JP2004080890A - 温度保護回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】DC/DCコンバータにおいて、スイッチング用FETの異常温度上昇に基づく、FETの破損等を防止する。
【解決手段】開示される温度保護回路は、直流入力と接地間に直列に接続されたFET3およびFET4と、FET3とFET4とを同期的に交互にスイッチングする制御を行うコントロールIC5とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、FET3とFET4のそれぞれの近傍に設けられた温度センサ8および温度センサ9と、温度センサ8および/または温度センサ9の異常温度上昇検出時の出力に応じて、コントロールIC5におけるFET3とFET4とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視回路10とを設けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】開示される温度保護回路は、直流入力と接地間に直列に接続されたFET3およびFET4と、FET3とFET4とを同期的に交互にスイッチングする制御を行うコントロールIC5とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、FET3とFET4のそれぞれの近傍に設けられた温度センサ8および温度センサ9と、温度センサ8および/または温度センサ9の異常温度上昇検出時の出力に応じて、コントロールIC5におけるFET3とFET4とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視回路10とを設けたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DC/DCコンバータのスイッチング用FETや隣接部品の異常温度上昇を検出して、FETの破損等の事故を防止するための温度保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
DC/DCコンバータは、入力直流電圧を変換して、異なる電圧の直流出力を発生する目的のために、従来から広く用いられている。
図6は、従来のDC/DCコンバータの回路構成例を示したものであって、コンデンサ1と、コイル2と、FET(Field Effect Transistor )3,4と、コントロールIC(Integrated Circuit)5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる概略構成を有することが示されている。
【0003】
図6において、コンデンサ1とコイル2とはフィルタ回路を形成している。FET3,4は、直流入力に対するスイッチング部を形成し、交互にオン,オフして、パルス出力を発生する。コントロールIC5は、FET3,4のスイッチングを制御するとともに、ON/OFF端子における入力ON/OFF信号が、ON命令信号(ハイレベル)であるか、又はOFF命令信号(ロウレベル)であるかに応じて、FET3,4をスイッチング動作状態にし、または不動作状態にする。コイル6とコンデンサ7は平滑回路を形成し、パルス出力を平滑化して、直流出力を発生する。
【0004】
以下、図6に示された従来のDC/DCコンバータ回路の動作を説明する。図6に示された回路は、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作するものであって、コントロールIC5からのスイッチング制御入力に応じて、FET3,4が同期して交互にオンまたはオフとなるスイッチング動作を行うことによって、直流電圧Vinの入力を断続してパルスからなる出力を発生し、これをコイル6とコンデンサ7とからなる平滑回路を介して整流することによって、電圧Voutを有する直流出力を発生する。
【0005】
図6に示された従来のDC/DCコンバータ回路においては、正常動作時には、FETは規定値以下の温度で動作している。しかし、コントロールICの部品異常または外的要因等によって動作不良を起こして、スイッチング周波数が異常上昇したような場合、FET部分における電力損失が非常に大きくなるため、FET自体の温度が異常に上昇する。また、FETに隣接した部品が異常発熱したために、FETの温度が異常に上昇する場合もある。
しかしながら、従来のDC/DCコンバータ回路においては、FETの温度を監視するための回路が備えられていなかったため、FETにおいて異常温度上昇が生じてもこれを検知することができず、そのため、FETが破損したり、さらにはFET自体や周囲の部品の発煙等の事故を生じたりする可能性があった。
【0006】
また、コントロールIC等の部品に異常が生じたためや、または外的要因によって、DC/DCコンバータ回路のスイッチング周波数が異常に上昇した場合であっても、出力電圧の平均値には異常を生じないことがあるが、このような状態では、DC/DCコンバータからの電力供給によって動作している負荷は正常に動作するため、システムとしては異常が生じないまま、FETだけが異常発熱状態となることもある。
このような場合には、システムが正常動作しているので、DC/DCコンバータの異常に気づくのが遅れ、そのため、DC/DCコンバータ回路において、FET等の部品が破損したり、最悪の場合、発煙に到る可能性があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のDC/DCコンバータ回路においては、通常、過電流保護機能は備えているが、温度保護回路は設けられていなかった。従って、FET等の部品の発熱を監視していなかったため、DC/DCコンバータ回路を構成するFETが破損したり、または発煙等の事故を起こす恐れがあるという問題があった。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、DC/DCコンバータ回路において、FETやその他の部分における温度上昇を監視して、異常温度上昇時、DC/DCコンバータの動作を停止させることによって、DC/DCコンバータ回路を構成するFETの破損等の事故の発生を防止できるようにするための、温度保護回路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は温度保護回路に係り、制御手段からの制御に応じてスイッチング素子によって入力直流をスイッチングすることによって得られた断続直流を平滑化して直流出力を発生するDC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子または上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御を停止させる温度監視手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子のそれぞれの近傍に設けられた第1の感温素子および第2の感温素子と、上記第1の感温素子および/または第2の感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の温度保護回路に係り、上記温度監視手段が、上記第1の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