JP3563672B2 - 高周波モジュール及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やパソコン、その他の情報携帯機器などに利用される無線データ送受信用の高周波モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波モジュールとその製造工程について図11を参照して説明する。先ず、同図(a)に示すように、基板31上の所定位置に半田ペースト32を塗布する。尚、この基板31は複数の領域30に区切られており、その領域30ごとに各製造工程の処理が施されてそれぞれが1個の高周波モジュールとなるように構成されている。
【0003】
次に、半田ペースト32上に電子部品33を実装し(同図(b)参照)、これらの電子部品33を電磁遮蔽するために金属製のシールドケース34を基板31に固定する(同図(c)参照)。そして、同図(d)に示すように板金から成るアンテナ35を基板31の穴31a(同図(c)参照)に嵌合して取り付ける。
【0004】
この後、該基板31の裏面に設けられているパターン(図示せず)とアンテナ35とを半田付けにて接続して高周波回路とする。そして、同図(e)に示すように各領域30ごとに基板31を分割し、電気性能検査を経て完成品となる(同図(f)参照)。尚、高周波回路は図12に示すように、アンテナ35とRF送受信部371と変復調部372と信号処理部373にて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の高周波モジュールには、基板31の表面に設けられた電子部品33に対してそのすぐ裏面に電磁遮蔽のための金属膜36(図11(f)参照)が形成されている。電磁遮蔽を効果的に行うには電子部品33が設けられた範囲よりも広い範囲を金属膜36で覆う必要があることから、基板31の裏面に他の部品などを搭載することはできず、電子部品33やシールドケース34、アンテナ35は基板31の表面に集約しなければならない。従って、基板31はある程度の大きさが必要となる。
【0006】
また、アンテナ35を基板31の裏面に半田付けするとき基板31の姿勢を保持するのが難しく半田付け後の補正も必要となる。故に、得られた高周波モジュールの品質が安定しない上に製造工程の自動化が困難である。
【0007】
本発明は、上記課題をかんがみて成されたものであり、装置の小型化と製造工程の自動化による低コスト化を達成した高周波モジュールとその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の高周波モジュールは、いずれも板金から成る複数のリード端子、少なくとも1つ以上のリード端子の一端につながったダイボンディングパッド部、及びアンテナと前記ダイボンディングパッド部上及びその周辺部に搭載された集積回路チップとその他の電子部品とを電気的に接続して成る高周波回路を各リード端子の他端が露出するように樹脂モールドで封止した樹脂モールド体を備えており、該樹脂モールド体のアンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせて成るものである。
【0009】
つまり、本発明の高周波モジュールは高周波回路を極力集積化したチップを用いた構成である。そして、該集積回路チップはその下側に板金から成るリード端子のダイボンディングパッド部が位置し、上側とその周囲を樹脂モールドを介して金属製のシールドケースが囲んでおり、電磁遮蔽がなされている。
【0010】
また、この高周波モジュールは複数のリード端子のうち一部が高周波回路の接地側に接続されると共にシールドケースに電気的に接続されており、該シールドケースには外部装置に接続されるケース端子が延在している。従って、このケース端子によって高周波回路とシールドケースの接地接続がなされる。
【0011】
また、本発明の高周波モジュールの製造方法は、平行な2本のタイバーと該タイバーから延びる複数の第1リード部及び第2リード部といくつかの第1リード部の先端につながったダイボンディングパッド部と第2リード部の先端につながったアンテナとが板金にて形成されて成るリードフレームを用意し、ダイボンディングパッド部上に集積回路チップを搭載し、その周辺部にその他の電子部品を搭載して該回路とアンテナと第1リード部とを電気的に接続して高周波回路を形成する工程と、該高周波回路を樹脂モールドで封止して樹脂モールド体を形成する工程と、第1リード部をリード端子として樹脂モールド体より露出させるように各第1及び第2リード部をタイバーより切り離す工程と、樹脂モールド体のアンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせる工程とから成る。
【0012】
つまり、この製造方法ではリードフレームを用いていることから、樹脂モールド体を各第1及び第2リード部でタイバーから切り離す工程までは、自動機にてリードフレームを移送しながら各工程の処理を行うことができる。
【0013】
