JP3560221B2 - 射出成形制御装置および制御方法 - Google Patents

射出成形制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は射出成形制御装置および制御方法に係り、特に、成形異常を判別できる射出成形装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機から溶融樹脂を金型内に射出して成形品を成形加工する射出成形装置では、その金型内に充填した溶融樹脂をある期間保圧冷却して固化させ、その後に成形品を金型から取り出す。
このような射出成形装置にあっては、成形異常時に発生し易い金型破損を防止したり射出工程の無駄を省くために、成形の正常や異常を早期に判別できることが必要である。
【0003】
さらに、金型から成形品を取り出す温度が高いと取り出し後の成形品に変形が発生するし、その取り出し温度が低すぎると1個当りの成形(ショット)に時間がかかり過ぎることになり、成形品の金型取り出し温度の設定も重要である。
ところが、成形工程中の成形異常を早期に把握するための要素や、成形品を金型から取り出し決定要素には、次のような不安定要因が多くある。
【0004】
すなわち、溶融樹脂の金型内への射出時間や圧力、射出成形機のスクリュー位置やこれによる射出圧力、そのスクリュー位置と型内圧との関係等である。
そして、射出成形工程の正常や異常を早期に判別するには、特に、溶融樹脂の金型内への射出時間や圧力、金型内の成形品の温度や圧力の関係について、予め良品成形時の値を基準値として記憶しておき、各射出成形時の値がその基準値に対して任意に定められた好ましい範囲内にあるか否かによっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した射出成形における成形正常や異常の判別において、例えば、成形品の肉厚が厚いとその冷却時の樹脂温度が変化する場合があり、圧力センサーで測定した圧力値自体は正確であっても金型内の実際の成形品に「ひげ」等の不良が出易く、測定した圧力値が金型内の成形品の状態を適切に反映していなかった。
【0006】
他方、金型内の成形品の温度を測定する温度センサーについても、(1)赤外線温度センサ等のように被測定体からの放射熱を介して温度を測定するセンサーや、(2)熱電対等のように熱転写によるセンサーがあるが、前者(1)は色により感度が変わるとか受感温度領域が狭く、絶対温度との誤差が大きいし、後者(2)も熱転写形であることから金型内で樹脂が満ぱいにならないと正確な温度測定が困難である欠点がある。
このように、上述した射出成形における成形の正常や異常を迅速かつ正確に判別するには、圧力センサーおよび温度センサーの使い方について、特段の工夫が必要とされていた。
【0007】
本発明はそのような状況の下になされたもので、射出成形中の成形品について厚みが薄い成形品から厚い成形品まで確実に成形良否の判別ができるうえ、射出ゲート付近の不良、バリ、ひけ等があっても成形良否を確実に判別できる射出成形制御装置および制御方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明に係る射出成形制御装置は、図1に示すように、溶融樹脂を射出する射出成形機100のその射出操作および射出された溶融樹脂を成形加工する金型101の開閉操作を行う操作手段102と、その金型101内の成形品の温度を測定する温度測定手段103と、その金型101内の成形品の型内圧力を測定する圧力測定手段104と、測定されたその型内圧力の積分値を演算する積分演算手段105と、少なくとも、その成形品の成形過程における金型内の基準圧力積分値および基準温度を予め記憶する記憶手段106と、その操作手段102を介して射出成形機100および金型101を制御する制御手段107であって、演算されたその圧力積分値および測定温度をそれら基準圧力積分値および基準温度とを射出開始後に比較し、予め設定された圧力積分値許容範囲および温度許容範囲からその型内圧力の積分値および成形品の温度が外れるとき成形異常と判別する制御手段107とを具備している。
【0009】
しかも、本発明は、測定温度に基づき金型101内の成形品の温度ピークを検出する温度ピーク検出手段108を有し、その温度ピーク検出まではその圧力積分値が基準圧力積分値の許容範囲から外れるとき成形異常と判別し、その温度ピーク検出以降は基準温度の許容範囲からその測定温度が外れるとき成形異常と判別するよう制御手段107が形成さ れている。
【0010】
さらに、本発明は、測定温度の温度積分値を演算するよう上記積分演算手段105を形成し、成形過程における金型内の基準温度積分値を予め記憶するよう上記記憶手段106を形成し、その温度ピーク検出以降、温度積分値と基準温度積分値とを比較し、予め設定された温度積分値許容範囲からその温度積分値が外れるとき成形異常と判別するよう上記制御手段107を形成することも可能である。
