JPH10299858A - トルクコンバータのステータ - Google Patents
トルクコンバータのステータInfo
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- JPH10299858A JPH10299858A JP9108493A JP10849397A JPH10299858A JP H10299858 A JPH10299858 A JP H10299858A JP 9108493 A JP9108493 A JP 9108493A JP 10849397 A JP10849397 A JP 10849397A JP H10299858 A JPH10299858 A JP H10299858A
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
トルクコンバータのステータの性能及びトルクコンバー
タの性能を向上させる。 【解決手段】 ステータ6は、環状のシェル11と、環
状のコア12と、ブレード13とを備えている。コア1
2は、シェル11の外周側に配置される。ブレード13
は、シェル11とコア12との間に形成され、円周方向
に複数配置され、シェル11の外周部とコア12の内周
部とを連結するようにシェル11からコア12へと延
び、シェル11の外周部とコア12の内周部との距離
(r2−r1)の1/6〜1/2だけシェル11からコ
ア12へと延びた位置において断面積の変化率が変わ
り、この位置よりもシェル11側の部分の断面積につい
てはシェル11側の断面積がコア12側の断面積よりも
大きい。
Description
のステータ、特に薄いブレードを有するトルクコンバー
タのステータに関する。
ン及びステータを内部に有し、充填される作動油により
動力を伝達する装置である。作動油は、トルクコンバー
タの外周部でインペラからタービンへと流れ、トルクコ
ンバータの内周部でステータを介してタービンからイン
ペラへと流れる。
配置される部材で、ワンウェイクラッチを介してステー
タシャフトに固定されている。また、ステータシャフト
はトランスミッションハウジングに固定されている。こ
のステータは、樹脂やアルミ合金等で鋳造により製作さ
れ、主に、環状のシェルと、環状のコアと、シェルとコ
アとの間に形成されるブレードとから構成される。
ので、内周側のシェルから外周側のコアへと延びてお
り、タービンからインペラへと戻される作動油の方向を
調整する。このブレードの形状は、一体鋳造するために
シェル等との取り合い部分に発生する断面が円弧状の部
分(以下、スミR部と称す)を除けば、断面積の変化率
がほぼ一定である。すなわち、ブレードの形状の表面は
シェルからコアへと延びる直線が集合したものとなって
いる。
ルク伝達効率を向上させるためには、インペラやタービ
ンの形状に対応してステータに最適な流体的性能を設定
することが必要とされる。このためには、一般にステー
タのブレードを薄くすることが有効である。これによ
り、ステータの性能をより広い範囲で設定することがで
きるようになる。
られる一方、強度的にはブレードの厚翼化が要求され
る。本発明の課題は、強度を保持しつつブレードの薄翼
化を図って、トルクコンバータのステータの性能及びト
ルクコンバータの性能を向上させることにある。
コンバータのステータは、シェルと、コアと、ブレード
とを備えている。シェルは環状である。コアは、環状で
あって、シェルの外周側に配置されている。ブレード
は、シェルとコアとの間に形成されるもので、円周方向
に複数配置されている。このブレードは、シェルの外周
部とコアの内周部とを連結するようにシェルからコアへ
と向かって延びている。ブレードの断面積の変化率は、
シェルの外周部とコアの内周部との距離の1/6〜1/
2の範囲のうちの任意の寸法だけシェルからコアへと延
びた位置において変化する。このようにシェルの外周部
とコアの内周部との距離の1/6〜1/2の範囲のうち
の任意の寸法だけシェルからコアへと延びた位置におい
てブレードの断面積の変化率が変わることによって、ブ
レードの断面積の変化率が変わらない場合に較べて、シ
ェル近傍のブレードの断面積が大きくなっている。
性能的な観点からブレードの薄翼化が求められる一方、
強度的な観点からはブレードの厚翼化が要求される。こ
こでは、この相反する要求を満足させるために、コアか
らブレードの中間部分(ステータの径方向に対する中間
部分)までは性能を重視してブレードを薄翼とし、かつ
中間部分において断面積の変化率を変えてシェル近傍の
断面積を増やし強度的な要求を満足させる。このため、
本請求項のステータのブレードは、中間部分において、
その断面積(ステータの径方向に対して垂直な面で切っ
たときの断面積)のステータの径方向に沿った変化率が
変化している。そして、通常のステータのサイズ及び形
状を考慮すると、所定の性能向上を図るためにはブレー
ドの断面積の変化率が変わるポイントをシェルの外周部
とコアの内周部との距離の1/2だけシェルからコアへ
と延びた位置よりもシェル側とする必要があり、所定の
強度をステータに具備させるためにはシェルの外周部と
コアの内周部との距離の1/6だけシェルからコアへと
延びた位置よりもコア側とする必要がある。
の断面積の変化率を変化させて、主として中間部分より
コア側を薄翼とすることによって性能を向上させ、主と
して中間部分よりシェル側において断面積を増大させ強
