JP3561846B2 - 顔料分散剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は非凝集性に優れた顔料分散体を提供する顔料分散剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に顔料は塗料又はインキのビヒクル中で分散された際に生じる凝集によつて、流動性の悪化、他の顔料との混合時の色分れ、或は塗面光沢の低下など各種の好ましくない現象を生じることが多い。
【0003】
この様な顔料の欠陥を改良する方法としては、界面活性剤、金属石けん、各種樹脂などによる顔料の表面処理方法とか、有機顔料の各種の誘導体の利用などが提案されている。
【0004】
例えばUSP3,296,001にフタロシアニンブルーをロジンのカルシウム塩で処理する方法、USP3,582,380ではリソールルビンをジアルキルスルホコハク酸の金属塩で処理する方法、USP4,391,648ではフタロシアニングリーンを芳香族ポリエステルで処理する方法、またUSP3,275,637ではキナクリドン顔料の誘導体、USP3,532,520ではジスアゾエローの誘導体、特開平3−9957号ではジアリーリド/ジスアゾヒラゾロン顔料の誘導体の利用が報告されている。
【0005】
しかしながらアゾ系顔料に対しては、いまだにインキ及び塗料中で非凝集性を与える効果において、充分に満足しうるものが得られていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はアゾ系顔料の非水系ビヒクル中での凝集性に対し、顕著な改善効果を与える顔料分散剤を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意研究を行なった結果、上記問題点を解決する実用上極めて有用な顔料分散剤の開発に成功したもので、本発明は下記一般式〔Ia〕〔化1a〕又は一般式〔Ib〕〔化1b〕で表わされる化合物又はその金属塩又はそのアンモニウムもしくはアミン塩である顔料分散剤である。
【化1a】
Figure 0003561846
【化1b】
Figure 0003561846
〔式中Qは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。Wは〔化2〕で示される基のいずれかを示し、mは0又は1の整数を示す。
【化2】
Figure 0003561846
Kはアゾ系顔料用のカップラ−成分残基を示す。A及びBは水酸基、又は〔化3〕で示される基を示す。
【化3】
Figure 0003561846
Yはエチレン基又はフェニレン基もしくはナフチレン基であって前述のように置換基を含むものであってもよい。但しA、Bは夫々独立であシ、少なくとも一方は〔化4〕で示される基である。
【化4】
Figure 0003561846
【0008】
Yがエチレン基、フェニレン基、ナフチレン基であってスルホン基1個を有する代表的なアミン成分としては、タウリン、スルファニル酸、メタニル酸、オルタニル酸、ナフチオン酸、トビアス酸、2−アミノフェノ−ル−4−スルホン酸、2−メトキシアニリン−5−スルホン酸、4−クロロアニリン−3−スルホン酸、2−ニトロアニリン−4−スルホン酸、4B酸(p−トルイジン−m−スルホン酸)、2B酸(o−クロロ−p−トルイジン−m−スルホン酸)、C酸(3−アミノ−6−クロロトルエン−4−スルホン酸)、3−アミノ−6−クロロ安息香酸−4−スルホン酸、ガンマ−酸(2−アミノ−8−ナフト−ル−6−スルホン酸)などがあげられる。次に上記化合物の構造式及び置換基の有無についての一覧表を記載する。表より明らかなように、フェニレン基は水酸基、メトキシ基、塩素、ニトロ基で置換されていてもよく、ナフチレン基は水酸基で置換されていてもよい。
Figure 0003561846
【0009】
一般式〔I〕で示される化合物のアミン塩のアミンとしては、例えばステアリルアミン、デヒドロアビエチルアミン等があげられる。又金属塩の金属としては、Ba、Ca、Sr、Mn、Al等があげられる。
【0010】
本発明の顔料分散剤を調製するには下記の1)、2)で示される2つの方法が代表的である。顔料分散剤(a)〔化5〕を例として調製法の概略を示す。
【化5】
Figure 0003561846
【0011】
1) まず3,3′−ジクロルベンジジンの1個のアミノ基と塩化シアヌルを反応させると〔化6〕で示される化合物〔II〕が得られる。
