JP2633738B2 - 射出成形機の樹脂漏れ検知方法 - Google Patents

射出成形機の樹脂漏れ検知方法

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JP2633738B2
JP2633738B2 JP6526791A JP6526791A JP2633738B2 JP 2633738 B2 JP2633738 B2 JP 2633738B2 JP 6526791 A JP6526791 A JP 6526791A JP 6526791 A JP6526791 A JP 6526791A JP 2633738 B2 JP2633738 B2 JP 2633738B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C2045/1795Means for detecting resin leakage or drooling from the injection nozzle

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインラインスクリュー式
の射出成形機の樹脂漏れ検知方法に係り、さらに詳しく
は、金型のスプルブッシュと該スプルブッシュに押し付
けられるノズルとの接触面からの樹脂漏れを早期に且つ
確実に検知できる射出成形機の樹脂漏れ検知方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】該種射出成形機においては、加熱シリン
ダに取り付けられたノズルの先端は、固定金型のスプル
ブッシュにノズルタッチシリンダ(油圧シリンダ)によ
って押し付け・密着されるようになっている。ところ
で、長期使用下においてノズルタッチシリンダの押し付
け力等によりノズル並びにスプルブッシュが損傷して部
品精度が劣化したり、ノズルタッチシリンダ側の圧油リ
ークでノズルタッチシリンダの押し付け力が低下したり
などすると、ノズルとスプルブッシュとの合わせ面から
射出時に樹脂が漏れ出る所謂樹脂漏れが発生することが
ある。この樹脂漏れが一旦発生すると、ノズルとスプル
ブッシュとの合わせ面間に入り込んだ樹脂によって樹脂
漏れは助長され、製品のショート不良程度が悪化傾向を
たどるばかりか、樹脂漏れに早期に気付かないと、漏れ
出る樹脂が拡大且つ固化してノズルや固定金型にこびり
付いて除去が困難になる。
【0003】図3は、斯る射出成形機のノズル並びにス
プルブッシュ周辺の構成を示す説明図である。同図にお
いて、51は固定ダイプレート、52は該固定ダイプレ
ート51に取り付けられた固定金型、53は該固定金型
51の一部を構成するスプルブッシュで、固定金型本体
にネジ55で固着されたロケートリング54を介して固
定金型本体に固着されている。56は図示せぬ移動ダイ
プレートに取り付けられた移動金型で、同図に示した型
締め状態(PL面が密着した状態)では該移動金型56
と上記固定金型52とによって、上記スプルブッシュ5
3のスプル57と連通するランナ58、ゲート59、キ
ャビティ60が形成されるようになっている。61は加
熱シリンダ、62は該加熱シリンダ61内に回転並びに
前後進可能に配設されたスクリュー、63は加熱シリン
ダ61の先端に螺合・固着されたノズルで、該ノズル6
3の先端は、図示せぬノズルタッチシリンダ(油圧シリ
ンダ)の押し付け力によって上記スプルブッシュ53に
密接されている。
【0004】上記した構成において、通常、前記スプル
ブッシュ53並びにノズル63は隙間なく所定の接触面
積をもつように部品加工され、また、ノズル63の先端
部分のランド(細孔)64の径は前記スプルブッシュ5
3のスプル孔の入口部分の径よりも若干小さめに設定さ
れ、且つ、前記したノズルタッチシリンダの押し付け力
はノズル63先端部における射出樹脂圧力よりも大きな
値に設定されている。よって、スプルブッシュ53並び
にノズル63の部品精度、位置合わせ精度が所期のもの
に保たれ、ノズルタッチシリンダに圧油リークがない状