度を満足させているので、ステータのブレードの強度を
満足しつつステータの性能を良いものとすることができ
る。
ータは、請求項1に記載のステータにおいて、ブレード
の断面積の変化率が変化する位置は、シェルの外周部と
コアの内周部との距離の1/3だけシェルからコアへと
延びた位置よりもシェル側にある。ブレードの断面積の
変化率の変化する位置をシェル側に近づけるに従ってブ
レードを薄翼とすることができるが、ある程度以上の性
能を確保するためには、ブレードの断面積の変化率が変
化する位置をシェルの外周部とコアの内周部との距離の
1/3だけシェルからコアへと延びた位置よりもシェル
側に設定することのほうが、1/2だけシェルからコア
へと延びた位置よりもシェル側に設定することよりもよ
り望ましい。
が変化する位置をシェルの外周部とコアの内周部との距
離の1/2だけシェルからコアへと延びた位置よりもシ
ェル側に設定すればよいとしているが、本請求項では、
性能面を重視して、ブレードの断面積の変化率が変化す
る位置をより望ましいシェルの外周部とコアの内周部と
の距離の1/3だけシェルからコアへと延びた位置より
もシェル側に設定している。
ータは、請求項1又は2に記載のステータにおいて、ブ
レードの断面積の変化率が変化する位置は、シェルの外
周部とコアの内周部との距離の1/4だけシェルからコ
アへと延びた位置よりもコア側にある。ブレードの断面
積の変化率の変化する位置をコア側に近づけるに従って
ブレードの強度が向上するが、ある程度強度に余裕を持
たせるためには、ブレードの断面積の変化率が変化する
位置をシェルの外周部とコアの内周部との距離の1/4
だけシェルからコアへと延びた位置よりもコア側に設定
することのほうが1/6だけシェルからコアへと延びた
位置よりもコア側に設定することよりもより望ましい。
変化率が変化する位置をシェルの外周部とコアの内周部
との距離の1/6だけシェルからコアへと延びた位置よ
りもコア側に設定すればよいとしているが、本請求項で
は、強度面を重視して、ブレードの断面積の変化率が変
化する位置をより望ましいシェルの外周部とコアの内周
部との距離の1/4だけシェルからコアへと延びた位置
よりもコア側に設定している。
るステータ6を備えたトルクコンバータ1を示す。ここ
では、O−Oがトルクコンバータ1の回転軸線であり、
図の左側にエンジン(図示せず)が配置され、図の右側
にトランスミッション(図示せず)が配置されている。
ンジン側のクランクシャフトからトランスミッションの
メインドライブシャフトにトルクを伝達するための機構
であり、外周部がクランクシャフトに連結されるフロン
トカバー3と、3種の羽根車(インペラ4,タービン
5,ステータ6)からなるトルクコンバータ本体とから
構成されている。フロントカバー3とインペラ4とは外
周部で溶接され、両者で作動油室を形成している。
入力されたトルクは、インペラ4からタービン5に流れ
る作動油によって、タービン5に連結されるメインドラ
イブシャフトに出力される。エンジン始動時、インペラ
4によって循環させられた作動油はタービン5に跳ね返
されインペラ4を押し戻す方向に流れる。これを抑える
ためにステータ6が設けられている。このステータ6
は、タービン5により跳ね返された作動油の流れをイン
ペラ4と同じ回転方向に変換して、トルクコンバータ1
のトルク伝達効率を向上させている。
のコア12と、複数のブレード13とを備えており、ア
ルミ合金を原料として鋳造によって一体的に製作され
る。このため、ブレード13とシェル11との取り合い
部分には、半径が1mm〜2mm程度のスミR部14が
存在する。シェル11は、ステータ支持構造を介して、
トランスミッションのハウジングに固定されたステータ
シャフト(図示せず)に固定されている。このシェル1
1の外径は寸法(r1)×2である。シェル11の内周
部にはスラスト受け部11aが形成されている。ステー
タ支持構造に関しては後述する。
れている。このコア12の内径は寸法(r2)×2であ
る。ブレード13は、シェル11とコア12との間に形
成されるもので、円周方向に複数設けられている。この
ブレード13は、シェル11の外周部とコア12の内周
部とを連結するようにシェル11からコア12へと向か
って延びており、コア12側の第1ブレード部13aと
シェル11側の第2ブレード部13bとから構成されて
いる。第2ブレード部13bの断面積(ステータ6の径
方向に対して垂直な面で切ったときの断面積)の変化率
は第1ブレード部13aの断面積の変化率と異なってい
る。このように第2ブレード部13bの断面積の変化率
が第1ブレード部13aの断面積の変化率と異なってい
ることにより、第2ブレード部13bの断面積の変化率
が第1ブレード部13aの断面積の変化率と等しい場合
に較べて、シェル11近傍のブレード13の断面積が大
きくなっている。
部13bとの境をステータ6の径方向のどの位置に設定
するかについては、作動油の流れを考慮する性能面から
の要求と強度面からの要求との調整となるが、通常用い
られるステータのサイズに対しては、性能面及び強度面
から、少なくともシェル11の外周部とコア12の内周
部との距離(r2−r1)の1/6〜1/2の寸法に寸
法(r1)を加えた寸法だけ軸O−Oから離れた位置と
なる。また、性能面から見てより望ましくは(r2−r
1)の1/3の寸法に寸法(r1)を加えた寸法だけ軸
