JP3558277B2 - ハイブリッド車両の変速機ユニット - Google Patents

ハイブリッド車両の変速機ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP3558277B2
JP3558277B2 JP2000079556A JP2000079556A JP3558277B2 JP 3558277 B2 JP3558277 B2 JP 3558277B2 JP 2000079556 A JP2000079556 A JP 2000079556A JP 2000079556 A JP2000079556 A JP 2000079556A JP 3558277 B2 JP3558277 B2 JP 3558277B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
housing
transmission unit
chamber
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000079556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001260676A5 (ja
JP2001260676A (ja
Inventor
拓 菅野
幸世 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2000079556A priority Critical patent/JP3558277B2/ja
Publication of JP2001260676A publication Critical patent/JP2001260676A/ja
Publication of JP2001260676A5 publication Critical patent/JP2001260676A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3558277B2 publication Critical patent/JP3558277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/92Energy efficient charging or discharging systems for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors specially adapted for vehicles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと、発電機を兼ねるモータとを有し、これらの出力トルクを変速装置に伝達することにより、エンジンおよびモータのいずれか一方又は双方で走行駆動力を得るようにしたハイブリッド車両に搭載される変速機ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、変速機ユニットのハウジング構造において、例えば開平2−62157号公報に記載の技術が知られている。これは、図6(イ)に示すように、ケースaとケースbから構成され、ケースaとケースbの合わせ面cのフランジ構造が図6(ロ)に示すように、ケースの外周のみで接合されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術においては、以下のような問題を有していた。すなわち、モータを内蔵したハイブリッド車両の変速機ユニットを構成する場合、ケース内にモータ室を構成しなければならない。また、モータに電源を供給するためのハーネスを収装するハーネス収装室もモータ室に隣接するように設ける必要がある。このとき、モータ室及びハーネス収装室はドライ(オイル等が潤滑していない状態)に保つ必要があり、変速機ユニット内において隔壁等により画成することが考えられる。
ここで、モータ室の周辺には減速機であるアイドラギヤやファイナルギヤ等の回転体が構成され、これらの回転体は、油をかき揚げることによって潤滑を行っている。また、ユニットハウジングには、ユニットハウジング内の内圧を一定に保つためのブリーザ室が迷路状に設けられ、このブリーザ室とユニットハウジングの外側を連通するブリーザパイプが設けられている。このような条件の下、ハーネス収装室を減速機等の油流動の多い場所に設けると、油流路容積を小さくしてしまい、油の流れを変化させてしまう。その結果、ブリーザ室のウエット室側入り口に流れ込む油の量が変化し、ブリーザ性能に影響を与えてしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、ハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、ブリーザ性能に影響を与えることなく、モータに電源を供給及び回収するハーネスが収装されるハーネス収装室を設けることのできる変速機ユニットハウジングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明においては、電磁クラッチとモータと変速機が変速機入力軸上に直列に配置されるとともに、変速機出力軸が少なくともモータと重なるように並列に配置され、該変速機出力軸の回転が減速機を介して変速機ユニット出力軸へ出力されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
