JP3562338B2 - 面形状測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟X線反射ミラーあるいは液晶表示装置(LCD)の製造に用いられる多面取りガラス基板のような、大面積を有する平面あるいは平面に近い非球面の形状を干渉計等を用いて測定する面形状測定方法及び装置に関し、特に、面形状測定装置の干渉計の測定開口より著しく大きな面積を有する平面あるいは平面に近い非球面に対して測定開口を走査させて分割測定する面形状測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面ミラーもしくは平面に近い非球面ミラーの表面形状を測定する技術として、特開平04−290907号公報や特開平05−99637号公報等に記載された技術が知られている。これら公報には、被測定面を互いに重複領域を持つ複数の部分面に分割し、それぞれの部分面に対して干渉計を順次移動させて部分面データを測定する測定方法が開示されている。そして、測定終了後に、重複領域を共有する2つの部分面の測定データが重複領域で最も滑らかに重なり合うようにフィッティングさせて2つの部分面の相対位置角度を求めることが開示されている。さらに、求められた部分面の相対位置角度を用いて全ての部分面を繋ぎ合わせることにより被測定面全体の形状が得られることが開示されている。
【0003】
特に特開平04−290907号公報に開示された技術では、被測定面の法線方向をZ軸とするXYZ座標系において、重複領域のフィッティングにより隣り合う部分面のX軸およびY軸を回転中心とした角度、およびZ方向の位置を算出している。
ところで、特開平04−290907号公報あるいは特開平05−99637号公報に開示された技術を用いた場合には、多数の部分面を測定して精度よく繋ぎ合わせるために繋ぎ合わせの際に生じるフィッティング誤差を小さくさせる必要が生じる。このためには、重複領域を大きく取って繋ぎ合わせる方向の重複長さをある程度長めに取る必要がある。従って、部分面の数および合成回数は、被測定面の面積を測定開口の大きさで割った数値よりもかなり多くなってしまっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また上述の従来の技術では、合成回数が多くなると繋ぎ合わせの誤差が著しく大きくなる欠点がある。この欠点を図7を用いて説明する。図7は、複数の部分面を繋ぎ合わせる方向(X方向)に直交する方向(Y方向)から被測定物表面を見た部分断面図である。図7に示すように、Y軸を回転中心とした角度の誤差が多数の部分面に存在することによって生じる合成誤差Eを考える。各部分面のX方向長さを一定値lとしたとき、n回合成したときに累積する合成誤差Eは以下のようになる。
【0005】
【数1】
Figure 0003562338
【0006】
誤差の伝播法則よりEの標準偏差σは以下のように近似できる。
【0007】
【数2】
Figure 0003562338
【0008】
全ての部分面について順番にY軸回りの回転角度をフィッティングで求める場合、繋ぎ合わせの基準となる部分面に対するその他の部分面の角度誤差Δθは独立ではなく、前回までのフィッティング結果が影響するので、
【0009】
【数3】
Figure 0003562338
【0010】
と表される。よって、Δθの標準偏差が一定値σθfをとるとしたとき、式(1)、式(3)を式(2)に代入して計算すると、誤差Eの標準偏差すなわちばらつきσEnは以下のようになる。
【0011】
【数4】
Figure 0003562338
【0012】
このように全ての部分面について順番にY軸回りの回転角度をフィッティングで求める場合、合成回数の3/2乗に比例して合成誤差Eのばらつきが増大するため、合成回数が多い場合に合成誤差Eが著しく増大する。
さらに合成回数が多い場合には部分面の数も多くなるため、必然的に測定時間が増加する。よって測定系の設置環境を均一に保つことが困難になるため被測定物の変形などを招き、結果的に測定精度の低下を招いてしまうという問題が生じる。
【0013】
また、以上説明した問題を解決するために、重複領域を小さくして繋ぎ合わせる方向の重複長さを短くして、部分面の数及び合成回数を少なくすることが考えられる。この場合X軸を回転中心とした角度およびZ方向の位置のフィッティング誤差はさほど増加しない。しかしX方向重複領域長さを短くすることによって、Y軸を回転中心とした角度のフィッティング誤差が増加する問題が生じる。
【0014】
