JP3559375B2 - ファイル転送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファイルを提供するサービスを行うサーバと、このサーバにファイル転送を要求するクライアントとを含むクライアント/サーバシステムで使用されるファイル転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
文書などのファイルをインターネットを介してサーバからクライアントに提供するための文書提供プログラムとして、WWW(World Wide Web)が知られている。これは、WWWサーバとWWWクライアントからなり、クライアントとサーバにてあらかじめ定まったファイル転送プロトコルHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に従い、文書などのファイルをサーバからクライアントに提供するものである。
【0003】
この方法では、サーバからクライアントへの文書ファイルの転送は逐一行うのが基本である。すなわち、ユーザが文書などのファイルの表示を求めると、WWWクライアントはWWWサーバと通信を行い該文書の転送を行い画面に表示する。さらに別の文書の表示を行う場合には、この操作が再び行われる。
【0004】
しかし、携帯情報端末のように常にネットワーク接続可能な環境で使用されるとは限らない計算機をクライアント計算機として使用する場合には、この方法では不十分である。ユーザからの要求に応じて必要な文書を即座にユーザに提供できるようにするためには、クライアント計算機がネットワークに繋がっている時にまとめて複数の文書をサーバからクライアントに転送し、それをクライアント側に保存しておくことが必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これを実現するための方法として、ユーザが転送を要求した文書だけでなく、関連文書をまとめてサーバからクライアントに転送する方法が本出願人により提案されている(藤井他、「文書要求方法、文書提供装置、文書要求装置及び文書転送方法」特願平7−292910号)。
【0006】
この方法を活用すると、サーバからクライアントへの複数文書の転送をユーザが一つ一つ指示することなく、一度の指示にて行うことができる。転送された文書はクライアントの記憶媒体に保存される。具体的には、ユーザの一回の転送要求に応じて複数文書を順次転送するプログラムが起動されクライアントの記憶媒体に保存する方法、あるいはあらかじめ複数文書を連結して一つの文書にまとめておき、この連結文書をクライアントの記憶媒体に保存する方法が記されている。ところが本方法では次のような場合に問題が生じることがある。
【0007】
すなわち、クライアントからサーバに提供を求めた文書に対する関連文書のデータ量が大きい場合には、全ての文書の転送が完了するまでに要する時間が大きくなり、ネットワークのトラフィック増大などの問題を引き起こす。また、クライアントの記憶媒体の空き領域が十分に大きくない時に多くの文書が転送されると、クライアントのファイルシステムの多くを占有する恐れもある。さらに、複数の文書を連結し一つの文書として転送する方法の場合には、文書の転送をユーザからの求めに応じて中断した場合に、それまでに転送を完了した文書を活用することができないと言う問題もある。
【0008】
また、クライアントにて静止画、動画を表示する能力がない場合、あるいは音声を再生する能力がない場合でも、これらの文書が転送されてくることが考えられる。クライアントにて使用できない文書を転送することは、クライアントの記憶媒体の浪費であり、またネットワークのトラフィックを無意味に増やすことにつながる。
【0009】
この発明はこの様な点に鑑みてなされたものであり、文書転送が高速でない場合やクライアントの所有する記憶媒体の空き領域が少ない場合、あるいはクライアントの文書表示再生能力などに応じて複数文書の転送を効率よく制限でき、またその制限のためにファイル転送を途中で打ち切った場合でも転送済みの文書についてはクライアント側で活用することが可能なファイル転送方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ファイルを提供するサービスを行うサーバと、このサーバにファイル転送を要求するクライアントとを含むクライアント/サーバシステムで使用されるファイル転送方法において、前記クライアントから発行される一回のファイル要求に対して、ファイル単位でそれぞれ圧縮され、前記ファイル要求で指定されたファイルの圧縮ファイルを含む複数の圧縮ファイルが連結されてなる連結ファイルを前記サーバから前記クライアントに転送させ、予め指定された転送打ち切り条件が成立したと判断したとき前記サーバから前記クライアントへの前記連結ファイルの転送を打ち切り、その転送打ち切り以前に前記クライアントへの転送が完了している圧縮ファイルそれぞれを前記クライアントにおいてファイル単位で復元することを特徴とする。
【0012】
このように、連結ファイルの転送を途中で打ち切った場合でも転送済みのファイルの内容についてはクライアント側で活用できるようにするために、クライアントから発行される一回のファイル要求に対して、ファイル単位でそれぞれ圧縮され、前記ファイル要求で指定されたファイルの圧縮ファイルを含む複数の圧縮ファイルが連結されてなる連結ファイルを前記サーバから前記クライアントに転送させることにより、例えば、サーバからクライアントに転送された合計データサイズやファイル転送時間などによって予め決められた転送打ち切り条件が成立して連結ファイルの転送を途中で打ち切った場合でも、その転送打ち切り以前に前記クライアントへの転送が完了している圧縮ファイルそれぞれについてはファイル単位で復元することができる。
【0013】