このとき、第2リード部には厚さの薄くなったハーフカット部が形成されており、このハーフカット部まで樹脂モールドで封止する。そして、このハーフカット部で樹脂モールド体をタイバーから切り離す。これによって、第2リード部は樹脂モールド体から常に露出しないように切断される。
【0014】
また、樹脂モールド体にシールドケースをかぶせる工程は、平行な2本のタイバーと、矩形の天面部の四方に側壁部を設けた略十字型平板のケース部と、タイバーから延びて先端が天面部につながった第3リード部とが板金にて形成されて成るケースフレームを用意し、側壁部を折り上げてケース部を箱形に成形する段階と、樹脂モールド体を集積回路チップがダイボンディングパッド部の下側に位置する向きにしてアンテナ以外を封止した部分をケース部に収納して固定する段階と、第3リード部がケース部から延在してケース端子となるようにケース部を第3リード部でタイバーから切り離してシールドケースとする段階とから成る。
【0015】
つまり、この工程ではタイバーを備えたケースフレームを用いていることから、ケース部を第3リード部でタイバーから切り離す段階までは、自動機にてケースフレームを移送しながら各段階の処理を行うことができる。
【0016】
ここで、ケースフレームの第3リード部がその両側に間隔をあけて側壁部が位置するように天面部につながっていると、高周波モジュール完成品となったときケース端子はシールドケースの側壁部と間隔をあけて延在する。
【0017】
また、樹脂モールド体をケース部に収納して固定する段階では、ケース部内の所定位置に予め導電性接着剤を塗布しておいて、該導電性接着剤に高周波回路の接地側に接続されたリード端子を接触させる。これによって、シールドケースと高周波回路の接地側のリード端子とが電気的に接続される。
【0018】
また、樹脂モールド体をケース部に収納して固定する段階の後に、該高周波回路の電気性能検査を行う。つまり、ケース部と樹脂モールド体にタイバーが付いた状態にあるので自動機にて移送しながら性能検査を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の高周波モジュールの外観斜視図である。この高周波モジュールは高周波回路を構成する集積回路チップやその他電子部品、アンテナを樹脂モールド1にて封止し、集積回路チップやその他電子部品を封止した第1樹脂モールド部1aにだけ電磁遮蔽のための金属製のシールドケース2をかぶせて成るものである。尚、第2樹脂モールド部1bにはアンテナが封止されている。
【0020】
第1樹脂モールド部1aの側方からはそのモールド樹脂内で高周波回路に接続されているリード端子3が露出していると共に、シールドケース2からはケース端子4が延在している。このリード端子3及びケース端子4は該高周波モジュールを外部装置(図示せず)に接続するために半田付けがなされる部分である。
【0021】
ここで、ケース端子4とその両側に隣接するシールドケース2の側壁部122bには間隔Lが設けられている。これによって、半田付けの際にケース端子4から半田付け部分への熱伝導が抑えられて半田付けに要する時間が短くなる。また、該ケース端子4と外部装置を接続した後では外部装置から高周波モジュールへの熱伝導が抑えられてその影響を軽減できる。
【0022】
次に、上記本実施形態の高周波モジュールの製造方法について説明する。先ず、第1工程ではリードフレーム上に集積回路チップやその他電子部品を搭載して高周波回路を形成する。
【0023】
図2にこのリードフレーム5の構成を示す。51は該リードフレーム5を自動機で移送するための送り穴51aが設けられた2本の平行なタイバー、52はダイボンディングパッド部、53は電子部品搭載部、6はアンテナ、54,55はタイバー51から延びてダイボンディングパッド部52及び電子部品搭載部53につながった第1リード部、56はアンテナ6につながった第2リード部である。この第2リード部56のアンテナ6寄りには切り欠き加工によって薄くなったハーフカット部56aが形成されている。
【0024】
このリードフレーム5上に集積回路チップやその他電子部品が搭載される。その状態を図3に示す。集積回路チップ7はダイボンディングパッド部52(図2参照)に搭載され、その他の電子部品8はそれぞれ電子部品搭載部53に搭載される。そして、これらの集積回路チップ7、その他の電子部品8、第1リード部54,55、及びアンテナ6が電気的に接続されて高周波回路が出来上がる。特に、この高周波回路では第1リード部55は接地側に接続される。
【0025】
このように、高周波回路を極力集積化した集積回路チップ7を用いたり、リードフレーム5内にアンテナ6を設けると、従来技術に比べて部品数が減るので構成が簡素化する。また、製造工程数も削減される。
【0026】
次に、第2工程では高周波回路9(図3中、一点鎖線)内を樹脂モールドにて封止する。図4には封止された状態を示している。図中、1aは集積回路チップ7及び電子部品8を封止した第1樹脂モールド部、1bはアンテナ6を封止した第2樹脂モールド部である。
【0027】
次に、第3工程では第1及び第2樹脂モールド部1a,1bより露出した第1リード部54,55と第2リード部56を所定の位置にて切断する。即ち、第1リード部54,55は第1樹脂モールド部1aから多少露出するように切断する。