【0011】
そして、本発明に係る射出成形制御方法は、射出成形機から溶融樹脂を金型内へ射出開始後、所定の期間内におけるその金型内の型内圧力の積分値およびその金型内の成形品の温度を検出し、それら圧力積分値および測定温度を成形過程における金型内の基準圧力積分値および基準温度とを比較し、予め設定された圧力積分値許容範囲と温度許容範囲からそれら圧力積分値および測定温度が外れるとき成形異常と判別する構成である。
【0012】
しかも、本発明の制御方法は、上記金型内の成形品の温度の温度ピーク検出までは、その圧力積分値が基準圧力積分値の許容範囲から外れるとき成形異常と判別し、その温度ピーク検出以降は、その測定温度がその基準温度の許容範囲から外れるとき成形異常と判別する構成である。
【0013】
さらに、本発明の制御方法は、上記金型内の成形品の温度の温度ピーク検出以降、成形品の温度の積分値を検出して成形品の成形過程における金型内の基準温度積分値を比較し、予め設定された温度積分値許容範囲からこの温度積分値が外れるとき成形異常と判別する構成も可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る射出成形制御装置を説明する前に、この射出成形制御装置を含めた射出成形装置を説明し、この射出成形制御装置を説明する過程で本発明に係る射出制御方法も説明する。
【0015】
図2は本発明に係る射出成形制御装置を含む射出成形装置を示す概略図である。
図2において、射出成形機100は、本体部分である加熱シリンダ1と、この加熱シリンダ1の内部に挿入されたスクリュー3とを有するインラインスクリュー型となっており、加熱シリンダ1の先端部がノズル5となっている。
【0016】
射出成形機100としてはインラインスクリュー型以外に種々の構成で実施できることは言うまでもない。
スクリュー3は、射出シリンダ7から加熱シリンダ1内にノズル5方向に向けて挿入するように延びており、図示しないモータ等によって回転駆動されるとともに、駆動部9による射出シリンダ7の進退駆動によって加熱シリンダ1内を前進又は後退するようになっている。
【0017】
射出シリンダ7には、射出圧力を測定した測定信号を射出成形制御装置11へ出力する射出圧力センサ13が配置されている。
加熱シリンダ1の外周にはホッパ15が配置されており、このホッパ15から供給された成形樹脂材料が加熱シリンダ1内で加熱溶融され、スクリュー3の前進によってその溶融樹脂がノズル5から金型101へ加圧射出されるようになっている。
【0018】
金型101は固定型17と可動型19から形成されており、これら固定型17と可動型19によって成形品の外形に相当するキャビティ21が形成されており、固定型17に設けたスプルー17aを介してノズル5から溶融樹脂が射出注入されるようになっている。
【0019】
可動型19は型締めシリンダ23に連結されており、駆動部25による進退動作によって変移し、型締めおよび型開き可能になっている。
金型101は、キャビティ21内の成形品の表面温度を測定して測定信号を射出成形制御装置11へ出力する成形品温度センサ27や、金型101の型内圧力を測定して測定信号を射出成形制御装置11へ出力する型内圧力センサ29が、測定部をキャビティ21内に向けて配置されている。
【0020】
図2では、便宜上、成形品温度センサ27や型内圧力センサ29は、金型101から外部へ取り出した状態で図示されている。
加熱シリンダ1の周辺には、これを加熱するためのバンドヒータ等の加熱手段や冷却媒体によって冷却を行う冷却装置があり、加熱シリンダ1には内部溶融樹脂の温度を測定する温度センサ等が配置されている。
【0021】
ノズル5にも加熱シリンダ1から射出される溶融樹脂の温度や圧力を測定する温度センサおよび圧力センサが配置されているが、本発明の要部ではないから図示を省略する。
金型101にもヒータ等の加熱装置、冷却媒体による冷却装置および温度検出用の温度センサが配置されているが、同様に図示を省略する。
【0022】
射出成形制御装置11は、加熱シリンダ1、ノズル5、金型101および金型101内の成形品の各温度を温度測定信号として入力する機能、射出シリンダ7、ノズル5および金型101内の圧力を圧力測定信号として入力する機能、加熱手段や冷却手段を介して加熱シリンダ1や金型101を温度調節する機能、駆動部9、25を介して射出シリンダ7および型締めシリンダ23を操作して射出操作、型締め又は型開き制御する機能を有するとともに、後述するように本発明に係る主要な機能を有している。
【0023】
次に、本発明に係る射出成形制御装置11を説明する。
図3は本発明に係る射出成形制御装置11を示すブロック図である。
