JP3560622B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、固体撮像素子の1画面の蓄積時間を短縮して光電変換出力を得る撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮像管に換わってCCDなどの固体撮像素子を用いた撮像装置が主流となってきた。固体撮像装置は撮像管による撮像装置にはない、種々の優れた特質をもっているが、現状では解像力を決定する画素数の増加と光電変換感度の向上とは相反する関係にあり、例えば、同じチップサイズのイメージセンサで画素数を増加させると相対的に光電変換部分の面積が減少し、そのため感度が低下してしまうという不具合がある。
【0003】
このような不具合を改善し、固体撮像素子の光電変換の飽和限界を増大させて、ダイナミックレンジを拡大させる装置が、特開昭63−98286号公報や特開昭61−244759号公報に開示されている。この従来の撮像装置では、固体撮像素子の1画面蓄積時間を、テレビジョン信号モードの1フィールド期間を複数に分割したうちの1つの時間区間(1/nフィールド期間、nは整数)に短縮して固体撮像素子の画素出力を高速転送し、この高速転送された画素出力を各画面毎に記憶手段に記憶した後、この記憶手段に記憶された各画面毎の画素出力を前記複数の画面分加算して、時間軸を前記テレビジョン信号モードの1フィールド期間に変換して読み出すような構成としている。
【0004】
前述のように構成したことにより、固体撮像素子の1画面(1フィールド)の蓄積が通常のテレビジョン信号モードの1フィールドの時間より短い時間で行われるため、固体撮像素子の飽和限界が拡張される。また、読み出し時には複数の画面分(フィールド分)の画素出力が加算され、通常のテレビジョン信号モードの1フィールドの時間軸に変換されるので、熱雑音及び読み出しノイズが軽減する。この結果、S/Nを向上でき、ダイナミックレンジを拡大することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の装置では、固体撮像素子の1画面(1フィールド)の電荷蓄積が通常のテレビジョン信号モードの1フィールドの時間より短い時間で行われるが、読み出し時には複数の画面分(フィールド分)の画素出力が加算されるので、露光時間、つまりシャッタスピードは、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド時間となってしまう。すなわち、テレビジョン信号モードの1フィールド時間より速く動く被写体を撮像した場合、像がブレてしまい画質が低下してしまう問題点があった。
【0006】
また、像のブレを少なくするために、固体撮像素子の電荷蓄積時間を可変させる電子シャッタなどを用いることが考えられるが、動きが速い被写体を撮像する場合は蓄積時間が短くなるので感度が低下してしまい、これを補うために信号を電気的に増幅するのでS/Nが悪くなったり、装置の構造が複雑になってしまうなどの不具合がある。
【0007】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、照度の変化に対する適応範囲が広く被写体の状態に応じて最適な画質を得ることが可能な固体撮像装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による撮像装置は、テレビジョン信号における1フィールド期間に対応した第1のクロック及び前記1フィールド期間を複数に分割した内の1つの時間区間に対応した第2のクロックを発生させるクロック信号発生手段と、前記第2のクロックに基づいて駆動され、前記テレビジョン信号における1フィールド期間に複数画面の画像信号を出力する、被写体を撮像するための固体撮像素子と、前記固体撮像素子から出力された複数画面の画像信号を、前記第2のクロックに基づいて各画面毎に夫々異なるフィールドに順次記憶すると共に、前記第1のクロックに基づき、記憶された前記複数画面の画像信号が前記1フィールド期間に対応して読み出される複数のフィールドを有する記憶手段と、被写体の動きまたは画像の動き量に関連した信号が入力され、この信号に基づいて選択するフィールドの数を変えることで前記フィールドに記憶されている前記画像信号の数を変えて出力する選択出力制御手段と、この選択出力制御手段により選択されたフィールドに記憶された画像信号の累積電荷を加算して出力画像信号とする加算手段とを備えたものである。
