JP3561040B2 - ドラムサポートの油路構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、オイルポンプカバーの外周側から取り入れた油圧回路用、潤滑用のオイルをドラムサポート部に導いて供給するドラムサポートの油路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な自動変速機では、トルクコンバーターと変速機構の間にオイルポンプが配置される。オイルポンプにはギヤポンプやベーンポンプが採用され、オイルポンプカバーとオイルポンプハウジングによって囲い込まれた空間にローターを収納する。オイルポンプカバーとオイルポンプハウジングは、トルクコンバーター側空間と変速機構側空間を仕切る隔壁を構成している。
一般的なオイルポンプカバーは、外周部材の内側に円筒状の内周部材を挿入固定して構成される。外周部材は、オイルポンプカバーの外周側を占めてトランスミッションケースおよびコンバーターハウジングに接続される。
内周部材は、外周部材から軸方向の両側に突出している。トルクコンバーター側に突出した部分がトルクコンバーターのステータ軸を構成し、変速機構側に突出した部分がドラムサポート部を構成する。ドラムサポート部は、変速機構に内蔵されたクラッチのドラムを回転自在に支持する。
【0003】
オイルポンプで形成された高圧のオイルは、変速機構に内蔵されたクラッチおよびブレーキの油圧駆動やトルクコンバーターの作動に加えて、変速機構の各部における潤滑や除熱に使用される。
潤滑用のオイル経路の1つが、オイルポンプカバーの外周側からオイルを取り入れて中心軸側に導き、内周部材の前述のドラムサポート部へと供給するドラムサポートの油路構造である。
【0004】
ドラムサポートの油路構造の例が特開平3−322号公報に示される。
ここでは、オイルポンプカバーの外周側を占める外周部材に円筒状の内周部材が挿入されて軸方向のトルクコンバーター側に突出している。また、外周部材の変速機構側に突出した円筒部分の外側に鉄製のスリーブを嵌め込んでドラムサポート部を形成している。
外周部材には、中心軸に向かって(=中心軸に交差する方向に)貫通させた放射状の第1油路孔が形成される。外周部材の内側の円筒面には、オイルポンプカバーの中心軸に沿った方向に延びて第1油路孔の位置からドラムサポート部の位置に達する油路溝が形成される。油路溝は、内周部材の外側の円筒面によって蓋をされている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平3−322号公報に示されるドラムサポート油路構造では、オイルポンプカバーのドラムサポート部が3層構造である。アルミ合金の外周部材の外側に鉄製のスリーブ、内側に鉄製の内周部材が重ねられる。
そこで、変速機構側の突出を少なくした円板状の外周部材に、ドラムサポート部を外側に形成した円筒状の内周部材を挿入固定して、2ピースでオイルポンプカバーを組み立てる試みがなされた。
【0006】
2ピース型のオイルポンプカバーでは、鉄製の段付き円筒型の内周部材に軸方向の油路孔が形成され、内周部材の外側の円筒面から軸方向の油路孔に達する放射方向の油路孔が形成される。そして、外周部材の油路孔から内周部材の放射方向の油路孔を経由して軸方向の油路孔へと潤滑用のオイルが導かれる。
しかし、この場合、外周部材の油路孔を中心軸と交差する方向の放射状に配置する必要がある。
何故なら、内周部材は硬度が高く直径が小さいため、ドリル加工の角度を表面に対してほぼ垂直にした放射方向の油路孔とする必要がある。そして、外周部材の油路孔と内周部材の放射方向の油路孔とを斜めに接続すると、放射方向の油路孔の直径をかなり大きく採らないと、接続部分にオイルの流れに逆らう段差が形成されてしまうからである。
【0007】
そして、放射方向の油路孔の直径が大きくなると、軸方向の近接位置に他の油路孔や段差構造等を配置できなくなり、内周部材の軸方向の設計の自由度が損なわれる。また、放射方向の油路孔によって内周部材の管壁の肉が大きく除去されるため、内周部材の強度が低下しており、内周部材のさらなる薄肉化や小型化を妨げている。
