JP3561419B2 - 机の棚装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習机に好適な棚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
学習机の棚装置は、一般に、左右の側板の間に上下2段程度の棚板を配置し、棚板には適当な間隔で仕切り板を設けた構造になっている。棚板を上下段違い状に配置したり、抽斗を設けたりすることも多い。
【0003】
また、一般に、棚装置の背面は背板で塞がれており、この背板は簡単に取外すことはできない状態になっている。すなわち、棚装置全体を分解しないと背板を取外しできない構造になっている。
【0004】
更に、学習机の棚装置には殆ど例外なく灯具が取付けられている。灯具の取付け手段は、棚装置に一体に取付けたものと、机の天板に取付けたものとに大別される。前者の例としては例えば実公平 4-55372号公報や実開平4-112635号公報等があり、後者の例としては例えば実公昭58-40897号公報や実公平3-3208号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、机の設置場所はさまざまであり、部屋の模様替えで設置場所を変えることも多い。例えば壁に寄せていた机を窓際に配置替えした場合、自然光を採光したい場合がある。ところが、従来の棚装置はいずれも背板を固定的に取付けており、簡単に背板が外れる構造ではなかったため、上記のように自然光を求める要望に応えることができない問題があった。
【0006】
この点、実公昭54-3846 号公報には、棚装置の背面を大きく空けて、その空間に左右2枚の引き違い式のパネルを取付けることが記載されている。このものはいわば隠し戸棚の一種であり、2枚のパネルのうち奥側に位置したパネルの裏面にポケットを設けて、ポケットが設けられらたパネルを他のパネルの裏側にスライドさせることにより、ポケットに入れた書類等を他人から見られないようにしたものであった。
【0007】
この構造でも、パネルをスライドさせることによって自然光をある程度採光することはできる。しかし、このものはパネルがスライド式であるため構造が複雑化する問題がある。また、棚装置の左右全長にわたって採光空間を設けることができない点も問題であった。
【0008】
本発明はこれらの問題を解消することを目的とする。また、本発明は、支柱と左右長手の照明ヘッドとを備えた灯具を棚装置に設けるにおいて、支柱が邪魔にならない状態で採光を容易ならしめつつ、棚装置の取外しを簡単に行えるようにすることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の棚装置は、机の天板に近い下棚板と、その適宜上方に位置した上棚板と、これらの棚板を支持する側板と、支柱に設けた前向き水平状のアームに左右横長の照明ヘッドが取付けられた灯具とを備えている。前記灯具の照明ヘッドは上棚板の下方に配置されている。一方、前記上棚板の下方の背面箇所には、灯具の照明ヘッドを抜き差し可能な大きさの中間空間を除いた部分を覆う固定式背板が設けられており、前記灯具の支柱は固定式背板の裏側に配置されており、前記アームは中間空間から前方に突出している。更に、前記中間空間は取り外し自在な着脱式背板で塞がれている。
【0011】
請求項2の棚装置は、請求項1において、左右側板に上棚板を固定した上棚と、同じく左右側板に下棚板を固定した下棚とを上下に重ねて分離可能な状態に固定しており、上棚における左右側板の後部間と下棚における左右側板の後部間とに、空間を隔てた状態で前記固定背板を設けており、これら上下棚における固定背板に前記着脱式背板を取付けている。
【0012】
【発明の奏する効果】
【0013】
【0014】
請求項1において着脱式背板を取外すと、灯具の照明ヘッドが通過し得る中間空間が空くため、棚装置全体を手前に引き出して取り外すことが可能になる。
【0015】
また、机を窓際においた場合には着脱式背板を取外すことによって、棚装置の背面に採光空間を設けることができる。換言すると、照明ヘッドと干渉することなく棚装置を抜き出しできるようにするための空間を、採光等の空間に利用できる。逆に、机上への光の照射を防ぎたい場合は、着脱式背板を取付けたままにしておけば良い。
【0016】
更に、棚装置の背面の下部は固定式棚板で塞がれているため、学用品等の物品が机の背面から落ちることを防止することが可能となる。