【0028】
また、第2リード部56は図3に示すハーフカット部56aで切断する。このとき、該ハーフカット部56aまで樹脂モールドで封止されるので、専用の切断装置を用いなくても第2樹脂モールド部1bより外側の切り残しや切断位置のばらつきが生じずに切断できる。従って、アンテナ6は均一な形状が確保されて電波の送受信性能が安定する。
【0029】
第1及び第2リード部54,55,56を切断して成る樹脂モールド体10を図5に示す。この図に示すように、第1リード部54はその先端が水平に成形されてリード端子3となる。また、高周波回路の接地側に接続された第1リード部55は、第1樹脂モールド体1aの側面に沿って折り上げられて接地端子11となる。
【0030】
次に、第4工程では樹脂モールドにシールドケースを取り付ける。その第1段階として先ず、ケースフレームを成形する。図6にこのケースフレーム12の構成を示す。121は該ケースフレーム12を自動機で移送するための送り穴121aが設けられた2本の平行なタイバー、122は矩形の天面部122aの四方に側壁部122bが設けられた略十字型平板のケース部である。ここでは、一点鎖線Aにおいて側壁部122bを上向きに折り曲げてケース部122を箱形に成形する。
【0031】
尚、123はタイバー121から延びて天面部122aにつながった第3リード部である。各第3リード部123の両側には間隔Lをあけて側壁部122bが位置している。
【0032】
図7には箱形になったケース部122を示している。次の第2段階ではこのケース部122内に樹脂モールド体10の第1樹脂モールド部1aを収納する。このとき、モールド樹脂体10は第3工程を経た状態(図5参照)から裏返しにして収納される。つまり、第1樹脂モールド部1a内では集積回路チップ7がダイボンディングパッド部52の下側に位置している。
【0033】
ここで、樹脂モールド体10はその側面に沿って接地端子11が設けられていることから、ケース部122内の適所に予め導電性接着剤13を塗布しておき、該導電性接着剤13を介して接地端子11とケース部122とを電気的に接続する。これによって、樹脂モールド体10をケース部122に固定する工程と接地接続の工程とを同時に行うことができ、工程数が削減される。また、接地接続を露出させないので好ましい。
【0034】
樹脂モールド体10がケース部122内に収納された後、向かい合う1組の側壁部122bにそれぞれ形成されている突片122cを内側に折り曲げる。該突片122cは、図8に示すように、第1樹脂モジュール部1aの凹部1cに嵌合して樹脂モールド体10をケース部122に固定する。
【0035】
ここで、高周波回路の予備性能検査を行う。図9に示すように、樹脂モールド体10とケースフレーム12とは図8に示した状態のまま、樹脂モールド体10のリード端子3に電気計測器に接続された電気プローブ20を接触させることで性能検査を行う。このように、タイバー121が付いた状態であると自動機で送りながら性能検査を行うことができる。
【0036】
次に、樹脂モールドにシールドケースを取り付ける第4工程の第3段階では、予備性能検査が終了して図8に示した状態にある樹脂モールド体10とケース部122とを、第3リード部123で切断してタイバー121から切り離す。そして、該第3リード部123を所定の形状となるように成形し、樹脂モールド体10とケース部122を裏返すと図1に示す高周波モジュールとなる。図1中、2はケース部122から成るシールドケースであり、4は第3リード部123を成形して成るケース端子である。即ち、図6に示す各第3リード部123の両側に設けた間隔Lが、図1に示す各ケース端子4の両側の間隔Lとなる。
【0037】
この後、従来技術と同様に、完成した高周波モジュールの高周波回路の電気性能検査を行う。即ち、図10に示すように、リード端子3とケース端子4に電気計測器に接続された電気プローブ20を接触させることで性能検査を行う。
【0038】
尚、本実施形態の高周波モジュールは外部装置に対して水平取り付けとなる構成であるが、これに限らないのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波モジュールは、集積回路チップとその他の電子部品とを樹脂モールドで封止したモジュールに電磁遮蔽用のシールドケースを取り付けるという構成にすることで、必要部品が統合、集約されて小型化を達成している。また、シールドケースと高周波回路の接地接続についても考慮された構成となっている。
【0040】
また、本発明の高周波モジュールの製造方法は、リードフレームを用いることで部品の供給や各工程の処理を自動機にて行うことができる。特に、タイバーを有するケースフレームからシールドケースを製造する構成であると、部品の供給やシールドケースの成形、樹脂モールド体の取付を自動機にて行うことができる。従って、効率のよい処理が可能となり、製造コストの低減が達成される。また、各工程の装置を連結させるといっそう効率の高い製造が可能である。
【0041】