図3において、制御部31は、射出成形制御装置11の演算、検出、比較、表示および操作の主要部をなすもので、CPU31a、このCPU31aの動作プログラムを格納したROM31bおよびインターフェースとしてのI/O(入出力部)31cを有するマイクロコンピュータからなり、温度測定部33、圧力測定部35、学習スタート設定部37、学習データ記憶部39、設定部41、表示部43、温度操作部45、射出操作部47および警報出力部49に接続され、これらを制御している。
【0024】
温度測定部33は、例えばマルチプレクサ、増幅器およびA/D変換器から形成されており、制御部31からの切換信号によって複数の温度センサからの入力を切換え選択して制御部31へ出力するものであり、上述した図1の温度測定手段103に相当する。
例えば、図2の成形品温度センサ27からの成形品温度を20ms毎に取り込み、制御部31へデジタル信号として出力する機能を有する。他の温度測定信号についても同様であるが、本発明の要部ではないので説明を省略する。
【0025】
圧力測定部35は、温度測定部33と同様にマルチプレクサ、増幅器およびA/D変換器からなり、制御部31からの切換信号によって複数の圧力センサからの入力を切換え選択して制御部31へ出力するものであり、上述した図1中の圧力測定手段104に相当する。
例えば、図2の型内圧力センサ29および射出圧力センサ13からの圧力測定信号を20ms毎に交互に取り込み、制御部31へデジタル信号として出力する機能を有する。
【0026】
学習スタート設定部37は、操作キー等の機械的な操作手段や外部からのオンラインによる電子的な設定手段であり、後述する基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)等の基準データを決定するために、良品を予備成形する成形工程の開始又は終了を外部から制御部31へ指示するものである。
基準圧力積分値は、良品としての成形品の成形過程において得られる金型内の成形品圧力の積分値であり、例えば後述する図4のように射出開始点から温度ピークAまでの値である。
【0027】
温度ピークAは、成形品の成形過程において得られる成形品の温度ピークA(最高温度)であり、例えば図4中のA点における温度である。なお、図4中の曲線は良品としての成形品の表面温度変化を示しており、同図中のA点は良品成形時のピーク温度である。
基準温度積分値は、良品としての成形品の成形過程における、金型101内の成形品の温度の積分値であり、例えば図4中において温度ピークAから基準冷却温度TBまでの基準積分値である。
【0028】
区間点基準温度は、図4に示すように、温度ピークA点経過後の冷却過程において、所定の区間点毎t1、t2、t3、t4〜tn+1……における良品としての成形品温度である。
基準温度低下勾配(ΔT)は、成形品や金型101の形状や材料等によって左右されない成形品取り出し可能な上限温度である基準冷却温度(図4中の符号TB)を経過した後、良品としての成形品の温度低下勾配である。
【0029】
なお、基準冷却温度TBは、金型内の成形品の収縮分を補給して溶融樹脂の充填を良好するために加える保圧の完了点(保圧完了点)から、金型内の成形品が完全に固化するまでの完全固化点までの期間が好ましい。
【0030】
これらの基準データは、上述した予備成形において型内圧力センサ29や成形品温度センサ27を介して得られた測定圧力や測定温度の変化に基づき、後述する制御部31によって検出される。
【0031】
予備成形回数は、設定部41から入力指示する以外に、上述した制御部31内のROM31bに予備成形回数を動作プログラムとして予め格納して実行可能に構成しても良いが、良品状態をオペレータが確認しながら予備成形を行った方が確実であると言った理由から、学習スタート設定部37の操作によって開始又は終了をその都度指示した方が実用上好ましい。
【0032】
学習データ記憶部39は、制御部31の管理下で、上述した基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)を記憶する他、圧力積分値許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲、基準冷却温度を記憶するもので、図1中の記憶手段106に対応する。
ここで、圧力積分値許容範囲は、実際の本成形加工時の金型101内の成形品の圧力積分値と上述した基準圧力積分値との許容偏差や許容比であり、正常な成形加工の得られる範囲を示すものである。
【0033】
温度積分値許容範囲は、実際の本成形加工時の金型101内の成形品の温度積分値と基準温度積分値との許容偏差や許容比であり、正常な成形加工の得られる範囲を示すものである。
さらに、冷却温度許容範囲は、実際の本成形加工時の金型101内の成形品の測定温度と区間点基準温度との許容偏差や許容比であり、正常な成形加工の得られる範囲を示すものである。
【0034】