第1の温度検出手段と、上記第2の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第2の温度検出手段と、上記第1の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第1の比較手段と、上記第2の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第2の比較手段と、上記第1の比較手段の出力と上記第2の比較手段の出力との論理和の反転出力を発生する否定論理和手段とからなることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、該感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項5記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、上記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、上記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項6記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、上記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、上記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項7記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか一記載の温度保護回路に係り、上記温度監視手段が、上記感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する温度検出手段と、該温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する比較手段と、該比較手段の出力の反転出力を発生する否定手段とからなることを特徴としている。
【0015】
また、請求項8記載の発明は、請求項3または7記載の温度保護回路に係り、上記温度検出手段が、上記感温素子を一辺に含むブリッジ回路からなることを特徴としている。
【0016】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一記載の温度保護回路に係り、上記感温素子がサーミスタからなることを特徴としている。
【0017】
また、請求項10記載の発明は、温度保護回路に係り、制御手段からの制御に応じてスイッチング素子が直流入力をスイッチングすることによって入力直流と異なる出力を発生する電力変換回路に対して、
上記スイッチング素子または上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、本発明の第1実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図、図2は、本実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。この例の温度保護回路は、図1に示すように、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ8,9と、温度監視回路10とを備えた概略構成を有している。
【0019】
この例において、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路は、図6に示された従来技術の場合と同様に、同期整流型DC/DCコンバータ回路を構成している。温度センサ8,9は、それぞれFET3,4の近傍の温度を検出する。温度監視回路10は、温度センサ8,9によって検出された温度が正常温度範囲の場合には、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号とし、検出温度が異常温度上昇状態のときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号とする。
【0020】
以下、図1を参照して、この例の温度保護回路の動作を説明する。この例における、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路の動作は、図6に示された従来技術の場合と同様であって、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作して、直流電圧Vinの入力から直流電圧Voutの出力を発生する。
【0021】
温度センサ8,9は、例えばサーミスタからなり、それぞれFET3,4の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路10は、温度センサ8,9の温度を、例えばブリッジ構成の抵抗値−電圧変換回路からなる温度検出回路によって検出して、FET3,4のいずれか一方または双方の温度が所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET3,4の双方の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0022】
コントロールIC5は、ON/OFF信号入力が、ON命令信号のときはFET3,4をスイッチング動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールIC5は、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止してFET3,4を不動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は出力を停止する。従って、DC/DCコンバータ回路において、FET3,4は、異常温度上昇状態が継続したために破損に到ることはない。
【0023】
図2は、温度監視回路の構成例を示したものであって、RT1,RT11はそれぞれ、温度センサ8,9を構成するサーミスタ、R2,R3,R4は、サーミスタRT1とともに、温度検出回路DET1を構成する抵抗、R12,R13,R14は、サーミスタRT11とともに、温度検出回路DET11を構成する抵抗、COMP1,COMP2は、それぞれ温度検出回路DET1,DET11の出力を2値化するためのコンパレータ、NORは、コンパレータCOMP1,COMP2のそれぞれの出力の論理和の反転出力を発生するノア回路である。
【0024】
サーミスタRT1,RT11は、負の温度係数を有する抵抗からなり、それぞれFET3,4の近傍の温度に応じてその抵抗値が変化する。温度検出回路DET1は、サーミスタRT1,抵抗R2と、抵抗R3,R4とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT1の抵抗変化を検出して、接続点A1,B1間に、サーミスタRT1の温度に応じた正の出力電圧を発生する。温度検出回路DET11は、サーミスタRT11,抵抗R12と、抵抗R13,R14とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT11の抵抗値の変化を検出して、接続点A11,B11間に、サーミスタRT11の温度に応じた正の出力電圧を発生する。