また、クライアントから発行されるファイル要求で指定されたファイルが先頭となるように複数のファイルが連結されてなる連結ファイルをサーバからクライアントに転送させる方法を利用することもできる。この場合、ユーザが要求したファイルが最初にクライアントに転送されるので、転送打ち切り条件が成立して連結ファイルの転送が途中で打ち切られても、その時点では少なくともユーザが要求したファイルの転送については完了している確率が高く、それを利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1には、この発明の一実施形態に係るファイル読み出し方法が適用される情報通信システムとそのシステムで用いられるプログラムの機能構成が示されている。この情報通信システムは、例えば、インターネットなどのネットワーク環境を利用してサーバからクライアントに各種文書ファイル(HTML形式のハイパーテキスト、静止画、動画、音声など)を提供するクライアント/サーバシステムであり、文書ファイルを提供するWWWサーバとして動作する文書提供装置110と、文書ファイルを要求するWWWクライアントとして動作する文書要求装置120からなる。
【0017】
文書提供装置110では、文書提供プログラム150が動作する。この文書提供プログラム150は、WWWサーバプログラムとして機能するものであり、図示のように、要求受理部151と要求処理部152からなる。要求受理部151は文書提供装置120にて動作する文書表示プログラム130からのHTTPなどのファイル転送プロトコルに従った文書ファイル転送要求等を受理するプログラムである。要求処理部152は、要求受理部にて受理した要求に応じて、具体的な処理を行うプログラムである。例えば要求受理部151が前述の文書ファイル転送要求140を受理した場合、記憶媒体156から該当する文書ファイル111を探索し、該当文書が見つかったら文書ファイルの転送141を行う。
【0018】
文書要求装置120では、文書表示プログラム130が動作する。この文書表示プログラム130はWWWクライアントプログラム(WWWブラウザ)として動作するものであり、図示のように、接続部131、文書要求部132、文書受信部133、文書格納部134、文書表示部135、要求受理部136、接続解除部137、複数文書転送要求部138からなる。
【0019】
接続部131は、TCP/IPなどのプロトコルで文書提供装置110への接続を行うプログラムである。文書要求部132は、HTTPなどのファイル転送プロトコルで文書提供装置110に前述の文書ファイル転送要求を発行するプログラムである。文書受信部133は文書提供装置110から提供された文書ファイルを受信するプログラムである。
【0020】
文書格納部134は文書提供装置110から受信した文書ファイルを記憶媒体121のローカルファイルキャッシュ領域121aにキャッシュ(一時保存)するためのプログラムである。ローカルファイルキャッシュ領域121aにキャッシュされた文書ファイルは、ユーザが明示的にファイル名を指定して保存した通常のファイルとは異なり、自動的に名前が割り当てられ、ユーザの指示によらずに保存される。ローカルファイルキャッシュ領域121aにキャッシュされた文書ファイルの格納位置およびそのファイル名は文書表示プログラム130が独自に管理する。
【0021】
このローカルファイルキャッシュ領域121aはネットワーク混雑等の緩和を図るために利用されるものであり、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納されている文書ファイルに対する表示要求がユーザなどから発せられた場合には、基本的には、文書提供装置110に対するアクセスは行われず、そのローカルファイルキャッシュ領域121aから該当する文書ファイルが読み出されて画面表示される。また、文書要求装置120が、キャッシュされている文書ファイルの作成日時を文書提供装置110に通知してその文書ファイルが最新ファイルか否か問い合わせ、該当する文書ファイルの内容が更新されている場合にのみ文書提供装置110から文書要求装置120に更新文書ファイルを転送させるという運用形態をとることもできる。
【0022】
文書表示部135は要求された文書ファイルを画面表示するプログラムである。要求受理部136はユーザもしくはプログラムからの文書ファイル転送や文書ファイル表示の要求を受けるプログラムである。接続解除部137はネットワークへの接続を解除するプログラムである。
【0023】
複数文書転送要求部138は要求受理部136が受理した1つの転送要求に対して複数のファイル転送要求の発行を文書要求部132に指示するプログラムである。これにより、ユーザなどによる1回のファイル転送要求操作で、要求された文書ファイルとそれに関連する文書ファイルとを含む複数の文書ファイルを文書提供装置110から文書要求装置120に一度に転送することができる。この場合、ユーザによるファイル転送要求操作で指定された文書ファイルだけが画面表示され、他の関連する文書ファイルはファイル転送要求操作で指定された文書ファイルと一緒にローカルファイルキャッシュ領域121aに保存される。
【0024】
関連ファイルの所在やそのファイル名などのファイル要求の発行に必要な関連ファイル情報の取得は、次の2つの方法のいずれか1つを利用することによって行うことができる。
【0025】
(方法1)文書提供装置110から文書要求装置110に転送されるたHTML形式の文書ファイルの中から、そこに埋め込まれている関連ファイルへのリンク情報を抽出して文書リストを作成する。そして、その文書リストから文書ファイルを一つずつ取り出しながら関連ファイルに対する文書ファイル要求を順次発行する。
【0026】
(方法2)文書提供装置110側で文書ファイル毎に予め文書リストを作成しておき、文書要求装置120からの文書ファイル転送要求で指定された文書ファイルに対応する文書リストを文書提供装置110から文書要求装置120に転送する。そして、その文書リストから文書ファイルを一つずつ取り出しながら関連ファイルに対する文書ファイル要求を順次発行する。
【0027】
このように複数の文書ファイル転送要求を順次送信するという手続きを行う複数文書転送要求部138は必ずしも文書要求装置120側に用意しておく必要はなく、それに対応するプログラムを、文書提供装置110から関連ファイルの文書リストと共に文書要求装置120へ転送するようにしても良い。
【0028】
また、複数文書ファイルの転送は、複数の文書転送要求を発行するのではなく、関連する複数の文書ファイルを予め文書提供装置110内で連結しておき、この連結ファイルを文書要求装置120からのファイル転送要求に応じて文書提供装置110に転送させるという方法でも実現できる(方法3)。この方法3では、複数文書転送要求部138は特に必要なものではない。