結局、請求項1の構成では、少なくとも、棚装置を設けて着脱式背板を取付けた状態と、棚装置を設けて着脱式背板を取外した状態と、棚装置の全体を机上から取外して灯具はそのまま使用する状態との三つの使用態様を選択することができるが、その使用態様の変更を簡単に行うことができる。なお、棚装置を取外しても灯具はそのまま使用できるため、新たに灯具を購入する必要はなく、経済的である。
【0017】
請求項2のように棚装置を2段式にすると、上棚を取り外して下棚のみを使用することもできる。
【0018】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1のうち (A)は机(学習机)1に棚装置2を設置した状態の斜視図、 (B)は、棚装置2を取外して灯具3だけを天板4に取付けた状態の斜視図、図2は後ろから見た斜視図、図3(A)は正面図、図3(B)は背面図、図4(A)は図3(B)の A-A視断面図、図4(B)は図3(B)の B-B視断面図である。
【0019】
棚装置2は、下棚5と上棚6とを上下に重ねた形態であり、上下棚5,6 は、それぞれ左右一対の側板7を備えている。下棚5は、机1の天板4に金具8で固定している。
上下棚5,6 の側板7はダボ(或いはピン)によって位置決めされており、且つ、図示しない金具で固定している。従って、金具を取り外すと、上棚6は持ち上げるだけで下棚5から取外すことができる。
【0020】
言うまでもないが、棚装置2は上下に分離不能な状態であっても良い。
図2に明示するように、下棚5の背面は下固定背板9で塞がれている。図面では明瞭に示していないが、下固定背板9の左右側縁は側板7に設けた溝に嵌合しており、ダボで側板7に固着されている。従って、下棚5の形態を保ったままで下固定背板9を取外すことはできない。
【0021】
下固定背板9の左右中央部の前面にはセンター仕切り板10を固着しており、このセンター仕切り板10の左右両側にそれぞれ下棚板11を振り分けて配置している。下棚板11は、側板7と下固定背板9とにビス等で固定しているが、ピン等を使用した着脱式の構造でも良い。
【0022】
一方の下棚板11の下面には抽斗セット12を配置している。図面では明示してないが、抽斗セット12は側板7とセンター仕切り板10とに係脱させる構造である。従って、左右いずれかの下棚板11の下方に自在に付け替えることができる。
【0023】
なお、抽斗セット12は固定式でも良いし、或いは、下棚板11の下面に着脱させる構造でも良い。
抽斗セット12の前面にはコンセント13を取付けている。通信用の接続口を並設しても良い。一方の下棚板11に補助仕切り板14を設けている。また、図2に示すように、下固定背板9には、電源コードや通信ケーブル等のコード類を引き出すための穴15が空いている。
【0024】
上棚6は、左右の側板7に固定された上棚板16及び上固定背板17と、複数枚の仕切り板18とを備えている。上固定背板17と上棚板16との間に隙間が空いている(もちろん、隙間を設けなくても良い)。図2〜4に示すように、上棚板16の後部下面には中間固定背板19を配置している。中間固定背板19の左右側縁は左右の側板7に形成した溝に嵌め込まれており、かつ、ダボによって側板7に固定されている。
【0025】
灯具3は、1本の支柱20と、前向きに延びるアーム21と、左右長手の照明ヘッド22とを備えている。支柱20の下端には、前向きに突出した支持部20aを設けており、この支持部20aにスイッチを設けている。
【0026】
アーム21は支柱20に対して上下動自在で水平旋回自在に取付いている。また、照明ヘッド22は、アーム21に対して、前後移動自在で左右及び上下に首振り自在に取付いている。なお、スイッチは照明ヘッド22に設けても良いし、支柱20の支持部20aと照明ヘッド22との両方に設けても良い。言うまでもないが、照明ヘッド22には長管状蛍光灯23を取付けている。
【0027】
灯具3の支柱20は下固定背板9の裏側に配置されており、バンド24で下固定背板9に固定されている。バンド24はねじで下固定背板9に取付けられており、そのねじはコインで簡単に回転させることができる。支柱20の支持部20aは、下固定背板9に形成した切欠き25から前方に露出している。
【0028】
図2では、支柱20の下端にねじ式のクランプ26を設けた状態を示しているが、支柱20をバンド24で固定している場合はクランプ26は必要なく、棚装置2を取外した場合にクランプ26で天板4に固定すれば良い。また、バンド24を使用せずに当初からクランプ26で固定しておいてもよい。