前記減速機をアイドラギヤとディファレンシャルに取り付けられたファイナルギヤから構成し、
前記変速機ユニットの車載時の地平線に垂直、かつ、前記ファイナルギヤの外径に接する接線であって、前記モータに近接する第1接線により区画され、前記ファイナルギヤを含む第1領域を設定し、
前記アイドラギヤの外径と前記ファイナルギヤの外径との共通接線であって、前記モータに近接する第2接線により区画され、前記アイドラギヤ及びファイナルギヤを含む第2領域を設定し、
軸方向に垂直、かつ、前記減速機を含む面内であって、前記第1領域と前記第2領域との共通領域よりモータ側に、モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスを配設したことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
前記変速機ユニットのユニットハウジングを、前記電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、前記モータを収装する第2ドライ室と、前記変速機及び前記減速機を収装するウエット室に画成し、
前記モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスを収装する第3ドライ室を設け、
該第3ドライ室を前記共通領域以外に設けると共に、前記第2ドライ室と連通させるように配設したことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明においては、請求項1または2に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
前記第3ドライ室を前記ユニットハウジング外周と接する位置に配設すると共に、前記第3ドライ室を画成する隔壁の一部を、前記ユニットハウジングの外周の一部としたことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】
請求項1記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、電磁クラッチとモータと変速機が変速機入力軸上に直列に配置されるとともに、変速機出力軸が少なくともモータと重なるように並列に配置され、該変速機出力軸の回転が減速機を介して変速機ユニット出力軸へ出力される。
このとき、減速機がアイドラギヤとディファレンシャルに取り付けられたファイナルギヤから構成され、変速機ユニットの車載時の地平線に垂直、かつ、ファイナルギヤの外径に接する接線であって、モータに近接する第1接線により区画され、ファイナルギヤを含む第1領域が設定され、アイドラギヤの外径とファイナルギヤの外径との共通接線であって、モータに近接する第2接線により区画され、アイドラギヤ及びファイナルギヤを含む第2領域が設定される。
そして、軸方向に垂直、かつ、減速機を含む面内であって、第1領域と第2領域との共通領域よりモータ側にモータへの電源の供給及び回収を行うハーネスが配設されている。
すなわち、図5(イ)に示すように、共通領域に障害物が構成されていると、油流路容積を小さくしてしまい、油の流れを変化させてしまう。これにより、油が変速機ユニットの上方まで流れ込むことが考えられる。例えば、変速機ユニットの上方にブリーザ室が設けられていた場合、ブリーザ室のウエット室側入り口に流れ込む油の量が変化し、ブリーザ性能に影響を与えてしまう。
しかしながら、図5(ロ)に示すように、共通領域に障害物が構成されていない場合、油流容積に影響を与えることがないため、安定した潤滑ができると共に、ブリーザ性能等に影響を与えるという問題を回避することができる。
【0009】
請求項2に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、変速機ユニットのユニットハウジングが、電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、モータを収装する第2ドライ室と、変速機及び減速機を収装するウエット室に画成され、
モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスを収装する第3ドライ室が設けられている。この第3ドライ室が共通領域以外に設けられると共に、第2ドライ室と連通するように配設している。
すなわち、モータには、電源を供給及び回収するためのハーネスが必要である。このとき、モータ及びハーネスはドライ室に設ける必要があるため、第2ドライ室と第3ドライ室を設けなければならない。この第3ドライ室は、完全にウエット室と画成されているため障害物となるが、共通領域以外に配設したことで、油の流れに影響を与えることがない。
よって、ブリーザ性能等に影響を与えるという問題を回避することができる。
【0010】
請求項3に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、第3ドライ室がユニットハウジング外周と接する位置に配設されると共に、第3ドライ室を画成する隔壁の一部が、ユニットハウジングの外周の一部とされている。