【0029】
次に、図2のフローチャートを参照して、文書表示プログラム130の具体的な動作手順を説明する。
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS11)。これは文書を一意に指定する識別子であるURL(Uniform Resource Locator)を使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0030】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS12)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS13)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する文書リストを文書提供装置110が保有していれば、その文書リストを単独、または文書Aと一緒に文書要求装置110に転送する。ここでは、文書リストが単独で転送される場合を想定することにする。
【0031】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには、2種類あることになる。文書リストと、そうでない一般の文書(ここでは、文書A)である。文書リストの例を図3に示す。
【0032】
図3において、<LIST>は本ファイルが文書リストであることを示すキーワードである。次の文字列はユーザによって要求された文書Aの識別子を示す。第2行目以降は本文書Aに関連する文書ファイルそれぞれの識別子である。ここで、.htmlで終了する名前の文書ファイルはHTML形式の文書、.gifで終了する名前の文書ファイルは静止画文書、.auで終了する名前の文書ファイルは音声文書であることを示している。
【0033】
文書受信部133は、受信したファイルのキーワードを用いてそのファイルが文書リストであるか否かを判別する(ステップS14)。文書リストでなければ通常の文書Aであるから、これが表示されると共に、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS15)。そして、その文書Aから関連文書の識別子が抽出されて、文書リストが作成される(ステップS16)。この後、ステップS17〜S21において、作成した文書リストから文書ファイルの識別子を一つずつ取り出しながら関連ファイルに対する文書ファイル要求を順次発行する複数文書要求送信処理が開始される。文書受信部133が受信したファイルが文書リストの場合においても、その受信文書リストを用いてステップS17〜S21の複数文書要求送信処理が同様にして行われる。
【0034】
この複数文書要求送信処理においては、まず、複数文書要求部138にて転送打ち切り条件が成立しているか否かが判別される(ステップS17)。転送打ち切り条件は文書要求装置120の記憶媒体121の使用量やネットワークを介した通信時間を制限するたるのものであり、文書提供装置110から転送されたファイルの合計データサイズが予め指定された値を越えたとき、ファイル転送時間が予め指定された値を超えたとき、あるいはユーザまたはプログラムからの明示的な転送中止要求(インタラプト)を受けた時、などに転送打ち切り条件が成立したと判別することが好ましい。
【0035】
具体的には、一定量以下の大きさのデータのみを受信したい場合には、文書受信部133にて受信したデータ量を計測し、一定値に達したら打ち切れば良い。あるいは記憶媒体121の空き領域の大きさを一定値に保ちたい場合には、例えば現在の空き容量から受信可能なデータサイズの上限値を決め、文書受信部133にて受信したデータ量がその上限値に達したら打ち切れば良い。あるいは、ファイル転送を要求してから一定時間経過したら転送打ち切り条件が成立すると判定する場合には、転送要求を送信してから一定時間が経過したら割り込みを発生するようにタイマを設定し、割り込みを受けと時に転送を打ち切ればよい。受信データ量は、文書提供装置110から転送される文書ファイルに付加されているデータサイズ情報を用いて検出してもよい。
【0036】
転送打ち切り条件が成立してない場合には、複数文書転送要求部138は、文書リストに記載されている文書の中で未転送文書を一つ選び、その識別子を文書要求部132に渡して文書ファィル転送要求の発行を指示する(ステップS18)。この様にして要求対象の文書ファイルが選択されると、文書要求部132は、指示された文書のファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS19,S20)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書ファィルを文書要求装置120に転送する。この文書ファイルは文書受信部133にて受信され、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS21)。ステップS13にて受信したファイルが文書リストの場合には、ステップS21で最初に受信される文書は文書Aとなり、その場合はその文書Aの画面表示も行われる。
【0037】
ステップS17〜S21の処理は、文書リストに記載された文書の中で未転送文書がなくなるまで繰り返し実行され、一回の文書転送が行われる度に転送打ち切り条件の成立の有無が判断される。転送打ち切り条件が成立した場合には(ステップS17のYES)、複数文書要求送信処理は終了され、残りの未転送文書に対応するファイル転送要求全ての送信が中止される。
【0038】
このように、図2の手順で行われるファイル転送方法によれば、転送打ち切り条件が成立された時点で複数文書の転送処理が打ち切られる。したがって、複数の文書ファイルの転送を効率よく制限できるようになり、特に、記憶媒体の容量が少なく、また常にネットワーク接続可能な環境で使用されるとは限らない携帯情報端末などを文書要求装置120として使用するシステムに好適なファイル転送を実現できる。
【0039】
