JP3691720B2 - 変速機ユニット - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変速機ユニット、特に、エンジンと、発電機を兼ねるモータとを有し、これらの出力トルクを変速装置に伝達することにより、エンジンおよびモータのいずれか一方又は双方で走行駆動力を得るようにしたハイブリッド車両に搭載される変速機ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境の保護、及び有限資源の節約の観点から、自動車の燃費向上が求められている。この燃費向上の要求に対する1つの手段としてハイブリッド車両が考えられている。このハイブリッド車両は、エンジンとモータを直列もしくは並列に配置し、エンジン出力のアシストや、減速時には発電機として作用させ、自動車の運動エネルギを電気エネルギに変換することにより、この電気エネルギを用いて再度出力をアシストするよう構成されているものである。
【0003】
このハイブリッド車両を構成する際、従来の変速装置の基本的なレイアウトの変更を行うことなくモータ等を新たに構成することで、コストを抑えつつ、従来の車両にそのまま適用することが考えられる。そのような観点から、例えば、従来の変速装置として特開平9−329228号公報に記載の遊星歯車を有する変速装置が知られている。
【0004】
この装置は図6に示すように、第1ハウジング113及び第1隔壁116により形成されるトルクコンバータ室101と、第2ハウジング114と第1隔壁116及び第2隔壁117により形成される遊星歯車室102と、第3ハウジング115及び第2隔壁117により形成される変速機室103から構成されている。エンジンからの回転は、トルクコンバータ室101のトルクコンバータ110に入力され、トルクコンバータ110からの出力は、遊星歯車室102内へ入力され、遊星歯車111により前後進切り替えが行われ、さらに変速機室103内の変速機112へ入力される。
【0005】
この変速機112は、ベルト式無段変速機が備えられており、遊星歯車111からの出力回転は、駆動プーリ112aを回転し、ベルト112cによって従動プーリ112bへ回転が伝達されるよう構成されている。図外のコントロールバルブユニットからの油圧は、ケース120、オイルポンプ121、インプットシャフト122を経て駆動プーリ112aの軸心油路123へ送られ、駆動プーリの駆動プーリシリンダ室124へ油圧を供給し、変速比を制御している。
【0006】
図7は従来の変速機ユニットの第2ハウジング114をエンジン側から見た正面図である。この図に示すように、遊星歯車111が収装される遊星歯車室102の外周にはパーキング機構のサポート部材130が設けられている。この従来技術においては、サポート部材130がボルトによって第2ハウジング114に固定され、一方パーキングポール131は第2ハウジング114に揺動可能に支持されている。サポート部材130とパーキングポール131との間に、軸方向に移動可能なアクチュエータ133が設けられている。このアクチュエータ133はパーキングポール131を移動させるためのカム面134を有し、アクチュエータ133が突出してパーキングポール131を揺動させた状態では、パーキングポール131の歯が、出力軸と一体に回転するパーキングギヤに噛み合う。これにより出力軸が固定される。図8はこの従来技術のパーキングポール及びサポート部材部分の断面を表す図である。図に示すように、サポート部材130は、2本のボルト132により固定され、大きな力が掛かったとしても破損しないようよう構成されている。
なお、このサポート部材130の従来技術としては、実開平5−72626号公報に記載の技術がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来の変速機ユニットの基本的レイアウトを変えることなくハイブリッド車両用の変速機ユニットとする際、トルクコンバータ室101に電磁クラッチを収容し、遊星歯車室102にモータを収装する事が考えられる。
また、ハイブリッド車両の駆動源として作用するモータはできる限り大きなモータを収装する必要があるため、従来の遊星歯車111を収装する部分を更に拡張して構成する必要がある。
【0008】