【0025】
コンパレータCOMP1,COMP2は、それぞれ対応する温度検出回路DET1,DET11の出力電圧が、FETの温度が異常上昇状態であると判定するための基準値Vcを超えたとき、ハイレベルの出力を発生し、基準値Vc以下のとき、ロウレベルの出力を発生する。ノア回路NORは、コンパレータCOMP1,COMP2のいずれか一方または双方がハイレベルの出力を発生したとき、ON/OFF信号をOFF命令信号(ロウレベル)の状態とし、コンパレータCOMP1,COMP2のいずれもハイレベルの出力を発生しないときは、ON/OFF信号をON命令信号(ハイレベル)の状態とする。
【0026】
このように、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路によれば、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの温度を常時監視して、異常温度上昇状態であったときは、直ちにFETを不動作状態とすることができるようにしたので、スイッチング用FETにおいて、スイッチング周波数の異常上昇に基づく温度上昇や、近隣の部品の異常発熱による温度上昇等が生じた場合でも、異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0027】
◇第2実施例
図3は、本発明の第2実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図、図4は、本実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。この例の温度保護回路は、図3に示すように、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ18と、温度監視回路19とを備えた概略構成を有している。
【0028】
この例において、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなる回路は、PWM(Pulse Width Modulation)制御型DC/DCコンバータ回路を構成している。温度センサ18は、PWM制御型DC/DCコンバータ回路のスイッチング素子を構成するFET13の近傍の温度を検出する。温度監視回路19は、温度センサ18によって検出された温度が正常温度範囲の場合には、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とし、検出温度が異常温度上昇状態のときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とする。
【0029】
以下、図3を参照して、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路の動作を説明する。
図3において、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなる回路は、PWM制御型DC/DCコンバータ回路として動作するものであって、コントロールIC15からのスイッチング制御入力に応じて、FET13が周期的にオンまたはオフとなるスイッチング動作を行うことによって、FET13がオンの期間に、直流電圧Vinの入力からコイル16に電流を流し、FET13がオフの期間に、ダイオード14がコイル16に蓄積されたエネルギーを出力側に転流して、コンデンサ17によって平滑化することによって、直流化された出力電圧Voutを発生する。FET13の流通期間はコントロールICから供給される制御入力におけるスイッチングパルスのパルス幅に応じて変化し、これに応じて、出力電圧Voutの大きさも変化する。
【0030】
温度センサ18は、例えばサーミスタからなり、FET13の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路19は、温度センサ18の温度を、例えばブリッジ構成の抵抗値−電圧変換回路からなる温度検出回路によって検出して、FET13の温度が所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET13の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0031】
コントロールIC15は、ON/OFF信号入力がON命令信号のときは、FET13をスイッチング動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールIC15は、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止してFET13を不動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は出力を停止する。従って、DC/DCコンバータ回路において、FET13は、異常温度上昇状態が継続したために破損に到ることはない。
【0032】
図4は、温度監視回路の構成例を示したものであって、RT0は温度センサ18を構成するサーミスタ、R02,03,04は、サーミスタRT0とともに、温度検出回路DET0を構成する抵抗、COMP0は、温度検出回路DET0の出力を2値化するためのコンパレータ、INVは、コンパレータCOMP0の出力の反転出力を発生するインバータである。
【0033】
サーミスタRT0は、負の温度係数を有する抵抗からなり、FET13の近傍の温度に応じてその抵抗値が変化する。温度検出回路DET0は、サーミスタRT0,抵抗R02と、抵抗R03,R04とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT0の抵抗値の変化を検出して、接続点A0,B0間にサーミスタRT0の温度に応じた正の出力電圧を発生する。
【0034】
コンパレータCOMP0は、温度検出回路DET0の出力電圧が、FETの温度が異常上昇状態であると判定するための基準値Vcを超えたとき、ハイレベルの出力を発生し、基準値Vc以下のとき、ロウレベルの出力を発生する。インバータINVは、コンパレータCOMP0の出力の状態を反転してON/OFF信号を発生することによって、コンパレータCOMP0の出力がハイレベルのときは、ON/OFF信号をOFF命令信号(ロウレベル)の状態とし、コンパレータCOMP0がハイレベルの出力を発生しないときは、ON/OFF信号をON命令信号(ハイレベル)の状態とする。
【0035】
このように、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路によれば、PWM制御型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの温度を常時監視して、異常温度上昇状態であったときは、直ちにFETを不動作状態とすることができるようにしたので、スイッチング用FETにおいて、スイッチング周波数の異常上昇に基づく温度上昇や、近隣の部品の異常発熱による温度上昇等が生じた場合でも、異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0036】
◇第3実施例
図5は、本発明の第3実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