【0029】
図3(B)及び図4(A)に示すように、中間固定背板19には、灯具3のアーム21が嵌まる切欠き27を形成している。
中間固定背板19と下固定背板9との間には、灯具3の照明ヘッド22の最大上下幅寸法よりもやや大きい上下間隔の中間空間28が空いている。従って、照明ヘッド22を中間空間28の高さに合わせると、棚装置2を手前に引き外すことができる(もちろん、その場合は金具8とバンド24を外しておく)。
【0030】
前記中間空間28には着脱式背板29を配置している。各固定背板9,17,19 が厚板であるのに対して、着脱式背板29は多少は撓み変形し得る薄板から成っている。図4(B)に示すように、中間固定背板19は下固定背板9よりも僅かに後方にずれており、この中間固定背板19の下面に形成したスリット30に、着脱式背板29の上端縁を下方から差し込んでいる。着脱式背板29の下端縁は、固定背板9の裏面に複数個のねじ31で固定されている。
【0031】
従って、ねじ31を取外すことによって着脱式背板29を抜き外すことができる。ねじ31はコインで簡単に回転させることができるものが好ましい。なお、ねじ31を使用せずに、たとえば着脱式背板29の下端を、下固定背板9に設けたフックに引っ掛けるなどして、ワンタッチ的に取付け・取外しできる構造でも良い。
【0032】
図4に示すように、着脱式背板29が中間固定背板19のスリット30に嵌まっている寸法Eよりも、着脱式背板29と支柱上端との間の間隔寸法Sを大きくしている。これは、支柱20を取付けた状態のままで着脱式背板29を取り外せるようにするためである。
【0033】
本実施形態のように、着脱式背板29の上端縁を中間固定背板19のスリット30に嵌め込むと、着脱式背板29の下端縁のみをねじ止めした構造でありながら、取付け強度を向上できると共に遮光性も向上できる。下固定背板9の上端縁にもスリットを設けて、いったん上方のスリットに嵌め入れてから下方のスリットに落とし込む構造でも良い。
【0034】
以上の構成において、図5に示すように、着脱式背板29を取り外すと中間空間28が空く。従って、この中間空間28から採光することができる。また、着脱式背板29を取り外すことにより、照明ヘッド22をある程度の寸法だけ上下動させることもできる。
【0035】
また、図3に示すように下棚板11にパソコンのディスプレイ32を置いた場合、着脱式背板29を取り外して開いた中間空間28から配線することもできる。このように、着脱式背板29を設けたことによって棚装置2の使い勝手を格段に向上できる。
【0036】
実施形態のように棚装置2を2段式にすると、図6に示すように下棚5のみを使用することもでき、このため、タワー型パソコン33を下棚板11に載せることも可能になる。
【0037】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は必要に応じて様々の態様に具体化できる。例えば、棚板の段数や配置は必要に応じて自在に変更できる。棚装置に、学習器具やホワイトボードなどを一体に組み込むなどしても良い。また、請求項に記載した側板には、金属製フレームの枠状のものも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は机に棚装置を設置した状態の斜視図、 (B)は、棚装置を取外して灯具だけを取付けた状態の斜視図である。
【図2】後ろから見た斜視図である。
【図3】(A)は正面図、 (B)は背面図である。
【図4】(A)は図3の A-A視断面図、 (B)は図3の B-B視断面図である。
【図5】着脱式背板を取り外した状態での側断面図である。
【図6】上棚を取り外した状態の正面図である。
【符号の説明】
1 机
2 棚装置
3 灯具
5 下棚
6 上棚
9 下固定背板
17 上固定背板
19 中間固定背板
20 支柱
21 アーム
22 照明ヘッド
28 中間空間
29 着脱式背板
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習机に好適な棚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
学習机の棚装置は、一般に、左右の側板の間に上下2段程度の棚板を配置し、棚板には適当な間隔で仕切り板を設けた構造になっている。棚板を上下段違い状に配置したり、抽斗を設けたりすることも多い。
【0003】