しかしながら、遊星歯車室102を拡張する場合、遊星歯車室102の外周にはパーキング機構が設けられており、モータ室として拡張することができないと言う問題があった。仮に、このパーキング機構のサポート部材を薄型のプレート状とし、遊星歯車室102を拡張することが考えられるが、パーキング機構の特にサポート部材には非常に大きな力が掛かるため、確実に強度を確保できないと言う問題があった。また、パーキング機構を別の場所に構成することも考えられるが、設計変更箇所が増大し、コストがかかるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、特にハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、例えば従来の変速機ユニットから最小限の設計変更により、十分なモータ室としての容積を確保することができる変速機ユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明においては、変速機ユニットのユニットハウジング内に該ユニットハウジングと一体的に設けられ、
変速機の一部を収装する収装部の外周に、変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、該パーキングポールを支持するサポート部材と、前記パーキングポールを揺動するアクチュエータを備えた変速機ユニットにおいて、
前記サポート部材に前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部を設け、該アクチュエータ支持部の両側にボルト固定部を設け、
該2つのボルト固定部のうちの少なくとも1つのボルト固定部を、前記パーキングポールと変速機の軸方向に重なる位置関係に設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、エンジンと変速機入力軸を断接する電磁クラッチとエンジンと共に駆動源となるモータと変速機構部が前記変速機入力軸上に直列に配置され、減速機を介して駆動軸へ回転を出力するハイブリッド車両の変速機ユニットであって、
前記変速機ユニットのユニットハウジングを、エンジンから軸方向に前記電磁クラッチと前記モータの一部及び減速機の一部を収装する第1ハウジングと、前記モータ,前記変速機構部の一部及び前記減速機の一部を収装する第2ハウジングと、前記変速機構部を収装する第3ハウジングから構成し、
前記第2ハウジングの前記モータを収装するモータ収装部の外周に、前記変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、該パーキングポールを支持するサポート部材と、前記パーキングポールを揺動するアクチュエータを備えたハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
前記サポート部材の略中央に前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部を設け、該アクチュエータ支持部の両側にボルト固定部を設け、
該2つのボルト固定部の前記パーキングポールと入力軸の軸方向に重ならない第1ボルト固定部を、前記パーキングポールと同一軸方向位置に設け、
前記パーキングポールと入力軸の軸方向に重なる第2ボルト固定部を前記パーキングポールと異なる軸方向位置に設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】
請求項1記載の変速機ユニットにおいては、ユニットハウジング内に、このユニットハウジングと一体的に設けられ、変速機の一部を収装する収装部の外周に、変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、このパーキングポールを支持するサポート部材と、パーキングポールを揺動するアクチュエータが備えられている。
このとき、サポート部材にアクチュエータを支持するアクチュエータ支持部が設けられ、このアクチュエータ支持部の両側にボルト固定部が設けられている。そして、この2つのボルト固定部のうちの少なくとも1つのボルト固定部が、パーキングポールと変速機の軸方向に重なる位置関係に設けられている。
すなわち、パーキング機構部であるサポート部材が収装部外周に構成されていたため、収装部を拡張することができなかったが、上述のような構成を取ったことにより、サポート部材の強度を維持しつつ、収装部の外径を拡張することができる。また、大きな設計変更を伴わないため、コストを削減することができる。請求項2記載のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、エンジンと変速機入力軸を断接する電磁クラッチとエンジンと共に駆動源となるモータと変速機構部が前記変速機入力軸上に直列に配置され、減速機を介して駆動輪へ回転を出力するよう構成されている。