この例の温度保護回路は、図5に示すように、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ21と、温度監視回路19とを備えた概略構成を有している。
【0037】
この例において、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路は、図1に示された第1実施例の場合と同様である。温度センサ21は、FET3,4の近隣の部品20の温度を検出する。温度監視回路19は、図4に示された第2実施例の場合と同様である。
【0038】
以下、図5を参照して、この例の温度保護回路の動作を説明する。この例における、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路の動作は、図1に示された第1実施例の場合と同様であって、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作して、直流電圧Vinの入力から、直流電圧Voutの出力を発生する。
【0039】
温度センサ21は、例えばサーミスタからなり、FET3,4の近隣の部品20の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路19は、温度センサ21によって検出された部品20の温度が、所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET3の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0040】
コントロールIC5は、ON/OFF信号入力が、ON命令信号のときはFET3,4をスイッチング動作状態とし、これによって、DC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールICは、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止して、FET3,4を不動作状態とし、これによって、DC/DCコンバータ回路は出力を停止する。
従って、DC/DCコンバータ回路において、FET3,4は、異常温度上昇状態を継続したために破損に到ることはない。
【0041】
このように、この例の温度保護回路によれば、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を常時監視して、異常温度上昇状態にあるときは、FETを不動作状態とすることができるので、FETの近燐の部品の異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0042】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、第2実施例において、温度センサがFETの近隣の部品の温度を検出するものとしてもよい。また、各実施例において、温度センサはサーミスタに限らず、正の抵抗−温度特性を持つポジスタ等であってもよい。また、各実施例において、「近燐の部品」には、隣接する部品に限らず、ある程度離れていてもFETに熱的影響を及ぼすものを含んでいる。
【0043】
また、第3実施例では、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を検出して、FETの破損等の事故の発生を防止することを記載しているが、同期整流型DC/DCコンバータ回路に限らず、PWM制御型DC/DCコンバータ回路においても、同様に、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を検出して、FETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0044】
さらに本発明の温度保護回路は、DC/DCコンバータに限らず、FETを用いたスイッチング回路によって入力直流のスイッチングを行って、直流−交流の変換を行うDC/AC変換回路(インバータ)にも適用可能であり、FETまたはFETの近隣の部品の異常温度上昇を検出して、コントロール回路からのスイッチング制御入力を停止することによって、スイッチング用FETが異常温度上昇状態を継続したために破損に到る等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の温度保護回路によれば、DC/DCコンバータ回路を構成するスイッチング用FETの温度が、異常上昇状態となったとき、FETの近傍、またはFETの近隣の部品の近傍に設置した温度センサによってこれを検知して、温度監視回路からコントロールICに対して、FETに対するスイッチング制御入力を停止させる信号を出力することによって、FETの動作を停止することができるようにしたので、DC/DCコンバータを構成するFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のDC/DCコンバータの回路構成例を示す図である。
【符号の説明】
3,4,13 FET(スイッチング素子)
5,15 コントロールIC(制御手段)
6,16 コイル
7,17 コンデンサ
10,19 温度監視回路(温度監視手段)
14 ダイオード
RT1,RT11,RT0 サーミスタ(感温素子)
DET1,DET11,DET0 温度検出回路(温度検出手段)
COMP1,COMP2,COMP0 コンパレータ(比較手段)
NOR ノア回路(否定論理和手段)
INV インバータ(否定手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、DC/DCコンバータのスイッチング用FETや隣接部品の異常温度上昇を検出して、FETの破損等の事故を防止するための温度保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
DC/DCコンバータは、入力直流電圧を変換して、異なる電圧の直流出力を発生する目的のために、従来から広く用いられている。
図6は、従来のDC/DCコンバータの回路構成例を示したものであって、コンデンサ1と、コイル2と、FET(Field Effect Transistor )3,4と、コントロールIC(Integrated Circuit)5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる概略構成を有することが示されている。
【0003】
図6において、コンデンサ1とコイル2とはフィルタ回路を形成している。FET3,4は、直流入力に対するスイッチング部を形成し、交互にオン,オフして、パルス出力を発生する。コントロールIC5は、FET3,4のスイッチングを制御するとともに、ON/OFF端子における入力ON/OFF信号が、ON命令信号(ハイレベル)であるか、又はOFF命令信号(ロウレベル)であるかに応じて、FET3,4をスイッチング動作状態にし、または不動作状態にする。コイル6とコンデンサ7は平滑回路を形成し、パルス出力を平滑化して、直流出力を発生する。
【0004】
