JP2003049932A - 遊星歯車のキャリア組立体 - Google Patents
遊星歯車のキャリア組立体Info
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Abstract
流れる潤滑油をピニオンギヤ側に容易に導き、且つピニ
オンギヤに潤滑溝を形成するための加工を必要としない
ピニオンワッシャを提供する。 【解決手段】ピニオンシャフト45を支持するピニオン
キャリア46、47に、ピニオンシャフト45及びピニ
オンギヤ42間に介挿されたニードルベアリング44の
クラウニングと接触するピニオンワッシャ48が配設さ
れたキャリア組立体において、ピニオンワッシャ48
は、中心部にピニオンシャフト45を挿通する挿通孔7
1を有し、少なくともベアリング44に対向する面を平
坦面に形成し、少なくともベアリング44との対向面
に、ピニオンギヤ42の内径に対応する半径位置よりベ
ーリング44のクラウニング受面を確保可能な内側の位
置から半径方向に外周縁に達する潤滑油溝72a〜72
cを形成したワッシャ48Bを有する。
Description
ア組立体に関する。
体としては、特開平3−14947号公報に記載のもの
が知られている。この従来例は、図6に示すように、ピ
ニオンキャリアpcでピニオンシャフトpsを支持し、
このピニオンシャフトpsにニードルベアリングnbを
介してピニオンギヤpgが回転自在に支持され、ピニオ
ンキャリアpcとニードルベアリングnb及びピニオン
ギヤpgとの間にピニオンワッシャpwが配設された遊
星歯車のキャリア組立体が記載されている。そして、ピ
ニオンワッシャpwに、内径側にニードルベアリングn
bの端面が接触する所定曲率半径断面の回転面fとされ
たボス部b及び油溝gが形成され、ピニオンギヤpgに
おけるピニオンワッシャpwのボス部bに対応する部分
に油溝を形成する切欠rが設けられている。
来の遊星歯車のキャリア組立体にあっては、ピニオンワ
ッシャpwに、ニードルベアリングnbのクラウニング
が接触する回転面fを形成したボス部bが形成されてい
るので、ピニオンシャフトpsとニードルベアリングn
bとの間をピニオンキャリアpc側に流れる潤滑油がピ
ニオンワッシャpwの回転面fに連接する内端縁で遠心
力によって外側のピニオンギヤpg側に流れようとする
が、この潤滑油が突出しているボス部bに遮られてしま
うという未解決の課題がある。
油溝gの半径方向内側端部位置がピニオンギヤpgの内
径位置より外側であるため、常に潤滑路を確保するため
にはピニオンギヤpgに切欠rを設けざるを得ず、この
加工工程数が増加すると共に、加工コストが嵩むという
未解決の課題もある。さらに、ピニオンワッシャpwに
ボス部bが形成されていることにより、ピニオンギヤp
gとの接触面積がボス部bを有さない場合に比較して減
少し、発熱し易いという未解決の課題もある。
課題に着目してなされたものであり、ピニオンシャフト
及びニードルベアリング間を流れる潤滑油をピニオンギ
ヤ側に容易に導くことができると共に、ピニオンギヤに
潤滑溝を形成するための加工を必要とせず、さらにピニ
オンワッシャのピニオンギヤとの接触面積を広く確保す
ることができる遊星歯車のキャリア組立体を提供するこ
とを目的としている。
に、請求項1に係る遊星歯車のキャリア組立体は、ピニ
オンシャフトを支持するピニオンキャリアに、ピニオン
シャフト及びピニオンギヤ間に介挿されたニードルベア
リングのクラウニングと接触するピニオンワッシャが配
設されたキャリア組立体において、前記ピニオンワッシ
ャは、中心部に前記ピニオンシャフトを挿通する挿通孔
を形成し少なくとも前記ニードルベアリングに対向する
面が平坦面に形成され、少なくとも前記ニードルベアリ
ングとの対向面に、前記ピニオンギヤの内径に対応する
半径位置よりニードルベーリングのクラウニング受面を
確保可能な内側の位置から半径方向に外周縁に達する潤
滑油溝が形成されていることを特徴としている。
ッシャのニードルベアリングとの対向面が平坦面に形成
されているので、前述した従来例のように、ピニオンギ
ヤ側に突出するボス部がないので、ピニオンシャフト及
びニードルベアリング間を通ってピニオンワッシャ側に
流れる潤滑油をピニオンワッシャの平坦面を伝ってピニ
オンギヤ側に容易に導くことができると共に、潤滑油溝
の内側端部位置がピニオンギヤの内径位置より内側でニ
ードルベアリングのクラウニング受け面を確保可能な内