この変速機ユニットのユニットハウジングは、エンジンから軸方向に電磁クラッチとモータの一部及び減速機の一部を収装する第1ハウジングと、モータ,変速機構部の一部及び減速機の一部を収装する第2ハウジングと、変速機構部を収装する第3ハウジングから構成されている。そして、第2ハウジングのモータを収装するモータ収装部の外周に、変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、このパーキングポールを支持するサポート部材と、パーキングポールを揺動するアクチュエータが備えられている。
このとき、サポート部材の略中央に前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部が設けられ、このアクチュエータ支持部の両側にボルト固定部が設けられている。この2つのボルト固定部のパーキングポールと入力軸の軸方向に重ならない第1ボルト固定部がパーキングポールと同一軸方向位置に設けられ、パーキングポールと入力軸の軸方向に重なる第2ボルト固定部がパーキングポールと異なる軸方向位置に設けられている。
【0012】
すなわち、図5に示すように、従来の変速機ユニットをハイブリッド車両とする際、遊星歯車室をモータ室として構成することが考えられるが、この場合、エンジンと共に駆動源となるため、モータ室の容積を拡張する必要がある。しかしながらパーキング機構部であるサポート部材が遊星歯車室外周に構成されていたため、モータ室として拡張することができなかったが、上述のような構成を取ったことにより、サポート部材の強度を維持しつつ、モータ収装部の外径を拡張することができる。また、大きな設計変更を伴わないため、コストを削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は実施の形態におけるハイブリッド車両の主要ユニットの構成を示す図である。
1は変速機ユニット、2はエンジン、3は発電/始動用のBモータ、4はインバータ、5はバッテリ、6は電動式パワーステアリング、7はハイブリッド制御ユニット、8はチェーンである。
【0014】
変速機ユニット1内には、電磁クラッチ11と、駆動用モータであるAモータ15と、無段変速機(以下CVTと記す)13が収装され、Aモータ15は減速時と制動時のエネルギ回生用モータとしても機能する。また、電動式油圧ポンプを駆動するためのCモータ9が備えられている。これは、モータのみでの走行域があるハイブリッド車では、エンジンに駆動されるオイルポンプだけではモータのみ走行時の油圧(特にCVT13のプーリ油圧)が得られないからである。また、同様の理由により、パワーステアリング6のアシスト力も電動式とされており、モータによってアシストされる。
【0015】
発電/始動用モータであるBモータ3は、エンジンブロックにマウントされ、エンジン2とはチェーン8でつながれており、通常は発電機、始動時はスタータとして機能する。
バッテリ5,モータ3,15,エンジン2,クラッチ11,CVT13の各制御ユニット7a,7b,7c,7d,7eはそれぞれ独立され、最終的にハイブリッド制御ユニット7で統合制御されている。
【0016】
次に、駆動システムの作用を説明する。
本実施の形態のハイブリッド車両はパラレル方式で、Aモータ15が出力よりも燃費を優先させたエンジン2のアシスト役として機能する。またCVT13は、エンジンを最良燃費点で運転させるための調整役も担っている。
クラッチ11は電磁クラッチであり、OFFすればAモータ15のみでの走行となる。クラッチ11のON/OFFは、ハイブリッド制御ユニット7から指令を受けるクラッチ制御ユニット7dで自動的かつ最適に制御される。
【0017】
(システム起動時)
始動時はBモータ3がスタータとして機能し、エンジン2を始動する。
【0018】
(発進・低速走行時)
エンジン2の燃費消費効率が低い低負荷での発進や低速走行時には、エンジン2は停止してAモータ15のみの走行となる。発進と低速走行でも、負荷が大きい(スロットル開度が大きい)場合は直ちにエンジン2が始動し、クラッチ11がONしてエンジン2+Aモータ15での走行となる。
【0019】
(通常走行時)