【0008】
しかし、かと言って、外周部材の油路孔をすべて中心軸に交差する放射方向とすると、油路孔を周方向に複数並べる場合には、油路孔ごとにドリル加工の角度を変更する必要があり、平行に並べた場合に比較して加工時間と加工コストが増加し、寸法や配置の精度も損なわれる。
【0009】
本発明は、外周部材の複数の油路孔を周方向に平行に並べた場合でも、内周部材の軸方向の設計の自由度や強度が損なわれる心配が無いドラムサポートの油路構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、円筒平板状のオイルポンプカバーの外周から内周に向けて内側に貫通する方向で第1油路孔を設けた外周部材と、前記外周部材の内側に挿入されて軸方向に突出した部分にドラムサポート部が形成され、前記中心軸に沿った方向に延びて第1油路孔の位置から前記ドラムサポート部の位置に達する第2油路孔を設けた内周部材とを有するドラムサポートの油路構造において、前記内周部材の外側の回転面に周方向に長く軸方向に短い開口を形成し、中心側に向かって周方向の寸法を縮小して第2油路孔に連絡する第3油路孔を形成したものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、第1油路孔と軸方向の位置を揃えて、他の油路孔が前記外周部材に第1油路孔と平行に形成されているものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の構成において、前記ドラムサポートは鋳造で形成され、第3油路孔は鋳型で形成されているものである。
【0013】
【作用】
請求項1のドラムサポートの油路構造では、外周部材の外周側で第1油路孔に流入したクラッチ締結用のオイルが、内周部材の第3油路孔を経由して第2油路孔に流れ込み、第2油路孔によってドラムサポート部まで導かれ、クラッチ締結用に供給される。
【0014】
第1油路孔は中心軸を含む面の中心軸を避けた位置に交差する方向に形成されているから、第1油路孔の内周側の開口は、円形ではなく、周方向に長く軸方向に短い。第3油路孔は、第2油路孔の内周側の開口に対して、軸方向にも周方向にも最小限かつ十分な開口幅を持たせることが可能である。
そして、第3油路孔が第2油路孔に貫通する部分の開口面積と第1油路孔の内周側の開口面積は、第3油路孔の放射方向の断面積変化によって滑らかに接続される。
なお、回転面とは、円筒面、円錐面、段付き円筒面等である。
【0015】
請求項2のドラムサポートの油路構造では、周方向に並べた第1油路孔と他の油路孔が平行であるから、1方向の材料または工具の送りによって、両者を同時にドリル加工できる。
【0016】
請求項3のドラムサポートの油路構造では、鋳造過程でいわゆる鋳抜きによってドラムサポートに第3油路孔が形成されている。第2油路孔は、例えば、ドラムサポートの突出した端面側から第3油路孔に向かってドリル加工される。
【0017】
【実施例】
図1〜図3を参照して実施例のドラムサポートの油路構造を説明する。図1は内周部材の説明図、図2はオイルポンプカバーの説明図、図3は内周部材の放射状の油路孔の説明図である。ここでは、図1に示される内周部材11の円筒面21を図2の外周部材12に圧入して一体化することによって、オイルポンプカバーが構成される。
図1中、(a)は(b)のBB断面を示す軸方向の断面図、(b)は(a)のAA断面を示す軸方向と垂直な断面図、(c)は第3油路孔を(b)の矢印Cの方向から見た部分的な外観図である。
図2中、(a)は軸方向の断面、(b)は平面図である。図3中、(a)は軸方向と垂直な断面、(b)は放射方向の油路孔と扇型の油路孔の比較である。
【0018】
図1の(a)において、内周部材11は、鋳鉄の円筒材料から段付き円筒状の外観に形成される。内周部材11の図中右側の部分がステータ軸24を構成しており、ステータ軸24の先端に形成されたスプライン22が図示しないトルクコンバーター内のステータに連結される。
【0019】