態では、前記スクリュー62の前進によって溶融樹脂6
5が、前記ノズル63のランド64から前記スプル5
7、ランナ58、ゲート59を介して前記キャビティ6
0内に射出・充填され、スプルブッシュ53とノズル6
3の合わせ面から溶融樹脂65が漏れ出る虞はない。
【0005】しかしながら、前述したように長期使用下
においてはノズルタッチシリンダの強力な押し付け力等
により、前記スプルブッシュ53とノズル63との突き
合わせ部近傍が損傷することがしばしばある。例えば図
4に示したように、スプルブッシュ53のスプル孔の入
口近傍部が狭まったり、スプルブッシュ53のノズル受
け面やノズル63の先端面が変形して、両者53,63
の密着が不充分なものとなると、射出行程時にスプルブ
ッシュ53とノズル63の接触面間に溶融樹脂65が入
り込み、この両者53,63間に入り込んだ溶融樹脂6
5の圧力でノズル63が図示右方向へノズルタッチシリ
ンダに抗して押圧され、両者53,63の合わせ目から
溶融樹脂65が外部に漏れ出る現象を生じる。また、前
述したように圧油リークによるノズルタッチシリンダの
押し付け力の低下によっても樹脂漏れは生じる。そし
て、樹脂漏れが一旦生じるとスプルブッシュ53とノズ
ル63に入り込んだ樹脂により樹脂漏れはますます拡大
する。
【0006】この樹脂漏れ現象の検知は、従来は主にマ
シンのオペレータ(作業員)の目視に委ねられていた
が、最近の射出成形機はマイクロコンピュータ(以下マ
イコンと称す)制御による自動運転を行うものが主流
で、運転中にオペレータがマシンに常時貼り付いている
ことを期待できない。そこで、この種自動運転機能付き
の射出成形機においては、外部に漏れ出た樹脂そのもの
を物理的に検出するためのセンサを設けて樹脂漏れの検
知を行うようにするか、クッション量(射出ストローク
の終端でスクリュー先端部に残っている溶融樹脂量)の
変動で樹脂漏れが生じているか否かを判定するようにし
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した外
部に漏れ出た樹脂そのものを検出する前者の手法では、
漏出樹脂の存在を検出するためのセンサを、スプルブッ
シュとノズルの接触面近傍に配設することがレイアウト
上困難であることが多く、ある程度樹脂漏れが進行した
状態で漏出樹脂が始めてセンサで検知される構成をとら
ざるを得ず、樹脂漏れの早期検出ができないという問題
があった。
【0008】一方、クッション量の変動で樹脂漏れを検
知する後者の手法においては、粉砕原料等を多く使用す
る成形運転時等に、チャージ密度のバラツキに起因して
クッション量が不安定となることがしばしば生じ、クッ
ション量の変動がチャージ密度のバラツキによるもの
か、樹脂漏れによるものかが判定困難となった。よっ
て、樹脂漏れの誤検知判断動作が起こり易く、確実に樹
脂漏れを特定して検知することが困難であるという問題
があった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、樹脂漏れを早期に且つ確実に
検知することが可能な射出成形機の樹脂漏れ検知方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、運転条件制御がマイコンで行われるイン
ラインスクリュー式の射出成形機の樹脂漏れ検知方法に
おいて、自動運転時に上記マイコンは、射出圧力検出セ
ンサの計測情報に基づきショット毎の射出圧力の実測デ
ータを連続する所定ショット数にわたって取り込んで記
憶すると共に、最新ショットたるnショット目の保圧切
替え点における射出圧力実測データが所定の許容下限値
を下回ったか否か(樹脂漏れが発生していると判断でき
る値まで射出圧力実測データが下がったか否か)を判別
し、該nショット目の保圧切替え点における射出圧力実
測データが所定の許容下限値を下回った場合には、次の
(n+1)ショット目の保圧切替え点における射出圧力
実測データが、前記nショット目の保圧切替え点におけ