設定部41は、学習スタート設定部37と同様に、操作キー等の機械的な操作手段や外部からのオンラインによる電子的な設定手段であり、上述した圧力積分値許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲、基準冷却温度の他、設定値SV等の調節計の基本的設定値を制御部31へ設定したり、それらをRAM等に記憶する機能を有しており、学習スタート設定部37とともに図1中の設定手段110に対応する。
【0035】
表示部43は、学習データ記憶部39に格納された基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)、圧力積分値許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲、基準冷却温度、温度測定部33や圧力測定部35からの測定温度や測定圧力、金型101の型締め型開き温度の他、制御部31における通常の調節計動作に係る測定値や演算値を表示する電子的ディスプレイ装置であり、図1中の表示手段111に対応する。
【0036】
温度操作部45は、制御部31からの操作量MVに基づき、図1中の加熱シリンダ1や金型101の各加熱冷却装置を操作してそれらを温度制御するものである。
射出操作部47は、図2中の射出成形機100や金型101を駆動する駆動部9、25を操作するものであり、射出操作部47からの指示に基づき駆動部9、25が例えば油圧系の給油ポンプやサーボバルブを開閉操作して射出シリンダ7や型締めシリンダ23を進退動作させる。主にそれら温度操作部45、射出操作部47および駆動部9、25が図1中の操作手段102に相当する。
【0037】
警報出力部49は、後述するように制御部31が成形異常と判別したときに警報信号を出力するものであり、この警報信号に基づき図示しない外部のブザーやランプを発音又は点灯動作される。
なお、成形品異常の他に射出成形機100や射出成形制御装置11自体の異常時にこの警報信号が出力される。
【0038】
制御部31は、温度測定部33からの温度測定値PVと設定部41からの設定値SVとの偏差から例えばPID演算して操作量MVを温度操作部45へ出力して、加熱シリンダ1や金型101を温度調節する機能を有するとともに、それら測定値PV又は設定値SV等を表示部43に表示制御したり、射出操作部47から駆動部9、25を介して射出シリンダ7および型締めシリンダ23を操作し、射出圧力や型締め型開きを制御するもので、射出操作や成形加工動作の基本的制御機能の他、次のような機能を有している。
【0039】
すなわち、制御部31は、学習スタート設定部37からの指示により、射出操作部47を介して図2中の射出成形機100や金型101を1回又は任意の回数予備操作し、温度測定部33や圧力測定部35からの測定温度や測定圧力に基づき、良品成形時の基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)を検出(演算)して学習データ記憶部39へ格納したり読み出す機能の他、設定部41から設定された圧力積分値許容範囲、温度許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲、基準冷却温度を学習データ記憶部39へ格納したり読み出す機能を有し、図1中の制御手段107に相当する。
【0040】
また、これら圧力積分値許容範囲、温度許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲、基準冷却温度は、設定部41からの設定の他、予備成形によって得られた基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)から求めることも可能である。
【0041】
例えば、良品の予備成形時において時間経過に伴って変化する個々の測定圧力や測定温度の最大値と最小値や、これら最大値および最小値に対して設定部41から予め設定したプラス又はマイナスの補正値又は補正関数で補正した値から許容範囲を形成することも可能である。
【0042】
これ以外にも平均値を求めそれに対してある幅、例えば圧力については±0.8MPa、温度については±5℃を加減して設定しても良いし、更に統計的に3シグマ値を用いて許容幅を決定する手法もある。いずれも、制御部31によって自動的に演算すれば良い。
【0043】
制御部31は、射出操作部47を介して図2中の射出成形機100や金型101を本成形操作したとき、温度測定部33から得られた測定温度から温度ピークAを検出し、圧力測定部35から得られた測定圧力を射出開始点から積分し、温度ピークAを検出したときの圧力積分値を学習データ記憶部39に格納された基準圧力積分値と比較し、金型101内の成形品の圧力積分値が許容範囲内にあるとき、成形加工操作の正常制御を行う一方、その許容範囲を超えて外れるとき、成形品が異常品であると判別して警報出力部49から警報信号を出力する機能を有している。
【0044】
