JP3558563B2 - カセットテープ障害復旧方法と音響装置 - Google Patents

カセットテープ障害復旧方法と音響装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープメカニズムが内蔵された音響機器において発生したテープ障害を復旧するカセットテープ障害復旧方法と音響装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、音響装置として、ユーザからの各種要望に答えて多機能化するために、カセットテープ装置やコンパクトディスク(CD)装置やミニディスク(MD)装置等、複数の音響機器が同一筐体内に組み込まれた音響装置が製品化されており、広く利用されている。
【0003】
このような従来の音響装置について、図面を参照しながら以下に説明する。ここでは、音響機器としてカセットテープ装置およびCD装置が同一筐体内に組み込まれた音響装置を例に挙げて説明する。
図7は従来の音響装置の一構成例を示し、音響機器としてカセットテープ装置およびCD装置が同一筐体内に組み込まれた場合の分解斜視図である。この音響装置は、図7に示すように、上キャビネット22には事前に左右のカセットホルダ30が取り付けられており、カセットオープンバネ(図示せず)により、カセットホルダ30には、常時、上キャビネット22に対して開く方向に力が加わっている。
【0004】
そして、筐体の底面部をなす下キャビネット21と、筐体のその他の部分をなす上キャビネット22と、下キャビネット21上に横向きに取り付けられるCD用メカニズム23と、このCD用メカニズム23の上方に配設されるプリント基板24と、このプリント基板24の上方に配設されるテープ用メカニズム25とを備えており、上キャビネット22に一体形成したボス(図示せず)にテープ用メカニズム25を下方からビス止めし、テープ用メカニズム25に設けられているコネクタ(図示せず)に、プリント基板24に半田付けしたコネクタ26を挿入して、テープ用メカニズム25を電気的に制御するようになっている。
【0005】
また、プリント基板24は上キャビネット22に一体形成したボス(図示せず)に下方からビス止めされ、最終的に下キャビネット21を上キャビネット22に嵌合し、ビス止めして構成されている。さらに、CD用メカニズム23は、予め下キャビネット21に上方からビス固定され、線材27でプリント基板24に結線されている。
【0006】
この構成における組み立ては、上キャビネット22を下にしてテープ用メカニズム25、プリント基板24を順に組み付けて行き、最後に、CD用メカニズム23を取り付けた下キャビネット21をビス止めした後に反転して完成といった手順で行われる。
これらのCD用メカニズム23、プリント基板24、テープ用メカニズム25は筐体(上キャビネット22と下キャビネット21)内の中央部に配置されており、これらの左右箇所には、下キャビネット21の底面部分から上方に延びる2つの隔壁28が一体形成され、これらの隔壁28により、密閉構造のスピーカボックスの一部を構成するようになっている。
【0007】
次に、図8はカセットハーフ80がテープ用メカニズム25に装着されている状態を示す斜視図であり、図8に示すように、テープ用メカニズム25のキャプスタン251とフライホイール252は連動しており、このフライホイール252が、モータなどの動力源(図示せず)で回転されることにより、キャプスタン251を介してカセットハーフ80に収納されたテープを駆動するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の音響装置の構成では、上キャビネット22を下にして順次組み上げて行くため、外観の主たる面を有する上キャビネット22にキズが入ったり、最終的にセットの反転作業が必要であったり、プリント基板24上の配線用のコネクタ26をテープ用メカニズム25のコネクタ(図示せず)に挿入することが困難であったりという作業的な不具合が発生し、これを解決することが要求され、この解決のためには、組み立て方法として、下キャビネット21を基本とした積み上げ方式のほうが適している。
【0009】
ここで、図8に示すように、カセットハーフ80のテープがキャプスタン251に巻き込まれ、カセットハーフ80が取り出せなくなるといった故障が発生した場合には、この修理方法として、図7に示す従来の組み立て方式で組み立てた音響装置においては、上キャビネット22と下キャビネット21を分解して、プリント基板24を上キャビネット22より外せば、フライホイール252が回せる状態となり、カセットハーフ80のテープのキャプスタン251への巻き込みを解除することができる。
【0010】