る射出圧力実測データを下回ったか否かを判別し、該
(n+1)ショット目の保圧切替え点における射出圧力
実測データがnショット目の保圧切替え点における射出
圧力実測データを下回った場合に、樹脂漏れと確定判定
するようにされる。
【0011】
【作用】樹脂漏れが生じると、保圧切替え点における射
出圧力は良品成形時に比して相当に低下する。この樹脂
漏れに起因する保圧切替え点の射出圧力の低下の程度
は、マシン種別、金型種別、樹脂種別等によって異なる
が、自動運転中に生じる他の要因による射出圧力の変動
値(例えば、数%程度)に較べると充分に大きな圧力低
下(例えば、7〜8%以上)となる。よって、マシン各
部のセンサ群等からの計測情報により各実測運転条件デ
ータをモニタしているマイコンが、樹脂漏れが発生して
いると判断できる値まで保圧切替え点における射出圧力
実測データが下がったか否かを各ショット毎に判定する
ことにより、最新ショットにおける保圧切替え点の射出
圧力実測データが上記した所定の許容下限値を下回った
場合には、樹脂漏れの発生が濃厚であると判別できる。
しかし、1ショットだけの判断では、何らかの突発的な
原因で一過性的に、保圧切替え点の射出圧力実測データ
が樹脂漏れ発生と判断できる値まで下がり、次のショッ
トでは保圧切替え点の射出圧力実測データが正常値(樹
脂漏れなしと判断できる値)に復することも考えられ
る。また、樹脂漏れが一旦本当に生じると、前述したよ
うに樹脂漏れが拡大傾向を示し、次のショットの保圧切
替え点の射出圧力実測データが更に低下することが経験
則で判っている。そこでマイコンは、最新nショット目
における保圧切替え点の射出圧力実測データが所定の許
容下限値を下回った場合には、次の(n+1)ショット
目における保圧切替え点の射出圧力実測データが、nシ
ョット目におけるそれを下回ったか否かを判別し、下回
った場合に始めて樹脂漏れと確定判断して、アラームを
発生させると共にマシンを緊急停止させる。斯様にする
ことにより、樹脂漏れの発生が早期に的確に検知される
こととなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図1及び図2によ
って説明する。図1は本実施例に係る射出成形機の簡略
化した説明図、図2は射出圧力の実測値のグラフィック
出力データを示す説明図である。
【0013】図1における左上部分は型開閉系メカニズ
ムを示しており、該図示部分において、1はマシンのベ
ースフレーム、2は該ベースフレーム1上に固設され固
定金型3を取付けた固定ダイプレート、4はベースフレ
ーム1上に所定量位置調整自在に配置された支持プレー
ト、5は固定ダイプレート2と支持プレート4との間に
架設されたタイバー、6は該タイバー5に挿通され移動
金型7を取付けた移動ダイプレート、8は型開閉の駆動
源たる型締めシリンダ(油圧シリンダ)、9は該型締め
シリンダ8のピストンロッド8aに連結されたトグルリ
ンク機構である。そして、型締めシリンダ8のピストン
ロッド8aの前後進により公知のようにトグルリンク機
構9が伸長もしくは折り縮められ、これに伴って移動ダ
イプレート6が前後進されて型開閉動作が行なわれるよ
うになっている。また、成形後の型開き動作の途上で、
図示せぬ公知のイジェクト機構による製品の突き出し動
作が開始され、このイジェクト動作と連動して製品自動
取り出し機10のロボットハンドが型開き空間に侵入し
てイジェクトされた製品を受け取るようになっている。
そして、ロボットハンドは型開き空間外へ製品を持ち運
び、後述するマイコンの良/不良品判定結果に基づき、
例えば製品を良品搬送用コンベア上に載置するか、もし
くは不良品溜めに落下させるようになっている。なお、
11は固定金型3に図示せぬロケートリングを介して取
り付けられたスプルブッシュである。
【0014】また、図1における右上部分は射出系メカ
ニズム部を示しており、該図示部分において、12は加
熱シリンダ、13は該加熱シリンダ12内に回転並びに
前後進自在に配設されたスクリュー、14は該スクリュ