本発明の目的は、合成回数を多くしても繋ぎ合わせの誤差が増大しない面形状測定方法及び装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、高い測定精度を維持しつつ短時間で測定を終了することができる面形状測定方法及び装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、重複領域長さを短くしても、Y軸を回転中心とした角度のフィッティング誤差が増加しない面形状測定方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、被測定面より小さい測定開口を持つ部分面形状測定機と、測定開口が被測定面に沿って移動するように部分面形状測定機を移動させる直動ステージと、部分面形状測定機に固定され、測定開口を被測定面に沿って移動させる際の部分面形状測定機の傾きに応じて傾く角度参照ミラーと、角度参照ミラーの傾き角を測定する角度測定器とを有することを特徴とする面形状測定装置によって達成される。本発明の面形状測定装置において、前記角度参照ミラーは、その法線方向が直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置され、前記角度測定器は、その測定軸が直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の面形状測定装置において、直動ステージの走査方向に直交する第2の走査方向を有し、部分面測定機を第2の走査方向に移動可能な第2の直動ステージと、部分面形状測定機に固定され、法線方向が第2の直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置された第2の角度参照ミラーと、測定軸が第2の直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置されている第2の角度測定器とを更に備えたことを特徴とする。また本発明の面形状測定装置において、部分面形状測定機の移動に伴って移動する第2の角度参照ミラーに追従して第2の角度測定器を移動させる移動機構を更に有していることを特徴とする。また、本発明の面形状測定装置において、前記2つの角度参照ミラーは、それぞれの法線方向にほぼ直交する方向に各直動ステージのストローク以上の幅を有していることを特徴とする。
【0017】
また上記目的は、被測定面を互いに重複領域を有する複数の部分面に分割し、分割した部分面を部分面形状測定機で順次走査してその形状を測定して部分面データを取得し、隣り合う部分面間の相対位置角度を用いて全ての部分面データを合成し、被測定面全体の形状を求める面形状測定方法において、相対位置角度を得るために、部分面形状測定機の走査方向にほぼ沿う方向から部分面形状測定機の傾きを測定することを特徴とする面形状測定方法によって達成される。
【0018】
本発明の面形状測定方法において、前記相対位置角度は、2次元移動する部分面形状測定機の傾きを直交する2方向から測定することを特徴とする。また、本発明の面形状測定方法において、2次元移動する部分面形状測定機の直交する2方向の傾きをそれぞれ角度測定手段で測定する際、一方の角度測定手段は位置を固定されて部分面形状測定機の一走査方向に沿って分面形状測定機の傾きを測定し、他方の角度測定手段は、一走査方向に沿って移動しつつ一走査方向に直交する他走査方向に関する部分面形状測定機の傾きを測定することを特徴とする。また本発明の面形状測定方法において、部分面データを合成する際の合成精度が同等となる複数の合成経路を用いて複数の全面合成結果を求め、それら全面合成結果を平均して被測定面全体の形状を求めることを特徴とする。
【0019】
以上の構成を有する本発明においては、繋ぎ合わせの基準となる部分面に対するその他の部分面のY軸回りの回転角度誤差Δθは角度測定器によってそれぞれ独立に測定することができる。よって式(3)で示されるような誤差の累積は発生しない。角度測定値の測定誤差Δθの標準偏差をσθsとして、式(2)に式(1)を代入すると、誤差Eのばらつきは以下のようになる。
【0020】
【数5】
Figure 0003562338
【0021】
このように本発明を用いた場合、誤差Eのばらつきが合成回数の1/2乗に比例するため、特に合成回数が多くなったときの誤差Eが従来の合成方法より小さくなり、大面積の被測定面形状を高精度で測定できる。さらに重複領域の大きさが測定精度にほとんど影響を与えないため、X軸まわりの回転角度およびZ方向位置のフィッティング誤差に大きな影響を与えない範囲でX方向重複領域長さを最小にすることができ、結果として分割回数を減らすことになるため短時間で測定できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による面形状測定方法及び装置を図1及び図2を用いて説明する。まず、本実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を図1を用いて説明する。図1(a)は本実施の形態による面形状測定装置の斜視図であり、図1(b)は、被測定面の隣り合う部分面の状態を示す図である。本実施の形態では、X方向に1030mm、Y方向に50mmの幅を有し、軟X線反射を目的にした長尺ミラー(被測定物)11の表面を被測定面11aとして用いている。
