JP3561874B2 - 過電流保護回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷の短絡障害やスイッチング電源装置の出力側の障害等による過電流状態となった時に、電流を制限して、スイッチング電源装置及び負荷を保護する過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来例の説明図であり、101はスイッチング・トランジスタ、102はパルス幅制御回路(PWM)、103,104,105は演算増幅器、106は整流平滑回路、107は電流検出用抵抗、108は負荷、109は整流回路、110はトランス、111は鋸歯状波発生器、112は交流電源、113は直流出力電圧の基準電圧、114は過電流設定の基準電圧、D,D0,D1,D2はダイオード、L1はチョークコイル、C1はコンデンサを示し、フォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置を示す。
【0003】
交流電源112は、一般には、100V,200Vの商用交流電源であり、この交流電圧を整流回路109により整流し、パルス幅制御回路102によってオン,オフ制御されるスイッチング・トランジスタ101によりトランス110の一次巻線に流れる電流をオン,オフし、そのオン期間に対応して発生するトランス110の二次巻線の誘起電圧を整流平滑回路106により整流平滑化し、負荷108に印加する。
【0004】
この負荷108に印加する直流出力電圧と基準電圧113とを比較し、誤差分をパルス幅制御回路102に入力し、直流出力電圧が基準電圧113以下の場合は、スイッチング・トランジスタ101のオン期間を長くするように制御し、反対に、直流出力電圧が基準電圧113を超えると、スイッチング・トランジスタ101のオン期間を短くするように制御して、直流出力電圧を安定化する。
【0005】
又負荷108に供給される電流を抵抗107により検出し、基準電圧114と比較して、この基準電圧を超えた時に、ダイオードDを介してパルス幅制御回路102に過電流検出信号として入力する。この場合、直流出力電圧が上昇した時と同様に動作するもので、パルス幅制御回路102は、スイッチング・トランジスタ101のオン期間を短くし、直流出力電圧を垂下させて、負荷108に流れる電流を制限する。
【0006】
図8は従来例の動作説明図であり、(a)は負荷の要求電流、(b)は出力電流、(c)は直流出力電圧、(d)はスイッチング電源装置の内部電流を示す。スイッチング電源装置の(b)に示す出力電流は、(a)に示す負荷の要求電流に対応して流れるものであるが、負荷の要求電流が過電流設定値Ithを超えると、前述のように、直流出力電圧Voutが(c)に示すように垂下し、出力電流はImaxに制限される。それにより、スイッチング電源装置の内部電流も、(d)に示すように、過電流状態とならないから、スイッチング電源装置を保護することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
各種の電子機器に於いては、活線挿抜を可能とする構成が採用されている。その場合、ユニットやパッケージの電源電圧安定化の為のコンデンサが搭載されており、ユニットやパッケージを挿入した時に、それに搭載されているコンデンサに、本体装置のスイッチング電源装置から充電電流が流れる。この充電電流はピーク電流となり、過電流設定値を超える場合もある。
【0008】
負荷108の障害ではなく、このようなピーク電流が流れる状態としては、例えば、負荷108にモータが含まれている場合のモータの起動時、負荷108にハロゲンランプ等が含まれている場合のランプ点灯時、負荷108に各種の複数の電子回路が含まれている場合のクロック同期による同一タイミングの電流が流れる時等がある。このようなピーク電流は短時間ではあるが、過電流設定値Ithを超えることがある。
【0009】
負荷108が正常な場合でも、ピーク電流が過電流設定値Ithを超えると、図8の(c)に示すように、スイッチング電源装置の直流出力電圧Voutは垂下することになる。従って、負荷108に電子回路が含まれていると、動作電圧低下により誤動作を起こす虞れが多くなる。
【0010】
このような問題を回避する為に、過電流設定値Ithを大きくすることが考えられる。しかし、障害発生等による過電流がこの過電流設定値Ithを超えるまでは、電圧垂下による保護が行われないので、スイッチング電源装置が焼損する可能性が大きくなる。そこで、スイッチング電源装置の電流容量を大きくすることが考えられる。しかし、必要以上の容量とするものであるから、コスト的な問題が生じる。