すなわち、制御部31は図1中の温度ピーク検出装置108および積分演算手段105としても機能する。なお、本成形時の温度ピークは図4のA点(良品時の温度ピーク)とは一致しない場合があることはいうまでもない。
また、制御部31は、それら成形品の成形異常を判別したとき、射出操作部47を介して図2の駆動部9を操作し、ノズル5からの射出圧力を安全域に変更する機能を有している。この安全域としては、極端に短いショットがでない通常の射出圧力の1/2〜1/3程度の減圧幅が好ましい。
【0045】
一般的に、成形品のスプルー部が固化しない温度下で射出圧力をゼロにすると、成形品のショートが強すぎて成形品の一部分がキャビティ21内に残り易く、その取り出しに苦労するといったトラブルがあるから、スプルー部が固化した後に射出圧力をゼロにすれば良い。
【0046】
また、制御部31は、温度ピークA検出以降において、金型101を順次冷却制御する一方、金型101内の成形品の測定温度につき所定区間点毎t1〜tn+1……に区間点基準温度と比較し、測定温度が冷却温度許容範囲内にあれば正常な成形加工制御し、測定温度が冷却温度許容範囲から外れれば成形品が異常であると判別して、警報出力部49から警報信号を出力する機能を有している。
【0047】
制御部31は、温度ピークA検出時から金型101内の成形品の測定温度を積分し、例えば基準冷却温度TB点において学習データ記憶部39に格納された基準温度積分値とを比較し、温度積分値が許容範囲内にあるとき、成形加工操作の正常制御を行う一方、許容範囲を超えて外れるとき、成形品が異常品であると判別する機能を有している。制御部31は測定温度の積分演算手段105としても機能する。
【0048】
制御部31は、基準冷却温度TBへの到達以降において、区間点毎に金型101内の成形品の測定温度につき温度低下勾配(Δt)を算出して基準温度低下勾配(ΔT)と比較し、温度低下勾配(Δt)が基準温度低下勾配(ΔT)に達して低下した区間点で、金型101における成形品の冷却が終了したと判別して冷却終了信号を出力し、射出操作部47を介して駆動部25で型締めシリンダ23を操作し、可動型19を変移させて金型101を型開き制御する機能を有している。すなわち制御部31は図1の温度勾配算出手段109としても機能する。
【0049】
次に、このような本発明に係る射出成形制御装置の動作を図4を用いて簡単に説明する。
図4は、本発明に係る射出成形制御装置における動作特性図であり、縦軸が金型101内の成形品の圧力および温度を、横軸が時間を示しており、実曲線が良品としての成形品の温度推移を示している。
【0050】
図3の学習スタート設定部37の操作によって制御部31が射出操作部47を介して図2の射出成形機100や金型101を所定回数だけ操作すると、予備成形加工に応じて温度測定部33や圧力測定部35から測定温度や測定圧力が得られるので、これらの測定温度や測定圧力に基づき制御部31が基準圧力積分値、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)を検出して学習データ記憶部39へ格納する。
【0051】
なお、圧力積分値許容範囲、温度許容範囲、温度積分値許容範囲、冷却温度許容範囲および基準冷却温度は、予め設定して学習データ記憶部39へ格納しておく。
その後、設定部41等から本成形加工の指示がなされると、制御部31が射出操作部47を介して射出成形機100や金型101を本成形加工操作し、温度測定部33や圧力測定部35を介して得られた測定温度や測定圧力が制御部31へ取込まれる。
【0052】
制御部31はこれら測定温度に基づき温度ピークAを検出するとともに、金型内の圧力積分値を射出開始点から温度ピークA検出時まで演算し、圧力積分値と学習データ記憶部39に格納された基準圧力積分値とを温度ピークA検出時点で比較し、圧力積分値がその許容範囲内にあるとき、制御部31が成形加工操作の正常制御を行い、許容範囲を超えて外れていれば、制御部31が成形品が異常と判別して警報出力部49から警報信号を出力する。
【0053】
すなわち、温度ピークA検出時では測定圧力の積分値に基づき成形異常を判別する。
制御部31は、それら異常成形を判別すると、射出操作部47を介して図2中の駆動部9を制御して金型101内の射出圧力を減圧して安全域に変更制御する。
【0054】
制御部31は、温度ピークA到達から基準冷却温度TBまでの間において、金型101内の成形品の測定温度につき所定区間点毎t1〜t3に測定温度について学習データ記憶部39に格納された区間点基準温度と比較し、その測定温度が同じく学習データ記憶部39に格納された冷却温度許容範囲内にあれば正常な成形加工制御し、測定温度が冷却温度許容範囲から外れれば異常な成形加工として判別し、警報出力部49から警報信号を出力する。すなわち、温度ピーク以降は、測定温度に基づく成形異常を判別するものである。