よって、ブリーザ性能等に影響を与えないだけでなく、ユニットハウジング外周の隔壁と第3ドライ室の隔壁とを共用することが可能となり、省スペース化を図ることができる。また、第3ドライ室が外周部と接するように設けられることで、変速機ユニットの外部にあるインバータ等との電源の供給及び回収を容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は実施の形態におけるハイブリッド車両の主要ユニットの構成を示す図である。
1は変速機ユニット、2はエンジン、3は発電/始動用のBモータ、4はインバータ、5はバッテリ、6は電動式パワーステアリング、7はハイブリッド制御ユニット、8はチェーンである。
【0012】
変速機ユニット1内には、電磁クラッチ11と、駆動用モータであるAモータ15と、無段変速機(以下CVTと記す)13が収装され、Aモータ15は減速時と制動時のエネルギ回生用モータとしても機能する。また、電動式油圧ポンプを駆動するためのCモータ9が備えられている。これは、モータのみでの走行域があるハイブリッド車では、エンジンに駆動されるオイルポンプだけではモータのみ走行時の油圧(特にCVT13のプーリ油圧)が得られないからである。また、同様の理由により、パワーステアリング6のアシスト力も電動式とされており、モータによってアシストされる。
【0013】
発電/始動用モータであるBモータ3は、エンジンブロックにマウントされ、エンジン2とはチェーン8でつながれており、通常は発電機、始動時はスタータとして機能する。
バッテリ5,モータ3,15,エンジン2,クラッチ11,CVT13の各制御ユニット7a,7b,7c,7d,7eはそれぞれ独立され、最終的にハイブリッド制御ユニット7で統合制御されている。
【0014】
次に、駆動システムの作用を説明する。
本実施の形態のハイブリッド車両はパラレル方式で、Aモータ15が出力よりも燃費を優先させたエンジン2のアシスト役として機能する。またCVT13は、エンジンを最良燃費点で運転させるための調整役も担っている。
クラッチ11は電磁クラッチであり、OFFすればAモータ15のみでの走行となる。クラッチ11のON/OFFは、ハイブリッド制御ユニット7から指令を受けるクラッチ制御ユニット7dで自動的かつ最適に制御される。
【0015】
(システム起動時)
始動時はBモータ3がスタータとして機能し、エンジン2を始動する。
【0016】
(発進・低速走行時)
エンジン2の燃費消費効率が低い低負荷での発進や低速走行時には、エンジン2は停止してAモータ15のみの走行となる。発進と低速走行でも、負荷が大きい(スロットル開度が大きい)場合は直ちにエンジン2が始動し、クラッチ11がONしてエンジン2+Aモータ15での走行となる。
【0017】
(通常走行時)
主にエンジン2による走行となる。この場合、CVT13の変速制御によりエンジン回転数を調整することで、最良燃費ライン上での運転が実現されている。
【0018】
(高負荷時)
エンジン2が最大出力を発生しても駆動力が不足するような高負荷時は、バッテリ5からAモータ15に積極的に電気エネルギが供給され、全体の駆動力が増強される。
【0019】
(減速時)
減速時、エンジン2は燃料カットされる。同時にAモータ15がジェネレータとして機能し、従来は捨てられていた運動エネルギの一部を電気エネルギに変えてバッテリ5に回収する。
【0020】
(後退時)
CVT13には、リバースギアは設定されていない。従って、後退時はクラッチ11を開放し、Aモータ15を逆回転させて、Aモータ15のみの走行となる。
【0021】
(停止時)
車両停止時は、エンジン2は停止する。但し、バッテリ5の充電が必要なときやエアコンコンプレッサの作動が必要なときと暖機中などは、エンジン2は停止しない。
【0022】
図2は本発明にベルト式無段変速機(CVT)を備えたハイブリッド車両の変速機ユニットの断面図である。
図2において、エンジン出力軸10には回転伝達機構として電磁式のクラッチ11が連結されるとともに、この電磁クラッチ11に電源を供給するスリップリング11aが備えられている。電磁クラッチ11の出力側は変速機入力軸12と連結されており、この入力軸12の端部にはCVT13の駆動プーリ14が設けられると共に、駆動プーリ14と電磁クラッチ11との間に位置するように走行用のAモータ(請求項記載のモータ)15が設けられている。
【0023】
Aモータ15は、入力軸12に固定されたロータ16と、ハウジング側に固定されたステータ17とからなり、バッテリ5からの電力の供給を受けて入力軸12を駆動し、または減速時等の入力軸12の回転力に基づいて発電機として機能する。
【0024】
CVT13は、上記駆動プーリ14と従動プーリ18と、駆動プーリ14の回転力を従動プーリ18に伝達するベルト19等からなっている。駆動プーリ14は、入力軸12と一体に回転する固定円錐板20と、固定円錐板20に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に駆動プーリシリンダ室21に作用する油圧によって入力軸12の軸方向に移動可能である可動円錐板22からなっている。従動プーリ18は、従動軸23上に設けられている。従動プーリ18は、従動軸23と一体に回転する固定円錐板24と、固定円錐板24に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に従動プーリシリンダ室32に作用する油圧によって従動軸23の軸方向に移動可能である可動円錐板25とからなっている。