一方、積み上げ方式で組み立てた音響装置においては、フライホイール252をカセットハーフ80のテープがゆるむ方向にまわして、そのテープを外すやり方が一般的であるが、この場合だと、カセットホルダ30は一般的に上キャビネット22に取り付けられ、テープ用メカニズム25は下キャビネット21に取り付けられる場合いが多く、カセットホルダ30とテープ用メカニズム25は、構成上、上下に泣き別れ状態となり、テープ巻き込み時には、機器の分解が困難となり、このような状態では、カセットテープのテープ用メカニズム25からの取り外しも非常に難しくなり、その取り外し作業における作業性が低下してしまうという問題点を有していた。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、カセット内のテープがキャプスタンに巻き付くテープ障害が発生した際に、そのカセットテープを、下キャビネットを基本とした組み立て構成での分解作業をすることなく、テープ用メカニズムから容易に取り外すことができ、このような場合の作業性を大幅に向上することができるカセットテープ障害復旧方法と音響装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のカセットテープ障害復旧方法と音響装置は、外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを収納するハンドル収納部で、テープメカニズムの一部が臨む位置に、開口を設けることにより、カセットのテープがテープメカニズムの走行系に巻き付いたときに、開口から挿入した棒状治具によりテープメカニズムの走行系を動かして、テープメカニズムの走行系に対するテープの巻き付きの解除を可能とし、カセットテープのテープメカニズムからの取り外しを可能とすることを特徴とする。
【0013】
以上により、カセット内のテープがテープメカニズムの走行系に巻き付くテープ障害が発生した際に、そのカセットテープを、下キャビネットを基本とした組み立て構成での分解作業をすることなく、テープメカニズムから容易に取り外すことができ、このような場合の作業性を大幅に向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のカセットテープ障害復旧方法は、外装ケース本体にテープメカニズムが内蔵された音響機器において発生したカセットのテープが走行系に巻き付いたテープ障害を復旧するに際し、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられ使わない位置に回動したハンドルをハンドル収納部から使用位置に向かって回動させ、ハンドルの回動によって露出したハンドル収納部に形成されている開口からテープメカニズムに向かって棒状治具を挿入してテープメカニズムを動かして前記テープ障害を復旧する方法とする。
【0015】
請求項2に記載の音響装置は、カセットテープを走行させるテープメカニズムを外装ケース本体の内部に配置するとともに、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを有する音響装置において、外装ケース本体には前記テープメカニズムの近傍位置に外装ケース本体の外形に沿って使わない位置に回動した前記ハンドルを収容する凹部からなるハンドル収納部を形成し、前記外装ケース本体の前記ハンドル収納部で前記ハンドルを使用位置に向かって回動させた状態で露出する部分に、外装ケース本体の内部に連通してテープメカニズムの一部が臨む開口を形成した構成とする。
【0016】
請求項3に記載の音響装置は、カセットテープを走行させるテープメカニズムを外装ケース本体の内部に配置するとともに、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを有する音響装置において、外装ケース本体には前記テープメカニズムの近傍位置に外装ケース本体の外形に沿って使わない位置に回動した前記ハンドルを収容する凹部からなるハンドル収納部を形成し、前記外装ケース本体の前記ハンドル収納部で前記ハンドルを使用位置に向かって回動させた状態で露出する部分のテープメカニズム寄りの内側壁に、外装ケース本体の内部に連通してテープメカニズムの一部が臨む開口を形成した構成とする。
【0017】
これらの方法および構成によると、外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを収納するハンドル収納部で、テープメカニズムの一部が臨む位置に、開口を設けることにより、カセットのテープがテープメカニズムの走行系に巻き付いたときに、開口から挿入した棒状治具によりテープメカニズムの走行系を動かして、テープメカニズムの走行系に対するテープの巻き付きの解除を可能とし、カセットテープのテープメカニズムからの取り外しを可能とする。
【0018】
以下、本発明の実施の形態を示す音響装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。ここでも、従来の技術の場合と同様に、音響機器としてカセットテープ装置およびCD装置が同一筐体内に組み込まれた音響装置を例に挙げて説明する。