【化6】
Figure 0003561846
【0012】
次に化合物〔II〕とスルファニル酸を反応させると〔化7〕で示される化合物〔III〕(ベース)が得られる。
【化7】
Figure 0003561846
【0013】
次に常法により化合物〔III〕をジアゾ化し、アセトアセト−2,5−ジメトオキシ−4−クロロアニリドとカップリングさせると顔料分散剤(a)が得られる。
【0014】
2) まず塩化シアヌルとスルファニル酸を反応させると〔化8〕で示される化合物〔IV〕が得られる。
【化8】
Figure 0003561846
【0015】
化合物〔IV〕と3,3′−ジクロルベンジジンとを反応させると化合物〔III〕が得られる。次に常法により化合物〔III〕をジアゾ化し、アセトアセト−2,5−ジメトオキシ−4−クロロアニリドとカップリングさせると顔料分散剤(a)が得られる。また1)、2)で示した以外にもさまざまな調製法が可能である。
【0016】
【作用】
本発明の顔料分散剤は市販のアゾ系顔料全般に優れた分散効果を発揮する。中でも最も効果を発揮するのは、同一もしくは類似構造のカップリング成分を有するアゾ系顔料に使用した場合である。本発明の顔料分散剤をアゾ系顔料100重量部に対し、0.5〜30重量部配合するのが好ましい。0.5重量部より少ないと目的とする効果が得られず、また30重量部より多く用いてもそれだけの効果が得られない。
【0017】
本発明の顔料分散剤の使用方法としては、顔料分散剤と顔料とを粉体配合して用いるのが普通であるが、非水系ビヒクルへ顔料とともに加えても良い。又予め顔料自体の調製時に配合して利用することもできる。
【0018】
例えばベンジジン系ジスアゾYellow 顔料の合成時にベースの一部として化合物〔III〕(ベース)を併用し、テトラゾ化(併用ベースはジアゾ化)後、カップリング反応を常法通り行ない、粉体配合を行なわずに、合成系で直接配合することもできる。上記いずれの方法によつても目的とする効果が得られる。
【0019】
本発明の顔料分散剤はインキ、塗料などの非水系ビヒクルだけに限定されず、プラスチックの着色にも利用することができる。以下に本発明の顔料分散剤の合成法の概略を製造例として述べる。例中「部」とは重量部を示す。
【0020】
製造例1
水100部に3,3′−ジクロルベンジジン10部を加え、分散させ、1個のアミノ基と反応する量の塩化シアヌル7.3部を加えて20℃で1時間反応させる。次に13.7部のスルファニル酸を加え90℃で1時間反応させ〔化9〕の構造を有するアミン26.6部を得る。
【化9】
Figure 0003561846
【0021】
上記ベース25.0部を常法に従つてジアゾ化し、アセトアセト−2,5−ジメトオキシ−4−クロロアニリド10.1部とカップリング反応させることによつて〔化10〕の構造を有する顔料分散剤(a)35.5部が得られた。
【化10】
Figure 0003561846
【0022】
製造例2
水100部に塩化シアヌル7.3部と塩化シアヌルの1個のClと反応する量のスルファニル酸6.8部を加えて20℃で1時間反応させる。次にこの反応物の1個のClと反応する量の3,3′−ジクロルベンジジン10部を加えて90℃で1時間反応させる。そして残りの1個のClは加水分解した〔化11〕の構造を有するアミン20.5部を得る。
【化11】
Figure 0003561846
【0023】
上記ベース20.0部を常法に従つてジアゾ化し、アセトアセト−2,5−ジメトオキシ−4−クロロアニリド10.5部とカップリング反応させることによつて〔化12〕の構造を有する顔料分散剤(b)30.9部が得られた。
【化12】
Figure 0003561846
【0024】
製造例3
製造例1でカップリング反応するまでは全く同様に行ない、カップリング反応
Figure 0003561846
によりBaでレーキ化した〔化13〕の構造を有する顔料分散剤(c)40.5部が得られた。
【化13】
Figure 0003561846
【0025】
製造例4
製造例2でカップリング反応までは全く同様に行ない、カップリング反応後、
Figure 0003561846
に調整した後、ろ過、水洗し、ステアリルアミン塩として取り出した〔化14〕の構造を有する顔料分散剤(d)37.4部が得られた。
【化14】
Figure 0003561846
【0026】
製造例5