側位置に設定されているので、ニードルベアリング及び
ピニオンギヤ間を流れてくる潤滑油と前述したピニオン
シャフト及びニードルベアリング間から流れてくる潤滑
油を容易に受け入れてピニオンワッシャの外周側に排出
することができる。
組立体は、請求項1に係る発明において、前記潤滑油溝
は、内径側端部から外径側端部に行くに従い深さが徐々
に深くなるように形成されていることを特徴としてい
る。この請求項2に係る発明では、潤滑油溝が内径側か
ら外径側に行くに従い徐々に深くなるように形成されて
いるので、ニードルベアリングのクラウニングを受ける
内径側でのピニオンワッシャの機械的強度を確保しなが
ら、外径側で管路抵抗を少なくして潤滑油の排出を効果
的に行うことができる。
ア組立体は、請求項1又は2に係る発明において、前記
潤滑油溝は、内径側端部から外径側端部に行くに従い幅
が徐々に広くなるように形成されていることを特徴とし
ている。この請求項3に係る発明でも、上記請求項2と
同様の作用を得ることができる。
ャリア組立体は、請求項1乃至3の何れかの発明におい
て、前記潤滑油溝は、溝底部が溝上部に比較して狭い断
面台形状に形成されていることを特徴としている。この
請求項4に係る発明でも、ピニオンワッシャの機械的強
度の低下を抑制しながら油溝の断面積を増加させて管路
抵抗を少なくし、潤滑油の排出を効果的に行うことがで
きる。
ャリア組立体は、請求項1乃至4の何れかの発明におい
て、前記潤滑油溝は、ピニオンワッシャの表裏両面に互
いに対向することなく千鳥状に形成されていることを特
徴としている。この請求項5に係る発明では、潤滑油溝
が表裏両面に互いに対向することなく千鳥状に形成され
ているので、キャリア組立体を組立てる際に、ピニオン
ワッシャの表裏を確認しながら装着する必要がなく、誤
組立を防止することができ、組立工程での作業員の負担
を軽減することができる。
について説明する。図1は本発明を適用した自動変速機
の要部を示す縦断面図である。変速機ケース10内には
オイルポンプハウジング12に回転自在に支持されその
右側に配設された図示しないトルクコンバータ側から延
びる入力軸14が配設されている。
ング12と所定間隔を保って対向する隔壁16との間に
位置する出力ギヤ18が回転自在に配設されている。隔
壁16の中心部には円筒状のサポート部材20が固定さ
れ、サポート部材20の内周には出力ギヤ18の入力軸
14に沿う円筒部18aを支持するベアリング22が取
り付けられている。円筒部18aには油穴18bが形成
され、入力軸14に形成された中心油路14aに連通す
る半径方向の油通路14bからの潤滑油をベアリング2
2へ導くようになっている。また、出力ギア18の円筒
部18aの先端部と入力軸14の間にはブッシュ24が
設けられている。なお、入力軸14の他端部は図示しな
いベアリングで支持されている。
遊星歯車機構30、40が配置され、また、第1遊星歯
車機構30の外側にはクラッチCLが配設され、このク
ラッチCLの右上部にブレーキBRが配設されている。
第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は入力軸14とス
プライン結合している。サンギヤ31とリングギア33
とに噛み合うピニオンギア32をニードルベアリング3
4を介して回転自在に支持するピニオンシャフト35
は、対向する第1及び第2ピニオンキャリア36、37
で支持され、第1ピニオンキャリア36は出力ギヤ18
の円筒部18aの端部とスプライン結合している。リン
グギア33はそのプレート部33aを第1ピニオンキャ
リア36とサポート部材20との間のスラストベアリン
グ26、27に挟まれて軸方向に位置決めされている。
リングギア33の外周面にはスプライン38が形成され
ている。
力軸14の先端側から延びる第1回転部材50上に回転
自在に配置されると共に、第2回転部材52に結合され
ている。ピニオンギヤ42をニードルベーリング44を
介して回転自在に支持するピニオンシャフト45は対向
する第3及び第4ピニオンキャリア46、47で支持さ
れ、第3ピニオンキャリア46は第1回転部材50の端
部とスプライン結合している。そしてピニオンギヤ42
と噛み合うリングギア43は第1遊星歯車機構30の第
2ピニオンキャリア37に結合されている。第4ピニオ
ンキャリア47はリングギヤ43の外周側へ延びてクラ
ッチCLのドラムアセンブリ60と係合している。
