPUシリアルインタフェース部150の詳細な構成を示すブロック図である。以下、図24を参照して本実施例の特徴となるCPUシリアルインタフェース部150の制御情報送信時の動作について説明する。
【0119】
TXD及びREQはDF−F180に入力されクロックCLKで同期をとられた出力がセレクタ73を経てパラレル/シリアル変換回路74に入力される。そして、このデータがパラレル/シリアル変換回路74からのDATAの一部(LSB側2ビット)となる。クロックCLKを分周して所定の時間間隔で1パルス分の出力を出すタイマ回路181の出力183はDF−F182のクロック端子に入力され、出力183の立ち上がりでDF−F182のQ出力124は“1”となる。出力124、125は図21で説明したものと同じである。
【0120】
本実施例におけるTXDの伝送速度は、9600bpsであるから、その16倍程度の160KHzでサンプリングしてやれば充分である。従って、タイマ回路181からの出力183であるクロックパルス時間間隔は6.25μsec でよい。このため、タイマ回路181はクロックCLK(12.5MHZ) を78分周する。一方、画像データは12Mbyte/secで発生しており送受信速度は12.5Mbyte/secである。従って、画像データの送受信速度(12Mbyte/sec) とシリアルデータとなる制御情報の送受信速度(2×0.16MHZ)を考慮しても、12.5−(12 + 2×0.16)=0.18(Mbyte/sec) 分余裕がある。
【0121】
従って本実施例によれば、一定の周期でシリアルデータを送受信しても、より簡単な装置構成でCPU36とインタフェース部37との間でその制御データを送受信することができる。このような構成は、同一装置内に於てもCPUとインタフェース部は離れて配置される構成において、配線を簡単にできるので有効である。また、所定周期で常にデータをサンプリングして送信するので、ノイズに対して強いものとなる。
【0122】
さらに第3及び第4の実施例の特徴を組み合わせ、TXDとRXDの変化点を抽出して、かつ、遅いレートでデータをサンプリングして送信しても良い。
【0123】
なお前述のすべての実施例において、伝送路103の伝送媒体として光ファイバを使用したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、伝送媒体として導線を使用しても良い。この場合、図7に示したE/O変換モジュール75、O/E変換モジュール79、光ファイバ103の部分を図25に示すような構成の伝送媒体195を用いる。また、図25には示されていないが実際の回路においては終端用の抵抗や波形用のフィルタを適宜追加する。また、機器間で絶縁の必要が無い場合は、図25の構成からパルストランス191、192を省略してもよい。
【0124】
図25に示す構成の場合、データ送信時にはパラレル/シリアル変換回路74からの差動信号によりパルストランス191を駆動し、その2次側出力をコネクタ194を介して伝送媒体であるツイストペアケーブル又は同軸ケーブルに接続する。また、データ受信時にはツイストペアケーブル又は同軸ケーブルからの入力信号によりコネクタ194を介してパルストランス193が駆動され、その出力が等価器192に入力される。等価器192では伝送媒体195の周波数特性が補正されて、その出力がシリアル/パラレル変換回路80に入力される。
【0125】
このような構成にすると、シリアルE/O変換器やO/E変換器等の比較的高価な構成要素の代わりに安価なトランスミッター、レシーバを使用できるので生産コストをさらに削減することができる。
【0126】
また前述のすべての実施例では送受信する画像データは1画素あたり8ビットとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1画素1ビットの画像データにも適用することができる。
【0127】
図26は1画素1ビットの画像データを扱う場合の画像処理部25の詳細な構成を示すブロック図である。図26において、図4に示す構成要素と同じものには同じ参照番号を付してある。
【0128】
このような構成の場合、画像補正部31の出力は2値化回路43に入力されて8ビットの画像データを1ビットの画像データに変換される。2値化回路43における変換は入力画像データ値(A)と所定の閾値(B)とを比較して、A>Bならば“1”、A≦Bは“0”とするか、また、適宜ディザ法等の疑似中間調表現方法を用いてもよい。2値化回路43の出力(1ビット)40はインタフェース部37に出力され、伝送路103を介して送出される。伝送路103を介して送られてきた画像データ(1画素1ビット)41はセレクタ32へ入力される。セレクタ32では画像データ40或は画像データ41のどちらか一方を適宜選択しその出力を露光制御部10に入力し半導体レーザ21が画像データに応じて発光する。この発光レートは12MHzである。
【0129】
図27は1画素1ビットの画像データを扱うインタフェース部37の詳細な構成を示すブロック図である。なお、図27には図7に示したインタフェース部37の構成の相違点のみが示されている。
【0130】
さて、図27において、データ送信時には、1ビットの画像データ(VDATA)はシフトレジスタ(8ビット)201に入力され、VCLKに従ってシフトされる。その出力(8ビット)はVCLKを分周器202で1/8分周したクロック204に従ってFIFO70に入力される。一方、データ受信時には、FIFO83の出力はシフトレジスタ203に入力され、クロック204に従ってFIFO83からデータが読み出されシフトレジスタ(8ビット)203にロードされる。この8ビットの画像データはシフトレジスタ203でVCLKに従ってシフトされ1ビットのIMDATAが生成される。