次に、図4のフローチャートを参照して、文書表示プログラム130の具体的な動作手順の第2の例を説明する。この処理手順は、複数文書転送要求部138が最初から文書要求装置120に用意されたものではなく、そのプログラムを文書提供装置110から文書要求装置120へ転送する場合の例である。
【0040】
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS31)。これは文書を一意に指定する識別子である前述のURLを使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0041】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS32)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS33)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する文書リストを文書提供装置110が保有していれば、その文書リストを単独、または文書Aと一緒に文書要求装置110に転送する。また、文書Aが、複数の文書を転送する機能を実現する複数文書転送プログラムを有する文書であれば、それを文書要求装置110に転送する。
【0042】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには3種類ある。複数の文書を転送する機能を実現する複数文書転送プログラムを有する文書と、文書リストと、一般の文書である。図5に複数文書転送プログラムを有する文書ファイルの例を示す。この文書ファイル900の中には、プログラムの名前901と文書リスト名910が記述されている。該プログラムは文書リストを読み出して文書提供装置110に文書の転送を順次要求する手続きを行うものであり、文書Aと一緒に文書ファィル900に含まれている。
【0043】
文書受信部133は、受信したファイルの種別を判別する(ステップS34,S35)。文書リストであれば、文書要求装置120には複数文書転送機能が無いため、エラーを表示して終了する(ステップS36)。通常の文書(文書A)であった場合にも、複数文書転送要求処理は行われず、受信した文書Aを表示すると共に、それをローカルファイルキャッシュ領域121aに保存して終了する(ステップS37)。
【0044】
複数文書転送プログラムを含む文書Aであれば、その複数文書転送プログラムに制御が移され、以下の処理が行われる。
すなわち、複数文書転送プログラムは、まず、文書Aの表示およびローカルファイルキャッシュ領域121aへの格納を行うと共に、文書要求部132を用いて文書リスト名902で指定される文書リストを要求するファイル転送要求を、文書提供装置110に送信する(ステップS38)。これにより、文書提供装置110からファイルが転送され、それが文書受信部133にて受信される。文書受信部133にて受信されたファイルが文書リストでなければエラーとする(ステップS39,S36)。文書リストであれば、その受信文書リストを用いたステップS40〜S44の複数文書要求送信処理が複数文書転送プログラムの制御の下に開始される。
【0045】
この複数文書要求送信処理においては、まず、複数文書要求部138にて転送打ち切り条件が成立しているか否かが判別される(ステップS40)。転送打ち切り条件は文書要求装置120の記憶媒体121の使用量やネットワークを介した通信時間を制限するたるのものであり、文書提供装置110から転送されたファイルの合計データサイズが予め指定された値を越えたとき、ファイル転送時間が予め指定された値を超えたとき、あるいはユーザまたはプログラムからの明示的な転送中止要求(インタラプト)を受けた時、などに転送打ち切り条件が成立したと判別される。
【0046】
具体的には、一定量以下の大きさのデータのみを受信したい場合には、文書受信部133にて受信したデータ量を計測し、一定値に達したら打ち切れば良い。あるいは記憶媒体121の空き領域の大きさを一定値に保ちたい場合には、例えば現在の空き容量から受信可能なデータサイズの上限値を決め、文書受信部133にて受信したデータ量がその上限値に達したら打ち切れば良い。あるいは、ファイル転送を要求してから一定時間経過したら転送打ち切り条件が成立すると判定する場合には、転送要求を送信してから一定時間が経過したら割り込みを発生するようにタイマを設定し、割り込みを受けと時に転送を打ち切ればよい。
【0047】
転送打ち切り条件が成立してない場合には、複数文書転送プログラムは、文書リストに記載されている文書の中で未転送文書を一つ選び、その識別子を文書要求部132に渡して文書ファィル転送要求の発行を指示する(ステップS41)。この様にして要求対象の文書ファイルが選択されると、文書要求部132は、指示された文書のファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS42,S43)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書ファィルを文書要求装置120に転送する。この文書ファイルは文書受信部133にて受信され、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS44)。
【0048】
ステップS40〜S44の処理は、文書リストに記載された文書の中で未転送文書がなくなるまで繰り返し実行され、一回の文書転送が行われる度に転送打ち切り条件の成立の有無が判断される。転送打ち切り条件が成立した場合には(ステップS40のYES)、複数文書要求送信処理は終了され、残りの未転送文書に対応するファイル転送要求全ての送信が中止される。
【0049】
このように、図4の手順で行われるファイル転送方法によれば、文書提供装置110から文書と一緒に転送される複数文書転送プログラムにより文書Aの関連文書を転送するための手続きが自動的に行われ、また転送打ち切り条件が成立された時点で複数文書の転送処理が打ち切られる。したがって、文書要求装置120に特別な機能を予め用意することなく、複数文書の転送およびその転送を制限するための制御を効率よく行うことができる。
【0050】