【0055】
制御部31は、温度ピークA検出時から、基準冷却温度TBまで測定温度を積分演算し、この積分値と学習データ記憶部39に格納された温度積分値許容範囲とを比較し、それが許容範囲内であれば正常な成形加工と判別し、許容範囲から外れれば異常な成形加工と判別する。
【0056】
さらにまた、制御部31は、基準冷却温度TBへの到達以降において、金型101内の成形品の測定温度につき、上述した区間点毎に温度低下勾配(Δtn−2、Δtn−1、Δtn)を算出して各々基準温度低下勾配(ΔT)と比較し、それが基準温度低下勾配(ΔT)に達して低下したとき、金型101における成形品の冷却が終了したと判別して冷却終了信号を出力するとともに、射出操作部47を介して駆動部25で型締めシリンダ23を操作し、可動型19を変移させて金型101を型開き制御する。
【0057】
このように本発明の射出成形制御装置では、本成形加工時に取込んだ金型101内の成形品の圧力および温度に基づき、射出開始点からの圧力積分値を演算して温度ピークA検出時点すなわち金型101内の満ぱい時点で基準圧力積分値と比較し、それが圧力積分値許容範囲から外れるとき成形異常と判別するので、予め適当な良品についての基準圧力積分値および圧力積分値許容範囲を設定しておけば、本成形加工時の溶融樹脂の充填後、当該ショットの過程で速く、確実に成形品の良否判別が可能となり、不良品の発生を低く抑えることができる。
【0058】
また、金型101内の成形品の圧力の積分値を演算して判別するから、例えば型内圧力センサ29の測定圧力をある程度の期間的要因として使用するので、圧力積分値が金型101内の成形品の状態変化と一致し易くなり、個々のショットにおける測定圧力値を適切に反映した異常判別が可能となる。
ところで、上述した金型101内の成形品の温度ピークAは、連続する複数の測定温度点から検出し、ノイズ等による誤検出を防ぐことが好ましい。
【0059】
また、温度ピークA検出以降については、本成形加工時に取込んだ金型101内の成形品の温度を区間点t1、t2、t3、t4……毎にその基準温度と比較し、それが冷却温度許容範囲から外れるとき成形異常と判別するので、各区間点について予め適当な良品についての基準温度および温度許容範囲を設定すれば、たとえ成形品温度センサ27の測定感度が多少ばらついても射出過程に比べてある程度時間的経過があるし、成形品温度センサ27が金型101内で成形品に確実に接触するから、本成形加工時に温度ピークAに達した直後の金型101内の成形品の冷え方の不良を確実かつ速く判別できる。
【0060】
しかも、金型101内の成形品の温度について、温度ピークAに達してから、所定区間点t1、t2、t3、t4……毎に基準温度と比較するから、基準値としての区間点基準温度データ量が少なく、学習データ記憶部39の容量が小さくて済むうえ、制御部31の処理も高速となる。
特に、成形品の温度が温度ピークAに達してから保圧完了点、例えば2秒間ぐらいの形成品温度が成形の良否に大きく影響するから、この期間を所定の区間点毎に基準温度データと比較することにより、成形異常を速く検出できる。
【0061】
さらに、温度ピークA検出以降について、本成形加工時に取込んだ金型101内の成形品の温度につき、基準温度積分値を基準冷却温度TBにおいて温度積分値許容範囲と比較し、それが許容範囲から外れるとき成形異常と判別するので、たとえ温度ピークA検出以降に金型101内の溶融樹脂に流動性が残って型内圧力にばらきつが生じても、良品成形加工時の温度積分値許容範囲と比較することにより、温度ピークA以降の冷却過程における成形異常を速くかつ確実に判別できる利点がある。
【0062】
さらにまた、上述した射出成形制御装置では、本成形加工時に取込んだ金型101内の成形品温度につき、基準冷却温度TBへの到達以降において、金型101内の成形品の区間毎の温度低下勾配(Δtn−2、Δtn−1、Δtn)を算出して基準温度低下勾配(ΔT)と比較し、これが基準温度低下勾配(ΔT)に達したとき、金型101における成形品の冷却が終了したと判別して金型101の型開きを制御するから、何等かの理由によって基準冷却温度TBへの到達前において、成形品の温度低下勾配(Δt)が基準温度低下勾配(ΔT)に達したとしても、金型101における成形品の冷却が終了したと判別されず、金型101の型開き誤動作を回避できる。
【0063】
しかも、基準冷却温度TBへの到達以降において、基準温度低下勾配(ΔT)に達してから、制御部31が冷却終了を判別して型締めシリンダ23を型開き制御するから、成形品の材料や金型101に拘わりなく、かつ冷却不足や過冷却することなく適切な時点で成形品を金型101から取り出せることとなり、金型101内に成形品を無駄に残すことがなくなり、サイクルタイムロスを減少できる。
【0064】