【0025】
従動軸23には駆動ギア26が固着されており、この駆動ギア26はアイドラ軸27上のアイドラギア28と噛み合っている。アイドラ軸27に設けられたピニオン29はファイナルギア30と噛み合っている。ファイナルギア30はディファレンシャル31を介して図示しない車輪に至るドライブシャフトを駆動する。
【0026】
上記のようなCVT13にエンジン出力軸10から入力された回転力は、電磁クラッチ11及び入力軸12を介してCVT13に伝達される。入力軸12の回転力は駆動プーリ14,ベルト19,従動プーリ18,従動軸23,駆動ギア26,アイドラギア28,アイドラ軸27,ピニオン29,及びファイナルギア30を介してディファレンシャル31に伝達される。
【0027】
上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ14の可動円錐板22及び従動プーリ18の可動円錐板25を軸方向に移動させてベルト19との接触位置半径を変えることにより、駆動プーリ14と従動プーリ18との間の回転比つまり変速比を変えることができる。このような駆動プーリ14と従動プーリ18のV字状のプーリ溝の幅を変化させる制御は、CVT制御ユニット7eを介して駆動プーリシリンダ室21または従動プーリシリンダ室32への油圧制御により行われる。
【0028】
図3は変速機ユニットのハウジング構成を表す概念図である。
図3(イ)に示すように、このような変速機構及びモータ等を収装した変速機ハウジングは、CVT13を収装した第3ハウジング49と、CVT13とAモータ15とを収装した第2ハウジング41と、Aモータと電磁クラッチ11を収装した第1ハウジング42とに軸方向に分割した構成となっている。
【0029】
第2ハウジング41はCVT13等が組み込まれる変速機室43とAモータ15が組み込まれるモータ室44とに第2隔壁45と第4隔壁71を介して仕切られている。また、従動軸23の支持部を介してCVT13の駆動プーリ14と従動プーリ18が収装されている部分を第1ウエット室とし、アイドラ軸27やディファレンシャル31が収装されている部分を第2ウエット室として構成している。また、図4の第2ハウジング41の正面図に示すように、この第4隔壁71にはパーキングギアを操作するためのマニュアルシャフト支持部62bが設けられ、これにより構造の簡素化、及びケース内のレイアウト自由度の向上を図っている。
【0030】
第1ハウジング42は前記第2ハウジング41が結合する一方の端面に第2ドライ室の一部を設けるように第1隔壁46が形成されるとともに、従動軸23,アイドラ軸27及びディファレンシャル31が構成される第2ウエット室とモータ室44を画成する第3隔壁70が形成され、各ハウジング41,42を結合したときに前記各隔壁45,46,70,71間に前記モータ室44を画成すると共に、第1ハウジング42の他方の端面を図示しないエンジン2に結合したときに第1隔壁46とエンジン2との間にクラッチ室47を画成するように構成されている。
【0031】
次に、各ハウジング41,42を結合する際のシールフランジ面について説明する。図3(ロ)に示すように、第2ハウジング41のモータ室44と従動軸23が収装される従動軸収装部63との間には、肉厚部73が形成され、その端面は一部がシールフランジ面を形成している。
また、第1ハウジング42及び第2ハウジング41の外周部端面には、シールフランジ面が形成されると共に、第3隔壁及び第4隔壁の端面にもそれぞれシールフランジ面が形成され、これらのシールフランジ面は同一平面上に形成されている。
【0032】
また、第3隔壁70及び第4隔壁71には、ハーネス用隔壁70a及び71aが設けられ、このハーネス用隔壁70a,71aと第1ハウジング42及び第2ハウジング41の一部により、Aモータ15への3相電流供給用のハーネスを画成することで、ハーネス収装室66(特許請求の範囲の第3ドライ室)を形成している。これにより、3相電流供給用のハーネスをモータ室44に配線することができるよう構成されている。
【0033】
このハーネス収装室66は、アイドラ軸27及びディファレンシャル31と、モータ室44を介して対向する位置に設けられ、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30の油のかき揚げによる油流路容積に影響を与えないよう構成されている。また、ハーネス収装室66の隔壁は、第1ハウジング42及び第2ハウジング41の外周と一部供用することで、省スペース化を図っている。
【0034】
また、第2ハウジング41上方には、ブリーザ室74が第1ハウジング42と共に迷路状に形成されている。このブリーザ室74の上方にはブリーザパイプ81が設けられ、ブリーザ室74と外気を連通することでハウジング内の内圧を一定に保っている。ここで、変速機ユニット1の車載時の地平線に垂直、かつ、ファイナルギヤ30の外径に接する接線であって、Aモータ15に近接する第1接線により区画され、ファイナルギヤ30を含む第1領域を設定する。そして、アイドラギヤ28の外径とファイナルギヤ30の外径との共通接線であって、Aモータ15に近接する第2接線により区画され、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30を含む第2領域を設定する。このとき、軸方向に垂直、かつ、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30を含む面内であって、第1領域と第2領域との共通領域には、障害物となる構成を配設しない。
