JP2004245412A - トルクコンバータの羽根車およびその製造法 - Google Patents

トルクコンバータの羽根車およびその製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車を提供する。
【解決手段】 鋳造によってシェル30と一体的に成形された複数のブレード40を有する。ブレード40は、羽根車の軸方向に対して傾斜しており、圧力側に位置する内側面41と負圧側に位置する外側面42とを有する。また、羽根車の軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、シェル30の外周側と内周側の中間部における根元厚みは、内周側における根元厚みよりも、厚くなっている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、トルクコンバータの羽根車およびその製造法に関する。
従来のトルクコンバータの羽根車におけるシェルは、複数のスリットが形成されており、ブレードに形成される複数の爪を挿入し、ローリング加工によって爪を折り曲げることにより、シェルにブレードが取付けられる(例えば、特許文献1参照。)。
また、ブレードの外周縁および内周縁にタブを形成し、コアおよびシェルに取付けているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−105506号公報 特開2002−295632号公報
しかし、ブレードの部品点数が多く、ブレードをシェル(およびコア)に取付けるのに要する工数がかさむため、製造コストが上昇する問題を有する。また、各部品単独で必要な剛性を持たせるため、軽量化が困難である。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車およびその製造法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
鋳造によってシェルと一体的に成形された複数のブレードを有するトルクコンバータの羽根車であって、
前記ブレードは、羽根車の軸方向に対して傾斜しており、圧力側に位置する内側面と負圧側に位置する外側面とを有し、
羽根車の軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、前記シェルの外周側と内周側の中間部における根元厚みは、前記内周側における根元厚みよりも、厚くなっていることを特徴とするトルクコンバータの羽根車である。
上記目的を達成するための請求項13に記載の発明は、
シェルと複数のブレードを有するトルクコンバータの羽根車の鋳造方法であって、
鋳造金型は、シェルの外周に対応するキャビティ面を有する固定型と、ブレードの外面に対応するキャビティ面を有する可動型とを有し、前記可動型は、羽根車の軸中心で回転自在かつ羽根車の軸方向に沿って移動自在であり、
前記ブレードは、前記軸方向に対して傾斜しており、圧力側に位置する内側面と負圧側に位置する外側面とを有し、
前記軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、前記シェルの外周側と内周側の中間部における根元厚みは、前記内周側における根元厚みよりも、厚くなっており、
鋳造後、前記可動型を、前記軸中心で回転させながら前記軸方向に沿って移動させることで,前記固定型から前記可動型を分離する
ことを特徴とするトルクコンバータの羽根車の鋳造方法である。
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、シェルとブレードとが、鋳造によって一体的に形成されているため、羽根車の組立工数の大きな部分を構成するシェルとブレードの取付け工数を削減することができる。また、一体化部品として、必要な剛性を全体として持たせればよいため、軽量化が容易となる。一方、ブレードの中間部における根元厚みが、内周側よりも厚いため、駆動伝達効率の低下を引き起こす流体損失を低減することが可能である。つまり、良好な性能を維持しながらも、製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車を提供することができる。
