JP3562742B2 - 光ビーム出力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に、複数の半導体レーザを備えたマルチビーム走査光学系を用いて画像を形成する画像形成装置の光ビーム出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザを用いて画像形成を行う装置、例えば半導体レーザビームプリンタでは、画像信号により変調される半導体レーザからの光ビーム(以下、レーザビーム)をポリゴンミラーや結像レンズ等を介して感光体上に照射し、感光体上を走査して画像を形成しているが、従来の半導体レーザビームプリンタでは、単一光源で像を形成していたため、この様なプリンタで高速性を要求する場合には、ポリゴンミラーを回転するポリゴンモータの回転数、あるいは画像信号の周波数等をより高速にする必要がある。
しかし、ポリゴンモータの回転数や画像信号の周波数を高速にするには限界があり、必ずしも所望とする処理速度で処理することはできなかった。
【0003】
そこで、複数の半導体レーザ光源を備えたマルチレーザビームプリンタが提案されている。このマルチレーザビーム方式では複数のレーザビームを走査して記録を行うため、同時に記録できる情報量が増大することになり、ポリゴンモータの回転数や画像信号の周波数を低減できるようになり、安定した画像を高速に処理することが可能となる。尚、複数のレーザビームを走査して画像形成する装置としては、特公昭63−42432号公報記載の記録装置等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特公昭63−42432号公報記載の記録装置の場合、実施例は2個のレーザ光源を持つマルチレーザ光源の場合で、1つの基準信号に対して、各レーザ光源からの光出力を順番に制御する方式であるが、一般的に複数個の半導体レーザが1チップ上に搭載された半導体レーザアレイでは、受光素子は1個であることが多く、リアルタイムに各レーザの光出力の制御をできないこと、また、互いのレーザ発光部の影響(光漏洩、発熱の問題等による)を受けて、正確な光出力の制御を実現し難いこと、また、発光部の間隔のばらつきを抑えるのが難しいこと、また、特殊な構成となるために、コストが高くなること等の問題があるため、図4に示すように、単独のレーザダイオードで独立した光学系を複数用いて構成するマルチビーム走査光学系の方が構成上有利な場合がある。
【0005】
図4に示すマルチビーム走査光学系の構成を簡単に説明する。図中の符号100及び101は各々単独のレーザ光源を持つ半導体レーザであり、各々の半導体レーザ100,101から出射されたレーザビームはそれぞれコリメートレンズ200,201によって平行光化され、プリズム300によって2つのレーザビームが所定のピッチの走査ビームとして合成される。これらのレーザビームはポリゴンミラー400の回転により偏向走査され、結像レンズ500によって集光及びfθ補正等されて、ドラム状の感光体600上等に2つのビームとして露光走査される。
【0006】
一般的に、感光体600上を走査する2つのレーザビームの間隔は、出力画像の解像度程度とする必要があるが、半導体レーザ100及び101のパッケージサイズ等の理由から図中に符号300で示すようなビーム合成用のプリズム(プリズムに限らない)が必ず必要となる。
ここで、感光体600上を走査する2つのレーザビームのビームパワーは、ほぼ同一にしておく必要があるが、プリズム300のような光学素子を使ってレーザビームを合成した場合、各々の光路の光伝達効率が異なるために、2つの半導体レーザ100,101の光出力を、光伝達効率を考慮した各々別の目標値に設定する必要がある。これは、2つの半導体レーザ100,101の光出力を同じ目標値に設定すると、光伝達効率の違いにより感光体上での2つのレーザビームのビームパワーに差が生じるためである。
【0007】
レーザビームの光出力の制御方法としては、例えば半導体レーザの後方から射出されるレーザビームの光出力を光検出手段で検出し、この光検出手段からの出力信号を比較手段で目標値に対応した基準信号と比較し、この比較手段からの比較出力に応じて制御手段により半導体レーザの出力強度を制御する方式があるが、2つ以上の半導体レーザを備えたマルチビーム走査光学系の場合は、上述したように、各々の半導体レーザに対して光出力の目標値となる値を別々に設定しなければならないという問題がある。
【0008】