また、一般に、棚装置の背面は背板で塞がれており、この背板は簡単に取外すことはできない状態になっている。すなわち、棚装置全体を分解しないと背板を取外しできない構造になっている。
【0004】
更に、学習机の棚装置には殆ど例外なく灯具が取付けられている。灯具の取付け手段は、棚装置に一体に取付けたものと、机の天板に取付けたものとに大別される。前者の例としては例えば実公平 4-55372号公報や実開平4-112635号公報等があり、後者の例としては例えば実公昭58-40897号公報や実公平3-3208号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、机の設置場所はさまざまであり、部屋の模様替えで設置場所を変えることも多い。例えば壁に寄せていた机を窓際に配置替えした場合、自然光を採光したい場合がある。ところが、従来の棚装置はいずれも背板を固定的に取付けており、簡単に背板が外れる構造ではなかったため、上記のように自然光を求める要望に応えることができない問題があった。
【0006】
この点、実公昭54-3846 号公報には、棚装置の背面を大きく空けて、その空間に左右2枚の引き違い式のパネルを取付けることが記載されている。このものはいわば隠し戸棚の一種であり、2枚のパネルのうち奥側に位置したパネルの裏面にポケットを設けて、ポケットが設けられらたパネルを他のパネルの裏側にスライドさせることにより、ポケットに入れた書類等を他人から見られないようにしたものであった。
【0007】
この構造でも、パネルをスライドさせることによって自然光をある程度採光することはできる。しかし、このものはパネルがスライド式であるため構造が複雑化する問題がある。また、棚装置の左右全長にわたって採光空間を設けることができない点も問題であった。
【0008】
本発明はこれらの問題を解消することを目的とする。また、本発明は、支柱と左右長手の照明ヘッドとを備えた灯具を棚装置に設けるにおいて、支柱が邪魔にならない状態で採光を容易ならしめつつ、棚装置の取外しを簡単に行えるようにすることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の棚装置は、机の天板に近い下棚板と、その適宜上方に位置した上棚板と、これらの棚板を支持する側板と、支柱に設けた前向き水平状のアームに左右横長の照明ヘッドが取付けられた灯具とを備えている。前記灯具の照明ヘッドは上棚板の下方に配置されている。一方、前記上棚板の下方の背面箇所には、灯具の照明ヘッドを抜き差し可能な大きさの中間空間を除いた部分を覆う固定式背板が設けられており、前記灯具の支柱は固定式背板の裏側に配置されており、前記アームは中間空間から前方に突出している。更に、前記中間空間は取り外し自在な着脱式背板で塞がれている。
【0011】
請求項2の棚装置は、請求項1において、左右側板に上棚板を固定した上棚と、同じく左右側板に下棚板を固定した下棚とを上下に重ねて分離可能な状態に固定しており、上棚における左右側板の後部間と下棚における左右側板の後部間とに、空間を隔てた状態で前記固定背板を設けており、これら上下棚における固定背板に前記着脱式背板を取付けている。
【0012】
【発明の奏する効果】
【0013】
【0014】
請求項1において着脱式背板を取外すと、灯具の照明ヘッドが通過し得る中間空間が空くため、棚装置全体を手前に引き出して取り外すことが可能になる。
【0015】
また、机を窓際においた場合には着脱式背板を取外すことによって、棚装置の背面に採光空間を設けることができる。換言すると、照明ヘッドと干渉することなく棚装置を抜き出しできるようにするための空間を、採光等の空間に利用できる。逆に、机上への光の照射を防ぎたい場合は、着脱式背板を取付けたままにしておけば良い。
【0016】
更に、棚装置の背面の下部は固定式棚板で塞がれているため、学用品等の物品が机の背面から落ちることを防止することが可能となる。
結局、請求項1の構成では、少なくとも、棚装置を設けて着脱式背板を取付けた状態と、棚装置を設けて着脱式背板を取外した状態と、棚装置の全体を机上から取外して灯具はそのまま使用する状態との三つの使用態様を選択することができるが、その使用態様の変更を簡単に行うことができる。なお、棚装置を取外しても灯具はそのまま使用できるため、新たに灯具を購入する必要はなく、経済的である。
【0017】
請求項2のように棚装置を2段式にすると、上棚を取り外して下棚のみを使用することもできる。