次に、図6のフローチャートを参照して、文書表示プログラム130の具体的な動作手順の第3の例を説明する。ここでは、文書ファイルの媒体の種類と文書要求装置120の表示再生機能とに応じて文書転送が制限される。
【0051】
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS51)。これは文書を一意に指定する識別子である前述のURLを使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0052】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS52)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS53)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する文書リストを文書提供装置110が保有していれば、その文書リストを単独、または文書Aと一緒に文書要求装置110に転送する。ここでは、文書リストが単独で転送される場合を想定することにする。
【0053】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには、2種類あることになる。文書リストと、そうでない一般の文書(ここでは、文書A)である。文書リストは図3と同じである。
【0054】
文書受信部133は、受信したファイルのキーワードを用いてそのファイルが文書リストであるか否かを判別する(ステップS54)。文書リストでなければ通常の文書Aであるから、これが表示されると共に、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS55)。そして、その文書Aから関連文書の識別子が抽出されて、文書リストが作成される(ステップS56)。この後、ステップS57〜S61において、作成した文書リストから文書ファイルの識別子を一つずつ取り出しながら関連ファイルに対する文書ファイル要求を順次発行する複数文書要求送信処理が開始される。文書受信部133が受信したファイルが文書リストの場合においても、その受信文書リストを用いてステップS57〜S61の複数文書要求送信処理が同様にして行われる。
【0055】
この複数文書要求送信処理においては、まず、複数文書転送要求部138は、文書リストに記載されている文書の中で未転送文書をファイル転送要求対象の文書として一つ選ぶ(ステップS57)。ファイル転送要求対象の文書ファイルが選択されると(ステップS58)、複数文書要求部138にてその選択された文書の種類が転送条件に合致しているか否かが判別される(ステップS59)。転送条件は、文書要求装置120の表示再生機能を考慮し、その文書要求装置120にて活用できない種類の文書ファイルの無駄な転送を防止するためのものであり、静止画、動画、音声などのファイルの種類と文書要求装置120の表示再生能力とに応じて予め決定される。
【0056】
例えば、動画像を表示できないディスプレイを使用しているなら、動画像文書は転送条件を満たしていない。音声を再生する機能を持たない文書要求装置120であれば、音声文書は転送条件を満たしていない。
【0057】
選択された文書の種類が転送条件を満たさない場合には、ステップS57〜S59が再び実行され、別の文書の選択および転送条件を満たすか否かの判断が行われる。
【0058】
選択された文書の種類が転送条件を満たすものであれば、文書要求部132は、指示された文書のファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS60)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書ファィルを文書要求装置120に転送する。この文書ファイルは文書受信部133にて受信され、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS61)。ステップS61にて受信したファイルが文書リストの場合には、ステップS61で最初に受信される文書は文書Aとなることがあるが、その場合はその文書Aの画面表示も行われる。
【0059】
ステップS57〜S61の処理は、文書リストに記載された文書の中で未選択の文書がなくなるまで繰り返し実行され、文書選択が行われる度に転送条件の成立の有無が判断される。
【0060】
このように、図6の手順で行われるファイル転送方法によれば、静止画、動画、音声などのファイルの種類と文書要求装置120の表示再生能力とに応じて選択された文書ファイルだけを文書提供装置110から文書要求装置120に転送させることができ、文書要求装置120で利用できないファイルを転送することによる記憶媒体121の浪費や、またネットワークトラフィックの無意味な増大などを防止することが可能となる。
【0061】
次に、図7のフローチャートを参照して、文書表示プログラム130の具体的な動作手順の第4の例を説明する。先の例では転送条件に合致する文書だけを転送する複数文書転送要求部138があらかじめ文書要求装置120に備わっている例であったが、ここでは、この部分は備わっておらず、文書提供装置110から転送される。
【0062】
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS71)。これは文書を一意に指定する識別子である前述のURLを使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0063】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS72)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS73)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する文書リストを文書提供装置110が保有していれば、その文書リストを単独、または文書Aと一緒に文書要求装置110に転送する。また、文書Aが、複数の文書を転送する機能を実現する複数文書転送プログラムを有する文書であれば、それを文書要求装置110に転送する。