以下、図6に示された従来のDC/DCコンバータ回路の動作を説明する。図6に示された回路は、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作するものであって、コントロールIC5からのスイッチング制御入力に応じて、FET3,4が同期して交互にオンまたはオフとなるスイッチング動作を行うことによって、直流電圧Vinの入力を断続してパルスからなる出力を発生し、これをコイル6とコンデンサ7とからなる平滑回路を介して整流することによって、電圧Voutを有する直流出力を発生する。
【0005】
図6に示された従来のDC/DCコンバータ回路においては、正常動作時には、FETは規定値以下の温度で動作している。しかし、コントロールICの部品異常または外的要因等によって動作不良を起こして、スイッチング周波数が異常上昇したような場合、FET部分における電力損失が非常に大きくなるため、FET自体の温度が異常に上昇する。また、FETに隣接した部品が異常発熱したために、FETの温度が異常に上昇する場合もある。
しかしながら、従来のDC/DCコンバータ回路においては、FETの温度を監視するための回路が備えられていなかったため、FETにおいて異常温度上昇が生じてもこれを検知することができず、そのため、FETが破損したり、さらにはFET自体や周囲の部品の発煙等の事故を生じたりする可能性があった。
【0006】
また、コントロールIC等の部品に異常が生じたためや、または外的要因によって、DC/DCコンバータ回路のスイッチング周波数が異常に上昇した場合であっても、出力電圧の平均値には異常を生じないことがあるが、このような状態では、DC/DCコンバータからの電力供給によって動作している負荷は正常に動作するため、システムとしては異常が生じないまま、FETだけが異常発熱状態となることもある。
このような場合には、システムが正常動作しているので、DC/DCコンバータの異常に気づくのが遅れ、そのため、DC/DCコンバータ回路において、FET等の部品が破損したり、最悪の場合、発煙に到る可能性があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のDC/DCコンバータ回路においては、通常、過電流保護機能は備えているが、温度保護回路は設けられていなかった。従って、FET等の部品の発熱を監視していなかったため、DC/DCコンバータ回路を構成するFETが破損したり、または発煙等の事故を起こす恐れがあるという問題があった。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、DC/DCコンバータ回路において、FETやその他の部分における温度上昇を監視して、異常温度上昇時、DC/DCコンバータの動作を停止させることによって、DC/DCコンバータ回路を構成するFETの破損等の事故の発生を防止できるようにするための、温度保護回路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は温度保護回路に係り、制御手段からの制御に応じてスイッチング素子によって入力直流をスイッチングすることによって得られた断続直流を平滑化して直流出力を発生するDC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子または上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御を停止させる温度監視手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子のそれぞれの近傍に設けられた第1の感温素子および第2の感温素子と、上記第1の感温素子および/または第2の感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の温度保護回路に係り、上記温度監視手段が、上記第1の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第1の温度検出手段と、上記第2の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第2の温度検出手段と、上記第1の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第1の比較手段と、上記第2の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第2の比較手段と、上記第1の比較手段の出力と上記第2の比較手段の出力との論理和の反転出力を発生する否定論理和手段とからなることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、該感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項5記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、上記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、上記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項6記載の発明は温度保護回路に係り、直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、上記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、上記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項7記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか一記載の温度保護回路に係り、上記温度監視手段が、上記感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する温度検出手段と、該温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する比較手段と、該比較手段の出力の反転出力を発生する否定手段とからなることを特徴としている。
【0015】
また、請求項8記載の発明は、請求項3または7記載の温度保護回路に係り、上記温度検出手段が、上記感温素子を一辺に含むブリッジ回路からなることを特徴としている。
【0016】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一記載の温度保護回路に係り、上記感温素子がサーミスタからなることを特徴としている。
【0017】
また、請求項10記載の発明は、温度保護回路に係り、制御手段からの制御に応じてスイッチング素子が直流入力をスイッチングすることによって入力直流と異なる出力を発生する電力変換回路に対して、
上記スイッチング素子または上記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、上記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、上記制御手段における上記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、本発明の第1実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図、図2は、本実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。この例の温度保護回路は、図1に示すように、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ8,9と、温度監視回路10とを備えた概略構成を有している。
