JP3564276B2 - 魚釣用リールの逆回転防止装置 - Google Patents

魚釣用リールの逆回転防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は魚釣用リールの逆回転防止装置に関し、より詳細には釣り糸を繰り出すために魚釣用リールの把手部を回転させることにより回転する回転軸の回転を両方向に、もしくは一方向にのみ回転可能にする魚釣用リールの逆回転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に魚釣用リールは釣竿の後部に取り付けられ、比較的大きい魚を釣る用途に使用される。魚が釣り針に掛けられている餌に食い付くと、リール本体の一側部に装着された回転把手部を一方向に回転させることにより、繰り出されている釣り糸を巻きとって魚を釣り上げる。このようなリールの一般的な構造は次の通りである。リール本体の内部には、回転把手部を回転することにより回転するロータ軸が設けられている。ロータ軸上には釣り糸の繰り出しを制御するロータ軸が回転可能に装着されている。このロータ軸の前方には上記ロータ軸外周面上にスプール軸が結合され、スプール軸上にはスプールが結合されている。上記スプール軸は上記ロータ軸が回転することにより回転し、同時に前後方向に往復運動しつつ、繰り出された釣り糸を巻き取る。
【0003】
一方、リール本体の後方にはロータ軸の回転方向を制御するストッパレバーが備えられている。このストッパレバーを一方向又は他方向に回動させて切り換えることにより、魚が餌に食い付いた時に、魚の引く力により釣り糸がさらに繰り出されることを防止するための逆回転防止装置であるワンウェイクラッチ(one way clutch)の作動を制御することができる。すなわち上記ストッパレバーを一方向に回動させるとワンウェイクラッチがロータ軸の一方向のみの回転を許容し、上記ストッパレバーを他方向に回動させるとロータ軸は両方向に回転することができる。
【0004】
このような目的のために多様な形態の逆回転防止装置が使用されており、例えば図18に図示されているように、従来技術の一つの例として1996年5月7日付で出願公開された日本特許出願平6−250819号に記載のものがある。
【0005】
この構成においては、作動部に複数個のピンボールを受容する突出部が形成されて、作動部にピンボールが装着できるように構成されている。ピンボールの離脱を防止するために、別の作動プレートが作動部の背面に結合されている。結合された作動プレートには、ストッパレバーに形成した突起が挿入される溝が形成されている。作動部にピンボールを装着した後に、ピンボールの離脱を防止するために外輪が設置され、外輪の外側に形成された突起は本体に形成された溝に嵌合される。外輪の上部にはシールが配置されており、その上部にはカバーが覆い被せられている。
【0006】
このような構成の逆回転防止装置A(図18参照)は多数の部品で構成され、比較的複雑な構造である。また逆回転防止装置Aを作動させるためには、本体の後方に別のプレート(100) を本体に附加的に結合しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は上述のような課題を解決することにあり、釣り糸を巻き取るために魚釣用リールの把手部を回転することにより回転する回転軸の回転を、両方向もしくは一方向にのみ回転できるようにすることができ、かつ比較的少ない数の部品で構成することのできる魚釣用リールの逆回転防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、把手部を回転することにより回転するロータ軸に結合されたスリーブと、その外周面が前記スリーブの外周面に転動可能に接触して前記スリーブの正回転及び逆回転を制御する複数のピンボールとにより構成され、ストッパレバーの操作により前記ロータ軸の逆回転を防止する魚釣用リールの逆回転防止装置において、前端面にピンボール軸がそれぞれ突設された前記複数のピンボールと、前記複数のピンボールを前記ピンボール軸を中心に回動可能かつ一定の範囲内で円周方向に移動可能に収容し、前記ピンボールの外周面の一部と略密着可