JP3565326B2 - 半導体装置およびそれを搭載して成る回路モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルインタフェイス回路を有する半導体装置とそれを搭載する配線基板とに関し、特にそれらをテストするための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日のデジタルシステムは高速化が著しく、大規模システムにおいては、機器の低EMI化、低消費電力化、小型化、低コスト化等の観点から、各ブロック間のインタフェイスには、低振幅差動デジタル信号を用いるインタフェイスが多用されるようになりつつある。こういったデジタルインタフェイスとしては、たとえばパーソナルコンピュータのデジタル画像信号について日本電子工業振興協会で標準化されているインタフェイスでは、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling )方式等の伝送方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のデジタルインタフェイスは、数百MHz以上の高速でかつ低振幅の差動信号であり、そのトランスミッタならびにレシーバを含むチップのテストには非常に高価なテスターが必要になり、テストコストの大幅な増大を招いているという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、テストコストを削減することができる半導体装置およびそれを搭載する配線基板を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、デジタルインタフェイスの送信クロック用に割当てられる第1のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられる複数の第2のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスの受信クロック用に割当てられる第1のレシーバと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられ、前記第2のトランスミッタと同数の第2のレシーバとを1チップ内に内蔵して成る半導体装置であって、
テストデータ発生器と、閉成することで前記第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間にそれぞれ帰還ループを形成するテスト用配線と、該半導体回路の処理結果の出力データと前記テストデータ発生器で発生されたテストデータとを切換えて前記第2のトランスミッタに与える第1の切換え手段と、前記帰還ループを介するテストデータとテストデータ発生器からのテストデータとを相互に比較し、比較結果を外部へ出力する比較手段と、該半導体回路が処理すべき入力データを前記第2のレシーバの出力から前記半導体回路に入力させる状態と、前記帰還ループを介するテストデータを前記第2のレシーバの出力から比較手段に入力させる状態とを切換える第2の切換え手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
上記の構成によれば、通常モードでは、第2および第1の切換え手段はそれぞれ入力データおよび出力データ側に切換わっており、また帰還ループは開成しており、該半導体装置は第1および第2のレシーバからの受信クロックおよび受信データに対して本来の処理を行い、その処理結果が第1および第2のトランスミッタから出力されることになる。これに対して、テストモードになると、第1および第2の切換え手段はそれぞれテストデータ側に切換わり、また帰還ループは閉成し、該半導体装置は第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間でそれぞれクロックおよびテストデータを送受信し、伝送テストを行い、そのテスト結果が比較手段から外部へ出力されることになる。
【0007】
したがって、高速かつ低振幅の差動信号であるデジタルインタフェイスのクロックおよびデータの伝送を自己テストすることができ、高価なテスタを用いることなく、テストコストを削減することができる。また、電源およびクロックが入力されるので、該半導体装置の動的バーンインも行うことができる。
【0008】
また、本発明の半導体装置は、前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備えることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、半導体装置のチップサイズを削減することができるとともに、テストデータの大容量化およびテストデータの変更を行うことができる。
【0010】