請求項13に記載の発明によれば、鋳造された製品に対して干渉することなく可動型を分離することができるため、砂等の中子を用いる低圧鋳造に比べて、生産性に優れた高圧鋳造を適用することが可能である。また、製造されたシェルとブレードは、一体的に形成されているため、羽根車の組立工数の大きな部分を構成するシェルとブレードの取付け工数を削減することができる。さらに、一体化部品として、必要な剛性を全体として持たせればよいため、軽量化が容易となる。一方、製造された羽根車のブレードの中間部における根元厚みが、内周側よりも厚いため、駆動伝達効率の低下を引き起こす流体損失を低減することが可能である。つまり、良好な性能を維持しながらも、製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施の形態1に係るトルクコンバータのタービン部の断面図である。
実施の形態1に係るトルクコンバータは、例えば、自動変速機に接続されて、オートマチックトランスミッションを構成し、入力要素としてのポンプインペラ(羽根車)と、出力要素としてのタービンランナ(羽根車)20とを有し、作動流体が内部に満たされる。
ポンプインペラは、エンジンのクランクシャフトによって回転するコンバータカバーに接続される。タービンランナ20は、リベット60によって固定されているタービンハブ70のスプライン部71を介して、自動変速機のインプットシャフトに接続される。
したがって、エンジンが回転すると、ポンプインペラおよびコンバータカバーが回転する。その結果、ポンプインペラのポンプ作用でタービンランナ20が回転し、インプットシャフトに伝達される。
なお、タービンランナ20は、外側に位置するシェル30、複数のブレード40、内側に位置するコア50を有する。コア50には、開口部51が形成され、ブレード40のコア側には、突起43が形成されている。
ブレード40とコア50との接合は、ブレード40の突起43をコア50の開口部51から突出させ、かしめることによって達成される。なお、上記接合は、かしめに限定されず、溶接やろう付け等の適当な接合方法を適用することが可能である。
図2は、実施の形態1に係るタービンランナの断面図、図3は、タービンランナの平面図、図4は、図3の線IV−IVに関する断面図、図5は、図3の線V−Vに関する断面図である。なお、図の簡略化のために、コア50は省略されている。
シェル30およびブレード40は、鋳造によって一体的に成形され、ブレード40は、シェル30の円周方向に等間隔に配置される。シェル30およびブレード40の素材は、例えば、アルミニウムあるいはマグネシウム等の軽合金である。
したがって、タービンランナ20の組立工数の大きな部分を構成するシェル30とブレード40との取付け工数が削減されるため、製造コストを低減できる。また、一体化部品として、必要な剛性を全体として持たせればよいため、軽量化が容易となる。
また、ブレード40は、タービンランナ20の軸方向に対して傾斜したテーパ形状であり、圧力側(圧力面側)に位置する内側面41と負圧側(反圧力面側)に位置する外側面42とを有する。
ブレード40の周方向の中間部(シェル30の外周側と内周側の中間に位置する部位)の根元厚み(図4参照)は、当該中間部の両側に位置するブレード40の外周側および内周側の根元厚み(図5参照)以上である。つまり、タービンランナ20の軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、中間部における根元厚みは、内周側における根元厚みよりも厚くなっており、ブレード40の根元厚みは、周方向中間部から外周側および内周側に向かって減少している。
したがって、駆動伝達効率の低下を引き起こす流体損失(剥離損失や圧力変化に伴う損失など)を低減することが可能である。なお、ブレード断面は、円周方向に沿っており、円筒面の一部を構成することになるが、図上においては、平面として表している。
以上のように、実施の形態1は、良好な性能を維持しながらも、製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車を提供することができる。
なお、鋳造金型の回転抜き方向とブレード断面(ブレード40)の内側面41の稜線とで成す交差角θ、および前記回転抜き方向と外側面42の稜線とで成す交差角θは、鋳造上必要とされる抜け角度(例えば、2度)以上の値に設定されている。
また、交差角θは、鋳造金型の可動型(後述)のより円滑な分離のために、交差角θ以上であることが好ましい。さらに、ブレード40の外周側および内周側は、鋳造における溶湯流れや抜け角度を考慮し、必要最低限の肉厚を有することが好ましい。
図6は、タービンランナを製造するための鋳造金型を説明するための断面図である。