【0019】
この例において、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路は、図6に示された従来技術の場合と同様に、同期整流型DC/DCコンバータ回路を構成している。温度センサ8,9は、それぞれFET3,4の近傍の温度を検出する。温度監視回路10は、温度センサ8,9によって検出された温度が正常温度範囲の場合には、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号とし、検出温度が異常温度上昇状態のときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号とする。
【0020】
以下、図1を参照して、この例の温度保護回路の動作を説明する。この例における、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路の動作は、図6に示された従来技術の場合と同様であって、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作して、直流電圧Vinの入力から直流電圧Voutの出力を発生する。
【0021】
温度センサ8,9は、例えばサーミスタからなり、それぞれFET3,4の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路10は、温度センサ8,9の温度を、例えばブリッジ構成の抵抗値−電圧変換回路からなる温度検出回路によって検出して、FET3,4のいずれか一方または双方の温度が所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET3,4の双方の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0022】
コントロールIC5は、ON/OFF信号入力が、ON命令信号のときはFET3,4をスイッチング動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールIC5は、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止してFET3,4を不動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は出力を停止する。従って、DC/DCコンバータ回路において、FET3,4は、異常温度上昇状態が継続したために破損に到ることはない。
【0023】
図2は、温度監視回路の構成例を示したものであって、RT1,RT11はそれぞれ、温度センサ8,9を構成するサーミスタ、R2,R3,R4は、サーミスタRT1とともに、温度検出回路DET1を構成する抵抗、R12,R13,R14は、サーミスタRT11とともに、温度検出回路DET11を構成する抵抗、COMP1,COMP2は、それぞれ温度検出回路DET1,DET11の出力を2値化するためのコンパレータ、NORは、コンパレータCOMP1,COMP2のそれぞれの出力の論理和の反転出力を発生するノア回路である。
【0024】
サーミスタRT1,RT11は、負の温度係数を有する抵抗からなり、それぞれFET3,4の近傍の温度に応じてその抵抗値が変化する。温度検出回路DET1は、サーミスタRT1,抵抗R2と、抵抗R3,R4とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT1の抵抗変化を検出して、接続点A1,B1間に、サーミスタRT1の温度に応じた正の出力電圧を発生する。温度検出回路DET11は、サーミスタRT11,抵抗R12と、抵抗R13,R14とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT11の抵抗値の変化を検出して、接続点A11,B11間に、サーミスタRT11の温度に応じた正の出力電圧を発生する。
【0025】
コンパレータCOMP1,COMP2は、それぞれ対応する温度検出回路DET1,DET11の出力電圧が、FETの温度が異常上昇状態であると判定するための基準値Vcを超えたとき、ハイレベルの出力を発生し、基準値Vc以下のとき、ロウレベルの出力を発生する。ノア回路NORは、コンパレータCOMP1,COMP2のいずれか一方または双方がハイレベルの出力を発生したとき、ON/OFF信号をOFF命令信号(ロウレベル)の状態とし、コンパレータCOMP1,COMP2のいずれもハイレベルの出力を発生しないときは、ON/OFF信号をON命令信号(ハイレベル)の状態とする。
【0026】
このように、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路によれば、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの温度を常時監視して、異常温度上昇状態であったときは、直ちにFETを不動作状態とすることができるようにしたので、スイッチング用FETにおいて、スイッチング周波数の異常上昇に基づく温度上昇や、近隣の部品の異常発熱による温度上昇等が生じた場合でも、異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0027】
◇第2実施例
図3は、本発明の第2実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図、図4は、本実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。この例の温度保護回路は、図3に示すように、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ18と、温度監視回路19とを備えた概略構成を有している。
【0028】
この例において、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなる回路は、PWM(Pulse Width Modulation)制御型DC/DCコンバータ回路を構成している。温度センサ18は、PWM制御型DC/DCコンバータ回路のスイッチング素子を構成するFET13の近傍の温度を検出する。温度監視回路19は、温度センサ18によって検出された温度が正常温度範囲の場合には、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とし、検出温度が異常温度上昇状態のときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とする。
【0029】
以下、図3を参照して、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路の動作を説明する。