さらにまた、本発明の回路モジュールは、デジタルインタフェイスの送信クロック用に割当てられる第1のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられる複数の第2のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスの受信クロック用に割当てられる第1のレシーバと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられ、前記第2のトランスミッタと同数の第2のレシーバと、テストデータ発生器と、半導体装置の処理結果の出力データと前記テストデータ発生器で発生されたテストデータとを切換えて前記第2のトランスミッタに与える第1の切換え手段と、前記帰還ループを介するテストデータとテストデータ発生器からのテストデータとを相互に比較し、比較結果を外部へ出力する比較手段と、該半導体回路が処理すべき入力データを前記第2のレシーバの出力から前記半導体回路に入力させる状態と、前記帰還ループを介するテストデータを前記第2のレシーバの出力から比較手段に入力させる状態とを切換える第2の切換え手段とを1チップ内に内蔵して成る半導体装置と、前記半導体装置が搭載され、閉成することで前記第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間にそれぞれ帰還ループを形成するテスト用配線を有する配線基板とを含むことを特徴とする。
【0011】
上記の構成によれば、通常モードでは、第2および第1の切換え手段はそれぞれ入力データおよび出力データ側に切換わっており、また配線基板上の帰還ループは開成しており、該半導体装置は第1および第2のレシーバからの受信クロックおよび受信データに対して本来の処理を行い、その処理結果が第1および第2のトランスミッタから出力されることになる。これに対して、テストモードになると、第1および第2の切換え手段はそれぞれテストデータ側に切換わり、また帰還ループは閉成し、該半導体装置は第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間でそれぞれクロックおよびテストデータを送受信し、伝送テストを行い、そのテスト結果が比較手段から外部へ出力されることになる。
【0012】
したがって、高速かつ低振幅の差動信号であるデジタルインタフェイスのクロックおよびデータの伝送を自己テストすることができ、高価なテスタを用いることなく、テストコストを削減することができる。また、電源およびクロックが入力されるので、該半導体装置の動的バーンインも行うことができる。さらにまた、半導体装置と配線基板との接続状態の評価を行うこともできる。
【0013】
また、本発明の回路モジュールは、前記帰還ループ上に、実使用時における歪を模擬的に再現することができるテスト用変調回路をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
上記の構成によれば、テスト用変調回路で前記帰還ループにおけるクロックおよびデータの減衰、ジッタおよびスキュー等の歪を所望とするレベルとすることによって、該半導体装置と他の半導体装置との間における歪を模擬的に再現することができ、前記デジタルインタフェイスの高性能な評価を容易に行うことができる。
【0015】
さらにまた、本発明の回路モジュールは、前記半導体装置では、前記第2のトランスミッタと第2のレシーバとのチャネル数が相互に異なり、前記配線基板では、前記第2のトランスミッタと第2のレシーバとを接続する帰還ループにおいて、該帰還ループの閉成/開成を行うスイッチング手段をマルチプレクサとすることを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、たとえば第2のトランスミッタがnチャネルで第2のレシーバが1チャネルであっても、マルチプレクサがその第2のトランスミッタからの帰還ループを順次切換えて第2のレシーバに接続するので、前記自己テストのためにチャネル数を合わせておく必要はなく、半導体装置の入出力数を必要なチャネル数とすることができる。
【0017】
また、本発明の回路モジュールでは、前記半導体装置は、前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備えることを特徴とする。
【0018】
上記の構成によれば、半導体装置のチップサイズを削減することができるとともに、テストデータの大容量化およびテストデータの変更を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0020】
図1は、本発明の実施の一形態の半導体装置である液晶コントローラ1の電気的構成を示すブロック図である。この液晶コントローラ1は、大画面液晶パネルの駆動システムに用いられる1チップの集積回路であり、グラフィックコントローラからのグラフィック信号に対応して、液晶パネルのゲートドライバおよびソースドライバを駆動するための駆動信号を作成する液晶ドライバ駆動回路2を備えている。
【0021】