【0064】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには3種類ある。複数の文書を転送する機能を実現する複数文書転送プログラムを有する文書と、文書リストと、一般の文書である。複数文書転送プログラムを有する文書ファイルは図5で説明したとおりである。
【0065】
文書受信部133は、受信したファイルの種別を判別する(ステップS74,S75)。文書リストであれば、文書要求装置120には複数文書転送機能が無いため、エラーを表示して終了する(ステップS76)。通常の文書(文書A)であった場合にも、複数文書転送要求処理は行われず、受信した文書Aを表示すると共に、それをローカルファイルキャッシュ領域121aに保存して終了する(ステップS77)。
【0066】
複数文書転送プログラムを含む文書Aであれば、その複数文書転送プログラムに制御が移され、以下の処理が行われる。
すなわち、複数文書転送プログラムは、まず、文書Aの表示およびローカルファイルキャッシュ領域121aへの格納を行うと共に、文書要求部132を用いて文書リスト名902で指定される文書リストを要求するファイル転送要求を、文書提供装置110に送信する(ステップS78)。これにより、文書提供装置110からファイルが転送され、それが文書受信部133にて受信される。文書受信部133にて受信されたファイルが文書リストでなければエラーとする(ステップS79,S76)。文書リストであれば、その受信文書リストを用いたステップS80〜S84の複数文書要求送信処理が複数文書転送プログラムの制御の下に開始される。
【0067】
この複数文書要求送信処理においては、まず、複数文書転送プログラムは、文書リストに記載されている文書の中で未転送文書をファイル転送要求対象の文書として一つ選ぶ(ステップS80)。ファイル転送要求対象の文書ファイルが選択されると(ステップS81)、複数文書要求部138にてその選択された文書の種類が転送条件に合致しているか否かが判別される(ステップS82)。転送条件は、文書要求装置120の表示再生機能を考慮し、その文書要求装置120にて活用できない種類の文書ファイルの無駄な転送を防止するためのものであり、静止画、動画、音声などのファイルの種類と文書要求装置120の表示再生能力とに応じて予め決定される。
【0068】
選択された文書の種類が転送条件を満たさない場合には、ステップS80〜S82が再び実行され、別の文書の選択および転送条件を満たすか否かの判断が行われる。
【0069】
選択された文書の種類が転送条件を満たすものであれば、複数文書転送プログラムは、文書要求部132を用いて、その文書のファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS83)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書ファィルを文書要求装置120に転送する。この文書ファイルは文書受信部133にて受信され、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納される(ステップS84)。
【0070】
ステップS80〜S84の処理は、文書リストに記載された文書の中で未選択の文書がなくなるまで繰り返し実行され、文書選択が行われる度に転送条件の成立の有無が判断される。
【0071】
このように、図7の手順で行われるファイル転送方法においても、静止画、動画、音声などのファイルの種類と文書要求装置120の表示再生能力とに応じて転送条件を予め決定しておくだけで、選択された文書ファイルだけを文書提供装置110から文書要求装置120に転送させることができ、文書要求装置120で利用できないファイルを転送することによる記憶媒体121の浪費や、またネットワークトラフィックの無意味な増大などを防止することが可能となる。
【0072】
図8には、この発明のファイル転送方法が適用されるクライアント/サーバシステムで用いられるプログラムの第2の構成例が示されている。ここでのプログラム構成は、複数の文書転送要求を順次発行するのではなく、関連する複数の文書ファイルを予め文書提供装置110内で連結しておき、この連結ファイルを文書要求装置120からのファイル転送要求に応じて文書提供装置110に転送させる例に対応するものである。
【0073】
図8のシステムにおいては、文書提供装置110では文書提供プログラム150が動作する。文書提供プログラム150は、要求受理部151と要求処理部152からなる。要求受理部151は文書提供装置にて動作する文書表示プログラム130からの要求を受理するプログラムである。要求処理部152は、要求受理部にて受理した要求に応じて、具体的な処理を行うプログラムである。例えば要求受理部が文書ファイル転送要求140を受理した場合、記憶媒体156から該当する文書111または連結文書112を検索し、該当文書が見つかったら文書ファイルの送信141を行う。
【0074】
文書要求装置120では文書表示プログラム130が動作する。この文書表示プログラム130には、図1の複数文書転送要求部138の代わりに、連結文書展開部139が設けられている。この連結文書展開部138は文書受信部133より受信した連結文書を各々の文書に展開するプログラムである。
【0075】
次に、図9のフローチャートを参照して、図8のシステムで実行される文書表示プログラム130の具体的な動作手順について説明する。
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS91)。これは文書を一意に指定する識別子である前述のURLを使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0076】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS92)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS93)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する連結文書を文書提供装置110が保有していれば、その連結文書が文書要求装置110に転送される。