ー13の回転駆動源たるモータ(電動モータもしくは油
圧モータ)、15は同じくスクリュー13の前後進を駆
動制御するための射出シリンダ(油圧シリンダ)、16
は原料供給用のホッパー、17は加熱シリンダ12の先
端側に螺合・固定されたノズル、18は該ノズル17の
先端面を前記スプルブッシュ11に所定圧力で押し付け
るためのノズルタッチシリンダ(油圧シリンダ)であ
る。なお、図示していないが加熱シリンダ12並びにノ
ズル17の外周にはバンドヒータが巻装されている。そ
して、ホッパー16から加熱シリンダ12の後部に供給
された樹脂材料は、公知のように、スクリュー13の回
転によって混練・可塑化されつつスクリュー13の先端
側に移送されながら溶融され、溶融樹脂がスクリュー1
3の先端側に貯えられるに従ってスクリュー13が背圧
を制御されつつ後退し、1ショット分の溶融樹脂がスク
リュー13の先端側に貯えられた時点(チャージ完了位
置)でスクリュー13の回転は停止される。また、この
後所定秒時を経た射出開始タイミングに至ると、スクリ
ュー13が前進駆動されて、型締めされた前記固定金型
3と移動金型7とで形成されるキャビティ(成形空間)
内へ、ノズル17、スプルブッシュ11を介して溶融樹
脂が射出・充填されるようになっている。
【0015】また図1において、符号20で示すのはマ
シン(射出成形機)全体の動作制御などを司るマイコン
で、チャージ動作、射出動作、型開閉動作、イジェクト
動作等の成形行程全体の制御や、実測データの演算・格
納処理、良/不良品の判定処理、異常判定処理等々を実
行する。このマイコン20は、実際には各種I/Oイン
ターフェイス、ROM、RAM、CPU等を具備したも
ので構成され、予め作成された各種プログラムにより各
種処理を実行するも、本実施例においては、成形条件設
定記憶部21、成形プロセス制御部22、実測値記憶部
23、良/不良品判定部24、及び異常判定部25を備
えたものとして、以下の説明を行う。なお、26並びに
27は、射出成形機に備えられたキー入力装置並びにカ
ラーCRTディスプレイよりなるディスプレイ装置であ
る。
【0016】上記成形条件設定記憶部21には、上記キ
ー入力装置26等によって入力された各種運転条件値
が、書き替え可能な形で記憶されている。この運転条件
値としては、例えば、チャージ行程時のスクリュー位置
とスクリュー回転数及び背圧との関係、サックバック制
御条件、射出開始点(位置)から保圧切替点(位置)ま
での射出速度条件並びに射出圧力条件、保圧切替時点か
ら保圧終了時点までの2次射出圧力(保圧圧力)条件、
各部のバンドヒータ温度、型閉じ(型締め)ストローク
と速度制御条件並びに型締力、型開きストロークと速度
制御条件、イジェクト制御条件、前記製品自動取り出し
機10の制御条件等々が挙げられる。
【0017】前記成形プロセス制御部22は、予め作成
された成形プロセス制御プログラムと成形条件設定記憶
部21に格納された設定条件値とに基づき、射出成形機
の各部に配設されたセンサ群(位置センサ、圧力センサ
等々)からの計測情報S1,S2,S3,S4,S5…
SN及び自身に内蔵されたクロックからの計時情報を参
照しつつ、ドライバ群28(モータドライバ、油圧シリ
ンダドライバ、ヒータドライバ等々)を介して対応する
駆動源を駆動制御し、一連の成形行程を実行させる。な
お図1において、S1は前記スクリュー13の位置を検
出する射出ストローク(チャージストローク)検出セン
サ30からの出力信号を、S2は前記射出シリンダ15
の油圧(射出圧力)を検出する射出圧力検出センサ31
からの検出信号を、S3は前記型締めシリンダ8の油圧
(型締め力)を検出する型締め力検出センサ32からの
出力信号を、S4は型開閉ストローク検出センサ33か
らの出力信号を、S5は前記製品自動取り出し機10の
動作検出センサ34からの出力信号をそれぞれ示してい
る。
【0018】前記実測値記憶部23には、連続自動運転
時における予め設定されたモニタ項目の総べての実測デ
ータが、連続する所定回数のショットにわたって取り込
まれる。取り込まれるモニタ項目としては、時間監視
項目、位置監視項目、回転数監視項目、速度監視
項目、圧力監視項目、温度監視項目、電力監視項
目等が挙げられ、前記した成形運転条件設定項目が略オ
ーバーラップするようになっている。
【0019】前記良/不良品判定部24は、成形条件設
定記憶部21や実測値記憶部22のデータを取り込み、
各モニタ項目毎に予め設定されている上・下限値内(良
品成形を保証する許容範囲内)に総ての実測データが入
っているか否かを1ショット毎に判定し、この判定結果
を成形プロセス制御部22に送出するようになってい
る。すなわち、この良/不良品判定部24の判定結果に
基づき、成形プロセス制御部22は前記製品自動取り出
し機10を駆動制御して、良品判定ならば前述したよう
に製品を例えば良品搬送用コンベア上に載置させ、不良
判定ならば製品を例えば不良品溜めに持ち運ばせるよう
になっている。
【0020】前記異常判定部25は、成形条件設定記憶
部21や実測値記憶部22のデータを取り込み、予めケ
ーススタディした図示せぬ異常判定テーブルの内容を参
照して、異常が発生していないかを常時監視している。
そして、該異常判定部25が異常事態の発生を認知する
と、例えば警音を発生させると共に、図示せぬアラーム
メッセージ格納部から対応する異常項目のメッセージ情
報を引き出し、前記ディスプレイ装置27にアラームメ
ッセージを強制表示させるようになっている。また、異
常内容が所定レベル以上のものと判定された場合には、
この旨を示す信号が異常判定部25から前記成形プロセ
ス制御部22に送出され、成形プロセス制御部22がマ
シンを緊急停止させるようになっている。
【0021】次に、上述した構成をとる本実施例の射出
成形機における樹脂漏れの検知動作を、図2を参照しつ
つ説明する。図2は、射出開始点(チャージ完了点)か
ら保圧終了点までの前記射出圧力検出センサ31による
実測射出圧力データを、前記マイコン20の実測値記憶
部23が取り込み、これをマイコン20内の図示せぬグ
ラフィック処理部がグラフ化処理したものを前記ディス
プレイ装置27上で表示させたものである。同図におい
て、射出開始点から保圧切替え点まで(所謂1次射出行
程期間)の横軸は、前記スクリュー13のストロークで
目盛が表わされ、保圧切替え点から保圧終了点まで(所
謂2次射出行程期間たる保圧行程期間)の横軸は、時間
で目盛が表わされている。
【0022】図2において、実線で示したカーブが良品
成形時の実測射出圧力を表わしており、図示した例で
は、射出開始点から保圧切替え点までは圧力が増大し、
保圧切替え点近傍で約100kgf/cm2 前後のピー
ク圧力値を示し、保圧切替え点以降急激に約50kgf
/cm2 程度の保圧圧力値まで降下して、以後は保圧完
了点までは一定圧力が維持されるようになっている。こ
の場合、保圧切替え点の実測圧力データは、樹脂漏れが
ない場合でも他の種々の要因によって100kgf/c
2 ±数%程度の変動を示し、この程度の圧力変動は実
用上良品成形が保証できる範囲であり、保圧切替え点近
傍のピーク実測圧力データが100kgf/cm2 ±数
%程度の範囲内であれば、前記マイコン20の良/不良
品判定部24は良品判定を下し、また、前記異常判定部
25は異常判定を下さない。
【0023】しかし、樹脂漏れが生じると、保圧切替え
点近傍のピーク実測圧力データは100kgf/cm2
から例えば7〜8kgf/cm2 程度以上低下し(正常
実測平均値から7〜8%程度以上低下し)、通常は正常
実測平均値から10%程度以上低下する。そこで本実施
例においては、保圧切替え点近傍のピーク実測圧力デー
タが90kgf/cm2 以下(正常実測平均値の90%
以下)、もしくは、最新ショット(現ショット)の直前
複数ショット(例えば5ショット)の平均値の90%以
下となった時に、前記マイコン20の良/不良品判定部
24が不良品(ショート発生)判定を下し、また、前記
異常判定部25が樹脂漏れ発生兆候有りの判定を下す
(樹脂漏れの確定判断ではなく)ようになっている。こ
の樹脂漏れ判定のための許容下限値は、必ずしも上述し
た正常実測平均値の90%に限定されるものではなく、
マシンのオペレータが任意に設定可能である。すなわ
ち、他の要因による保圧切替え点近傍のピーク実測圧力
変動と識別可能な程度で、且つ、樹脂漏れと判定できる
程度の値であれば良い。
【0024】いま自動運転中において、最新ショットた
るnショット目の保圧切替え点における射出圧力実測デ
ータが例えば90kgf/cm2 以下(正常実測平均値
の90%以下)となると、上述したように良/不良品判
定部24が不良品判定を下しこのショットによる製品を
良品から排除し、また異常判定部25が樹脂漏れ発生兆
候有りの判定を下す。しかし前述したように、1ショッ
トだけの判断では、何らかの突発的な原因で一過性的に
保圧切替え点の射出圧力実測データが樹脂漏れ発生と判
断できる値まで下がり、次のショットでは保圧切替え点
の射出圧力実測データが樹脂漏れなしと判断できる値に
復することも考えられるので、この段階では異常判定部
25は前記成形プロセス制御部22に対するマシン停止
要求信号を発生させない。そして、マイコン20はこの
後、次の(n+1)ショット目の成形運転を継続させ、
これにより異常判定部25が、該(n+1)ショット目
の保圧切替え点の射出圧力実測データと最前のnショッ
ト目の保圧切替え点の射出圧力実測データとを対比し、
(n+1)ショット目の保圧切替え点の射出圧力実測デ
ータがnショット目のそれを下回った場合に、樹脂漏れ
であると確定判定する。そして、樹脂漏れの確定判定を
下すと異常判定部25は、成形プロセス制御部22にマ
シン停止要求信号を送出してマシンを緊急停止させると
共に、図示せぬアラーム発生手段を駆動してブザー等の
警音を発生させ、また、前記した如く図示せぬアラーム
メッセージ格納部から樹脂漏れに対応するメッセージ情
報を引き出し、前記ディスプレイ装置27に樹脂漏れで
ある旨のアラームメッセージを強制割り込み表示させ
る。なお、(n+1)ショット目の保圧切替え点の射出
圧力実測データがnショット目のそれを上回った場合に
は、樹脂漏れの確定判定を行わず、正常状態に復したと
見做して自動運転が続行される。何となれば、樹脂漏れ
が一旦に生じると、樹脂漏れが拡大傾向を示し次のショ
ットの保圧切替え点の射出圧力実測データが更に低下す
ることが経験則で判っているからである。斯様にするこ
とにより、樹脂漏れの発生が早期に的確に検知でき、対
策が容易となる。
【0025】なお、図2において2点鎖線で示したカー
ブ群は、樹脂漏れが発生した際の射出圧力実測データを
示しており、nショット目の樹脂漏れ発生から(n+
4)ショット目までマシンを緊急停止させずに参考まで
にデータをプロットした結果を示している。図示から明
らかなように、樹脂漏れが発生すると次のショットの保
圧切替え点の射出圧力実測データが更に低下傾向を示し
ている。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、樹脂漏れ
を特定してこれを確実且つ早期に検知できる射出成形機
の樹脂漏れ検知方法が提供でき、該種射出成形機にあっ
てその価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出成形機の簡略化した
説明図である。
【図2】本発明の実施例による樹脂漏れ検知手法の説明
の一助とするための射出圧力実測値のグラフィック出力
データを示す説明図である。
【図3】一般的な射出成形機におけるノズル並びにスプ
ルブッシュ周辺の構成を示す説明図である。
【図4】樹脂漏れの発生の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