前記グラフィックコントローラからのグラフィック信号および前記ゲートドライバおよびソースドライバへの駆動信号は、前記高速かつ低振幅の差動信号であるデジタルインタフェイス信号で伝送される。このため、クロック入力端PCIに入力されたクロック信号はクロック受信用レシーバRCIを介して復号器3に入力され、データ入力端PDIに入力されたデータ信号はデータ受信用レシーバRDIを介して復号器3に入力され、データが復号化される。また、出力されるデータはインタフェイス変換器4でクロックとデータとに変換され、クロック送信用トランスミッタTCOからクロック出力端PCOおよびデータ送信用トランスミッタTDOからデータ出力端PDOにそれぞれ出力される。
【0022】
通常動作状態である前記駆動信号の作成時には、前記復号器3で復号化されたデータは、コントロール回路5を介して前記液晶ドライバ駆動回路2に入力され、出力されるデータは、前記コントロール回路5を介して前記インタフェイス変換器4に入力される。
【0023】
これに対して、テスト入力端PTIに外部からテスト起動信号が入力されるとテスト状態となり、前記コントロール回路5は、前記液晶ドライバ駆動回路2からのデータに代えてテストデータ発生回路6からのテストデータを前記インタフェイス変換器4に与え、前記クロックとデータとに変換させてクロック送信用トランスミッタTCOおよびデータ送信用トランスミッタTDOに入力させる。本発明では、テスト用に、テスト用配線である一対のクロックラインL1と複数n対のデータラインL2とが設けられている。前記テスト状態では、これらのラインL1,L2に介在されるスイッチSW1,SW2が前記コントロール回路5によって閉成され、前記クロック送信用トランスミッタTCOとクロック受信用レシーバRCIとの間およびデータ送信用トランスミッタTDOとデータ受信用レシーバRDIとの間にそれぞれ帰還ループが形成される。帰還ループで帰還されたクロックおよびデータは、前記クロック受信用レシーバRCIおよびデータ受信用レシーバRDIから復号器3に入力され、復号化されたデータは、前記コントロール回路5から、前記液晶ドライバ駆動回路2に代えて比較回路7に入力される。比較回路7にはまた、前記テストデータ発生回路6から、期待値として直接テストデータが入力されており、帰還ループを介するデータが前記期待値と一致するときにはテスト出力端PTOから外部へ正常であることを表す出力が導出され、前記期待値と一致しないときには異常であることを表す出力が導出される。
【0024】
図2は、前記スイッチSW1,SW2の一構成例の図である。スイッチSW1,SW2は、相互に並列に接続され、前記帰還ループに直列に介在されるnチャネルのMOSFETQnと、pチャネルのMOSFETQpとから構成されるアナログスイッチで実現され、前記テスト起動信号は、たとえば正相でMOSFETQnのゲートに与えられ、逆相でMOSFETQpのゲートに与えられ、非アクティブでは該MOSFETQp,Qnは開成し、アクティブでは該MOSFETQp,Qnは閉成する。
【0025】
デジタルインタフェイス信号は、通常、0.5Vp−p以下の低振幅で、XGAパネルで65〜85MHz、SXGAパネルで100MHz以上の高速の差動信号であり、そのテストには最新式の高価なテスタが必要になり、集積回路の価格アップの主要な要因となっているが、上記のように集積回路自体で自己テストさせ、テスターはテスト出力端PTOからの出力をモニタすればよく、汎用の安価なテスタで評価を行うことができる。また、電源およびクロックが入力されるので、該液晶コントローラ1において、素子のアナログ特性に最もセンシティブなデジタルインタフェイス部のテストを、動的バーンインとして実施することができる。さらにまた、最終の商品に実装の後にも、チップ単体でのテストが可能であり、実装後の品質確認にも使用することができる。
【0026】
ここで、特開平6−186302号公報には、半導体装置本体内にテストパターン信号発生回路、前記テストパターン信号と通常時動作信号とを切換えて外部に出力するセレクタおよび外部に出力した前記テストパターン信号とテストパターン信号発生回路からのテストパターン信号とを比較する比較回路を備えて、外部回路とのオープン/ショートを検出する半導体装置が示されているけれども、この半導体装置では、前記テストパターン信号は前記オープン/ショートを検出する“1”または“0”のみの信号であり、本発明のような動的バーンインを行うことができない。すなわち、本発明のテストデータは、デジタルインタフェイスに適合した、クロックに同期した“1”と“0”との組合わせから成る信号であり、素子が実際の動作と同様のON/OFF動作を行い、電気的および熱的なストレスを与えることができる。
【0027】
本発明の実施の他の形態について、図3および図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0028】
図3は、本発明の実施の他の形態のコントローラモジュール11の電気的構成を示すブロック図である。このコントローラモジュール11は、前述の液晶コントローラ1に類似した液晶コントローラ1aを配線基板12に搭載して構成され、図1に対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このコントローラモジュール11では、前記帰還ループが配線基板12上に形成されるとともに、テスト用変調回路C1,C2が介在されていることである。