鋳造金型90は、固定型91と可動型95とを有する。固定型91は、シェル30の外周に対応するキャビティ面92を有する。可動型95は、ブレード40の外面に対応するキャビティ面96を有し、タービンランナ20の軸中心で回転自在かつタービンランナ20の軸方向に沿って移動自在である。
次に、タービンランナの鋳造方法を説明する。図7(A)〜図7(C)は、ブレードの周方向の中間部における可動型の分離を説明するための断面図、図8(A)〜図8(C)は、ブレードの外周側および内周側における可動型の分離を説明するための断面図である。
まず、可動型95を固定型91に向かって移動させ、型締めし、例えば、アルミニウムあるいはマグネシウム等の軽合金からなる鋳造素材を導入し、シェル30と複数のブレード40を有するタービンランナを鋳造する。
その後、可動型95を、タービンランナの軸中心で回転させながら、タービンランナの軸方向に沿って移動させる。この際、ブレード40は、タービンランナの軸方向に対して傾斜しており、かつ、タービンランナの軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、シェル30の外周側と内周側の中間部における根元厚みは、内周側における根元厚みよりも、厚くなっている。
したがって、鋳造された製品つまりタービンランナに対して干渉することなく可動型95を分離することができる。そのため、砂等の中子を用いる低圧鋳造に比べて、生産性に優れた高圧鋳造を適用することが可能である。
また、製造されたシェル30とブレード40は、一体的に形成されているため、タービンランナの組立工数の大きな部分を構成するシェル30とブレード40の取付け工数を削減することができる。さらに、一体化部品として、必要な剛性を全体として持たせればよいため、軽量化が容易となる。一方、製造されたタービンランナのブレードの中間部における根元厚みが、内周側よりも厚いため、駆動伝達効率の低下を引き起こす流体損失(剥離損失や圧力変化に伴う損失など)を低減することが可能である。
さらに、ブレード40の内側面41の交差角θは、外側面42の交差角θ以上である。したがって、図7(A)〜図7(C)に示されるように、可動型95は、タービンランナに対して干渉することなく、確実かつ円滑に分離される。
また、ブレード40の外周側および内周側の肉厚は、鋳造における溶湯流れや可動型95の回転抜き方向を考慮した必要最低限であることが好ましい。この場合、図8(A)〜図8(C)に示されるように、可動型95は、ブレード40の外周側および内周側に関しても干渉することなく、さらに確実かつ円滑に分離される。
以上のように、実施の形態1は、良好な性能を維持しながらも、製造コストの削減および軽量化を図ることができるトルクコンバータの羽根車の製造方法を提供することができる。
図9は、実施の形態2に係るタービンランナを説明するための断面図である。タービンランナ120は、コアを有しない点で、実施の形態1に係るタービンランナ20と概して異なっている。
タービンランナ120は、ブレード140の上端を支持固定する機能をコア側に求めることができないが、ブレード140はシェル130と一体に鋳造されるため、ブレード140の姿勢精度は、鋳造金型の精度に、基本的に対応する。したがって、実施の形態2は、コア無しタイプであるが、ブレード140の姿勢精度を、バラツキ無く確保することが可能である。
図10は、実施の形態3に係るタービンランナを説明するための断面図である。タービンランナ220は、タービンハブ270が圧入され、固定されている点で、実施の形態1に係るタービンランナ20と概して異なっている。つまり、タービンランナ220とタービンハブ270とは、リベットによって固定されていない。
タービンハブ270は、例えば、鋼製であり、出力トルクを伝達するスプライン部271を含んでおり、略円管形状である。また、摩擦を向上させるために、タービンハブ270の外周部272に、例えば、ローレット加工が施されている。
したがって、実施の形態3においては、タービンハブ270のサイズおよび加工個所が削減できるため、製造コストを低減することが可能である。なお、摩擦を向上させるための加工は、必要に応じて、省略することも可能である。
図11は、実施の形態4に係るタービンランナを説明するための断面図である。タービンランナ320は、鋳包まれたタービンハブ370を有する点で、圧入されたタービンハブ270を有する実施の形態3に係るタービンランナ220と概して異なっている。つまり、ブレード340とシェル330を一体的に鋳造する際に、シェル330に、タービンハブ370が鋳包まれ、固定される。