【0009】
【作 用】
本発明の撮像装置では、入力される信号が被写体の動きが速いか画像の動き量が大きい状態を示している場合には、選択出力制御手段が被写体の動きが遅いか、または画像の動き量が小さい状態を示す信号が入力される場合よりも選択するフィールドの数を少なくして加算手段に対して画像信号を出力する。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図5は本発明の一実施例に係り、図1は固体撮像装置の構成を示すブロック図、図2は固体撮像素子の読み出しパルス及び転送パルスを示す波形図、図3は固体撮像素子の蓄積時間と蓄積電荷の関係を示す説明図、図4は複数のフィールドメモリの書き込み及び読み出しのタイミングを示す動作説明図、図5は複数のフィールドメモリから被写体の状態に応じて加算器に入力されるフィールド画像信号を示す動作説明図である。
【0011】
図1に示すように、本実施例の固体撮像装置は、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間と一致したクロックパルスΦf と、Φf の3倍の周波数のクロックパルスΦ3fとを発生するクロックパルス発生器1が設けられている。クロックパルス発生器1からのクロックパルスΦ3fは、高速駆動手段及び高速転送手段としての駆動回路2に供給されるようになっており、このクロックパルスΦ3fによって駆動回路2はCCDなどからなる固体撮像素子3を高速駆動する。すなわち、固体撮像素子3内では、通常の3倍の周波数で転送駆動が行われるようになっている。
【0012】
固体撮像素子3は、プリプロセス回路4に接続されており、固体撮像素子3からの光電変換された画素出力がクロックパルスΦ3fにより順次転送され、この転送された固体撮像素子3の画素出力がプリプロセス回路4によって各種信号処理されるようになっている。プリプロセス回路4にはA/D変換器5が接続されており、プリプロセス回路4の出力の画像信号がA/D変換器5によりディジタル値に変換されるようになっている。このとき、プリプロセス回路4及びA/D変換器5には、前記固体撮像素子3に与えられるクロックパルスと同様の、通常の3倍の周波数のクロックパルスΦ3fが入力されるようになっており、このタイミングで高速に信号処理、A/D変換が行われるようになっている。
【0013】
前記A/D変換器5の出力端には、記憶手段として、複数(ここでは6個)のフィールドメモリ11,12,13,14,15,16が接続されており、これらのフィールドメモリ11〜16にそれぞれディジタル値に変換された画像信号が1画面毎記憶されるようになっている。前記フィールドメモリ11〜16には、通常の3倍の周波数のクロックパルスΦ3fと、通常のクロックパルスΦf とが供給されるようになっており、それぞれのフィールドメモリ11〜16へは1フィールド期間の1/3の時間で書き込みが行われ、フィールドメモリ11〜16に記憶された画像信号は通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間で読み出されるようになっている。前記フィールドメモリ11〜16の出力は、出力選択スイッチSW1,SW2,SW3を介して加算手段としての加算器8に入力され、選択された画像信号が加算されるようになっている。
【0014】
前記出力選択スイッチSW1,SW2,SW3の制御入力端には、加算器8で加算するフィールドメモリ11〜16の出力の選択を制御する選択出力制御手段6が接続されており、選択出力制御手段6は被写体の状態に応じて入力される外部モード切換信号7によって、出力選択スイッチSW1,SW2,SW3のオンオフを切換えるようになっている。加算器8には、D/A変換器9が接続されており、加算器8の出力信号がアナログ信号に変換されて出力画像信号として出力されるようになっている。
【0015】
次に、本実施例の作用について説明する。