図1は本実施の形態の音響装置の構成を示す分解斜視図(但し、左右のスピーカは省いて図示している)、図2は同実施の形態におけるテープ用メカニズム付近の構成を示す側面断面図、図3は同実施の形態におけるテープ用メカニズム付近の構成を示す正面断面図、図4は同実施の形態におけるハンドル収納時と非収納時を説明するための外観図、図5は同実施の形態におけるテープ用メカニズムへのカセットハーフの装着状態を示す斜視図、図6は同実施の形態におけるカセットテープ障害復旧方法を説明するためのテープ用メカニズム付近の構成を示す要部断面図である。
【0019】
この音響装置は、図1〜図3に示すように、筐体の底面部をなす下キャビネット1と、筐体のその他の部分をなす上キャビネット2と、下キャビネット1上に横向きに取り付けられるCD用メカニズム3と、このCD用メカニズム3の上方に配設されるプリント基板4と、このプリント基板4の上方に配設されるテープ用メカニズム5と、プリント基板4やテープ用メカニズム5を保持するためのメカニズム支持部材9とを備えている。
【0020】
また、プリント基板4には、CD用メカニズム3およびテープ用メカニズム5などを制御する電子部品および回路が設けられており、テープ用メカニズム5に設けられているコネクタ(図示せず)に、プリント基板4に半田付けしたコネクタ6を挿入して、テープ用メカニズム5をプリント基板4に設けた部品などで電気的に制御するようになっている。また、CD用メカニズム3は線材7でプリント基板4に結線されている。
【0021】
CD用メカニズム3は、下キャビネット1より上方に延びるように一体形成された4箇所のボス1aに載せられて下キャビネット1に接近した横向き姿勢でビス孔3aを通してビス11で固定されている。プリント基板4は、下キャビネット1における前記ボス1aよりも左右外側箇所において上方に延びるように一体形成された4箇所のボス1bに載せられて、CD用メカニズム3とテープ用メカニズム5との間で横向き姿勢でビス孔4aを通してビス12で固定されている。
【0022】
テープ用メカニズム5の後部側は、下キャビネット1より上方に延びるように一体形成された3箇所のボス1c上に載せられて、プリント基板4の上方位置で横向き姿勢でビス孔5aを通してビス13で固定されている。なお、このテープ用メカニズム5を取り付けるためのボス1cは、プリント基板4に設けられた挿通孔4bを貫通して配置される。
【0023】
これらのCD用メカニズム3、プリント基板4、テープ用メカニズム5は筐体(上キャビネット2と下キャビネット1とで形成される空間)内の中央部に配置されており、これらの左右箇所には、下キャビネット1からそれぞれ上方に延びる2つの隔壁8が一体形成され、これらの隔壁8により、左右に配置されるスピーカを収容する密閉構造のスピーカボックスの一部を構成するようになっている。
【0024】
これらの隔壁8間にわたってメカニズム支持部材9が組み付けられている。すなわち、各隔壁8の上辺部前側寄りの箇所には下方に窪む凹部8aが形成され、各凹部8aに、メカニズム支持部材9の両側端に形成したフック9aを係合させることで、組付時には左右の隔壁8同士をメカニズム支持部材9を介して連結している。
【0025】
また、メカニズム支持部材9の下面には、下方から後方へ屈曲して延びる2つの受けリブ9bが形成され、これらの受けリブ9bが、プリント基板4に設けられた挿通孔4cに通されているとともに、受けリブ9bの先端部にてプリント基板4が下方に撓まないように受けられている。さらに、メカニズム支持部材9の後部には、テープ用メカニズム5の前部側を受ける3つのボス9cが形成され、これらのボス9cによりテープ用メカニズム5の前部側が載せられた状態で、ビス孔5bを通してビス14で固定されている。
【0026】
また、プリント基板4上の前端寄り箇所には、再生音楽に関する情報を表示可能な表示用部品としてのLCDホルダ10が取り付けられているが、このLCDホルダ10は、メカニズム支持部材9より前方に延びるように一体形成された取付片9dによってもビス孔9eを通してビス15(図2参照、なお図1においては省いている)で固定されている。
【0027】
この音響装置の組み立ては、以下のようにして行う。
まず、下キャビネット1のボス1aにCD用メカニズム3を載せてビス固定する。次に、下キャビネット1のボス1bにプリント基板4を載せてビス固定する。そして、メカニズム支持部材9を、その受けリブ9bがプリント基板4の挿通孔4cに通してプリント基板4を下方から受けるように係合させながら、各隔壁8の凹部8aにフック9aを係合させて、隔壁8間にわたって連結させる。
【0028】
さらに、メカニズム支持部材9によってもLCDホルダ10をビス固定するとともに、テープ用メカニズム5を、メカニズム支持部材9のボス9cと下キャビネット1のボス1cとの上に載せてビス固定する。そして、上キャビネット2を乗せて、下キャビネット1の下面から、ビス止めする。
次に、上キャビネット2に事前に左右のカセットホルダ20が取り付けられており、カセットオープンバネ(図示せず)により、カセットホルダ20は開き方向に力が常時加わって、カセットホルダ20は上キャビネット2に対して開いた状態となっており、最後に、上キャビネット2を下キャビネット1に組み入れして下キャビネット1の下面より、ビス止めして構成している。その後、カセットホルダ20を上キャビネット2側へ閉めることにより、テープ用メカニズム5のフック(図示せず)とカセットホルダ20の係止片(図示せず)が係合して閉状態となる。
