JP3564847B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンの排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気管に設けた三元触媒の早期暖機を行うため燃料噴射量を燃焼毎に増減させる(つまり排気空燃比を理論空燃比に対してリッチ側とリーン側に交互に振る)操作によりリッチ燃焼とリーン燃焼を繰り返し、リッチ燃焼により一酸化炭素COを、リーン燃焼により酸素O2を多く生じさせ、両者の酸化反応により発生する熱で排気温度を上昇させるようにした装置が提案されている(特開平5−33705号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リッチ側とリーン側とに交互に振れる排気空燃比の振幅の大きさを一定値で設定するのでは、もし仮に触媒の酸素ストレージ能力の限界で空燃比振幅が与えられたとしても、経時劣化により触媒の酸素ストレージ能力を上回って触媒の酸素ストレージ能力が低下したときには転化率が低下して排気エミッションが悪化してしまう。かといって当初から空燃比振幅を小さく設定したのでは触媒の暖機促進効果が小さなものとなる。
【0004】
そこで本発明は、触媒の早期暖機を行うため排気空燃比をリッチ側とリーン側に交互に振る操作を行うものを、触媒の下流側にもう一つの触媒を設けた構成のものに適用する場合に、2つの触媒の活性状態をみながら排気空燃比をリッチ側とリーン側に交互に振る操作を行うと共に、リッチ側とリーン側とに交互に振れる排気空燃比の振幅の大きさを触媒の酸素ストレージ能力に応じて設定することにより、触媒の下流側にもう一つの触媒を設けた構成のものにおいても触媒の早期暖機効果を最大限に引き出すことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、図25に示すように、排気管に設けた第1の触媒が活性化したかどうかを判定する第1触媒活性化判定手段21と、前記第1の触媒の下流側に設けた第2の触媒が活性化したかどうかを判定する第2触媒活性化判定手段24と、前記第1触媒活性化判定手段21の判定結果と前記第2触媒活性化判定手段24の判定結果とに応じて定められる期間のときに排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように空燃比を制御する空燃比制御手段22と、このリッチ側とリーン側とに交互に振れる排気空燃比の振幅の大きさを前記第1の触媒の酸素ストレージ能力に応じて設定する空燃比振幅設定手段23とを設けた。
【0006】
第2の発明では、第1の発明において前記空燃比制御手段は、前記第1の触媒が活性化してから前記第2の触媒が活性化するまでの期間に限り排気空燃比がリッチ側とリーン側に交互に振れるように空燃比を制御する。
【0007】
第3の発明では、第1または第2の発明において排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせるあいだ排気の平均空燃比を理論空燃比付近に保たせる手段を設ける。
【0008】
第4の発明では、第1から第3までのいずれか一つの発明において前記第1の触媒の前後に排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサを設け、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比に基づいて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力を推測する。
【0009】
第5の発明では、第1から第3までのいずれか一つの発明において前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサを設け、このセンサ出力の振幅に基づいて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力を推測する。
【0010】
第6の発明では、第1から第3までのいずれか一つの発明において前記空燃比振幅設定手段23が、図26に示すように、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ41と、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ42と、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比を計測する手段43と、この反転周波数比または反転周期比が前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量(たとえば基本噴射量の増減量、下流側センサ出力と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅の増減量、比例分の増減量)をフィードバック制御することで排気空燃比の振幅の大きさを設定する手段44とからなる。
【0011】
第7の発明では、第1から第3までのいずれか一つの発明において前記空燃比振幅設定手段23が、図27に示すように、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ42と、この下流側センサ出力の振幅を計測する手段51と、この下流側センサ出力の振幅が前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量(たとえば基本噴射量の増減量、下流側センサ出力と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅の増減量、比例分の増減量)をフィードバック制御することで排気空燃比の振幅の大きさを設定する手段52とからなる。
【0012】
第8の発明では、第6または第7の発明において始動後に初めて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となったときの空燃比制御量を学習値として記憶しておき、この学習値を次回始動時に排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように制御するときの空燃比制御量の初期値として用いる。
【0013】
第9の発明では、第8の発明において前記空燃比制御量の初めての学習より所定時間の経過後に空燃比制御量を設定しなおす。
【0014】
第10の発明では、第9の発明において前記空燃比制御量を設定しなおすときには空燃比制御量の学習を禁止する。
【0015】
第11の発明では、第1から第10までのいずれか一つの発明において前記第1触媒活性化判定手段21が、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比を計測する手段と、この反転周波数比または反転周期比に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなる。
【0016】