製造例2のアミンを使用し、ジアゾ化するまでは全く同様とし、カップラーとしてアセトアセトアニリド、アセトアセト−o−トルイジド、アセトアセト−o−アニシジド、5−アセトアセチルアミノベンズイミダゾロン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(p−トリル)−3−メチル−5−ピラゾロンをそれぞれ用いた以外は製造例2の手順をくり返すことにより〔化15〕〜〔化20〕の構造を有する顔料分散剤(e)〜(j)を得た。
【化15】
Figure 0003561846
【化16】
Figure 0003561846
【化17】
Figure 0003561846
【化18】
Figure 0003561846
【化19】
Figure 0003561846
【化20】
Figure 0003561846
【0027】
製造例6
水100部にo−ジアニシジン10部を加え分散させ、1個のアミノ基と反応する量の塩化シアヌル7.6部を加えて30℃で1時間反応させる。次に5.1部のタウリンを加えて80℃で1時間反応させ[化21〕の構造を有するアミン18.9部を得る。
【化21】
Figure 0003561846
【0028】
上記ベース18.0部を常法に従つてジアゾ化し、アセトアセトアニリド6.9部とカップリング反応させることによつて[化22〕の構造を有する顔料分散剤〔k)25.0部が得られた。
【化22】
Figure 0003561846
【0029】
製造例7
製造例6のアミンを使用し、ジアゾ化するまでは全く同様にして、カップラーとして1−(p−トリル)−3−メチル−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−カルボエトキシ−5−ピラゾロンを用い、カップリング反応させた後、デヒドロアビエチルアミンでアミン塩とすることによつて〔化23〕〔化24〕の構造を有する顔料分散剤(1)(m)を得た。
【化23】
Figure 0003561846
【化24】
Figure 0003561846
【0030】
製造例8
水100部に4,4′−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)10部を加え、分散させ、1個のアミノ基と反応する量の塩化シアヌル6.9部を加えて20℃で2時間反応させる。次に14.2部の2−アミノフェノール−4−スルホン酸を加え90℃で1時間反応させ〔化25〕の構造を有するアミン26.4部を得る。
【化25】
Figure 0003561846
【0031】
上記ベース25.0部を常法に従つてジアゾ化し、ナフトールAS−ITR
12.4部とカップリング反応させることによつて[化26〕の構造を有する顔料分散剤(n)36.3部が得られた。
【化26】
Figure 0003561846
【0032】
製造例9
製造例8のアミンを使用し、ジアゾ化するまでは全く同様とし、カップラーとしてナフトールAS−LC、β−ナフトールを用い、カップリング反応させた後、Sr〔NOでレーキ化することによつて〔化27〕〔化28〕の構造を有する顔料分散剤(o)(p)を得た。
【化27】
Figure 0003561846
【化28】
Figure 0003561846
【0033】
製造例10
水100部に塩化シアヌル7.3部と塩化シアヌルの1個のClと反応する量のスルファニル酸6.8部を加えて20℃で1時間反応させる。次にこの反応物の1個のClと反応する量の4,4′−メチレンジ−2,6−キシリジン10部を加えて90℃で2時間反応させる。そして残りの1個のClは加水分解した〔化29〕の構造を有するアミン20.5部を得る。
【化29】
Figure 0003561846
【0034】
上記ベース20.0部を常法に従つてジアゾ化し、5−(2−ヒドロキシ−3−ナフトイルアミノ)−ベンズイミダゾロン12.5部とカップリング反応させた後、Al(SOでレーキ化することによつて〔化30〕の構造の顔料分散剤(q)33.2部が得られた。
【化30】
Figure 0003561846
【0035】
製造例11
製造例10でスルファニル酸のかわりにメタニル酸、ナフチオン酸を使用し、それ以外は全く同様の手順をくり返すことにより〔化31〕〔化32〕の構造を有する顔料分散剤〔r)〔s)を得た。
【化31】
Figure 0003561846
【化32】
Figure 0003561846
【0036】