クロックパルス発生器1より供給される通常の3倍の周波数のクロックパルスΦ3fによって、駆動回路2は固体撮像素子3を通常の3倍の周波数で高速駆動する。図2(A)及び図3(A)に示すように、通常の固体撮像素子の蓄積時間は通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間である1/60秒であり、固体撮像素子の光電変換された画素出力が1画面分(1フィールド分)の1/60秒のクロックパルスΦf により固体撮像素子より順次転送される。一方、本実施例では、図2(B)及び図3(B)に示すように、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間である1/60秒の1/3である1/180秒が固体撮像素子3の1画面(1フィールド)の蓄積時間となる。固体撮像素子3で光電変換された画素出力は、1画面分(1フィールド分)の1/180秒のクロックパルスΦ3fにより順次転送され、この転送された固体撮像素子3の出力は、プリプロセス回路4によって各種信号処理された後、A/D変換器5によりディジタル値に変換される。
【0016】
前記ディジタル値に変換された画像信号は、固体撮像素子3に1/180秒毎に蓄積された連続する3つの画面分(フィールド分)の画像信号について、まず第1のフィールドメモリ11,第2のフィールドメモリ12,第3のフィールドメモリ13に振り分けて書き込まれ、続いて第4のフィールドメモリ14,第5のフィールドメモリ15,第6のフィールドメモリ16に書き込まれる。
【0017】
ここで、前記フィールドメモリ11〜16への画像信号の書き込み、及び記憶された信号の読み出しについて図4を参照しながら説明する。
【0018】
まず、第1,第2,第3のフィールドメモリ11,12,13に注目して説明すると、固体撮像素子3の(1)のフィールドに1/180秒で蓄積された画像信号は、この画像信号の読み出し時と同タイミングで発せられるクロックパルスΦ3fにより第1のフィールドメモリ11に書き込まれる。この第1のフィールドメモリ11への書き込みは、固体撮像素子3が次の(2)のフィールドの電荷チャージを行っている1/180秒の区間に行われる。そして、この第1のフィールドメモリ11への書き込みが終了した後、通常のテレビジョン信号モードのタイミングで発せられるパルスΦf により、この第1のフィールドメモリ11に書き込まれたディジタルの画像信号の読み出しを開始する。
【0019】
また、第1のフィールドメモリ11へ(1)のフィールドの書き込みが終了した時点では、固体撮像素子3に(2)のフィールドの電荷チャージが終了しているので、このとき、クロックパルスΦ3fにより(2)のフィールドの画像信号が第2のフィールドメモリ12に書き込まれる。この第2のフィールドメモリ12への書き込みも第1のフィールドメモリ11の書き込みと同様に、固体撮像素子3が次の(3)のフィールドの電荷チャージを行っている1/180秒の区間で行われる。そして、第2のフィールドメモリ12への書き込みが終了すると同時に、通常のテレビジョン信号モードのタイミングで発せられるパルスΦf により、この第2のフィールドメモリ12に書き込まれたディジタルの画像信号の読み出しを開始する。
【0020】
また、(3)のフィールドの画像信号は、(2)のフィールドの画像信号と同様に、第2のフィールドメモリ12へ(2)のフィールドの書き込みが終了した時点で、固体撮像素子3に(3)のフィールドの電荷チャージが終了しており、このとき、クロックパルスΦ3fにより第3のフィールドメモリ13に書き込まれる。ここで、第3のフィールドメモリ13の書き込み開始時点よりクロックパルスΦf も発せられているので、この(3)のフィールドの画像信号については書き込みと読み出しが同時に開始される。
【0021】
従って、第1のフィールドメモリ11からの(1)のフィールドの画像信号と、第2のフィールドメモリ12からの(2)のフィールドの画像信号と、第3のフィールドメモリ13からの(3)のフィールドの画像信号とは、同タイミングで読み出しが開始され、1/60秒で読み出しを終了する。
【0022】