内周部材11の中央には、図2の外周部材12の内側に圧入される円筒面21が配置され、図中左側には、図示しない変速機構のクラッチドラムを回転自在に支持するためのドラムサポート部23が形成される。
内周部材を軸方向に貫通する段付きの貫通孔25には、図示しない変速機構の入力軸、すなわち、図示しないトルクコンバーターの出力軸が配置される。
【0020】
内周部材11の円筒壁の図中左側の部分には、貫通孔25と平行に油路孔13が形成される。
内周部材11の円筒面21には、油路孔13に達する扇型の油路孔19が形成される。
ドラムサポート部23の中央の油溝には、油路孔13に達する油路孔26が形成される。
油路孔19を通じて油路孔13に供給されたクラッチ締結用のオイルは、油路孔26を通じてドラムサポート部23に供給される。
なお、ドラムサポート部23の中央の油溝を挟む両側の溝には、特開平3−322号公報に示されるように、図示しないシールリングが装着される。
【0021】
図1の(b)に示すように、油路孔19は、軸方向の寸法をほぼ一定に保って周方向の寸法が中心側に向かって次第に短くなる扇型の断面形状に形成され、底の部分が軸方向の油路孔13に連通している。
油路孔19は、内周部材11の素材を鋳造によって製作する際に、中子を配置して鋳抜きすることによって形成される。つまり、予め油路孔19が形成された円筒状の材料を切削加工して円筒面21等の外観を形成し、さらに、油路孔13や他の図示しない油路孔等をドリル加工している。
【0022】
図1の(c)に示すように、油路孔19が円筒面21に切り取る開口は、後述する外周部材12の油路孔14側の開口を内側に保持できる形状と寸法に定めてある。これにより、外周部材12の油路孔14側から見て、円筒面21による棚状の段差が存在せず、外周部材12の油路孔14側の潤滑用のオイルは、円筒面21による滞留を受けることなく滑らかに油路孔19に流れ込む。
【0023】
図2の(a)において、ほぼ円板状の外観に形成された外周部材12の中心に段付き円筒状の内周部材11が圧入される。外周部材12は、アルミ合金から形成されて鋳鉄製の内周部材11よりも熱膨脹率が高いため、外周部材12を加熱した状態で内周部材11を圧入することにより、自動変速機の通常の作動温度範囲における外周部材12と内周部材11の接触面の強い圧力状態を確保している。
【0024】
外周部材12の図中右側の面12Aに図示しないオイルポンプハウジングが重ねられて、外周部分が図示しないトランスミッションケースとコンバーターハウジングに挟み込まれる。
オイルポンプカバーとオイルポンプハウジングによって囲い込まれた空間にオイルポンプの図示しないローターが配置される。
【0025】
外周部材12には、中心軸を含む平面の中心軸を避けた位置に交差する方向の油路孔14が形成される。
油路孔14は、図2の(b)に示すように、内周部材11の表面に対して斜めに突き当たる。従って、外周部材12の内周面に油路孔14が切り取る開口の形状は、油路孔14が直角に近い角度で突き当たる中心軸寄りとかなり斜めに突き当たる反対側とでは曲率が異なる、軸方向に短く周方向に長い楕円に類似した形状となる。
【0026】
図1の(c)に示される内周部材11の円筒面21における油路孔19の開口は、上述したように、外周部材12の内周面に油路孔14が切り取る開口の形状を内側に保持する形状に定めてある。そして、油路孔19は、軸方向の幅を油路孔14の直径とほぼ一致させて、中心軸側に向かって周方向の幅を短くする扇型の断面形状を有する。
これにより、外周部材12の内周面に油路孔14が切り取る開口の最大幅に相当する口径の放射状のドリル孔を採用した場合に比較して、内周部材11の管壁の肉の削除量が少なくなっている。
【0027】
外周部材12の円板面の外周寄りには、油路孔14に達する軸方向の油路孔16が形成される。外周部材12の外周面における油路孔14の開口には、図示しないめくら栓が装着される。
油路孔16に流れ込んだ潤滑用のオイルは、油路孔14内を中心側に向かって流れて内周部材11の油路孔19に流れ込む。そして、上述したように、油路孔19を経て内周部材11の油路孔13を軸方向に流れ、油路孔26を通じてドラムサポート部23に溢れ出す。