【0131】
パラレル/シリアル変換回路74及びシリアル/パラレル変換回路80の動作クロックはCLKの周波数×8>12MHzを満たせば良い、即ち、1.5MHz以上であれば良いが、制御データの伝送量を加味して2MHzと設定する。
【0132】
この場合、パラレル/シリアル変換回路74のシリアル出力の伝送レートは、2(MHz) ×8×1.25(4B/5B変換のための係数)=20Mbpsとなる。
【0133】
このようにして2値画像のデータと制御情報も送受信することができる。
【0134】
さらに、以上の実施例では、画像データをそのまま圧縮せずに送受信していたが、画像データが8ビット、或は、1ビットに係らず圧縮/伸張して送受信してもよい。この場合、圧縮後の画像データの伝送レートに対して送受信のレートを高く設定することは言うまでもない。
【0135】
さらにまた、以上の実施例では、画像データと制御データとを異なる装置間で送受信する場合について説明したが、同一装置内の異なる構成要素間での画像データと制御データの送受信に適用することもできる。
【0136】
さらにまた、以上の実施例では、伝送媒体として光ファイバやツイストペアケーブル、同軸ケーブルを用いるとして説明したが、その他の伝送手段、例えば、電波や空間の光伝送を用いることもできる。
【0137】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることは言うまでもない。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、所定量の単位に分割された第1画像データの間にその画像データに係る第1制御データを挿入して第1シリアルデータとして第1画像データと第1制御データとを一対の伝送媒体の内の送信用の媒体を介して送信する一方、一対の伝送媒体の内の受信用の媒体を介して外部装置からの所定量の単位に分割された第2画像データとその画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信するので、送受信各々1つの伝送媒体を介して画像データの送受信が行えるという効果がある。
【0139】
これによって、少ない伝送路によってデータ送受信はできることになり、装置のコスト削減に資することになる。また、伝送媒体は少なくてすむために、対価格比性能を考慮すればコストコストが高いが伝送性能の良い伝送媒体を用いることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的なデジタル複写機が用いられるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】デジタル複写機100の構成を示す側断面図である。
【図3】露光制御部10の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】画像処理部25の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】インタフェース部37が扱う入出力データ及び制御信号の一部を示したタイムチャートである。
【図6】画像処理装置101の構成を示すブロック図である。
【図7】インタフェース部37の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】第1実施例に従うタイミング発生回路71の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図9】制御情報及び画像データ出力時の各種制御信号を示すタイムチャートである。
【図10】第1実施例に従うCPUバスインタフェース72、83の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図11】4B/5B符号化方式に従うエンコードパターンを示す図である。デアル
【図12】第1実施例に従うタイミング発生回路82の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図13】VLEを基準として制御情報を送信する場合のタイミング発生回路71の別の構成を示す論理回路図である。
【図14】VLEを基準として制御情報を送受信する場合のCPUバスインタフェース72、83の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図15】VLEを基準として制御情報を送受信する場合の制御情報及び画像データ出力時の各種制御信号を示すタイムチャートである。
【図16】第2実施例に従うタイミング発生回路71とCPUバスインタフェース72の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図17】第2実施例に従うインタフェース部36の動作を説明するタイミングチャートである。
【図18】第2実施例に従うタイミング発生回路82とCPUバスインタフェース83の内部構成とデコーダ81からの出力データを示すブロック図である。
【図19】第2実施例に従うタイミング発生回路82とCPUバスインタフェース83の動作を説明するタイムチャートである。
【図20】第3実施例に従うCPU36とインタフェース部37との制御情報のシリアル通信を説明するタイムチャートである。
【図21】第3実施例に従うタイミング発生回路71とCPUシリアルインタフェース150の詳細な構成を示す論理回路図である。
【図22】第3実施例に従うCPUシリアルインタフェース150の動作を説明するタイミングチャートである。
【図23】第3実施例に従うタイミング発生回路82とCPUシリアルインタフェース170の内部構成とデコーダ81からの出力データを示すブロック図である。