第12の発明では、第1から第10までのいずれか一つの発明において前記第1触媒活性化判定手段21が、前記第1の触媒の温度を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなる。
【0017】
第13の発明では、第1から第10までのいずれか一つの発明において前記第1触媒活性化判定手段21が、エンジンの冷却水温を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなる。
【0018】
第14の発明では、第1から第13までのいずれか一つの発明において前記空燃比制御手段22が、図28に示すように、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段61と、この基本噴射量を一部の気筒について可変に増加し、残りの気筒について可変に減少する手段62と、この増加される噴射量の燃料を前記一部の気筒の吸気管に、また減少される噴射量の燃料を前記残りの気筒の吸気管に供給する手段63とからなる。
【0019】
第15の発明では、第1から第13までのいずれか一つの発明において前記空燃比制御手段22が、図29に示すように、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段61と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ41と、この上流側センサ41出力と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅を可変に設定する手段71と、このヒステリシス幅の設定されたスライスレベルと前記上流側センサ41出力との比較結果に基づいて空燃比フィードバック補正量を算出する手段72と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段73と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段74とからなる。
【0020】
第16の発明では、第1から第13までのいずれか一つの発明において前記空燃比制御手段22が、図30に示すように、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段61と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ41と、この上流側センサ41出力に基づいてフィードバック定数(比例分と積分分の少なくとも一つ)を可変に設定する手段81と、このフィードバック定数を用いて空燃比フィードバック補正量を算出する手段82と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段73と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段74とからなる。
【0021】
第17の発明では、第3の発明において前記排気の平均空燃比を理論空燃比付近に保たせる手段が、図31に示すように、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段61と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ41と、この上流側センサ41出力に基づいてフィードバック定数(たとえば比例分、積分分、上流側センサ出力と比較するためのスライスレベル等)を設定する手段91と、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサ42と、この下流側センサ42出力に基づいて排気の平均空燃比が理論空燃比付近にくるように前記フィードバック定数を修正する手段92と、この修正されたフィードバック定数を用いて空燃比フィードバック補正量を算出する手段93と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段73と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段74とからなる。
第18の発明では、第1の発明において前記第2触媒活性化判定手段24が、前記第2触媒の温度を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第2の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなる
【0022】
【作用】
第1の発明では、第1の触媒の早期暖機のため排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように空燃比を制御するに際して、第1の触媒の現在の酸素ストレージ能力に応じた空燃比振幅を設定するので、排気空燃比の振幅が第1の触媒の経時劣化や第1の触媒の新品への交換に伴う酸素ストレージ能力の変化に対応するものとなり、第1の触媒に経時劣化が生じたり第1の触媒を新品に交換したりしたときでも第1の触媒の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。
【0023】
排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせると、その分だけ空燃比フィードバック制御によるリッチ、リーンの各判定に遅れが生じてフィードバック制御周期が長くなるため排気の平均空燃比が理論空燃比よりずれる可能性があるが、第3の発明では排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせるあいだも排気の平均空燃比が理論空燃比より大きくずれることがない。
【0024】
第8の発明では、始動後に初めて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となったときの空燃比制御量を学習値として記憶しておき、この学習値を次回始動時に排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように制御するときの空燃比制御量の初期値として用いるので、始動のたびに第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量をフィードバック制御する場合と比べて、第1の触媒の現在の酸素ストレージ能力の限界を超えない最大の空燃比振幅により早く設定することができる。
【0025】
第9の発明では、空燃比制御量の初めての学習より所定時間の経過後に空燃比制御量を設定しなおすので、暖機が進むにつれて第1の触媒の酸素ストレージ能力が大きくなる場合でも触媒の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。
【0026】