0a、50bで入力軸14に回転自在に支持されてい
る。第1遊星歯車機構30のサンギア31と第1ピニオ
ンキャリア36との間及び第3ピニオンキャリア46と
の間には、それぞれスラストベアリング62、63が設
けられ、また第1回転部材50、第2回転部材52及び
第4ピニオンキャリア47の間にもスラストベアリング
64、65が設けられて、軸方向の位置規制を行なって
いる。
歯車機構40に対応させて油通路14c、14dが設け
られ、第1回転部材50の内周側に圧入されたブッシュ
50a、50bへの潤滑油を供給する。第1回転部材5
0にもこれらの油通路14c、14dに対応させた油通
路50c、50dが形成され、これらを通過した潤滑油
の一部は第1回転部材50と第2回転部材52間のスラ
ストベアリング64へ導かれる。また他の一部はサンギ
ヤ41に貫通形成された油通路41aを経てサンギヤ4
1の歯面ならびに第2回転部材52と第4ピニオンキャ
リア47間のスラストベアリング65と第4ピニオンキ
ャリア47に形成された油路47aを通じてニードルベ
アリング44及びピニオンシャフト45間へ導かれる。
さらに他の一部は第3ピニオンキャリア46のサンギヤ
41側に形成された油溝46aを通じ、ピニオンシャフ
ト45に形成した半径方向油路45aからピニオンシャ
フト45の中心部に形成した中心油路45b及び半径方
向油路45cを通じてニードルベアリング44及びピニ
オンシャフト45間へ導かれる。なお、45dはオイル
シールである。
ニオンシャフト45を支持する第3ピニオンキャリア4
6及び第4ピニオンキャリア47とニードルベアリング
44及びピニオンギヤ42との面にピニオンワッシャ4
8が介挿されている。このピニオンワッシャ48は、ピ
ニオンキャリア46に接触する銅製のワッシャ48A
と、このワッシャ48Aとピニオンギヤ42及びニード
ルベアリング44との間に配設されるワッシャ48Bと
で構成され、両ワッシャ48A及び48Bは図5に示す
ように中心部にピニオンシャフト45を挿通する挿通孔
71を形成したドーナッツ形の円板状に形成されてい
る。
うに、表裏両面に夫々例えば120度の等角間隔で3つ
の潤滑油溝72a、72b及び72cが表裏で重ならな
いように表裏で例えば60度ずらして千鳥状に形成され
ている。各潤滑油溝72a〜72cは、その内周側端部
がピニオンギヤ42の内径と等しい半径Rの円Cより内
側でニードルベアリング44のクラウニング44aを受
ける受面72を確保可能な位置とされ、この内周側端部
から半径方向に外周端縁まで延長されている。また、各
潤滑油溝72a〜72cは、正面から見て内周側端部が
半円形に形成され、この内周側端部から外周端縁に向か
うに従って徐々に幅が広くなると共に、深さも図3に示
すように内周側端部から外周端縁に向かうに従って徐々
に深くなるように構成され、潤滑油溝72a〜72cの
断面形状が図4に示すように、底面部73に対して上面
部74が広いテーパー状側面75を有する逆台形状に形
成されている。
側端部位置は、図5に示すように、円Cとニードルベア
リング44のクラウニングとの接触位置近傍迄の間で任
意に設定することができるが、内周側端部位置とピニオ
ンギヤ42の内周面との半径方向の隙間L1は、ピニオ
ンギヤ42の内径、ピニオンシャフト45の外径及びニ
ードルベアリング44の外径の寸法誤差を考慮してワッ
シャ48Bにおけるニードルベアリング44のクラウニ
ングに対する受面を確保する最少寸法とすることが好ま
しい。また、各潤滑油溝72a〜72cの内周側端部位
置とニードルベアリング44の外周面がピニオンギヤ4
2の内周面に接触しているときのクラウニングとワッシ
ャ48Bとの接触点との間の間隔L2が、ワッシャ48
Bの表面上でピニオンシャフト45の外周面側の潤滑油
をピニオンギヤ42の内周面側に導く油路となる。
材料をプレス加工によって成形した後、熱処理を行って
表面硬度が500〜600Hvに設定され、その後潤滑
用リン酸マンガン皮膜処理によって2μm以上の皮膜を
形成して仕上げる。次に、上記実施形態の動作を説明す
る。オイルポンプから入力軸14の中心油路14aに潤
滑油が供給されると、この潤滑油が中心油路14aに連
通された半径方向の油通路14b,14c,14d等を
通じてベアリング22、第1遊星歯車機構30及び第2
遊星歯車機構40等に供給される。
軸14の中心油路14aに供給される潤滑油が油通路1
4c及び14dと第1回転部材50に形成された油通路
50c及び50dとを通じてサンギヤ41位置に供給さ
れ、この位置から直接スラストベアリング64に供給さ
れると共に、サンギヤ41に形成した油通路41aを通
じてその歯面ならびにスラストベアリング65に供給さ
れると共に、第4ピニオンキャリア47に形成された油
溝47aを伝ってニードルベアリング44及びピニオン
シャフト45間に供給される。
された油溝46aを伝って、図2に示すように、ピニオ
ンシャフト45の半径方向の油通路45aに供給され、
この油通路45aから中心通路45bを通じて半径方向
の油通路45cを通じてニードルベアリング44及びピ
ニオンシャフト45間に供給される。そして、ニードル
ベアリング44及びピニオンシャフト45間に供給され
た潤滑油は、ニードルベアリング44の回転に伴ってニ
ードルベアリング44及びピニオンギヤ42間にも伝達
され、ニードルベアリング44とピニオンシャフト45
及びピニオンギヤ42との間の潤滑油が、図5に示すよ
うに、端部側のピニオンワッシャ48側に流れる。
伝って流れる潤滑油は、ピニオンワッシャ48を構成す
るワッシャ48Bに形成された潤滑油溝47a〜47c
に流れ込み遠心力によってその外周側に排出される。一
方、ピニオンシャフト45の外周面を伝って流れる潤滑
油は、ピニオンワッシャ48を構成するワッシャ48B
の挿通孔71を形成する内周縁から遠心力によってワッ
シャ48Bの表面を伝ってピニオンギヤ42の内周面側
に流れ、潤滑油溝47a〜47cに流れ込み遠心力によ
ってその外周側に排出される。
油溝47a〜47cの内周面側端部との間が突出部が形
成されず平坦面とされているので、潤滑油をニードルベ
アリング44のクラウニングとワッシャ48Bの平坦面
との間に形成される油路を通じてワッシャ48Bの外周
側に容易に流すことができる。また、ワッシャ48Bが
平坦な円板状に形成されているので、ピニオンギヤ42
に油溝を形成する必要がないので、ピニオンギヤ42の
加工を容易に行うことができ、加工コストを低減するこ
とができると共に、ピニオンギヤ42のスラスト方向端
面とワッシャ48Bの端面との接触面積を広くとれるこ
とにより、発熱を抑制することができる。
〜47cが内周側端部から外周側に行くに従い徐々に深
さが深くなるように構成されているので、ニードルベア
リング44のクラウニングと接触する受面の機械的強度
を十分に確保することができる。さらにまた、ワッシャ
48Bの表裏に千鳥状に潤滑油溝72a〜72cが形成
されているので、キャリア組立体を組立てる際に、ピニ
オンワッシャ48全体の表裏を気にする必要がなく容易
に取付けることができ、作業者のキャリア組立時の負担
を軽減するとこができる。
48Bの表裏に夫々潤滑油溝72a〜72cを形成した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、表裏の何れか一方に潤滑油溝72a〜72cを形成
するようにしてもよく、この場合には、潤滑油溝72a
〜72cを形成した面をニードルベアリング44及びピ
ニオンギヤ42に対向させて組み付ける。
48Bの1つの面に3本の潤滑油溝72a〜72cを形
成した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、2本又は4本以上の潤滑油溝を形成するよう
にしてもよい。さらに、上記実施形態においては、潤滑
油溝72a〜72cの断面形状を逆台形状とした場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、底
面と上端面との間を円弧面に形成するようにしてもよ
い。
ッシャ48Bの表裏両面が平坦面である場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、少なくとも
ピニオンギヤ42及びニードルベアリング44と対向す
る面が平坦面であればよく、その反対側の面については
任意の形状に形成することができる。なおさらに、上記
実施形態においては、ピニオンワッシャ48が2つのワ
ッシャ48A及び48Bで構成されている場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、ワッシャ
48Bのみで構成することもできる。
自動変速機に適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、任意の回転力伝達機構や回転
支持機構に適用することができる。
明によれば、ピニオンワッシャのニードルベアリングと
の対向面が平坦面に形成されているので、ピニオンギヤ
側に突出するボス部がないので、ピニオンシャフト及び
ニードルベアリング間を通ってピニオンワッシャ側に流
れる潤滑油をピニオンワッシャの平坦面を伝ってピニオ
ンギヤ側に容易に導くことができると共に、潤滑油溝の
内側端部位置がピニオンギヤの内径位置より内側でニー
ドルベアリングのクラウニング受け面を確保可能な内側
位置に設定されているので、ニードルベアリング及びピ
ニオンギヤ間を流れてくる潤滑油と前述したピニオンシ
ャフト及びニードルベアリング間から流れてくる潤滑油
を容易に受け入れてピニオンワッシャの外周側に排出す
ることができるという効果が得られる。
油溝が内径側から外径側に行くに従い徐々に深くなるよ
うに形成されているので、ニードルベアリングのクラウ
ニングを受ける内径側でのピニオンワッシャの機械的強
度を確保しながら、外径側で管路抵抗を少なくして潤滑
油の排出を効果的に行うことができるという効果が得ら
れる。
滑油溝が内径側端部から外径側端部に行くに従い幅が徐
々に広くなるように形成されているので、ニードルベア
リングのクラウニングを受ける内径側でのピニオンワッ
シャの機械的強度を確保しながら、外径側で管路抵抗を
少なくして潤滑油の排出を効果的に行うことができると
いう効果が得られる。
ば、潤滑油溝が溝底部が溝上部に比較して狭い断面台形
状に形成されているので、ピニオンワッシャの機械的強
度の低下を抑制しながら油溝の断面積を増加させて管路
抵抗を少なくし、潤滑油の排出を効果的に行うことがで
きるという効果が得られる。なおさらに、請求項5に係
る発明によれば、潤滑油溝が表裏両面に互いに対向する
ことなく千鳥状に形成されているので、キャリア組立体
を組立てる際に、ピニオンワッシャの表裏を確認しなが
ら装着する必要がなく、誤組立を防止することができ、
組立工程での作業員の負担を軽減することができるとい
う効果が得られる。
態を示す断面図である。
面図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ピニオンシャフトを支持するピニオンキ
ャリアに、ピニオンシャフト及びピニオンギヤ間に介挿
されたニードルベアリングのクラウニングと接触するピ
ニオンワッシャが配設されたキャリア組立体において、 前記ピニオンワッシャは、中心部に前記ピニオンシャフ
トを挿通する挿通孔を形成し少なくとも前記ニードルベ
アリングに対向する面が平坦面に形成され、少なくとも
前記ニードルベアリングとの対向面に、前記ピニオンギ
ヤの内径に対応する半径位置よりニードルベーリングの
クラウニング受面を確保可能な内側の位置から半径方向
に外周縁に達する潤滑油溝が形成されていることを特徴
とする遊星歯車のキャリア組立体。 - 【請求項2】 前記潤滑油溝は、内径側端部から外径側
端部に行くに従い深さが徐々に深くなるように形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の遊星歯車のキャ
リア組立体。 - 【請求項3】 前記潤滑油溝は、内径側端部から外径側
端部に行くに従い幅が徐々に広くなるように形成されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊星歯車
のキャリア組立体。 - 【請求項4】 前記潤滑油溝は、溝底部が溝上部に比較
して狭い断面台形状に形成されていることを特徴とする
請求項1乃至3の何れかに記載の遊星歯車のキャリア組
立体。 - 【請求項5】 前記潤滑油溝は、ピニオンワッシャの表
裏両面に互いに対向することなく千鳥状に形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊
星歯車のキャリア組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001235932A JP4286474B2 (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | 遊星歯車のキャリア組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
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