また、リードフレームの第2リード部に厚さの薄くなったハーフカット部を形成し、該ハーフカット部まで樹脂モールドにて封止していると、常に同じ位置でアンテナをタイバーから切り離すことができる。つまり、アンテナの形状が一定になるので電波の送受信性能のばらつきが生じにくい構成となる。
【0042】
また、ケースフレームからシールドケースを製造する構成であると、ケース部とタイバーとを連結するための第3リード部がこのシールドケースの接地端子となる。つまり、シールドケースに特別に接地端子を設ける必要がない。
【0043】
また、ケース端子とシールドケースの側壁部とに間隔をあけることで、該ケース端子を介して高周波モジュールと外部装置との間で熱が伝導するのを抑制する。従って、該ケース端子の半田付けが短時間で完了できる。また、高周波モジュールが外部からの熱の影響を受けることがない。
【0044】
また、樹脂モールド体の接地端子である第1リード部とケースフレームのケース部とは、導電性接着剤を用いることによりケース部へ樹脂モールド体を収納するだけで接続できる。従って、樹脂モールド体とケース部との固定と電気的接続の処理が同時に行うことができ、工程が簡略化される。さらに、この接地接続はケースフレーム内に位置して露出しないので好ましい。その上、樹脂モールド体の接地端子とシールドケースとを電気的に接続することで、外部装置への接地接続はシールドケースのケース端子だけですむ。
【0045】
また、樹脂モールド体をケースフレームのケース部に収納して固定する段階の後では、この樹脂モールド体とケース部にはタイバーが付いていることから、高周波回路の電気性能検査を自動機にて行うことができる。従って、この段階での検査は短時間で簡単に実施できるので問題ない。また、最終検査とあわせて2段階の検査が実施されるので歩留まりと製品の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高周波モジュールの一実施形態を示した外観斜視図である。
【図2】本発明にかかる高周波モジュールの製造方法の一実施形態であって、この製造に用いられるリードフレームの正面図である。
【図3】上記リードフレームに集積回路チップを実装した状態を示す斜視図である。
【図4】上記リードフレームを樹脂モールドで封止した状態を示す斜視図である。
【図5】樹脂モールド体を示す外観斜視図である。
【図6】本実施形態の製造に用いられるケースフレームの斜視図である。
【図7】上記ケースフレームと樹脂モールド体との組立を示す説明図である。
【図8】上記ケースフレームに取り付けられた樹脂モールド体を示す斜視図である。
【図9】予備電気性能検査を示す説明図である。
【図10】最終の電気性能検査を示す説明図である。
【図11】従来の高周波モジュールの製造方法を示す説明図である。
【図12】高周波回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 樹脂モールド体
1a 第1樹脂モールド体
1b 第2樹脂モールド体
2 シールドケース
3 リード端子
4 ケース端子
6 アンテナ
7 集積回路チップ
9 高周波回路
10 樹脂モールド体
52 ダイボンディングパッド部
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やパソコン、その他の情報携帯機器などに利用される無線データ送受信用の高周波モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波モジュールとその製造工程について図11を参照して説明する。先ず、同図(a)に示すように、基板31上の所定位置に半田ペースト32を塗布する。尚、この基板31は複数の領域30に区切られており、その領域30ごとに各製造工程の処理が施されてそれぞれが1個の高周波モジュールとなるように構成されている。
【0003】
次に、半田ペースト32上に電子部品33を実装し(同図(b)参照)、これらの電子部品33を電磁遮蔽するために金属製のシールドケース34を基板31に固定する(同図(c)参照)。そして、同図(d)に示すように板金から成るアンテナ35を基板31の穴31a(同図(c)参照)に嵌合して取り付ける。
【0004】
この後、該基板31の裏面に設けられているパターン(図示せず)とアンテナ35とを半田付けにて接続して高周波回路とする。そして、同図(e)に示すように各領域30ごとに基板31を分割し、電気性能検査を経て完成品となる(同図(f)参照)。尚、高周波回路は図12に示すように、アンテナ35とRF送受信部371と変復調部372と信号処理部373にて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の高周波モジュールには、基板31の表面に設けられた電子部品33に対してそのすぐ裏面に電磁遮蔽のための金属膜36(図11(f)参照)が形成されている。電磁遮蔽を効果的に行うには電子部品33が設けられた範囲よりも広い範囲を金属膜36で覆う必要があることから、基板31の裏面に他の部品などを搭載することはできず、電子部品33やシールドケース34、アンテナ35は基板31の表面に集約しなければならない。従って、基板31はある程度の大きさが必要となる。