【0018】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1のうち (A)は机(学習机)1に棚装置2を設置した状態の斜視図、 (B)は、棚装置2を取外して灯具3だけを天板4に取付けた状態の斜視図、図2は後ろから見た斜視図、図3(A)は正面図、図3(B)は背面図、図4(A)は図3(B)の A-A視断面図、図4(B)は図3(B)の B-B視断面図である。
【0019】
棚装置2は、下棚5と上棚6とを上下に重ねた形態であり、上下棚5,6 は、それぞれ左右一対の側板7を備えている。下棚5は、机1の天板4に金具8で固定している。
上下棚5,6 の側板7はダボ(或いはピン)によって位置決めされており、且つ、図示しない金具で固定している。従って、金具を取り外すと、上棚6は持ち上げるだけで下棚5から取外すことができる。
【0020】
言うまでもないが、棚装置2は上下に分離不能な状態であっても良い。
図2に明示するように、下棚5の背面は下固定背板9で塞がれている。図面では明瞭に示していないが、下固定背板9の左右側縁は側板7に設けた溝に嵌合しており、ダボで側板7に固着されている。従って、下棚5の形態を保ったままで下固定背板9を取外すことはできない。
【0021】
下固定背板9の左右中央部の前面にはセンター仕切り板10を固着しており、このセンター仕切り板10の左右両側にそれぞれ下棚板11を振り分けて配置している。下棚板11は、側板7と下固定背板9とにビス等で固定しているが、ピン等を使用した着脱式の構造でも良い。
【0022】
一方の下棚板11の下面には抽斗セット12を配置している。図面では明示してないが、抽斗セット12は側板7とセンター仕切り板10とに係脱させる構造である。従って、左右いずれかの下棚板11の下方に自在に付け替えることができる。
【0023】
なお、抽斗セット12は固定式でも良いし、或いは、下棚板11の下面に着脱させる構造でも良い。
抽斗セット12の前面にはコンセント13を取付けている。通信用の接続口を並設しても良い。一方の下棚板11に補助仕切り板14を設けている。また、図2に示すように、下固定背板9には、電源コードや通信ケーブル等のコード類を引き出すための穴15が空いている。
【0024】
上棚6は、左右の側板7に固定された上棚板16及び上固定背板17と、複数枚の仕切り板18とを備えている。上固定背板17と上棚板16との間に隙間が空いている(もちろん、隙間を設けなくても良い)。図2〜4に示すように、上棚板16の後部下面には中間固定背板19を配置している。中間固定背板19の左右側縁は左右の側板7に形成した溝に嵌め込まれており、かつ、ダボによって側板7に固定されている。
【0025】
灯具3は、1本の支柱20と、前向きに延びるアーム21と、左右長手の照明ヘッド22とを備えている。支柱20の下端には、前向きに突出した支持部20aを設けており、この支持部20aにスイッチを設けている。
【0026】
アーム21は支柱20に対して上下動自在で水平旋回自在に取付いている。また、照明ヘッド22は、アーム21に対して、前後移動自在で左右及び上下に首振り自在に取付いている。なお、スイッチは照明ヘッド22に設けても良いし、支柱20の支持部20aと照明ヘッド22との両方に設けても良い。言うまでもないが、照明ヘッド22には長管状蛍光灯23を取付けている。
【0027】
灯具3の支柱20は下固定背板9の裏側に配置されており、バンド24で下固定背板9に固定されている。バンド24はねじで下固定背板9に取付けられており、そのねじはコインで簡単に回転させることができる。支柱20の支持部20aは、下固定背板9に形成した切欠き25から前方に露出している。
【0028】
図2では、支柱20の下端にねじ式のクランプ26を設けた状態を示しているが、支柱20をバンド24で固定している場合はクランプ26は必要なく、棚装置2を取外した場合にクランプ26で天板4に固定すれば良い。また、バンド24を使用せずに当初からクランプ26で固定しておいてもよい。
【0029】
図3(B)及び図4(A)に示すように、中間固定背板19には、灯具3のアーム21が嵌まる切欠き27を形成している。
中間固定背板19と下固定背板9との間には、灯具3の照明ヘッド22の最大上下幅寸法よりもやや大きい上下間隔の中間空間28が空いている。従って、照明ヘッド22を中間空間28の高さに合わせると、棚装置2を手前に引き外すことができる(もちろん、その場合は金具8とバンド24を外しておく)。
【0030】