【0029】
また、この音響装置は、図1に示すように、筐体を構成する上キャビネット2は、装置本体を持ち運ぶために図4に示すように筐体の外側に取り付けられたハンドルH1を収納するハンドル収納部S1が左右に形成されており、それらのハンドル収納部S1の各内側壁面に筐体の内外が連通するように開口K1が設けられている。
【0030】
また、図4に示すように、ハンドルH1は、実線で示す装置の据付使用時の位置と、仮想線(2点鎖線)で示すハンドルH1の使用位置との間で、回動自在となるように、その基端部が上キャビネット2に取り付けられている。
そして、据付使用時には、図4に示すように、ハンドルH1は実線で示すようにハンドル収納部S1に収納され、このハンドルH1により開口K1が外観上隠されるように構成されている。
【0031】
次に、本構成において、カセット内のテープが走行系を構成するキャプスタンに巻き込まれてテープ障害が発生した際に、そのテープ障害を復旧してカセットハーフをテープ用メカニズムから解除する方法について説明する。
図5はカセットハーフ50がテープ用メカニズム5に装着されている状態を示す斜視図であり、図5に示すように、テープ用メカニズム5のキャプスタン51とフライホイール52は連動しており、このフライホイール52が、モータなどの動力源(図示せず)で回転されることにより、キャプスタン51を介してカセットハーフ50に収納されたテープを走行駆動するように構成されている。
【0032】
ここで、カセットハーフ50内のテープがキャプスタン51に巻き込まれ、カセットハーフ50が上キャビネット2から取り出せなくなる場合のような故障がある。この際の修理の方法としては、フライホイール52をカセットハーフ50内のテープがキャプスタン51からゆるむ方向にまわして、そのテープを外すやり方が、一般的である。
【0033】
本実施の形態の場合には、カセットハーフ50内のテープがキャプスタン51に巻き込まれたとしても、図6に示すように、左右の隔壁8の外側にそれぞれ形成された各ハンドル収納部S1の内側壁面に開口K1を設け、ハンドルH1をハンドル収納部S1から図4の仮想線(2点鎖線)で示す使用位置に回動した状態で、その回動によって露出した開口K1から棒状治具として例えばドライバー治具59を、テープ用メカニズム5に向かって筐体の内部に挿入できるように構成することにより、ドライバー治具59を用いて開口K1からテープ用メカニズム5に設けられているフライホイール52を回すことができる。
【0034】
以上の構成により、カセットハーフ50内のテープのキャプスタン51への巻き付きなどのテープ障害が発生したときにも、ハンドルH1を回動してその使用位置とした状態で開口K1から挿入したドライバー治具59により、キャプスタン51に繋がるフライホイール52を回転させ、キャプスタン51に対するテープの巻き付きを解除することができ、テープ用メカニズム5からカセットハーフ50を取り外すことができる。
【0035】
以上のようにして、本体を持ち運ぶために筐体の外側に取り付けられたハンドルH1を収納するハンドル収納部S1における内側壁面で、テープ用メカニズム5に設けられキャプスタン51に繋がるフライホイール52をドライバー治具59の挿入により回せるような位置に、開口K1を設けることにより、カセットハーフ50内のテープのキャプスタン51への巻き付きが発生したときに、開口K1から挿入したドライバー治具59によりキャプスタン51に繋がるフライホイール52を回転させ、キャプスタン51に対するテープの巻き付きを解除することができ、テープ用メカニズム5からカセットハーフ50を取り外すことができる。
【0036】
その結果、カセットハーフ50内のテープがキャプスタン51に巻き付いた際に、そのカセットハーフを、下キャビネット1を基本とした組み立て構成での分解作業をすることなく、テープ用メカニズム5から容易に取り外すことができ、このような場合の作業性を大幅に向上することができる。
また、据付使用時には、ハンドルH1はハンドル収納部S1に収納され、このハンドルH1により開口K1が隠されるため、外観上の問題も起こらないようにすることができる。
【0037】
なお、上記の実施の形態において、開口K1の形状、寸法、形成位置および個数については、上記のものに限るものではなく、例えば、上キャビネット2のハンドル収納部S1付近の強度の不具合、図4に示す据付使用時(ハンドルH1は実線で示す位置)の外観上および開口K1からのゴミなどの不要物侵入等の不具合、さらにハンドル収納部S1へのハンドルH1の収納時および非収納時の安全性における不具合等がない範囲であれば、かつ開口K1から挿入したドライバー治具59によりフライホイール52を回転させることに対して不都合がなければ、どのような状態に形成してもよく、同様の効果が得られる。