【0006】
また、アンテナ35を基板31の裏面に半田付けするとき基板31の姿勢を保持するのが難しく半田付け後の補正も必要となる。故に、得られた高周波モジュールの品質が安定しない上に製造工程の自動化が困難である。
【0007】
本発明は、上記課題をかんがみて成されたものであり、装置の小型化と製造工程の自動化による低コスト化を達成した高周波モジュールとその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の高周波モジュールは、いずれも板金から成る複数のリード端子、少なくとも1つ以上のリード端子の一端につながったダイボンディングパッド部、及びアンテナと前記ダイボンディングパッド部上及びその周辺部に搭載された集積回路チップとその他の電子部品とを電気的に接続して成る高周波回路を各リード端子の他端が露出するように樹脂モールドで封止した樹脂モールド体を備えており、該樹脂モールド体のアンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせて成るものである。
【0009】
つまり、本発明の高周波モジュールは高周波回路を極力集積化したチップを用いた構成である。そして、該集積回路チップはその下側に板金から成るリード端子のダイボンディングパッド部が位置し、上側とその周囲を樹脂モールドを介して金属製のシールドケースが囲んでおり、電磁遮蔽がなされている。
【0010】
また、この高周波モジュールは複数のリード端子のうち一部が高周波回路の接地側に接続されると共にシールドケースに電気的に接続されており、該シールドケースには外部装置に接続されるケース端子が延在している。従って、このケース端子によって高周波回路とシールドケースの接地接続がなされる。
【0011】
また、本発明の高周波モジュールの製造方法は、平行な2本のタイバーと該タイバーから延びる複数の第1リード部及び第2リード部といくつかの第1リード部の先端につながったダイボンディングパッド部と第2リード部の先端につながったアンテナとが板金にて形成されて成るリードフレームを用意し、ダイボンディングパッド部上に集積回路チップを搭載し、その周辺部にその他の電子部品を搭載して該回路とアンテナと第1リード部とを電気的に接続して高周波回路を形成する工程と、該高周波回路を樹脂モールドで封止して樹脂モールド体を形成する工程と、第1リード部をリード端子として樹脂モールド体より露出させるように各第1及び第2リード部をタイバーより切り離す工程と、樹脂モールド体のアンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせる工程とから成る。
【0012】
つまり、この製造方法ではリードフレームを用いていることから、樹脂モールド体を各第1及び第2リード部でタイバーから切り離す工程までは、自動機にてリードフレームを移送しながら各工程の処理を行うことができる。
【0013】
このとき、第2リード部には厚さの薄くなったハーフカット部が形成されており、このハーフカット部まで樹脂モールドで封止する。そして、このハーフカット部で樹脂モールド体をタイバーから切り離す。これによって、第2リード部は樹脂モールド体から常に露出しないように切断される。
【0014】
また、樹脂モールド体にシールドケースをかぶせる工程は、平行な2本のタイバーと、矩形の天面部の四方に側壁部を設けた略十字型平板のケース部と、タイバーから延びて先端が天面部につながった第3リード部とが板金にて形成されて成るケースフレームを用意し、側壁部を折り上げてケース部を箱形に成形する段階と、樹脂モールド体を集積回路チップがダイボンディングパッド部の下側に位置する向きにしてアンテナ以外を封止した部分をケース部に収納して固定する段階と、第3リード部がケース部から延在してケース端子となるようにケース部を第3リード部でタイバーから切り離してシールドケースとする段階とから成る。
【0015】
つまり、この工程ではタイバーを備えたケースフレームを用いていることから、ケース部を第3リード部でタイバーから切り離す段階までは、自動機にてケースフレームを移送しながら各段階の処理を行うことができる。
【0016】
ここで、ケースフレームの第3リード部がその両側に間隔をあけて側壁部が位置するように天面部につながっていると、高周波モジュール完成品となったときケース端子はシールドケースの側壁部と間隔をあけて延在する。
【0017】
また、樹脂モールド体をケース部に収納して固定する段階では、ケース部内の所定位置に予め導電性接着剤を塗布しておいて、該導電性接着剤に高周波回路の接地側に接続されたリード端子を接触させる。これによって、シールドケースと高周波回路の接地側のリード端子とが電気的に接続される。
【0018】