前記中間空間28には着脱式背板29を配置している。各固定背板9,17,19 が厚板であるのに対して、着脱式背板29は多少は撓み変形し得る薄板から成っている。図4(B)に示すように、中間固定背板19は下固定背板9よりも僅かに後方にずれており、この中間固定背板19の下面に形成したスリット30に、着脱式背板29の上端縁を下方から差し込んでいる。着脱式背板29の下端縁は、固定背板9の裏面に複数個のねじ31で固定されている。
【0031】
従って、ねじ31を取外すことによって着脱式背板29を抜き外すことができる。ねじ31はコインで簡単に回転させることができるものが好ましい。なお、ねじ31を使用せずに、たとえば着脱式背板29の下端を、下固定背板9に設けたフックに引っ掛けるなどして、ワンタッチ的に取付け・取外しできる構造でも良い。
【0032】
図4に示すように、着脱式背板29が中間固定背板19のスリット30に嵌まっている寸法Eよりも、着脱式背板29と支柱上端との間の間隔寸法Sを大きくしている。これは、支柱20を取付けた状態のままで着脱式背板29を取り外せるようにするためである。
【0033】
本実施形態のように、着脱式背板29の上端縁を中間固定背板19のスリット30に嵌め込むと、着脱式背板29の下端縁のみをねじ止めした構造でありながら、取付け強度を向上できると共に遮光性も向上できる。下固定背板9の上端縁にもスリットを設けて、いったん上方のスリットに嵌め入れてから下方のスリットに落とし込む構造でも良い。
【0034】
以上の構成において、図5に示すように、着脱式背板29を取り外すと中間空間28が空く。従って、この中間空間28から採光することができる。また、着脱式背板29を取り外すことにより、照明ヘッド22をある程度の寸法だけ上下動させることもできる。
【0035】
また、図3に示すように下棚板11にパソコンのディスプレイ32を置いた場合、着脱式背板29を取り外して開いた中間空間28から配線することもできる。このように、着脱式背板29を設けたことによって棚装置2の使い勝手を格段に向上できる。
【0036】
実施形態のように棚装置2を2段式にすると、図6に示すように下棚5のみを使用することもでき、このため、タワー型パソコン33を下棚板11に載せることも可能になる。
【0037】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は必要に応じて様々の態様に具体化できる。例えば、棚板の段数や配置は必要に応じて自在に変更できる。棚装置に、学習器具やホワイトボードなどを一体に組み込むなどしても良い。また、請求項に記載した側板には、金属製フレームの枠状のものも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は机に棚装置を設置した状態の斜視図、 (B)は、棚装置を取外して灯具だけを取付けた状態の斜視図である。
【図2】後ろから見た斜視図である。
【図3】(A)は正面図、 (B)は背面図である。
【図4】(A)は図3の A-A視断面図、 (B)は図3の B-B視断面図である。
【図5】着脱式背板を取り外した状態での側断面図である。
【図6】上棚を取り外した状態の正面図である。
【符号の説明】
1 机
2 棚装置
3 灯具
5 下棚
6 上棚
9 下固定背板
17 上固定背板
19 中間固定背板
20 支柱
21 アーム
22 照明ヘッド
28 中間空間
29 着脱式背板
Claims (2)
- 机の天板に近い下棚板と、その適宜上方に位置した上棚板と、これらの棚板を支持する側板と、支柱に設けた前向き水平状のアームに左右横長の照明ヘッドが取付けられた灯具とを備えており、
前記灯具の照明ヘッドは上棚板の下方に配置されている一方、
前記上棚板の下方の背面箇所には、灯具の照明ヘッドを抜き差し可能な大きさの中間空間を除いた部分を覆う固定式背板が設けられており、前記灯具の支柱は固定式背板の裏側に配置されており、前記灯具のアームは中間空間から前方に突出しており、更に、前記中間空間は取り外し自在な着脱式背板で塞がれている、
机の棚装置。 - 左右側板に上棚板を固定した上棚と、同じく左右側板に下棚板を固定した下棚とを上下に重ねて分離可能な状態に固定しており、上棚における左右側板の後部間と下棚における左右側板の後部間とに、空間を隔てた状態で前記固定背板を設けており、これら上下棚における固定背板に前記着脱式背板を取付けている、
請求項1に記載した机の棚装置。
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