製造例12
製造例10で4,4′−メチレンジ−2,6−キシリジンのかわりに4,4′−ジアミノフェニルエーテル、4,4′−ジアミノフェニルスルホン、1,4−Bis〔4−アミノフェノキシ)ベンゼンを使用した以外は全く同様の手順をくり返すことによつて〔化33〕〜〔化35〕の構造を有する顔料分散剤(t)〜(v)を得た。
【化33】
Figure 0003561846
【化34】
Figure 0003561846
【化35】
Figure 0003561846
【0037】
製造例中の顔料分散剤(a)〜(v)が目的とする構造になつていることの確認は、元素分析法により行なつた。元素分析はC、H、N、Cl、Sについて行ない、C、H、Nは自動分析法、Cl、Sはフラスコ燃焼法のカラムクロマト法により行なつた。
【0038】
次に顔料分散剤(a)、組成式(C393210Cl)についての元素分析結果を示す。
Figure 0003561846
【0039】
この分析結果からC、H、N、Cl、Sのいずれについてもほぼ理論値に近い値が得られ、目的とする構造の化合物が得られていることを確認した。また(a)以外の顔料分散剤(b)〜(v)についても同様にC、H、N、Cl、Sの元素分析を行ない、それぞれほぼ目的とする構造の化合物が得られていることを確認した。
【0040】
次に実施例、比較例をあげその効果を述べるが、例中の部および百分率は重量基準で示す。なおアルファベットで示す各顔料分散剤の化学構造は製造例に表示したものと対応する。また表中〔 〕で示した顔料分散剤は使用した顔料と同一構造のカップラーで製造した顔料分散剤を示す。
【0041】
【実施例、比較例】
実施例1
容量150mlのガラス容器に
C.I.Pigment Yellow 83 9.0部
顔料分散剤(a) 1.0部
グラビア用ウレタンワニス 45.0部
シンナー(トルエン/IPA/MEK 45.0部
=40/20/40)
アルミナビーズ(直径3mm) 100 部
を入れペイントコンディショナーにて60分間分散させた。得られたインキをアルミナビーズから分離し、粘度及び展色後の光沢を測定した。その結果は表1に示すようにすぐれた性質を示した。
【0042】
比較例1
実施例1において顔料分散剤(a)の添加を行なわず、Pigment Yellow 83を10.0部としたインキを作成した。その結果は表1に示すように実施例1よりも劣つた。
【0043】
実施例2〜8
実施例1において顔料分散剤(a)のかわりに顔料分散剤(b)、(c)、〔d)、(e)、(f)、(g)、(h)をそれぞれ1.0部用いること以外は実施例1をそのまま行なつてそれぞれのインキを作成した。その結果を表1に示す。
【0044】
比較例2〜17
比較例1でPigment Yellow 83のかわりにPigment Yellow 12、14、17、139、Pigment Orange 13、34、Pigment Yellow 97、74、151、Pigment Red 37、38、5、146、3、208をそれぞれ10部とし、顔料分散剤を添加しないインキを作成した。その結果を表1に示す。
【0045】
実施例9〜48
実施例1でPigment Yellow 83のかわりに比較例2〜17の顔料を使用し、顔料分散剤も製造例中(a)〜(v)まで種々組み合わせたインキを作成した。その結果を表1に示す。
【表1】
Figure 0003561846
Figure 0003561846
Figure 0003561846
【0046】
注) 粘度はブルックフィルド型粘度計にて測定
光沢は光択計にて60°/60°反射率を測定
表1に示したように顔料分散剤を添加した全ての場合に効果が認められたが、中でもカップラーの構造が同一の顔料に配合した場合に最も優れた効果が認められた。またこれらのインキは1週間放置後に同じ粘度計で測定しても粘度の増加はほとんど認められなかつた。
【0047】
実施例49
n−ブチルメタクリレート50重量%、ブチルメタクリレート30重量%、メタクリレート20重量%からなるアクリル共重合体10部、シクロヘキサノン74.9部に対し、Pigment Yellow 83 14.3部、顔料分散剤(b)0.8部を容器に入れ、ボールミルで十分に分散させ、カラーフィルター用黄色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。
【0048】
比較例18