主にエンジン2による走行となる。この場合、CVT13の変速制御によりエンジン回転数を調整することで、最良燃費ライン上での運転が実現されている。
【0020】
(高負荷時)
エンジン2が最大出力を発生しても駆動力が不足するような高負荷時は、バッテリ5からAモータ15に積極的に電気エネルギが供給され、全体の駆動力が増強される。
【0021】
(減速時)
減速時、エンジン2は燃料カットされる。同時にAモータ15がジェネレータとして機能し、従来は捨てられていた運動エネルギの一部を電気エネルギに変えてバッテリ5に回収する。
【0022】
(後退時)
CVT13には、リバースギアは設定されていない。従って、後退時はクラッチ11を開放し、Aモータ15を逆回転させて、Aモータ15のみの走行となる。
【0023】
(停止時)
車両停止時は、エンジン2は停止する。但し、バッテリ5の充電が必要なときやエアコンコンプレッサの作動が必要なときと暖機中などは、エンジン2は停止しない。
【0024】
図2は本発明にベルト式無段変速機(CVT)を備えたハイブリッド車両の変速機ユニットの断面図である。
図2において、エンジン出力軸10には回転伝達機構として電磁式のクラッチ11が連結されるとともに、この電磁クラッチ11に電源を供給するスリップリング11aが備えられている。電磁クラッチ11の出力側は変速機入力軸12と連結されており、この入力軸12の端部にはCVT13の駆動プーリ14が設けられると共に、駆動プーリ14と電磁クラッチ11との間に位置するように走行用のAモータ(請求項記載のモータ)15が設けられている。
【0025】
Aモータ15は、入力軸12に固定されたロータ16と、ハウジング側に固定されたステータ17とからなり、バッテリ5からの電力の供給を受けて入力軸12を駆動し、または減速時等の入力軸12の回転力に基づいて発電機として機能する。
【0026】
CVT13は、上記駆動プーリ14と従動プーリ18と、駆動プーリ14の回転力を従動プーリ18に伝達するベルト19等からなっている。駆動プーリ14は、入力軸12と一体に回転する固定円錐板20と、固定円錐板20に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に駆動プーリシリンダ室21に作用する油圧によって入力軸12の軸方向に移動可能である可動円錐板22からなっている。従動プーリ18は、従動軸23上に設けられている。従動プーリ18は、従動軸23と一体に回転する固定円錐板24と、固定円錐板24に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共に従動プーリシリンダ室32に作用する油圧によって従動軸23の軸方向に移動可能である可動円錐板25とからなっている。
【0027】
従動軸23には駆動ギア26が固着されており、この駆動ギア26はアイドラ軸27上のアイドラギヤ28と噛み合っている。アイドラ軸27に設けられたピニオン29はファイナルギヤ30と噛み合っている。ファイナルギヤ30はディファレンシャル31を介して図示しない車輪に至るドライブシャフトを駆動する。
【0028】
上記のようなCVT13にエンジン出力軸10から入力された回転力は、電磁クラッチ11及び入力軸12を介してCVT13に伝達される。入力軸12の回転力は駆動プーリ14,ベルト19,従動プーリ18,従動軸23,駆動ギア26,アイドラギヤ28,アイドラ軸27,ピニオン29,及びファイナルギヤ30を介してディファレンシャル31に伝達される。
【0029】
上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ14の可動円錐板22及び従動プーリ18の可動円錐板25を軸方向に移動させてベルト19との接触位置半径を変えることにより、駆動プーリ14と従動プーリ18との間の回転比つまり変速比を変えることができる。このような駆動プーリ14と従動プーリ18のV字状のプーリ溝の幅を変化させる制御は、CVT制御ユニット7eを介して駆動プーリシリンダ室21または従動プーリシリンダ室32への油圧制御により行われる。
【0030】
図3は第2ハウジング41のエンジン側から見た正面図である。
第2ハウジング41には、モータ収装部61とサポート部材収装部62aとマニュアルシャフト支持部62bと従動軸収装部63とアイドラ軸収装部64とディファレンシャル収装部65が設けられている。
【0031】