第10の発明では、空燃比制御量を設定しなおすときには学習を行わないので、第1の触媒の暖機過程の酸素ストレージ能力の変化を学習することによる誤学習を避けることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1において、1はエンジン本体で、その吸気通路8には吸気絞り弁5の下流に位置して燃料噴射弁7が設けられ、コントロールユニット(図ではC/Uで略記)2からの噴射信号により吸気中に燃料を噴射供給する。エンジンに供給される燃料流量は体積流量管理であり、噴射弁の開弁時間によってその流量を調整している。
【0028】
一方、シリンダヘッドには燃焼室に臨んで点火プラグの電極が設けられ、コントロールユニット2からの点火信号により所定のタイミングで点火コイルの一次電流が遮断されると、点火プラグの電極に火花が飛んで、シリンダー内の混合気に着火される。この着火により燃焼したガスは、排気通路9に直列に設けた触媒(三元触媒)10と15によって浄化される。
【0029】
コントロールユニット2にはクランク角センサ4からのRef信号(4気筒では180°ごと、6気筒では120°ごとに発生)と1°信号、エアフローメータ6からの吸入空気量信号、排気通路9の三元触媒10の上流側に設置したO2センサ3からの空燃比(酸素濃度)信号、水温センサー11からのエンジン冷却水温信号等が入力され、これらに基づいてコントロールユニット2では燃料噴射量(空燃比)の制御を行う。また、触媒10の上流側だけでなく下流側にもO2センサ13を設けており、コントロールユニット2ではこの下流側O2センサ出力と上流側O2センサ出力を比較することで触媒10の劣化を診断する。
【0030】
さて、触媒10の早期暖機を行うため排気空燃比を理論空燃比に対してリッチ側とリーン側に交互に振る操作(この操作を以下「空燃比パータベーション(perturbation)操作」という)によりリッチ燃焼とリーン燃焼を繰り返し、リッチ燃焼により一酸化炭素COを、リーン燃焼により酸素O2を多く生じさせ、両者の酸化反応により発生する熱で排気温度を上昇させるとともに、空燃比パータベーション操作が触媒10の上流側O2センサ出力を用いての空燃比フィードバック制御中に行われると、空燃比の変動が生じ、燃料の増減分だけ空燃比フィードバック周期が長くなって排気の平均空燃比が理論空燃比よりずれてくるので、触媒10の下流側O2センサ出力により上流側O2センサ出力に基づく空燃比フィードバック制御の制御定数である比例分を徐々に修正することにより排気の平均空燃比を理論空燃比付近に収束させるようにした装置が提案されている(特開平5−33705号公報参照)。
【0031】
この装置を、図1に示したように触媒10の下流側にもう一つの触媒15を設けた構成のものに適用するときには、触媒10の活性化後または一部活性化後に、触媒10の転化率が低下しないように排気の平均空燃比を理論空燃比付近に保ちながら空燃比パータベーション操作を行って触媒10内で排気温度を上昇させることにより、上流と下流の各触媒の早期暖機を速やかに行うことが考えられる。
【0032】
この場合、空燃比パータベーション操作による排気空燃比の振幅を一定値で設定するのでは、もし仮に触媒10の酸素ストレージ能力の限界で空燃比振幅が与えられたとしても、経時劣化により触媒10の酸素ストレージ能力を上回って触媒10の酸素ストレージ能力が低下したときには転化率が低下して排気エミッションが悪化してしまうので、これに対処するため本発明では、下流側O2センサ出力をモニターしておき、この下流側O2センサ出力が大きく振れ出すまで空燃比振幅を徐々に大きくしてゆき、下流側O2センサ出力が基準値以上に振れ出したときには触媒10の酸素ストレージ能力を超える空燃比振幅になったと判断し、下流側O2センサ出力が基準値以上に振れ出さない最大の空燃比振幅を設定することにより、空燃比パータベーション操作による触媒の早期暖機効果を最大限に引き出す。
【0033】
コントロールユニット2で実行されるこの制御の内容を、以下のフローチャートにしたがって説明する。
【0034】
まず、図2は上流側触媒10の活性化判定を行うためのもので、一定周期で実行する。
【0035】
ステップ1ではエンジンの運転条件が活性化判定領域にあるかどうかみて、活性化判定領域にあればステップ2、3、4において、2つのO2センサ出力の反転周波数F1、F2を読み込んで両者の比(反転周波数比)Fr(=F2/F1)を算出し、その値から図3に示したテーブルを検索して触媒活性度Kを求める。触媒活性度Kは図3において反転周波数比Frが0に向かって小さくなる(触媒が活性化している)ほど大きくなる値である。
【0036】
ここで、触媒10前後の空燃比の動きをみると、図4に示したように、触媒10が活性化していないときには触媒10下流の空燃比(図ではA/Fで略記)が触媒10上流の空燃比とほぼ同じように動くのに対し、触媒10が活性化したときには触媒10が排気を浄化するために触媒10下流の空燃比はほとんど動かなくなる。つまり、反転周波数比Frが0に近づくほど触媒10が活性化していることになるので、触媒10が活性化するほど触媒活性度Kの値が大きくなるようにテーブル値を設定しているわけである。なお、反転周波数比Frと触媒転化率の間には図5に示す相関がある。
【0037】
ステップ6では触媒活性度Kと所定値を比較し、触媒活性度Kが所定値未満のときには触媒10が未活性状態にあるためステップ7に進んで触媒活性化フラグFkfを“0”にしておき、触媒活性度Kが所定値以上になると触媒10がある程度まで活性化したと判断し、ステップ8に進んで触媒活性化フラグFkfを“1”にセットしたあと図2のフローを終了する。なお、触媒活性化フラグFkfは次に説明するもう1つの触媒活性化フラグFkrとともにRAMに記憶させておく。
【0038】
図6のフローチャートは下流側触媒15の活性化判定を行うためのもので、これも一定周期で実行する。
【0039】
ステップ11では温度センサ16(図1参照)により検出される触媒15の内部温度を読み込み、これをステップ12において所定値と比較し、触媒内部温度が所定値未満のときはステップ13で触媒活性化フラグFkrを“0”にしておき、触媒内温度が所定値以上になると触媒15が活性化したと判断し、ステップ14において触媒活性化フラグFkrを“1”にセットしたあと図6のフローを終了する。
【0040】
図7のフローチャートは空燃比パータベーション操作を許可するかどうかを判定するためのもので、図2と図6による各触媒の活性化判定が終了した後に実行する。
【0041】
ステップ21、22では2つの触媒活性化フラグFkf、Fkrをみて、Fkf=0のときはステップ21から23に進んで空燃比パータベーション許可フラグFstを“0”にリセットし、Fkf=1かつFKr=0のときはステップ24に進んで空燃比パータベーション許可フラグFstを“1”にセットし、Fkf=1かつFKr=1になると、ステップ25に進んで空燃比パータベーション終了フラグFend(始動時に“0”に初期設定)を“1”にセットする。Fst、Fendの各フラグが具体的にどうなるか冷間始動時でみてみると、当初は上流側触媒10が未活性(Fkf=0)であるため、空燃比パータベーション許可フラグFstは“0”状態であり、やがて上流側触媒10がある程度活性化しているが下流側触媒15が未活性の場合(Fkf=1かつFkr)に空燃比パータベーション許可フラグFstが“1”にセットされ、その後に下流側触媒15が活性化したときにはパータベーション終了フラグFend(始動時に“0”に初期設定)が“1”にセットされる。