能な前記ピンボールの外周面の径と略同じ大きさの径の湾曲を有し、前記ロータ軸の軸線を中心とする仮想的な円に沿って前記複数のピンボールと交互に並んで前記スリーブを取り囲むように配置された複数の湾曲部を備えた本体と、前記複数のピンボールそれぞれを前記湾曲部に向かう方向にそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、前記本体の前方に前記本体に対して固定され、前記ピンボール軸がそれぞれ挿入されて前記ピンボールの移動をそれぞれ案内する複数の長孔が前記仮想的な円に略沿って延びるように形成された固定板と、前記固定板の前方に前記本体に対して前記ロータ軸の軸線を中心に回動可能に配置され、前記ストッパレバーの一端が結合してストッパレバーの操作により回動し、かつ一方向に回転した時に前記各ピンボールを前記各湾曲部から離反する方向にそれぞれ移動させるように前記ピンボール軸がそれぞれ挿入された複数の引きスロットが形成された作動プレートとを含んで魚釣用リールの逆回転防止装置を構成した。
【0009】
以上のような構成によると、逆回転を防止する場合には、ロータ軸を正回転させると各ピンボールは付勢手段の付勢に抗して湾曲部から離反して自由に回転することができるのに対し、ロータ軸を逆回転させようとすると各ピンボールが湾曲部に密着して回転が制限され、よって相互に外周面が接触したスリーブ、及びロータ軸の逆回転も制限される。逆回転可能にする場合には、ストッパレバーを操作して作動プレートを一方向に回転させ、固定板に形成された長孔に沿ってピンボール軸を円周方向に引いて、ピンボールを湾曲部から離反する方向に移動させる。これによりロータ軸が逆回転したとしてもピンボールは自由に回転でき、ロータ軸の逆回転を妨げることはない。ストッパレバーを元の位置に戻すと、付勢手段の付勢によりピンボールも元の位置に戻される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一つの実施の形態に係る魚釣用リールの逆回転防止装置(30)がリール本体(10)と結合される状態を表す。ロータ軸(12)にはスリーブ(20)がロータ軸(12)の回転により回転するように嵌入されている。逆回転防止装置(30)はスリーブ(20)の外周面に嵌入される。なお、図示の魚釣用リールは、いわゆるスピニングリールであるが、他のタイプのリールにも本発明が適用可能なことは明らかである。
【0011】
図2は逆回転防止装置(30)の分解された状態を表す。本体(32)の中心には第1ホール(36)が空けられており、第1ホール(36)の周辺部には、第1ホール(36)の中心軸からそれぞれ等距離に、前方に突出した(図2における手前側を前方とする。図1とは逆向き)複数の突出部(34)が配置されている。突出部(34)には湾曲部(34a) が含まれており、湾曲部(34a) はピンボール軸(40a) が前端面に突設されたピンボール(40)の外周面の一部がほぼ密着するように、ピンボール(40)の外径とほぼ同じ大きさの径で湾曲している(図3、4参照)。湾曲部(34a) は分割された円筒の内周面形状で、ほぼ径を同じくするピンボール(40)の外周面が密着離反可能であるためには、180度の半割以下に分割されていなければならないことは言うまでもなく、本実施の形態においては約120度に分割されている。また、付勢部材(42)の一端を固定するための付勢部材固定部(38)が突出部(34)及び本体(32)からそれぞれ突出している。付勢部材(42)の他端近くは適当な弾性を有するように屈曲しており、他端がピンボール(40)の外周面を押して、ピンボール(40)を円周方向から湾曲部(34a) に向かう方向に付勢することができる。付勢部材(42)は板スプリングであり、ピンボール(40)は金属製、本体(32)は合成樹脂製である。各突出部(34)の間にはピンボール(40)及び付勢部材(42)を収容するための空間(34c) が形成されている。ピンボール(40)はピンボール軸(40a) 回りに回動可能で、かつ後述のように外輪(50)や固定板(60)により画定される一定の範囲内を円周方向に移動可能に収容される。突出部(34)の外側面には、外側に嵌入される外輪(50)の回転を制限するために所定の傾斜面(34b) が形成されている。傾斜面(34b) の角度はリールの大きさや種類によって変動するが、約0°乃至30°であり、約2°乃至20°が望ましい。突出部(34)の傾斜面(34b) を含む外周面には、外輪(50)が覆い被さるように嵌入される(図4参照)。外輪(50)は正面視で各頂点が湾曲した略四角形形状であり、その厚さはピンボール(40)のピンボール(40)の自在な運動を担保しつつ保持するためにピンボール軸(40a) を除いた部分の長さよりもやや大きく(図8参照)、正面には複数の溝(50a) が形成されている。
【0012】
図5に示すように、ピンボール(40)及び付勢部材(42)を各突出部(34)の間の空間(34c) に保持するために、固定板(60)が外輪(50)の前面の開口を覆うように配置される。このとき、固定板(60)の外側周縁部から外側に突出した複数の羽根(64)が外輪(50)の複数の溝(50a) にそれぞれ嵌合して、固定板(60)が外輪(50)に固着される。また固定板(60)にはピンボール(40)のピンボール軸(40a) を挿入して案内するための長孔(62)が形成され、さらに固定板(60)の中心にはスリーブ(20)を遊嵌するための第2ホール(66)が形成されている。作動プレート(70)は、固定板(60)のさらに前方に、本体(32)や固定板(60)に対してロータ軸(12)の軸線を中心に回動可能に配置されている(図7参照)。作動プレート(70)は一方向に回転することにより本体(32)の突出部(34)の湾曲部(34a) に接触しているピンボール(40)を湾曲部(34a) から離反させる。作動プレート(70)には、ピンボール(40)のピンボール軸(40a) を掛けて引くための引きスロット(72)が形成されている。また作動プレート(70)の中心にはスリーブ(20)を遊嵌するための第3ホール(76)が備えられている。さらに、作動プレート(70)の外周面には引き溝(78)が形成されており、引き溝(78)内には図1に図示されたストッパレバー(19)を回動させることにより作動プレート(70)をロータ軸(12)を中心に回動させてピンボール(40)を湾曲部(34a) との接触状態から離脱させることができるように、ストッパレバー(19)の端部が結合されている。さらに、作動プレート(70)の外周面にはストッパ(74)が突設されている。
【0013】
カバー(80)は、作動プレート(70)のさらに前方において、ねじ(90)により本体(32)に締結されて固定され、本体(32)との間に配置された各部材を保持する。カバー(80)と本体(32)には、ねじ穴(39)及びねじ穴(89)が各々備えられている。カバー(80)の前面にはリール本体(10)と結合するための結合突出部(84)が形成されている。カバー(80)の中心にはスリーブ(20)を遊嵌するための第4ホール(86)が備えられている。カバー(80)にはストッパレバー(19)(図1参照)の端部が通過できるように開口部(82)が空けられている。カバー(80)と本体(32)の締結をより一層確実にするために、カバー(80)の後面には複数の固定突出部(87)が形成されており、本体(32)の表面には固定突出部(87)に対応して嵌合する複数の固定ホール(37)が形成されている。図6に示すように、カバー(80)の後面には作動プレート(70)のストッパ(74)の回動ストローク(stroke)を制限するための係止突起(80b) が備えられており、作動プレート(70)のストッパ(74)は係止突起(80b) 内で移動することができる(図7参照)。
【0014】
図8は逆回転防止装置(30)を一部切り欠いて示す側面図である。カバー(80)の後面(内面)には、ピンボール(40)のピンボール軸(40a) の前端がカバー(80)と接触することなく作動プレート(70)が装着されるような凹んだ段を構成する段突起(80a) が形成されている。また段突起(80a)の後部には外輪(50)の外周が嵌めこまれて外輪(50)を定着させるための外輪着座面(83)が形成されている。段突起(80a) の後面から本体(32)の前面までの距離は、図示のように外輪(50)、固定板(60)及び作動プレート(70)を重ねた厚さとほぼ等しいが、作動プレート(70)の回動を妨げない。また外輪(50)の厚さは、上述のようにピンボール(40)の後端面から前端面までの長さより少し大きく、従って固定板(60)と本体(32)との間に挟まれてピンボール(40)の回動が阻害されることはない。
【0015】
図9と図10とはそれぞれ逆回転防止装置(30)の外輪(50)が通常の位置にある状態と回動した状態とを示す。以下、図11及び図12を参照しつつ魚釣用リールの逆回転防止装置(30)の動作について説明する。
【0016】
図11は魚釣用リールの逆回転防止装置(30)がスリーブ(20)の一方向のみの回転を許容する状態を表す。ロータ軸(12)が図示反時計回り方向に回転することにより、スリーブ(20)も共に回転する。スリーブ(20)の外周面はピンボール(40)の外周面と転がり接触した状態で回転しており、従ってピンボール(40)は反時計回り方向に押されて、付勢部材(42)の付勢に抗して僅かに移動する。これによりピンボール(40)は、付勢部材(42)によってピンボール(40)の外周面が本体(32)の湾曲部(34a) に押しつけられた状態から離脱して、自由に回転できるようになる。よって、ピンボール(40)と外周面同士が接触しているスリーブ(20)、及びロータ軸(12)は反時計回り方向に自由に回転することができる。
【0017】
反対に、ロータ軸(12)を図示時計回り方向に回転させようとすると、スリーブ(20)の外周面はピンボール(40)の外周面と接触しているので、ピンボール(40)も時計回り方向に押される。これによりピンボール(40)の外周面の一部は本体(32)の湾曲部(34a) に強い力で密着して、ピンボール(40)の回転が妨げられる。ピンボール(40)が回転できなければ、相互の外周面同士が接触しているスリーブ(20)も回転することができず、よってロータ軸(12)の時計回り方向の逆回転が抑止される。しかし上述のように反時計回り方向の回転は許容される。
【0018】
図12は魚釣用リールの回転防止装置(30)がスリーブ(20)を両方向に回転できるようにした状態を表す。ロータ軸(12)を時計回り方向にも回転可能にするためには、カバー(80)の開口部(82)を通じて作動プレート(70)の引き溝(78)とその端部とが結合されているストッパレバー(19)を、ロータ軸(12)を中心に反時計回り方向に回動させる(図1、7参照)。これによってストッパレバー(19)の端部は作動プレート(70)を反時計回り方向に少し回動させ、作動プレート(70)の引きスロット(72)がその中に嵌められているピンボール(40)のピンボール軸(40a) を引き、付勢部材(42)の付勢に拘らずピンボール(40)を反時計回り方向に少し移動させ、ピンボール(40)の外周面を湾曲部(34a) から離反させる。ピンボール(40)のピンボール軸(40a) は固定板(60)の長孔(62)内で案内されているので、ピンボール(40)は外輪(50)の内側面に沿ってほぼ直線に案内されながら移動する。これにより、ピンボール(40)は湾曲部(34a) から離反した位置に固定されるので、その外周面とスリーブ(20)の外周面とが転がり接触していたとしても、ロータ軸(12)は時計回り方向及び反時計回り方向ともに回転が可能になる。
【0019】
なおストッパレバー(19)を再度元の位置に回動させると、付勢部材(42)がピンボール(40)を湾曲部(34a) に近づく方向に付勢し、ピンボール(40)の外周面を湾曲部(34a) に再び接触させる。ここで、作動プレート(70)の回動ストロークは、ストッパ(74)がカバー(80)の係止突起(80b) 内を移動することによって制限される。前述したように、外輪(50)の形状は略四角形なので、逆回転防止装置(30)が作動する時、外輪(50)の移動を確実に防止することができる。またピンボール(40)のピンボール軸(40a) は段突起(80a) の下側に形成にされた凹んだ空間内に受容されているのでピンボール(40)がスリーブ(20)と共に転がり回転したり作動プレート(70)により移動したりする時、いかなる干渉も受けることはない。
【0020】
図13、図14及び図15には本発明の他の実施の形態が図示されている。ピンボール(40)の前端にはピンボール軸(40a) が突設されている。本体(32)には付勢部材(42)がピンボール(40)の外周面を付勢する付勢部材(42)とピンボール(40)とを受容するためのスライディング溝(32a) が形成されている。本体(32)には、ピンボール(40)のスライディング溝(32a) 内を一端から他端までの略直線移動を案内するように外輪(50)が嵌挿されている。本体(32)及び外輪(50)の前方には本体(32)に対し回動可能に作動プレート(70)が配置されている。作動プレート(70)には、ピンボール(40)を付勢部材(42)の付勢に抗して移動させるためにピンボール軸(40a) を引く引きスロット(72)が形成されており、ピンボール(40)を付勢部材(42)に対して移動させるためにストッパレバー(19)の一端と接触する接触部(73)が形成されている。また作動プレート(70)にはガイドスロット(70b) が形成されている。ガイドスロット(70b) 内には作動プレート(70)がリール本体(10)と結合した状態で回動できるようにねじ(71)が嵌挿される。また作動プレート(70)には、例えばスプリングのようなバイアス部材(93)が備えられている。バイアス部材(93)の一端はリール本体(10)に固定され、他端は作動プレート(70)に固定されている。
【0021】
図16には図13の魚釣用リール逆回転防止装置が一方向にのみ回転できる状態が図示されており、図17には両方向に回転可能な状態が図示されている。図16において、スリーブ(20)が図示反時計回り方向に回転しようとすると、ピンボール(40)がスライディング溝(32a) 内の一端の面(図1の実施の形態における湾曲部(34a) と同様の形状に形成されている)に干渉を受けて、その回転が抑止される。反対に、スリーブ(20)が時計回り方向に回転する場合、スリーブ(20)はピンボール(40)を付勢部材(42)の付勢に抗して押しながら回転するので、回転が許容される。
【0022】
図17に示すように、ストッパレバー(19)を時計回り方向に回動させると、ストッパレバー(19)の一端は作動プレート(70)の接触部(73)を押して回転させ、これによって、作動プレート(70)の引きスロット(72)内のピンボール軸(40a) が引かれる。すなわち作動プレート(70)はリール本体(10)の軸方向に対して回転し、ピンボール(40)はスライディング溝(32a) 内において外輪(50)によりほぼ直線に移動する。これによりピンボール(40)はスライディング溝(32a) の一端の面と接触する位置から離れた位置へ移動し、スリーブ(20)の両方向の回転に何らの干渉もしなくなる。
【0023】
【発明の効果】
詳述したように、本発明に係る魚釣用リールの逆回転防止装置は、少ない数の部品で比較的に単純な構造で製作可能なので、製作費を顕著に減少させることができ、かつ簡便に組立可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る魚釣用リールの逆回転防止装置の一つの実施の形態がリール本体と結合される状態を表している分解斜視図である。
【図2】図2は、図1の魚釣用リールの逆回転防止装置の分解斜視図である。
【図3】図3は、図2の本体を表す正面図である。
【図4】図4は、図3の本体に外輪、ピンボール及び付勢部材が組立てられている状態を示す正面図である。
【図5】図5は、図3の本体上に外輪、ピンボール、付勢部材及び固定板が組立てられている状態を示す正面図である。
【図6】図6は図2のカバーを表す背面図である。
【図7】図7は図6のカバーに作動プレートが配置された状態を表す背面図である。
【図8】図8は、図2の魚釣用リールの逆回転防止装置の組立てられた状態を示す一部切り欠き側面図である。
【図9】図9は、図2の魚釣用リールの逆回転防止装置の外輪が正常の位置にある状態を表す正面図である。
【図10】図10は、外輪が少し回動した状態を表す図9と同様の図である。
【図11】図11は、図2の魚釣用リールの逆回転防止装置が一方向にのみ回転を許容する場合を表す正面図である。
【図12】図12は、両方向の回転を許容する場合を表す図11と同様の図である。
【図13】図13は、本発明に係る魚釣用リールの逆回転防止装置の他の実施の形態がリール本体と結合した状態を示す分解斜視図である。
【図14】図14は、図13の魚釣用リールの逆回転防止装置の分解斜視図である。
【図15】図15は、図13の魚釣用リールの逆回転防止装置が組立てられた状態を示す一部切り欠き側面図である。
【図16】図16は、図13の魚釣用リールの逆回転防止装置が一方向のみの回転を許容する場合を表す正面図である。
【図17】図17は、両方向の回転を許容する場合を表す図16と同様の図である。
【図18】図18は、従来技術による魚釣用リールの逆回転防止装置がリール本体と結合した状態を表す分解斜視図である。
【符号の説明】
10:リール本体 12:ロータ軸
18:回転把手部 19:ストッパレバー
20:スリーブ 30:逆回転防止装置
32:本体 32a :スライディング溝
34:突出部 34a :湾曲部
34c :空間 38:付勢部材固定版
40:ピンボール 40a :ピンボール軸
42:付勢部材 50:外輪
50a :溝 60:固定板
62:長孔 64:羽根
70:作動プレート 72:引きスロット
70b :ガイドスロット 73:接触部
74:ストッパ 78:引き溝
80:カバー 80a :段突起
80b :係止突起 82:開口部
83:外輪着座面 84:結合突出部

Claims (9)

  1. 把手部を回転することにより回転するロータ軸に結合されたスリーブと、その外周面が前記スリーブの外周面に転動可能に接触して前記スリーブの正回転及び逆回転を制御する複数のピンボールとにより構成され、ストッパレバーの操作により前記ロータ軸の逆回転を防止する魚釣用リールの逆回転防止装置において、
    前端面にピンボール軸がそれぞれ突設された前記複数のピンボールと、
    前記複数のピンボールを前記ピンボール軸を中心に回動可能かつ一定の範囲内で円周方向に移動可能に収容し、前記ピンボールの外周面の一部と略密着可能な前記ピンボールの外周面の径と略同じ大きさの径の湾曲を有し、前記ロータ軸の軸線を中心とする仮想的な円に沿って前記複数のピンボールと交互に並んで前記スリーブを取り囲むように配置された複数の湾曲部を備えた本体と、
    前記複数のピンボールそれぞれを前記湾曲部に向かう方向にそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、
    前記本体の前方に前記本体に対して固定され、前記ピンボール軸がそれぞれ挿入されて前記ピンボールの移動をそれぞれ案内する複数の長孔が前記仮想的な円に略沿って延びるように形成された固定板と、
    前記固定板の前方に前記本体に対して前記ロータ軸の軸線を中心に回動可能に配置され、前記ストッパレバーの一端が結合してストッパレバーの操作により回動し、かつ一方向に回転した時に前記各ピンボールを前記各湾曲部から離反する方向にそれぞれ移動させるように前記ピンボール軸がそれぞれ挿入された複数の引きスロットが形成された作動プレートとを含むことを特徴とする魚釣用リールの逆回転防止装置。
  2. 前記湾曲部は前記本体から前方に突出した複数の突出部にそれぞれ設けられており、かつ前記複数の突出部の前記ロータ軸の半径方向外側には前記複数の突出部の外周側を覆うように外輪が嵌められており、前記複数のピンボールは前記スリーブ外周面に接触した略反対側の外周面において前記外輪の内側面にそれぞれ接触しており、円周方向に移動する間には前記外輪の内側面に沿ってそれぞれ移動する請求項1記載の魚釣用リールの逆回転防止装置。
  3. 前記外輪は正面視各頂点に近接する部分が湾曲した略四角形形状であり、前記複数のピンボールは4個であって前記外輪の略四角形の4つの各辺部分の内側面それぞれに接触しており、円周方向に移動する間には略直線移動し、かつ前記突出部の外側面には、前記外輪の回転を制限するように前記外輪の各頂点に近接する部分に略一致する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2記載の魚釣用リールの逆回転防止装置。
  4. 前記付勢部材の一端を支持するための固定部が前記突出部の側面と前記本体の前面の所定部位にそれぞれ突設されている請求項2記載の魚釣用リールの逆回転防止装置。
  5. 前記外輪の前面には複数の溝が形成されており、前記固定板の外縁には前記複数の溝にそれぞれ装着される複数の羽根が形成されている請求項2記載の魚釣用リールの逆回転防止装置。
  6. 前記作動プレートの前方には、前記本体に固定されて各部材を前記本体との間に収容し、かつ前記ストッパレバーの一端が通る開口部が形成されたカバーが配置されており、前記カバーの後面には前記複数のピンボールの前記ピンボール軸が接触しないように前記作動プレートが装着される段突起が形成されている請求項1記載の魚釣用リールの回転防止装置。
  7. 前記作動プレートの周縁からはストッパが突設され、前記カバーの後面には上記ストッパの移動ストロークを制限するために前記ストッパに係止する係止突起が形成されている請求項1記載の魚釣用リールの逆回転防止装置。
  8. 把手部を回転することにより回転するロータ軸をストッパレバーの操作により両方向にあるいは一方向にのみ回転できるようにして前記ロータ軸の逆回転を防止する魚釣用リールの逆回転防止装置において、
    前記ロータ軸に結合されたスリーブと相互の外周面が転動可能に接触して前記スリーブの正回転及び逆回転を制御し、前端面にピンボール軸がそれぞれ突設された前記複数のピンボールと、
    前記複数のピンボールを前記ピンボール軸を中心に回動可能かつ一定の範囲内で円周方向に移動可能に収容し、前記ピンボールの外周面の一部と略密着可能な前記ピンボールの外周面の径と略同じ大きさの径の湾曲を有し、前記ロータ軸の軸線を中心とする仮想的な円に沿って前記複数のピンボールと交互に並んで前記スリーブを取り囲むように配置された複数の湾曲部を備えた本体と、
    前記複数のピンボールそれぞれを前記湾曲部に向かう方向にそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、
    前記本体の前方に前記本体に対して固定され、前記ピンボール軸がそれぞれ挿入されて前記ピンボールの移動をそれぞれ案内する複数の長孔が前記仮想的な円に略沿って延びるように形成された固定板と、前記固定板の前方に前記本体に対して前記ロータ軸の軸線を中心に回動可能に配置され、前記ストッパレバーの一端が結合してストッパレバーの操作により回動し、かつ一方向に回転した時に前記各ピンボールを前記各湾曲部から離反する方向にそれぞれ移動させるように前記ピンボール軸がそれぞれ挿入された複数の引きスロットが形成された作動プレートとを含むことを特徴とする魚釣用リールの逆回転防止装置。
  9. 把手部を回転することにより回転するロータ軸に結合されたスリーブと、その外周面が前記スリーブの外周面に転動可能に接触して前記スリーブの正回転及び逆回転を制御する複数のピンボールとにより構成され、ストッパレバーの操作により前記ロータ軸の逆回転を防止する魚釣用リールの逆回転防止装置において、
    前端面にピンボール軸がそれぞれ突設された前記複数のピンボールと、
    前記複数のピンボールを前記ピンボール軸を中心に回動可能かつ一端から他端までの中を円周方向に移動可能にそれぞれ収容し、一端に前記ピンボールの外周面の一部と略密着可能な前記ピンボールの外周面の径と略同じ大きさの径の湾曲部を有し、かつ前記ロータ軸の軸線を中心とする仮想的な円に沿って延びる複数のスライディング溝が前記スリーブを取り囲むように配置された本体と、
    前記複数のピンボールそれぞれを前記湾曲部に向かう方向にそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、
    前記本体の前方に前記本体に対して前記ロータ軸の軸線を中心に回動可能に配置され、前記ストッパレバーの一端が結合してストッパレバーの操作により回動し、かつ一方向に回転した時に前記各ピンボールを前記各湾曲部から離反する方向にそれぞれ移動させるように前記ピンボール軸がそれぞれ挿入された複数の引きスロットが形成された作動プレートとを含むことを特徴とする魚釣用リールの逆回転防止装置。
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