【0023】
図1において、干渉計10は、縦横の幅が50mm×50mmで被測定面11a側に開口した測定開口を有している。また干渉計10は、測定開口内を500×500点のサンプリング密度で1点当たり0.04μmの精度で測定できるようになっている。干渉計10は直動ステージ12に移動可能に取り付けられている。直動ステージ12を駆動させることにより干渉計10は図中のX方向に走査されるようになっている。干渉計10のX方向に面する側面には、干渉計10のY軸回りの回転を測定するための角度参照ミラー13が張り付けられている。また、干渉計10のY軸回りの回転角度を測定するためのオートコリメーター14が角度参照ミラー13をX方向から臨む位置に配置されている。干渉計10、直動ステージ12、及びオートコリメーター14は計算制御部15に接続されており、計算制御部15により制御され、あるいは計算制御部15に測定データを出力するようになっている。
【0024】
次に、図1(a)、(b)及び図2を用いて本実施の形態による面形状測定方法について説明する。図2は、本実施の形態による面形状測定装置の動作手順を示したフローチャートである。図2において、まずステップS1で重複領域の大きさ(割合)を決定した後、被測定面11aを重複部分を有する複数の部分面11a1〜11a21に分割する(ステップS2)。このときの重複領域の大きさは図1(b)に示すように、X方向1mm、Y方向50mmの長方形である。次に干渉計10を直動ステージ12によって部分面11a1〜11a21のいずれかの真上に移動させる(ステップS3)。
【0025】
次に干渉計10により当該部分面の面形状を測定し、そのときの干渉計10の姿勢を干渉計10のX方向側面に張り付けられた角度参照ミラー13をオートコリメーター14で測定することにより得る(ステップS5)。ステップS6において、全ての部分面11a1〜11a21について、干渉計10による形状測定、およびオートコリメーター14による干渉計10の姿勢の測定を完了させ、次いで計算制御部15において全ての部分面11a1〜11a21の干渉計10による測定データを繋ぎ合わせる(ステップS7〜S10)。
【0026】
測定データを繋ぎ合わせるためには隣り合う部分面の相対位置姿勢、すなわちXYZ方向変位、およびX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転角度を求める必要がある。本実施の形態では、X方向変位はエンコーダーなどで読み取った直動ステージ12の移動量を用いる。Y軸回りの回転角度は、オートコリメーター14の測定値を用いる。Y方向変位およびZ軸回りの回転角度は0とし、X軸回りの回転角度、およびZ方向の相対位置のみを重複部分が最もよく重なるように最小自乗法などを用いたフィッティングにより求める(ステップS7、S8)。ステップS9において、全ての部分面について以上の計算を行ない繋ぎ合わせを行なうことによって(ステップS9)、被測定面全体の形状を算出して合成結果を表示する(ステップS11)。
【0027】
ここで、本実施の形態における繋ぎ合わせ1ヵ所当たりのY軸回りの回転角度の誤差を評価してみる。まず比較例として、従来の技術の例えば特開平04−290907号公報に開示されるような最小自乗法を用いたフィッティングによってY軸回りの回転角度を求めた場合における、求められた値の不確かさ、すなわち誤差を、誤差の伝播公式(2)から求めてみる。式(2)に基づいて計算すると、従来技術におけるフィッティングによって求められるY軸回りの回転角度の誤差は2.3×10−6radとなる。これに対して、市販のオートコリメーターでは1×10−6rad程度のものもあり、繋ぎ合わせ1ヵ所当たりで比較しても従来の技術の方が誤差が大きいことが分かる。さらに部分面11a1を繋ぎ合わせの基準として用いた場合、部分面11a21における合成誤差Eは、従来技術では5.3μmにもなるのに対して本実施の形態では0.22μmと小さい。
【0028】
次に、本実施の形態の変形例として、被測定物である長尺ミラー11の被測定面11aのX方向長さを倍にして2060mmの長さを有する被測定面11aについて本実施の形態による面形状測定方法及び装置を適用した場合について説明する。この場合には、比較例としての先述の従来技術により生じる誤差Eは14.7μmにもなるのに対して本実施の形態では0.32μmとなり、X方向の長さが半分の上述の被測定面の場合に比べてほとんど増加しない。このように本実施の形態による面形状測定方法及び装置によれば、合成回数を多くしても繋ぎ合わせの誤差が増大せず高精度の測定ができるようになる。