【0077】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには、2種類ある。複数の文書を連結して作成された連結文書と一般の文書である。連結文書は、文書ファイル単位で圧縮された複数の圧縮文書ファイルを連結することによって構成されるものであり、その一例を図10に示す。
【0078】
図10において、<CONCATENATE>は連結ファイルであることを示すヘッダである。次に文書ファイル要求で指定される文書Aを先頭にしてそれぞれファイル毎に圧縮された文書が連結される。各文書は文書を一意に特定する識別子、圧縮後のサイズ、圧縮した文書の順に並ぶ。
【0079】
文書受信部133は、受信しているファイルが連結文書ファイルであるか否かを判別する(ステップS94)。通常の文書Aであれば、その文書Aの表示およびローカルファイルキャッシュ領域121aへの格納を行って終了する(ステップS95)。連結文書であれば、引き続きその連結文書の受信処理が継続して行われる(ステップS96)。
【0080】
文書提供装置110から文書要求装置120に連結文書が転送されている間、文書表示プログラム130においては転送打ち切り条件が成立するか否かが調べられる(ステップS97)。転送打ち切り条件は文書要求装置120の記憶媒体121の使用量やネットワークを介した通信時間を制限するたるのものであり、文書提供装置110から転送されたファイルの合計データサイズが予め指定された値を越えたとき、ファイル転送時間が予め指定された値を超えたとき、あるいはユーザまたはプログラムからの明示的な転送中止要求(インタラプト)を受けた時、などに転送打ち切り条件が成立したと判別することが好ましい。
【0081】
具体的には、一定量以下の大きさのデータのみを受信したい場合には、文書受信部133にて受信したデータ量を計測し、一定値に達したら打ち切れば良い。あるいは記憶媒体121の空き領域の大きさを一定値に保ちたい場合には、例えば現在の空き容量から受信可能なデータサイズの上限値を決め、文書受信部133にて受信したデータ量がその上限値に達したら打ち切れば良い。あるいは、ファイル転送を要求してから一定時間経過したら転送打ち切り条件が成立すると判定する場合には、転送要求を送信してから一定時間が経過したら割り込みを発生するようにタイマを設定し、割り込みを受けと時に転送を打ち切ればよい。受信データ量は連結ファイルに含まれる圧縮ファイルそれぞれのデータサイズ情報を用いて検出してもよい。
【0082】
転送打ち切り条件が成立した時には、その時点で受信処理を打ち切り、連結文書のうち転送に成功した部分を文書毎に伸張して個々の文書に復元し、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納する(ステップS98)。また、連結文書の転送中に転送打ち切り条件が成立することなく、連結文書全ての転送完了が検出された場合には(ステップS96b)、連結文書を構成する全ての文書が個々の文書に復元されて、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納されることになる(ステップS99)。
【0083】
この図9のファイル転送方法によれば、例えば、図10の連結文書におけるhttp://isl.rdc.toshiba.co.jp/newspaper/image/imagel.gifの転送途中で転送を打ち切った場合、その前のhttp://isl.rdc.toshiba.co.jp/newspaper/article2.htmlまでは復元して活用することが可能となる。
【0084】
次に、図11のフローチャートを参照して、図8のシステムで実行される文書表示プログラム130の具体的な動作手順の第2の例について説明する。この処理手順は、連結文書展開部139が最初から文書要求装置120に用意されたものではなく、そのプログラムを文書提供装置110から文書要求装置120へ転送する場合の例である。
【0085】
まず、ユーザまたはプログラムがファイル転送要求を発行して文書の転送および表示を要求する(ステップS101)。これは文書を一意に指定する識別子である前述のURLを使えば良い。例えば、http://isl.rdc.toshiba.co.jp/index.htmlのように指定すると、転送プロトコルはHTTP、サーバすなわち接続先文書提供装置名はisl.rdc.toshiba.co.jp,ファイル名はindex.htmlで指定される文書であることが一意に特定される。以下、その識別子をAとして説明する。
【0086】
次に、要求受理部136がこの表示要求を受理し(ステップS102)、文書要求部132が文書Aのファイル転送要求をHTTPの形式で文書提供プログラム150に送信する(ステップS103)。文書提供プログラム150は、文書要求部132からのファイル転送要求で指定された文書Aを文書要求装置120に転送する。この場合、もしファイル転送要求で指定された文書Aに対応する連結文書があり、それが連結文書展開プログラムを含んでいれば、その連結文書展開プログラムを含む連結文書が文書要求装置110に転送される。
【0087】
したがって、文書受信部133にて受信されるファイルには、2種類ある。連結文書展開プログラムを含む連結文書と一般の文書である。連結文書は図10で説明したように文書ファイル単位で圧縮された複数の圧縮文書ファイルを連結することによって構成されており、またその連結文書内には図5と同様の形式(文書リストは含まない)で連結文書展開プログラムが含まれている。
【0088】
文書受信部133は、受信したファイルが連結文書展開プログラムを含む連結文書であるか否かを判別する(ステップS104)。通常の文書Aであれば、その文書Aの表示およびローカルファイルキャッシュ領域121aへの格納を行って終了する(ステップS105)。連結文書展開プログラムを含む連結文書であれば、引き続きその連結文書の受信処理が継続して行われる(ステップS106)。
【0089】
文書提供装置110から文書要求装置120に連結文書が転送されている間、文書表示プログラム130においては転送打ち切り条件が成立するか否かが調べられる(ステップS107)。転送打ち切り条件は文書要求装置120の記憶媒体121の使用量やネットワークを介した通信時間を制限するたるのものであり、文書提供装置110から転送されたファイルの合計データサイズが予め指定された値を越えたとき、ファイル転送時間が予め指定された値を超えたとき、あるいはユーザまたはプログラムからの明示的な転送中止要求(インタラプト)を受けた時、などに転送打ち切り条件が成立したと判別される。