タービンハブ370は、出力トルクを伝達するスプライン部371を含んでおり、略円管形状である。なお、摩擦を向上させるために、タービンハブ370の外周部372に、例えば、スプライン歯状の凹凸部373が形成されている。
したがって、実施の形態4においては、タービンハブ370のサイズおよび加工個所が削減でき、かつ、タービンハブ370を取付けて固定するための独立した工程が不要である。そのため、製造コストを、さらに低減することが可能である。なお、摩擦を向上させるための加工は、必要に応じて、省略することも可能である。
図12は、実施の形態5に係るタービンランナを説明するための断面図である。タービンランナ420は、独立した部品としてのタービンハブを有していない点で、実施の形態1〜4に係るタービンランナ20,120,220,320と概して異なっている。
つまり、ブレード440が一体化されたシェル430の軸側は、出力トルクを伝達するスプライン部471を含んでいる略円管形状部470を有しており、シェル430、ブレード440、タービンハブ(略円管形状部470)が、一体的に鋳造されている。なお、スプライン部471は、例えば、鉄溶射などによって表面硬化層473が形成されており、インプットシャフトの作用面圧に対する耐久性を向上させている。
したがって、実施の形態5においては、独立した部品としてのタービンハブが不要となり、取付け工数が削減されるため、製造コストをさらに低減できる。また、タービンハブを含んだ一体化部品として、必要な剛性を全体として持たせればよいため、軽量化がさらに容易となる。
図13は、実施の形態6に係るタービンランナを説明するための斜視図、図14および図15は、基準抜き方向線を説明するための断面図および斜視図である。
タービンランナ520は、コアリングを有しないコアレスタイプであり、ブレード540の形状を詳細に規定している点で、実施の形態1に係るタービンランナ20と概して異なっている。つまり、タービンランナ520の軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面(ブレード540の断面)は、タービンランナ520の軸方向に対する傾斜角θによって規定される基準抜き方向線590を含有している。
傾斜角θ(度)は、数式(θ=tan−1(C×R))によって定義されるRの関数である。但し、Rは、タービンランナ520の軸中心からの半径方向距離(m)である。Cは、鋳造金型の回転抜き時における回転量および移動量に関連する形状パラメータ(rad/m)である。
半径方向距離Rに応じて連続的に変化する基準抜き方向線590によって形成される曲面595は、鋳造金型の回転抜きを可能とするブレード形状を定義する。当該ブレード形状は、肉厚が0である場合に対応している。したがって、必要に応じ、形状パラメータCを適宜変更し、傾斜角θを調整することにより、流体性能を最適化することが可能である。
図16は、形状パラメータCに対する半径方向距離R−傾斜角θ線図である。なお、半径方向距離Rの単位は、mmに換算して示している。
図に示されるように、半径方向距離Rが同一の場合、形状パラメータCが増加するにつれて、傾斜角θが上昇する。また、形状パラメータCの値が0でない場合、半径方向距離Rが増加するにつれて、傾斜角θが上昇する共通の傾向が存する。
なお、形状パラメータCが0であり、傾斜角θが0となる場合、ブレード540は、タービンランナ520の軸方向に対して平行であり、シェル530から直角に延長していることになる。また、形状パラメータCが30(rad/m)であり、半径方向距離Rが150(mm)となる場合、傾斜角θは、約80度となる。
一般的なタービンランナにおけるブレードが配置される半径方向範囲は、30〜150(mm)である。一方、ブレードの傾斜角θは、80度を越えると、流体性能を確保することが困難となる。したがって、形状パラメータCは、0〜30(rad/m)の範囲にあることが好ましい。
図17は、実施の形態6の変形例1を説明するための断面図である。
タービンランナ520の軸方向に対する、ブレード断面の内側面541の稜線の傾斜角θ1Rおよび外側面542の稜線の傾斜角θ2Rは、数式(θ1R=θ−α)および(θ2R=θ+β)を満たすことが好ましい。但し、パラメータαおよびβは、一方が0の場合を含む正の定数である。
内側面541および外側面542は、圧力側および負圧側に位置するため、パラメータαおよびβは、圧力側および負圧側のテーパ角度に対応する。したがって、パラメータαの値を、調整することで、ブレード540の流体性能を最適化することが可能である。一方、パラメータβの値を、調整することで、ブレード540の根元側における発生応力を低減することが可能である。