【0029】
図4は、テスト用変調回路C1,C2の一構成例を示す図である。前記ラインL1,L2を構成する一対のラインLA,LBにはそれぞれ遅延素子DA,DBが介在されるとともに、両者の間は終端抵抗Rによって相互に接続されている。また、前記ラインLA,LBにはそれぞれ一対のスイッチSA1,SA2;SB1,SB2が設けられており、相互に連動して動作するこれらのスイッチSA1,SA2;SB1,SB2が切換わることで、前記ラインLA,LBには、減衰器ATTA,ATTBまたはスルーラインSLA,SLBがそれぞれ介在される。
【0030】
このように構成されるコントローラモジュール11において、前記テスト入力端PTIにテスト起動信号が入力されると、スイッチSW1,SW2が閉成してテスト状態となる。テストデータ発生回路6からのテストデータはコントロール回路5からインタフェイス変換器4に与えられ、前記クロックとデータとに変換されてクロック送信用トランスミッタTCOおよびデータ送信用トランスミッタTDOから前記帰還ループに出力される。前記スイッチSW1,SW2からテスト用変調回路C1,C2を介するクロックおよびデータは、クロック受信用レシーバRCIおよびデータ受信用レシーバRDIをそれぞれ介して復号器3に入力され、復号化された後、コントロール回路5を介して比較回路7に入力される。
【0031】
したがって、前記スイッチSA1,SA2;SB1,SB2を切換えることで、前記帰還ループにおけるクロックおよびデータの減衰、ジッタおよびスキュー等の歪を所望とするレベルとすることができ、実使用時におけるこれらの歪を模擬的に再現することができる。たとえば、送信用トランスミッタTCO,TDOの出力振幅は0.4Vp−pを保証する必要があり、受信用レシーバRCI,RDIの入力振幅は0.2Vp−pを保証する必要があり、前記減衰器ATTA,ATTBによってこれらの振幅レベルが適合される。また、前記遅延素子DA,DBの遅延時間をクロックとデータとで異ならせることによって、位相差を生じさせ、模擬的にスキューを発生させることができる。
【0032】
このように構成することによって、テスト用変調回路C1,C2を介しての高性能な評価を容易に行うことができる。また、液晶コントローラ1aの集積回路チップと、配線基板12との接続状態の評価も行うことができる。すなわち、液晶コントローラ1aの入出力端PCI,PDI;PCO,PDOと、配線基板12上の対応するパッドとの接続状態や、液晶コントローラ1a内での前記入出力端PCI,PDI;PCO,PDOへのリードの接続状態ならびに液晶コントローラ1aのパッケージによる影響なども評価することができ、実使用時における評価を行うことができる。
【0033】
本発明の実施のさらに他の形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0034】
図5は、本発明の実施のさらに他の形態のコントローラモジュール21の電気的構成を示すブロック図である。このコントローラモジュール21は、前述のコントローラモジュール11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このコントローラモジュール21では、データ送信用トランスミッタTDOaは1チャネルであり、この1チャネルのデータラインL2を前記nチャネルのデータラインL2に接続するスイッチSW2aは、前記帰還ループの形成だけでなく、マルチプレクサとしても動作することである。このスイッチSW2aは、前記テスト入力端PTIにテスト起動信号を入力する外部のテスターによって切換え制御される。
【0035】
したがって、nチャネルのデータ受信用レシーバPDIは1チャネルずつ自己テストされ、このようなデジタルインタフェイスの自己テストのためにデータ送信用トランスミッタTDOaとデータ受信用レシーバRDIとのチャネル数を合わせておく必要はなく、液晶コントローラ1aの入出力数を必要なチャネル数とすることができる。
【0036】
前記nチャネルの各データラインL2における歪みを相互に等しくする場合には、前記テスト用変調回路C2を1チャネルのデータラインL2a側に設けることで、構成が簡略化されてもよい。また、データ送信用トランスミッタTDO側がnチャネルであり、データ受信用レシーバRDIが1チャネルであってもよい。さらにまた、nチャネルとn以外の複数のm(m>n)チャネルとである場合、それぞれn−1チャネル分だけスイッチで接続し、残余のm−n+1チャネルをマルチプレクサで1チャネルに接続するようにしてもよく、m=kn(kは2以上の整数)である場合、それぞれkチャネルずつ、n個のマルチプレクサに接続するようにしてもよい。
【0037】
本発明の実施の他の形態について、図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0038】