そして、第4,第5,第6のフィールドメモリ14,15,16には、次の(4),(5),(6)のフィールドの画像信号が、前記第1,第2,第3のフィールドメモリ11,12,13と同様にしてそれぞれ書き込まれ、1/60秒で同時に読み出しが行われる。(7),(8),(9)以降のフィールドの画像信号は、連続した3つのフィールドの画像信号が第1,第2,第3のフィールドメモリ11,12,13、あるいは第4,第5,第6のフィールドメモリ14,15,16に交互に書き込みが行われ、3つのフィールドの画像信号が同時に読み出される。
【0023】
次に、読み出されたフィールド画像信号は、出力選択スイッチSW1,SW2,SW3を介して加算器8に入力され、選択された画像信号が加算される。出力選択スイッチSW1,SW2,SW3は、被写体の状態に応じて入力される外部モード切換信号7に基づいて、選択出力制御手段6によりオンオフが切換えられる。ここで、図5に被写体の状態に応じた外部モード切換信号7の3つの制御モードを示す。
【0024】
加算器8に入力されるフィールド画像信号の組合わせは、いろいろ考えられるが、ここでは3種類(Aモード,Bモード,Cモード)の組合わせについて説明する。外部モード切換信号7でAモードを選択した場合は、出力選択スイッチSW1,2,3はすべてON状態となる。従って、3つのフィールド(1),(2),(3)または(4),(5),(6)の画像信号が、それぞれフィールドメモリから読み出されるときに加算器8に入力されて加算される。すなわち、このAモードでは、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間である1/60秒の露光時間の蓄積電荷に相当するディジタル信号が加算器8より出力される。
【0025】
加算器8から出力されたディジタル信号は、D/A変換器9でアナログ信号に変換され、出力画像信号として出力される。このアナログ信号に変換された1フィールド1/60秒の蓄積電荷に相当する画像信号は、図3(B)に示すように、高輝度の被写体に対しても飽和限界値VSAT まで十分に余裕のある3つのフィールド分の蓄積電荷を加算したものである。
即ち、通常のテレビジョン信号の1フィールドである1/60秒での撮像素子の蓄積電荷量を表した図3(A)では、左側の1/60秒での期間では撮像素子の蓄積電荷量V SAT (飽和限界)ぎりぎりで明るさ情報が失われていないが、右側の1/60秒での期間では1/60秒になる前に飽和限界となり、その後の期間での明るさ情報が失われている。つまり、非常に明るい被写体を撮像した場合、1フィールド期間内での撮像素子の蓄積電荷量が飽和してしまい明るさ情報が失われてしまう。
この不具合を解消するために本発明では、図3(B)に示すように、蓄積期間を1/180秒と短くし、1フィールド期間内の読み出し回数を増やし、1/60秒の期間での撮像素子の蓄積電荷量を飽和させない複数に分けて読み出し、後段で加算する構成としたので、明るさ情報が失われずに撮像素子の飽和限界以上の信号を得ることができ、見かけ上の撮像素子の飽和限界が向上する。従って、色キャリアに関しても飽和光量が十分に伸び、被写体の高輝度部分についても色飛びのない良好な画質の画像を形成し、ダイナミックレンジが実質的に大幅に拡大している。また、3つのフィールドメモリ11,12,13または14,15,16から読み出された画像信号が加算されることにより、ランダム性ノイズは1/2に減少し、さらに暗電流も軽減するので、総合的にも画質が大いに向上する。このAモードは、被写体が静止しているか、遅く動いている場合に有効であり、高画質の出力画像が得られる。
【0026】
次に、外部モード切換信号7でBモードを選択した場合は、出力選択スイッチSW1,2はON、SW3はOFF状態となる。よって、2つのフィールド(1),(2)または(4),(5)の画像信号が、それぞれフィールドメモリから読み出されるときに加算器8に入力されて加算される。すなわち、このBモードでは、1/120秒の露光時間の蓄積電荷に相当するディジタル信号が加算器8より出力され、D/A変換器9でアナログ信号に変換された後、出力画像信号として出力される。従って、加算する画像信号の数が1つ減るので、S/NはAモードの場合と比較して若干低下するが、露光時間が短くなるので動きの速い被写体でもブレを防止することができる。よって、被写体の動きが速い場合はBモードを選択することによって、最適な出力画像が得られる。