図18は、実施の形態6の変形例2を説明するための断面図である。
パラメータαおよびβは、定数であることに限定されず、一方が0の場合を含む正の変数とすることも可能であり、半径方向距離Rや、シェル530からの直角方向の距離の関数とすることも可能である。
例えば、パラメータαおよびβをブレード断面の先端側から根元側に向かって増加させることで、ブレード540の形状をより詳細に規定し、性能向上を図ることも可能である。
図19は、実施の形態6の変形例3を説明するための斜視図である。
パラメータβの増加は、ブレード540の根元側における発生応力を低減することが可能であるが、ブレード540の流体性能に影響を及ぼす虞がある。そのため、パラメータβを増加させる場合は、強度上の条件が激しい範囲(ブレード540の半径方向の所定の範囲)のみに限定し、ブレード540の流体性能に対する影響を抑制することが好ましい。
例えば、シェル530の外周側の端部近傍の強度上の条件が激しい位置(半径方向距離Rの位置)と、強度上の条件が緩くなる位置(半径方向距離Rの位置)との間の範囲において、パラメータβを他の部位に比べて増加させる。この場合、強度が必要とされる部位545の根元側の肉厚が増加するため、発生応力を効率的に低減することが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、羽根車としてタービンランナを説明してきたが、ポンプインペラに対しても、同様に適用することが可能である。また、実施の形態6に係る構成を、実施の形態1〜5に適用し、組み合わせることも可能である。
実施の形態1に係るトルクコンバータのタービン部の断面図である。 実施の形態1に係るタービンランナの断面図である。 図2のタービンランナの平面図である。 図3の線IV−IVに関する断面図である。 図3の線V−Vに関する断面図である。 実施の形態1に係るタービンランナを製造するための鋳造金型を説明するための断面図である。 (A)〜(C)は、ブレードの周方向の中間部における可動型の分離を説明するための断面図である。 (A)〜(C)は、ブレードの外周側および内周側における可動型の分離を説明するための断面図である。 実施の形態2に係るタービンランナを説明するための断面図である。 実施の形態3に係るタービンランナを説明するための断面図である。 実施の形態4に係るタービンランナを説明するための断面図である。 実施の形態5に係るタービンランナを説明するための断面図である。 実施の形態6に係るタービンランナを説明するための斜視図である。 基準抜き方向線を説明するための断面図である。 基準抜き方向線を説明するための斜視図である。 形状パラメータCに対する半径方向距離R−傾斜角θ線図である。 実施の形態6の変形例1を説明するための断面図である。 実施の形態6の変形例2を説明するための断面図である。 実施の形態6の変形例3を説明するための斜視図である。
符号の説明
10・・タービン部、
20・・タービンランナ(羽根車)、
30・・シェル、
40・・ブレード、
41・・内側面、
42・・外側面、
43・・突起、
50・・コア、
51・・開口部、
60・・リベット、
70・・タービンハブ、
71・・スプライン部、
90・・鋳造金型、
91・・固定型、
95・・可動型、
92・・キャビティ面、
96・・キャビティ面、
120・・タービンランナ、
130・・シェル、
140・・ブレード、
220・・タービンランナ、
230・・シェル、
240・・ブレード、
250・・コア、
270・・タービンハブ、
272・・外周部、
320・・タービンランナ、
330・・シェル、
340・・ブレード、
350・・コア、
370・・タービンハブ、
372・・外周部、
373・・凹凸部、
420・・タービンランナ、
430・・シェル、
440・・ブレード、
470・・略円管形状部(タービンハブ)、
471・・スプライン部、
473・・表面硬化層、
520・・タービンランナ、
530・・シェル、
540・・ブレード、
541・・内側面、
542・・外側面、
545・・部位、
590・・基準抜き方向線、
595・・曲面、
C・・形状パラメータ、
R,R,R・・半径方向距離、
α,β・・パラメータ、
θ,θ・・交差角、
θ1R,θ2R,θ・・傾斜角。

Claims (13)

  1. 鋳造によってシェルと一体的に成形された複数のブレードを有するトルクコンバータの羽根車であって、