【0028】
図2の(b)に示すように、外周部材12には、油路孔14と軸方向の位置を揃えて油路孔14と平行に他の油路孔21、22が形成される。また、外周部材12および内周部材11には、図示しない他の油路孔が多数形成されている。
【0029】
次に、図3を用いて、本実施例の扇型の断面形状の油路孔を放射状の円筒孔とした場合に、内周部材の管壁の肉の削除量が増すことを説明する。
図3の(a)において、外周部材32の油路孔34Aが中心に向かう放射状である場合には、内周部材31の油路孔39Aを放射状の円筒孔としても問題が無い。内周部材31に形成された軸方向の油路孔33Aの直径に油路孔34Aと油路孔39Aの直径を揃えれば、油路孔34Aと油路孔39Aが滑らかに接続されて、接続部分に油路孔34A側から見た棚状の段差は形成されない。
【0030】
しかし、内周部材31の表面に斜めに突き当たる油路孔34Bの場合、油路孔34Bと油路孔39Bの接続部分に油路孔34A側から見た棚状の段差を形成しないためには、二点鎖線で示すように、油路孔39Bの直径を軸方向の油路孔33Bに比較してかなり大きく設定する必要がある。
なお、油路孔34Bと油路孔39Bの接続部分に油路孔34A側から見た棚状の段差が形成されると、段差が潤滑用のオイルをせき止めて、流路の有効断面積を減じて油路のくびれを形成し、流路抵抗が増す結果となる。
【0031】
図3の(b)に示すように、油路孔39Bを扇型の断面形状の油路孔39に置き換え、(a)の内周部材31の外周面における開口形状を本実施例のような形状に定めて、軸方向の幅を油路孔34Bの直径に一致させた場合、油路孔39の開口の大部分が油路孔39Bの内側に位置する。そして、油路孔39は中心に向かって断面積が縮小するため、内周部材31の管壁内では、油路孔39は、油路孔39Bのさらに内側に位置する。
従って、油路孔39を形成するために内周部材31から削除される管壁の肉の量は、油路孔39Bを形成する場合に比較して少なくて済む。
また、油路孔39Bと軸方向の油路孔33Bの接続部分には、流路の有効断面積は損なわないものの棚状の段差が形成されており、潤滑用のオイルの流れに対する流路抵抗は、油路孔39の場合に比較して大きくなる。
【0032】
また、図3の(b)に示されるように、油路孔39の開口が軸方向に占める長さD1は、油路孔39Bの開口が軸方向に占める長さD2に比較して短い。
従って、油路孔39Bでは干渉してしまう軸方向の隣接位置に、他の油路孔や軸の段差部を配置することが可能である。
【0033】
本実施例のドラムサポートの油路構造によれば、内周部材11に形成した軸方向の油路孔13と外周部材の油路孔14を、軸方向の幅を油路孔14に一致させた扇型の断面形状の油路孔19で接続しているから、油路孔14から油路孔19を経て油路孔13に至る流路断面積がなめらかに接続される。従って、潤滑用のオイルの流路抵抗が低くて済み、比較的に細い油路孔13、14でも、ドラムサポート部23に十分なオイル供給を確保できる。
また、扇型の断面形状の油路孔19では、放射方向の円筒孔に置き換えた場合に比較して、内周部材11の管壁の肉を削除する量が少なくて済むから、内周部材11の強度が確保され、内周部材11のさらなる薄肉化や小型化を行っても軸振れや曲りを引き起こす心配が無い。
【0034】
また、扇型の断面形状の油路孔19では、放射方向の円筒孔に置き換えた場合に比較して、内周部材11の円筒面21に占める開口の軸方向の長さが短くて済むから、他の油路孔や内周部材11の段差面を油路孔19に近接して配置することができる。
また、外周部材の面12Aと油路孔14の間の壁が薄い場合でも油路孔19の軸方向の縁と面12Aの間に十分な厚さの壁面が確保され、この部分から油路14のオイルが漏れ出す心配が無い。
従って、オイルポンプカバーの軸方向の寸法を縮小する余地が生じ、自動変速機全体の小型化、軽量化も容易となる。
【0035】