2 固定ダイプレート 3 固定金型 4 支持プレート 5 タイバー 6 移動ダイプレート 7 移動金型 8 型締めシリンダ 9 トグルリンク機構 10 製品自動取り出し機 11 スプルブッシュ 12 加熱シリンダ 13 スクリュー 14 モータ 15 射出シリンダ 16 ホッパー 17 ノズル 20 マイクロコンピュータ(マイコン) 21 成形条件設定記憶部 22 成形プロセス制御部 23 実測値記憶部 24 良/不良品判定部 25 異常判定部 27 ディスプレイ装置 28 ドライバ群 31 射出圧力検出センサ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱シリンダ内にスクリューを回転並び
    に前後進可能に配設し、計量行程においては、スクリュ
    ーの回転によってホッパーから加熱シリンダ内のスクリ
    ュー後部に供給された原料を混練・可塑化しつつスクリ
    ューの先端部に送り込み、スクリューの先端側に溶融樹
    脂が貯えられるに従ってスクリューを回転させつつ計量
    点まで後退させ、計量完了時点でスクリューを停止さ
    せ、然る後の所定射出開始タイミングでスクリューを保
    圧切替え点まで前進させて、加熱シリンダ先端のノズル
    から金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する射出
    行程を実行し、続いて、スクリューを介してキャビティ
    内の樹脂に保圧圧力を加える保圧行程を実行するように
    され、運転条件制御がマイクロコンピュータで行われる
    インラインスクリュー式の射出成形機において、自動運
    転時に前記マイクロコンピュータは、射出圧力検出セン
    サの計測情報に基づきショット毎の射出圧力の実測デー
    タを連続する所定ショット数にわたって取り込んで記憶
    すると共に、最新ショットたるnショット目の保圧切替
    え点における射出圧力実測データが所定の許容下限値を
    下回ったか否かを判別し、該nショット目の保圧切替え
    点における射出圧力実測データが所定の許容下限値を下
    回った場合には、次の(n+1)ショット目の保圧切替
    え点における射出圧力実測データが、前記nショット目
    の保圧切替え点における射出圧力実測データを下回った
    か否かを判別し、該(n+1)ショット目の保圧切替え
    点における射出圧力実測データがnショット目の保圧切
    替え点における射出圧力実測データを下回った場合に、
    樹脂漏れと判定するようにしたことを特徴とする射出成
    形機の樹脂漏れ検知方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記マイクロコ
    ンピュータが前記した樹脂漏れの判定を下すと、アラー
    ムが出力されて射出成形機が緊急停止されることを特徴
    とする射出成形機の樹脂漏れ検知方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記保圧切替え
    点における射出圧力実測データを比較するための前記し
    た所定の許容下限値は、オペレータが任意に設定可能で
    あることを特徴とする射出成形機の樹脂漏れ検知方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、前記保圧切替え
    点における射出圧力実測データを比較するための前記し
    た所定の許容下限値は、前記nショット目の直前の(n
    −1)ショット目から(n−m)ショット目(mは2以
    上の整数)までの各ショットにおける保圧切替え点の射
    出圧力実測データの平均値に所定の係数を乗じた値であ
    ることを特徴とする射出成形機の樹脂漏れ検知方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載において、前記保圧切替え
    点における射出圧力実測データを比較するための前記し
    た所定の許容下限値は、連続運転中は一定値であること
    を特徴とする射出成形機の樹脂漏れ検知方法。
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