【0038】
また上記では、開口K1の形成位置について、ハンドル収納部S1における内側壁面として説明したが、特に内側壁面に限るものではなく、ハンドル収納部S1における底面部としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、音響機器として、カセットテープ装置およびCD装置の2つの音響機器が同一筐体内に組み込まれた場合を例に挙げて説明したが、複数の音響機器が同一筐体内に組み込まれている場合は、複数の音響機器のうちに、少なくとも1組のカセットテープ装置が含まれているものであれば、どのような組合わせでもよいし、勿論、1組のカセットテープ装置のみの場合にも適用することができ、それぞれ同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを収納するハンドル収納部で、テープメカニズムの一部が臨む位置に、開口を設けることにより、カセットのテープがテープメカニズムの走行系に巻き付いたときに、開口から挿入した棒状治具によりテープメカニズムの走行系を動かして、テープメカニズムの走行系に対するテープの巻き付きを解除することができ、カセットテープをテープメカニズムから取り外すことができる。
【0040】
そのため、カセット内のテープがテープメカニズムの走行系に巻き付くテープ障害が発生した際に、そのカセットテープを、下キャビネットを基本とした組み立て構成での分解作業をすることなく、テープメカニズムから容易に取り外すことができ、このような場合の作業性を大幅に向上することができる。
また、据付使用時には、ハンドルはハンドル収納部に収納され、このハンドルにより開口が隠されるため、外観上の問題も起こらないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の音響装置の構成を示す分解斜視図(但し、左右のスピーカならびにテープ用メカニズムの蓋部分は省いて図示している)
【図2】同実施の形態におけるテープ用メカニズム付近の構成を示す側面断面図
【図3】同実施の形態におけるテープ用メカニズム付近の構成を示す正面断面図
【図4】同実施の形態におけるハンドル収納時と非収納時を説明するための外観図
【図5】同実施の形態におけるテープ用メカニズムへのカセットハーフの装着状態を示す斜視図
【図6】同実施の形態におけるカセットテープ障害復旧方法を説明するためのテープ用メカニズム付近の構成を示す要部断面図
【図7】従来の音響装置の構成を示す分解斜視図
【図8】同従来例におけるテープ用メカニズムへのカセットハーフの装着状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 下キャビネット(筐体底面部)
2 上キャビネット
3 CD用メカニズム
4 プリント基板
5 テープ用メカニズム
50 カセットハーフ(カセットテープ)
51 キャプスタン
52 フライホイール
59 ドライバー治具
H1 ハンドル
K1 開口
S1 ハンドル収納部

Claims (3)

  1. 外装ケース本体にテープメカニズムが内蔵された音響機器において発生したカセットのテープが走行系に巻き付いたテープ障害を復旧するに際し、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられ使わない位置に回動したハンドルをハンドル収納部から使用位置に向かって回動させ、ハンドルの回動によって露出したハンドル収納部に形成されている開口からテープメカニズムに向かって棒状治具を挿入してテープメカニズムを動かして前記テープ障害を復旧するカセットテープ障害復旧方法。
  2. カセットテープを走行させるテープメカニズムを外装ケース本体の内部に配置するとともに、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを有する音響装置において、外装ケース本体には前記テープメカニズムの近傍位置に外装ケース本体の外形に沿って使わない位置に回動した前記ハンドルを収容する凹部からなるハンドル収納部を形成し、前記外装ケース本体の前記ハンドル収納部で前記ハンドルを使用位置に向かって回動させた状態で露出する部分に、外装ケース本体の内部に連通してテープメカニズムの一部が臨む開口を形成した音響装置。
  3. カセットテープを走行させるテープメカニズムを外装ケース本体の内部に配置するとともに、基端が前記外装ケース本体に回動自在に取り付けられたハンドルを有する音響装置において、外装ケース本体には前記テープメカニズムの近傍位置に外装ケース本体の外形に沿って使わない位置に回動した前記ハンドルを収容する凹部からなるハンドル収納部を形成し、前記外装ケース本体の前記ハンドル収納部で前記ハンドルを使用位置に向かって回動させた状態で露出する部分のテープメカニズム寄りの内側壁に、外装ケース本体の内部に連通してテープメカニズムの一部が臨む開口を形成した音響装置。
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