    前記ブレードは、羽根車の軸方向に対して傾斜しており、圧力側に位置する内側面と負圧側に位置する外側面とを有し、
    羽根車の軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、前記シェルの外周側と内周側の中間部における根元厚みは、前記内周側における根元厚みよりも、厚くなっていることを特徴とするトルクコンバータの羽根車。
  2. 鋳造金型の回転抜き方向と、前記ブレード断面の内側面の稜線とで成す交差角θは、前記回転抜き方向と外側面の稜線とで成す交差角θ以上であることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータの羽根車。
  3. 前記ブレード断面は、前記軸方向に対する傾斜角θによって規定される基準抜き方向線を含有しており、
    前記傾斜角θ(度)は、下記の数式
    θ=tan−1(C×R)
    (但し、Rは、前記軸中心からの半径方向距離(m)であり、Cは、形状パラメータ(rad/m)である)
    によって定義されることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータの羽根車。
  4. 前記形状パラメータCは、0〜30(rad/m)の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載のトルクコンバータの羽根車。
  5. 前記軸方向に対する、前記ブレード断面の内側面の稜線の傾斜角θ1Rおよび外側面の稜線の傾斜角θ2Rは、下記の数式
    θ1R=θ−αおよびθ2R=θ+β
    (但し、パラメータαおよびβは、一方が0の場合を含む正の定数である)
    を満たすことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のトルクコンバータの羽根車。
  6. 前記軸方向に対する、前記ブレード断面の内側面の稜線の傾斜角θ1Rおよび外側面の稜線の傾斜角θ2Rは、下記の数式
    θ1R=θ−αおよびθ2R=θ+β
    (但し、パラメータαおよびβは、一方が0の場合を含む正の変数である)
    を満たすことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のトルクコンバータの羽根車。
  7. 前記パラメータαおよびβは、前記ブレード断面の先端側から根元側に向かって増加することを特徴とする請求項6に記載のトルクコンバータの羽根車。
  8. 前記パラメータβは、前記ブレードの半径方向の所定の範囲において、増加していることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のトルクコンバータの羽根車。
  9. 前記所定の範囲は、強度が必要とされる部位であることを特徴とする請求項8に記載のトルクコンバータの羽根車。
  10. 前記シェルに、タービンハブが圧入され、固定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のトルクコンバータの羽根車。
  11. 前記シェルに、タービンハブが鋳包まれ、固定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のトルクコンバータの羽根車。
  12. 前記シェルは、タービンハブがさらに一体的に成形されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のトルクコンバータの羽根車。
  13. シェルと複数のブレードを有するトルクコンバータの羽根車の鋳造方法であって、
    鋳造金型は、シェルの外周に対応するキャビティ面を有する固定型と、ブレードの外面に対応するキャビティ面を有する可動型とを有し、前記可動型は、羽根車の軸中心で回転自在かつ羽根車の軸方向に沿って移動自在であり、
    前記ブレードは、前記軸方向に対して傾斜しており、圧力側に位置する内側面と負圧側に位置する外側面とを有し、
    前記軸中心からの円周方向に沿ったブレード断面に関し、前記シェルの外周側と内周側の中間部における根元厚みは、前記内周側における根元厚みよりも、厚くなっており、
    鋳造後、前記可動型を、前記軸中心で回転させながら前記軸方向に沿って移動させることで,前記固定型から前記可動型を分離する
    ことを特徴とするトルクコンバータの羽根車の鋳造方法。
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