また、樹脂モールド体をケース部に収納して固定する段階の後に、該高周波回路の電気性能検査を行う。つまり、ケース部と樹脂モールド体にタイバーが付いた状態にあるので自動機にて移送しながら性能検査を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の高周波モジュールの外観斜視図である。この高周波モジュールは高周波回路を構成する集積回路チップやその他電子部品、アンテナを樹脂モールド1にて封止し、集積回路チップやその他電子部品を封止した第1樹脂モールド部1aにだけ電磁遮蔽のための金属製のシールドケース2をかぶせて成るものである。尚、第2樹脂モールド部1bにはアンテナが封止されている。
【0020】
第1樹脂モールド部1aの側方からはそのモールド樹脂内で高周波回路に接続されているリード端子3が露出していると共に、シールドケース2からはケース端子4が延在している。このリード端子3及びケース端子4は該高周波モジュールを外部装置(図示せず)に接続するために半田付けがなされる部分である。
【0021】
ここで、ケース端子4とその両側に隣接するシールドケース2の側壁部122bには間隔Lが設けられている。これによって、半田付けの際にケース端子4から半田付け部分への熱伝導が抑えられて半田付けに要する時間が短くなる。また、該ケース端子4と外部装置を接続した後では外部装置から高周波モジュールへの熱伝導が抑えられてその影響を軽減できる。
【0022】
次に、上記本実施形態の高周波モジュールの製造方法について説明する。先ず、第1工程ではリードフレーム上に集積回路チップやその他電子部品を搭載して高周波回路を形成する。
【0023】
図2にこのリードフレーム5の構成を示す。51は該リードフレーム5を自動機で移送するための送り穴51aが設けられた2本の平行なタイバー、52はダイボンディングパッド部、53は電子部品搭載部、6はアンテナ、54,55はタイバー51から延びてダイボンディングパッド部52及び電子部品搭載部53につながった第1リード部、56はアンテナ6につながった第2リード部である。この第2リード部56のアンテナ6寄りには切り欠き加工によって薄くなったハーフカット部56aが形成されている。
【0024】
このリードフレーム5上に集積回路チップやその他電子部品が搭載される。その状態を図3に示す。集積回路チップ7はダイボンディングパッド部52(図2参照)に搭載され、その他の電子部品8はそれぞれ電子部品搭載部53に搭載される。そして、これらの集積回路チップ7、その他の電子部品8、第1リード部54,55、及びアンテナ6が電気的に接続されて高周波回路が出来上がる。特に、この高周波回路では第1リード部55は接地側に接続される。
【0025】
このように、高周波回路を極力集積化した集積回路チップ7を用いたり、リードフレーム5内にアンテナ6を設けると、従来技術に比べて部品数が減るので構成が簡素化する。また、製造工程数も削減される。
【0026】
次に、第2工程では高周波回路9(図3中、一点鎖線)内を樹脂モールドにて封止する。図4には封止された状態を示している。図中、1aは集積回路チップ7及び電子部品8を封止した第1樹脂モールド部、1bはアンテナ6を封止した第2樹脂モールド部である。
【0027】
次に、第3工程では第1及び第2樹脂モールド部1a,1bより露出した第1リード部54,55と第2リード部56を所定の位置にて切断する。即ち、第1リード部54,55は第1樹脂モールド部1aから多少露出するように切断する。
【0028】
また、第2リード部56は図3に示すハーフカット部56aで切断する。このとき、該ハーフカット部56aまで樹脂モールドで封止されるので、専用の切断装置を用いなくても第2樹脂モールド部1bより外側の切り残しや切断位置のばらつきが生じずに切断できる。従って、アンテナ6は均一な形状が確保されて電波の送受信性能が安定する。
【0029】
第1及び第2リード部54,55,56を切断して成る樹脂モールド体10を図5に示す。この図に示すように、第1リード部54はその先端が水平に成形されてリード端子3となる。また、高周波回路の接地側に接続された第1リード部55は、第1樹脂モールド体1aの側面に沿って折り上げられて接地端子11となる。
【0030】
次に、第4工程では樹脂モールドにシールドケースを取り付ける。その第1段階として先ず、ケースフレームを成形する。図6にこのケースフレーム12の構成を示す。121は該ケースフレーム12を自動機で移送するための送り穴121aが設けられた2本の平行なタイバー、122は矩形の天面部122aの四方に側壁部122bが設けられた略十字型平板のケース部である。ここでは、一点鎖線Aにおいて側壁部122bを上向きに折り曲げてケース部122を箱形に成形する。
【0031】
尚、123はタイバー121から延びて天面部122aにつながった第3リード部である。各第3リード部123の両側には間隔Lをあけて側壁部122bが位置している。
【0032】
図7には箱形になったケース部122を示している。次の第2段階ではこのケース部122内に樹脂モールド体10の第1樹脂モールド部1aを収納する。このとき、モールド樹脂体10は第3工程を経た状態(図5参照)から裏返しにして収納される。つまり、第1樹脂モールド部1a内では集積回路チップ7がダイボンディングパッド部52の下側に位置している。
【0033】