本発明は、非常に簡単な構成により、短時間のピーク電流を許容し、実際の過電流状態を確実に検出して保護することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の過電流保護回路は、(1)負荷8に印加する直流出力電圧を検出して一定化するようにスイッチング・トランジスタのオン期間を制御し、且つ負荷電流が設定値を超えたことを検出して、スイッチング・トランジスタのオン期間を短縮して直流出力電圧を垂下させるスイッチング電源装置の過電流保護回路であって、負荷電流が第1の設定値Vr1を超えた時に、直流出力電圧を垂下させて出力電流を制限する第1の過電流保護と、負荷電流が前記第1の設定値より低い第2の設定値Vr2を超え且つ設定時間を経過した時に、直流出力電圧を垂下させて出力電流を制限する第2の過電流保護とを行う構成を備えている。
【0012】
又(2)負荷電流を検出した電流検出値と第1の設定値Vr1とを比較する第1の比較回路4と、電流検出値と第1の設定値Vr1より低い第2の設定値Vr2とを比較する第2の比較回路5と、この第2の比較回路5の比較出力信号が設定時間を超えて継続した時に検出信号を出力する回路と、直流出力電圧の設定値に対する誤差信号に対応してスイッチング・トランジスタのオン期間を制御すると共に、前記回路からの検出信号と、第1の比較回路4の比較出力信号とにより直流出力電圧を垂下させる制御回路2とを備えている。
【0013】
又(3)負荷電流を検出した電流検出値と第1の設定値とを比較する第1の比較回路と、電流検出値と第1の設定値より低い第2の設定値とを比較する第2の比較回路と、電流検出値が第2の設定値を超えた比較出力信号が設定時間以上継続したことを検出する継続時間検出回路と、この継続時間検出回路の出力信号により前記第2の設定値を低下させた第3の設定値に切替える設定値切替回路と、直流出力電圧の設定値に対する誤差信号に対応してスイッチング・トランジスタのオン期間を制御すると共に、第1の比較回路の比較出力信号と、第2の比較回路の第3の設定値に切替えた時の比較出力信号とにより直流出力電圧を垂下させる制御回路とを備えている。
【0014】
又(4)継続時間検出回路は、第2の比較回路の出力信号を入力する積分回路を有し、設定値切替回路は、継続時間検出回路の出力信号によりオンとなって、第2の設定値を分圧した第3の設定値とするトランジスタを有する構成とすることができる。
【0015】
又(5)直流出力電圧を検出した電圧検出値と負荷電流を検出した電流検出値とをディジタル信号に変換するAD変換部と、直流出力電圧の設定値に対する誤差分を算出して、スイッチング・トランジスタのオン期間を算出するパルス幅制御機能と、電流検出値と第1の設定値及び第1の設定値より低い第2の設定値とを比較し、電流検出値が前記第1の設定値を超えた時及び電流検出値が第2の設定値を設定時間以上継続して超えた時に、オン期間を短縮する制御機能とを有するマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサの出力信号によりスイッチング・トランジスタを駆動する駆動回路とを備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の要部説明図であり、フォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置に適用した場合を示し、1はスイッチング・トランジスタ、2は制御回路、3は基準電圧Vr3と直流出力電圧とを比較する誤差増幅器、4は高速動作の第1の比較回路、5は低速動作の第2の比較回路、Vr1,Vr2は第1,第2の設定値、6は整流平滑回路、7は電流検出用抵抗、8は負荷、9は整流回路、10はトランス、D1〜D4はダイオード、L1はチョークコイル、C1はコンデンサを示す。
【0017】
交流電圧を整流回路9により整流し、制御回路2によってスイッチング・トランジスタ1を制御して、トランス10の一次巻線に流れる電流をオン,オフし、そのオン期間に対応して発生するトランス10の二次巻線の誘起電圧を整流平滑回路6により整流平滑化し、その直流出力電圧を負荷8に印加する。
【0018】
この負荷8に印加する直流出力電圧と基準電圧Vr3とを誤差増幅器3に入力し、誤差分を制御回路2に入力する。直流出力電圧が基準電圧Vr3以下の場合は、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を長くするように制御し、反対に、直流出力電圧が基準電圧Vr3を超えると、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短くするように制御して、直流出力電圧を安定化する。