【0035】
これは、図5(イ)に示すように、仮に、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30によってかき揚げられた油等による油流動の多い場所に障害物となる構成を設けると、油流路容積を小さくしてしまい、油の流れを変化させてしまう。その結果、ブリーザ室74のウエット室側入り口に流れ込む油の量が変化し、ブリーザ性能に影響を与えてしまうという問題がある。ここで、図5(ロ)に示すように、本実施の形態においては、共通領域に障害となる構成を設けていないため、ブリーザ性能に影響を与えてしまうといった問題を回避することができる。
【0036】
このように、第1及び第2ハウジング41,42のシールフランジ面を同一平面上に構成することにより、確実にシールされたモータ室44及びハーネス収装室66を形成することができる。また、シールフランジ面が同一面内に形成されているため、製造上の公差管理を容易に行うことが可能となり、精度の高いシールフランジ面を形成することができる。また、モータ室44を第1ハウジング42と第2ハウジング41の両方から構成しているため、モータ室44の容積を十分に確保することができる。
【0037】
図4は第2ハウジング41の正面図(第一ハウジングとの合わせ面)を示す。第2ハウジング41には、モータ収装部61とパーキングサポート収装部62aとマニュアルシャフト支持部62bと従動軸収装部63とアイドラ軸収装部64とディファレンシャル収装部65が設けられている。また、図中ハッチング領域がシールフランジ面であり、ドライ室及びウエット室の画成は、このハッチング領域のシールフランジ面によって行われる。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態におけるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、変速機ユニットの車載時の地平線に垂直、かつ、ファイナルギヤ30の外径に接する接線であって、Aモータ15に近接する第1接線により区画され、ファイナルギヤ30を含む第1領域が設定され、アイドラギヤ28の外径とファイナルギヤ30の外径との共通接線であって、Aモータ15に近接する第2接線により区画され、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30を含む第2領域が設定される。
そして、軸方向に垂直、かつ、アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30を含む面内であって、第1領域と第2領域との共通領域よりモータ側に、モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスが配設されている。
すなわち、図5(イ)に示すように、共通領域に障害物が構成されていると、油流路容積を小さくしてしまい、油の流れを変化させてしまう。これにより、油が変速機ユニットの上方まで流れ込むことが考えられる。例えば、変速機ユニットの上方にブリーザ室74が設けられ、このブリーザ室74とユニットハウジングの外側を連通するブリーザパイプ81が設けられていた場合、ブリーザ室74のウエット室側入り口に流れ込む油の量が変化し、ブリーザ性能に影響を与えてしまう。
しかしながら、図5(ロ)に示すように、共通領域に障害物が構成されていない場合、油流容積に影響を与えることがないため、安定した潤滑ができると共に、ブリーザ性能等に影響を与えるという問題を回避することができる。
【0039】
また、変速機ユニット1のユニットハウジングが、電磁クラッチ11を収装するクラッチ室47と、Aモータ15を収装するモータ室44と、CVT13,アイドラギヤ28及びファイナルギヤ30を収装するウエット室に画成され、Aモータ15への電源の供給及び回収を行うハーネスを収装するハーネス収装室66が設けられている。このハーネス収装室66が共通領域以外に設けられると共に、モータ室44と連通するように配設している。
すなわち、Aモータ15には、電源を供給及び回収するためのハーネスが必要である。このとき、Aモータ15及びハーネスはドライ室に設ける必要があるため、モータ室44とハーネス収装室66を設けなければならない。このハーネス収装室66は、完全にウエット室と画成されているため障害物となるが、共通領域以外に配設したことで、油の流れに影響を与えることがない。
よって、ブリーザ性能等に影響を与えるという問題を回避することができる。
【0040】
また、ハーネス収装室66がユニットハウジング外周と接する位置に配設されると共に、ハーネス収装室66を画成する隔壁の一部が、ユニットハウジングの外周の一部とされている。
よって、ブリーザ性能等に影響を与えないだけでなく、ユニットハウジング外周の隔壁とハーネス収装室66の隔壁とを共用することが可能となり、省スペース化を図ることができる。また、ハーネス収装室66が外周部と接するように設けられることで、変速機ユニット1の外部にあるインバータ等との電源の供給及び回収を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるハイブリッド車両の主要ユニットの構成を示す図である。