図6は、本発明の実施の他の形態のコントローラモジュール31の電気的構成を示すブロック図である。このコントローラモジュール31は、前述のコントローラモジュール11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このコントローラモジュール31では、液晶コントローラ1bでは、前記テストデータ発生器6に代えて、テストデータ一時記憶部32を備えることである。このテストデータ一時記憶部32には、テストデータ入力端PTDを介して、外部のテスターからテストデータが与えられる。
【0039】
したがって、液晶コントローラ1bのチップサイズを削減することができるとともに、テストデータの大容量化およびテストデータの変更を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の半導体装置は、以上のように、デジタルインタフェイスでデータを送受信する半導体装置であって、内蔵のトランスミッタおよびレシーバを利用して、それらの間を帰還ループで接続するとともに、テストデータ発生器からのテストデータを前記トランスミッタおよびレシーバで送受信を行い、期待値と比較することで伝送テストを行う。
【0041】
それゆえ、高速かつ低振幅の差動信号であるデジタルインタフェイスのクロックおよびデータの伝送を自己テストすることができ、高価なテスタを用いることなく、テストコストを削減することができる。また、電源およびクロックが入力されるので、該半導体装置の動的バーンインも行うことができる。
【0042】
また、本発明の半導体装置は、以上のように、前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備える。
【0043】
それゆえ、半導体装置のチップサイズを削減することができるとともに、テストデータの大容量化およびテストデータの変更を行うことができる。
【0044】
さらにまた、本発明の回路モジュールは、以上のように、デジタルインタフェイスでデータを送受信する半導体装置を配線基板に搭載して成る回路モジュールであって、半導体装置に内蔵のトランスミッタおよびレシーバを利用して、それらの間を配線基板に形成した帰還ループで接続するとともに、テストデータ発生器からのテストデータを前記トランスミッタおよびレシーバで送受信を行い、期待値と比較することで伝送テストを行う。
【0045】
それゆえ、高速かつ低振幅の差動信号であるデジタルインタフェイスのクロックおよびデータの伝送を自己テストすることができ、高価なテスタを用いることなく、テストコストを削減することができる。また、電源およびクロックが入力されるので、該半導体装置の動的バーンインも行うことができる。さらにまた、半導体装置と配線基板との接続状態の評価を行うこともできる。
【0046】
また、本発明の回路モジュールは、以上のように、前記帰還ループ上に、実使用時における歪を模擬的に再現することができるテスト用変調回路をさらに備える。
【0047】
それゆえ、前記テスト用変調回路で前記帰還ループにおけるクロックおよびデータの減衰、ジッタおよびスキュー等の歪を所望とするレベルとすることによって、該半導体装置と他の半導体装置との間における歪を模擬的に再現することができ、前記デジタルインタフェイスの高性能な評価を容易に行うことができる。
【0048】
さらにまた、本発明の回路モジュールは、以上のように、前記第2のトランスミッタと第2のレシーバとのチャネル数が相互に異なる場合に、前記帰還ループの閉成/開成を行うスイッチング手段をマルチプレクサとし、帰還ループを順次切換えて接続する。
【0049】
それゆえ、前記のような自己テストのためにチャネル数を合わせておく必要はなく、半導体装置の入出力数を必要なチャネル数とすることができる。
【0050】
また、本発明の回路モジュールは、以上のように、前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備える。
【0051】
それゆえ、半導体装置のチップサイズを削減することができるとともに、テストデータの大容量化およびテストデータの変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の半導体装置である液晶コントローラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】帰還ループに直列に介在されるスイッチの一構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の他の形態のコントローラモジュールの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】テスト用変調回路の一構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態のコントローラモジュールの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の他の形態のコントローラモジュールの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 液晶コントローラ(半導体装置)