【0019】
又負荷8に供給される電流を抵抗7により検出して、第1,第2の比較回路4,5に入力し、それぞれ第1,第2の設定値Vr1,Vr2と比較する。第1の設定値Vr1は、短時間のピーク電流を許容できる値に設定し、第2の設定値Vr2は、第1の設定値Vr1より低い値で、定常動作時の過電流設定値とし、且つ第2の比較回路5は、第1の比較回路4に比較して低速動作とする。
【0020】
負荷8に供給される電流が第1の設定値Vr1を超えて流れると、第1の比較回路4の比較出力信号により、制御回路2は、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短くして直流出力電圧を垂下させる。又第1の設定値Vr1を超えないが、第2の設定値Vr2を超えて、設定時間以上継続する場合は、第2の比較回路5の比較出力信号により、制御回路2は、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短くして直流出力電圧を垂下させる。
【0021】
従って、第2の設定値Vr2を超えても、第1の設定値Vr1を超えないピーク電流が流れる場合、直流出力電圧は垂下されない。そして、設定時間を経過しても継続して第2の設定値Vr2を超える場合は、ピーク負荷に相当するものではなく、障害等による過電流状態と判定して、直流出力電圧を垂下し、過電流保護を行うものである。即ち、第1の比較回路4を含む構成により第1の過電流保護を行う機能を構成し、第2の比較回路5を含む構成により第2の過電流保護を行う機能を構成している。
【0022】
図2は本発明の実施の形態の動作説明図であり、(a)は負荷8の要求電流、(b)は出力電流、(c)は直流出力電圧、(d)は垂下特性を示す。負荷8の要求電流が第2の設定値Vr2以下であれば、スイッチング・トランジスタ1は制御回路2によるオン期間の制御によって、直流出力電圧Voutは一定となるように制御される。そして、負荷8の要求電流が第1の設定値Vr1を超えるようなI1の場合、第1の比較回路4の高速動作によって、比較出力信号が制御回路2に入力され、スイッチング・トランジスタ1のオン期間が短縮されて、直流出力電圧は(c)に示すように垂下し、出力電流はImax1に制限されて過電流保護が行われる。
【0023】
又第2の設定値Vr2を超えるが、第1の設定値Vr1を超えない要求電流I2の場合、設定時間t内のピーク負荷であるから、低速動作の第2の比較回路5の比較出力信号は制御回路2に入力される前に消滅し、要求電流I2に対応したピーク電流が(b)に示すように供給される。又要求電流I3のように、設定時間tを超える場合は、低速動作の第2の比較回路5の比較出力信号が制御回路2に入力され、制御回路2によってスイッチング・トランジスタ1のオン期間が短縮されて、直流出力電圧は(c)に示すように垂下し、出力電流は定常時の最大電流Imax2に制限され、過電流保護が行われる。
【0024】
即ち、直流出力電圧Voutは、(d)に示す垂下特性により、ピーク電流に対してはIpの範囲の過電流保護を行い、定常電流に対してはIcstの範囲の過電流保護を行うことになり、ピーク電流のみが流れる負荷に対しては、直流出力電圧Voutを垂下させることなく、安定化した直流出力電圧Voutを印加することができるから、電子回路等の動作を安定化することができる。そして、第2の設定値Vr2を超えて継続して流れる過電流については、直流出力電圧を確実に垂下させて、保護することができる。
【0025】
第1の設定値Vr1と第2の設定値Vr2と設定時間tとは、負荷の特性やスイッチング電源装置の電流容量,温度上昇特性等を考慮して選定するものであり、例えば、第1の設定値Vr1は、スイッチング電源装置の許容最大ピーク電流に対応した値とし、第2の設定値Vr2は、定格電流に所定値を加えた値とすることができる。
【0026】
図3は本発明の実施の形態の説明図であり、図1と同様なフォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置について、同一部分は同一符号で示し、12はパルス幅制御回路(PWM)、13〜16は演算増幅器、17は鋸歯状波発生器、C2はコンデンサ、R1〜R5は抵抗を示す。
【0027】