【0042】
図8のフローチャートは、各気筒の燃料噴射弁7に与える燃料噴射パルス幅を算出するためのもので、Ref信号に同期して実行する。
【0043】
ステップ31では、エアフローメータ6からの吸入空気量Qaとクランク角センサ4により検出されるエンジン回転数Neとから
Tp=(Qa/Ne)×K …(1)
ただし、K:定数
の式によりほぼ理論空燃比の混合気が得られる基本噴射パルス幅Tpを演算し、ステップ32、33において2つのフラグFend、Fstをみる。Fend=1のときとFend=0かつFst=0のときには空燃比パータベーション許可条件にないので、ステップ34に進んで、
Ti(n)=Tp×α×2+Ts …(2)
ただし、α:空燃比フィードバック補正係数
Ts:バッテリー電圧に応じた無効パルス幅
の式により全気筒共通の燃料噴射パルス幅Ti(n)(ただしnは気筒番号)を算出し、これをステップ35において出力レジスタに転送する。
【0044】
ここで、燃料噴射はシーケンシャル噴射方式(エンジン2回転ごとに1回、各気筒とも吸気弁の開く直前当たりを噴射タイミングとする方式)であるため、4気筒エンジン(点火順序を#1−#3−#4−#2とする)を例にとると、今回のRef信号の入力で1番気筒にTi(1)の燃料が供給されたとすれば、次回(つまり1回後)のRef信号の入力で3番気筒に、2回後のRef信号の入力で4番気筒に、3回後のRef信号の入力で2番気筒にそれぞれTi(3)、Ti(4)、Ti(2)の燃料が供給されるわけである。こうしたシーケンシャル噴射方式は、エンジンの始動時を含むすべての運転域で行われる。
【0045】
一方、Fend=0かつFst=1のとき(空燃比パータベーション許可条件の成立時)にはステップ36以降に進み、点火順序で一つ置きの気筒(たとえば1番気筒と4番気筒)の空燃比をリッチ化するとともに、その間の気筒(3番気筒と2番気筒)をリーン化することにより空燃比パータベーション操作を行う。つまり、リッチ気筒(空燃比がリッチ化される気筒)のときにはステップ37でTi(n)=(Tp+t)×α×2+Ts …(3)
ただし、t:燃料増減量(正の値)
の式により燃料噴射パルス幅を、またリーン気筒(空燃比がリーン化される気筒)のときにはステップ38において
Ti(n)=(Tp−t)×α×2+Ts …(4)
の式により燃料噴射パルス幅を算出した後にステップ35の処理を実行する。
【0046】
上記(3)、(4)式の燃料増減量tは排気空燃比の振幅を決める値で、この値の算出については図9、図10のフローチャートにより説明する。なお、燃料噴射がRef信号同期であるため、tについてもRef信号に同期して実行する。
【0047】
ここで、従来は燃料増減量tが一定値であったのに対し、本発明の燃料増減量tは可変値かつ学習値で、tの初期値として学習値を用いるように構成している。
【0048】
ステップ41、42では2つのフラグFend、Fstをみて、空燃比パータベーション許可条件の成立時(Fend=0かつFst=1)になると、ステップ43で燃料増減量についての学習終了フラグFgend(始動時に“0”に設定)をみて、学習前(Fgend=0)であればステップ44以降に進む。
【0049】
ステップ44、45は燃料増減量tに初期値を設定する部分で、始動後初めてステップ44に進んできたのであればステップ45においてバックアップメモリに記憶させてある学習値をtに入れ、それ以外ではステップ45の処理を飛ばす。
【0050】
ステップ46では2つのO2センサ出力の反転周波数比Frを算出し、ステップ47、48、49においてこの値を基準値(触媒の酸素ストレージ能力の限界相当)Stと比較した結果と前回の比較結果を用いて、▲1▼今回、前回とも続けてFr<Stであれば触媒10の酸素ストレージ能力内の空燃比振幅であると判断し、ステップ50で燃料増減量tを所定値Ktだけ大きくする。▲2▼今回、前回とも続けてFr≧Stであるときは空燃比振幅が触媒10の酸素ストレージ能力を上回り触媒転化率が低下すると判断し、ステップ51で燃料増減量tを所定値Ktだけを減らす。このようにして、反転周波数比Frが触媒の酸素ストレージ能力の限界相当となるように燃料増減量tをフィードバック制御することで空燃比振幅を設定するわけである。
【0051】
ここで、反転周波数比Frと触媒10の酸素ストレージとの関係を説明する。酸素ストレージ能力を超える空燃比振幅があるときには、触媒10前後の空燃比がほぼ同じように動くため反転周波数比Frが大きな値を示す(1に近づく)のに対して、酸素ストレージ能力を超えない空燃比振幅の場合には触媒10下流の空燃比がほとんど動かなくなり、反転周波数比Frが小さな値を示す(0に近づく)。つまり、反転周波数比により酸素ストレージ能力を推測することができるわけで、反転周波数比Frが基準値Stより小さな値のときには空燃比パータベーション操作時の空燃比振幅に対応するだけの酸素ストレージ能力があると判定でき、また反転周波数比Frが基準値Stより大きな値を示す場合は空燃比振幅が酸素ストレージ能力を超えていると判定できる。したがって、FrがSt未満であるときには、酸素ストレージ能力に余裕があると判断して空燃比振幅が大きくなるようにtを増量していき、この逆にFrがSt以上のときには酸素ストレージ能力を上回り触媒転化率が低下していると判断し、空燃比振幅が小さくなるようにtを減らしていくのである。
【0052】
一方、▲3▼前回はFr≧Stだったのが今回はFr<Stとなったときは酸素ストレージ能力の限界の空燃比振幅になったと判断しステップ47、48からステップ52に進んで、また▲4▼前回はFr<Stだったのが今回はFr≧Stとなったときも酸素ストレージ能力の限界の空燃比振幅になったと判断しステップ47、49からステップ52に進む。ステップ52ではこのステップに進んだのが始動後初めてであるかどうかみて、始動後初めてである場合に限りステップ53でそのときのtを学習値に入れてバックアップメモリに記憶する。
【0053】
このようにして記憶される学習値を次回の始動時に空燃比パータベーション操作を行う際のtの初期値として用いることで(図9のステップ44、45)、経時劣化により触媒10の酸素ストレージ能力が低下してゆく場合や触媒10を新品に入れ換えた場合でも、そのときの酸素ストレージ能力の範囲内で最大の空燃比振幅をより早く設定できるようにするわけである。
【0054】
ステップ54では学習を一度だけで終了するため学習終了フラグFgendを“1”にセットするともに、タイマTMを0に戻す。このタイマTMは学習終了からの時間を計測するためのもので、たとえばCPU内の時計を用いて構成する。
【0055】