O−Oから離れた位置よりもシェル11側に設定すべき
であり、強度面から見てより望ましくは(r2−r1)
の1/4の寸法に寸法(r1)を加えた寸法だけ軸O−
Oから離れた位置よりもコア12側に設定すべきであ
る。ここでは、本実施形態のトルクコンバータ1のイン
ペラ4,タービン5,及びステータ6の形状及びサイズ
から、(r2−r1)の1/3の寸法に寸法(r1)を
加えた寸法(r3)だけ軸O−Oから離れた位置を第1
ブレード部13aと第2ブレード部13bとの境に設定
している。したがって、この位置において、ブレード1
3の断面積の変化率が変化している。
ては、性能的な観点からブレードの薄翼化が求められる
一方、強度的な観点からはブレードの厚翼化が要求され
ている。本実施形態のステータ6では、この相反する要
求を満足させるために、コア12からブレード13の第
1ブレード部13aと第2ブレード部13bとの境まで
は性能を重視して第1ブレード部13aの厚みを薄く
し、第1ブレード部13aと第2ブレード部13bとの
境からシェル11までは強度的な要求を満たすように第
2ブレード部13bの断面積を増大させている。したが
って、主として薄翼の第1ブレード部13aによって性
能を確保しつつ、主として第2ブレード部13bにおい
て断面積を増大させることで必要な強度を確保してい
る。これにより、従来のブレードの断面積の変化率がほ
ぼ一定であるステータを採用する場合に較べて、ステー
タ6の性能設定可能範囲が拡がることからトルクコンバ
ータ1の性能を向上させることができ、かつ、ステータ
6の強度が確保される。
る。ステータ支持構造は、ワンウェイクラッチ機構21
と、環状のリテーナ22とから構成されている。ワンウ
ェイクラッチ機構21は、ステータ6を一方向にのみ回
転させるための機構であり、アウターレース23と、イ
ンナーレース25と、両レース間に配置されたクラッチ
部材24とから構成されている。アウターレース23
は、シェル11の内周部に固定されている。また、アウ
ターレース23及びインナーレース25のエンジン側の
側部は、リティーナ22に当接し、リティーナ22はス
ラストころ軸受26を介してタービンハブ8に支持され
ている。タービンハブ8はタービン5の内周部に固定さ
れている部材である。一方、アウターレース23及びイ
ンナーレース25のトランスミッション側の側部は、シ
ェル11のスラスト受け部11aに当接し、スラスト受
け部11aはスラストころ軸受27を介してインペラハ
ブ4aに支持されている。インペラハブ4aは、インペ
ラ4の内周部に固定されている部材である。このよう
に、ステータ6のシェル11及びステータ支持構造は、
インペラハブ4aとタービンハブ8との間でスラストこ
ろ軸受26,27によって軸O−O方向の移動が規制さ
れる。インナーレース25の内周部には、ステータシャ
フト(図示せず)に係合するスプライン孔25aが形成
されている。
分までは性能を重視してブレードを薄翼とすることがで
き、ブレードの中間部分からシェルまでは強度的な要求
を満たすようにブレードの断面積を増大させることがで
きるため、強度を保持したままでブレードの薄翼化が可
能となり、トルクコンバータのステータの性能及びトル
クコンバータの性能を向上させることができる。
れたトルクコンバータの概略断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】環状のシェルと、 前記シェルの外周側に配置される環状のコアと、 前記シェルと前記コアとの間に形成されるもので、円周
方向に複数配置されており、前記シェルの外周部と前記
コアの内周部とを連結するように前記シェルから前記コ
アへと延び、前記シェルの外周部と前記コアの内周部と
の距離の1/6〜1/2だけ前記シェルから前記コアへ
と延びた位置において断面積の変化率が変わり、前記断
面積の変化率が変わることで前記断面積の変化率が変わ
らない場合に較べて前記シェル近傍の断面積が大きくな
るブレードと、を備えたトルクコンバータのステータ。 - 【請求項2】前記ブレードの断面積の変化率が変化する
位置は、前記シェルの外周部と前記コアの内周部との距
離の1/3だけ前記シェルから前記コアへと延びた位置
よりも前記シェル側にある、請求項1に記載のトルクコ
ンバータのステータ。 - 【請求項3】前記ブレードの断面積の変化率が変化する
位置は、前記シェルの外周部と前記コアの内周部との距
離の1/4だけ前記シェルから前記コアへと延びた位置
よりも前記コア側にある、請求項1又は2に記載のトル
クコンバータのステータ。
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- 1998-04-24 US US09/065,451 patent/US6012899A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-24 KR KR1019980014688A patent/KR100279505B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-04-27 DE DE19818749A patent/DE19818749C2/de not_active Expired - Fee Related
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