図3において、コンデンサ11と、コイル12と、FET13と、ダイオード14と、コントロールIC15と、コイル16と、コンデンサ17とからなる回路は、PWM制御型DC/DCコンバータ回路として動作するものであって、コントロールIC15からのスイッチング制御入力に応じて、FET13が周期的にオンまたはオフとなるスイッチング動作を行うことによって、FET13がオンの期間に、直流電圧Vinの入力からコイル16に電流を流し、FET13がオフの期間に、ダイオード14がコイル16に蓄積されたエネルギーを出力側に転流して、コンデンサ17によって平滑化することによって、直流化された出力電圧Voutを発生する。FET13の流通期間はコントロールICから供給される制御入力におけるスイッチングパルスのパルス幅に応じて変化し、これに応じて、出力電圧Voutの大きさも変化する。
【0030】
温度センサ18は、例えばサーミスタからなり、FET13の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路19は、温度センサ18の温度を、例えばブリッジ構成の抵抗値−電圧変換回路からなる温度検出回路によって検出して、FET13の温度が所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET13の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0031】
コントロールIC15は、ON/OFF信号入力がON命令信号のときは、FET13をスイッチング動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールIC15は、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止してFET13を不動作状態とし、これによってDC/DCコンバータ回路は出力を停止する。従って、DC/DCコンバータ回路において、FET13は、異常温度上昇状態が継続したために破損に到ることはない。
【0032】
図4は、温度監視回路の構成例を示したものであって、RT0は温度センサ18を構成するサーミスタ、R02,03,04は、サーミスタRT0とともに、温度検出回路DET0を構成する抵抗、COMP0は、温度検出回路DET0の出力を2値化するためのコンパレータ、INVは、コンパレータCOMP0の出力の反転出力を発生するインバータである。
【0033】
サーミスタRT0は、負の温度係数を有する抵抗からなり、FET13の近傍の温度に応じてその抵抗値が変化する。温度検出回路DET0は、サーミスタRT0,抵抗R02と、抵抗R03,R04とを両岐路に含み、基準電圧Vsを電源として供給されるブリッジ回路からなり、サーミスタRT0の抵抗値の変化を検出して、接続点A0,B0間にサーミスタRT0の温度に応じた正の出力電圧を発生する。
【0034】
コンパレータCOMP0は、温度検出回路DET0の出力電圧が、FETの温度が異常上昇状態であると判定するための基準値Vcを超えたとき、ハイレベルの出力を発生し、基準値Vc以下のとき、ロウレベルの出力を発生する。インバータINVは、コンパレータCOMP0の出力の状態を反転してON/OFF信号を発生することによって、コンパレータCOMP0の出力がハイレベルのときは、ON/OFF信号をOFF命令信号(ロウレベル)の状態とし、コンパレータCOMP0がハイレベルの出力を発生しないときは、ON/OFF信号をON命令信号(ハイレベル)の状態とする。
【0035】
このように、この例のDC/DCコンバータの温度保護回路によれば、PWM制御型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの温度を常時監視して、異常温度上昇状態であったときは、直ちにFETを不動作状態とすることができるようにしたので、スイッチング用FETにおいて、スイッチング周波数の異常上昇に基づく温度上昇や、近隣の部品の異常発熱による温度上昇等が生じた場合でも、異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0036】
◇第3実施例
図5は、本発明の第3実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
この例の温度保護回路は、図5に示すように、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなるDC/DCコンバータ回路に対して、温度センサ21と、温度監視回路19とを備えた概略構成を有している。
【0037】
この例において、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路は、図1に示された第1実施例の場合と同様である。温度センサ21は、FET3,4の近隣の部品20の温度を検出する。温度監視回路19は、図4に示された第2実施例の場合と同様である。
【0038】
以下、図5を参照して、この例の温度保護回路の動作を説明する。この例における、コンデンサ1と、コイル2と、FET3,4と、コントロールIC5と、コイル6と、コンデンサ7とからなる回路の動作は、図1に示された第1実施例の場合と同様であって、同期整流型DC/DCコンバータ回路として動作して、直流電圧Vinの入力から、直流電圧Voutの出力を発生する。
【0039】
温度センサ21は、例えばサーミスタからなり、FET3,4の近隣の部品20の温度に応じた抵抗値の変化を生じる。温度監視回路19は、温度センサ21によって検出された部品20の温度が、所定温度を超える異常温度上昇状態であることを検出したときは、ON/OFF信号を異常状態を示すOFF命令信号(ロウレベル)とし、FET3の温度が所定温度以下である正常温度範囲のときは、ON/OFF信号を正常状態を示すON命令信号(ハイレベル)とする。
【0040】
コントロールIC5は、ON/OFF信号入力が、ON命令信号のときはFET3,4をスイッチング動作状態とし、これによって、DC/DCコンバータ回路は、正常動作状態を継続する。一方、コントロールICは、ON/OFF信号入力がOFF命令信号のときは、スイッチング制御入力を停止して、FET3,4を不動作状態とし、これによって、DC/DCコンバータ回路は出力を停止する。
従って、DC/DCコンバータ回路において、FET3,4は、異常温度上昇状態を継続したために破損に到ることはない。
【0041】
このように、この例の温度保護回路によれば、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を常時監視して、異常温度上昇状態にあるときは、FETを不動作状態とすることができるので、FETの近燐の部品の異常温度上昇に基づくFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0042】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、第2実施例において、温度センサがFETの近隣の部品の温度を検出するものとしてもよい。また、各実施例において、温度センサはサーミスタに限らず、正の抵抗−温度特性を持つポジスタ等であってもよい。また、各実施例において、「近燐の部品」には、隣接する部品に限らず、ある程度離れていてもFETに熱的影響を及ぼすものを含んでいる。
【0043】
また、第3実施例では、同期整流型DC/DCコンバータ回路において、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を検出して、FETの破損等の事故の発生を防止することを記載しているが、同期整流型DC/DCコンバータ回路に限らず、PWM制御型DC/DCコンバータ回路においても、同様に、スイッチング用FETの近隣の部品の温度を検出して、FETの破損等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0044】
さらに本発明の温度保護回路は、DC/DCコンバータに限らず、FETを用いたスイッチング回路によって入力直流のスイッチングを行って、直流−交流の変換を行うDC/AC変換回路(インバータ)にも適用可能であり、FETまたはFETの近隣の部品の異常温度上昇を検出して、コントロール回路からのスイッチング制御入力を停止することによって、スイッチング用FETが異常温度上昇状態を継続したために破損に到る等の事故の発生を確実に防止することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の温度保護回路によれば、DC/DCコンバータ回路を構成するスイッチング用FETの温度が、異常上昇状態となったとき、FETの近傍、またはFETの近隣の部品の近傍に設置した温度センサによってこれを検知して、温度監視回路からコントロールICに対して、FETに対するスイッチング制御入力を停止させる信号を出力することによって、FETの動作を停止することができるようにしたので、DC/DCコンバータを構成するFETの破損等の事故の発生を確実に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例の温度保護回路における温度監視回路の構成例を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例である温度保護回路の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のDC/DCコンバータの回路構成例を示す図である。
【符号の説明】
3,4,13 FET(スイッチング素子)
5,15 コントロールIC(制御手段)
6,16 コイル
7,17 コンデンサ
10,19 温度監視回路(温度監視手段)
14 ダイオード
RT1,RT11,RT0 サーミスタ(感温素子)
DET1,DET11,DET0 温度検出回路(温度検出手段)
COMP1,COMP2,COMP0 コンパレータ(比較手段)
NOR ノア回路(否定論理和手段)
INV インバータ(否定手段)
Claims (10)
- 制御手段からの制御に応じてスイッチング素子によって入力直流をスイッチングすることによって得られた断続直流を平滑化して直流出力を発生するDC/DCコンバータ回路に対して、
前記スイッチング素子または前記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記スイッチング素子に対する制御を停止させる温度監視手段を設けたことを特徴とする温度保護回路。 - 直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子のそれぞれの近傍に設けられた第1の感温素子および第2の感温素子と、前記第1の感温素子および/または第2の感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴とする温度保護回路。 - 前記温度監視手段が、前記第1の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第1の温度検出手段と、前記第2の感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する第2の温度検出手段と、前記第1の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第1の比較手段と、前記第2の温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する第2の比較手段と、前記第1の比較手段の出力と前記第2の比較手段の出力との論理和の反転出力を発生する否定論理和手段とからなることを特徴とする請求項2記載の温度保護回路。
- 直流入力と接地間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを同期的に交互にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えた同期整流型DC/DCコンバータ回路に対して、
前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、該感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とに対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴とする温度保護回路。 - 直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、前記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、前記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
前記スイッチング素子の近傍に設けられた感温素子と、前記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴とする温度保護回路。 - 直流入力と接地間に直列に接続されたスイッチング素子およびダイオードと、前記スイッチング素子とダイオードとの接続点と負荷の間に設けられたコイルと、前記スイッチング素子を周期的にスイッチングする制御を行う制御手段とを備えたPWM制御型DC/DCコンバータ回路に対して、
前記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、前記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴とする温度保護回路。 - 前記温度監視手段が、前記感温素子における温度上昇を検出して出力を発生する温度検出手段と、該温度検出手段の出力が所定値を超えたとき出力を発生する比較手段と、該比較手段の出力の反転出力を発生する否定手段とからなることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一記載の温度保護回路。
- 前記温度検出手段が、前記感温素子を一辺に含むブリッジ回路からなることを特徴とする請求項3または7記載の温度保護回路。
- 前記感温素子がサーミスタからなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一記載の温度保護回路。
- 制御手段からの制御に応じてスイッチング素子が直流入力をスイッチングすることによって入力直流と異なる出力を発生する電力変換回路に対して、
前記スイッチング素子または前記スイッチング素子の近隣の部品の近傍に設けられた感温素子と、前記感温素子の異常温度上昇検出時の出力に応じて、前記制御手段における前記スイッチング素子に対する制御動作を停止させる信号を出力する温度監視手段とを設けたことを特徴とする温度保護回路。
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