【0029】
次に、本実施の形態の他の変形例として、上述の繋ぎ合わせ1ヵ所当たりのフィッティング誤差を減らすために、分割回数を42回から51回に増やして、X方向の重複領域長さを10mmまで伸ばした場合について説明する。繋ぎ合わせ1ヵ所あたりのY軸回りの回転角度の誤差を評価すると、フィッティングで求める従来の技術では8.4×10−8radとなって、市販のオートコリメーターの誤差1×10−6radよりも小さくすることができる。しかし部分面11a1を繋ぎ合わせの基準として用いた場合、部分面11a50における合成誤差Eは、従来技術では0.7μmと増大するのに対して本実施の形態では0.28μmと逆に減少する。これは部分面1ヵ所当たりの長さが短くなったためである。
【0030】
なお、本例より重複領域長さを増やすことは可能だが、測定時間がむやみに長くなり、被測定面が環境の変化により変形する可能性が増大するため好ましくない。
このように、本実施の形態による面形状測定方法及び装置によれば、重複領域長さを長くすると、より誤差を少なくすることができる。また逆に、重複領域を短くしても、Y軸を回転中心とした角度のフィッティング誤差を増加させないようにすることができる。従って、高い測定精度を維持しつつ短時間で測定を終了することができる面形状測定方法及び装置を実現できる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態による面形状測定方法及び装置を図3乃至図5を用いて説明する。まず、本実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を図3を用いて説明する。本実施の形態では、例えばLCDデバイスに用いるガラス基板51を被測定物として、1方向のみの分割だけでは測定できない2次元的な広がりを持つ被測定面51aを対象とした場合について説明する。
【0032】
図3は本実施の形態による面形状測定装置の斜視図であり、図3において、干渉計50は、例えば縦横の幅が50mm×50mmで被測定面51a側に開口した測定開口を有している。また干渉計50は、測定開口内を500×500点のサンプリング密度で1点当たり0.04μmの精度で測定できるようになっている。干渉計50は直動ステージ52xに移動可能に取り付けられている。直動ステージ52xを駆動させることにより干渉計50は図中のX方向に走査されるようになっている。また、直動ステージ52xの両端部は、ガラス基板51を挟んで対向してY軸方向に延びる2本の直動ステージ52yに移動可能に取り付けられている。直動ステージ52yを駆動させることにより直動ステージ52xは図中のY方向に走査されるようになっている。従って、直動ステージ52x、52yの駆動により干渉計50をXY平面で2次元的に移動させることができるようになっている。
【0033】
干渉計50のX方向に面する側面には、干渉計50のY軸回りの回転を測定するための角度参照ミラー53yが貼り付けられ、干渉計50のY方向に面する側面には、X軸回りの回転を測定するための角度参照ミラー53xが張り付けられている。また、干渉計50のY軸回りの回転角度を測定するためのオートコリメーター54yが角度参照ミラー53yをX方向から臨む位置に配置されている。また、干渉計50のX軸回りの回転角度を測定するためのオートコリメーター54xが角度参照ミラー53xをY方向から臨む位置に配置されている。
【0034】
オートコリメーター54yは直動ステージ52xのY方向への移動に同期してY方向に移動できるようにオートコリメーター移動ステージ56に取り付けられている。一方、オートコリメーター54xは固定されている。
干渉計50、直動ステージ52x、52y、オートコリメーター54x、54y、及びオートコリメーター移動ステージ56は計算制御部55に接続されており、計算制御部55により制御され、あるいは計算制御部55に測定データを出力するようになっている。
【0035】
本実施の形態においても、部分面データを順次繋ぎ合わせる際に、第1の実施の形態と同様の面形状測定方法を2次元的に用いて、隣接する2つの部分面間の角度をオートコリメーター54x、54yによって2次元で測定することにより合成誤差Eを最小にすることができる。
【0036】
図4は、本面形状測定装置をZ方向から見た概略図である。図4に示すように被測定面のほぼ中心位置の部分面を繋ぎ合せの基準として、基準となる部分面から重複領域を持って連続的に繋ぎ合わされる一連の部分面における終端の部分面までの全繋ぎ合わせ経路(合成経路)で測定ができるように2台のオートコリメーター54x、54yを配置している。これら2台のオートコリメーター54x、54yで経路内の部分面を順次測定することによって、隣り合う部分面をオートコリメーター54x、54yによる測定値で繋ぎ合わせることが可能になる。オートコリメーター54yの位置をY軸方向に移動させて、別の繋ぎ合わせ経路上の部分面を順次測定する。これを繰り返すことによって全ての部分面を測定することができる。