実施例49において顔料分散剤(b)の添加を行なわず、Pigment Yellow 83を15.1部とした黄色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。〔粘度、光沢の測定方法はグラビア用ウレタンインキの場合と同様に行なつた。)
【0049】
実施例50
実施例49でPigment Yellow 83 14.3部、顔料分散剤(b)0.8部のかわりにPigment Yellow 139 14.3部、顔料分散剤(h)0.8部としたカラーフィルター用黄色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。
【0050】
比較例19
実施例50において顔料分散剤(h)の添加を行なわず、Pigment Yellow 139 15.1部とした黄色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。
【0051】
実施例51
実施例49でPigment Yellow 83 14.3部、顔料分散剤(b)0.8部のかわりにPigment Red 208 14.3部、顔料分散剤(q)0.8部としたカラーフィルター用赤色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。
【0052】
比較例20
実施例51において顔料分散剤(q)の添加を行なわずPigment Red 208 15.1部とした赤色組成物を作成した。この組成物の流動性及び展色物の光沢を測定した結果を表2に示す。
【表2】
Figure 0003561846
【0053】
表2に示したようにカラーフィルター用樹脂ワニスにおいても本発明による顔料分散剤を配合したものが、流動性、光沢において優れた結果を示した。
【0054】
さらに本発明にかかわる顔料分散剤を添加した顔料はニトロセルロースラッカー、焼付けメラミンアルキド塗料、常乾アルキド塗料、ウレタン系樹脂塗料、アクリルラッカー、アミノアクリル樹脂焼付け塗料、ポリアミド/硝化綿インキ、各種ロジン変性樹脂等のオフセットインキ、ライムロジンインキ、塩化ビニル樹脂インキ等でも凝集を起こさず良好な分散性を示した。
【0055】
【発明の効果】
本発明の顔料分散剤はインキ、塗料などの非水系ビヒクルに対し、ほぼ全てのアゾ系顔料において顕著な改善効果を発揮し、インキ及び塗料などの流動性を著しく改善するだけでなく、顔料の凝集を防ぎ、鮮明で優れた光沢を有する被膜を得ることができる。さらに本発明の顔料分散剤は、その調製の容易さから実用的にも極めて有用である。

Claims (2)

  1. 下記一般式〔Ia〕〔化1a〕又は一般式〔Ib〕〔化1b〕で表わされる化合物又はその金属塩又はそのアンモニウムもしくはアミン塩である顔料分散剤。
    Figure 0003561846
    Figure 0003561846
    〔式中Qは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。Wは〔化2〕で示される基のいずれかを示し、mは0又は1の整数を示す。
    Figure 0003561846
    Kはアゾ系顔料用のカップラ−成分残基を示す。A及びBは水酸基、又は〔化3〕で示される基を示す。
    Figure 0003561846
    Yはエチレン基又はフェニレン基もしくはナフチレン基であり、Yがフェニレン基の場合はYが2−アミノフェノ−ル−4−スルホン酸、2−メトキシアニリン−5−スルホン酸、4−クロロアニリン−3−スルホン酸、2−ニトロアニリン−4−スルホン酸、4B酸(p−トルイジン−m−スルホン酸)、2B酸(o−クロロ−p−トルイジン−m−スルホン酸)、C酸(3−アミノ−6−クロロトルエン−4−スルホン酸)、3−アミノ−6−クロロ安息香酸−4−スルホン酸のいずれかであってもよく、Yがナフチレン基の場合はガンマ−酸(2−アミノ−8−ナフト−ル−6−スルホン酸)であってもよい。但しA、Bは夫々独立であり、少なくとも一方は〔化4〕で示される基である。
    Figure 0003561846
  2. アゾ系顔料用カップラ−成分残基であるKがアセトアセトアニリド系、ピラゾロン系、ナフト−ルAS系又はβ−ナフト−ル系のカップラ−成分残基である請求項1記載の顔料分散剤。
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