ステップ54での学習終了フラグFgendの“1”へのセットにより、次回からは図9のステップ43より図10のステップ55に流れ、ここでタイマTMと所定値(たとえば20秒)を比較し、学習終了から20秒を経過する前はステップ56でtの値を保持し、学習終了から20秒を経過した後にはステップ57以降で反転周波数比Frと基準値Stを再び比較し、その比較結果に応じてtを設定しなおす。ただし、このときには学習は行わない。酸素ストレージ能力は経時劣化や新品への交換による場合だけでなく、触媒10の活性度(暖機過程)に応じても変化し、触媒10の暖機が進むに連れて酸素ストレージ能力が大きくなるため、学習は初回のみ行うことで、触媒暖機過程の変化を学習してしまうことによる誤学習を回避するのである。
【0056】
次に、上記(2)〜(4)式の空燃比フィードバック補正係数αの算出を図11のフローチャートにより説明する。なお、燃料噴射がRef信号同期であるためαについてもRef信号に同期して実行する。
【0057】
ステップ71では上流側O2センサ出力に基づく空燃比フィードバック条件を満たしているかどうかみて条件を満たしていなければステップ72で空燃比フィードバック補正係数αを1.0に固定(クランプ)する。
【0058】
条件を満たしているときにはステップ73で上流側O2センサ出力OSR1を読み込み、これをステップ74においてスライスレベルの上限SLFHと比較する。OSR1>SLFHのときはリッチであると判断してステップ75に進み、前回はリッチであったかどうかをみる。この結果、前回リーンで今回リッチのときはステップ76、77に進んで空燃比フィードバック補正係数αから比例分PRだけ減量し、前回、今回ともリッチであるときにはステップ78に進んでαから積分分IRだけ減量する。OSR1≦SLFHのときにはステップ74よりステップ79に進み、OSR1とスライスレベルの下限SLFLを比較する。OSR1≦SLFLのときにはリーンであると判断し、ステップ80で前回はリッチであったかどうかをみて、前回リッチで今回リーンのときは、ステップ81、82に進んでαを比例分PLだけ増量し、前回、今回ともリーンであるときにはステップ83に進んでαを積分分ILだけ増量する。
【0059】
また、SLFH≧OSR1>SLFL(つまりOSR1がスライスレベルのヒステリシス幅内にある)のときにはステップ74、79よりステップ84に進み前回はリッチであったかどうかみて、リッチであるときにはステップ85でαから積分分IRだけ減量し、リーンであるときにはステップ86でαを積分分ILだけ増量する。上流側O2センサ出力OSR1と比較するためのスライスレベルにヒステリシスを設けており(図12参照)、OSR1がスライスレベル上限SLFHを横切って大きくなったときにリッチ側にあると、またスライスレベル下限SLFLを横切って小さくなったときにリーン側にあると判定するわけである。
【0060】
図13のフローチャートは図11のステップ76の処理を行うためのサブルーチンで上流側O2センサ出力OSR1のリッチ側への反転毎に、また図14のフローチャートは図11のステップ81の処理を行うためのサブルーチンで上流側O2センサ出力OSR1のリーン側への反転毎に実行する。
【0061】
各サブルーチンの制御内容はいずれも同様なので、図13のほうを主に述べると、ステップ91では比例分の基本値PR0を読み込む。この基本値PR0は上流側O2センサ3や触媒10に劣化のない状態でマッチングしたときの比例分PRの値で、図15に示したように回転数Neと基本噴射パルス幅Tpとをパラメータとするマップで割り付けており、このマップを検索して求める。
【0062】
ステップ92、93で2つのフラグFend、Fstをみて、空燃比パータベーション許可条件の非成立時(Fend=1のときとFend=0かつFst=0のとき)にはステップ94に進み、基本値PR0をそのまま比例分PRに入れて図13のサブルーチンを終了する。
【0063】
空燃比パータベーション許可条件の成立時(Fend=0かつFst=1)になると、ステップ95で下流側O2センサ出力OSR2を読み込み、これとスライスレベルSLRをステップ96において比較する。比較の結果、OSR2>SLR(空燃比パータベーション操作により空燃比がリッチ側に傾いている)のときにはステップ97、99で
LP←LP−DLP …(5)
ただし、DLP:所定値
の式により比例分の修正値(始動時に0に初期設定)LPをDLPの分だけ減量し、基本値PR0からこの修正値LPを差し引いた値を比例分PRとおく(つまり比例分を修正する)ことにより、空燃比をリーン側へと戻す。OSR2≦SLR(空燃比パータベーション操作により空燃比がリーン側に傾いている)のときにはステップ96よりステップ98に進み、
LP←LP+DLP …(6)
の式により比例分の修正値LPをDLPの分だけ増量したあとステップ99の操作を実行することで空燃比をリッチ側へと戻す。
【0064】
同様にしてもう一つの比例分PLについても、図14に示したように、空燃比パータベーション許可条件の非成立時にはステップ104で比例分PLの基本値PL0(図16参照)をそのまま比例分PLとおき、空燃比パータベーション許可条件の成立時になると、ステップ105以降でOSR2をみて修正値LPを増減し、基本値PL0に修正値LPを加えた値を比例分PLとおくことで、空燃比を理論空燃比へと戻す。
【0065】
空燃比パータベーション操作による燃料の増減を行うと、その燃料の増減分だけ空燃比フィードバックによるリッチ、リーン判定に遅れが生じてフィードバック制御周期が長くなるため、排気の平均空燃比が理論空燃比よりずれてくる可能性があるので、これを避けるため下流側O2センサ出力OSR2に基づいて上流側O2センサ出力に基づく空燃比フィードバック制御の制御定数である比例分PR、PLを徐々に修正することにより排気の平均空燃比を理論空燃比付近に収束させるわけである。
【0066】
ここで、本発明の作用を説明する。
【0067】
本発明では、空燃比パータベーション操作を行うに際し、触媒10の酸素ストレージ能力を推測可能な値である反転周波数比Frを計測し、その計測した反転周波数比Frが触媒10の酸素ストレージ能力の限界相当としての基準値Stと一致するように燃料増減量(空燃比制御量)tをフィードバック制御するので、排気空燃比の振幅が触媒10の経時劣化や触媒10の新品への交換に伴う酸素ストレージ能力の変化に対応するものとなり、触媒10に経時劣化や新品への交換が生じても、常に空燃比パータベーション操作による触媒10の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。
【0068】
また、反転周波数比Frが基準値Stに始動後初めてなったときの燃料増減量tを学習値としてバックアップメモリに記憶しておき、次回始動時に空燃比パータベーション操作を行うに際してはこの学習値を燃料増減量tの初期値として用いるので、始動のたびに反転周波数比Frが触媒10の酸素ストレージ能力の限界相当にくるように燃料増減量tをフィードバック制御する場合と比べて、触媒10の現在の酸素ストレージ能力の限界を超えない最大の空燃比振幅により早く設定することができる。
【0069】
また、燃料増減量tの初めての学習より所定時間の経過後には、燃料増減量tを設定しなおしているので、暖機が進むにつれて触媒10の酸素ストレージ能力が大きくなる場合でも、空燃比パータベーション操作による触媒10の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。また、このとき(燃料増減量tを設定しなおすとき)には学習は行わないので、暖機過程の触媒10の酸素ストレージ能力の変化を学習することによる誤学習を避けることができる。
【0070】
なお、空燃比パータベーション操作による燃料の増減を行うと、その燃料の増減分だけ空燃比フィードバック制御によるリッチ、リーンの各判定に遅れが生じてフィードバック制御周期が長くなるため、排気の平均空燃比が理論空燃比よりずれてくる可能性があるが、本発明では下流側O2センサ出力OSR2に基づいて上流側O2センサ出力に基づく空燃比フィードバック制御の制御定数である比例分PR、PLを徐々に修正するので、空燃比パータベーション操作中であっても排気の平均空燃比を理論空燃比付近に収束させることができる。
【0071】
図18、図19、図20のフローチャートは第2実施形態、図22、図23、図24のフローチャートは第3実施形態で、このうち図18、図19および図22、図23が図9、図10に、図20および図24が図11にそれぞれ対応する。また、第2、第3実施形態に共通する図17のフローチャートは図8に対応する。なお、第2、第3実施形態とも第1実施形態と同一の部分には同一のステップ番号を付している。
【0072】
図17に示したように、各気筒の燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を各気筒とも上記(2)式により算出する場合であっても、上流側O2センサ出力OSR1と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅を大きくすると、リッチと判定するときの空燃比がリッチ側に移り、またリーンと判定するときの空燃比がリーン側に移るため(図21参照)、結果として空燃比フィードバック制御時の排気空燃比の振幅が増大する。つまり、上流側O2センサ出力と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅を変化させることによっても空燃比パータベーション操作を行うことができるので、第2実施形態ではこのヒステリシス幅を酸素ストレージ能力を推測する値である反転周波数比Frに応じて設定するようにしたものである。
【0073】
また、空燃比フィードバック制御(PI制御)では、上流側O2センサ出力のリーン側への反転時にαを比例分PLだけ増量し、リッチへの反転時にはαを比例分PRだけ減量させているので、比例分PL、PRをともに所定値だけ上乗せして大きな値にすることで、空燃比フィードバック制御時の排気空燃比の振幅が大きくなる。つまり、比例分PL、PRを変化させることによっても空燃比パータベーション操作を行うことができるので、第3実施形態では比例分PL、PRを反転周波数比Frに応じて設定するようにしている。なお、このとき比例分PL、PRのみならず積分分IR、ILをも大きくしたり、これに加えて上流側O2センサと比較するためのスライスレベルのヒステリシスの幅を大きくするようにしてもかまわない。
【0074】
まず、図18、図19のフローチャートは上流側O2センサ出力と比較するためのヒステリシス幅の増減量sを算出するためのもの、図22、図23は比例分PR、PLの増減量pを算出するためのもので、図9、図10とはステップ111、112、113、114、115、116、117(以上図18、図19)、ステップ131、132、133、134、135、136、137(以上図22、図23)が相違するものの、内容は第1実施形態と同様である。
【0075】
ここでは第2実施形態についてだけ、第1実施形態と相違する部分を主に説明すると、図18、図19において空燃比パータベーション許可条件の成立時かつ学習前かつ始動後初めてステップ44に進んできたときだけ、ステップ111において学習値をヒステリシス幅sに入れる。
【0076】
また、▲1▼今回、前回とも続けてFr<Stであれば触媒10の酸素ストレージ能力内の空燃比振幅と判断し、ステップ112で増減量sを所定値Ksだけ大きくし、▲2▼今回、前回とも続けてFr≧Stであるときは空燃比振幅が触媒10の酸素ストレージ能力を上回っていると判断し、ステップ113で増減量sを所定値Ksだけを減らす。▲3▼前回はFr≧Stだったのが今回はFr<Stとなったときと、▲4▼前回はFr<Stだったのが今回はFr≧Stとなったときとは触媒10の酸素ストレージ能力の限界の空燃比振幅になったと判断してステップ52に進み、ここでこのステップに進んだのが始動後初めてである場合に限りステップ114でそのときの増減量sを学習値に入れてバックアップメモリに記憶する学習終了後にはタイマTMと所定値(たとえば20秒)を比較し、学習終了から20秒を経過する前は図19のステップ115で増減量sの値を保持し、学習終了から20秒を経過した後には、図19のステップ57以降で反転周波数比Frと基準値Stを再び比較し、その比較結果に応じて増減量sを設定しなおす。ただし、このときには学習は行わない。
【0077】
次に、図20のフローチャートにおいては、空燃比フィードバック条件の成立時にステップ121、122でヒステリシス幅の増減量sを読み込み、この増減量sを用いてスライスレベル上限SLFHとスライスレベル下限SLFLを
SLFH=SLF0+s/2 …(7)
SLFL=SLF0−s/2 …(8)
ただし、SLF0:スライスレベルの中央値
の式により設定する。
【0078】
次に、第3実施形態では、図22、図23により比例分の増減量pを算出し、この比例分の増減量pを用い、図24のフローチャートにおいてリッチ側への反転時に進むステップ141で
α←α−(PR+p) …(9)
の式により、またリーン側への反転時に進むステップ142で
α←α+(PL+p) …(10)
の式によりそれぞれαを更新する。
【0079】
実施形態では触媒10前後の2つのO2センサ出力の反転周波数比Frにより触媒10の酸素ストレージ能力を推測する場合で説明したが、下流側O2センサ出力の反転毎に下流側O2センサの最低出力と最大出力の差を下流側O2センサ出力の振幅として計測し、この計測した下流側O2センサ出力の振幅により触媒10の酸素ストレージ能力を推測することもできる(下流側O2センサ出力の振幅が小さくなるほど酸素ストレージ能力が大きくなる)。この場合、計測値はいくつか加重平均しながらモニターすることが好ましい。加重平均するのは、空燃比パータベーション操作による以外の空燃比のエラーが空燃比パータベーション操作によるものとして下流側O2センサより出力される可能性があるので、これを避けるためである。
【0080】
実施形態では反転周波数比で説明したが反転周期比でもかまわない。
【0081】
実施形態では、2つの触媒10、15で異なる活性化判定方法を説明したが、これに限られるものでなく、公知の各種の活性化判定方法を用いることができる。
【0082】
【発明の効果】
第1の発明では、第1の触媒の早期暖機のため排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように空燃比を制御するに際して、第1の触媒の現在の酸素ストレージ能力に応じた空燃比振幅を設定するので、排気空燃比の振幅が第1の触媒の経時劣化や第1の触媒の新品への交換に伴う酸素ストレージ能力の変化に対応するものとなり、第1の触媒に経時劣化が生じたり第1の触媒を新品に交換したときでも第1の触媒の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。
【0083】
排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせると、その分だけ空燃比フィードバック制御によるリッチ、リーンの各判定に遅れが生じてフィードバック制御周期が長くなるため、排気の平均空燃比が理論空燃比よりずれてくる可能性があるが、第3の発明では排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせるあいだも排気の平均空燃比が理論空燃比より大きくずれることがない。
【0084】
第8の発明では、始動後に初めて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となったときの空燃比制御量を学習値として記憶しておき、この学習値を次回始動時に排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように制御するときの空燃比制御量の初期値として用いるので、始動のたびに第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量をフィードバック制御する場合と比べて、第1の触媒の現在の酸素ストレージ能力の限界を超えない最大の空燃比振幅により早く設定することができる。
【0085】
第9の発明では、空燃比制御量の初めての学習より所定時間の経過後に空燃比制御量を設定しなおすので、暖機が進むにつれて第1の触媒の酸素ストレージ能力が大きくなる場合でも第1の触媒の早期暖機効果を最大限に活かすことができる。
【0086】
第10の発明では、空燃比制御量を設定しなおすときには学習を行わないので、第1の触媒の暖機過程の酸素ストレージ能力の変化を学習することによる誤学習を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図である。
【図2】上流側触媒の活性化の判定を説明するためのフローチャートである。
【図3】触媒活性度Kのテーブルを表す図である。
【図4】上流側触媒前後の空燃比波形の概略図である。
【図5】反転周波数比と触媒転化率の関係を示す特性図である。
【図6】下流側触媒の活性化の判定を説明するためのフローチャートである。
【図7】空燃比パータベーション許可条件の判定を説明するためのフローチャートである。
【図8】各気筒の燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅の算出を説明するためのフローチャートである。
【図9】基本噴射パルス幅Tpの増減量tの算出を説明するためのフローチャートである。
【図10】基本噴射パルス幅Tpの増減量tの算出を説明するためのフローチャートである。
【図11】空燃比フィードバック補正係数αの算出を説明するためのフローチャートである。
【図12】空燃比フィードバック補正係数αの変化波形図である。
【図13】比例分PRの算出を説明するためのフローチャートである。
【図14】比例分PLの算出を説明するためのフローチャートである。
【図15】比例分の基本値PR0のマップを表す図である。
【図16】比例分の基本値PL0のマップを表す図である。
【図17】第2実施形態と第3実施形態の基本噴射パルス幅Tpの増減量tの算出を説明するためのフローチャートである。
【図18】第2実施形態のヒステリシス幅の増減量sの算出を説明するためのフローチャートである。
【図19】第2実施形態のヒステリシス幅の増減量sの算出を説明するためのフローチャートである。
【図20】第2実施形態の空燃比フィードバック補正係数αの算出を説明するためのフローチャートである。
【図21】第2実施形態の作用説明図である。
【図22】第3実施形態の比例分の増減量pの算出を説明するためのフローチャートである。
【図23】第3実施形態の比例分の増減量pの算出を説明するためのフローチャートである。
【図24】第3実施形態の空燃比フィードバック補正係数αの算出を説明するためのフローチャートである。
【図25】第1の発明のクレーム対応図である。
【図26】第6の発明のクレーム対応図である。
【図27】第7の発明のクレーム対応図である。
【図28】第14の発明のクレーム対応図である。
【図29】第15の発明のクレーム対応図である。
【図30】第16の発明のクレーム対応図である。
【図31】第17の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体
2 コントロールユニット
3 上流側O2センサ
4 クランク角センサ
6 エアフローメータ
7 燃料噴射弁
10 三元触媒(第1の触媒)
13 下流側O2センサ
15 三元触媒(第2の触媒)
Claims (18)
- 排気管に設けた第1の触媒が活性化したかどうかを判定する第1触媒活性化判定手段と、
前記第1の触媒の下流側に設けた第2の触媒が活性化したかどうかを判定する第2触媒活性化判定手段と、
前記第1触媒活性化判定手段の判定結果と前記第2触媒活性化判定手段の判定結果とに応じて定められる期間のときに排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように空燃比を制御する空燃比制御手段と、
このリッチ側とリーン側とに交互に振れる排気空燃比の振幅の大きさを前記第1の触媒の酸素ストレージ能力に応じて設定する空燃比振幅設定手段と
を設けたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。 - 前記空燃比制御手段は、前記第1の触媒が活性化してから前記第2の触媒が活性化するまでの期間に限り排気空燃比がリッチ側とリーン側に交互に振れるように空燃比を制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 排気空燃比をリッチ側とリーン側とに交互に振らせるあいだ排気の平均空燃比を理論空燃比付近に保たせる手段を設けることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第1の触媒の前後に排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサを設け、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比に基づいて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力を推測することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサを設け、このセンサ出力の振幅に基づいて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力を推測することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比振幅設定手段は、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比を計測する手段と、この反転周波数比または反転周期比が前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量をフィードバック制御することで排気空燃比の振幅の大きさを設定する手段とからなることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比振幅設定手段は、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、この下流側センサ出力の振幅を計測する手段と、この下流側センサ出力の振幅が前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となるように空燃比制御量をフィードバック制御することで排気空燃比の振幅の大きさを設定する手段とからなることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 始動後に初めて前記第1の触媒の酸素ストレージ能力の限界相当の値となったときの空燃比制御量を学習値として記憶しておき、この学習値を次回始動時に排気空燃比がリッチ側とリーン側とに交互に振れるように制御するときの空燃比制御量の初期値として用いることを特徴とする請求項6または7に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比制御量の初めての学習より所定時間の経過後に空燃比制御量を設定しなおすことを特徴とする請求項8に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比制御量を設定しなおすときには空燃比制御量の学習を禁止することを特徴とする請求項9に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第1触媒活性化判定手段は、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、これら2つのセンサ出力の反転周波数比または反転周期比を計測する手段と、この反転周波数比または反転周期比に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなることを特徴とする請求項1から10までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第1触媒活性化判定手段は、前記第1の触媒の温度を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなることを特徴とする請求項1から10までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第1触媒活性化判定手段は、エンジンの冷却水温を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第1の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなることを特徴とする請求項1から10までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比制御手段は、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段と、この基本噴射量を一部の気筒について可変に増加し、残りの気筒について可変に減少する手段と、この増加される噴射量の燃料を前記一部の気筒の吸気管に、また減少される噴射量の燃料を前記残りの気筒の吸気管に供給する手段とからなることを特徴とする請求項1から13までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比制御手段は、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、この上流側センサ出力と比較するためのスライスレベルのヒステリシス幅を可変に設定する手段と、このヒステリシス幅の設定されたスライスレベルと前記上流側センサ出力との比較結果に基づいて空燃比フィードバック補正量を算出する手段と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段とからなることを特徴とする請求項1から13までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比制御手段は、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、この上流側センサ出力に基づいてフィードバック定数を可変に設定する手段と、このフィードバック定数を用いて空燃比フィードバック補正量を算出する手段と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段とからなることを特徴とする請求項1から13までのいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記排気の平均空燃比を理論空燃比付近に保たせる手段は、ほぼ理論空燃比の得られる基本噴射量を運転条件に応じて算出する手段と、前記第1の触媒上流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、この上流側センサ出力に基づいてフィードバック定数を設定する手段と、前記第1の触媒下流側の排気中の酸素濃度に応じた出力をするセンサと、この下流側センサ出力に基づいて排気の平均空燃比が理論空燃比付近にくるように前記フィードバック定数を修正する手段と、この修正されたフィードバック定数を用いて空燃比フィードバック補正量を算出する手段と、この空燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供給する手段とからなることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記第2触媒活性化判定手段は、前記第2触媒の温度を検出するセンサと、この温度センサの出力に基づいて前記第2の触媒が活性化したかどうかを判定する手段とからなることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
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