【0037】
図5は図4と同様にZ方向から被測定面を見た概略図である。図中、移動するオートコリメータ54yは図示を省略し、代わりに被測定面上の測定経路を矢印で示している。図5に示すように、X軸回りの回転は、固定されたオートコリメーター54xにより、被測定面の中央の基準となる部分面を通ってY軸方向(図中、上下方向)に干渉計50が移動する際に計測しておく。Y軸回りの回転は、基準となる部分面を通って上下方向に測定した各部分面からX方向(図中左右方向)に干渉計50を移動させることにより測定される。従って、図中矢印で示されるような合成経路で全ての部分面を合成することが可能になるので、全ての部分面を測定するために移動する必要があるオートコリメーターは54y1台でよく、オートコリメーター54xは移動する必要がない。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態による面形状測定方法及び装置を図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を示している。本実施の形態による面形状測定装置は、X軸回りの回転、及びY軸回りの回転を測定する2つのオートコリメーター44x、44yが固定されて移動しないようになっている点に特徴を有している。このため、第2の実施の形態の図3に示した角度参照ミラー53x、53yに代えて、干渉計40がXY面内で2次元移動しても、固定した2つのオートコリメーター44x、44yの測定軸からミラー表面が外れないように、図6に示すように、X軸回りの回転を測定するための角度参照ミラー43xはX方向に延びた反射面を有し、Y軸回りの回転を測定するための角度参照ミラー43yはY方向に延びた反射面を有している。
【0039】
干渉計40は直動ステージ42xに移動可能に取り付けられている。直動ステージ42xを駆動させることにより干渉計40は図中のX方向に走査されるようになっている。また、直動ステージ42xの両端部は、ガラス基板41を挟んで対向してY軸方向に延びる2本の直動ステージ42yに移動可能に取り付けられている。直動ステージ42yを駆動させることにより直動ステージ42xは図中のY方向に走査されるようになっている。従って、直動ステージ42x、42yの駆動により干渉計40をXY平面で2次元的に移動させることができるようになっている。
【0040】
例えば、直動ステージ42x、42yの各移動ストロークが1000mmであるとすると、干渉計40は、1000mm×1000mmの面積を有する被測定面41aに対してXY面内を2次元移動して測定することができる。このとき、固定されたオートコリメーター44xは、被測定面41aの中央部の部分面を通ってY軸に平行な測定軸を有し、オートコリメーター44yは、被測定面41aの中央部の部分面を通ってX軸に平行な測定軸を有している。従って、干渉計40の側面に固定された角度参照ミラー43x、43yは横幅が少なくとも1000mmあり、横幅方向の中央部で干渉計40に固定されている。
【0041】
このような構成にすることにより、1000mm×1000mmの面積を持つ被測定面41aを測定する場合において、オートコリメーター44x、44yを固定したままでも角度参照ミラー43x、43yがオートコリメーター44x、44yの測定範囲外に出てしまうことがなくなるため、常に干渉計40の傾きを測定することが可能になる。この場合任意の隣り合う部分面間の角度を測定しているため、一度被測定面全面を測定した後に、測定結果を用いて繋ぎ合わせ経路を変えた複数の全面形状測定結果を得ることができる。全ての合成経路でオートコリメーター44x、44yによる角度測定結果が利用できるため、これら複数の全面形状測定結果はそれぞれほぼ同等レベルの合成誤差を含んでいる。これらを平均することにより、それぞれの合成誤差が相殺されて誤差の少ない全面形状測定結果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、合成誤差Eのばらつきは合成回数の1/2乗に比例して増大するため、特に合成回数が多くなったときの誤差Eが従来の合成方法より小さくなる。さらに重複領域の大きさが測定精度にほとんど影響を与えないため、X軸まわりの回転角度およびZ方向位置のフィッティング誤差に大きな影響を与えない範囲でX方向重複領域長さを最小にすることができ、結果として分割回数を減らすことになるため短時間で測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による面形状測定装置を用いた面形状測定方法の手順を示す流れ図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による面形状測定装置を用いた面形状測定方法を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による面形状測定装置を用いた面形状測定方法を説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による面形状測定装置の概略の構成を示す図である。