ここで、樹脂モールド体10はその側面に沿って接地端子11が設けられていることから、ケース部122内の適所に予め導電性接着剤13を塗布しておき、該導電性接着剤13を介して接地端子11とケース部122とを電気的に接続する。これによって、樹脂モールド体10をケース部122に固定する工程と接地接続の工程とを同時に行うことができ、工程数が削減される。また、接地接続を露出させないので好ましい。
【0034】
樹脂モールド体10がケース部122内に収納された後、向かい合う1組の側壁部122bにそれぞれ形成されている突片122cを内側に折り曲げる。該突片122cは、図8に示すように、第1樹脂モジュール部1aの凹部1cに嵌合して樹脂モールド体10をケース部122に固定する。
【0035】
ここで、高周波回路の予備性能検査を行う。図9に示すように、樹脂モールド体10とケースフレーム12とは図8に示した状態のまま、樹脂モールド体10のリード端子3に電気計測器に接続された電気プローブ20を接触させることで性能検査を行う。このように、タイバー121が付いた状態であると自動機で送りながら性能検査を行うことができる。
【0036】
次に、樹脂モールドにシールドケースを取り付ける第4工程の第3段階では、予備性能検査が終了して図8に示した状態にある樹脂モールド体10とケース部122とを、第3リード部123で切断してタイバー121から切り離す。そして、該第3リード部123を所定の形状となるように成形し、樹脂モールド体10とケース部122を裏返すと図1に示す高周波モジュールとなる。図1中、2はケース部122から成るシールドケースであり、4は第3リード部123を成形して成るケース端子である。即ち、図6に示す各第3リード部123の両側に設けた間隔Lが、図1に示す各ケース端子4の両側の間隔Lとなる。
【0037】
この後、従来技術と同様に、完成した高周波モジュールの高周波回路の電気性能検査を行う。即ち、図10に示すように、リード端子3とケース端子4に電気計測器に接続された電気プローブ20を接触させることで性能検査を行う。
【0038】
尚、本実施形態の高周波モジュールは外部装置に対して水平取り付けとなる構成であるが、これに限らないのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波モジュールは、集積回路チップとその他の電子部品とを樹脂モールドで封止したモジュールに電磁遮蔽用のシールドケースを取り付けるという構成にすることで、必要部品が統合、集約されて小型化を達成している。また、シールドケースと高周波回路の接地接続についても考慮された構成となっている。
【0040】
また、本発明の高周波モジュールの製造方法は、リードフレームを用いることで部品の供給や各工程の処理を自動機にて行うことができる。特に、タイバーを有するケースフレームからシールドケースを製造する構成であると、部品の供給やシールドケースの成形、樹脂モールド体の取付を自動機にて行うことができる。従って、効率のよい処理が可能となり、製造コストの低減が達成される。また、各工程の装置を連結させるといっそう効率の高い製造が可能である。
【0041】
また、リードフレームの第2リード部に厚さの薄くなったハーフカット部を形成し、該ハーフカット部まで樹脂モールドにて封止していると、常に同じ位置でアンテナをタイバーから切り離すことができる。つまり、アンテナの形状が一定になるので電波の送受信性能のばらつきが生じにくい構成となる。
【0042】
また、ケースフレームからシールドケースを製造する構成であると、ケース部とタイバーとを連結するための第3リード部がこのシールドケースの接地端子となる。つまり、シールドケースに特別に接地端子を設ける必要がない。
【0043】
また、ケース端子とシールドケースの側壁部とに間隔をあけることで、該ケース端子を介して高周波モジュールと外部装置との間で熱が伝導するのを抑制する。従って、該ケース端子の半田付けが短時間で完了できる。また、高周波モジュールが外部からの熱の影響を受けることがない。
【0044】
また、樹脂モールド体の接地端子である第1リード部とケースフレームのケース部とは、導電性接着剤を用いることによりケース部へ樹脂モールド体を収納するだけで接続できる。従って、樹脂モールド体とケース部との固定と電気的接続の処理が同時に行うことができ、工程が簡略化される。さらに、この接地接続はケースフレーム内に位置して露出しないので好ましい。その上、樹脂モールド体の接地端子とシールドケースとを電気的に接続することで、外部装置への接地接続はシールドケースのケース端子だけですむ。
【0045】
また、樹脂モールド体をケースフレームのケース部に収納して固定する段階の後では、この樹脂モールド体とケース部にはタイバーが付いていることから、高周波回路の電気性能検査を自動機にて行うことができる。従って、この段階での検査は短時間で簡単に実施できるので問題ない。また、最終検査とあわせて2段階の検査が実施されるので歩留まりと製品の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高周波モジュールの一実施形態を示した外観斜視図である。
【図2】本発明にかかる高周波モジュールの製造方法の一実施形態であって、この製造に用いられるリードフレームの正面図である。