図4はモータ収装部61の外周に設けられたサポート部材収装部62aの断面図である。サポート部材収装部62aには、パーキングポール74を支持すると共にアクチュエータ73を支持するアクチュエータ支持部70aを備えたサポート部材70がボルト71a,71aにより固定されている。
【0032】
サポート部材70は、第1ボルト固定部71と第2ボルト固定部72により第2ハウジング41に固定され、一方パーキングポール74は第2ハウジング41の支持部材75に揺動可能に支持されている。サポート部材70とパーキングポール74の間に、軸方向に移動可能なアクチュエータ73が設けられ、アクチュエータ73はパーキングポール74を移動させるためのカム面73aを有している。アクチュエータ73が突出してパーキングポール74を揺動させた状態では、パーキングポール74の歯が、従動軸23と一体に回転するパーキングギヤ76に噛み合い、従動軸23を固定するよう構成されている。また、アクチュエータ73が突出していない状態では、サポート部材70に設けられたパーキングポール支持部70bにパーキングポール74が支持される。
【0033】
図5にはサポート部材70の拡大図である。
図に示すように、パーキングポール74と入力軸12の径方向に重ならない第1ボルト固定部71がパーキングポール74と軸方向に重なる位置に設けられている。これは、従来のサポート部材と同じ位置に構成しているため、新たに設計変更する必要が無い。
【0034】
また、パーキングポール74と入力軸12の径方向に重なる第2ボルト固定部72がパーキングポール74と軸方向に重ならないよう軸方向CVT13側に変位している。これと同時にアクチュエータ73の中心と第2ボルト固定部72の中心を結ぶ直線をモータ収装部61のサポート部材70近接部における接線と略平行になる径方向位置に設けられている。すなわち、図に示すように、従来は遊星歯車収装部外径が図中点線の円弧部分であったのに対し、本実施の形態では、遊星歯車収装部に変わってモータ収装部61として構成されており、このモータ収装部61は遊星歯車収装部よりも大きな外径を有している。よって、軸方向と径方向の両方に第2ボルト固定部72のみ回避するサポート部材形状としたことで、モータ収装部61の容積を確保しつつ、パーキング機構自体の設計を変更する必要がないため、コストを低減することができる。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態のハイブリッド車両の変速機ユニットにおいては、パーキングポール74と入力軸12の径方向に重ならない第1ボルト固定部71がパーキングポール74と軸方向に重なる位置に設けられている。そして、パーキングポール74と入力軸12の径方向に重なる第2ボルト固定部72がパーキングポール74と軸方向に重ならないよう軸方向変速機室43側に変位すると共に、第2ボルト固定部72の径方向位置が、アクチュエータ73の中心と第2ボルト固定部72の中心を結ぶ直線と、モータ収装部61のサポート部材70近接部における接線が略平行となる位置に第2ボルト固定部72が設けられている。
【0036】
すなわち、図5に示すように、従来の変速機ユニットをハイブリッド車両とする際、遊星歯車室をモータ室として構成することが考えられるが、この場合、エンジンと共に駆動源となるため、モータ室の容積を拡張する必要がある。しかしながらパーキング機構部であるサポート部材が遊星歯車室外周に構成されていたため、モータ室として拡張することができなかったが、上述のような構成を取ったことにより、サポート部材の強度を維持しつつ、モータ収装部の外径を拡張することができる。また、パーキング機構自体に設計変更が無く、大きな設計変更を伴わないため、コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるハイブリッド車両の主要ユニットの構成を示す図である。
【図2】実施の形態におけるベルト式無段変速機(CVT)を備えたハイブリッド車両の変速機ユニットの断面図である。
【図3】実施の形態における第2ハウジングの正面図である。
【図4】実施の形態におけるサポート部材収装部の断面図である。
【図5】実施の形態におけるサポート部材の拡大図である。
【図6】従来技術を表す図である。
【図7】従来技術の遊星歯車を備えた変速機ユニットの第2ハウジングの正面図である。
【図8】従来技術のサポート部材周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 変速機ユニット