【図24】第4実施例に従うCPUシリアルインタフェース部150の詳細な構成を示すブロック図である。
【図25】伝送路103の伝送媒体として導線を用いる場合の構成を示す図である。
【図26】1画素1ビットの画像データを扱う場合の画像処理部25の詳細な構成を示すブロック図である。
【図27】1画素1ビットの画像データを扱うインタフェース部37の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
36 CPU
37 インタフェース部
70、84 FIFO
71、82 タイミング発生回路
72、83 CPUバスインタフェース
73 セレクタ
74 パラレル/シリアル変換回路
75 E/Oモジュール
76 コマンド/ストローブ発生回路
79 O/E変換モジュール
80 シリアル/パラレル変換回路
81 デコーダ
103 伝送路
150 CPUシリアルインタフェース
Claims (8)
- 外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置であって、
第1画像データを生成する画像生成手段と、
前記第1画像データに係るタイミング情報を少なくとも含む第1制御データを生成する制御情報生成手段と、
所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信手段と、
前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離手段とを有し、
前記送信手段は、
第1の時間帯では、第1のビットパターンに従って前記第1画像データを符号化して出力し、
第2の時間帯では、第2のビットパターンに従って前記第1制御データを符号化して出力し、
前記第1画像データ及び前記第1制御データの両方が出力されない第3の時間帯では、特定ビット符号を前記第1シリアルデータに含ませて送信することを特徴とする画像処理装置。 - 外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置であって、
第1画像データを生成する画像生成手段と、
前記第1画像データに係る第1制御データを生成する制御情報生成手段と、
所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信手段と、
前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離手段と、
前記第1画像データの送信より前記第1制御データの送信を優先するようデータ送信順序を調整する調整手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記送信手段による送信速度は、前記第1画像データの発生速度よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1及び第2画像データを分割する前記所定量の単位とは1ラインであり、前記送信手段と前記受信手段とは各々、1ライン分の画像データを格納するバッファメモリを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1画像データ、或は、前記第2画像データに基づいて画像形成を行って画像出力する画像形成出力手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記第1制御データは、画像データのサイズ、前記画像データによって形成される画像が転写される転写紙サイズの情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置の通信方法であって、
第1画像データを生成する画像生成工程と、
前記第1画像データに係るタイミング情報を少なくとも含む第1制御データを生成する制御情報生成工程と、
所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信工程と、
前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離工程とを有し、
前記送信工程では、
第1の時間帯では、第1のビットパターンに従って前記第1画像データを符号化して出力し、
第2の時間帯では、第2のビットパターンに従って前記第1制御データを符号化して出力し、
前記第1画像データ及び前記第1制御データの両方が出力されない第3の時間帯では、特定ビット符号を前記第1シリアルデータに含ませて送信することを特徴とする画像処理装置の通信方法。 - 外部装置と送受信各々に用いられる一対の伝送媒体を介して画像データの送受信を行うことが可能な画像処理装置の通信方法であって、
第1画像データを生成する画像生成工程と、
前記第1画像データに係る第1制御データを生成する制御情報生成工程と、
所定量の単位に分割された前記第1画像データの間に前記第1制御データが挿入された第1シリアルデータとして前記第1画像データと前記第1制御データとを前記一対の伝送媒体の送信用の媒体を介して送信する送信工程と、
前記一対の伝送媒体の受信用の媒体を介して、前記外部装置からの前記所定量の単位に分割された第2画像データと該画像データに係る第2制御データとを第2シリアルデータとして受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された前記第2シリアルデータを前記第2画像データと前記第2制御データとに分離する分離工程と、
前記第1画像データの送信より前記第1制御データの送信を優先するようデータ送信順序を調整する調整工程とを有することを特徴とする画像処理装置の通信方法。
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