【図7】多数の部分面を繋ぎ合わせた際に発生する合成誤差Eを示す図である。
【符号の説明】
40、50 干渉計
11a 被測定面
11a1〜11a21 部分面
12、42x、42y、52x、52y、56 直動ステージ
13、43x、43y、53x、53y 角度参照ミラー
14、44x、44y、54x、54y オートコリメーター
15、45、55 計算制御部
41、51 被測定物

Claims (9)

  1. 被測定面より小さい測定開口を持つ部分面形状測定機と、
    前記測定開口が前記被測定面に沿って移動するように前記部分面形状測定機を移動させる直動ステージと、
    前記部分面形状測定機に固定され、前記測定開口を前記被測定面に沿って移動させる際の前記部分面形状測定機の傾きに応じて傾く角度参照ミラーと、
    前記角度参照ミラーの傾き角を測定する角度測定器と
    を有することを特徴とする面形状測定装置。
  2. 請求項1記載の面形状測定装置において、
    前記角度参照ミラーは、その法線方向が前記直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置され、
    前記角度測定器は、その測定軸が前記直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置されていること
    を特徴とする面形状測定装置。
  3. 請求項2記載の面形状測定装置において、
    前記直動ステージの走査方向に直交する第2の走査方向を有し、前記部分面測定機を前記第2の走査方向に移動可能な第2の直動ステージと、
    前記部分面形状測定機に固定され、法線方向が前記第2の直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置された第2の角度参照ミラーと、
    測定軸が前記第2の直動ステージの走査方向にほぼ沿うように配置されている第2の角度測定器と
    を更に備えたことを特徴とする面形状測定装置。
  4. 請求項3記載の面形状測定装置において、
    前記部分面形状測定機の移動に伴って移動する第2の角度参照ミラーに追従して前記第2の角度測定器を移動させる移動機構を更に有していることを特徴とする面形状測定装置。
  5. 請求項3記載の面形状測定装置において、
    前記2つの角度参照ミラーは、それぞれの法線方向にほぼ直交する方向に前記各直動ステージのストローク以上の幅を有していることを特徴とする面形状測定装置。
  6. 被測定面を互いに重複領域を有する複数の部分面に分割し、
    分割した前記部分面を部分面形状測定機で順次走査してその形状を測定して部分面データを取得し、
    隣り合う部分面間の相対位置角度を用いて全ての前記部分面データを合成し、前記被測定面全体の形状を求める面形状測定方法において、
    前記相対位置角度を得るために、前記部分面形状測定機の走査方向にほぼ沿う方向から前記部分面形状測定機の傾きを測定することを特徴とする面形状測定方法。
  7. 請求項6記載の面形状測定方法において、
    前記相対位置角度は、2次元移動する前記部分面形状測定機の傾きを直交する2方向から測定することを特徴とする面形状測定方法。
  8. 請求項7記載の面形状測定方法において、
    2次元移動する前記部分面形状測定機の直交する2方向の傾きをそれぞれ角度測定手段で測定する際、
    一方の角度測定手段は位置を固定されて前記部分面形状測定機の一走査方向に沿って前記部分面形状測定機の傾きを測定し、
    他方の角度測定手段は、前記一走査方向に沿って移動しつつ前記一走査方向に直交する他走査方向に関する前記部分面形状測定機の傾きを測定することを特徴とする面形状測定方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれかに記載の面形状測定方法において、
    前記部分面データを合成する際の合成精度が同等となる複数の合成経路を用いて複数の全面合成結果を求め、それら全面合成結果を平均して被測定面全体の形状を求めることを特徴とする面形状測定方法。
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