【0027】
次に、外部モード切換信号7でCモードを選択した場合は、出力選択スイッチSW1のみがON、SW2,3はOFF状態となる。よって、1つのフィールド(1)または(4)の画像信号が、フィールドメモリから読み出されるときに加算器8に入力されて加算される。すなわち、このCモードでは、1/180秒の露光時間の蓄積電荷に相当するディジタル信号が加算器8より出力され、D/A変換器9でアナログ信号に変換された後、出力画像信号として出力される。従って、S/NはBモードの場合よりも低下するが、露光時間がとても短くなるので、動きのとても速い被写体でもブレを防止できる。よって、被写体の動きがかなり高速の場合は、Cモードを選択することによって、ブレのない最適な出力画像が得られる。
【0028】
このように、外部モード切換信号7の制御モードを切換え、加算するフィールド画像信号の数を被写体ごとに切換えることによって、固体撮像素子の露光時間を変更でき、被写体に応じた最適な画質を得ることができる。
【0029】
前述のような外部モード切換信号7によって出力選択スイッチSW1,2,3を制御し、加算器8で加算されるフィールド画像信号を選択する代わりに、実際の画像信号より被写体の状態を識別し、出力選択スイッチSW1,2,3を制御することもできる。このような画像状態識別手段を備えた変形例の構成を図6ないし図10に示す。
【0030】
図6ないし図8は、画像状態識別手段を備えた第1の変形例を示したものである。
この第1の変形例では、図6に示すように、画像状態識別手段21が設けられ、A/D変換器5から出力される画像信号が入力されるようになっている。この画像状態識別手段21によって被写体画像の状態が識別され、画像状態検出信号が選択出力制御手段6に供給されるようになっている。この画像状態識別手段21からの画像状態検出信号に応じて、選択出力制御手段6により出力選択スイッチSW1,2,3のオンオフが制御されるようになっている。その他は前記実施例と同様に構成されている。
【0031】
前記画像状態識別手段21の構成例を図7に示す。
画像状態識別手段21は、被写体画像の動き量を検出するものであり、A/D変換器5の出力端に接続される画像信号入力端22からの画像信号を1画面毎に順に記憶するフィールドメモリ23a,23b,23cと、フィールドメモリ23a,23b,23cから同時に読み出されたそれぞれの画像信号を各画像におけるレベル変化を表す値に符号化する符号化手段24a,24b,24cと、符号化手段24a,24b,24cの出力の符号化信号を比較する比較手段25と、比較手段25の比較出力を定量化する定量化手段26とを備えて構成されている。
【0032】
フィールドメモリ23a,23b,23cは、フィールドメモリ11〜16と同様に、通常の3倍の周波数のクロックパルスΦ3fと、通常のクロックパルスΦf とが供給されるようになっており、各フィールドメモリ23a,23b,23cへは1フィールド期間の1/3の時間で順次書き込みが行われ、フィールドメモリ23a,23b,23cに記憶された画像信号は通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間で読み出されて同時化されるようになっている。このフィールドメモリ23a,23b,23cからの同時化された画像信号をα,β,γとする。
【0033】
符号化手段24a,24b,24cは、同時化されたそれぞれの画像信号について、時間軸上で近接した画素出力の差分を求め、この差分信号をn値化するもので、各画像信号はレベル変化を表すn種類の方向ベクトルとなるように符号化されるようになっている。この符号化手段24a,24b,24cの出力の符号化信号をΔα,Δβ,Δγとする。
【0034】
比較手段25は、符号化手段24a,24b,24cからの符号化信号を比較するものであり、符号化信号間の相関がとられるようになっている。定量化手段26は、比較手段25の比較出力を所定の期間カウントすることによって定量化するようになっており、これにより、被写体画像の状態(画像の動き量)が検出され、画像状態検出信号27として出力端28より選択出力制御手段6へ出力されるようになっている。
【0035】
このように構成された画像状態識別手段21の動作について図8を参照しながら説明する。