【図3】上記リードフレームに集積回路チップを実装した状態を示す斜視図である。
【図4】上記リードフレームを樹脂モールドで封止した状態を示す斜視図である。
【図5】樹脂モールド体を示す外観斜視図である。
【図6】本実施形態の製造に用いられるケースフレームの斜視図である。
【図7】上記ケースフレームと樹脂モールド体との組立を示す説明図である。
【図8】上記ケースフレームに取り付けられた樹脂モールド体を示す斜視図である。
【図9】予備電気性能検査を示す説明図である。
【図10】最終の電気性能検査を示す説明図である。
【図11】従来の高周波モジュールの製造方法を示す説明図である。
【図12】高周波回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 樹脂モールド体
1a 第1樹脂モールド体
1b 第2樹脂モールド体
2 シールドケース
3 リード端子
4 ケース端子
6 アンテナ
7 集積回路チップ
9 高周波回路
10 樹脂モールド体
52 ダイボンディングパッド部
Claims (8)
- いずれも板金から成る複数のリード端子、少なくとも1つ以上の前記リード端子の一端につながったダイボンディングパッド部、及びアンテナと前記ダイボンディングパッド部上及びその周辺部に搭載された集積回路チップとその他の電子部品とを電気的に接続して成る高周波回路を前記各リード端子の他端が露出するように樹脂モールドで封止した樹脂モールド体を備えており、該樹脂モールド体の前記アンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせて成ることを特徴とする高周波モジュール。
- 複数の前記リード端子のうち一部は前記高周波回路の接地側に接続されると共に前記シールドケースに電気的に接続されており、該シールドケースには外部装置に接続されるケース端子が延在していることを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
- 平行な2本のタイバーと該タイバーから延びる複数の第1リード部及び第2リード部といくつかの前記第1リード部の先端につながったダイボンディングパッド部と前記第2リード部の先端につながったアンテナとが板金にて形成されて成るリードフレームを用意し、前記ダイボンディングパッド部上に集積回路チップを搭載し、その周辺部にその他の電子部品を搭載して該回路と前記アンテナと前記第1リード部とを電気的に接続して高周波回路を形成する工程と、
該高周波回路を樹脂モールドで封止して樹脂モールド体を形成する工程と、
前記第1リード部をリード端子として前記樹脂モールド体より露出させるように前記各第1及び第2リード部を前記タイバーより切り離す工程と、
前記樹脂モールド体の前記アンテナ以外を封止した部分に金属製の箱形のシールドケースを上からかぶせる工程と、
から成ることを特徴とする高周波モジュールの製造方法。 - 前記第2リード部には厚さの薄くなったハーフカット部が形成されており、該ハーフカット部まで樹脂モールドで封止すると共に該ハーフカット部で前記タイバーから切り離すことを特徴とする請求項3に記載の高周波モジュールの製造方法。
- 前記樹脂モールド体に前記シールドケースをかぶせる工程は、平行な2本のタイバーと矩形の天面部の四方に側壁部を設けた略十字型平板のケース部と前記タイバーから延びて先端が前記天面部につながった第3リード部とが板金にて形成されて成るケースフレームを用意し、前記側壁部を折り上げて前記ケース部を箱形に成形する段階と、
前記樹脂モールド体を前記集積回路チップが前記ダイボンディングパッド部の下側に位置する向きにして前記アンテナ以外を封止した部分を前記ケース部に収納して固定する段階と、
前記第3リード部が前記ケース部から延在してケース端子となるように、前記ケース部を前記第3リード部で前記タイバーから切り離して前記シールドケースとする段階と、
から成ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の高周波モジュールの製造方法。 - 前記ケースフレームの前記第3リード部はその両側に間隔をあけて前記側壁部が位置するように、前記天面部につながっていることを特徴とする請求項5に記載の高周波モジュールの製造方法。
- 前記樹脂モールド体を前記ケース部に収納して固定する段階では、前記ケース部内の所定位置に予め導電性接着剤を塗布しておいて、該導電性接着剤に前記高周波回路の接地側に接続された前記リード端子を接触させることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の高周波モジュールの製造方法。
- 前記樹脂モールド体を前記ケース部に収納して固定する段階の後に、前記高周波回路の電気性能検査を行うことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の高周波モジュールの製造方法。
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