負荷8に印加する直流出力電圧を抵抗分圧により検出し、演算増幅器13による誤差増幅器によって基準電圧Vr3と電圧検出値との差分をパルス幅制御回路12に入力し、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を制御して、直流出力電圧を安定化する動作は、図1に示す場合と同様であるから、重複した説明は省略する。なお、演算増幅器13により図1の誤差増幅器3を構成し、演算増幅器14により図1の第1の比較回路4を構成し、演算増幅器15により図1の第2の比較回路5を構成し、演算増幅器16と鋸歯状波発生器17とによるパルス幅制御回路12が図1の制御回路2に相当する。
【0028】
又演算増幅器16は、鋸歯状波発生器17からの鋸歯状波信号に対して、演算増幅器13の出力信号と、ダイオードD3,D4を介した演算増幅器14,15の出力信号とそれぞれ比較して、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を制御するパルス幅の信号を出力するものである。
【0029】
又第1の設定値Vr1と第2の設定値Vr2とは、前述のように、Vr1>Vr2の関係に設定し、且つ抵抗R1とコンデンサC2とによる積分回路は、第2の比較回路を構成する演算増幅器15の出力信号が、設定時間以上継続した時に比較出力信号としてダイオードD4を介してパルス幅制御回路12に入力する為のもので、これにより、第1の比較回路に比較して第2の比較回路を低速動作とすることができる。
【0030】
従って、負荷8に流れる電流を抵抗7により検出し、この電流検出値と第2の設定値Vr2とを比較し、電流検出値が第2の設定値Vr2を超え、且つ設定時間t以上継続する場合、CR回路とダイオードD4とを介して比較出力信号を、パルス幅制御回路12の演算増幅器16に入力することになる。又電流検出値が第1の設定値Vr1を超えた場合は、直ちに、ダイオードD3を介してパルス幅制御回路12の演算増幅器16に比較出力信号が入力される。それにより、スイッチング・トランジスタ1のオン期間が短縮されて、直流出力電圧が垂下される。即ち、許容し得るピーク電流に対しては直流出力電圧を安定に維持し、許容ピーク電流より低い電流で過電流設定値を超える電流が設定時間以上継続すると、この過電流を抑制するように制御することができる。
【0031】
図4は本発明のタイマを用いた実施の形態の説明図であり、図1及び図3と同一符号は同一部分を示し、21はタイマ、22はトランジスタ、R6〜R9は抵抗を示す。なお、図1及び図3と同様に、フォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置に適用した場合を示し、誤差増幅器3の基準電圧及び第1の比較回路4の第1の設定値の図示を省略している。
【0032】
又タイマ21は、演算増幅器15の出力信号、即ち、第2の比較回路の比較出力信号が設定時間以上継続したか否かを検出する設定時間検出回路に相当し、演算増幅器15の出力信号によりトリガされても、設定時間内に電流検出値が第2の設定値Vr2より低下すると、リセットされる途中リセット可能のタイマである。又トランジスタ22と抵抗R6,R7とにより第2の設定値Vr2をそれより低い第3の設定値に切替える設定値切替回路を構成している。
【0033】
負荷電流を抵抗7により検出した電流検出値が、第2の設定値Vr2を超えた時の演算増幅器15の出力信号は、ダイオードD4を介してスイッチング制御を行うレベルとはならず、従って、この場合の出力信号によってパルス幅制御回路12はオン期間の短縮の制御を行わない。そして、タイマ21が起動され、演算増幅器15の出力信号が設定時間継続した時に、トランジスタ22をオンとする信号を出力する。
【0034】
トランジスタ22がオンとなると、抵抗R6,R7により第2の設定値Vr2は分圧されて、第2の設定値より低い第3の設定値として演算増幅器15に入力される。従って、演算増幅器15の出力信号レベルが高くなり、ダイオードD4を介して、第2の比較回路の比較出力信号としてパルス幅制御回路12に入力され、パルス幅制御回路12は、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短縮して、直流出力電圧を垂下させる。なお、第1の設定値を超える電流検出値の場合は、図1及び図3について説明した場合と同様に、直ちに、オン期間の短縮制御による直流出力電圧の垂下が行われる。
【0035】
図5は本発明のCRによる設定時間検出回路を用いた実施の形態の要部説明図であり、図4と同一符号は同一部分を示し、D5はダイオード、R10,R11は抵抗、C3はコンデンサ、23はツェナーダイオードを示す。図示を省略した負荷に印加する直流出力電圧を検出した電圧検出値を誤差増幅器3に入力し、負荷電流を検出した電流検出値を第1の比較回路4及び抵抗R4を介して演算増幅器15に入力し、パルス幅制御回路(PWM)12により図示を省略しているスイッチング・トランジスタのオン,オフを制御する。