【0090】
転送打ち切り条件が成立した時には、その時点で受信処理を打ち切り、連結文書のうち転送に成功した部分を文書毎に連結文書展開プログラムによって伸張して個々の文書に復元し、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納する(ステップS108)。また、連結文書の転送中に転送打ち切り条件が成立することなく、連結文書全ての転送完了が検出された場合には(ステップS106b)、連結文書を構成する全ての文書が連結文書展開プログラムによって個々の文書に復元されて、ローカルファイルキャッシュ領域121aに格納されることになる(ステップS109)。
【0091】
なお、図8のシステムにおいては、文書毎に文書が圧縮されてなる連結文書を転送させる例を説明したが、この様に圧縮をせずに、文書要求装置120から送信されるファイル転送要求で指定された文書が先頭となるように連結された連結文書を、文書提供装置110から文書要求装置120に転送させてもよい。
【0092】
この場合、ユーザが要求した文書Aが最初に文書要求装置120に転送されるので、転送打ち切り条件が成立して連結文書の転送が途中で打ち切られても、その時点では少なくともユーザが要求した文書Aの転送については完了している確率が高く、それを活用することができる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、サーバよりクライアントに文書ファィルを転送し表示するシステムにおいて、文書の転送が高速でない場合やクライアントの所有する記憶媒体の空き領域が少ない場合は転送を途中で打ち切ることができ、複数の文書を転送する場合や複数の文書を連結して一つの文書として転送する場合に打ち切り時点で転送が完了した文書はクライアントで使用することが可能となる。またクライアントの文書表示再生能力に応じて使用可能な文書のみを転送することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るファイル転送方法が適用されるクライアント/サーバシステムの構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの複数ファイル転送処理手順の第1の例を示すフローチャート。
【図3】図1のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムが参照する文書リストの一例を示す図。
【図4】図1のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの複数ファイル転送処理手順の第2の例を示すフローチャート。
【図5】図1のシステムでWWWサーバからWWWクライアントに転送される複数文書転送プログラムを含む文書ファイルの一例を示す図。
【図6】図1のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの複数ファイル転送処理手順の第3の例を示すフローチャート。
【図7】図1のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの複数ファイル転送処理手順の第4の例を示すフローチャート。
【図8】この発明の一実施形態に係るファイル転送方法が適用されるクライアント/サーバシステムの他の構成を示すブロック図。
【図9】図8のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの連結文書転送処理手順の第1の例を示すフローチャート。
【図10】図8のシステムで転送される連結文書の一例を示す図。
【図11】図8のシステムで使用されるWWWクライアントプログラムの連結文書転送処理手順の第2の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
110…文書提供装置、120…文書要求装置、121…記憶媒体、121a…ローカルファイルキャッシュ領域、130…文書表示プログラム、131…接続部、132…文書要求部、133…文書受信部、134…文書格納部、135…文書表示部、136…要求受理部、137…接続解除部、138…複数文書転送要求部、139…連結文書展開部、150…文書提供プログラム、151…要求受理部、152…要求処理部、156…記憶媒体。

Claims (4)

  1. ファイルを提供するサービスを行うサーバと、このサーバにファイル転送を要求するクライアントとを含むクライアント/サーバシステムで使用されるファイル転送方法において、
    前記クライアントから発行される一回のファイル要求に対して、ファイル単位でそれぞれ圧縮され、前記ファイル要求で指定されたファイルの圧縮ファイルを含む複数の圧縮ファイルが連結されてなる連結ファイルを前記サーバから前記クライアントに転送させ、
    予め指定された転送打ち切り条件が成立したと判断したとき前記サーバから前記クライアントへの前記連結ファイルの転送を打ち切り、
    その転送打ち切り以前に前記クライアントへの転送が完了している圧縮ファイルそれぞれを前記クライアントにおいてファイル単位で復元することを特徴とするファイル転送方法。
  2. 前記連結ファイルは前記ファイル要求で指定されたファイルの圧縮ファイルが先頭となるように前記複数の圧縮ファイルが連結されてなることを特徴とする請求項1記載のファイル転送方法。
  3. 前記サーバから前記クライアントに転送された合計データサイズが指定された値を越えた時に前記転送打ち切り条件が成立したと判断することを特徴とする請求項1記載のファイル転送方法。
  4. 前記サーバから前記クライアントへの前記連結ファイルの転送時間が指定された値を越えた時に前記転送打ち切り条件が成立したと判断することを特徴とする請求項1記載のファイル転送方法。
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