【図2】実施の形態におけるベルト式無段変速機(CVT)を備えたハイブリッド車両の変速機ユニットの断面図である。
【図3】実施の形態におけるユニットハウジングの概念図である。
【図4】実施の形態における第2ハウジングの正面図である。
【図5】実施の形態における油の流れの概念図である。
【図6】従来技術を表す図である。
【符号の説明】
1 変速機ユニット
2 エンジン
3 Bモータ
5 バッテリ
6 パワーステアリング
7 ハイブリッド制御ユニット
7a バッテリ制御ユニット
7b モータ制御ユニット
7c エンジン制御ユニット
7e CVT制御ユニット
7d クラッチ制御ユニット
8 チェーン
9 Cモータ
10 エンジン出力軸
11a スリップリング
11 電磁クラッチ
12 入力軸
14 駆動プーリ
15 Aモータ
16 ロータ
17 ステータ
18 従動プーリ
19 ベルト
20 固定円錐板
21 駆動プーリシリンダ室
22 可動円錐板
23 従動軸
24 固定円錐板
25 可動円錐板
26 駆動ギア
27 アイドラ軸
28 アイドラギア
29 ピニオン
30 ファイナルギア
31 ディファレンシャル
32 従動プーリシリンダ室
41 第2ハウジング
42 第1ハウジング
43 変速機室
44 モータ室
45 第2隔壁
46 第1隔壁
47 クラッチ室
48 冷却水ジャケット
61 モータ収装部
62a パーキングサポート収装部
62b マニュアルシャフト支持部
63 従動軸収装部
64 アイドラ軸収装部
65 ディファレンシャル収装部
66 ハーネス収装室
70 第3隔壁
70a ハーネス用隔壁
71 第4隔壁
71a ハーネス用隔壁
73 肉厚部
74 ブリーザ室
80 耐摩耗性スリーブ
81 ブリーザパイプ
a ケース
b ケース
c 合わせ面

Claims (3)

  1. 電磁クラッチとモータと変速機が変速機入力軸上に直列に配置されるとともに、変速機出力軸が少なくともモータと重なるように並列に配置され、該変速機出力軸の回転が減速機を介して変速機ユニット出力軸へ出力されるハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
    前記減速機をアイドラギヤとディファレンシャルに取り付けられたファイナルギヤから構成し、
    前記変速機ユニットの車載時の地平線に垂直、かつ、前記ファイナルギヤの外径に接する接線であって、前記モータに近接する第1接線により区画され、前記ファイナルギヤを含む第1領域を設定し、
    前記アイドラギヤの外径と前記ファイナルギヤの外径との共通接線であって、前記モータに近接する第2接線により区画され、前記アイドラギヤ及びファイナルギヤを含む第2領域を設定し、
    軸方向に垂直、かつ、前記減速機を含む面内であって、前記第1領域と前記第2領域との共通領域よりモータ側に、モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスを配設したことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
    前記変速機ユニットのユニットハウジングを、前記電磁クラッチを収装する第1ドライ室と、前記モータを収装する第2ドライ室と、前記変速機及び前記減速機を収装するウエット室に画成し、
    前記モータへの電源の供給及び回収を行うハーネスを収装する第3ドライ室を設け、
    該第3ドライ室を前記共通領域以外に設けると共に、前記第2ドライ室と連通させるように配設したことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。
  3. 請求項1または2に記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
    前記第3ドライ室を前記ユニットハウジング外周と接する位置に配設すると共に、前記第3ドライ室を画成する隔壁の一部を、前記ユニットハウジングの外周の一部としたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。
JP2000079556A 2000-03-22 2000-03-22 ハイブリッド車両の変速機ユニット Expired - Fee Related JP3558277B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000079556A JP3558277B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 ハイブリッド車両の変速機ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000079556A JP3558277B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 ハイブリッド車両の変速機ユニット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001260676A JP2001260676A (ja) 2001-09-26
JP2001260676A5 JP2001260676A5 (ja) 2004-07-08
JP3558277B2 true JP3558277B2 (ja) 2004-08-25

Family