なお、基準冷却温度TBは、成形品の固化層成形温度等に基づき簡単に設定できるし、成形品の完全固化時の基準温度低下勾配(ΔT)は、成形品の形状等によってある程度定まっており、成形品の材料に依存するところが大きいから、金型101の適切な型開きタイミングを比較的簡単かつ確実に設定できる。
【0065】
また、この基準温度低下勾配(ΔT)による型開きの判別については、射出後ある時間以上経過したとき、又はある温度以下まで成形品温度が低下したときから、比較判別するという機能を付加しても良いし、基準温度低下勾配(ΔT)との比較動作が不確実になる場合を想定して、タイムアップ時間を付加してもよい。
【0066】
この基準温度低下勾配(ΔT)の判別は、ノイズ等による誤動作を防止するため成形品の温度測定温度の所定の複数の測定点について連続して下がった場合のみ成形品の冷却終了として動作するように構成してもよい。
ところで、本発明に係る射出成形制御装置では、上述した各構成を独立して実施しても良いし、個々の構成を任意に組合せて実施することも可能である。
【0067】
そして、金型101内の圧力積分値は、成形品の温度ピークA検出以前であれば任意の期間で圧力積分値を演算して基準圧力積分値と比較し、その許容範囲から外れたとき成形異常判別しても本発明の目的達成が可能である。
もっとも、成形品の温度ピークA検出時に基準圧力積分値と比較した方がより一層確実かつ高精度で判別可能となる。
【0068】
さらに、温度ピークA検出以降においても、所定区間点t1、t2、t3、t4……毎に区間点基準温度と比較する構成に限定されず、任意の期間においてより細かいサンプリング期間毎に基準温度と比較し、それが温度許容範囲から外れるとき成形異常と判別する構成も可能である。
しかも、射出開始点からの圧力積分値を温度ピークA検出時点でその許容範囲と比較して成形異常を判別し、成形品の温度ピークA以降については、自動的に成形品の測定温度について温度許容範囲と比較して成形異常と判別する構成にした方が好ましい。
【0069】
その理由としては、成形の充填工程すなわち樹脂が金型内に満杯になるまでの樹脂流動の不安定な期間を圧力積分して、充填工程の仕事量の変動をとらえることが可能となる一方、温度ピーク以降の満杯後の樹脂流動が安定した期間では、温度の変動をとらえることが可能となり、不良判別を早期に正確に行うことができるうえ、成形機からの特別な切換信号も必要ない利点があるからである。
【0070】
そして、上述した各実施の形態では、予備的な成形加工から基準圧力積分値、基準温度ピーク、基準温度積分値、区間点基準温度、基準温度低下勾配(ΔT)を求めて学習データ記憶部39へ格納する例を説明したが、本発明の射出成形制御装置においては設定部41を介して手動又はオンラインで設定することも可能である。
【0071】
ところで、本発明に係る制御方法を、例えば図1を参照して説明すると次のようになり、上述した種々の効果に加えて、正常成形と判別された成形品について適切な冷却期間を経て金型101から取り出すことが可能となり、成形品の品質および生産性の向上を図ることができる。
【0072】
すなわち、本発明に係る射出成形制御方法は、操作手段102の操作を介して射出成形機100から溶融樹脂を金型101内へ射出開始後に、所定期間内における金型101内の成形品の型内圧力積分値および温度を積分演算手段105および温度測定手段103で演算又は測定し、これら圧力積分値および測定温度を成形品の成形過程における金型101内の基準圧力積分値および基準温度とを制御手段107で比較し、その圧力積分値および測定温度が許容範囲から外れるとき制御手段107が成形異常と判別するものである。
【0073】
そして、この射出成形制御方法において、金型101内の成形品温度の温度ピーク検出までは、その圧力積分値が許容範囲から外れるとき制御手段107が成形異常と判別するとともに、その温度ピーク検出以降は、例えば所定区間毎に測定温度を温度測定手段103で測定し、その区間点温度と予め設定された区間点基準温度とを各区間点毎に制御手段107で自動的に切替え比較し、区間点温度が区間点基準温度に対して予め設定された許容範囲から外れるとき制御手段107が成形異常と判別するよう構成すると良い。
【0074】
さらに、その射出成形制御方法において、上記金型101内の成形品温度の温度ピーク検出以降、その成形品の温度の積分値を積分演算手段105で検出し、成形品の成形過程における金型101内の基準温度積分値とを比較し、その温度積分値が予め設定された温度積分値許容範囲から外れるとき制御手段107が成形異常と判別するよう構成しても良い。