2 エンジン
3 Bモータ
5 バッテリ
6 パワーステアリング
7 ハイブリッド制御ユニット
7a バッテリ制御ユニット
7b モータ制御ユニット
7c エンジン制御ユニット
7e CVT制御ユニット
7d クラッチ制御ユニット
8 チェーン
9 Cモータ
10 エンジン出力軸
11a スリップリング
11 電磁クラッチ
12 入力軸
14 駆動プーリ
15 Aモータ
16 ロータ
17 ステータ
18 従動プーリ
19 ベルト
20 固定円錐板
21 駆動プーリシリンダ室
22 可動円錐板
23 従動軸
24 固定円錐板
25 可動円錐板
26 駆動ギア
27 アイドラ軸
28 アイドラギヤ
29 ピニオン
30 ファイナルギヤ
31 ディファレンシャル
32 従動プーリシリンダ室
41 第2ハウジング
42 第1ハウジング
43 変速機室
44 モータ室
45 第2隔壁
46 第1隔壁
47 クラッチ室
48 冷却水ジャケット
61 モータ収装部
62a サポート部材収装部
62b マニュアルシャフト支持部
63 従動軸収装部
64 アイドラ軸収装部
65 ディファレンシャル収装部
66 ハーネス収装室
70 サポート部材
70a アクチュエータ支持部
70b パーキングポール支持部
71 第1ボルト固定部
71a ボルト
72 第2ボルト固定部
72a ボルト
73 アクチュエータ
73a カム面
74 パーキングポール
75 支持部材
76 パーキングギヤ
101 トルクコンバータ室
102 遊星歯車室
103 変速機室
110 トルクコンバータ
111 遊星歯車
112 変速機
112a 駆動プーリ
112b 従動プーリ
112c ベルト
113 第1ハウジング
114 第2ハウジング
115 第3ハウジング
116 第1隔壁
117 第2隔壁
120 ケース
121 オイルポンプ
122 インプットシャフト
123 軸心油路
124 駆動プーリシリンダ室
130 サポート部材
131 パーキングポール
132 ボルト
133 アクチュエータ
134 カム面

Claims (2)

  1. 変速機ユニットのユニットハウジング内に該ユニットハウジングと一体的に設けられ、
    変速機の一部を収装する収装部の外周に、変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、該パーキングポールを支持するサポート部材と、前記パーキングポールを揺動するアクチュエータを備えた変速機ユニットにおいて、
    前記サポート部材に前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部を設け、該アクチュエータ支持部の両側にボルト固定部を設け、
    該2つのボルト固定部のうちの少なくとも1つのボルト固定部を、前記パーキングポールと変速機の軸方向に重なる位置関係に設けたことを特徴とする変速機ユニット。
  2. エンジンと変速機入力軸を断接する電磁クラッチとエンジンと共に駆動源となるモータと変速機構部が前記変速機入力軸上に直列に配置され、減速機を介して駆動軸へ回転を出力するハイブリッド車両の変速機ユニットであって、
    前記変速機ユニットのユニットハウジングを、エンジンから軸方向に前記電磁クラッチと前記モータの一部及び減速機の一部を収装する第1ハウジングと、前記モータ,前記変速機構部の一部及び前記減速機の一部を収装する第2ハウジングと、前記変速機構部を収装する第3ハウジングから構成し、
    前記第2ハウジングの前記モータを収装するモータ収装部の外周に、前記変速機構部の出力軸と噛み合うパーキングポールと、該パーキングポールを支持するサポート部材と、前記パーキングポールを揺動するアクチュエータを備えたハイブリッド車両の変速機ユニットにおいて、
    前記サポート部材の略中央に前記アクチュエータを支持するアクチュエータ支持部を設け、該アクチュエータ支持部の両側にボルト固定部を設け、
    該2つのボルト固定部の前記パーキングポールと入力軸の軸方向に重ならない第1ボルト固定部を、前記パーキングポールと同一軸方向位置に設け、
    前記パーキングポールと入力軸の軸方向に重なる第2ボルト固定部を前記パーキングポールと異なる軸方向位置に設けたことを特徴とするハイブリッド車両の変速機ユニット。
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