ID=18596791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000079556A Expired - Fee Related JP3558277B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 ハイブリッド車両の変速機ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3558277B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1019457C2 (nl) * 2001-11-30 2003-06-03 Skf Ab Continu variabel transmissiesysteem in een zelfdragend huis.
JP4983711B2 (ja) * 2008-04-18 2012-07-25 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の潤滑構造
JP6046977B2 (ja) * 2012-10-19 2016-12-21 株式会社クボタ ハイブリッドシステム
JP6012392B2 (ja) * 2012-10-19 2016-10-25 株式会社クボタ ハイブリッドシステム
CN109203967B (zh) * 2018-11-14 2024-02-27 王延芸 一种混合动力传动装置
JP7032356B2 (ja) * 2019-07-01 2022-03-08 本田技研工業株式会社 トランスミッションのブリーザ構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633810B2 (ja) * 1984-02-01 1994-05-02 富士重工業株式会社 無段変速機の潤滑装置
JPH0612284Y2 (ja) * 1988-10-28 1994-03-30 マツダ株式会社 歯車潤滑構造
JP3424492B2 (ja) * 1997-03-31 2003-07-07 三菱自動車工業株式会社 車両用ベルト式変速装置
JP3893815B2 (ja) * 1999-10-18 2007-03-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001260676A (ja) 2001-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6397968B2 (en) Transmission unit for hybrid vehicle
US7421928B2 (en) Motor vehicle drive arrangement
US7413417B2 (en) Motor vehicle drive arrangement
JP3714845B2 (ja) 変速機ユニット
US5474428A (en) Oil pump driving device for transmission
JP3625170B2 (ja) ハイブリッド車両の変速機ユニット
US8561502B2 (en) Dual drive pump system with one way clutches
US11104216B2 (en) Vehicle drive apparatus
US8505659B2 (en) Road vehicle with hybrid propulsion
JP3691717B2 (ja) ハイブリッド車両の変速機ユニット
JP3708784B2 (ja) ハイブリッド車両の変速機ユニット
JP2003336725A (ja) 油圧発生装置用の駆動装置
JP4900683B2 (ja) 油圧供給装置
KR20210020893A (ko) 전기 구동식 자동차의 파워 트레인용 구동 유닛 및 구동 어셈블리
JP3558277B2 (ja) ハイブリッド車両の変速機ユニット
JP2003307270A (ja) ハイブリッド車両の油圧供給装置
JP3571991B2 (ja) 変速機ユニット
JP3643751B2 (ja) ハイブリッド車両の変速機ユニット
US20220213957A1 (en) Vehicle drive device
JP2007055528A (ja) オイル供給装置
JP2006336718A (ja) オイル供給装置
JP2013095261A (ja) 車両用駆動装置
JP3691720B2 (ja) 変速機ユニット
JP2001263463A (ja) 変速機ユニット
JP3691719B2 (ja) ブリーザパイプ取り付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080528

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090528

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100528

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100528

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees