JP3562058B2 - 有機電子デバイス用樹脂の精製方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、有機電子デバイス用樹脂、特に電荷輸送性ポリエステル樹脂またはポリカーボネート樹脂の精製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリビニルカルバゾール(PVK)に代表される電荷輸送性樹脂や、電荷輸送性の低分子化合物を樹脂中に分散した低分子分散系有機半導体は、電子写真感光体や、有機EL素子、或いはよう素等のアクセプターをドーピングした導電材料などのいわゆる有機電子デバイスに有用なものである。このうち、特に有機電子デバイスの一つである電子写真感光体においては、感光層を形成するために電荷輸送性樹脂や、電荷輸送性の低分子化合物を分散させるためのポリカーボネートに代表される樹脂が必須の材料として使用される。また、有機電子デバイスのもう一つの例である有機EL素子においても、発光時のジュール熱による融解や結晶化等のモルホロジー変化を受けにくいことから、電荷輸送性樹脂或いは電荷輸送性の低分子化合物を絶縁性樹脂中に分散させた低分子分散系のような、樹脂を使用するものが注目されている。
電荷輸送性樹脂或いは絶縁性樹脂等、樹脂を使用した上記2つの場合において、低分子分散系は、化合物の選択範囲が大きく、高性能のものが得られやすいというメリットがあるものの、低分子化合物を樹脂中に分散して用いるため、低分子化合物の熱によるマイグレーションが生じたり、樹脂本来の機械的な性能が低下してしまうなど、機械的強度に関しては本質的に弱いという欠点があった。これに対し、電荷輸送性樹脂は、低分子化合物を混合する必要がないため、機械的強度を大きく改善できる可能性があり、現在盛んに研究がなされている。
【0003】
例えば、米国特許第4,806,443号明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリカーボネートが開示されており、米国特許第4,806,444号明細書には特定のジヒドロキシアリールアミンとホスゲンとの重合によるポリカーボネートが開示されている。また、米国特許第4,801,517号明細書にはビスヒドロキシアルキルアリールアミンとビスクロロホルメート或いはホスゲンとの重合によるポリカーボネートが開示されており、米国特許第4,937,165号明細書および同第4,959,288号明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミン或いはビスヒドロキシアルキルアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリカーボネート、或いはビスアシルハライドとの重合によるポリエステルが開示されている。さらに、米国特許第5,034,296号明細書には、特定のフルオレン骨格を有するアリールアミンのポリカーボネート、或いはポリエステルが、また、米国特許第4,983,482号明細書には、ポリウレタンが開示されている。さらにまた、特公昭59−28903号公報には、特定のビススチリルビスアリールアミンを主鎖としたポリエステルが開示されている。また、特開昭61−20953号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−134457号公報、特開平1−134462号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報等には、ヒドラゾンやトリアリールアミン等の電荷輸送性の置換基をペンダントとした樹脂およびそれを用いた感光体も提案されている。特にテトラアリールベンジジン骨格を有する樹脂は、“The Sixth International Congress on Advances in Non−impact Printing Technologies, 306, (1990).”にも報告されているようにモビリティーが高く、実用性の高いものである。
【0004】
しかしながら、有機電子デバイスに使用する有機材料においても、通常の無機半導体と同様に材料の純度がその特性に大きく影響することが分かっているが、樹脂は高分子であるため、通常の低分子の有機物に対して採用される再結晶、蒸留、カラム分離等の精製方法を適用することができず、安定した特性の精製樹脂が得られにくい。特に電荷輸送性樹脂においては、特性の安定化ができないことが実用化の大きな障壁となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、先に、種々の新規な構成の電荷輸送性樹脂について提案した(例えば、特願平6−151776号、特願平6−219599号、特願平6−329854号、特願平6−329853号、特願平6−70232号および特願平7−161608号)。これらの電荷輸送性樹脂は、前記の公知の電荷輸送性樹脂材料に比べ、モビリティーが高く、かつ機械的特性にも優れた材料であるが、一方で、その電気特性が樹脂の合成条件に著しく影響されることが明らかとなった。また、近年、環境問題などから、汎用のポリエステル或いはポリカーボネート樹脂などにおいても、多量の有機溶剤を使用する界面重合や、溶液重合に代わって、エステル交換法で合成することが検討されている。特にポリカーボネート樹脂においては、毒性の強いホスゲンを使用する従来の方法に対してエステル交換法ではホスゲンの使用が回避できるため注目されている。しかしながら、このような樹脂を有機電子デバイスに使用すると、電気特性が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明者等は、有機電子デバイスに使用する樹脂について、その不純物と電気特性に関して検討した結果、無機不純物、特にエステル交換法で合成した樹脂においては、その重合触媒等の無機不純物が樹脂中に残留し、残留した無機不純物は微量でも電気特性を著しく劣化させることを見出した。重合触媒として使用した金属化合物は、ポリマー末端の活性部位に配位していると考えられ、樹脂の精製方法として一般的な再沈殿法によって実用レベルにまで除去することは困難であった。本発明は、従来の技術における上記のような問題を解決することを目的としてなされたものである。
したがって、本発明の目的は、特性の安定した有機電子デバイスを得るために樹脂、特に電荷輸送性樹脂を精製する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、エステル交換法で合成した樹脂を有機電子デバイスに使用可能なグレードに精製する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、無機不純物の除去方法について鋭意検討した結果、重合後の樹脂を溶剤に溶解し、酸性物質或いは塩基性物質と接触させるか、それらを順次接触させることにより、効果的に無機不純物を除去でき、電気特性を大きく改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂の精製方法は、下記一般式( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂を、溶解可能な溶剤に溶解させ、酸性物質または塩基性物質と接触させるか、その両者と順次接触させることにより精製することを特徴とする。
【0008】
本発明において精製される有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂は、下記一般式( II )ないし(V)で示される。
【化5】
[ここで、Aは下記一般式(I−1)または(I−2)で示される部分構造を表し、Bは−O−(Y′−O) m′ −または−Z′−を表し(ただし、Y′およびZ′はそれぞれ2価の炭化水素基を表し、m′は1〜5の整数を意味する。)、YおよびZは、それぞれ2価の炭化水素基を表し、mは1〜5の整数を表し、nは0または1を表し、pは5〜5000の整数を表し、qは1以上の整数を表し、rは1〜3500の整数を意味し、ただし、q+r=5〜5000であって、0.3≦q/(q+r)<1である。]
【化6】
(ここで、R 1 ないしR 4 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、または未置換のアリール基を表し、Xは置換または未置換の2価の芳香族基を表し、Tは炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の炭化水素基を表し、kは0または1を表し、lは1を表す。)
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、精製される有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂は、上記( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂より、そして上記一般式(I−1)または(I−2)で示される部分構造の少なくとも1種を含む繰り返し単位よりなる。
【0012】
上記一般式(I−1)および(I−2)において、基Tは、炭素数1〜10の枝分かれしてもよい2価の炭化水素基を示すが、具体的には、以下のものがあげられる。アリールアミン骨格はどちらの側と結合してもよいが、例えば、T−2rと記す場合は、構造T−2の右側に、T−2lと記す場合は、構造T−2の左側にアリールアミン骨格が結合していることを示すものとする。
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
また、Xとしては以下の基(7)〜(13)から選択されたものがあげられる。
【化8】
〔式中、R5 は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、置換もしくは未置換のフェニル基、または置換もしくは未置換のアラルキル基を表し、R6 〜R12は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のアラルキル基、またはハロゲン原子を表し、aは0または1を意味し、Vは下記の基(14)〜(23)から選択された基を表す。
【0016】
【化9】
(bは1〜10の整数を意味し、cは1〜3の整数を意味する。)〕
【0017】
また、YおよびZは、下記の基(24)〜(30)から選択された基を表す。
【化10】
(式中、R13およびR14は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のアラルキル基、またはハロゲン原子を表し、dおよびeはそれぞれ1〜10の整数を意味し、fおよびgはそれぞれ0、1または2の整数を意味し、hおよびiはそれぞれ0または1を意味し、Vは前記したものと同意義を有する。)
【0018】
本発明において精製される電荷輸送性樹脂の具体例を下記表に示す。なお、表1〜表5は、一般式(I−1)で示される部分構造の例であり、表6〜表10は、一般式(I−2)で示される部分構造の例である。また、表11〜表12は、一般式(II)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂を例示し、表13は、一般式(III )で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂を例示し、表14は、一般式(IV)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂を例示し、表15〜表18は、一般式(V)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂を例示する。
【0019】
上記一般式(I−1)で示される部分構造の例
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
上記一般式(I−2)で示される部分構造の例
【表6】
【0025】
【表7】
【0026】
【表8】
【0027】
【表9】
【0028】
【表10】
【0029】
上記一般式(II)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂の例
【表11】
【0030】
【表12】
【0031】
上記一般式(III )で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂の例
【表13】
【0032】
上記一般式(IV)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂の例
【表14】
【0033】
上記一般式(V)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂の例
【表15】
【0034】
【表16】
【0035】
【表17】
【0036】
【表18】
【0037】
上記電荷輸送性樹脂の合成については、例えば、第4版実験化学講座第28巻等に記載された公知の方法で重合させることによって合成することができる。以下、その重合法について例示する。
【0038】
一般式(II)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂は、下記一般式(VII )
R−O−CO−A−CO−O−R (VII )
(式中、Aは一般式(I−1)または(I−2)で示される基を表し、Rはアルキル基、置換もしくは未置換のアリール基またはアラルキル基を表す。)
で示されるジエステル化合物に、一般式:HO−(Y−O)m−H(式中、Yおよびmは前記と同意義を示す。以下、定義の説明を省略する。)で示される2価アルコール類を過剰に加え、チタンアルコキシド、カルシウム、コバルト等の酢酸塩または炭酸塩、亜鉛または鉛の酸化物を触媒に用いて加熱し、エステル交換により合成することができる。2価アルコール類は、上記ジエステル化合物の1当量に対して、2〜100当量、好ましくは3〜50当量の範囲で用いられる。触媒は、上記ジエステル化合物の1重量部に対して、1/10000〜1重量部、好ましくは1/1000〜1/2重量部の範囲で用いられる。反応は、反応温度200〜300℃で行い、基−ORから基−O−(Y−O)m−Hへのエステル交換終了後は、HO−(Y−O)m−Hの離脱による重合を促進させるために、0.01〜100mmHg程度、好ましくは0.05〜20mmHgに減圧して反応させることが好ましい。また、HO−(Y−O)m−Hと共沸可能な1−クロロナフタレン等の高沸点溶剤を用いて、常圧下でHO−(Y−O)m−Hを共沸で除去しながら反応させてもよい。
【0039】
一般式(III )で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂は、上記一般式(VII )で示されるジエステル化合物に、一般式:HO−(Y−O)m−Hで示される2価アルコール類を過剰に加え、チタンアルコキシド、カルシウム、コバルト等の酢酸塩または炭酸塩、亜鉛または鉛の酸化物を触媒に用いて加熱し、エステル交換により、下記一般式(VIII)
H−(O−Y)m−O−CO−A−CO−O−(Y−O)m−H (VIII)
で示されるジオール化合物に変換した後、式:Cl−CO−Z−CO−Clで示される2価カルボン酸ハロゲン化物等と反応させればよい。反応溶剤としては、塩化メチレン、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、クロロベンゼン、1−クロロナフタレン等が有効であり、電荷輸送性モノマー1重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは2〜50重量部の範囲で用いられる。重合は、ピリジンやトリエチルアミン等の有機塩基性触媒を用いて行われる。有機塩基性触媒は、電荷輸送性モノマー1当量に対して、1〜10当量、好ましくは2〜5当量の範囲で用いられ、反応温度は任意に設定することができる。
【0040】
一般式、(IV)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂は、下記一般式(IX)
HO−A−OH (IX)
で示されるジオール化合物に炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジフェニル、ビスフェノールビスカーボネート等の炭酸ジエステル類、テレフタル酸ジメチル、ビスフェノールのジエステル等のジエステル類を過剰に加え、チタンアルコキシド、カルシウム、コバルト等の酢酸塩または炭酸塩、亜鉛または鉛の酸化物を触媒に用いて加熱し、エステル交換により合成することができる。炭酸ジエステルまたは他のジエステル類は、上記ジオール化合物の1当量に対して、2〜100当量、好ましくは3〜50当量の範囲で用いられる。触媒は、上記ジオール化合物1重量部に対して、1/10000〜1重量部、好ましくは1/1000〜1/2重量部の範囲で用いられる。1段階目の反応は、反応温度200〜300℃で行い、ジオール化合物が消費された後は、重合を促進させるために、0.01〜100mmHg程度、好ましくは0.05〜20mmHgに減圧して反応させることが好ましい。
【0041】
一般式(V)で示される電荷輸送性ポリエステル樹脂は、上記一般式(VII )で示されるジエステル化合物と、下記一般式(X)
R−O−CO−Z−CO−O−R (X)
(式中、Zは2価の炭化水素基を表し、Rはアルキル基、置換もしくは未置換のアリール基またはアラルキル基を表す。)
で示されるジエステル化合物を所望の割合で混合し、これに一般式:HO−(Y−O)m−Hで示される2価アルコール類を過剰に加え、チタンアルコキシド、カルシウム、コバルト等の酢酸塩または炭酸塩、亜鉛または鉛の酸化物を触媒に用いて加熱し、エステル交換により合成することができる。2価アルコール類は、式(VII )で示されるジエステル化合物と一般式(X)で示されるジエステル化合物との合計量1当量に対して、2〜100当量、好ましくは、3〜50当量の範囲で用いられる。触媒は、一般式(VII )で示されるジエステル化合物と一般式(X)で示されるジエステル化合物との合計量1重量部に対して、1/10000〜1重量部、好ましくは1/1000〜1/2重量部の範囲で用いられる。反応は、反応温度200〜300℃で行い、基−ORから基−O−(Y−O)m−Hへのエステル交換終了後は、HO−(Y−O)m−Hの離脱による重合を促進させるために、0.01〜100mmHg程度、好ましくは0.05〜20mmHgに減圧して反応させることが好ましい。また、HO−(Y−O)m−Hと共沸可能な1−クロロナフタレン等の高沸点溶剤を用いて、常圧下でHO−(Y−O)m−Hを共沸で除去しながら反応させてもよい。
【0043】
次に、本発明の精製方法について説明する。
上記のようにして合成された樹脂を、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン或いはこれらの混合物等の適当な溶剤中に溶解させる。溶剤は、樹脂1重量部に対して1〜100重量部、好ましくは2〜50重量部の範囲の量を用い、機械的に撹拌するか、超音波照射等を用いて溶解を促進してもよい。また、必要により、溶剤の沸点以下に加熱してもよい。この樹脂溶液を酸性物質または塩基性物質と接触させるか、それら両者と順次接触させることにより樹脂を精製する。
【0044】
本発明において精製に使用する、酸性物質としては、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、硝酸、りん酸等、これらの酸を水、メタノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、エーテル、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンまたはこれらの混合物等の適当な溶剤で希釈した液体状のもの、および活性白土、シリカゲル等の固体状のものがあげられる。また、塩基性物質としては、アンモニア水、ピリジン、キノリン、トリエチルアミン等、これら有機塩基を水、メタノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、エーテル、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン或いはこれらの混合物等の適当な溶剤で希釈したもの、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を水、メタノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、エーテル、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンまたはこれらの混合物等の適当な溶剤で希釈したもの等の液状のもの、および、塩基性アルミナ等の固体状のものがあげられる。
【0045】
固体状の酸性物質または塩基性物質と接触させる場合は、樹脂溶液に固体状の酸性物質または塩基性物質を直接加え、撹拌等により十分に接触させればよい。使用する酸性物質または塩基性物質の量は、樹脂1重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部の範囲である。接触時間は1分〜24時間、10分〜10時間が効率的であり、好ましい。接触処理中に溶剤の沸点以下に加熱することも効果的である。接触処理後は、メンブランフィルターや、ガラス繊維濾紙、或いは通常の濾紙等を用いて固体状の酸性物質または塩基性物質を除去した後、樹脂溶液を水、メタノール、エタノール、アセトン等の樹脂の溶解度が低い溶剤中に滴下し、樹脂を析出させる再沈殿法で単離してもよく、或いは濾過した樹脂溶液をそのまま電子デバイスの作製に使用してもよい。再沈殿法で単離する場合、溶剤は、樹脂溶液1重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の範囲で使用される。
【0046】
液体状の酸性物質または塩基性物質と接触させる場合は、以下の方法のいずれを採用してもよい。
(1)液体状の酸性物質または塩基性物質と、樹脂を溶解する溶剤が任意の割合で混合できる場合
(1−1)液体状の酸性物質または塩基性物質が、樹脂に対して貧溶剤である場合。
液体状の酸性物質または塩基性物質中に樹脂溶液を直接滴下し、樹脂を析出させ、撹拌等で十分に接触させた後、濾過等により分離し、酸性物質または塩基性物質を樹脂を溶解しない溶剤で十分に除去する。液体状の酸性物質または塩基性物質は、そのまま使用してもよく、また、前記の適当な溶剤で0.1〜5規定、好ましくは0.2〜3規定程度に希釈されたものを使用してもよい。また、その量は、樹脂溶液1重量部に対して、0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲に設定される。接触時間は、1分〜24時間、10分〜10時間の範囲が効率的であり、好ましい。処理温度は室温〜溶剤の沸点以下で、好ましくは、室温〜50℃の範囲に設定される。
【0047】
(1−2)液体状の酸性物質または塩基性物質が、樹脂に対して良溶剤である場合。
液体状の酸性物質または塩基性物質と樹脂溶液を混合し、撹拌等で十分に接触させた後、メンブランフィルターや、ガラス繊維濾紙、或いは通常の濾紙等を用いて不溶分を除去した後、樹脂溶液を水、メタノール、エタノール、アセトン等の樹脂に対する溶解度が低い溶剤中に滴下し、樹脂を析出させ、酸性物質または塩基性物質を樹脂を溶解しない溶剤で十分に除去する。液体状の酸性物質または塩基性物質は、そのまま使用してもよく、また、前記の適当な溶剤で0.1〜5規定、好ましくは0.2〜3規定程度に希釈されたものを使用してもよい。また、その量は、樹脂溶液1重量部に対し、0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲で使用される。接触時間は1分〜24時間が適当であり、10分〜10時間の範囲が効率的であり好ましい。処理温度は室温〜溶剤の沸点以下、好ましくは、室温〜50℃の範囲に設定される。
【0048】
(2)液体状の酸性物質または塩基性物質と、樹脂を溶解する溶剤が任意の割合で混合できない場合。
液体状の酸性物質または塩基性物質と樹脂溶液を混合し、撹拌等で十分に接触させた後、静置して酸性物質または塩基性物質と樹脂溶液を分離させ、酸性物質または塩基性物質を除去する。さらに樹脂溶液と任意の割合で混合できない溶剤を用いて樹脂溶液を洗浄し、酸性物質または塩基性物質を十分に除去する。この樹脂溶液を必要により硫酸ナトリウム等の乾燥剤で乾燥し、メンブランフィルターや、ガラス繊維濾紙、或いは通常の濾紙等を用いて不溶分を除去した後、樹脂溶液を水、メタノール、エタノール、アセトン等の樹脂の溶解度が低い溶剤中に滴下し、樹脂を析出させる。液体状の酸性物質または塩基性物質は、そのまま使用してもよく、また、前記の適当な溶剤で0.1〜5規定、好ましくは0.2〜3規定程度に希釈されたものを使用してもよい。また、その量は、樹脂溶液1重量部に対し、0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲で使用される。接触時間は1分〜24時間が適当であり、10分〜10時間の範囲が効率的であり好ましい。処理温度は室温〜溶剤の沸点以下、好ましくは、室温〜50℃の範囲に設定される。
【0049】
これらのうち、上記(2)の方法が、酸性物質または塩基性物質と樹脂溶液を効率よく接触でき、さらに、樹脂から酸性物質または塩基性物質を除去するのも容易であるために好ましい。また、特に酸性物質または塩基性物質として、塩酸、硫酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基の水溶液を使用し、水と任意に混合できない溶剤、例えば、塩化メチレン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等を用いて樹脂を溶解させた樹脂溶液を処理する場合には、酸性物質または塩基性物質と樹脂溶液の分離およびこれら酸性物質、塩基性物質の洗浄除去が容易であり、或いは有機溶剤の使用を減じることができるので、最も好ましい。一度の処理で効果が不十分な場合には、同一または異なった酸性物質或いは塩基性物質との接触処理を繰り返して行うことも効果的である。
【0050】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明する。なお、「部」は「重量部」を意味する。
実施例1〔例示化合物(CTP−1)〕
N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス[3−(2−エトキシカルボニルエチル)フェニル]−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン100.0g、エチレングリコール200.0gおよびテトラブトキシチタン5gを5リットルのフラスコに入れ、窒素気流下で3時間加熱還流した。N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス[3−(2−エトキシカルボニルエチル)フェニル]−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミンが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら230℃に加熱し、3時間反応を続けた。その後室温まで冷却し、塩化メチレン3000mlに溶解した。これを6等分し、以下の処理を行った。
【0051】
(処理1)1N−塩酸50mlを加え、30分間撹拌した後、静置し、水相を分離除去し、さらに有機相を蒸留水で塩酸が除去できるまで十分に洗浄した。不溶物を濾過し、アセトン3000mlを撹拌している中に、ろ液を滴下し、ポリマーを析出させた。濾過した後、アセトンで十分に洗浄し、その後、乾燥させて15.5gのポリマーを得た。
(処理2)1N−水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え、30分間撹拌した後、静置し、水相を分離除去し、有機相をさらに蒸留水で水酸化ナトリウムが除去できるまで十分に洗浄した。不溶物を濾過し、アセトン3000mlを撹拌している中に、ろ液を滴下し、ポリマーを析出させた。濾過した後、アセトンで十分に洗浄し、その後、乾燥させて15.7gのポリマーを得た。
(処理3)1N−水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え、30分間撹拌した後、静置し、水相を分離除去し、次いで1N−塩酸50mlを加え、30分間撹拌した後、静置し、水相を分離除去し、有機相をさらに蒸留水で塩酸が除去できるまで十分に洗浄した。不溶物を濾過し、アセトン3000mlを撹拌している中に、ろ液を滴下し、ポリマーを析出させた。濾過した後、十分にアセトンで洗浄し、その後、乾燥させて14.3gのポリマーを得た。
【0052】
比較例1
実施例1で得られたポリマー溶液の1/6、500mlの不溶物を濾過し、アセトン3000mlを撹拌している中に、ろ液を滴下し、ポリマーを析出させた。濾過した後、アセトンで十分に洗浄し、その後、乾燥させて15.9gの電荷輸送性樹脂を得た。
【0053】
上記処理1〜3および比較例1で得られたポリマー0.25gを、クロロホルム25mlに溶解し、高周波誘導結合プラズマ発光分析法(ICP−AES:SPS1200VR、セイコー電子工業社製)によりポリマー中のTiの定量を行った。標準溶液は、テトラブトキシチタンを用いた。測定条件は以下の通りであり、その結果を表19に示す。
【0054】
実施例2〜7
表19に示すポリマーについて、実施例1と同様にして合成および処理を行った。Tiの分析結果を表19にまとめて示す。
比較例2〜7
実施例2〜7で得られたポリマー溶液の1/6、500mlを、比較例1と同様に再沈殿し、ポリマーを得た。Tiの分析結果を表19にまとめて示す。
【0055】
実施例8〔例示化合物(CTP−7)〕
3,3′−ジメチル−N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−N,N′−ビス[4−(2−エトキシカルボニルエチル)フェニル]−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン100.0g、エチレングリコール200.0gおよびテトラメトキシガリウム5.0gを5000mlのフラスコに入れ、窒素気流下で3時間加熱還流した。3,3′−ジメチル−N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−N,N′−ビス[4−(2−エトキシカルボニルエチル)フェニル]−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミンが消費されたことを確認した後、0.5mmHgに減圧してエチレングリコールを留去しながら230℃に加熱し、4時間反応を続けた。その後、室温まで冷却し、塩化メチレン3000mlに溶解した。これを6等分し、実施例1と同様の処理を行った。Gaの分析結果を表19にまとめて示す。なお、分子量Mw=9.48×104 (スチレン換算)(重合度p=約125)であった。
【0056】
比較例8
実施例8で得られたポリマー溶液の1/6、500mlを、比較例1と同様に再沈殿し、ポリマーを得た。Gaの分析結果を表19にまとめて示す。
【0057】
【表19】
【0058】
応用例1
アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)100部およびシラン化合物(商品名:A1110、日本ユニカー社製)10部と、i−プロパノール400部およびブタノール200部からなる溶液をワイヤーバーNo.3で塗布し、150℃において10分間加熱乾燥して、膜厚0.5μmの下引き層を形成した。ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料10部を、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)10部および酢酸n−ブチル500部と混合し、ガラスビーズと共にペイントシェーカーで1時間処理して分散した後、得られた塗布液を上記下引き層上にワイヤーバーNo.5で塗布し、100℃において10分間加熱乾燥した。
次に、実施例1の処理1で得られたポリマー5部を、モノクロルベンゼン38部に溶解し、得られた塗布液を、電荷発生層が形成されたアルミニウム基板上に浸漬コーティング法で塗布し、120℃において1時間加熱乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして得られた電子写真感光体の電子写真特性を、フラットプレートスキャナー(富士ゼロックス社製)にて−800Vに帯電し、780nm、0.25μW/cm2 の光照射を行い、表面電位が−200Vに減衰するまでの時間Tを求めた。その結果を表20に示す。
【0059】
応用例2〜24
応用例1において、実施例1の処理1で得られたポリマー5部に代えて、実施例1の処理2および3、実施例2〜8の処理1〜3で得られたポリマー5部を用いた以外は、応用例1と同様にして電子写真感光体を作製し、同様に評価した。その結果を表20に示す。
比較応用例1〜8
応用例1において、実施例1の処理1で得られたポリマー5部に代えて、比較例1〜8で得られたポリマー5部を用いた以外は、応用例1と同様にして電子写真感光体を作製し、同様に評価した。その結果を表20に示す。
【0060】
【表20】
【0061】
【発明の効果】
本発明の上記特定の電荷輸送性樹脂の精製方法によれば、従来の再沈殿法等の精製方法では除去することができなかった触媒等に起因する無機不純物を除去することが可能である。したがって、本発明によって精製された電荷輸送性樹脂を用いた有機電子デバイスは、優れた電気特性を有するものとなり、特に電荷輸送性樹脂を電子写真感光体における電荷輸送層に用いた場合に、優れた電子写真特性を有するものとなる。
Claims (4)
- 下記一般式( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂を、溶解可能な溶剤に溶解させ、酸性物質または塩基性物質と接触させるか、その両者と順次接触させることにより精製することを特徴とする有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂の精製方法。
- 上記( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂が、金属化合物を触媒としてエステル交換反応により合成された樹脂であることを特徴とする請求項1記載の有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂の精製方法。
- 電荷輸送性樹脂を、溶解可能な溶剤に溶解させ、酸性物質または塩基性物質と接触させるか、その両者と順次接触させることにより精製した、下記一般式( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂であることを特徴とする有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂。
- 上記一般式( II )ないし(V)で示される電荷輸送性ポリカーボネート樹脂または電荷輸送性ポリエステル樹脂が、金属化合物を触媒としてエステル交換反応により合成された樹脂であることを特徴とする請求項3記載の有機電子デバイス用電荷輸送性樹脂。
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