なお、これらの射出成形制御方法を任意に組合せて実施できることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の射出成形制御装置および制御方法では、金型内の成形品の圧力および表面温度に着目し、射出成形中のその成形品の圧力および温度を測定し、その温度ピーク検出まではその圧力積分値によって、その温度ピーク検出以降は測定温度や温度積分値等から成形品の成形異常を判別するので、圧力センサの測定圧力が適切に生かされるし、金型内の成形品に接触した状態の温度センサから温度測定可能となり、温度センサの感度に多少問題があっても、溶融樹脂の充填段階から金型内が満ぱいになった後の冷却収縮過程までの時系列的な工程において圧力および温度の複数の要因に基づき、成形異常の判別処理速度が良好かつ確実となるうえ、適切な冷却期間によって射出成形サイクルを短縮化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形制御装置の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の射出成形制御装置を用いた射出成形装置を示す概略図である。
【図3】本発明に係る射出成形制御装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る射出成形制御装置の動作を説明する動作特性図である。
【符号の説明】
1 加熱シリンダ
3 スクリュー
5 ノズル
7 射出シリンダ
9、25 駆動部
11 射出成形制御装置
13 射出圧力センサ
15 ホッパ
17 固定型
17a スプルー
19 可動型
21 キャビティ
23 型締めシリンダ
27 成形品温度センサ
29 型内圧力センサ
31 制御部(制御手段)
31a CPU
31b ROM
31c インターフェース(I/O)
33 温度測定部(温度測定手段)
35 圧力測定部(圧力測定手段)
37 学習スタート設定部(設定手段)
39 学習データ記憶部(記憶手段)
41 設定部(設定手段)
43 表示部(表示手段)
45 温度操作部(操作手段)
47 射出操作部(操作手段)
49 警報出力部
100 射出成形機
101 金型
102 操作手段
103 温度測定手段
104 圧力測定手段
105 積分演算手段
106 記憶手段
107 制御手段
108 温度ピーク検出手段
109 温度勾配算出手段
110 設定手段
111 表示手段

Claims (4)

  1. 溶融樹脂を射出する射出成形機のその射出操作および射出された前記溶融樹脂を成形加工する金型の開閉操作を行う操作手段と、
    前記金型内の成形品の温度を測定する温度測定手段と、
    前記金型内の成形品の型内圧力を測定する圧力測定手段と、
    測定された前記型内圧力の積分値を演算する積分演算手段と、
    少なくとも、前記成形品の成形過程における金型内の基準圧力積分値および基準温度を予め記憶する記憶手段と、
    前記操作手段を介して前記射出成形機および金型を制御する制御手段であって、演算された前記圧力積分値および前記測定温度を前記基準圧力積分値および基準温度とを射出開始後に比較し、予め設定された圧力積分値許容範囲および温度許容範囲から前記型内圧力の積分値および成形品の温度が外れるとき成形異常と判別する制御手段と、
    前記測定温度に基づき前記金型内の成形品の温度ピークを検出する温度ピーク検出手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、前記温度ピーク検出までは前記圧力積分値が前記基準圧力積分値の許容範囲から外れるとき成形異常と判別し、前記温度ピーク検出以降は前記基準温度の許容範囲から前記測定温度が外れるとき前記成形異常と判別するものであることを特徴とする射出成形制御装置。
  2. 前記積分演算手段は前記測定温度の積分値を演算するものであり、前記記憶手段は成形過程における金型内の基準温度積分値を予め記憶するものであり、前記制御手段は、前記温度ピーク検出以降、前記温度積分値と基準温度積分値とを比較し、予め設定された温度積分値許容範囲から前記温度積分値が外れるとき前記成形異常と判別する請求項1記載の射出成形制御装置。
  3. 射出成形機から溶融樹脂を金型内へ射出開始後、所定の期間内における前記金型内の型内圧力の積分値および前記金型内の成形品の温度を検出し、
    これら圧力積分値および測定温度を前記成形品の成形過程における金型内の基準圧力積分値および基準温度と比較し、前記金型内の成形品の温度の温度ピーク検出までは、予め設定された前記基準圧力積分値の許容範囲から前記圧力積分値が外れるとき成形異常と判別し、前記温度ピーク検出以降は、予め設定された前記基準温度の許容範囲から前記測定温度が外れるとき成形異常と判別することを特徴とする射出成形制御方法。
  4. 前記金型内の成形品の温度の温度ピーク検出以降、前記成形品の温度の積分値を検出して前記成形品の成形過程における前期金型内の基準温度積分値とを比較し、予め設定された温度積分値許容範囲から前期温度積分値が外れるとき成形異常と判別する請求項3記載の射出成形制御方法。
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