一方、レーザビームプリンターでは、作像プロセスの条件を検出して、その検出結果に基づいてビームパワーを変更設定するという作像安定化方法が採られるのが一般的である。この作像系に上記2ビームのマルチビーム走査光学系を適用すると、先に述べたように、2つの半導体レーザ各々の光出力の目標値を独立に設定して制御しなければならず、ビームパワーを変更設定する度に各々の目標値を再設定するのでは制御が非常に煩雑となる。
また、これは2ビームに限らず、より多くのレーザビームを備えたマルチビーム走査光学系ではより大変であり、例えば、n個のレーザビームを備えている場合には、n個のレーザビームの各々の目標値を設定しなければならず、制御が非常に煩雑で、且つ複雑になる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、上記不具合を解消すべく、n個(nは2以上の自然数)の光ビームを用いたマルチビーム走査光学系であっても、光ビームの目標出力の設定値を1つ入力することによって、n個の光ビームのビームパワーを感光体面上でほぼ同一に揃えることが可能な光ビーム出力制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、n個(nは2以上の自然数)の光源と、n個の光源から出射された光ビームの各々の光路を変更して所定のビーム間隔の平行ビームに合成する光合成手段と、平行ビームに合成された光ビームを偏向走査する手段と、偏向走査された光ビームを像担持体上に結像する手段を有するマルチビーム走査光学系を備え、該マルチビーム走査光学系からの光ビームによって感光部材からなる像担持体上を走査して潜像を形成し、該潜像を現像剤で可視像化し、該可視像を転写材に転写・定着して画像を得る画像形成装置の光ビーム出力制御装置において、前記光合成手段による合成前の各々の光ビームの光出力を検出する光検出手段と、光出力の目標値を設定する目標値設定手段と、前記光検出手段からの出力信号と前記目標値設定手段から出力される基準信号とを比較する比較手段と、該比較手段からの比較出力に応じて前記光ビームの光出力の強度を制御する制御手段を、n個の光ビームのそれぞれに対して備えた構成とする。
そして、前記目標値設定手段は、第2個目以降の光ビームには、設定可変な基準信号補正値設定手段を光ビーム毎に備え、第2個目以降の光ビームの基準信号として、第1個目の光ビームの基準信号に対して各々の光ビーム毎に該第1個目の光ビームとの光路差による光伝達効率の差に基く基準信号補正値を演算したものを用いる構成とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す図であって、レーザビームプリンタのマルチビーム走査光学系と光ビーム出力制御装置の構成の一例を示すブロック図である。尚、この構成例は、2つの半導体レーザ1,2を用いた例である。
【0012】
図1において、第1、第2の半導体レーザ1,2より出射された光ビーム(以下、レーザビーム)は、各々第1、第2のコリメートレンズ3,4により平行光化され、ビーム合成素子(例えばプリズム)5で合成された後、回転多面鏡よりなる光走査装置6に所定のビーム間隔で入射され偏向走査される。そして、fθレンズ等からなる結像レンズ7により、像担持体であるドラム状の感光体8の帯電された表面に結像される。この結像スポットが画像信号に応じて変調されながら、光走査装置の回転に従って図中の矢印x方向なる主走査方向に反復して移動すると同時に、感光体8が回転して副走査することにより、感光体8上に静電潜像が形成される。そして、感光体8上の静電潜像は、図示しない現像手段により現像剤で可視像化され、該可視像は図示しない転写手段で転写紙等の転写材に転写され、さらに図示しない定着手段により転写材上の画像が定着される。
【0013】
図1において、符号9は同期検知用の光検出器であり、この光検出器9は、感光体8の軸心方向において、画像データ書込み領域外に設けられ、光走査装置6で偏向走査されたレーザビームを順次検出して、各々のレーザビームの同期信号(ライン同期信号LSYNC)を発生させる。
また、信号処理回路11は、画像信号(画像データ)に基づいて第1、第2のレーザ駆動回路12,13に信号を印加し、先に作られた同期信号LSYNCに同期して感光体8上の所定の位置より露光するように第1、第2の半導体レーザ1,2を変調する。
【0014】
ところで、感光体8上を露光走査する2つのレーザビームのビームパワーは略等しく制御しておかないと画像ムラとなってしまう。第1、第2の半導体レーザ1,2の光出力の強度はそれぞれ第1、第2の制御回路(出力制御回路)16,17で制御されるが、2つのレーザビームの光路に差があるので(主としてビーム合成素子(例えばプリズム)5に起因する)、感光体8上での2つのレーザビームのビームパワーを略等しくするには、各光出力は、その光路差に起因する光伝達効率の差を考慮した目標値に制御される必要がある。
【0015】
レーザビームの光出力の制御方法としては、第1、第2の半導体レーザ1,2のそれぞれに対応して各半導体レーザ1,2の後方(後方とは限らない)に射出されるレーザビームの光出力を検出する光検出器14,15を設け(例えば、半導体レーザのパッケージ内にフォトダイオードを設ける等)、レーザビームの光出力の目標値を設定する目標値設定手段10から、第1の半導体レーザ1の光出力の目標値に対応した基準信号Vref を第1の制御回路16に与えると、光検出器14によって検出されたレーザビームの光出力と基準信号Vref とが第1の制御回路16内の比較手段で比較され、第1の制御回路16は検出値と目標値との誤差分をレーザ駆動回路12に指示し、半導体レーザ1からの光出力の強度を一定に制御する。従ってこの場合、光検出器14からの検出値と目標値(基準信号Vref )が略一致するようなパワーに制御される。尚、制御回路16の構成及び光出力の具体的な制御動作については後述する。
【0016】
一方、第2の半導体レーザ2からの光出力は、第1の半導体レーザ1と同じ基準信号Vref を目標値として制御すると、光路の差(主としてビーム合成素子(例えばプリズム)5に起因する)の分、例えば1/α倍(第1と第2の光路の伝達効率の差を1/α倍とする)だけ異なるパワーに制御されるので、第2の半導体レーザ2の目標値設定手段としては、先の目標値設定手段10からの基準信号Vref を補正する基準信号補正値設定手段18が設けられており、この基準信号補正値設定手段18で予め設定された係数α倍だけ基準信号Vref を補正し、
V’ref=Vref・α
を新たな目標値(第2の半導体レーザの光出力の基準信号)とする。
すなわち、V’refを新たな目標値に対応した基準信号として、第2の制御回路17で光検出器15によって検出されたレーザパワーとV’refを比較して、その誤差分をレーザ駆動回路1に指示して第2の半導体レーザ2からの光出力の強度を一定に制御することで、感光体9上での第2のレーザビームのビームパワーを第1のレーザビームのビームパワーと略一致させることができる。
【0017】
基準信号補正値設定手段218の具体例としては、第1と第2のレーザビームの光路差による光伝達効率の差が1/α倍であったとすると、第1のレーザパワーの目標値Vref に対して第2のレーザパワーの目標値をV’ref=Vref・α とすれば良いので、一般的な乗算回路を採用すれば良い。
尚、上記の値αは工場での調整時に1度測定し、設定しておけば、光学部品が交換されない限り一定値としておくことができる。
【0018】
図3に示すように、第1、第2の半導体レーザ1,2の光出力を、同一目標値Vref で制御すると、感光体8上でのビームパワーPは、第1のレーザビームと第2のレーザビームとでΔPのパワーの差が生じる。従って、上述したように、V’ref=Vref・α を第2の半導体レーザ2の目標値として設定することにより、感光体8上での第1と第2のレーザビームのビームパワーを一致させることができる。また、作像条件の設定変更等で、第1の半導体レーザ1の光出力の目標値Vref を変更した場合にも、基準信号補正値設定手段218による補正により、そのα倍が第2の半導体レーザ2の制御目標値(V’ref=Vref・α )となっているため、感光体8上の2つのレーザビームのビームパワーを常に一致させておくことができる。
【0019】
次に、各半導体レーザ1,2の光出力を制御する第1、第2の制御回路(出力制御回路)16,17の具体的な構成及び光出力の制御動作の一例を示すが、第1、第2の制御回路16,17の構成及び光出力の制御動作は全く同じであり、入力される制御目標値が異なるだけなので、以下の説明は共通のものとする。図2に制御回路の構成例をブロック図で示す。
【0020】