【0036】
又抵抗R10,R11とコンデンサC3とダイオードD5とツェナーダイオード23とにより、設定時間検出回路を構成している。即ち、電流検出値が第2の設定値Vr2を超えると、演算増幅器15の出力信号が抵抗R10を介してコンデンサC3に印加され、ダイオードD4はオフ状態を継続している。電流検出値が設定時間継続して第2の設定値Vr2を超えると、コンデンサC3の電位が上昇し、ツェナーダイオード23のツェナー電圧以上となると、トランジスタ22はオンとなる。
【0037】
トランジスタ22がオンとなると、前述のように、抵抗R6,R7により第2の設定値Vr2が分圧されて第3の設定値となり、それにより、演算増幅器15の出力信号レベルが更に高くなり、ダイオードD4を介してパルス幅制御回路12に比較出力信号として入力されるから、スイッチング・トランジスタのオン期間を短縮して、直流出力電圧を垂下することができる。
【0038】
図6は本発明のマイクロプロセッサを用いた実施の形態の説明図であり、31はスイッチング・トランジスタ、32はマイクロプロセッサ、33はAD変換部、34は駆動回路、36は整流平滑回路、37は電流検出用抵抗、38は負荷、39は整流回路、40はトランス、41,42はAD変換器、43,44は制御機能部を示す。この実施の形態は、図1,図3,図4と同様なフォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置について示す。
【0039】
AD変換部33は、負荷38に印加する直流出力電圧又はこれを検出した電圧検出値と、抵抗37により負荷電流を検出した電流検出値とをディジタル信号に変換するAD変換器41,42を含むものである。又マイクロプロセッサ32は、加減算機能,乗除算機能,比較機能,タイマ機能,記憶機能等を含むものであり、レジスタ等の記憶機能により、外部から設定した各設定値を記憶しておくことができる。
【0040】
又制御機能43は、比較機能によって、所定時間毎に負荷38に印加する直流出力電圧の設定値に対する誤差分を求め、演算機能によって、誤差分を零とする方向にスイッチング・トランジスタ31のオン期間を決めるパルス幅を算出する機能であり、この場合、所定時間毎に求めた誤差分をアドレスとして、例えば、鋸歯状波信号の周期と同一の周期でパルス幅の信号を読出すリードオンリメモリ(ROM)を設けることを可能である。
【0041】
又制御機能44は、比較機能によって、電流検出値と第1の設定値及び第2の設定値とを比較し、第1の設定値を超える電流検出値の場合は、電圧検出値によるパルス幅を強制的に短くし、又第1の設定値を超えないが、第2の設定値を超えた時に、タイマ機能によって、設定時間以上継続するか否かの時間監視を行い、設定時間以上継続した時に、第1の設定値を超えた場合と同様に、電圧検出値によるパルス幅を強制的に短くする機能である。
【0042】
駆動回路34は、マイクロプロセッサ32の出力信号に従ってスイッチング・トランジスタ31のゲートに印加する駆動信号を出力し、スイッチング・トランジスタ31により、整流回路39の整流出力電圧をオン,オフし、トランス40の一次巻線に印加する。そして、スイッチング・トランジスタ31のオン期間を制御機能43により制御することにより、負荷38に印加する直流出力電圧を一定化することができる。又第1の設定値を超えるような電流検出値の場合に、制御機能44により、スイッチング・トランジスタ31のオン期間を短縮して直流出力電圧を垂下させ、又第2の設定値を超えるが、第1の設定値を超えない許容ピーク電流の場合は、直流出力電圧を一定に維持させ、設定時間を経過した時に、制御機能44によりスイッチング・トランジスタ31のオン期間を短縮して直流出力電圧を垂下させて、過電流保護を行うものである。
【0043】
なお、直流出力電圧の安定化の制御機能と過電流の保護機能とを1個のマイクロプロセッサ32により実現する場合を示すが、例えば、直流出力電圧の安定化の制御機能43を通常のパルス幅制御回路により実現し、過電流の保護を行う為の制御機能44のみをマイクロプロセッサ32の機能により実現することも可能である。
【0044】
又前述の各実施の形態は、フォワードコンバータ形式のスイッチング電源装置について示すが、フライバックコンバータ形式やブーストコンバータ形式等の各種の形式のスイッチング電源装置にも適用可能である。又過電流検出用として、負荷に流れる電流を抵抗7,37により検出する場合を示すが、トランス10,40の一次巻線に流れる電流をカレント・トランス等により検出する構成を適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、負荷8に印加する直流出力電圧を検出して一定化するように、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を制御し、負荷電流が設定値を超えた時に、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短縮して直流出力電圧を垂下させる過電流保護回路であって、電流検出値が第1の設定値Vr1を超えると直ちに直流出力電圧を垂下させ、第1の設定値Vr1を超えないが、第2の設定値Vr2を超えた時は、直流出力電圧の一定化制御を継続させ、設定時間以上継続している場合は、スイッチング・トランジスタ1のオン期間を短縮し、直流出力電圧を垂下させるものである。
【0046】
それによって、第1の設定値Vr1以下で、第2の設定値Vr2を超える許容ピーク電流に対しては、直流出力電圧を一定化することが可能となり、電子回路等の動作の安定化を図ることができる。又設定時間以上、第2の設定値Vr2を超える場合は、過電流状態と判定して直流出力電圧を垂下させ、スイッチング電源装置及び負荷を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の説明図である。
【図4】本発明のタイマを用いた実施の形態の説明図である。
【図5】本発明のCRによる設定時間検出回路を用いた実施の形態の要部説明図である。
【図6】本発明のマイクロプロセッサを用いた実施の形態の説明図である。
【図7】従来例の説明図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチング・トランジスタ
2 制御回路
3 誤差増幅器
4 第1の比較回路
5 第2の比較回路
6 整流平滑回路
7 電流検出用抵抗
8 負荷
9 整流回路
Vr1 第1の設定値
Vr2 第2の設定値
Vr3 基準電圧

Claims (3)

  1. 負荷に印加する直流出力電圧を検出して該直流出力電圧を一定化するようにスイッチング・トランジスタのオン期間を制御し、且つ負荷電流が設定値を超えたことを検出して、前記スイッチング・トランジスタのオン期間を短縮して前記直流出力電圧を垂下させるスイッチング電源装置の過電流保護回路に於いて、
    前記負荷電流を検出した電流検出値と第1の設定値とを比較する第1の比較回路と、
    前記電流検出値と、前記第1の設定値より低い第2の設定値とを比較する第2の比較回路と、
    前記電流検出値が前記第2の設定値を超えた比較出力信号が設定時間以上継続したことを検出する継続時間検出回路と、
    該継続時間検出回路の出力信号により前記第2の設定値を低下させた第3の設定値に切替える設定値切替回路と、
    前記直流出力電圧の設定値に対する誤差信号に対応して前記スイッチング・トランジスタのオン期間を制御すると共に、前記第1の比較回路の比較出力信号と、前記第2の比較回路の前記第3の設定値に切替えた時の比較出力信号とにより前記直流出力電圧を垂下させる制御回路と
    を備えたことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記継続時間検出回路は、前記第2の比較回路の出力信号を入力する積分回路を有し、前記設定値切替回路は、前記継続時間検出回路の出力信号によりオンとなって前記第2の設定値を分圧した第3の設定値とするトランジスタを有することを特徴とする請求項1記載の過電流保護回路。
  3. 負荷に印加する直流出力電圧を検出して該直流出力電圧を一定化するようにスイッチング・トランジスタのオン期間を制御し、且つ負荷電流が設定値を超えたことを検出して、前記スイッチング・トランジスタのオン期間を短縮して前記直流出力電圧を垂下させるスイッチング電源装置の過電流保護回路に於いて、
    前記直流出力電圧を検出した電圧検出値と前記負荷電流を検出した電流検出値とをディジタル信号に変換するAD変換部と
    前記直流出力電圧の設定値に対する誤差分を算出して前記スイッチング・トランジスタのオン期間を算出するパルス幅制御機能と、前記電流検出値と第1の設定値及び該第1の設定値より低い第2の設定値とを比較し、前記電流検出値が前記第1の設定値を超えた時及び前記電流検出値が前記第2の設定値を設定時間以上継続して超えた時に前記オン期間を短縮する制御機能とを有するマイクロプロセッサと、
    該マイクロプロセッサの出力信号により前記スイッチング・トランジスタを駆動する駆動回路と
    を備えたことを特徴とする過電流保護回路。
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