【0036】
フィールドメモリ23a,23b,23cによって同時化された画像信号α,β,γは、例えば図8の上側に示すように、横軸の時間に対して縦軸のα,β,γ信号のレベルが時間的に変化する。そして、このα,β,γ信号を符号化手段24a,24b,24cによって符号化すると、図8の中程のΔα,Δβ,Δγで示すようになる。ここでは、符号化手段24a,24b,24cによって3値化を行い、符号化信号として+(レベル増加)、−(レベル減少)、0(レベル一定)の3つの符号で表している。すなわち、各画像信号におけるレベル変化の状態が符号化された信号で表される。
【0037】
次に、比較手段25によって前記3つの符号化信号が比較される。比較手段25では、図8の下側に示すように、FL1(ΔαとΔβの排他的論理和(EX−OR)出力)と、FL2(ΔγとΔβのEX−OR出力)と、FLAG(FL1とFL2の論理和(OR)出力)との3つの論理演算が行われ、符号化信号Δα,Δβ,Δγ間の相関がとられる。
【0038】
符号化信号間で相関が強い場合は、各符号化信号は一致あるいは類似し、相関が無い場合は、各符号化信号は一致や類似しないため、1画面毎に記憶した画像信号の符号化信号間の相関をとることによって、画像の動きが検出される。つまり、画像に動きが生じると、所定のサンプル間隔における符号化信号(差分・3値化信号)間で不一致が生じ、FL1とFL2とを比較すれば明らかなように、動きの量が大きい程、FLAGのハイレベルの出力期間が長くなることがわかる。
【0039】
さらに、定量化手段26によって、FLAGのハイレベル出力期間を1フィールドを1単位としてカウントすることによって、定量化された画像状態検出信号27が選択出力制御手段6へ出力される。
【0040】
選択出力制御手段6は、この画像の状態(画像の動き)を表す画像状態検出信号27を基に出力選択スイッチSW1,2,3のオンオフを切換える。例えば、被写体の状態に応じて、前述した外部モード切換信号7による3つの制御モードと同様に出力選択スイッチSW1,2,3のオンオフ状態を切換える。このように、画像状態の識別結果である画像状態検出信号27によって選択出力制御手段6の制御モードを切換えることによって、識別された被写体の状態に応じて自動的に出力されるフィールド画像信号が選択され、選択された画像信号が加算器8で加算されて出力画像信号として出力される。
【0041】
以上のように、本変形例では、被写体の状態を識別して自動的に出力選択スイッチSW1,2,3を制御でき、常に被写体に応じた最適な画像が得ることができる。
【0042】
図9及び図10に画像状態識別手段を備えた第2の変形例を示す。
この第2の変形例では、図9に示すように、第1の変形例と同様に画像状態識別手段31が設けられ、画像状態識別手段31の入力端32a,32b,32cにはフィールドメモリ11〜16の出力端が接続されており、フィールドメモリ11〜16からの同時化された画像信号が入力されるようになっている。
【0043】
画像状態識別手段31は、図10に示すように、第1の変形例と同様の符号化手段24a,24b,24c、比較手段25、定量化手段26が設けられており、出力端32より画像状態検出信号27が選択出力制御手段6へ出力されるようになっている。画像状態識別手段31の構成、作用は、フィールドメモリが設けられていない他は第1の変形例の画像状態識別手段21と同様であり、説明は省略する。
【0044】
第2の変形例では、メインのフィールドメモリ11〜16からの出力を画像状態識別手段31の入力信号とし、第1の変形例の画像状態識別手段21において設けられた同時化のためのフィールドメモリ23a,23b,23cをメインのフィールドメモリ11〜16と共用することによって、被写体の状態を識別するための回路構成を簡略化することができる。
【0045】
以上述べたように、本実施例によれば、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間を複数に分割して、それぞれの時間区間内に固体撮像素子で1画面の蓄積を行ってフィールドメモリへ高速転送し、このフィールドメモリに記憶された複数画面分の画像出力を被写体の状態に応じて選択して加算して読み出すことによって、固体撮像素子の露光時間を可変させているので、簡単な制御で照度の変化に対する適応範囲が広く、被写体の状態に応じた最適の画質を得ることができる。