図2において、まず、レーザビームプリンタ等の本体側制御部(図示せず)から制御回路16(17)に出力制御動作を開始させるためのタイミング信号T が入力されると、JKフリップフロップ26がクリアされその出力信号がLレベルになることによりアップダウンカウンタ27のカウント動作を許可する。比較手段としての比較器22の出力信号はDフリップフロップ23で発振器28からのクロック信号によりラッチされ、このDフリップフロップ23の出力信号はアップダウンカウンタ27に計数モード信号として加えられ、この計数モードを制御すると同時にDフリップフロップ24で発振器28からのクロック信号によりラッチされる。Dフリップフロップ23の非反転出力及びDフリップフロップ24の反転出力はノア回路25に入力され、このノア回路25の出力信号によりJKフリップフロップ26がセットされる。
【0021】
光検出器14(15)の受光素子(フォトダイオード等)14aにより検出され増幅器14bで増幅されたレーザビームの光出力に比例した出力は、比較器22で目標値設定手段(基準信号補正値設定手段)からの基準信号Vref(V’ref)と比較され、その比較結果に応じて比較器22からは高レベル又は低レベルの信号が出力される。例えば、比較器22の出力が高レベル(すなわち、半導体レーザ1(2)の光出力が基準信号Vref (V’ref)より大)の場合に、タイミング信号T によりアップダウンカウンタ27のカウント動作が許可されると、アップダウンカウンタ27はDフリップフロップ23の高レベル出力によりダウンカウンタとして動作する。そして、アップダウンカウンタ27の出力はデジタルアナログ変換器29でアナログ出力に変換され、その出力に応じてレーザ駆動回路12(13)から半導体レーザ1(2)への駆動電流が変化する。よって、この場合は、半導体レーザ1の駆動電流が減少し、光検出器14(15)の増幅器14bからの出力電圧が低下する。そして、比較器22の出力が高レベルから低レベルに反転すると、Dフリップフロップ23の出力が低レベルになってノア回路15の出力が高レベルになり、JKフリップフロップ26がセットされてアップダウンカウンタ27のカウント動作を禁止する。
【0022】
一方、比較器22の出力が低レベル(すなわち、半導体レーザ1(2)の光出力が基準信号Vref (V’ref)より小)の場合に、タイミング信号T によりアップダウンカウンタ27のカウント動作が許可されると、アップダウンカウンタ27はDフリップフロップ23の低レベル出力によりアップカウンタとして動作する。そして、アップダウンカウンタ27の出力はデジタルアナログ変換器29でアナログ出力に変換され、その出力に応じてレーザ駆動回路12(13)から半導体レーザ1(2)への電流が変化する。よって、この場合は、半導体レーザ1(2)の駆動電流が増加し、光検出器14(15)の増幅器14bからの出力電圧が上昇する。そして、比較器22の出力が低レベルから高レベルに反転すると、Dフリップフロップ23の出力が高レベルとなる。これにより、アップダウンカウンタ27がダウンカウンタとして動作するようになる。この時、ノア回路25の出力は低レベルのままで、JKフリップフロップ26がリセットされず、アップダウンカウンタ27はカウント動作が許可されたままである。すなわち、アップダウンカウンタ27は半導体レーザ1(2)の光出力が増加して基準信号Vref (V’ref)を越えた時にはカウント動作禁止とはならず、半導体レーザ1(2)の光出力が減少して基準電圧Vref (V’ref)を越えた時に初めてカウント動作禁止となる。従って半導体レーザ1(2)の保持電流は常に一定となる。
【0023】
また、上記の例とは逆に、アップダウンカウンタ27は半導体レーザ1(2)の光出力が減少して基準信号Vref (V’ref)を越えた時には、カウント動作禁止とはならず、半導体レーザ1(2)の光出力が増加して基準信号Vref (V’ref)を越えた時にカウント動作禁止となるように設定しても半導体レーザ1(2)の保持電流は常に一定に維持される。
【0024】
すなわち、図2において枠21で囲んで示す部分は、比較器22からの出力の変わり目を検出し、アップダウンカウンタ27のカウント動作を許可し又は禁止するエッジ検出回路に相当する。そして、上述のように光検出器14(15)の増幅器14bからの出力電圧が基準信号Vref (V’ref)を基準として一定値となるように、半導体レーザ1(2)からの光出力を制御する(光出力は常に一定値に保持される)。
【0025】
以上、制御回路の構成及び制御動作の一例について説明したが、制御回路の構成は図2に限るものではなく、種々の構成が考えられる。例えば、図1に示す制御回路16,17を、比較器とサンプルホールド回路とからなるアナログ回路で構成することもできる。すなわち、半導体レーザ1,2から射出されたレーザビームは光検出器14,15により受光されて、その検出信号は制御回路16,17内の比較器により基準信号Vref ,V’refと比較され、比較結果として誤差信号が出力される。制御回路16,17内の制御手段としてのサンプルホールド回路は比較器からの誤差信号を保持し、レーザ駆動回路12,13に出力する。このレーザ駆動回路26はサンプルホールド回路からの信号に応じて半導体レーザ1,2に与える電流値を増減して光強度を一定にするものである。
【0026】
以上、本発明の実施例として、2つの半導体レーザを用いたレーザビームプリンタのマルチビーム走査光学系及び光ビーム出力制御装置について説明したが、3つ以上のn個の半導体レーザを用いたマルチビーム走査光学系についても同様に実施可能であり、その場合は、各々の半導体レーザに対して光検出器、制御回路、レーザ駆動回路を備え、そして、目標値設定手段として、第2個目以降のレーザビームに対しては、設定可変な基準信号補正値設定手段をビーム毎に備え、第2個目以降のレーザビームの基準信号として、第1個目のレーザビームの基準信号Vref に各々のレーザビームに対応する基準信号補正値α,β,・・・を演算した基準信号V’ref,V’’ref,・・・を用いる。これにより、感光体上のn個のレーザビームのビームパワーを常に一致させておくことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、n個(nは2以上の自然数)の半導体レーザを備えたマルチビーム走査光学系において、1つの光出力の目標値Vref を与えるだけで、n個の光ビームの通過する光路の差による光伝達効率の差を基準信号補正設定手段にて補正して各制御手段で光出力を適正に制御することができ、感光体上での各レーザビームのビームパワーを略同一に制御することができるため、プロセス制御や濃度制御時、あるいはプリンタ出力速度の変更時等に、レーザパワーが容易に設定可変となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であって、レーザビームプリンタのマルチビーム走査光学系と光ビーム出力制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光ビーム出力制御装置の制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】感光体上のビームパワーと光出力の制御目標値との関係を示す図である。
【図4】従来のマルチビーム走査光学系の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,2:半導体レーザ
3,4:コリメートレンズ
5:ビーム合成素子(例えばプリズム)
6:光走査装置(回転多面鏡等)
7:結像レンズ(fθレンズ等)
8:感光体(像担持体)
9:同期検知用の光検出器
10:目標値設定手段
11:信号処理回路
12,13:レーザ駆動回路
14,15:レーザパワー検出用の光検出器
16,17:制御回路
18:基準信号補正値設定手段
22:比較器

Claims (1)

  1. n個(nは2以上の自然数)の光源と、n個の光源から出射された光ビームの各々の光路を変更して所定のビーム間隔の平行ビームに合成する光合成手段と、平行ビームに合成された光ビームを偏向走査する手段と、偏向走査された光ビームを像担持体上に結像する手段を有するマルチビーム走査光学系を備え、該マルチビーム走査光学系からの光ビームによって感光部材からなる像担持体上を走査して潜像を形成し、該潜像を現像剤で可視像化し、該可視像を転写材に転写・定着して画像を得る画像形成装置の光ビーム出力制御装置において、
    前記光合成手段による合成前の各々の光ビームの光出力を検出する光検出手段と、光出力の目標値を設定する目標値設定手段と、前記光検出手段からの出力信号と前記目標値設定手段から出力される基準信号とを比較する比較手段と、該比較手段からの比較出力に応じて前記光ビームの光出力の強度を制御する制御手段を、n個の光ビームのそれぞれに対して備え、前記目標値設定手段は、第2個目以降の光ビームには、設定可変な基準信号補正値設定手段を光ビーム毎に備え、第2個目以降の光ビームの基準信号として、第1個目の光ビームの基準信号に対して各々の光ビーム毎に該第1個目の光ビームとの光路差による光伝達効率の差に基く基準信号補正値を演算したものを用いることを特徴とする光ビーム出力制御装置。
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