また、外周部材12の面12Aに沿った油路孔14、21、22をまとめて平行に配置しているから、油路孔14、21、22を共通の方向から一度に形成できる。放射状に配列した場合に比較して、油路孔14、21、22の加工および配置の精度が向上するとともに、外周部材12の加工時間と加工コストが削減されている。
【0036】
また、段付き円筒状の内周部材11にドラムサポート部23と軸方向の油路孔13を形成し、円板状の外周部材12に挿入する2ピース構造であるから、特開平3−322号公報に示される3ピース構造に比較して構造が単純となり、全体を小型に形成しても精度と強度が十分に確保される。それぞれの部品コストも削減されており、特に、外周部分12Aの材料コストおよび加工コストの節約が大きい。
【0037】
なお、本実施例における油路孔14は発明の第1油路孔、油路孔13は発明の第2油路孔、油路孔19は発明の第3油路孔にそれぞれ相当する。
また、本実施例では、油路孔19を鋳抜き形成したが、むくの材料をエンドミル加工して油路孔19を形成してもよい。油路孔19が円筒面21に占める開口の形状は、本実施例の形状に限定されず、周方向の断面形状は、扇型以外にもV字型やU字型とすることが可能である。内周部材11と外周部材12は、圧入以外の手法によって一体に固定してもよい。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、第1油路孔から第3油路孔を経由して第2油路孔に至る流路断面積が滑らかに接続され、ドラムサポートの油路構造の流路抵抗が低く済むから、第1油路孔や第3油路孔が比較的に細い場合でも、ドラムサポート部に十分な潤滑用のオイルを供給できる。
また、第3油路孔を放射状の円筒孔に置き換えた場合に比較して、内周部材の管壁の削除量が少なくて済むから、内周部材の強度が十分に確保され、管壁が薄くても折れ曲りや軸振れが発生し難い。軸方向の寸法が短くて済むから、他の油路孔や段差構造の配置等に関して内周部材の設計の自由度が高まる。
【0039】
請求項2の発明によれば、外周部材の複数の油路孔をドリル加工する際に、材料と工具の角度を共通にして同時に形成できるから、油路孔が放射状に配置される場合に比較して、加工機械の大きさや機能に関する制約が小さく、加工時間と加工コストが削減され、油路孔の配置精度や加工精度も向上する。
請求項3の発明によれば、ドラムサポートの鋳造によって第3油路孔が形成されているから、通常の機械加工では困難な自由な開口形状や深さ方向の変化を第3油路孔に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における内周部材の説明図である。
【図2】実施例におけるオイルポンプカバーの説明図である。
【図3】内周部材の放射状の油路孔の説明図である。
【符号の説明】
11、31 内周部材
12、32 外周部材
13、14、16、19、26、39、33A、33B、34A、34B、39A、39B 油路孔
21 円筒面
22 スプライン
23 ドラムサポート部
24 ステータ軸
25 貫通孔

Claims (3)

  1. 円筒平板状のオイルポンプカバーの外周から内周に向けて内側に貫通する方向で第1油路孔を設けた外周部材と、
    前記外周部材の内側に挿入されて軸方向に突出した部分にドラムサポート部が形成され、前記中心軸に沿った方向に延びて第1油路孔の位置から前記ドラムサポート部の位置に達する第2油路孔を設けた内周部材と、を有するドラムサポートの油路構造において、
    前記内周部材の外側の回転面に周方向に長く軸方向に短い開口を形成し、中心側に向かって周方向の寸法を縮小して第2油路孔に連絡する第3油路孔を形成したことを特徴とするドラムサポートの油路構造。
  2. 第1油路孔と軸方向の位置を揃えて、他の油路孔が前記外周部材に第1油路孔と平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載のドラムサポートの油路構造。
  3. 前記ドラムサポートは鋳造で形成され、第3油路孔は鋳型で形成されていることを特徴とする請求項1記載のドラムサポートの油路構造。
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