2 液晶ドライバ駆動回路
3 復号器
4 インタフェイス変換器
5 コントロール回路(第1および第2の切換え手段)
6 テストデータ発生回路(テストデータ発生器)
7 比較回路(比較手段)
11,21,31 コントローラモジュール
12 配線基板
32 テストデータ一時記憶部
ATTA,ATTB 減衰器
C1,C2 テスト用変調回路
DA,DB 遅延素子
L1 クロックライン(テスト用配線)
L2,L2a データライン(テスト用配線)
PCI クロック入力端
PDI データ入力端
PCO クロック出力端
PDO データ出力端
PTI テスト入力端
PTO テスト出力端
RCI クロック受信用レシーバ(第1のレシーバ)
RDI データ受信用レシーバ(第2のレシーバ)
TCO クロック送信用トランスミッタ(第1のトランスミッタ)
TDO,TDOa データ送信用トランスミッタ(第2のトランスミッタ)
SA1,SA2;SB1,SB2 スイッチ
SLA,SLB スルーライン
SW1,SW2,SW2a スイッチ
Claims (6)
- デジタルインタフェイスの送信クロック用に割当てられる第1のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられる複数の第2のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスの受信クロック用に割当てられる第1のレシーバと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられ、前記第2のトランスミッタと同数の第2のレシーバとを1チップ内に内蔵して成る半導体装置であって、
テストデータ発生器と、
閉成することで前記第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間にそれぞれ帰還ループを形成するテスト用配線と、
該半導体回路の処理結果の出力データと前記テストデータ発生器で発生されたテストデータとを切換えて前記第2のトランスミッタに与える第1の切換え手段と、
前記帰還ループを介するテストデータとテストデータ発生器からのテストデータとを相互に比較し、比較結果を外部へ出力する比較手段と、
該半導体回路が処理すべき入力データを前記第2のレシーバの出力から前記半導体回路に入力させる状態と、前記帰還ループを介するテストデータを前記第2のレシーバの出力から比較手段に入力させる状態とを切換える第2の切換え手段とを含むことを特徴とする半導体装置。 - 前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- デジタルインタフェイスの送信クロック用に割当てられる第1のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられる複数の第2のトランスミッタと、前記デジタルインタフェイスの受信クロック用に割当てられる第1のレシーバと、前記デジタルインタフェイスのデータ用に割当てられ、前記第2のトランスミッタと同数の第2のレシーバと、テストデータ発生器と、半導体装置の処理結果の出力データと前記テストデータ発生器で発生されたテストデータとを切換えて前記第2のトランスミッタに与える第1の切換え手段と、前記帰還ループを介するテストデータとテストデータ発生器からのテストデータとを相互に比較し、比較結果を外部へ出力する比較手段と、該半導体回路が処理すべき入力データを前記第2のレシーバの出力から前記半導体回路に入力させる状態と、前記帰還ループを介するテストデータを前記第2のレシーバの出力から比較手段に入力させる状態とを切換える第2の切換え手段とを1チップ内に内蔵して成る半導体装置と、
前記半導体装置が搭載され、閉成することで前記第1および第2のトランスミッタと第1および第2のレシーバとの間にそれぞれ帰還ループを形成するテスト用配線を有する配線基板とを含むことを特徴とする回路モジュール。 - 前記帰還ループ上に、実使用時における歪を模擬的に再現することができるテスト用変調回路をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の回路モジュール。
- 前記半導体装置では、前記第2のトランスミッタと第2のレシーバとのチャネル数が相互に異なり、
前記配線基板では、前記第2のトランスミッタと第2のレシーバとを接続する帰還ループにおいて、該帰還ループの閉成/開成を行うスイッチング手段をマルチプレクサとすることを特徴とする請求項3または4記載の回路モジュール。 - 前記半導体装置は、前記テストデータ発生器に代えて、外部からのテストデータ入力端を備えることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の回路モジュール。
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