【0046】
なお、本実施例では、前述したように3種類の制御モードについて説明したが、加算するフィールド画像信号の組合せはこの他にもあり、前記の3種類に限るものではない。また、固体撮像素子の駆動や画像信号の転送、フィールドメモリへの書き込み等は、通常のテレビジョン信号モードの1フィールド期間を3分割した時間で行うようにしたがこれに限定されることなく、3倍以上の高速で行うようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、固体撮像素子を高速駆動し、テレビジョン1フィールド期間に複数画面撮像し、撮像された複数画面の画像を各画面毎に記憶手段の異なるフィールドに記憶すると共に、この各フィールドに記憶された画像信号は後段で加算手段により各画像信号の累積電荷が加算されて出力画像として出力される。更に、被写体の動きまたは画像の動き量に関連した信号に基づき、加算手段に対して出力する画像信号の数を変えて出力する選択出力制御手段を備えており、これによって被写体の速いときには露光時間を短く、暗いときには露光時間を長く取ることで被写体の照度及び被写体の動きの速さに応じた最適な画質を得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の一実施例に係り、図1は固体撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】固体撮像素子の読み出しパルス及び転送パルスを示す波形図
【図3】固体撮像素子の蓄積時間と蓄積電荷の関係を示す説明図
【図4】複数のフィールドメモリの書き込み及び読み出しのタイミングを示す動作説明図
【図5】複数のフィールドメモリから被写体の状態に応じて加算器に入力されるフィールド画像信号を示す動作説明図
【図6】図6ないし図8は画像状態識別手段を備えた第1の変形例に係り、図6は固体撮像装置の構成を示すブロック図
【図7】画像状態識別手段の構成を示すブロック図
【図8】画像状態識別手段の動作を説明する動作説明図
【図9】図9及び図10は画像状態識別手段を備えた第2の変形例に係り、図9は固体撮像装置の構成を示すブロック図
【図10】画像状態識別手段の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…クロックパルス発生器
2…駆動回路
3…固体撮像素子
4…プリプロセス回路
6…選択出力制御手段
7…外部モード切換信号
8…加算器
11〜16…フィールドメモリ
SW1〜3…出力選択スイッチ
Claims (1)
- テレビジョン信号における1フィールド期間に対応した第1のクロック及び前記1フィールド期間を複数に分割した内の1つの時間区間に対応した第2のクロックを発生させるクロック信号発生手段と、
前記第2のクロックに基づいて駆動され、前記テレビジョン信号における1フィールド期間に複数画面の画像信号を出力する、被写体を撮像するための固体撮像素子と、
前記固体撮像素子から出力された複数画面の画像信号を、前記第2のクロックに基づいて各画面毎に夫々異なるフィールドに順次記憶すると共に、前記第1のクロックに基づき、記憶された前記複数画面の画像信号が前記1フィールド期間に対応して読み出される複数のフィールドを有する記憶手段と、
被写体の動きまたは画像の動き量に関連した信号が入力され、この信号に基づいて選択するフィールドの数を変えることで前記フィールドに記憶されている前記画像信号の数を変えて出力する選択出力制御手段と、
この選択出力制御手段により選択されたフィールドに記憶された画像信号の累積電荷を加算して出力画像信号とする加算手段と、
を備え、前記選択出力制御手段は、入力される信号が被写体の動きが速いか画像の動き量が大きい状態を示している場合には、被写体の動きが遅いか、または画像の動き量が小さい状態を示す信号が入力される場合よりも選択するフィールドの数を少なくして前記加算手段に対して画像信号を出力することを特徴とする撮像装置。
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